JP2020134924A - 粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 - Google Patents
粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020134924A JP2020134924A JP2019207146A JP2019207146A JP2020134924A JP 2020134924 A JP2020134924 A JP 2020134924A JP 2019207146 A JP2019207146 A JP 2019207146A JP 2019207146 A JP2019207146 A JP 2019207146A JP 2020134924 A JP2020134924 A JP 2020134924A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- adhesive layer
- laminated film
- optical laminated
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
前記粘着剤層付光学積層フィルムの側面の少なくとも一部は、前記粘着剤層が前記偏光子層の最端位置よりも外側に突出しかつ前記偏光子層側に反り上がっている、保護領域である、粘着剤層付光学積層フィルム。
前記曲面領域の少なくとも一部は、前記保護領域である、〔1〕に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。
前記保護層は、前記偏光子層側とは反対側の表面を構成するハードコート層を含む、〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。
前記原反積層フィルムに前記セパレートフィルム側から腐食刃を進入させて前記原反積層フィルムを切断し側面を形成する切断工程と、を有する、粘着剤層付光学積層フィルムの製造方法。
図1は、本発明の粘着剤層付光学積層フィルムの一例を模式的に示す概略断面図である。図1に示すように、粘着剤層付光学積層フィルム100は、二色性色素が吸着配向された偏光子層21を含む光学積層フィルム20と、粘着剤層31とを順に有する。
図4は、第1の実施形態の粘着剤層付光学積層フィルムを模式的に示す概略断面図である。図4に示すように、粘着剤層付光学積層フィルム130は、光学積層フィルム20と、粘着剤層31とを順に有し、粘着剤層31の光学積層フィルム20側とは反対側の表面に、剥離可能に貼合されたセパレートフィルム32をさらに有する。
図5は、第2の実施形態の粘着剤層付光学積層フィルムを模式的に示す概略断面図である。図5に示すように、粘着剤層付光学積層フィルム140は、光学積層フィルム20と、粘着剤層31とを順に有し、粘着剤層31の光学積層フィルム20側とは反対側の表面に、剥離可能に貼合されたセパレートフィルム32をさらに有する。
光学積層フィルム20は偏光子層21を含む。光学積層フィルム20の厚みは、通常、5μm以上200μm以下とすることができ、150μm以下であってもよく、120μm以下であってもよい。
偏光子層21としては、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムまたは延伸層、吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなる層等が挙げられる。吸収異方性を有する色素としては、例えば、二色性色素が挙げられる。二色性色素として、具体的には、ヨウ素や二色性の有機染料が用いられる。二色性有機染料には、C.I.DIRECT RED 39等のジスアゾ化合物からなる二色性直接染料、トリスアゾ、テトラキスアゾ等の化合物からなる二色性直接染料が包含される。
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなる偏光子層としては、液晶性を有する二色性色素を含む組成物または二色性色素と重合性液晶とを含む組成物を塗布し硬化させて得られる層等の重合性液晶化合物の硬化物を含む偏光子層が挙げられる。吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなる偏光子層は、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムまたは延伸層に比べて、屈曲方向に制限がないため好ましい。
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなる偏光子層としては、液晶性を有する重合性の二色性色素を含む組成物または二色性色素と重合性液晶とを含む組成物を基材フィルムに塗布し硬化させて得られる層等の重合性液晶化合物の硬化物を含む偏光子層が挙げられる。必要に応じて、基材フィルムを偏光子層から剥離除去してもよい。基材フィルムの材料は、後述する表面保護フィルム24の基材フィルムと同様の材料が例示される。
