JP2020134757A - プログラムおよび列車運転シミュレータ - Google Patents

プログラムおよび列車運転シミュレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2020134757A
JP2020134757A JP2019029531A JP2019029531A JP2020134757A JP 2020134757 A JP2020134757 A JP 2020134757A JP 2019029531 A JP2019029531 A JP 2019029531A JP 2019029531 A JP2019029531 A JP 2019029531A JP 2020134757 A JP2020134757 A JP 2020134757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power consumption
driving
simulation
model
graph
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019029531A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7186110B2 (ja
Inventor
小川 知行
Tomoyuki Ogawa
知行 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2019029531A priority Critical patent/JP7186110B2/ja
Publication of JP2020134757A publication Critical patent/JP2020134757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7186110B2 publication Critical patent/JP7186110B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

【課題】運転シミュレーションにおいて列車の走行に係る消費電力をユーザに提示し、消費電力量に基づき運転操作を評価する技術を提供すること。【解決手段】列車運転シミュレータ1000において、エネルギー情報算出部219は、運転シミュレーションの実行中、列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算を行う。エネルギー画面表示制御部221は、走行位置毎の走行速度をグラフで表示制御するとともに、走行位置毎の消費電力をグラフ表示制御する。個別評価部225は、走行時刻を時刻表に基づき評価するとともに、消費電力量を基準消費電力量に基づき評価する。総合評価部227は、個別評価部225による評価結果に基づいて、運転シミュレーションの総合評価を行う。【選択図】図16

Description

本発明は、列車の運転シミュレーションを実行させるためのプログラム等に関する。
従来から、列車(鉄道車両)の模擬運転をシミュレーションして、運転士による運転訓練を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、走行中の視点の位置を検知して、信号機等に対する確認動作を評価する技術が開示されている。
特開2014−71319号公報
ところで、近年では、列車の運転に、エネルギー消費を低減できるような運転操作の工夫(いわゆる省エネ運転)が求められている。しかし、実際の列車の運転業務中に、省エネ運転のための運転操作について試行錯誤するのは難しい。そこで本発明は、運転シミュレーションにおいて列車の走行に係る消費電力をユーザに提示し、消費電力量に基づき運転操作を評価することができる技術の提供を、解決しようとする課題として考案されたものである。
上述した課題を解決するための第1の発明は、
コンピュータに、所与の走行区間を所与の時刻表に沿って所与の列車で運転する運転シナリオについてユーザの運転操作に基づいた運転シミュレーションを実行させるためのプログラムであって、
前記運転シミュレーションの実行中にシミュレーション時刻を計時して表示制御する時刻表示制御手段(例えば、図16のシミュレーション時刻表示制御部215)、
前記運転シミュレーションの実行中に前記列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算を行う消費電力算出手段(例えば、図16のエネルギー情報算出部219)、
走行位置毎の走行速度をグラフで表示制御する走行速度表示制御手段(例えば、図16のエネルギー画面表示制御部221)、
走行位置毎の前記消費電力をグラフで表示制御する消費電力表示制御手段(例えば、図16のエネルギー画面表示制御部221)、
前記シミュレーション時刻に基づく走行時刻を前記時刻表に基づいて評価する走行時刻評価手段(例えば、図16の個別評価部225)、
前記消費電力量を前記運転シナリオに対応付けられた基準消費電力量に基づいて評価する消費電力量評価手段(例えば、図16の個別評価部225)、
前記走行時刻評価手段の評価結果および前記消費電力量評価手段の評価結果に基づいて前記運転シミュレーションの総合評価を行う総合評価手段(例えば、図16の総合評価部227)、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
第1の発明によれば、対象の運転シナリオに係る運転訓練のためにユーザが仮想的に列車の運転操作を行う運転シミュレーションの実行中に、当該運転シミュレーションによる列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算を行うことができる。また、走行位置毎の走行速度のグラフ(走行速度グラフ)を表示するとともに、走行位置毎の消費電力のグラフ(消費電力グラフ)を表示して、ユーザに提示することができる。そして、シミュレーション時刻に基づく走行時刻を時刻表に基づき評価するとともに、消費電力量を基準消費電力量に基づき評価して、それらの評価結果に基づき運転シミュレーションの総合評価を行うことができる。したがって、ユーザは、走行速度グラフや消費電力グラフの表示、或いは走行速度や消費電力量の評価等をもとに省エネ運転のための運転操作について試行錯誤しながら、列車の運転訓練を行うことが可能となる。
また、第2の発明は、
前記運転シナリオに対応付けられた模範運転操作に基づく走行位置毎の模範走行速度をグラフで表示制御する模範走行速度表示制御手段(例えば、図16のエネルギー画面表示制御部221)、
前記運転シナリオに対応付けられた模範運転操作に基づく走行位置毎の模範消費電力をグラフで表示制御する模範消費電力表示制御手段(例えば、図16のエネルギー画面表示制御部221)、
として前記コンピュータを更に機能させるための第1の発明のプログラムである。
第2の発明によれば、運転シミュレーションの実行中や実行後等の所定のタイミングにおいて、当該運転シミュレーションと同じ運転シナリオについての模範運転操作に基づく走行位置毎の模範走行速度のグラフ(模範走行速度グラフ)を表示するとともに、当該模範運転操作に基づく走行位置毎の消費電力のグラフ(模範消費電力グラフ)を表示して、ユーザに提示することができる。これによれば、ユーザは、模範的な運転操作に基づく走行位置毎の走行速度や消費電力を確認しながら、列車の運転訓練を行うことが可能となる。
また、第3の発明は、
前記模範走行速度表示制御手段は、前記運転シミュレーションの実行中に、走行位置毎の前記模範走行速度をグラフで表示し、
前記模範消費電力表示制御手段は、前記運転シミュレーションの実行中に、走行位置毎の前記模範消費電力をグラフで表示し、
前記走行速度表示制御手段は、走行位置毎の走行速度のグラフを、前記模範走行速度のグラフに重畳させ、前記運転シミュレーションによる走行に従って随時更新表示し、
前記消費電力表示制御手段は、走行位置毎の消費電力のグラフを、前記模範消費電力のグラフに重畳させ、前記運転シミュレーションによる走行に従って随時更新表示する、
第2の発明のプログラムである。
第3の発明によれば、実行中の運転シミュレーションによる列車の走行に従って、走行速度グラフを模範走行速度グラフに重畳させて随時更新表示するとともに、消費電力グラフを模範消費電力グラフに重畳させて随時更新表示して、ユーザに提示することができる。これによれば、ユーザは、自身の運転操作に基づく走行位置毎の走行速度や消費電力を、模範的な運転操作に基づく走行位置毎の走行速度や消費電力と見比べながら、列車の運転訓練を行うことが可能となる。
また、第4の発明は、
前記総合評価が所定の合格条件を満たさない場合に、前記運転シナリオについて再度の運転シミュレーションの実行を制御する再実行制御手段(例えば、図16の再実行制御部229)、
