JP2020135781A - 火災報知設備 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備に於いて、
受信機に接続され、煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、
警戒区域における人の存在の有無を示す人検出信号を受信機に送信する人検出手段と、
受信機に設けられ、光電式煙感知器からの火災信号及び人検出手段からの人検出信号の受信により、煙の識別情報と人の存在の有無に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、
が設けられたことを特徴とする。
人検出手段は、警戒区域を含む施設に設置された入退出管理システムであり、入退出管理システムは人の存在の有無を示す在室管理信号を受信機に送信し、
受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、白煙火災と人の不存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力する。
人検出手段は、警戒区域にいる人を検知する人感センサであり、人感センサは人の存在の有無を示す人感検出信号を受信機に送信し、
受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、白煙火災と前記人の不存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力する。
光電式煙感知器は、更に、非火災要因の識別情報を含む火災信号を送信し、
受信機の火報制御部は、非火災要因と人の存在を判別したときは非火災要因の発生を示す注意警報を出力せずに保留し、非火災要因と人の不存在を判別したときは非火災要因を示す注意警報を出力する。
人検出手段は、警戒区域を監視するセキュリティシステムであり、セキュリティシステムは人の存在の有無を示す防犯検知信号を受信機に送信し、受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力する。
人検出手段は、警戒区域の家電、給湯器、照明等の機器のスイッチ操作を検知するセンサであり、センサは人の存在の有無を示す在室検出信号を受信機に送信し、
受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、白煙火災と前記人の不存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力し、更に、受信機の火報制御部は、非火災要因と前記人の存在とを判別したときは非火災要因の発生を示す注意警報の出力を保留し、並行して当該室の情報表示装置に非火災要因を示す注意警報を出力する制御を行う。
受信機の火報制御部は、人の存在を判別した後に、人の不存在の判別に変わってから所定期間内に白煙火災を判別した場合は、火災警報又は注意警報を出力する。
受信機の火報制御部は、黒煙火災を判別したときは人の存在の有無に関わらず黒煙火災を示す火災警報を出力する。
光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別し、識別した煙の識別情報を含む火災信号を受信機に送信する感知器制御部と、
を備える。
光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値を含む煙検出値検出信号を受信機に送信する感知器制御部と、
を備え、
受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別する。
本発明は、警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備に於いて、受信機に接続され、煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、警戒区域における人の存在の有無を示す人検出信号を受信機に送信する人検出手段と、受信機に設けられ、光電式煙感知器からの火災信号及び人検出手段からの人検出信号の受信により、煙の識別情報と人の存在の有無に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、が設けられたため、例えば白煙、黒煙、湯気といったに煙の識別結果に、警戒区域における人の存在の有無を組み合わせた火災判断により、煙識別による火災判断の確度を高めて非火災報防止を更に確実なものとすることができる。
また、人検出手段は、警戒区域を含む施設に設置された入退出管理システムであり、入退出管理システムは人の存在の有無を示す在室管理信号を受信機に送信し、受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、白煙火災と人の不存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力するようにしたため、火災による白煙を判別したときに入退出管理システムからの在室管理信号により人の存在が判別されている場合には、在室者によりバスルームや調理場等からの湯気等による非火災要因が発生している可能性が高いことから、この場合には火災警報を発せずに火災監視を継続することで非火災報を確実に防止し、また、火災による白煙を判別したときに人が存在していない場合には、在室者により湯気等の非火災要因が発生する状況にないことから、白煙がゆっくりと増加している燻焼火災と判断して白煙火災を示す火災警報を出力し、迅速且つ適切な対処を可能とする。
