JP2020136476A - Iii族窒化物半導体装置およびエッチング装置 - Google Patents

Iii族窒化物半導体装置およびエッチング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】PECエッチングを素子分離溝の形成に適用したIII族窒化物半導体装置を提供する。【解決手段】III族窒化物半導体装置は、III族窒化物結晶で構成され、第1半導体素子および第2半導体素子が形成された素子形成層と、素子形成層に設けられ、第1半導体素子と第2半導体素子との間を分離する素子分離溝と、を有し、素子分離溝の底面の、原子間力顕微鏡で観察された5μm角の領域のうち、III族窒化物結晶の貫通転位の位置を除く領域における二乗平均平方根表面粗さが、1nm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、III族窒化物半導体装置およびエッチング装置に関する。
窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物は、発光素子、トランジスタ等の半導体装置を製造するための材料として用いられている。
GaN等のIII族窒化物のエッチング技術として、光電気化学(PEC)エッチングが提案されている(例えば非特許文献1参照)。PECエッチングは、一般的なドライエッチングと比べてダメージが少ないウェットエッチングであり、また、中性粒子ビームエッチング(例えば非特許文献2参照)、アトミックレイヤーエッチング(例えば非特許文献3参照)等のダメージの少ない特殊なドライエッチングと比べて装置が簡便である点で好ましい。
J. Murata et al.,"Photo-electrochemical etching of free-standing GaN wafer surfaces grown by hydride vapor phase epitaxy", Electrochimica Acta 171 (2015) 89-95 S. Samukawa, JJAP, 45(2006)2395. T. Faraz, ECS J.Solid Stat. Scie.&Technol., 4, N5023 (2015).
本発明の一目的は、PECエッチングを素子分離溝の形成に適用したIII族窒化物半導体装置を提供することである。
本発明の他の目的は、このような素子分離溝の形成に適用することができるPECエッチング装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、
III族窒化物結晶で構成され、第1半導体素子および第2半導体素子が形成された素子形成層と、
前記素子形成層に設けられ、前記第1半導体素子と前記第2半導体素子との間を分離する素子分離溝と、
を有し、
前記素子分離溝の底面の、原子間力顕微鏡で観察された5μm角の領域のうち、前記III族窒化物結晶の貫通転位の位置を除く領域における二乗平均平方根表面粗さが、1nm以下である、III族窒化物半導体装置
が提供される。
本発明の他の態様によれば、
少なくとも上面がIII族窒化物結晶で構成されたエッチング対象物を保持する保持部と、
前記III族窒化物結晶が含有するIII族元素の酸化物の生成に用いられる酸素を含み、さらに、電子を受け取る酸化剤を含む、アルカリ性または酸性のエッチング液を収納する容器と、
前記エッチング対象物の前記上面上に、前記エッチング液を供給する供給部と、
前記エッチング対象物の前記上面上に、波長が365nm以下の光を照射する発光部と、
を有し、前記III族窒化物結晶の光電気化学エッチングを行う、エッチング装置
が提供される。
PECエッチングを素子分離溝の形成に適用したIII族窒化物半導体装置が提供される。また、このような素子分離溝の形成に適用することができるPECエッチング装置が提供される。
図1(a)は、本発明の一実施形態によるIII族窒化物半導体装置を例示する概略断面図であり、図1(b)は、一実施形態によるIII族窒化物半導体装置の材料となる積層基板を例示する概略断面図である。 図2(a)は、ウエハの態様として示されたIII族窒化物半導体装置を例示する概略平面図であり、図2(b)は、チップの態様として示されたIII族窒化物半導体装置を例示する概略平面図である。 図3は、一実施形態によるPECエッチング装置を例示する概略断面図である。 図4(a)、図4(b)および図4(c)は、それぞれ、一実施形態によるPECエッチング装置、第1変形例によるPECエッチング装置、および、第2変形例によるPECエッチング装置の、エッチング対象物近傍の概略平面図である。 図5(a)および図5(b)は、一実施形態によるPECエッチングの工程の概要を示す、エッチング対象物の部分的な概略断面図である。 図6(a)および図6(b)は、実験例によるPECエッチング後の積層基板を示す光学顕微鏡写真である。 図7(a)および図7(b)は、実験例による積層基板のAFM像である。 図8は、他の発光部が追加的に設けられた他の実施形態によるエッチング装置の、光源近傍を示す概略図である。
<本発明の一実施形態>
本発明の一実施形態によるIII族窒化物半導体装置100(以下、装置100ともいう)について説明する。図1(a)は、装置100の概略断面図であり、図1(b)は、装置100の材料となる積層基板10の概略断面図である。図2(a)は、ウエハ200の態様として示された装置100の概略平面図であり、図2(b)は、チップ210の態様として示された装置100の概略平面図である。
積層基板10は、基板20と、基板20の上方に設けられ、III族窒化物結晶で構成された素子形成層30と、を有する(図1(b)参照)。装置100は、複数の半導体素子110が形成された素子形成層30と、素子形成層30に設けられ、半導体素子110同士の間を分離する素子分離溝120と、を有する(図1(a)参照)。素子形成層30の上面の法線方向から見た平面視において、各半導体素子110を取り囲むように、各半導体素子110に対応する素子分離溝120が形成されている(図2(a)および図2(b)参照)。
本実施形態による素子分離溝120は、光電気化学(PEC)エッチングにより素子形成層30をエッチングすることで形成されている。以下、PECエッチングを、単に、エッチングと称することもある。当該PECエッチングが施される、装置100の前駆的な部材を、エッチング対象物50(以下、対象物50ともいう)と称する。対象物50の、PECエッチングが施される面である上面は、素子形成層30の上面であり、対象物50は、少なくとも上面がIII族窒化物結晶で構成されている。