として前記コンピュータを更に機能させるための第1〜第3の何れかの発明のプログラムである。
第4の発明によれば、総合評価が合格条件を満たさない場合は同じ運転シナリオについて運転シミュレーションを再実行して、当該運転シミュレーションによる訓練をユーザに繰り返させることが可能となる。これによれば、ユーザは、省エネ運転を意識して運転操作を工夫しながら、同じ走行区間の模擬運転を繰り返し行うことが可能となる。
また、第5の発明は、
前記運転シナリオに対応付けられた複数の模範運転操作候補があり、
前記総合評価が所定の合格条件を満たさない場合に、前記運転シナリオについて再度の運転シミュレーションの実行を制御する再実行制御手段(例えば、図16の再実行制御部229)、
前記複数の模範運転操作候補の中から前記模範運転操作とする模範運転操作候補を選択する模範運転選択手段であって、前記再実行制御手段により再度の運転シミュレーションの実行制御がなされる場合に、過去に模範運転操作とした模範運転操作候補とは異なる模範運転操作候補を新たな模範運転操作として再選択する模範運転選択手段(例えば、図16の模範運転操作選択部213)、
として前記コンピュータを更に機能させるための第2又は第3の発明のプログラムである。
第5の発明によれば、対象の運転シナリオに対応付けられた複数の模範運転操作候補の中から模範運転操作として用いる模範運転操作候補を選択して、模範走行速度グラフおよび模範消費電力グラフの表示に用いることができる。そして、総合評価が合格条件を満たさないことで運転シミュレーションを再実行する際には、過去に選択されたものとは異なる模範運転操作候補を新たな模範運転操作として再選択して、模範走行速度グラフおよび模範消費電力グラフの表示に用いることができる。
また、第6の発明は、
前記模範運転選択手段は、過去に模範運転操作とした模範運転操作候補を除外した残余の模範運転操作候補について、前記ユーザが過去に行った運転操作との類否を判定することで、新たな模範運転操作とする模範運転操作候補の再選択を行う、
第5の発明のプログラムである。
第6の発明によれば、運転シミュレーションの再実行時において、過去に選択済みのもの以外の模範運転操作候補の中から、例えば、ユーザの過去の運転操作と類似する模範運転操作候補を、模範運転操作として再選択することができる。
また、第7の発明は、
前記列車の加速度に基づく乗り心地の指標値を算出することで、前記ユーザの運転操作に対する乗り心地を評価する乗り心地評価手段(例えば、図16の乗り心地指標値算出部223および個別評価部225)、
として前記コンピュータを更に機能させ、
前記合否判定手段は、前記乗り心地評価手段の評価結果をさらに用いて前記総合評価を行う、
第1〜第6の何れかの発明のプログラムである。
第7の発明によれば、列車の加速度に基づく乗り心地を加味して、運転シミュレーションの総合評価を行うことができる。
また、第8の発明は、
所与の走行区間を所与の時刻表に沿って所与の列車で運転する運転シナリオについてユーザの運転操作に基づいた運転シミュレーションを実行する列車運転シミュレータ(例えば、図1の列車運転シミュレータ1000)であって、
前記運転シミュレーションの実行中にシミュレーション時刻を計時して表示制御する時刻表示制御手段と、
前記運転シミュレーションの実行中に前記列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算を行う消費電力算出手段と、
走行位置毎の走行速度をグラフで表示制御する走行速度表示制御手段と、
走行位置毎の前記消費電力をグラフで表示制御する消費電力表示制御手段と、
前記シミュレーション時刻に基づく走行時刻を前記時刻表に基づいて評価する走行時刻評価手段と、
前記消費電力量を前記運転シナリオに対応付けられた基準消費電力量に基づいて評価する消費電力量評価手段と、
前記走行時刻評価手段の評価結果および前記消費電力量評価手段の評価結果に基づいて前記運転シミュレーションの総合評価を行う総合評価手段と、
を備えた列車運転シミュレータである。
第8の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏する列車運転シミュレータを実現できる。
列車運転シミュレータの構成例を示す図。 シナリオ情報のデータ構成例を示す図。 時刻表データのデータ構成例を示す図。 運転情報のデータ構成例を示す図。 エネルギー情報のデータ構成例を示す図。 サブモニタの表示画面例を示す図。 運転シミュレーションの実行中におけるエネルギー画面の表示例を示す図。 シミュレーション結果として表示されるエネルギー画面の表示例を示す図。 電力量評価式をグラフ化した図。 通過時分評価式をグラフ化した図。 終着時分評価式をグラフ化した図。 乗り心地評価式をグラフ化した図。 シミュレーションデータのデータ構成例を示す図。 模範運転操作選択処理の手順を示すフローチャート。 模範運転操作再選択処理の手順を示すフローチャート。 列車運転シミュレータの機能構成例を示すブロック図。 記憶部が記憶するプログラムやデータの例を示す図。 列車運転シミュレータにおける処理の流れを説明するためのフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。
[全体構成]
図1は、本実施形態における列車運転シミュレータ1000の構成例を示す図である。本実施形態の列車運転シミュレータ1000は、列車の運転を訓練するための装置であり、ネットワーク9により通信可能に接続されたコンピュータ1100と、運転画面を表示するためのメインモニタ1202と、エネルギー画面を表示するためのサブモニタ1204と、運転台模擬コントローラ1206と、を含むコンピュータシステムである。図1の例では、一人用の列車運転シミュレータ1000を想定しているので、メインモニタ1202、サブモニタ1204、および運転台模擬コントローラ1206のセットを1セットのみ図示しているが、複数人が同時に訓練できるようにする場合には、当該セットを複数設けるものとする。また、図示していないが、運転台模擬コントローラ1206付近には、ダイヤ(各駅の到着・出発時刻が記載された運転士が携帯する時刻表)や運転士手帳等が配置される。また、運転台模擬コントローラ1206と一体または別体として、速度計等の計器やスイッチ類が配置される。すなわち、列車運転シミュレータ1000にて運転訓練を行うユーザ(以下、「訓練ユーザ」ともいう)の使用において、その形態が、運転台ないし乗務員室を模擬した態様となっている。
ネットワーク9は、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、ネットワーク9とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
コンピュータ1100は、本体装置1102と、キーボード1104と、タッチパネル1106と、ストレージ1108とを備え、本体装置1102は制御基板1150を内蔵している。
制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等の各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載される。なお、制御基板1150の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(field-programmable gate array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
そして、コンピュータ1100は、制御基板1150が所定のプログラムおよびデータに基づいて演算処理することにより、列車運転シミュレータ1000を統合的に制御する。
なお、コンピュータ1100は、図1に示す単体の構成に限らず、各種機能を分担する複数のコンピュータを相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であってもよい。或いは、離れた場所に設置された独立した複数のコンピュータを、ネットワーク9を介してデータ通信させることで、全体としてコンピュータ1100として機能させる構成であってもよい。
メインモニタ1202は、運転シミュレーションにおける運転席から見た仮想景観画像を、運転画面として表示する。具体的には、据置型のフラットパネルディスプレイや、ヘッドマウントディスプレイ、ビデオプロジェクタ等を適宜利用して実現できる。
このメインモニタ1202に表示される運転画面は、所定位置に鉄道信号が設置された実際の走行区間を走行する列車の運転台の様子や運転台の車窓から見える風景・景観を再現した画像に、各種情報表示を含めたシミュレーション画面である。鉄道信号とは、列車に対して現示や表示により運転条件を示すもののことであり、信号機等の信号の他、合図や標識等を含む。