光学積層フィルム20は、偏光子層21の粘着剤層31側とは反対側の表面に積層された第1保護層22を含むことができ、また偏光子層21の粘着剤層31側の表面に積層された第2保護層23を含むことができる。第1保護層22及び第2保護層23は、光学的に透明な熱可塑性樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)のようなポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースのようなセルロース系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;メタクリル酸メチル系樹脂のような(メタ)アクリル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂;アクリロニトリル・スチレン系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリアセタール系樹脂;変性ポリフェニレンエーテル系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリアミドイミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;これらのうち1種又は2種以上の混合物からなるコーティング層又はフィルムとすることができる。保護層の厚みは、通常、1μm以上100μm以下であり、5μm以上80μm以下であってもよく、60μm以下であってもよく、50μm以下であってもよい。
光学積層フィルム20は、粘着剤層31側の表面とは反対側の表面を構成する表面保護フィルム24を含むことができる。表面保護フィルム24は、例えば画像表示素子や他の光学部材に粘着剤層付光学積層フィルムが貼合された後、それが有する粘着剤層ごと剥離除去される。
光学積層フィルム20は、1層又は2層以上の、重合性液晶化合物の重合硬化物からなる液晶硬化層を含むことができる。第2の実施形態の貼合層付光学積層フィルム140は、第1液晶硬化層26及び第2液晶硬化層28を液晶硬化層として含む。液晶硬化層は、例えば位相差層として機能するものが挙げられる。液晶硬化層は、重合性液晶化合物を含む組成物を基材フィルムに塗布し硬化させることによって形成することができる。基材フィルムと塗布層との間に配向層が形成されていてもよい。液晶硬化層は、配向層および/または基材フィルムを有する形態で光学積層フィルム20に組み込まれてもよい。
光学積層フィルム20において、2つの層を接合するための貼合層を含むことができる。第2の実施形態の貼合層付光学積層フィルム140は、第1貼合層25及び第2貼合層27を貼合層として含む。貼合層としては、接着剤層、粘着剤層等が挙げられる。接着剤層には、水系接着剤、活性エネルギー線硬化性接着剤、又は熱硬化性接着剤等が用いられる。粘着剤層には、上記した表面保護フィルム24に設けられた粘着剤層の説明が適用される。
光学積層フィルム20は、1層又は2層以上の位相差層を含むことができる。位相差層は、上述のような液晶硬化層であってもよいし、樹脂フィルムであってもよい。位相差層の例としては、λ/4板やλ/2板等のポジティブAプレート、およびポジティブCプレート等が挙げられる。
粘着剤層31は、(メタ)アクリル系、ゴム系、ウレタン系、エステル系、シリコーン系、ポリビニルエーテル系のような樹脂を主成分とする粘着剤組成物で構成することができる。中でも、透明性、耐候性、耐熱性等に優れる(メタ)アクリル系樹脂をベースポリマーとする粘着剤組成物が好適である。粘着剤組成物は、活性エネルギー線硬化型、熱硬化型であってもよい。
粘着剤層付光学積層フィルムは、粘着剤層31の表面に設けられたセパレートフィルム32を含み得る。セパレートフィルム32は、ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等からなるフィルムであることができる。中でも、ポリエチレンテレフタレートの延伸フィルムが好ましい。セパレートフィルム32が剥離されて、粘着剤層31を介して光学積層フィルム20が被着物に貼合される。
本発明の粘着剤層付光学積層フィルムの製造方法は、二色性色素が吸着配向された偏光子層21を含む光学積層フィルムと、粘着剤層と、前記粘着剤層に剥離可能に貼合されたセパレートフィルムとをこの順に有する原反積層フィルムを準備する工程と、原反積層フィルムにセパレートフィルム側から腐食刃を進入させて原反積層フィルムを切断し側面を形成する切断工程と、を有する。このような製造方法により得られる粘着剤層付光学積層フィルムとして、側面に保護領域を有する上述の粘着剤層付光学積層フィルムが例示される。
粘着剤層付光学積層フィルムは、画像表示装置に用いることができる。画像表示装置に用いる画像表示素子としては、例えば液晶表示素子、有機EL表示素子等が挙げられる。液晶表示装置を構築するにあたって粘着剤層付光学積層フィルムは、視認側に配置して用いられてもよいし、バックライト側に配置して用いられてもよいし、視認側およびバックライト側の双方に用いられてもよい。
<原反積層フィルムの作製工程>