詳細は後述するように、当該PECエッチングを、対象物50を回転させつつ、一定温度のエッチング液を流しながら対象物50に供給して行うことで、下記のような特徴を有する素子分離溝120を形成することができる。
素子分離溝120は、内面の平坦性が高いという特徴を有する。これにより、素子分離溝120の内面の平坦性が低い場合と比べて、半導体素子110間のリーク電流の抑制が図られる。内面の平坦性の高さは、代表的に底面121について、具体的には以下のように評価される。素子分離溝120の底面121は、原子間力顕微鏡(AFM)で観察された5μm角の領域のうち、素子形成層30を構成するIII族窒化物結晶の貫通転位の位置を除く領域における二乗平均平方根(RMS)表面粗さが、1nm以下である。
ただし、PECエッチングでは貫通転位の部分がエッチングされにくいため、PECエッチングで形成されたことの痕跡として、底面121は、貫通転位の位置に突出部が存在するという特徴を有する(後述の図7(b)参照)。なお、PECエッチングの後、追加的に、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)等で処理することにより、当該突出部の高さを、PECエッチング直後より低くしてもよいが、当該処理後であっても、貫通転位の位置に突出部が存在する、という特徴は残る。
さらに、素子分離溝120は、内面に、素子分離溝120を形成する際のエッチングに起因するIII族窒化物結晶へのダメージがほぼ生じていないという特徴を有する。これにより、例えば、半導体素子110として高電子移動度トランジスタ(HEMT)を動作させる際のアイソレーションリークの抑制が図られる。内面におけるエッチングに起因するダメージの少なさは、代表的に底面121について、具体的には以下のように評価される。素子分離溝120の底面121におけるフォトルミネッセンス(PL)発光スペクトルのバンド端ピーク強度は、素子形成層30の上面(つまり、当該エッチングが施されていない面)におけるPL発光スペクトルのバンド端ピーク強度に対して、90%以上の強度を有する。
以下、装置100の構成例をより具体的に説明する。基板20は、素子形成層30を構成するIII族窒化物結晶を成長させるための下地基板であり、例えば、III族窒化物と異なる材料で構成された異種基板であってもよいし、また例えば、III族窒化物で構成された同種基板であってもよい。異種基板としては、例えば炭化シリコン(SiC)基板が用いられ、また例えばシリコン(Si)基板が用いられる。同種基板としては、例えば窒化ガリウム(GaN)基板が用いられる。
素子形成層30は、基板20を構成する材料、素子形成層30に形成される半導体素子110の構造、等に応じて、種々の層構成を有してよい。半導体素子110としては、必要に応じて、種々の構造のものが形成されてよい。以下、基板20がSiC基板であり、素子形成層30に半導体素子110としてHEMTを形成する態様を例示する。本例示において、基板20をSiC基板20と称し、半導体素子110をHEMT110と称することもある。
SiC基板20の上方にHEMT110を形成する際の、素子形成層30の層構成としては、以下が例示される。SiC基板20上に、窒化アルミニウム(AlN)により、核生成層31が形成されている。核生成層31上に、GaNにより、チャネル層32が形成されている。チャネル層32の厚さは、例えば1.2μmである。チャネル層32上に、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)により、障壁層33が形成されている。障壁層33の厚さは、例えば24nmであり、障壁層33のAlGaNの組成は、例えばAl0.22Ga0.78Nである。障壁層33上に、GaNにより、キャップ層34が形成されている。キャップ層34の厚さは、例えば5nmである。
本例の素子形成層30は、核生成層31、チャネル層32、障壁層33、および、キャップ層34を有する。チャネル層32と障壁層33との積層部分に、HEMT110のチャネルとなる2次元電子ガス(2DEG)が生成されている。例示の素子形成層30により得られる特性として、移動度μは、例えば1940cm/Vsであり、シート抵抗Rは、例えば490Ω/sq.である。
素子形成層30は、有機金属気相成長(MOVPE)等の公知の手法で、基板20上にIII族窒化物結晶を成長させることにより、形成されてよい。本実施形態は、素子形成層30を構成するIII族窒化物結晶が、c面を成長面として成長することで、素子形成層30の最表面(本例ではキャップ層34の上面)に対して最も近い低指数の結晶面が、c面である態様を例示する。したがって、素子分離溝120を形成するPECエッチングとして、III族窒化物結晶のc面がエッチングされる態様が例示される。
各HEMT110の、ソース電極131、ゲート電極132およびドレイン電極133が、素子形成層30の上面上に形成されている。ソース電極131、ゲート電極132およびドレイン電極133の上面上に開口を有するように、装置100の上面の全面を覆って、保護膜140が形成されている。ソース電極131、ゲート電極132、ドレイン電極133、および、保護膜140は、公知の手法で形成されてよい。
本例の素子分離溝120は、底面121がチャネル層32の上面よりも深い位置に配置されるように、つまり、素子分離溝120により2DEGが分断されるように、設けられている。平面視において、各HEMT110を取り囲むように、各HEMT110に対応する素子分離溝120が形成されていることで、各HEMT110のチャネルとして用いられる2DEGが、隣接するHEMT110のチャネルとして用いられる2DEGから分断されている。このようにして、素子分離がされている。
図2(a)は、ウエハ200の態様の装置100を例示し、図2(b)は、チップ210の態様の装置100を例示する。チップ210は、配列された複数の半導体素子110を有し、半導体素子110同士は、素子分離溝120により分離されている。なお、チップ210における半導体素子110および素子分離溝120のレイアウトは、必要に応じて適宜変更されてよい。図2(a)は、チップ210同士が分離される前のウエハ200を示し、ウエハ200は、配列された複数のチップ210を有する。チップ210同士の間に、スクライブライン150が配置されている。図2(b)は、ウエハ200から分離された1枚分のチップ210を示す。
次に、本実施形態の素子分離溝120をPECエッチングにより形成する方法(装置100の製造方法)と、当該方法に用いられるPECエッチング装置300(以下、エッチング装置300ともいう)と、について説明する。