サブモニタ1204は、後述するエネルギー画面を表示する。例えば、画像表示デバイス兼接触位置入力デバイスとして機能するタッチパネルを用いることができる。
運転台模擬コントローラ1206は、訓練対象とする実際の電車の運転席を模擬する操作入力装置であって、例えばマスコンに相当する入力レバー等を備えて、操作入力信号をコンピュータ1100へ送信することができる。
[原理]
本実施形態の列車運転シミュレータ1000は、所与の走行区間を所与の時刻表に沿って所与の列車で運転する運転シナリオについて、訓練ユーザの運転操作に基づいた運転シミュレーションを実行する。そして、運転シミュレーションの実行中は、当該実行中の運転シミュレーション(以下、「対象シミュレーション」ともいう)による列車の走行に従って運転計算を行い、運転情報550(図4を参照)を随時生成するとともに、当該列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算をエネルギー計算として行い、エネルギー情報570(図5を参照)を随時生成する。そして、生成した運転情報550やエネルギー情報570を用いて、サブモニタ1204へのエネルギー画面の表示を制御する。
また、対象シミュレーションの実行を終了したら、当該対象シミュレーションにおける訓練ユーザの運転操作を評価する。本実施形態では、そのシミュレーション時刻に基づく走行時刻および消費電力量に関する項目を含む複数の評価項目について個別評価を行い(個別評価処理)、評価項目毎の評価結果に基づいて、対象シミュレーションの総合評価を行う(総合評価処理)。そして、総合評価処理の結果、対象シミュレーションを「不合格」と判定した場合は当該対象シミュレーションの再度の実行を制御する。すなわち訓練ユーザは当該対象シミュレーションに係る運転シナリオについて、再度の運転シミュレーションを行って訓練を継続する必要がある。対象シミュレーションを「合格」と判定したならば、当該対象シミュレーションに係る運転訓練を終える。
1.運転シナリオについて
運転訓練の開始にあたっては、先ず、運転シナリオを選択する。図2は、運転シナリオを定義するシナリオ情報510のデータ構成例を示す図である。このシナリオ情報510は、例えば、走行区間毎に予め用意される。具体的には、図2に示すように、1つのシナリオ情報510は、シナリオID511と、シナリオ名512と、走行路線513と、起点515および終点516によって定義される走行区間514と、編成列車質量517と、高低差データ518と、制限速度データ519と、信号現示データ520と、時刻表データ521とを含む。
時刻表データ521は、当該運転シナリオにおける走行区間514の時刻表を格納する。例えば、図3に示すように、時刻表データ521には、その起点515から終点516までの間の停車場名と、対応する運転時分と、着時刻と、発時刻とが設定される。該当する停車場が採時通過駅である場合は、その通過時刻が設定される。
そして、運転シナリオの選択は、各シナリオ情報510に設定されるシナリオ名512を選択肢としてサブモニタ1204に一覧表示し、ユーザ(例えば訓練ユーザ)の選択操作を受け付けることで行う。シナリオ名512だけでなく、編成列車質量517等の他の情報を併せて表示してもよい。運転シナリオが選択されたならば、その起点515から終点516までを、その時刻表データ521に沿って、その編成列車質量517の列車で運転する運転シミュレーション(対象シミュレーション)を、訓練ユーザの運転操作に基づき実行する。
2.シミュレーション時刻について
運転シミュレーションの実行中は、当該シミュレーション上の仮想的な時刻(シミュレーション時刻)を計時し、サブモニタ1204において、シミュレーション時刻ウィンドウW13(図6を参照)に表示制御する。
3.運転計算について
列車運転シミュレータ1000は、訓練ユーザが運転台模擬コントローラ1206で入力した運転操作をもとに、走行区間の線路情報と、編成列車質量等の列車の車両情報と、を参照して運転計算を行う。線路情報は、ストレージ1108等に格納された線路DB(不図示)から、該当する走行区間のものを読み出して用いる。
図4は、運転計算の結果生成される運転情報550のデータ構成例を示す図である。この運転情報550は、所定の時間周期で行われる運転計算のたびに生成される。具体的には、図4に示すように、1つの運転情報550は、走行路線551と、走行区間552と、編成列車質量553と、走行時刻554と、走行位置555と、高低差556と、走行速度557と、制限速度558と、ノッチ情報559と、加速度560と、引張力561と、ブレーキ力562と、走行抵抗563とを含む。走行路線551、走行区間552、編成列車質量553、高低差556、および制限速度558は、対象シミュレーションに係る運転シナリオのシナリオ情報510に基づいて設定される。走行時刻554は、シミュレーション時刻に基づいて設定される。ノッチ情報559は、運転台模擬コントローラ1206での訓練ユーザの運転操作に基づいて設定される。走行位置555、走行速度557、加速度560、引張力561、ブレーキ力562、走行抵抗563の各値は、運転計算によって算出・設定される。
4.エネルギー計算について
列車運転シミュレータ1000は、運転計算で得られた運転情報550に従って、当該列車の走行地点や走行状態等に基づくエネルギー計算を行い、消費電力の瞬時値を算出するとともに、対象シミュレーションの実行開始からの消費電力の積算値を算出する。
図5は、エネルギー計算の結果生成されるエネルギー情報570のデータ構成例を示す図である。このエネルギー情報570は、エネルギー計算のたびに生成される。具体的には、図5に示すように、1つのエネルギー情報570は、走行時刻571と、走行位置573と、消費電力575と、消費電力量577とを含む。走行時刻571および走行位置573は、消費電力575の算出に用いた運転情報550の値が設定される。エネルギー計算では、編成列車質量553および高低差556等に基づく位置エネルギーの変化や、編成列車質量553や走行速度557、ノッチ情報559、加速度560等に基づく運動エネルギーの変化などの計算をした上で、計算タイミングにおける消費電力575が計算される。回生電力の計算を含める場合には、ブレーキ時の回生電力を計算して、マイナスの値として消費電力575を求めることとすればよい。
5.エネルギー画面について
図6は、運転シミュレーションの実行中においてサブモニタ1204に表示される表示画面例を示す図である。図6に示すように、サブモニタ1204には、メインウィンドウW11と、シミュレーション時刻ウィンドウW13と、チャートウィンドウW15とが表示される。メインウィンドウW11は、各種メニューボタンを配置して備える。このメインウィンドウW11には、実行中の対象シミュレーションにおける現在のノッチの状態、消費電力や消費電力量の現在値等が随時更新表示される。シミュレーション時刻ウィンドウW13は、シミュレーション時刻を時計表示する。チャートウィンドウW15は、走行速度および消費電力のグラフ表示を含むエネルギー画面を表示する。
図7は、チャートウィンドウW15に表示されるエネルギー画面の表示例を示す図である。図7に示すように、エネルギー画面は、走行位置を共通の横軸として、走行位置毎のノッチの状態遷移G211と、走行速度グラフ(ランカーブ)G221と、消費電力グラフG231と、走行位置毎の高低差変化G24とを上下に並べて表示する。より詳細には、このエネルギー画面では、対象シミュレーションと同じ走行区間に係る模範運転操作に基づく走行位置毎の模範ノッチ状態遷移G213と、当該模範運転操作に基づく走行位置毎の模範走行速度グラフG223と、当該模範運転操作に基づく走行位置毎の模範消費電力グラフG233と、を対象シミュレーションの実行開始に先立ち表示する。そして、対象シミュレーションの実行中は、訓練ユーザの運転操作に基づく走行速度グラフG221を模範走行速度グラフG223に重畳させ、対象シミュレーションによる列車の走行に従って走行速度グラフG221を随時更新表示するとともに、当該運転操作に基づく消費電力グラフG231を模範消費電力グラフG233に重畳させ、対象シミュレーションによる列車の走行に従って消費電力グラフG231を随時更新表示する。同様に、訓練ユーザの運転操作に基づくノッチの状態遷移G211を模範ノッチ状態遷移G213に重畳させ、対象シミュレーションによる列車の走行に従ってノッチ状態遷移G211を随時更新表示する。
