JP2020138986A - マーカー用インク組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明のマーカー用インク組成物は、前記一般式(1)で表されるハイパーブランチポリマーに加えて、さらにトリメチルグリシン、カルニチン類、ペンタエリスリトール、糖アルコール、デキストリンおよび還元水飴からなる群より選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。
芳香族6員環は、具体的には、ベンゼンである。
Xは、一般式(2)で表される置換基を表す。
一般式(1)中、M1は水素原子または一般式(4)で表される置換基を表す。
一般式(2)〜(5)中、R7は炭素原子数6〜15のアルキル基を表す。炭素原子数6〜15のアルキル基の好ましい形態は前記のとおりである。R8は炭素原子数12〜18のアルキル基を表す。これらのうち、炭素原子数17のアルキル基などがより好ましい。
なお、一般式(1)中、波線は単結合または二重結合を表し、一般式(2)〜(5)中、*は結合手の位置を表す。
これらの成分、すなわち乾燥防止剤の含有量は、マーカー用インク組成物全量中、通常0.1〜20質量%、好ましくは1〜10質量%である。
また、一般式(1)で表されるハイパーブランチポリマーと乾燥防止剤の含有比(質量比)は、概ね1:10〜10:1である。
水には、水道水、蒸留水、イオン交換水および純水などが用いられる。
顔料には、従来から水性マーカー用に用いられる顔料の中から任意のものを使用することができる。具体的には、カーボンブラック、グラファイトおよび二酸化チタン顔料などの無機顔科;タルク、シリカ、アルミナ、マイカおよびアルミナシリケートなどの体質顔科;アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノン顔料、キナクドリン顔料、イソインドリノン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料および各種レーキ顔料などの有機顔料;蛍光顔料、パール顔料、ならびに金色および銀色などのメタリック顔料などが挙げられる。これらの顔料は、単独で、または二種以上を混合して用いてもよい。
これらの染料は、単独で、または二種以上を混合して用いてもよい。
界面活性剤は、ノニオン系、カチオン系およびアニオン系のいずれの界面活性剤も用いることができる。
溶剤には、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールなどの水溶性の高い多価アルコールまたはグリコールエーテルが用いられる。
防腐剤には、カルボン酸系、ハロゲン系、イミダゾール系、チアゾール系、ピリジン系、トリアジン系およびイミド系などの化合物が用いられる。
〔実施例1〕
[マーカー用インク組成物の調製]
カーボンブラック(MCF88;三菱ケミカル社製)10質量%および顔料分散剤(Joncryl 60;BASFジャパン社製)10質量%をイオン交換水71質量%に添加した水分散体に、化合物(1)5質量%、pH調整剤(トリエタノールアミン)0.5質量%、界面活性剤(レオコールTD−50;ライオン社製)0.2質量%、防腐剤(安息香酸ナトリウム)0.3質量%および乾燥防止剤(グリシンベタイン)3質量%を添加して室温で攪拌することにより、マーカー用インク組成物を調製した。なお、カーボンブラック、顔料分散剤、イオン交換水、ハイパーブランチポリマー、pH調整剤、界面活性剤、防腐剤、および乾燥防止剤の合計を100質量%とする。
(1)固着性
三菱鉛筆社製PM−120T(商品名「プロッキー」、ペン芯:極細(POM樹脂芯)+細字丸芯(PET繊維芯))のペン体に、マーカー用インク組成物を詰め、気温25℃、湿度65%の環境下で、直径約15mmの螺旋をPETフィルム上に8回描き、乾燥後、指先の指紋で10回同じ方向に擦り、擦過後の描線について下記評価基準にて目視で評価した(n=10)。なお、極細および細のペン芯両方で筆記し、悪い評価のものを記載した。
評価基準:
A:擦過前と同じ(全く消えていない)
B:描線の25%未満が消去
C:描線の25%以上が消去
三菱鉛筆社製PM−120Tのペン体に、各水性顔料インク組成物を詰め、直径約15mmの螺旋をPETフィルム上に8回描いた。これを気温25℃、湿度65%の環境下にキャップを外して横向きで放置し、その後、キャップをして前記同一の条件で24時間放置後、再び前記同様に筆記して、描線の様子を比較して、下記評価基準にて目視で評価した(n=10)。なお、極細および細字のペン芯両方で筆記し、悪い評価のものを記載した。
評価基準:
A:試験前の描線と同じ
B:試験前と比較してやや薄くなっている
C:試験前と比較して著しく薄くなっている
マーカー用インク組成物の調製条件および評価の結果を表1に示す。
実施例1において、乾燥防止剤の種類をグリシンベタインからカルニチンに変更したこと、化合物(1)の量を5質量%から1質量%に変更したこと、イオン交換水の量を71質量%から75質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。
実施例1において、乾燥防止剤の種類をグリシンベタインからペンタエリスリトールに変更したこと、化合物(1)の量を5質量%から10質量%に変更したこと、イオン交換水の量を71質量%から66質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。
実施例1において、乾燥防止剤を使用しなかったこと、イオン交換水の量を71質量%から74質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。
実施例1において、乾燥防止剤の種類をグリシンベタインからキシリトールに変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。
実施例1において、乾燥防止剤の種類をグリシンベタインからデキストリン(MALTRIN M100;三晶社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。
実施例1において、乾燥防止剤の種類をグリシンベタインから還元澱粉(H−PDX;松谷化学工業社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。
実施例1において、ハイパーブランチポリマーの種類を化合物(1)から化合物(2)に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
結果を表1に示す。
実施例8において、ハイパーブランチポリマーの種類を化合物(2)から化合物(5)に変更したこと以外は、実施例8と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
結果を表1に示す。
実施例8において、ハイパーブランチポリマーの種類を化合物(2)から化合物(3)に変更したこと以外は、実施例8と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
結果を表1に示す。
実施例1において、ハイパーブランチポリマーを使用しなかったこと、イオン交換水の量を71質量%から76質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。比較例1では、固着性が劣る結果を示した。この結果から、比較例1では、ハイパーブランチポリマーおよび固着樹脂のいずれも使用しなかったため、固着性が充分でなかったことがわかる。
実施例1において、ハイパーブランチポリマー5質量%に代えて固着樹脂(Joncryl 7100;BASFジャパン社製)10質量%を使用したこと、イオン交換水の量を71質量%から66質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。比較例2では、固着性は優れていたが、再筆記性では劣っていた。この結果から、ハイパーブランチポリマーは、従来の固着樹脂と同等の固着性を有しながら、再筆記性に優れていることがわかった。
実施例1において、ハイパーブランチポリマー5質量%に代えて固着樹脂(HUX−564;ADEKA社製)5質量%を使用したこと以外は、実施例1と同様にしてマーカー用インク組成物を調製した。
実施例1と同様にマーカー用インク組成物を評価した。
結果を表1に示す。比較例3でも比較例2と同様に、固着性は優れていたが、再筆記性では劣っていた。この結果から、ハイパーブランチポリマーは、従来の固着樹脂と同等の固着性を有しながら、再筆記性に優れていることがわかった。
Claims (2)
- 下記一般式(1)で表されるハイパーブランチポリマーを0.5〜20質量%含むマーカー用インク組成物。
Xは下記一般式(2)で表される置換基を表し
Yは下記一般式(3)で表される置換基又は水酸基を表し
M1は水素原子または下記一般式(4)で表される置換基を表し、
M2は水素原子または下記一般式(5)で表される置換基を表す
- 前記一般式(1)で表されるハイパーブランチポリマーに加えて、さらにトリメチルグリシン、カルニチン類、ペンタエリスリトール、糖アルコール、デキストリンおよび還元水飴からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載のマーカー用インク組成物。
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