図4に示す第1の実施形態の粘着剤層付光学積層フィルム130と同じ層構成「表面保護フィルム24/第1保護層22/偏光子層21/第2保護層23/粘着剤層31/セパレートフィルム32」の原反積層フィルムを以下のように作製した。
長尺状のポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ素を含む水溶液中で染色した後、ホウ酸を含む水溶液中で速比の異なるロール間にて6倍に長手方向に一軸延伸し、長手方向に吸収軸を有する長尺状の偏光子層を得た。この長尺状の偏光子層は延伸後、巻き取って巻回体とした。偏光子層の視感度補正偏光度は、99.995%程度であり、視感度補正単体透過率は、42.7%であり、厚さは12μmであった。
第1保護層22として、長尺状のハードコート層付きトリアセチルセルロースフィルム(厚み32μm、凸版印刷社製、商品名:25KCHCN-TC)を準備した。
第2保護層23として、長尺状の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム(厚み13μm、日本ゼオン社製ゼオノアフィルム、商品名:ZF14-013)を準備した。
上記のように作製又は準備した偏光子層21、第1保護層22、及び第2保護層23を、それぞれ300mm×400mmに切り出した後、ポリビニルアルコール系接着剤を介して偏光子層21の両面に第1保護層22と第2保護層23とを貼り合わせ、80℃乾燥オーブンに3分入れた。次に、第2保護層23の表面をコロナ処理した後、そのコロナ処理面側にセパレートフィルム32が貼合されているアクリル系の粘着剤層31(厚さ20μm)を積層した。最後に、第1保護層22の表面に表面保護フィルム24である微粘着剤付き離形フィルムを積層させ、原反積層フィルムを得た。コロナ処理は、春日電機株式会社製のコロナ放電装置により行った。具体的には、コロナ表面処理フレーム“STR−1764”、高周波電源“CT−0212”、高圧トランス“CT−T02W”を使用した。この原反積層フィルムは、偏光子層21と第1保護層22との間にはポリビニルアルコール系接着剤層(厚さ0.2μm以下)が、偏光子層21と第2保護層22との間にもポリビニルアルコール系接着剤層(厚さ0.2μm以下)が、それぞれ介在している。
得られた原反積層フィルム(300mm×400mm)の1枚を、図8に示すように腐食刃を用いて、図3に示す粘着剤層付光学積層フィルムの形状に打ち抜いて粘着剤層付光学積層フィルムAを得た。腐食刃としては、図9に示すような両刃であり、α1=α2=15°の腐食刃を用いた。図8に示す打ち抜きの際に、原反積層フィルムの表面保護フィルム24が当て板160側に、セパレートフィルム32が当て板160から遠い側に位置する向きで原反積層フィルム150を載置し、養生テープで四隅をそれぞれ当て板160に固定し、セパレートフィルム32側から腐食刃を原反積層フィルム内に進入させた。打ち抜きは、偏光子層21の吸収軸が粘着剤層付光学積層フィルムAの長手方向に平行となるように行った。なお、切断刃は、打ち抜き方向に24mm(原反積層フィルムの厚みを十分に超える)の行程(「1行程」とする)を往復運動が可能なものを用い、1行程を1.5秒で往復させて、往復運動の折返し点で原反積層フィルム150を切断した。当て板160としてはアクリルシート(厚み3.5mm)1枚とポリプロピレンシート(厚み1.0mm)1枚とを重ね合わせたものを用いた。当て板160は、ポリプロピレンシート側が原反積層フィルム150と接するように用いた。
<原反積層フィルムの作製工程>
粘着剤層付光学積層フィルムAにおける作製工程と同じ方法により原反積層フィルムを作製した。
得られた原反積層フィルム(300mm×400mm)の1枚を、図8に示すように腐食刃を用いて、図3に示す粘着剤層付光学積層フィルムの形状に打ち抜いて粘着剤層付光学積層フィルムBを得た。図8に示す打ち抜きの際に、原反積層フィルムのセパレートフィルム32が当て板160側に、表面保護フィルム24が当て板160から遠い側に位置する向きで原反積層フィルム150を載置し、養生テープで四隅をそれぞれ当て板160に固定し、表面保護フィルム24側から腐食刃を原反積層フィルム内に進入させた。打ち抜きは、偏光子層21の吸収軸が粘着剤層付光学積層フィルムBの長手方向(長さ400mm)に平行となるように行った。なお、切断刃は、打ち抜き方向に24mm(原反積層フィルムの厚みを十分に超える)の行程(「1行程」とする)を往復運動が可能なものを用い、1行程を1.5秒で往復させて、往復運動の折返し点で原反積層フィルム150を切断した。当て板160としてはアクリルシート(厚み3.5mm)1枚とポリプロピレンシート(厚み1.0mm)1枚とを重ね合わせたものを用いた。当て板160は、ポリプロピレンシート側が原反積層フィルム150と接するように用いた。
<原反積層フィルムの作製工程>
図5に示す第2の実施形態の粘着剤層付光学積層フィルム140と同じ層構成「表面保護フィルム24/第1保護層22/偏光子層21/第2保護層23/第1貼合層25/第1液晶硬化層26/第2貼合層27/第2液晶硬化層28/粘着剤層31/セパレートフィルム32」の原反積層フィルムを以下のように作製した。