このエネルギー画面の表示のため、列車運転シミュレータ1000は、対象シミュレーションの実行中に、エネルギー画面表示制御処理を行う。このエネルギー画面表示制御処理は、後述する模範運転結果に従ってその走行位置毎の模範走行速度のグラフ(模範走行速度グラフ)を表示制御する処理と、当該模範運転結果に従ってその走行位置毎の模範消費電力のグラフ(模範消費電力グラフ)を表示制御する処理と、運転情報550として随時算出される走行位置555毎の走行速度557のグラフ(走行速度グラフ)を模範走行速度グラフに重畳させて表示制御する処理と、エネルギー情報570として随時算出される走行位置573毎の消費電力575のグラフ(消費電力グラフ)を模範消費電力グラフに重畳させて表示制御する処理と、を含む。
ここでの処理により、訓練ユーザは、自身の運転操作に基づく走行速度グラフや消費電力グラフを模範運転操作に基づく模範走行速度グラフや模範消費電力グラフと見比べて、省エネ運転のための運転操作について試行錯誤しながら列車の運転訓練を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、対象シミュレーションの実行終了時において、当該実行終了時におけるエネルギー画面を、シミュレーション結果としてサブモニタ1204に表示制御する(シミュレーション結果表示制御処理)。図8に、シミュレーション結果として表示されるエネルギー画面の表示例を示す。ここでの処理により、訓練ユーザは、実行終了した対象シミュレーションにおける自身の運転操作に基づく走行速度グラフや消費電力グラフを、模範走行速度グラフおよび模範消費電力グラフと見比べて確認することができる。
なお、エネルギー画面における模範ノッチ状態遷移G213、模範走行速度グラフG223、および模範消費電力グラフG233の表示は必須ではなく、それらを全て表示しない構成としてもよい。また、模範ノッチ状態遷移G213および模範走行速度グラフG223については表示を行わず、模範消費電力グラフG233のみを表示するようにしてもよい。
6.個別評価処理について
個別評価処理では、例えば、消費電力量、通過時分、終着時分、および乗り心地の4つを評価項目として、各評価項目を評価する。
6−1.消費電力量の評価
ここでは、対象シミュレーションの実行中にエネルギー計算によって積算された消費電力量577を、基準消費電力量に基づいて評価する。本実施形態では、基準消費電力量に基づき予め定められた電力量評価式を用い、消費電力量を電力量得点に換算する。図9は、電力量評価式をグラフ化した図である。例えば、図9に示すように、電力量評価式は、基準消費電力量(図9では30[kWh])以下に対応する電力量得点を満点(100点)とし、消費電力量が基準消費電力量よりも大きくなるにつれて電力量得点が低くなるように、消費電力量に対応する電力量得点を出力する。より詳細には、この電力量得点式は、走行区間や編成列車質量等の消費電力量に影響する走行条件毎に用意され、評価にあたって対象シミュレーションの走行条件に合致するものが選択されて用いられる。なお、電力量評価式にかえて、消費電力量と電力量得点との対応関係をテーブル形式で定めておいてもよい。
6−2.通過時分の評価
対象シミュレーションの走行区間が採時通過駅を含む場合は、当該採時通過駅を定刻通りに通過したかどうかの評価を行う。本実施形態では、先ず、対象シミュレーションにおいて当該採時通過駅を通過した時刻(シミュレーション時刻)から、時刻表データ521に設定された採時通過駅の通過時刻を差し引いて通過時間差を算出する。そして、予め定められた通過時分評価式を用い、算出した通過時間差を通過時分得点に換算する。走行区間が複数の採時通過駅を含む場合は採時通過駅毎に通過時分得点を求め、例えばその平均値を対象シミュレーションの通過時分得点とする。図10は、通過時分評価式をグラフ化した図である。例えば、図10に示すように、通過時分評価式は、通過時間差が「0」のときに対応する通過時分得点を満点(100点)とし、通過時間差が大きくなるにつれて通過時分得点が低くなるように、通過時間差に対応する通過時分得点を出力する。なお、通過時分評価式にかえて、通過時間差と通過時分得点との対応関係をテーブル形式で定めておいてもよい。
6−3.終着時分の評価
ここでは、走行区間の終点へ定刻通りに到着したかどうかの評価を行う。本実施形態では、先ず、対象シミュレーションにおいて終点の停車場に到着した時刻(シミュレーション時刻)から、時刻表データ521に設定された終着時刻(時刻表データ521における終点の停車場の着時刻)を差し引いて終着時間差として算出する。そして、予め定められた終着時分評価式を用い、算出した終着時間差を終着時分得点に換算する。図11は、終着時分評価式をグラフ化した図である。例えば、図11に示すように、終着時分評価式は、終着時間差が「0」のときに対応する終着時分得点を満点(100点)として、終着時間差が大きくなるにつれて終着時分得点が低くなるように、終着時間差に対応する終着時分得点を出力する。なお、終着時分評価式にかえて、終着時間差と終着時分得点との対応関係をテーブル形式で定めておいてもよい。
6−4.乗り心地の評価
乗り心地の評価にあたっては、先ず、列車の加速度に基づく乗り心地の指標値(乗り心地指標値)を算出する。手順としては、先ず、対象シミュレーションで得られた運転情報550を参照し、加速度560をそれぞれ閾値判定する。そして、その加速度560が、予め定められる所定の閾値を超えている運転情報550の数を計数し、運転情報550の総数に対する割合を求めて、乗り心地指標値とする。その後、予め定められた乗り心地評価式を用い、算出した乗り心地指標値を乗り心地得点に換算する。図12は、乗り心地評価式をグラフ化した図である。例えば、図12に示すように、乗り心地評価式は、基準乗り心地指標値(図12では0.3[%])以下に対応する乗り心地得点を満点(100点)として、乗り心地指標値が基準乗り心地指標値よりも大きくなるにつれて乗り心地得点が低くなるように、乗り心地指標値に対応する乗り心地得点を出力する。なお、乗り心地評価式にかえて、乗り心地指標値と乗り心地得点との対応関係をテーブル形式で定めておいてもよい。また、乗り心地指標値は、割合ではなく、加速度560が予め定められる所定の閾値を超えている運転情報550の数としてもよい。
7.総合評価処理について
総合評価処理では、個別評価処理での4つの評価項目の評価結果に基づいて、対象シミュレーションの総合評価を行う。本実施形態では先ず、次式(1)に従い、電力量得点、通過時分得点、終着時分得点、および乗り心地得点の合計値を総合得点として算出する。
総合得点=電力量得点+通過時分得点+終着時分得点+乗り心地得点 ・・・(1)
そして、求めた総合得点が予め定められる所定の合格条件を満たすか否かによって、対象シミュレーションの合否を判定する。合格条件は、例えば、「総合得点が所定の基準得点に達していること」等として定めておくことができる。その場合は、総合得点が基準点以上であれば「合格」、基準点未満であれば「不合格」と判定する。本実施形態では、個別評価処理において消費電力量について評価するため、その評価結果を加味して合否を判定することが可能となる。
8.運転シミュレーションの再実行制御について
本実施形態では、総合評価処理の結果「不合格」と判定された場合に、対象シミュレーションの再実行を制御する。総合評価処理で「合格」と判定されれば、当該対象シミュレーションに係る運転訓練を終了する。ここでの処理により、訓練ユーザは、基準得点以上の総合得点を獲得できるまで対象シミュレーションを繰り返すこととなる。したがって、訓練ユーザは、省エネ運転を意識して運転操作を工夫しながら、同じ走行区間の模擬運転を繰り返し行うことができる。
9.模範運転結果の選択について
本実施形態では、実行した運転シミュレーションの結果をストレージ1108の結果DB590(図1を参照)に登録・蓄積する。具体的には、運転訓練単位で生成される実行中シミュレーションデータ540(図17を参照)を、シミュレーションデータ600(図13を参照)として結果DB590に保存しておく。
そして、列車運転シミュレータ1000は、運転訓練を開始するにあたり、結果DB590に保存されたシミュレーションデータ600のうち、その走行区間が対象シミュレーションと同じものを模範運転操作候補として、その中から模範運転操作に係るシミュレーションデータ600を「模範運転結果」として選択する(模範運転操作選択処理)。運転シミュレーションの実行中は、選択した模範運転結果を、模範走行速度グラフや模範消費電力グラフ等の表示に用いる。
この模範運転操作選択処理を実現するために、本実施形態では、対象シミュレーションの実行開始前に慣らし運転シミュレーション(以下、単に「慣らし運転」という)を行い、その後、対象シミュレーション(以下、「慣らし運転」に対応して「本運転」ともいう)を実行する。
そして、慣らし運転で得た運転情報611等のデータ(慣らし運転データ)610と、本運転(対象シミュレーション)で得たデータ(本運転データ)620とを含めたシミュレーションデータ600が、結果DB590に保存される。