エッチング装置300によりPECエッチングが施されるエッチング対象物50(対象物50)は、III族窒化物半導体装置100(装置100)の前駆的な部材である。対象物50は、装置100をどのような手順で製造したいかに応じて、種々の形態を取り得る。対象物50は、例えば、積層基板10自体であってもよいし、また例えば、ソース電極131、ゲート電極132およびドレイン電極133が積層部材10上に形成された段階の部材であってもよい。
図3は、本実施形態によるエッチング装置300を例示する概略断面図である。エッチング装置300は、主として、保持部310と、容器320と、供給部330と、発光部340と、を有する。エッチング装置300が好ましく有するその他の構成部分については、以下随時説明する。
保持部310は、対象物50を回転可能に保持し、内側筐体370の上面上に設けられている。回転機構311が保持部310を回転させることで、保持部310に載置された対象物50が回転する。回転機構311の動作は、制御装置390により制御される。
容器320は、内側筐体370の内部に(保持部310よりも下方に)配置され、対象物50に供給されるエッチング液400を収納する。図3は、エッチング装置300が、2つの容器320を備える態様を例示する。これにより、一方の容器320のエッチング液400が少なくなったら、他方の容器320からエッチング液400が供給されるように、容器320を切り替えてエッチング液400を供給することができる。なお、必要に応じ、エッチング装置300が、1つの容器320を備える態様としてもよいし、3つ以上の容器320を備える態様としてもよい。
供給部330は、容器320に収納されたエッチング液400を、対象物50の上面上に供給するための種々の部材および機構を有する。本例では、供給部330は、接続配管331と、ポンプおよび切り替えバルブ332と、ホース333と、移動機構334と、アーム335と、を有する。
接続配管331は、2つの容器320のそれぞれを、ポンプおよび切り替えバルブ332に接続する。ポンプおよび切り替えバルブ332の切り替えバルブにより、どちらの容器320から対象物50にエッチング液400が供給されるかが選択される。ポンプおよび切り替えバルブ332のポンプにより、選択された容器320から、ホース333を介して、対象物50にエッチング液400が供給される。ポンプおよび切り替えバルブ332の動作は、制御装置390により制御される。
内側筐体370の上面で、内側筐体370を内側から外側に(下側から上側に)貫通するように、可動のアーム335が設けられている。ホース333は、アーム335に挿通されており、アーム335と一体的に移動する。アーム335の先端に、ホース333の吐出口337が配置されている。PECエッチングが行われる際、移動機構334が、アーム335を所定位置に移動させることにより、ホース333の吐出口337が所定位置(所定の、高さ位置および水平面内位置)に配置された状態で、吐出口337から対象物50の上面に向けてエッチング液400が吐出される。移動機構334の動作は、制御装置390により制御される。
アーム335と、アーム335に挿通されたホース333と、をまとめて、配管336と称する。PECエッチングが行われる際の所定位置に配置された配管336は、エッチング液400を、対象物50の上方まで、対象物50の外側を上行するように輸送する部分336aを有する。また配管336は、部分336aを通ったエッチング液400を、対象物50の上方で対象物50の外側から内側へ輸送する部分336bを有する。また配管336は、部分336bを通ったエッチング液400を、対象物50の内側において下行するように輸送し、吐出口337から対象物50に向けて吐出する部分336cを有する。つまり、配管336の少なくとも一部は、PECエッチングが行われる際に、対象物50の上面(素子形成層30の上面)の法線方向から見た平面視において、対象物50と重なる領域を通ってエッチング液400を輸送するように、対象物50の上方に配置される。
発光部340は、波長が365nm以下の紫外(UV)光342を、対象物50の上面上に照射する。後述のように、PECエッチングに関与するSO −*ラジカルの生成量を、UV光342により制御する場合は、波長が200nm以上310nm未満のUV光342を照射することが好ましい。
発光部340としては、例えば、プラズマ発光光源、紫外発光ダイオード(LED)、紫外レーザ、紫外ランプ等が好ましく用いられる。ここで、プラズマ発光光源とは、プラズマ発光で発生したUV光を、蛍光体により所定波長のUV光に変換する光源(例えば、キセノンネオン(Xe-Ne)からの真空紫外のプラズマ発光を酸化マグネシウム(MgO)蛍光体でUVCに変換する光源等)をいう。発光部340としては、面光源が好ましく用いられ、このような面光源は、例えば、紫外LED、プラズマ発光光源等を、面状に敷き詰めることで形成される。発光部340としては、照射出力が可変なものが好ましく用いられる。また、発光部340としては、パルス照射が可能であって、デューティ比が可変なものが好ましく用いられる。発光部340は、不要な波長域をカットするバンドパスフィルタを備えてもよい。発光部340の照射出力、デューティ比等は、制御装置390により制御される。
本例では、アーム335に、取り付け部341を介して、発光部340が取り付けられている。取り付け部341は、発光部340を必要に応じて交換できるように、発光部340を支持する。取り付け部341は、発光部340の姿勢(角度)および高さの少なくとも一方が可変であるように、発光部340を支持することが好ましい。発光部340の姿勢が可変であることで、対象物50へのUV光342の照射角度を調整することができる。また、発光部340の高さが可変であることで、対象物50へのUV光342の照射距離を(照射強度を)調整することができる。発光部340は、例えば、発光部340の発光面が対象物50の上面と平行となるように、配置される。
なお、本例において、発光部340はアーム335に取り付けられているため、発光部340の高さは、移動機構334によりアーム335の高さを調整することで、調整することもできる。移動機構334によるアーム335の高さ、つまりホース333の吐出口337の高さの調整と、取り付け部341による発光部340の高さの調整と、を独立して行えることは、エッチング液400の吐出条件と、UV光342の照射条件と、を独立して調整できる点で好ましい。
対象物50を回転させた状態で、対象物50の上面に、エッチング液400が供給されるとともに、UV光342が照射されることにより、素子形成層30に素子分離溝120を形成するPECエッチングが行われる。