長尺状のポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ素を含む水溶液中で染色した後、ホウ酸を含む水溶液中で速比の異なるロール間にて6倍に一軸延伸し、長手方向に吸収軸を有する長尺状の偏光子層を得た。この長尺状の偏光子層は延伸後、巻き取って巻回体とした。偏光子層の視感度補正偏光度は、99.995%程度であり、視感度補正単体透過率は、42.7%であり、厚さは12μmであった。
第1保護層22として、長尺状のハードコート層付きトリアセチルセルロースフィルム(厚み32μm、凸版印刷社製、商品名:25KCHCN-TC)を準備した。
第2保護層23として、長尺状のトリアセチルセルロースフィルム(厚み40μm、コニカミノルタ社製、商品名:KC4UYW)を準備した。
第1液晶硬化層26として、ネマティック液晶化合物が硬化した層及び配向膜からなるフィルム(厚み1μm)を準備した。この第1液晶硬化層26の面内位相差値Re(550)は140nmであり、Re(450)/Re(550)は1.0未満であり、Re(650)/Re(550)は1.0超であった。かかる第1液晶硬化層26について、後述する押し込み力の測定方法により測定した押し込み力は8.8g/mmであった。
第2液晶硬化層28として、棒状液晶化合物が硬化した層及び配向膜からなるフィルム(厚み2μm)を準備した。この第2液晶硬化層28は、その面内においてNz>Nx=Nyの関係を満たしており、その面内位相差値Re(550)は0.6nmであり、厚み方向の位相差値Rth(550)は−69.6nmであった。かかる第2液晶硬化層28について、後述する押し込み力の測定方法により測定した押し込み力は38.1g/mmであった。
上記のように作製又は準備した偏光子層21、第1保護層22、第2保護層23、第1液晶硬化層26、及び第2液晶硬化層28を、それぞれ300mm×400mmに切り出した後、ポリビニルアルコール系接着剤を介して偏光子層21の両面に第1保護層22と第2保護層23を貼り合わせ、80℃の乾燥オーブンに3分入れた。ついで、第2保護層23側の表面をコロナ処理した後、コロナ処理面上に第1貼合層25として、アクリル系の粘着剤(厚み5μm)を積層した。このようにして得られた積層体を第1積層体と呼ぶ。コロナ処理は、春日電機株式会社製のコロナ放電装置により行った。具体的には、コロナ表面処理フレーム“STR−1764”、高周波電源“CT−0212”、高圧トランス“CT−T02W”を使用した。
得られた原反積層フィルム(300mm×400mm)の1枚を、図8に示すように腐食刃を用いて、図3に示す粘着剤層付光学積層フィルムの形状に打ち抜いて粘着剤層付光学積層フィルムCを得た。図8に示す打ち抜きの際に、原反積層フィルムの表面保護フィルム24が当て板160側に、セパレートフィルム32が当て板160から遠い側に位置する向きで原反積層フィルム150を載置し、養生テープで四隅をそれぞれ当て板160に固定し、セパレートフィルム32側から腐食刃を原反積層フィルム内に進入させた。打ち抜きは、偏光子層21の吸収軸(延伸方向)が粘着剤層付光学積層フィルムCの長手方向(400mm)に平行となるように行った。なお、切断刃は、打ち抜き方向に24mm(原反積層フィルムの厚みを十分に超える)の行程(以下、「1行程」とする)を往復運動が可能なものを用い、1行程を1.5秒で往復させて、往復運動の折返し点で原反積層フィルム150を切断した。当て板160としてはアクリルシート(厚み3.5mm)1枚とポリプロピレンシート(厚み1.0mm)1枚とを重ね合わせたものを用いた。当て板160は、ポリプロピレンシート側が原反積層フィルム150と接するように用いた。
<原反積層フィルムの作製工程>
粘着剤層付光学積層フィルムDの作製工程と同じ方法により原反積層フィルムを作製した。
得られた原反積層フィルム(300mm×400mm)の1枚を、図8に示すように腐食刃を用いて、図3に示す粘着剤層付光学積層フィルムの形状に打ち抜いて試料4を得た。図8に示す打ち抜きの際に、原反積層フィルムのセパレートフィルム32が当て板160側に、表面保護フィルム24が当て板160から遠い側に位置する向きで原反積層フィルム150を載置し、養生テープで四隅をそれぞれ当て板160に固定し、表面保護フィルム24側から腐食刃を原反積層フィルム内に進入させた。打ち抜きは、偏光子層21の吸収軸が粘着剤層付光学積層フィルムDの長手方向(400mm)に平行となるように行った。なお、切断刃は、打ち抜き方向に24mm(原反積層フィルムの厚みを十分に超える)の行程(以下、「1行程」とする)を往復運動が可能なものを用い、1行程を1.5秒で往復させて、往復運動の折返し点で原反積層フィルム150を切断した。当て板160としてはアクリルシート(厚み3.5mm)1枚とポリプロピレンシート(厚み1.0mm)1枚とを重ね合わせたものを用いた。当て板160は、ポリプロピレンシート側が原反積層フィルム150と接するように用いた。