慣らし運転は、予めテスト走行区間を設定しておき、当該テスト走行区間について運転シミュレーションを実行することで実現できる。その際、対象シミュレーションと同様の要領で走行位置毎に運転情報を生成する。なお、テスト走行区間は固定としてもよいし、例えば対象シミュレーション区間に係る走行区間の一部区間をテスト走行区間とする等、対象シミュレーションに応じて設定する構成としてもよい。また、慣らし運転は、訓練ユーザを運転操作に慣れさせるため、複数回行う構成としてもよい。その場合は、最後の慣らし運転で得た慣らし運転データ610を保存しておく。
図13は、シミュレーションデータ600のデータ構成例を示す図である。図13に示すように、シミュレーションデータ600は、実行日時601と、シミュレーションID602と、シナリオID603と、訓練ユーザID604と、慣らし運転データ610と、本運転データ620と、模範運転操作選択情報630とを含む。
慣らし運転データ610は、少なくとも運転情報611を含む。なお、慣らし運転の際、エネルギー情報についても対象シミュレーションと同様の要領で走行位置毎に生成し、慣らし運転データ610に含める構成としてもよい。
本運転データ620は、繰り返し番号621毎に用意され、運転情報622と、エネルギー情報623と、評価結果データ624とを含む。
本実施形態では、上記したように、総合評価処理の結果「合格」と判定されるまで対象シミュレーションを再実行して繰り返す。繰り返し番号621は、当該繰り返される対象シミュレーションを識別するための通し番号である。すなわち、1回目の対象シミュレーションが「合格」と判定された場合であれば、そのシミュレーションデータ600には、繰り返し番号621が「1」である本運転データ620が1つ設定される。一方、繰り返し4回目で「合格」と判定された場合には、図13に例示するように、そのシミュレーションデータ600には、繰り返し番号621に「1」〜「4」がそれぞれ設定された4つの本運転データ620が設定される。
評価結果データ624は、乗り心地指標値625と、得点データ626と、合否判定結果627とを格納する。得点データ626は、個別評価処理で評価項目毎に求めた電力量得点、通過時分得点、終着時分得点、および乗り心地得点と、総合評価処理で求めた総合得点とを格納する。
模範運転操作選択情報630は、繰り返し番号と対応付けて、当該繰り返し番号で識別される対象シミュレーションにおいて用いた模範運転結果のシミュレーションIDを格納する。
ここで、本実施形態では、再選択条件を満たした場合に模範運転再選択処理を行い、今回の運転訓練で既に選択された模範運転結果とは異なる新たな模範運転結果を再選択する。再選択条件は、例えば、「対象シミュレーションを所定回数(例えば3回)繰り返したこと」等として定めておくことができる。対象シミュレーションを所定回数繰り返しても総合得点が基準得点に達しない場合に、訓練ユーザに提示する模範走行速度グラフや模範消費電力グラフ等を変更するためである。そのため、図13の例では、模範運転操作選択情報630において、繰り返し回数が1回目〜3回目に対応する模範運転結果のシミュレーションIDと、4回目に対応する模範運転結果のシミュレーションIDとが異なる。
9−1.模範運転操作選択処理について
図14は、模範運転操作選択処理の手順を示すフローチャートである。図14に示すように、列車運転シミュレータ1000は、先ず、慣らし運転を実行し、今回の運転訓練に係る慣らし運転データを取得する(ステップS101)。慣らし運転を実行したら、続いて、結果DB590に保存されているシミュレーションデータ600のうち、その走行区間が対象シミュレーションと同じものの慣らし運転データ610を読み出す(ステップS103)。そして、読み出した各慣らし運転データ610を、運転操作の似ているグループ(クラスタ)にグループ分け(クラスタリング)する(ステップS105)。本実施形態では、慣らし運転データ610の運転情報611を参照し、例えば、その走行位置毎の走行速度を特徴空間に写像してクラスタリングを行う。クラスタリングの手法については、公知の手法を適宜採用できる。
そして、ステップS101で取得した慣らし運転データ(詳細には、各運転情報の走行速度)をもとに、特徴空間において当該慣らし運転データとの距離が最も近いクラスタを判定対象として選択する(ステップS107)。
続いて、判定対象のクラスタに属するシミュレーションデータ600のそれぞれについて、所定の高得点条件を満たすか否かを判定する。高得点条件は、例えば、「その本運転データ620において評価結果データ624の総合得点が所定の基準得点以上であること」等として予め定めておくことができる。そのシミュレーションデータ600に複数の本運転データ620が設定されている場合は、合格時の本運転データ(繰り返し番号621が最大の本運転データ)620を参照する。そして、高得点条件を満たすシミュレーションデータ600があれば(ステップS109:YES)、そのうちの1つを模範運転結果として選択する(ステップS111)。高得点条件を満たすものが複数ある場合は、総合得点が最も高いものを選ぶ構成でもよいし、ランダムに1つを選ぶのでもよい。
一方、高得点条件を満たすシミュレーションデータ600がない場合には(ステップS109:NO)、まだ判定対象としていないクラスタの中から、ステップS101で取得した慣らし運転データとの距離が最も近いクラスタを判定対象として選択する(ステップS113)。その後高得点条件を満たすか否かを判定し、ステップS109に移行して上記処理を繰り返す。
9−2.模範運転操作再選択処理について
図15は、模範運転操作再選択処理の手順を示すフローチャートである。模範運転操作再選択処理は、模範運転操作選択処理と同様の要領で行うことができるが、クラスタリングの対象とするデータが異なる。
具体的には、図15に示すように、先ず、直前の対象シミュレーションで取得した本運転データ(詳細には、各運転情報の走行速度)を入力する(ステップS201)。続いて、結果DB590に保存されているシミュレーションデータ600のうち、その走行区間が対象シミュレーションと同じ本運転データ620を読み出す(ステップS203)。1つのシミュレーションデータ600に複数の本運転データ620が設定されている場合は、合格時の本運転データ620のみを読み出す。そして、読み出した各本運転データ620の運転情報622を参照し、その走行位置毎の走行速度を用いてクラスタリングを行う(ステップS205)。
そして、ステップS201で入力した本運転データ(詳細には、各運転情報の走行速度)をもとに、特徴空間において当該本運転データとの距離が最も近いクラスタを判定対象として選択する(ステップS207)。
続いて、判定対象のクラスタに属する本運転データのそれぞれについて、所定の高得点条件を満たすか否かを判定する。そして、高得点条件を満たす本運転データがあれば(ステップS209:YES)、そのうちの1つを模範運転結果として再選択する(ステップS211)。高得点条件を満たす本運転データがない場合には(ステップS209:NO)、まだ判定対象としていないクラスタの中から、ステップS201で入力した本運転データとの距離が最も近いクラスタを判定対象として選択する(ステップS213)。その後高得点条件を満たすか否かを判定し、ステップS209に移行して、上記処理を繰り返す。
この模範運転操作選択処理および模範運転操作再選択処理によれば、訓練ユーザの運転スタイルに合った模範運転結果を選んで、模範走行速度グラフや模範消費電力グラフ等の表示に用いることができる。
なお、過去の運転訓練に係るシミュレーションデータ600の中から模範運転操作に係るシミュレーションデータ600(より正確にはシミュレーションデータ600内の合格時の本運転データ)を選択する構成に限らず、別途教官等の熟練者が運転シミュレーションを行うことで模範運転操作に係るシミュレーションデータを取得し、それを模範走行速度グラフや模範消費電力グラフ等の表示に用いるとしてもよい。
[機能構成]
図16は、本実施形態における列車運転シミュレータ1000の機能構成例を示すブロック図である。図16に示すように、列車運転シミュレータ1000は、管理操作入力部100と、運転操作入力部102と、演算部200と、画像表示部390と、音出力部392と、記憶部500とを備える。
管理操作入力部100は、列車運転シミュレータ1000の管理のための各種操作を入力するための手段である。例えば、キーボード、タッチパネル、マウス、タッチパッド、レバー、スイッチ等の操作入力デバイスにより実現され、操作入力信号を演算部200へ出力する。図1の例では、キーボード1104やタッチパネル1106、サブモニタ1204として用いられるタッチパネルがこれに該当する。
運転操作入力部102は、訓練ユーザ等のユーザが運転操作を入力する手段である。例えば、スイッチ、レバー、ダイヤル、タッチパネル、ペダル、ハンドル等により実現され、操作入力信号を演算部200へ出力する。図1の例では、運転台模擬コントローラ1206の入力レバー等がこれに該当する。