また、人検出手段は、警戒区域にいる人を検知する人感センサであり、人感センサは人の存在の有無を示す人感検出信号を受信機に送信し、受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、白煙火災と人の不存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力するようにしたため、人感センサと組み合わせて火災判断は、前述した入退出管理システムと組み合わせた火災判断と基本的に同じ効果が得られるが、更に、人感センサを喫煙室や調理室等の非火災要因の発生しやすい場所に設置しておくことで、例えば喫煙室で白煙と人の存在が判別されている場合はタバコの煙であることから火災警報を発せずに火災監視を継続し、また、白煙を判別したときに人が存在していない場合には、タバコが消えずに燻っていると判断して白煙火災を示す火災警報を出力し、迅速且つ適切な対処を可能とする。
また、人検出手段を入退出管理システム又は人感センサとした場合、光電式煙感知器は、更に、非火災要因の識別情報を含む火災信号を送信し、受信機の火報制御部は、非火災要因と人の存在とを判別したときは非火災要因を示す注意警報の出力を保留し、非火災要因と人の不存在とを判別したときは非火災要因を示す注意警報を出力するようにしたため、非火災要因が識別された時に人が存在していれば、注意警報は不要と判断して保留し、一方、非火災要因を判別した時に人が不存在であれば、バスルーム等からの湯気や調理の煙等による非火災要因が放置された状況にあることから、注意警報を出して必要な対応を可能とする。
また、人検出手段は、警戒区域を監視するセキュリティシステムであり、セキュリティシステムは人の存在の有無を示す防犯検知信号を受信機に送信し、受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力するようにしたため、白煙火災を判別したときに例えば侵入者が存在した場合は、侵入者による放火で白煙が発生している可能性が高いことから火災警報を出力し、火災が拡大する前に現場を確認して初期消火を行うようにし、また、白煙火災を判別した時に侵入者がない場合は、燻燃火災により白煙が発生している可能性が高いことから、白煙火災を示す注意警報を出力し、迅速且つ適切な対処を可能とする。
また、人検出手段は、警戒区域の家電、給湯器、照明等の機器のスイッチ操作を検知するセンサであり、センサは人の存在の有無を示す在室検出信号を受信機に送信し、受信機の火報制御部は、白煙火災と人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、白煙火災と人の不存在とを判別したときは白煙火災を示す火災警報を出力し、更に、受信機の火報制御部は、非火災要因と人の存在とを判別したときは非火災要因の発生を示す注意警報の出力を保留し、並行して当該室の情報表示装置に非火災要因を示す注意警報を出力する制御を行うようにしたため、バスルームの湯沸かし器や照明のスイッチ、ガスレンジ等の調理機器のスイッチ、テレビやエアコン等の家電スイッチの操作を検知し、それらが稼働している時には人が在室し、非火災要因を発する可能性があると考えられることから、火報制御部、煙検出値A1,A2の比率Rに基づいて非火災要因を判別し、受信機では非火災要因を示す注意警報を出力せずに保留し、並行して当該室の情報表示装置に非火災要因を示す注意警報を出力して注意を促し、家電スイッチを停止操作するといった必要な対応を可能とする。
また、受信機の火報制御部は、人の存在を判別した後に、人の不存在の判別に変わってから所定期間内に白煙火災を判別した場合は、火災警報又は注意警報を出力するようにしたため、例えば在室している人が外出等により不在となり、所定時間後に白煙火災を判別したときは、例えば火の不始末等により燻焼火災で白煙が生じているような可能性が高いことから、火災警報又は注意警報を出力し、迅速且つ適切な対処を可能とする。
また、受信機の火報制御部は、黒煙火災を判別したときは人の存在の有無に関わらず黒煙火災を示す火災警報を出力するようにしたため、黒煙火災を判別した場合は、燃焼火災により危険が差し迫っていることから、人の存在の有無に関わらず黒煙火災を示す火災警報を出力し、迅速な避難を可能とする。
また、光電式煙感知器は、第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別し、識別した煙の識別情報を含む火災信号を受信機に送信する感知器制御部とを備えたため、異なる波長と散乱角の設定により検出された2種類の煙検出値に基づく白煙か黒煙かの識別を光電式煙感知器側で行っているため、受信機側の処理負担を低減することができる。
また、光電式煙感知器は、第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値を含む煙検出値検出信号を受信機に送信する感知器制御部とを備え、受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別するようにしたため、光電式煙感知器で検出された2種類の煙検出値に基づく白煙か黒煙かの煙の識別を受信機側で行っているため、光電式煙感知器の構成及び制御機能がそのぶん簡単となり、また、光電式煙感知器の消費電流を低減できる。
(火災報知設備の概要)
図1は入退出管理システムと組み合わせた火災報知設備の実施形態を示した説明図である。図1に示すように、火災報知設備1が設置された施設の監視センター又は管理人室等には例えばR型の受信機10が設置され、受信機10から警戒区域に対し系統毎に分けて信号回線12−1〜12−3が引き出されている。
受信機10には、メインCPU26とサブCPU基板28−1〜38−3が設けられ、サブCPU基板28−1〜28−3の各々にはサブCPU30と伝送部32が設けられている。メインCPU26とサブCPU30は、シリアル転送バス34で接続されており、相互にデータを送受信する。
図2は入退出管理システムの概略を示した説明図である。図2に示すように、オフィスビルや工場等の施設に設置された入退出管理システム100は、センター装置102、クライアント104、ローカル制御盤108、入退室用カードリーダ110及び電気錠112で構成される。
図1に示すように、受信機10のメインCPU26にはプログラムの実行により実現される機能として、火報制御部48が設けられる。
サブCPU基板28−1のサブCPU30に設けられた伝送制御部46は、伝送部32に指示して信号回線12−1に接続している光電式煙感知器14との間で所定の通信プロトコルに従って信号を送受信することで、検出データを収集する制御を行っている。