エッチング装置300は、対象物50に供給されるエッチング液400を所定の温度に調節する(加熱または冷却する)温度調節部350を有する。後述のように、PECエッチングに関与するSO −*ラジカルの生成量は、UV光342の照射条件に依存するとともに、エッチング液400の温度にも依存する。このため、エッチング液400の温度は適正に管理されることが好ましい。図3は、容器320に収納されたエッチング液400の温度を調節する(容器320内を所定の温度に調節する)態様の温度調節部350を例示する。
対象物50に向けて供給されたエッチング液400は、対象物50の上面に沿って流れた後、内側筐体370の上面上に流れ落ち、回収部360を介して、回収容器325に回収される。回収部360は、回収ホース361と、エッチング液モニタ362と、を有する。内側筐体370の上面に、エッチング液回収用の穴が設けられ、回収ホース361の上端が、当該穴に接続されており、回収ホース361の下端が、回収容器325に接続されている。エッチング液モニタ362は、回収ホース361を流れる、回収されるエッチング液(回収エッチング液)410のpHを測定することで、回収エッチング液410の劣化の度合いを検出する。エッチング液モニタ362による検出結果を示すデータは、制御装置390に入力される。
制御装置390は、回収容器325に回収された回収エッチング液410が所定量まで増えた場合(つまり、現在使用している容器320に残ったエッチング液400が所定量まで減った場合)、または、エッチング液モニタ362により検出された回収エッチング液410の劣化度合いが所定の度合いに達した場合に、エッチング液400を供給する容器320を切り替える。なお、回収容器325も2つ用意しておき、エッチング液400を供給する容器320を切り替えるタイミングで、回収容器325も切り替えるようにしてもよい。なお、回収エッチング液410の劣化が、エッチングの質に問題ないほど小さい場合、回収エッチング液410を、対象物50に供給されるエッチング液400として再利用するような、循環的な供給を行うようにしてもよい。
エッチング装置300は、PECエッチング時に、発光部340からのUV光342の照射を伴う。作業者の安全性を高める観点から、エッチング装置300の外部にUV光342が漏れることを、防止することが望ましい。このため本例では、発光部340等が収納されるように、内側筐体370の外側に、紫外線342の透過を防止する素材により、外側筐体380が設けられている。
図4(a)は、図3に示すエッチング装置300の、対象物50近傍の概略平面図であり、PECエッチングが行われる際の、配管336と発光部340との概略的な位置関係を示す。発光部340を、右上がりのハッチングで示す。
配管336の(ホース333の)吐出口337は、対象物50の中心部(つまり回転の中心部)に配置されて、対象物50の回転の中心部に向けてエッチング液400を吐出する。これにより、回転する対象物50の中心部から外周部に向けて、対象物50の上面の全面で均等なエッチング液400の流れを生じさせることができ、PECエッチングの面内均一性を高めることができる。
発光部340は、吐出口337の周囲に、対象物50と重なりを持つ位置に配置されている。これにより、発光部340から対象物50の上面に、垂直に近い方向から(小さい入射角で)短い照射距離でUV光342を照射することができる。したがって、発光部340が対象物50と重ならない位置に配置されていて、斜め方向から(大きい入射角で)遠い照射距離で光照射を行う態様と比べ、PECエッチングを素子形成層30の法線方向にまっすぐ進行させやすいとともに、照射強度の低下が(照射面積が不要に拡がることが)抑制される。
このように、本実施形態では、吐出口337および発光部340が、平面視で対象物50と重なりを持つ位置に配置されている。これにより、吐出口337から対象物50に向けてのエッチング液400の供給を良好に行うことができるとともに、発光部340からの対象物50への光照射を良好に行うことができる。
配管336は、エッチング液400を対象物50に上方から供給し、発光部340は、UV光342を対象物50に上方から照射する。また、配管336は、上述のように、平面視で対象物50と重なる領域を通ってエッチング液400を輸送する。このため、配管336(特に、エッチング液400を対象物50の外側から内側へ輸送する部分336b、および、エッチング液400を対象物50の内側において下行するように輸送し吐出口337から吐出する部分336c)の、UV光342による影が、対象物50の上面に映ってしまうことが懸念される。このような影ができると、PECエッチングの進行が妨げられたり、UV光342の効率的な照射が妨げられたりする。
このため、本実施形態では、発光部340から照射されたUV光342による配管336の影が、対象物50の上面に映らないような位置に、配管336が配置されている。例えば、エッチング液400を対象物50の外側から内側へ輸送する部分336bを、発光部340よりも上方に配置している。つまり、配管336は、発光部340よりも上方を通るように配置されている。これにより、配管336の部分336bの影が、対象物50の上面に映ることが抑制される。またこれにより、このような影を抑制しつつ、配管336の部分336bと発光部340とが平面視で重なりを持つように配置することもできるため、配管336および発光部340の配置の自由度が向上する。
また例えば、エッチング液400を対象物50の内側において下行するように輸送し吐出口337から吐出する部分336cを、特に吐出口337を、平面視で発光部340と重なりを持たない位置に配置している。これにより、吐出口337の影が出来ることが抑制される。なお、発光部340からある程度拡がってUV光342が照射されることで、対象物50の上面において、吐出口337の直下の領域にも、光照射を行うことは可能である。
また、吐出口337を発光部340と重なりを持たない位置に配置していることにより、吐出口337からのエッチング液400の吐出動作が、発光部340に妨げられることが抑制される。つまり、本実施形態では、発光部340が、吐出口337からのエッチング液400の吐出動作を妨げない位置に配置されている。
発光部340は、平面視で対象物50の外側に張り出した位置まで配置されていることが好ましい。これにより、対象物50の縁部まで適正に光照射を行うことができる。
発光部340は、平面視で対象物50の周方向の(全部ではなく)一部に配置されていてよい。本実施形態のエッチング装置300は、対象物50を回転させながら光照射を行うため、発光部340が、対象物50の静止時には周方向の一部のみ照射するように配置されていても、対象物50の回転時には周方向の全部を照射することができる。