演算部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現され、各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムや、各種設定データ、管理操作入力部100や運転操作入力部102からの操作入力信号等に基づいて各種の演算処理を行い、列車運転シミュレータ1000の動作を統合的に制御する。図1の例では、制御基板1150がこれに該当する。
そして、本実施形態の演算部200は、シミュレーション制御部210を含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
シミュレーション制御部210は、運転シナリオ選択部211と、模範運転操作選択部213と、シミュレーション時刻表示制御部215と、運転情報算出部217と、エネルギー情報算出部219と、エネルギー画面表示制御部221と、乗り心地指標値算出部223と、個別評価部225と、総合評価部227と、再実行制御部229と、を含み、運転シミュレーションの実行に係る各種演算処理を実行する。
運転シナリオ選択部211は、シナリオ情報510からシナリオ名512を読み出して一覧表示し、ユーザの選択操作に従って運転シナリオを選択する。
模範運転操作選択部213は、模範運転操作選択処理を行って、結果DB590の中から模範運転結果とするシミュレーションデータ600を選択する。また、再選択条件を満たした場合に模範運転操作再選択処理を行い、模範運転結果とするシミュレーションデータ600を再選択する。
シミュレーション時刻表示制御部215は、対象シミュレーションに係るシミュレーション時刻580を計時し、画像表示部390(サブモニタ1204のシミュレーション時刻ウィンドウW13;図6を参照)に表示する制御を行う。
運転情報算出部217は、対象シミュレーションの実行中に、運転計算を繰り返し行って運転情報550を随時生成する。
エネルギー情報算出部219は、対象シミュレーションの実行中に、エネルギー計算を繰り返し行ってエネルギー情報570を随時生成する。
エネルギー画面表示制御部221は、対象シミュレーションの実行中にエネルギー画面表示制御処理を行い、画像表示部390(サブモニタ1204のチャートウィンドウW15;図6を参照)にエネルギー画面を表示制御する。本実施形態では、対象シミュレーションの実行中、走行速度グラフを模範走行速度グラフに重畳させて随時更新表示するとともに、消費電力グラフを模範消費電力グラフに重畳させて随時更新表示する。また、エネルギー画面表示制御部221は、対象シミュレーションの実行終了後にシミュレーション結果表示制御処理を行い、当該実行終了時のエネルギー画面をシミュレーション結果として画像表示部390に表示制御して、ユーザ(訓練ユーザ)に提示する。
乗り心地指標値算出部223は、運転計算で随時算出される加速度560に基づいて、乗り心地指標値を算出する。
個別評価部225は、個別評価処理を行って、例えば消費電力量、通過時分、終着時分、および乗り心地の4つの評価項目を評価する。
総合評価部227は、総合評価処理を行って、個別評価処理で評価項目毎に求めた電力量得点、通過時分得点、終着時分得点、および乗り心地得点の合計値を総合得点として算出する(式(1)を参照)。そして、総合得点が合格条件を満たすか否かの合否判定を行う。
再実行制御部229は、総合評価部227が「不合格」と判定した場合に、対象シミュレーションの再実行を制御する。
画像表示部390は、演算部200から入力される画像信号に基づいて、システム管理のための各種画像、運転画面、メインウィンドウやシミュレーション時刻を表示するシミュレーション時刻ウィンドウ、エネルギー画面を表示するチャートウィンドウ等を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。図1の例では、システム管理に関する画像はタッチパネル1106に表示され、運転画面はメインモニタ1202に表示され、図6のメインウィンドウW11、シミュレーション時刻ウィンドウW13、およびチャートウィンドウW15(図7等のエネルギー画面)はサブモニタ1204に表示される。
音出力部392は、演算部200から入力される音声信号に基づいて、運転シミュレーションに係る操作音や環境音等の音声信号を放音する。図1の例では、本体装置1102やタッチパネル1106が備えるスピーカ(不図示)がこれに該当する。
記憶部500には、列車運転シミュレータ1000を動作させ、列車運転シミュレータ1000が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め格納され、或いは処理の都度一時的に格納される。例えば、RAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD−ROMやDVD等の光学ディスク、オンラインストレージ等によって実現される。図1の例では、ストレージ1108や、本体装置1102が搭載するICメモリ1152がこれに該当する。
図17は、記憶部500が記憶するプログラムやデータの例を示す図である。図17に示すように、記憶部500は、シミュレーションプログラム501と、シナリオ情報510と、シナリオ別環境設定データ530と、実行中シミュレーションデータ540と、シミュレーション時刻580と、結果DB590とを記憶する。その他、タイマーや、カウンタ、各種フラグ等の情報を適宜記憶できる。
シミュレーションプログラム501は、演算部200が読み出して実行することで、シミュレーション制御部210としての機能を実現させるためのプログラムである。
シナリオ情報510は、運転シナリオ別に用意されて、その運転シナリオを定義する各種データを格納する(図2を参照)。
シナリオ別環境設定データ530は、運転シナリオ別に用意されて、その運転シミュレーションの内容を定義する各種データを格納する。例えば、1つのシナリオ別環境設定データ530は、対応するシナリオ情報510のシナリオID531と、環境オブジェクト設定データ533と、鉄道信号設定データ535とを含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
環境オブジェクト設定データ533は、運転訓練を行う走行区間のシミュレーション空間を設定するためのデータであり、背景や環境を構成するオブジェクト(駅やビル等の建物のオブジェクト、景色等の景観を構成するオブジェクト)毎に用意され、当該オブジェクトのモデルデータ、テクスチャデータ、配置データ、モーションデータ等を定義する。
鉄道信号設定データ535は、シミュレーション空間に配置される鉄道信号別に用意され、当該鉄道信号のモデルデータ、テクスチャデータ、配置位置データ、動作する鉄道信号の場合の動作パターンデータ等を定義する。
実行中シミュレーションデータ540は、結果DB590に保存されるシミュレーションデータ600(図13を参照)と同様のデータ構成を有し、対象シミュレーションの実行を制御するための各種データを格納する。対象シミュレーションによる運転訓練を終了した時点での実行中シミュレーションデータ540の内容が、シミュレーションデータ600として結果DB590に登録・保存されることとなる。
シミュレーション時刻580は、シミュレーション時刻表示制御部215によって計時される現在のシミュレーション時刻を格納する。
結果DB590は、過去の運転訓練に係るシミュレーションデータ600(図13を参照)を蓄積したデータベースである。
[処理の流れ]
図18は、本実施形態の列車運転シミュレータ1000における処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明する処理は、演算部200がシミュレーションプログラム501を読み出して実行することにより実現される。
本実施形態では、運転シナリオ選択部211が先ず、シナリオ情報510に従ってシナリオ名512を一覧表示し、ユーザによる運転シナリオの選択操作を受け付ける(ステップS301)。
続いて、模範運転操作選択部213が模範運転操作選択処理を行い、模範運転結果とするシミュレーションデータ600を結果DB590から選択する(ステップS303)。
その後、ユーザ(訓練ユーザ)が運転操作を入力し、その入力に応じてその列車を運転する運転士の視界を運転画面として表示制御する運転シミュレーションを開始する(ステップS305)。この運転シミュレーションの開始に従い、シミュレーション時刻表示制御部215がシミュレーション時刻580の時計表示を開始し、運転情報算出部217が運転計算を開始し、エネルギー情報算出部219がエネルギー計算を開始する。
また、運転シミュレーションを開始すると、エネルギー画面表示制御部221がエネルギー画面表示制御処理を開始して、当該運転シミュレーション(対象シミュレーション)が終了するまでの間、エネルギー画面において模範走行速度グラフや模範消費電力グラフ等を表示し、走行速度グラフや消費電力グラフ等を随時更新表示する(ステップS307)。