メインCPU26の火報制御部48は、サブCPU30から受信した第1の煙検出値A1と第2の煙検出値A2から比率R=A1/A2を算出し、所定の比率閾値Rthと比較することにより、R≧Rthの場合は白煙火災を判別し、R<Rthの場合に黒煙火災を判別する。なお、火報制御部48による白煙火災と黒煙火災の判別の詳細は、後の光電式煙感知器14の説明で明らかにされる。
(回路構成)
図3は図1の火災報知設備に設けられた光電式煙感知器の回路構成を示したブロック図である。図3に示すように、本実施形態の光電式煙感知器14は、CPU、メモリ及び各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成される感知器制御部50、S端子とSC端子に接続された信号回線12を介して受信機10との間で信号を送受信する伝送部52、信号回線12を介して供給された電源電圧を所定の安定化電圧に変換して出力する電源部54、発光駆動部56、検煙部60、増幅回路部68,70で構成される。
図4は図3における検煙部の構造の実施形態を示した説明図である。図4に示すように、外部からの煙が流入する検煙部60内には発光素子62、第1受光素子64及び第2受光素子66が配置されている。
図5は綿灯芯とケロシンを燃焼した場合の煙に対する図4の検煙部構造により検出される煙検出値とその比率を示した説明図である。
図4に示した光電式煙感知器14の検煙部50に、非火災要因として、例えば、バスルーム等からの湯気が流入した場合、第1及び第2の煙検出値A1,A2の比率Rは、例えばR=10を超える大きな値を示す。
図6は図1の受信機における制御動作を示したフローチャートであり、図1に示した伝送制御部46及び火報制御部48による制御動作となる。また、図7は光電式煙感知器おける制御動作を示したフローチャートであり、感知器制御部50による制御動作となる。更に、図6、図7の制御は、受信機10側で白煙火災、黒煙火災又は非火災要因を識別することを特徴とする。
図6に示すように、受信機10の伝送制御部46はステップS1で所定周期毎に全ての光電式煙感知器14を指定したブロードキャストの一括AD変換信号を信号回線12−1に送信し、光電式煙感知器14側で検出しているアナログ信号となる煙検出値A1,A2をデジタル信号にAD変換して記憶させ、続いて、光電式煙感知器14のアドレスを順次指定した呼出信号を送信し、呼出信号を受信した光電式煙感知器14が送信した呼出応答信号を受信し、光電式煙感知器14が正常に動作しているかどうかの状態を監視する呼出応答制御を行っている。
図7に示すように、図2に示した光電式煙感知器14の感知器制御部50は、ステップS21で受信機10からの一括AD変換信号の受信を判別するとステップS22に進み、発光素子62の発光駆動により、第1波長λ1の光と第1散乱角θ1による散乱光の受光で検出された煙検出値A1と、第2波長λ2の光と第2散乱角θ2による散乱光の受光で検出された煙検出値A2を検出し、ステップS23でメモリに記憶する。
図8は人感センサと組み合わせた火災報知設備の実施形態を示した説明図である。図8に示すように、本実施形態にあっては、受信機10から引き出された信号回線12−1に中継器16を介して人検出手段として機能する人感センサ80を接続している。人感センサ80は焦電素子等により人体から発する赤外線エネルギーを受光し、人の有無を示す人検出信号を出力する。
図9はキュリティシステムと組み合わせた火災報知設備の実施形態を示した説明図である。図9に示すように、本実施形態の火災報知設備1は、図1の実施形態と基本的に同じであり、人検出手段として機能するセキュリティシステム200を組み合わせたことを特徴とする。
(光電式煙感知器)
上記の実施形態は、図4に示したように、1つの発光素子と2つの受光素子を備えた検煙部構造の光電式煙感知器を例にとっているが、これに限定されず、異なる波長と散乱角の設定により第1及び第2の煙検出値A1,A2を得ることのできる検煙部構造の光電式煙感知器であればよく、例えば、特許文献2に示された2つの発光素子と1つの受光素子を備えた検煙部構造の光電式煙感知器であっても良い。
上記の実施形態は、受信機とアドレスを設定した光電式煙感知器の間で信号を送受信して火災を監視するR型の火災報知設備を例にとっているが、光電式煙感知器の発報により、受信機からの指示を受けることなく白煙火災信号、黒煙火災信号又は非火災要因信号を受信機に送信して白煙火災警報、黒煙火災警報、又は非火災報注意警報を出力させるP型火災報知設備としても良い。
上記の実施形態は、白煙及び黒煙の判断に加え、非火災要因の判断も行っているが、非火災要因の判断は行わず、白煙及び黒煙の判断だけを行うようにしても良い。
上記の実施形態は、受信機からの信号回線に光電式煙感知器を接続した有線システムを例にとっているが、受信機と光電式煙感知器の間を無線回線により接続する無線システムとしても良い。
上記の実施形態にあっては、例えば比率Rと比率閾値Rthの大小比較として、R≧Rthの場合とR<Rthの場合を示しているが、これ限定されず、R>Rthの場合とR≦Rthの場合の大小比較としても良い。他の値の大小比較も同様である。
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:受信機
12,12−1〜12−3:信号回線
14:光電式煙感知器
16:中継器
18:地区音響装置
20:排気装置
22:防火戸
26:メインCPU
28−1〜28−3:サブCPU基板
30:サブCPU
32:伝送部
34:シリアル転送バス
36:ディスプレイ
38:表示部
40:操作部
42:音響警報部
44:移報部
45,114,208:通信アダプタ
46:伝送制御部
48:火報制御部
50:感知器制御部
52:伝送部
54:電源部
56:発光駆動部
60:検煙部
62:発光素子
62a,64a,66a:光軸
64:第1受光素子
66:第2受光素子
68,70:増幅回路部
80:人感センサ
100:入退出管理システム
102:センター装置
104:クライアント
106:LAN回線
108:ローカル制御盤
110:カードリーダ
112:電気錠
200:セキュリティシステム
202:防犯受信盤
204:防犯センサ
Claims (11)
- 警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備に於いて、
受信機に接続され、煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、
前記警戒区域における人の存在の有無を示す人検出信号を前記受信機に送信する人検出手段と、
前記受信機に設けられ、前記光電式煙感知器からの前記火災信号及び前記人検出手段からの前記検出信号の受信により、前記煙の識別情報と前記人の存在の有無に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、
が設けられたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記人検出手段は、前記警戒区域を含む施設に設置された入退出管理システムであり、前記入退出管理システムは人の存在の有無を示す在室管理信号を前記受信機に送信し、
前記受信機の前記火報制御部は、白煙火災と前記人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、前記白煙火災と前記人の不存在とを判別したときは前記白煙火災を示す火災警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記人検出手段は、前記警戒区域にいる人を検知する人感センサであり、前記人感センサは前記人の存在の有無を示す人感検出信号を前記受信機に送信し、
前記受信機の前記火報制御部は、白煙火災と前記人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、前記白煙火災と前記人の不存在とを判別したときは前記白煙火災を示す火災警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項2又は3記載の火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器は、更に、非火災要因の識別情報を含む火災信号を送信し、
前記受信機の火報制御部は、前記非火災要因と前記人の存在とを判別したときは非火災要因の発生を示す注意警報の出力を保留し、前記非火災要因と前記人の不存在とを判別したときは非火災要因を示す注意警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記人検出手段は、前記警戒区域を監視するセキュリティシステムであり、前記セキュリティシステムは前記人の存在の有無を示す防犯検知信号を前記受信機に送信し、
前記受信機の前記火報制御部は、白煙火災と前記人の存在とを判別したときは前記白煙火災を示す火災警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記人検出手段は、前記警戒区域の家電、給湯器、照明等のスイッチ操作を検知するセンサであり、前記センサは前記人の存在の有無を示す在室検出信号を前記受信機に送信し、
前記受信機の前記火報制御部は、白煙火災と前記人の存在とを判別したときは火災警報を出力せずに保留するか又は注意警報を出力し、前記白煙火災と前記人の不存在とを判別したときは前記白煙火災を示す火災警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項6記載の火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器は、更に、非火災要因の識別情報を含む火災信号を送信し、
前記受信機の火報制御部は、前記非火災要因と前記人の存在とを判別したときは非火災要因の発生を示す注意警報の出力を保留し、並行して当該室の情報表示装置に非火災要因を示す注意警報を出力する制御を行い、前記非火災要因と前記人の不存在とを判別したときは非火災要因を示す注意警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項6記載の火災報知設備に於いて、
前記受信機の前記火報制御部は、前記人の存在を判別した後に、前記人の不存在の判別に変わってから所定期間内に前記白煙火災を判別した場合は、火災警報又は注意警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項2、3、5又は6の何れかに記載の火災報知設備に於いて、
前記受信機の前記火報制御部は、黒煙火災を判別したときは前記人の存在の有無に関わらず前記黒煙火災を示す火災警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、前記第1波長の光及び前記第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
前記検煙部で検出された前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づいて煙を識別し、当該識別した前記煙の識別情報を含む火災信号を前記受信機に送信する感知器制御部と、
を備えたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、前記第1波長の光及び前記第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
前記検煙部で検出された前記第1煙検出値と前記第2煙検出値を含む煙検出値検出信号を前記受信機に送信する感知器制御部と、
を備え、
前記受信機の前記火報制御部は、前記光電式煙感知器から受信した前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づいて煙を識別することを特徴とする火災報知設備。
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