粘着剤層付光学積層フィルムA〜Dについて、側面の曲面領域の開始位置の断面形状を光学顕微鏡にて観察した。図12の(a)及び(b)は、粘着剤層付光学積層フィルムA,Bについて光学顕微鏡による観察像を模式的に示す図面である。図13の(a)及び(b)は、粘着剤層付光学積層フィルムC,Dについて光学顕微鏡による観察像を模式的に示す図面である。
粘着剤層付光学積層フィルムA〜Dについて、エタノールにて表面を美掃した無アルカリガラス(コーニング製イーグルXG、120×200×0.7mm)の該表面に貼合し、その後、50℃、0.5MPa(ゲージ圧)にて20分間のオートクレーブ処理を行った。これを評価用サンプルとした。
上記熱衝撃試験後の評価用サンプルのクラックの発生を光学顕微鏡にて観察した。特に、曲面領域に関しては詳細に観察を行った。発生したクラックの一例についての光学顕微鏡像を図14に示す。この図(光学顕微鏡像)は粘着剤層付光学積層フィルムA,Bについて共通する特定の領域の上面からの光学顕微鏡像である。各評価用サンプルについて同じ範囲となるように規定した曲面領域から発生しているクラックを観察し、そのクラックの長さに基づきクラックを以下のように分類し、各分類に含まれるクラックの本数を計測した。その結果を表1に示す。
短クラック:長さが100μm未満のクラック
中クラック:長さが100μm以上200μm未満のクラック
長クラック:長さが200μm以上のクラック
サンプルAとして厚さ60μmのトリアセチルセルロースフィルム、サンプルBとして厚さ20μmのトリアセチルセルロースフィルム、サンプルCとして厚さ23μmのシクロオレフィンポリマーフィルム、サンプルD,Eとして粘着剤層付光学積層フィルムC,Dの作製時に準備した第1液晶硬化層26,第2液晶硬化層28を準備し、各サンプルの押し込み力を以下の方法により測定した。
Claims (10)
- 二色性色素が吸着配向された偏光子層を含む光学積層フィルムと、粘着剤層とを順に有する粘着剤層付光学積層フィルムであって、
前記粘着剤層付光学積層フィルムの側面の少なくとも一部は、前記粘着剤層が前記偏光子層の最端位置よりも外側に突出しかつ前記偏光子層側に反り上がっている、保護領域である、粘着剤層付光学積層フィルム。 - 前記粘着剤層付光学積層フィルムの側面の少なくとも一部は、前記光学積層フィルムの前記粘着剤層側とは反対側の表面での輪郭が曲線である、曲面領域であり、
前記曲面領域の少なくとも一部は、前記保護領域である、請求項1に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。 - 前記曲面領域における前記保護領域は、前記輪郭が前記偏光子層の吸収軸方向との為す角度θが連続的に変化し、前記角度θが0°超90°以下の部分を含む、請求項2に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。
- 前記保護領域は切断面である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。
- 前記保護領域は、前記粘着剤層の最端位置と、前記偏光子層の最端位置との為す距離dが10μm以上である領域を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。
- 前記粘着剤層の前記光学積層フィルム側とは反対側の表面に、剥離可能に貼合されたセパレートフィルムをさらに有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。
- 前記光学積層フィルムは、重合性液晶化合物の重合硬化物からなる液晶硬化層を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。
- 前記光学積層フィルムは、前記偏光子層から見て前記粘着剤層とは反対側に保護層を含み、
前記保護層は、前記偏光子層側とは反対側の表面を構成するハードコート層を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の粘着剤層付光学積層フィルム。 - 二色性色素が吸着配向された偏光子層を含む光学積層フィルムと、粘着剤層と、前記粘着剤層に剥離可能に貼合されたセパレートフィルムとをこの順に有する原反積層フィルムを準備する工程と、
前記原反積層フィルムに前記セパレートフィルム側から腐食刃を進入させて前記原反積層フィルムを切断し側面を形成する切断工程と、を有する、粘着剤層付光学積層フィルムの製造方法。 - 前記側面の少なくとも一部は、前記粘着剤層が前記偏光子層の最端位置よりも外側に突出しかつ前記偏光子層側に反り上がっている、保護領域である、請求項9に記載の粘着剤層付光学積層フィルムの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW109104051A TWI838456B (zh) | 2019-02-14 | 2020-02-10 | 附黏著劑層之光學積層膜及其製造方法 |
KR1020200016159A KR20200099482A (ko) | 2019-02-14 | 2020-02-11 | 점착제층 부착 광학 적층 필름 및 그 제조 방법 |