その後は、対象シミュレーションの実行終了条件を監視する。そして、実行終了条件が満たされて対象シミュレーションの実行を終了した場合には(ステップS309:YES)、エネルギー画面表示制御部221がシミュレーション結果表示制御処理を行い、実行終了時のエネルギー画面をシミュレーション結果として表示する制御を行う(ステップS311)。また、個別評価部225が個別評価処理を行い(ステップS313)、その後総合評価部227が総合評価処理を行って、対象シミュレーションの合否判定を行う(ステップS315)。そして、総合得点が基準得点に達しており合格と判定されれば(ステップS317:YES)、一連の処理を終了する。
一方、総合評価処理の結果が不合格の場合は(ステップS317:NO)、模範運転操作選択部213が、再選択条件を判定する。そして、再選択条件を満たす場合には(ステップS319:YES)、模範運転操作再選択処理を行って、模範運転結果とするシミュレーションデータ600を再選択する(ステップS321)。その後、再実行制御部229が、対象シミュレーションの再実行を制御して対象シミュレーションを開始し(ステップS323)、ステップS309に戻って上記した処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態によれば、対象の運転シナリオに係る運転訓練のためにユーザが仮想的に列車の運転操作を行う運転シミュレーション(対象シミュレーション)の実行中に、当該対象シミュレーションによる列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算を行うことができる。そして、対象シミュレーションによる列車の走行に従って、ユーザの運転操作に基づく走行速度グラフを模範運転操作(模範運転結果)に基づく模範走行速度グラフに重畳させて随時更新表示するとともに、ユーザの運転操作に基づく消費電力グラフを模範運転操作に基づく模範消費電力グラフに重畳させて随時更新表示して、ユーザに提示することができる。また、対象シミュレーションの実行を終了したならば消費電力量、通過時分、終着時分、および乗り心地の4つの評価項目について評価して対象シミュレーションの総合評価を行い、合格条件を満たさない場合に対象シミュレーションを繰り返すことができる。その際、適宜模範運転結果を再選択して、模範走行速度グラフおよび模範消費電力グラフ等の表示に用いることができる。したがって、ユーザは、省エネ運転のための運転操作について試行錯誤しながら、列車の運転訓練を行うことが可能となる。
100…管理操作入力部
102…運転操作入力部
200…演算部
210…シミュレーション制御部
211…運転シナリオ選択部
213…模範運転操作選択部
215…シミュレーション時刻表示制御部
217…運転情報算出部
219…エネルギー情報算出部
221…エネルギー画面表示制御部
223…乗り心地指標値算出部
225…個別評価部
227…総合評価部
229…再実行制御部
500…記憶部
501…シミュレーションプログラム
510…シナリオ情報
512…シナリオ名
514…走行区間
521…時刻表データ
530…シナリオ別環境設定データ
540…実行中シミュレーションデータ
550…運転情報
554…走行時刻
555…走行位置
557…走行速度
559…ノッチ情報
560…加速度
570…エネルギー情報
575…消費電力
577…消費電力量
580…シミュレーション時刻
590…結果DB
600…シミュレーションデータ
610…慣らし運転データ
611…運転情報
620…本運転データ
622…運転情報
623…エネルギー情報
624…評価結果データ
1000…列車運転シミュレータ
1100…コンピュータ
1108…ストレージ
1150…制御基板
1202…メインモニタ
1204…サブモニタ
1206…運転台模擬コントローラ
9…ネットワーク
G221…走行速度グラフ
G223…模範走行速度グラフ
G231…消費電力グラフ
G233…模範消費電力グラフ

Claims (8)

  1. コンピュータに、所与の走行区間を所与の時刻表に沿って所与の列車で運転する運転シナリオについてユーザの運転操作に基づいた運転シミュレーションを実行させるためのプログラムであって、
    前記運転シミュレーションの実行中にシミュレーション時刻を計時して表示制御する時刻表示制御手段、
    前記運転シミュレーションの実行中に前記列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算を行う消費電力算出手段、
    走行位置毎の走行速度をグラフで表示制御する走行速度表示制御手段、
    走行位置毎の前記消費電力をグラフで表示制御する消費電力表示制御手段、
    前記シミュレーション時刻に基づく走行時刻を前記時刻表に基づいて評価する走行時刻評価手段、
    前記消費電力量を前記運転シナリオに対応付けられた基準消費電力量に基づいて評価する消費電力量評価手段、
    前記走行時刻評価手段の評価結果および前記消費電力量評価手段の評価結果に基づいて前記運転シミュレーションの総合評価を行う総合評価手段、
    として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
  2. 前記運転シナリオに対応付けられた模範運転操作に基づく走行位置毎の模範走行速度をグラフで表示制御する模範走行速度表示制御手段、
    前記運転シナリオに対応付けられた模範運転操作に基づく走行位置毎の模範消費電力をグラフで表示制御する模範消費電力表示制御手段、
    として前記コンピュータを更に機能させるための請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記模範走行速度表示制御手段は、前記運転シミュレーションの実行中に、走行位置毎の前記模範走行速度をグラフで表示し、
    前記模範消費電力表示制御手段は、前記運転シミュレーションの実行中に、走行位置毎の前記模範消費電力をグラフで表示し、
    前記走行速度表示制御手段は、走行位置毎の走行速度のグラフを、前記模範走行速度のグラフに重畳させ、前記運転シミュレーションによる走行に従って随時更新表示し、
    前記消費電力表示制御手段は、走行位置毎の消費電力のグラフを、前記模範消費電力のグラフに重畳させ、前記運転シミュレーションによる走行に従って随時更新表示する、
    請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記総合評価が所定の合格条件を満たさない場合に、前記運転シナリオについて再度の運転シミュレーションの実行を制御する再実行制御手段、
    として前記コンピュータを更に機能させるための請求項1〜3の何れか一項に記載のプログラム。
  5. 前記運転シナリオに対応付けられた複数の模範運転操作候補があり、
    前記総合評価が所定の合格条件を満たさない場合に、前記運転シナリオについて再度の運転シミュレーションの実行を制御する再実行制御手段、
    前記複数の模範運転操作候補の中から前記模範運転操作とする模範運転操作候補を選択する模範運転選択手段であって、前記再実行制御手段により再度の運転シミュレーションの実行制御がなされる場合に、過去に模範運転操作とした模範運転操作候補とは異なる模範運転操作候補を新たな模範運転操作として再選択する模範運転選択手段、
    として前記コンピュータを更に機能させるための請求項2又は3に記載のプログラム。
  6. 前記模範運転選択手段は、過去に模範運転操作とした模範運転操作候補を除外した残余の模範運転操作候補について、前記ユーザが過去に行った運転操作との類否を判定することで、新たな模範運転操作とする模範運転操作候補の再選択を行う、
    請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記列車の加速度に基づく乗り心地の指標値を算出することで、前記ユーザの運転操作に対する乗り心地を評価する乗り心地評価手段、
    として前記コンピュータを更に機能させ、
    前記合否判定手段は、前記乗り心地評価手段の評価結果をさらに用いて前記総合評価を行う、
    請求項1〜6の何れか一項に記載のプログラム。
  8. 所与の走行区間を所与の時刻表に沿って所与の列車で運転する運転シナリオについてユーザの運転操作に基づいた運転シミュレーションを実行する列車運転シミュレータであって、
    前記運転シミュレーションの実行中にシミュレーション時刻を計時して表示制御する時刻表示制御手段と、
    前記運転シミュレーションの実行中に前記列車の走行に係る消費電力の算出および消費電力量の積算を行う消費電力算出手段と、