図4(b)は、発光部340の他の配置を示す第1変形例である。図4(a)に示した実施形態の発光部340は、平面視で吐出口337の両側に発光部340が配置された態様を例示した。第1変形例は、平面視で吐出口337の片側に発光部340が配置された態様を例示する。なお、図4(b)の態様では、配管336が、平面視で発光部340と重ならない位置に配置されている。このため、配管336が発光部340より上方を通らないようにしつつ、上記のような影が映らないようにすることも可能である。
図4(c)は、発光部340のさらに他の配置を示す第2変形例である。図4(a)に示した実施形態の発光部340は、平面視で対象物50の周方向の一部に発光部340が配置された態様を例示した。第2変形例は、平面視で対象物50の周方向の全部に発光部340が配置された態様を例示する。
図5(a)および図5(b)は、PECエッチングの工程の概要を示す、対象物50の部分的な(図3に示す対象物50の中心部から右半分に対応する)概略断面図である。図5(a)は、エッチング装置300の保持部310に載置される対象物50を示す。対象物50の上面上に、つまり素子形成層30の上面上に、素子分離溝120が形成されるべき領域52に開口を有するマスク51が形成されている。マスク51は、例えばチタン(Ti)で形成される。
図5(b)は、PECエッチングが施されている状況の対象物50を示す。回転している対象物50の上面の中心部に向けて、吐出口337から、エッチング液400が吐出される(図3も参照)。吐出されたエッチング液400が、対象物50の中心部から外周部に向けて流れることで、対象物50の上面の全面にエッチング液400が均等に供給される。そして、エッチング液400を供給しながら、対象物50の上面にUV光342を照射することで、領域52のIII族窒化物結晶がPECエッチングされて、素子分離溝120が形成される。
対象物50が例えば積層基板10自体である場合、素子分離溝120の形成後、ソース電極131、ゲート電極132、ドレイン電極133、および、保護膜140が形成されることで、HEMT110が形成される。このようにして、装置100が製造される。
次に、PECエッチングの機構について説明する。エッチング液400としては、例えば、水酸化カリウム(KOH)水溶液とペルオキソ二硫酸カリウム(K)水溶液とを混合したもの(水酸化物イオン(OH)およびペルオキソ二硫酸イオン(S 2−)を含むもの)が用いられる。このようなエッチング液400は、例えば、0.01MのKOH水溶液と、0.05MのK水溶液と、を1:1で混合することで調製される。OHの濃度およびS 2−の濃度は、それぞれ、必要に応じ適宜変更されてよい。
以下、III族窒化物としてGaNを例示して、PECエッチングの機構について説明する。対象物50に波長365nm以下のUV光342が照射されることによって、対象物50の表面を構成するGaN中に、ホールと電子とが対で生成される。生成されたホールによりGaNがGa3+とNとに分解され(化1)、さらに、Ga3+がOHによって酸化されることで酸化ガリウム(Ga)が生成する(化2)。そして、生成されたGaが、エッチング液400に含まれるKOH水溶液により溶解される。このようにして、GaNのPECエッチングが行われる。なお、生成されたホールが水と反応して、水が分解されることで、酸素が発生する(化3)。
また、Kが水に溶解することでS 2−が生成し(化4)、S 2−にUV光342が照射されることでSO −*ラジカルが生成する(化5)。ホールと対で生成された電子が、SO −*ラジカルとともに水と反応して、水が分解されることで、水素が発生する(化6)。このように、本実施形態のPECエッチングでは、SO −*ラジカルを用いることで、GaN中にホールと対で生成された電子を消費させることができるため、PECエッチングを良好に進行させることができる。
(化5)に示すように、S 2−からSO −*ラジカルを生成する手法としては、UV光342の照射、および、加熱の少なくとも一方を用いることができる。例示のようにUV光342の照射を用いる場合、S 2−による光吸収を大きくしてSO −*ラジカルを効率的に生成させるために、UV光342の波長を、200nm以上310nm未満とすることが好ましい。
SO −*ラジカルの生成に加熱を用いる場合、SO −*ラジカルの生成に適した温度にエッチング液400を加熱するために、温度調節部350が用いられてよい。SO −*ラジカルの生成を加熱のみで制御する場合、UV光342の波長は、(365nm以下であって)310nm以上であってよい。なお、対象物50の近傍におけるエッチング液400の温度を制御しやすくするために、保持部310に温度調節部350(ヒータ等)を設けてもよい。
温度調節部350は、エッチング液400の温度変動に起因するSO −*ラジカルの生成量の変動が抑制されるよう、エッチング液400の温度を一定に保つように用いられてよい。SO −*ラジカルの生成をUV光342の照射のみで制御したい場合、温度調節部350は、温度に起因するSO −*ラジカルの生成が実質的に起こらないような温度に、エッチング液400の温度を保つように用いられてよい。
PECエッチングは、例示したGaN以外のIII族窒化物に対しても行うことができる。III族窒化物が含有するIII族元素は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうちの少なくとも1つである。III族窒化物におけるAl成分またはIn成分に対するPECエッチングの考え方は、Ga成分について(化1)および(化2)を参照して説明した考え方と同様である。つまり、UV光432の照射によりホールを生成させることで、Alの酸化物またはInの酸化物を生成させ、これらの酸化物を溶解させることで、PECエッチングを行うことができる。UV光432のピーク波長(365nm以下)は、エッチングの対象とするIII族窒化物の組成に応じて、適宜変更されてよい。GaNのPECエッチングを基準として、Alを含有する場合は、より短波長のUV光を用いればよく、Inを含有する場合は、より長波長のUV光も利用可能となる。なお、PECエッチングされるIII族窒化物には、必要に応じて、導電型決定不純物等の不純物が添加されていてよい。