CN202010086777.XA CN111562642A (zh) | 2019-02-14 | 2020-02-11 | 带有粘合剂层的光学层叠膜及其制造方法 |
JP2021030011A JP2021105716A (ja) | 2019-02-14 | 2021-02-26 | 粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019024606 | 2019-02-14 | ||
JP2019024606 | 2019-02-14 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021030011A Division JP2021105716A (ja) | 2019-02-14 | 2021-02-26 | 粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020134924A true JP2020134924A (ja) | 2020-08-31 |
JP6846497B2 JP6846497B2 (ja) | 2021-03-24 |
Family
ID=72263020
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019207146A Active JP6846497B2 (ja) | 2019-02-14 | 2019-11-15 | 粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 |
JP2021030011A Pending JP2021105716A (ja) | 2019-02-14 | 2021-02-26 | 粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021030011A Pending JP2021105716A (ja) | 2019-02-14 | 2021-02-26 | 粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6846497B2 (ja) |
TW (1) | TWI838456B (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003220512A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | 鏡面加工方法、面取り加工方法および鏡面加工装置、並びに積層フィルムの周縁仕上げ方法 |
JP2006106016A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-04-20 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板及びその製造方法 |
JP2009294649A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-12-17 | Nitto Denko Corp | 偏光板、およびその製造方法 |
JP2010054824A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板およびその製造方法 |
US20170123123A1 (en) * | 2015-11-04 | 2017-05-04 | Nitto Denko Corporation | Method of producing polarizing plate |
WO2018025620A1 (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 日東電工株式会社 | 偏光板の打ち抜き方法、および該方法に用いられる打ち抜き装置 |
JP2018083851A (ja) * | 2015-03-17 | 2018-05-31 | 日立化成株式会社 | 画像表示装置用粘着シート、画像表示装置用粘着積層体及び画像表示装置 |
JP2018159911A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-10-11 | 住友化学株式会社 | 偏光板及び画像表示装置 |
-
2019
- 2019-11-15 JP JP2019207146A patent/JP6846497B2/ja active Active
-
2020
- 2020-02-10 TW TW109104051A patent/TWI838456B/zh active
-
2021
- 2021-02-26 JP JP2021030011A patent/JP2021105716A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003220512A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | 鏡面加工方法、面取り加工方法および鏡面加工装置、並びに積層フィルムの周縁仕上げ方法 |