    走行位置毎の走行速度をグラフで表示制御する走行速度表示制御手段と、
    走行位置毎の前記消費電力をグラフで表示制御する消費電力表示制御手段と、
    前記シミュレーション時刻に基づく走行時刻を前記時刻表に基づいて評価する走行時刻評価手段と、
    前記消費電力量を前記運転シナリオに対応付けられた基準消費電力量に基づいて評価する消費電力量評価手段と、
    前記走行時刻評価手段の評価結果および前記消費電力量評価手段の評価結果に基づいて前記運転シミュレーションの総合評価を行う総合評価手段と、
    を備えた列車運転シミュレータ。
JP2019029531A 2019-02-21 2019-02-21 プログラムおよび列車運転シミュレータ Active JP7186110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019029531A JP7186110B2 (ja) 2019-02-21 2019-02-21 プログラムおよび列車運転シミュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019029531A JP7186110B2 (ja) 2019-02-21 2019-02-21 プログラムおよび列車運転シミュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020134757A true JP2020134757A (ja) 2020-08-31
JP7186110B2 JP7186110B2 (ja) 2022-12-08

Family

ID=72278468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019029531A Active JP7186110B2 (ja) 2019-02-21 2019-02-21 プログラムおよび列車運転シミュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7186110B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022030240A1 (ja) 2020-08-07 2022-02-10 株式会社キャタラー 排ガス浄化用触媒
WO2023176061A1 (ja) * 2022-03-17 2023-09-21 株式会社日立製作所 運転支援システム、および運転支援方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338861A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Hitachi Techno Eng Co Ltd 車両運転訓練装置
JP2004357399A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両の制御方法及び鉄道車両用制御装置
JP2014071319A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Mitsubishi Precision Co Ltd 鉄道シミュレータ及び鉄道の運転をシミュレートする方法
WO2014097418A1 (ja) * 2012-12-19 2014-06-26 株式会社東芝 走行計画作成装置、運転支援装置および運転制御装置
JP2018042380A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 株式会社日立製作所 列車運転支援装置
JP2018202993A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 株式会社日立製作所 列車運行制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338861A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Hitachi Techno Eng Co Ltd 車両運転訓練装置
JP2004357399A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両の制御方法及び鉄道車両用制御装置
JP2014071319A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Mitsubishi Precision Co Ltd 鉄道シミュレータ及び鉄道の運転をシミュレートする方法
WO2014097418A1 (ja) * 2012-12-19 2014-06-26 株式会社東芝 走行計画作成装置、運転支援装置および運転制御装置
JP2018042380A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 株式会社日立製作所 列車運転支援装置
JP2018202993A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 株式会社日立製作所 列車運行制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022030240A1 (ja) 2020-08-07 2022-02-10 株式会社キャタラー 排ガス浄化用触媒
WO2023176061A1 (ja) * 2022-03-17 2023-09-21 株式会社日立製作所 運転支援システム、および運転支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7186110B2 (ja) 2022-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6082101B2 (ja) 身体動作採点装置、ダンス採点装置、カラオケ装置及びゲーム装置
JP7026902B2 (ja) プログラム及び列車運転シミュレータ
CN107531252A (zh) 驾驶辅助方法以及利用了该驾驶辅助方法的驾驶辅助装置、自动驾驶控制装置、车辆、驾驶辅助程序
CN102407017B (zh) 游戏系统及计算机可读取存储介质
CN107531244A (zh) 信息处理系统、信息处理方法、以及程序
JP6658545B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2020134757A (ja) プログラムおよび列車運転シミュレータ
JP6796560B2 (ja) プログラム及び列車運転シミュレータ
US11104363B2 (en) Train operation planning support system
JP2008139553A (ja) 運転適性診断方法、運転適性診断の評価基準決定方法、運転適性診断プログラム
CN106039654A (zh) 一种基于虚拟驾驶体验的上肢康复训练方法
JP2009181187A (ja) 行動モデル作成装置及びプログラム
US20040166934A1 (en) Method of and apparatus for object interaction expression, and computer product
JP2015182684A (ja) 計算機システム
CN103093682B (zh) 基于六自由度运动控制平台的绝缘斗臂车仿真实训方法
JP7260440B2 (ja) シミュレータ制御装置、列車運転シミュレーションシステム、および、列車運転シミュレーション方法、ならびに、プログラム
JP2005058383A (ja) ゲーム情報処理装置及びそのコンピュータプログラム
JP6992799B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
KR20100060436A (ko) 검증 및 정비 교육용 전동차 가상현실 제공 시스템
JP2013112247A (ja) プログラム、運転曲線作成装置及び実績ダイヤ推定装置
JP7281742B2 (ja) プログラムおよび列車運転シミュレータ
JP2009018199A (ja) ゲーム情報処理装置及びそのコンピュータプログラム
CN112365765A (zh) 列车仿真训练处理方法、系统、设备及存储介质
JP2021051301A (ja) 車掌模擬訓練システム
CN111623995A (zh) 一种车辆体感测评方法、装置、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7186110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150