PECエッチングの機構の説明として、Gaをアルカリ性溶液で溶解させる態様を例示し、アルカリ性溶液としてKOH水溶液を例示したが、PECエッチングに用いられるアルカリ溶液としては、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液等を用いてもよい。なお、Gaを酸性溶液で溶解させることでPECエッチングを行うことも可能である。PECエッチングに用いられる酸性溶液としては、リン酸(HPO)水溶液等を用いてよい。また、電子を消費させるための酸化剤(電子を受け取る酸化剤)として、S 2−を例示し、S 2−をペルオキソ二硫酸カリウム(K)から供給する態様を例示したが、S 2−は、その他例えば、ペルオキソ二硫酸ナトリウム(Na)、ペルオキソ二硫酸アンモニウム(過硫酸アンモニウム、(NH)等から供給するようにしてもよい。また、当該酸化剤としては、S 2−の他、過マンガン酸イオン(MnO4−)等を用いてもよい。
これらをまとめると、エッチング液400としては、対象物50の素子形成層30を構成するIII族窒化物結晶が含有するIII族元素の酸化物の生成に用いられる酸素を含み、さらに、電子を受け取る酸化剤を含む、アルカリ性または酸性のエッチング液が用いられる。
以上説明したように、本実施形態のエッチング装置300を用いることにより、対象物50を回転させつつ、一定温度のエッチング液400を流しながら対象物50に供給する態様で、PECエッチングを行うことができる。この際、容器320から、新しい(劣化していない新鮮な)エッチング液400を、対象物50に連続的に供給することができる。
これにより、上述のように、対象物50の上面の全面にエッチング液400を均等に供給することができるため、PECエッチングの面内均一性を高めることができる。また、本実施形態では、エッチング液400を流しながらPECエッチングを行うことで、常に新鮮なエッチング液400を対象物50の上面に供給することができるため、エッチング液400の劣化に起因してエッチングが良好に進行しなくなることが抑制される。つまり、エッチング液400の質の時間的な均一性を高めることができる。さらに、本実施形態では、エッチング液400を流しながらPECエッチングを行うことで、流れのない(貯められた)エッチング液を用いる態様(つまり、エッチング液を収納する容器内にエッチング対象物も収納される態様)のPECエッチングにおいて光照射に起因して生じるような、エッチング液の温度上昇が抑制される。つまり、一定温度でのエッチングを行うことが容易になるため、エッチング温度条件の時間的な均一性を高めることができる。
このように、本実施形態によれば、面内均一性および時間的な均一性を高めたPECエッチングを行うことができる。これにより、上述のように、内面の平坦性が高い特徴を有する素子分離溝120を形成することができる。また、当該PECエッチングは、ウェットエッチングであるため、エッチングに起因するIII族窒化物結晶へのダメージがほぼ生じていない特徴を有する素子分離溝120を形成することができる。
なお、装置100の生産性を高める観点から、対象物50は、例えば直径2インチ以上の大径であることが好ましい。本実施形態によるPECエッチングは、上述のように均一性の高いエッチングを行うことができるため、このような大径の対象物50に対するエッチングの手法として、好ましく用いられる。したがって、保持部310は、直径2インチ以上である対象物50が保持されるように設けられていることが好ましい。
なお、本実施形態のエッチング装置300は、装置100の素子分離溝120を形成する用途に限らず、III族窒化物で構成された部材に構造を形成するためのPECエッチングの用途に、広く用いられてよい。
<実験例>
次に、上述の実施形態の実験例として、積層基板10に、素子分離溝120に対応する溝(以下、溝120ともいう)をPECエッチングで作製した実験例について説明する。積層基板10としては、上記で例示したHEMTの材料となるもの、つまり、SiC基板20上に、AlNによる核生成層31、GaNによるチャネル層32(厚さ1.2μm)、Al0.22Ga0.78Nによる障壁層33(厚さ24nm)、および、GaNによるキャップ層34(厚さ5nm)が積層されたものを用いた。
積層基板10のキャップ層34上にマスク51を形成し、ピーク波長が260nmのUV光342を120分間照射することで、溝120を形成した。マスク51は厚さ250nmのAl/Tiにより形成した。エッチング液400として、0.01MのKOH水溶液と、0.05MのK水溶液と、を1:1で混合したものを用いた。
図6(a)および図6(b)は、実験例によるPECエッチング後の積層基板10を示す光学顕微鏡写真である。図6(a)は、マスク除去前(Asetching)の写真であり、図6(b)は、マスク除去後の写真である。図6(a)におけるマスク配置領域(Al/Ti mask)、および、図6(b)におけるマスクが除去された領域(Episurface)は、それらの外側、すなわちPECエッチングが施された領域(Etched area)と比べて、明るく映っている。
図7(a)および図7(b)は、実験例による積層基板10のAFM像である。図7(a)は、PECエッチングが施されない領域(Asgrown)(以下、非エッチング領域ともいう)の表面のAFM像である。図7(b)は、PECエッチングが施された領域(As etching)(以下、エッチング領域ともいう)の表面のAFM像であり、つまり、溝120の底面121のAFM像である。図7(b)におけるエッチング深さは104nmである。
非エッチング領域の、5μm角領域のAFM測定から得られたRMS表面粗さは、0.74nmと1nm以下である。エッチング領域の当該RMS表面粗さは、貫通転位の位置を除く領域(貫通転位の位置に存在する突出部を除く領域)において、0.53nmと1nm以下に保たれている。このように、本実施形態によるPECエッチングは、貫通転位の位置を除く領域において、表面の平坦性を保ちつつエッチングが可能な手法、つまり、貫通転位の位置を除く領域において、底面121が、RMS表面粗さとして1nm以下の高い平坦性を有するように、溝120を形成可能な手法、であることがわかった。
貫通転位の部分は、ホールの寿命が短いためPECエッチングされにくい。このため、エッチング領域において、貫通転位の位置に、突出部が観察される。貫通転位密度は、1×10cm−2程度である。ただし、上述のように、このような突出部は、PECエッチング後のTMAH処理等により、低くすることが可能である。
なお、本実験例では、ゲート電極等までは形成しておらず、つまり、HEMTの素子構造までは形成していないが、HEMTの素子構造を形成する際であっても、本実験例で形成した溝120と同様にして素子分離溝120を形成できるため、上述のように底面121の平坦性が高い素子分離溝120を得ることが可能である。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態および変形例を具体的に説明した。しかしながら、本発明は上述の実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
エッチング装置300は、図3等を参照して説明したものに限定されず、例えば以下に示すような種々の変更が可能である。
エッチング液400の収納態様としては、アルカリ性溶液または酸性溶液と、酸化剤と、をあらかじめ混合しておき1つの容器320に収納する態様に限らず、アルカリ性溶液または酸性溶液と、酸化剤と、を別々の容器に収納する態様としてもよい。後者の態様では、アルカリ性溶液または酸性溶液と、酸化剤とが、使用時に混合される。
図8は、他の発光部345が追加的に設けられた他の実施形態によるエッチング装置300の、光源近傍を示す概略図である。例えば、発光部340から照射されるUV光342の波長を、ホールおよびSO −*ラジカルを生成する波長である200nm以上310nm未満とし、発光部345から照射されるUV光346の波長を、ホールは生成するがSO −*ラジカルはほぼ生成しない波長である310nm以上365nm以下とするように、発光部340と発光部345の照射波長を異ならせてもよい。このような光源構成とすることで、ホールの生成を、SO −*ラジカルの生成とはある程度独立して制御してもよい。なお、上記の、UV光342の波長条件とUV光346の波長条件とを、交換してもよい。
また例えば、発光部340から照射されるUV光342の波長を、ホールは生成するがSO −*ラジカルはほぼ生成しない波長である310nm以上365nm以下とし、発光部345から照射される光346の波長を、赤外域の波長(つまり、発光部345がエッチング液400を加熱する温度調節部350として機能するような波長)とするように、発光部340と発光部345の照射波長を異ならせてもよい。このような光源構成とすることで、ホールの生成をUV光342で制御し、SO −*ラジカルの生成を光346による加熱で制御してもよい。
発光部340は、アーム335に取り付けられることが必須ではなく、その他例えば、外側筐体380に(取り付け部341を介して)取り付けられてもよい。
発光部340を冷却する冷却機構が設けられてもよい。例えば、空冷式の冷却機構が設けられる場合、空気の出入口は、外側筐体380の天井部等に設けられてよい。
発光部340から出射され、対象物50の外側に放出されたUV光342を、所定領域に導くような、反射部材または集光部材が設けられてもよい。
エッチング量(エッチング深さ)を測定するモニタ機構(例えばレーザ測距機構)が設けられてもよい。
PECエッチングが行われた後に対象物50を洗浄する洗浄機構が設けられてもよい。対象物50を乾燥させる乾燥機構が設けられてもよい。
エッチング装置300内を排気する排気機構が設けられてもよい。
対象物50を保持部310に搬送し、対象物50を保持部310から搬送する、搬送機構が設けられてもよい。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
III族窒化物結晶で構成され、第1半導体素子および第2半導体素子が形成された素子形成層と、
前記素子形成層に設けられ、前記第1半導体素子と前記第2半導体素子との間を分離する素子分離溝と、
を有し、
前記素子分離溝の底面の、原子間力顕微鏡で観察された5μm角の領域のうち、前記III族窒化物結晶の貫通転位の位置を除く領域における二乗平均平方根表面粗さが、1nm以下である、III族窒化物半導体装置。
(付記2)
前記観察された5μm角の領域の、前記貫通転位の位置に、突出部を有する、付記1に記載のIII族窒化物半導体装置。
(付記3)
前記素子分離溝の底面におけるPL発光スペクトルのバンド端ピーク強度は、前記素子形成層の上面におけるPL発光スペクトルのバンド端ピーク強度に対して、90%以上の強度を有する、付記1または2に記載のIII族窒化物半導体装置。
(付記4)
前記第1半導体素子および前記第2半導体素子は、高電子移動度トランジスタであり、
前記素子形成層は、チャネル層と、前記チャネル層の上方に形成された障壁層と、を有し、
前記素子分離溝の底面は、前記チャネル層の上面よりも深い位置に配置されている、付記1〜3のいずれか1つに記載のIII族窒化物半導体装置。
(付記5)
少なくとも上面がIII族窒化物結晶で構成されたエッチング対象物を保持する保持部と、
前記III族窒化物結晶が含有するIII族元素の酸化物の生成に用いられる酸素を含み、さらに、電子を受け取る酸化剤を含む、アルカリ性または酸性のエッチング液を収納する容器と、
前記エッチング対象物の前記上面上に、前記エッチング液を供給する供給部と、
前記エッチング対象物の前記上面上に、波長が365nm以下の光を照射する発光部と、
を有し、前記III族窒化物結晶の光電気化学エッチングを行う、エッチング装置。
(付記6)
前記供給部は、前記エッチング対象物の前記上面に向けて前記エッチング液を吐出する吐出口を有し、
前記エッチング対象物が前記保持部に保持されて前記光電気化学エッチングが行われる際の平面視において、
前記吐出口、および、前記発光部は、前記エッチング対象物と重なりを持つ位置に配置されている、付記5に記載のエッチング装置。
(付記7)
前記供給部は、前記平面視で前記エッチング対象物と重なる領域を通って前記エッチング液を輸送する配管を有し、
前記配管は、前記発光部から照射された前記光による前記配管の影が、前記エッチング対象物の前記上面に映らない位置に配置されている、付記6に記載のエッチング装置。
(付記8)
前記配管は、前記発光部よりも上方を通るように配置されている、付記7に記載のエッチング装置。
(付記9)
前記配管は、前記平面視で前記発光部と重ならない位置に配置されている、付記7または8に記載のエッチング装置。
(付記10)
前記発光部は、前記吐出口からの前記エッチング液の吐出動作を妨げない位置に配置されている、付記6〜9のいずれか1つに記載のエッチング装置。
(付記11)
前記発光部は、前記平面視で前記エッチング対象物の外側に張り出した位置まで配置されている、付記6〜10のいずれか1つに記載のエッチング装置。
(付記12)
前記保持部は、前記エッチング対象物を回転可能に保持する、付記6〜11のいずれか1つに記載のエッチング装置。
(付記13)
前記吐出口は、前記エッチング対象物の回転の中心部に向けて前記エッチング液を吐出する、付記12に記載のエッチング装置。
(付記14)
前記発光部は、前記平面視で前記エッチング対象物の周方向の一部に配置されている、付記12または13に記載のエッチング装置。
(付記15)
前記エッチング液の温度を調節する温度調節部を有する、付記5〜14のいずれか1つに記載のエッチング装置。
(付記16)
前記温度調節部は、前記容器に収納された前記エッチング液の温度を調節する、付記15に記載のエッチング装置。
(付記17)
前記温度調節部は、前記保持部に設けられている、付記15または16に記載のエッチング装置。
(付記18)
前記温度調節部は、赤外域の波長の光を照射する発光部として設けられている、付記15〜17のいずれか1つに記載のエッチング装置。
(付記19)
前記保持部は、直径2インチ以上である前記エッチング対象物が保持されるように設けられている、付記5〜18のいずれか1つに記載のエッチング装置。
10…積層基板、20…基板、30…素子形成層、31…核生成層、32…チャネル層、33…障壁層、34…キャップ層、50…エッチング対象物、51…マスク、52…(エッチングされる)領域、100…III族窒化物半導体装置、110…半導体素子、120…素子分離溝、121…(素子分離溝の)底面、131…ソース電極、132…ゲート電極、133…ドレイン電極、140…保護膜、150…スクライブライン、200…ウエハ、210…チップ、300…PECエッチング装置、310…保持部、311…回転機構、320…容器、325…回収容器、330…供給部、331…接続配管、332…ポンプおよび切り替えバルブ、333…ホース、334…移動機構、335…アーム、336…配管、336a、336b、336c…(配管の)部分、337…吐出口、340…発光部、341…取り付け部、342…UV光、345…他の発光部、346…光、350…温度調節部、360…回収部、361…回収ホース、362…エッチング液モニタ、370…内側筐体、380…外側筐体、390…制御装置、400…エッチング液、410…回収エッチング液

Claims (19)

  1. III族窒化物結晶で構成され、第1半導体素子および第2半導体素子が形成された素子形成層と、
    前記素子形成層に設けられ、前記第1半導体素子と前記第2半導体素子との間を分離する素子分離溝と、
    を有し、
    前記素子分離溝の底面の、原子間力顕微鏡で観察された5μm角の領域のうち、前記III族窒化物結晶の貫通転位の位置を除く領域における二乗平均平方根表面粗さが、1nm以下である、III族窒化物半導体装置。
  2. 前記観察された5μm角の領域の、前記貫通転位の位置に、突出部を有する、請求項1に記載のIII族窒化物半導体装置。
  3. 前記素子分離溝の底面におけるPL発光スペクトルのバンド端ピーク強度は、前記素子形成層の上面におけるPL発光スペクトルのバンド端ピーク強度に対して、90%以上の強度を有する、請求項1または2に記載のIII族窒化物半導体装置。
  4. 前記第1半導体素子および前記第2半導体素子は、高電子移動度トランジスタであり、
    前記素子形成層は、チャネル層と、前記チャネル層の上方に形成された障壁層と、を有し、
    前記素子分離溝の底面は、前記チャネル層の上面よりも深い位置に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体装置。
  5. 少なくとも上面がIII族窒化物結晶で構成されたエッチング対象物を保持する保持部と、
    前記III族窒化物結晶が含有するIII族元素の酸化物の生成に用いられる酸素を含み、さらに、電子を受け取る酸化剤を含む、アルカリ性または酸性のエッチング液を収納する容器と、
    前記エッチング対象物の前記上面上に、前記エッチング液を供給する供給部と、
    前記エッチング対象物の前記上面上に、波長が365nm以下の光を照射する発光部と、
    を有し、前記III族窒化物結晶の光電気化学エッチングを行う、エッチング装置。
  6. 前記供給部は、前記エッチング対象物の前記上面に向けて前記エッチング液を吐出する吐出口を有し、
    前記エッチング対象物が前記保持部に保持されて前記光電気化学エッチングが行われる際の平面視において、
    前記吐出口、および、前記発光部は、前記エッチング対象物と重なりを持つ位置に配置されている、請求項5に記載のエッチング装置。
  7. 前記供給部は、前記平面視で前記エッチング対象物と重なる領域を通って前記エッチング液を輸送する配管を有し、
    前記配管は、前記発光部から照射された前記光による前記配管の影が、前記エッチング対象物の前記上面に映らない位置に配置されている、請求項6に記載のエッチング装置。
  8. 前記配管は、前記発光部よりも上方を通るように配置されている、請求項7に記載のエッチング装置。
  9. 前記配管は、前記平面視で前記発光部と重ならない位置に配置されている、請求項7または8に記載のエッチング装置。
  10. 前記発光部は、前記吐出口からの前記エッチング液の吐出動作を妨げない位置に配置されている、請求項6〜9のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  11. 前記発光部は、前記平面視で前記エッチング対象物の外側に張り出した位置まで配置されている、請求項6〜10のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  12. 前記保持部は、前記エッチング対象物を回転可能に保持する、請求項6〜11のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  13. 前記吐出口は、前記エッチング対象物の回転の中心部に向けて前記エッチング液を吐出する、請求項12に記載のエッチング装置。
  14. 前記発光部は、前記平面視で前記エッチング対象物の周方向の一部に配置されている、請求項12または13に記載のエッチング装置。
  15. 前記エッチング液の温度を調節する温度調節部を有する、請求項5〜14のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  16. 前記温度調節部は、前記容器に収納された前記エッチング液の温度を調節する、請求項15に記載のエッチング装置。
  17. 前記温度調節部は、前記保持部に設けられている、請求項15または16に記載のエッチング装置。
  18. 前記温度調節部は、赤外域の波長の光を照射する発光部として設けられている、請求項15〜17のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  19. 前記保持部は、直径2インチ以上である前記エッチング対象物が保持されるように設けられている、請求項5〜18のいずれか1項に記載のエッチング装置。
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