JP2006106016A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-04-20 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板及びその製造方法 |
JP2009294649A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-12-17 | Nitto Denko Corp | 偏光板、およびその製造方法 |
JP2010054824A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板およびその製造方法 |
JP2018083851A (ja) * | 2015-03-17 | 2018-05-31 | 日立化成株式会社 | 画像表示装置用粘着シート、画像表示装置用粘着積層体及び画像表示装置 |
US20170123123A1 (en) * | 2015-11-04 | 2017-05-04 | Nitto Denko Corporation | Method of producing polarizing plate |
WO2018025620A1 (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 日東電工株式会社 | 偏光板の打ち抜き方法、および該方法に用いられる打ち抜き装置 |
JP2018159911A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-10-11 | 住友化学株式会社 | 偏光板及び画像表示装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6846497B2 (ja) | 2021-03-24 |
JP2021105716A (ja) | 2021-07-26 |
TWI838456B (zh) | 2024-04-11 |
TW202045654A (zh) | 2020-12-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI748076B (zh) | 附保護膜之偏光板及液晶面板 | |
TWI707165B (zh) | 偏光板 | |
KR20160076435A (ko) | 편광판 및 그 제조 방법, 그리고 편광판의 세트, 액정 패널, 액정 표시 장치 | |
JP6457053B2 (ja) | プロテクトフィルム付偏光板及び液晶パネル | |
JP6680347B2 (ja) | 積層体 | |
WO2021187099A1 (ja) | 円偏光板及び光学積層体 | |
TW201930063A (zh) | 積層體 | |
JP2020101815A (ja) | 偏光板セット | |
TW202221071A (zh) | 偏光板及顯示裝置 | |
KR20200099482A (ko) | 점착제층 부착 광학 적층 필름 및 그 제조 방법 | |
JP6846497B2 (ja) | 粘着剤層付光学積層フィルム及びその製造方法 | |
WO2021220805A1 (ja) | フレキシブル積層体及び表示装置 | |
JP6887222B2 (ja) | 偏光板セット | |
WO2021193348A1 (ja) | 積層体 | |
JP6792660B2 (ja) | 光学積層体及びその製造方法 | |
WO2020230493A1 (ja) | 光学積層体及び表示装置 | |
JP2021152641A (ja) | 円偏光板及び光学積層体 | |
KR20220126710A (ko) | 광학 적층체 및 그 제조 방법 | |
CN110398800B (zh) | 层叠体 | |
WO2021187098A1 (ja) | 円偏光板及び光学積層体 | |
KR20220147582A (ko) | 광학 적층체 | |
JP2021152649A (ja) | 積層体 | |
JP2021152640A (ja) | 円偏光板及び光学積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191118 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20191118 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20191205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200317 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200901 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6846497 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |