JP2008139553A - 運転適性診断方法、運転適性診断の評価基準決定方法、運転適性診断プログラム - Google Patents

運転適性診断方法、運転適性診断の評価基準決定方法、運転適性診断プログラム Download PDF

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浩久 伊藤
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浩之 阿部
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Abstract

【課題】専門家の関与を必要とすることなく、短時間に、少ない労力にて、的確な運転適性診断を実施することが可能な技術を提供する。
【解決手段】模擬運転装置の受診者に提示される走行映像500に複数のメッシュ501を設定して、受診者の視線位置や視線滞留時間を検出し、さらに、このメッシュ501の上に、左ミラー領域511、道路左領域512、道路中央領域513、道路右領域514、右ミラー領域515、ルームミラー領域516、ステップミラー領域517等の区域510を単位に集計して、無事故運転者と受診者との値を統計的に比較して点数化し、受診者の運転適性を自動的に評価する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、運転適性診断技術に関し、たとえば、運転シミュレータを用いた運転適性診断等に適用して有効な技術に関する。
車社会の進展に伴って、車両等の安全運転教育や運転適性診断の普及は一層重要性を増している。このような安全教育や運転適性診断においては、模擬的に設置された運転席に走行映像を表示して被験者の運転行動を観察する運転シミュレータを用いる方法が有効である。
その場合、運転者の技量、運転適性等を判別する方法として運転者の視線が有効な目安となることが知られている。
たとえば、特許文献1には、運転中の運転者の視線移動量を検出し、様々な走行場面における視線移動量の違いから、その運転者の運転能力等の運転特性を決定する技術が開示されている。
しかし、当該特許文献1の場合には、視線移動量という大まかな情報であるため、運転者の安全運転特性を大まかに把握してカーナビゲーション等のアプリケーションの制御等に応用することは可能であるが、たとえば、運転適性診断に用い得るような詳細な安全運転特性等を分析することは困難である、という技術的課題がある。
また、特許文献1の場合には、被験者に当該被験者の運転適性の情報等をフィードバックして運転技量を向上させようとする視点は見られない。
このため、視線の情報から詳細な安全運転特性等を分析するためには、走行映像の場面データと同期して、運転者の視線の座標を記録し、場面データと視線の座標とのマッチング結果について、専門知識を有する評価員が走行映像をコマ送りしながら分析し、分析結果を被験者に告知することが必要となる。この結果、分析の所用時間が長くなるとともに、専門家の関与が必須となり、分析作業の所用労力も増大する、という技術的課題がある。
特開2005−326504号公報
本発明の目的は、専門家の関与を必要とすることなく、短時間に、少ない労力にて、的確な運転適性診断を実施することが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、走行映像に対面した無事故運転者と事故惹起運転者の少なくとも視線情報を含む運転行動情報に基づいて評価基準を設定する第1ステップと、
前記走行映像に対面した被験者の前記運転行動情報を診断データとして記録する第2ステップと、
前記評価基準に基づいて前記診断データを分析して前記被験者の運転適性を判別する第3ステップと、
を含む運転適性診断方法を提供する。
本発明の第2の観点は、事故惹起運転者群および無事故運転者群の各々について、走行映像を区画した複数の解析区域の各々における視線滞留情報を採取する第1ステップと、
前記視線滞留情報に統計処理を行って前記走行映像の各シーンの特徴を抽出することにより、評価因子を決定する第2ステップと、
個々の前記評価因子毎に、評価基準を設定する第3ステップと、
を含む運転適性診断の評価基準決定方法を提供する。
本発明の第3の観点は、走行映像に対面した無事故運転者と事故惹起運転者の少なくとも視線情報を含む運転行動情報に基づいて設定された評価基準を入力する第1ステップと、
前記走行映像に対面した被験者の前記運転行動情報を診断データとして記録する第2ステップと、
前記評価基準に基づいて前記診断データを分析して前記被験者の運転適性を判別する第3ステップと、
をコンピュータに実行させる運転適性診断プログラムを提供する。
すなわち、本発明では、たとえば、目の動きを記録する装置、運転操作の記録装置を用いて、運転者が、運転中に走行映像のどこを見ていたか、そしてどのような対処(アクセル・ブレーキ・ハンドル操作等)を行ったかという運転行動における「認知」「判断」「操作」機能について、診断をし、安全運転のアドバイスを印刷、画面に表示して受診者に提示する処理を自動的に的確に行う技術を提供する。
より具体的には、一例として、以下のようになる。
(入力) 視線座標データ
(処理)あらかじめ定められた得点表に対応して、視線座標データに対応した得点を算定。
(出力)映像に対する”見方”の項目毎の換算値(A〜E)を出力。
上述の(入力)では、再生される映像の各コマごとに視線の停留時間を求める。映像の各コマ毎に、視線が停留する部位によって得点をつける。この得点付けの表は、無事故運転者と事故惹起運転者の各々から採取されたデータを統計的に処理し、両者の差異が顕著な部分が高得点となるように、たとえば、無事故運転者と受診者との違いが顕著に反映されるような重み付けすることによって診断前にあらかじめ決められている。
上述の(処理)では、特定のコマの得点を計上することにより、「見えない危険」に対する見方、「他の交通参加者」に対する見方、「バックミラー」の見方、等の各因子の得点を決定する。
上述の(出力)では、それぞれの項目(因子)について、あらかじめ定めた得点基準表に照らして、それぞれの項目の成績を(A〜E)の5段階の点に換算し、換算点ごとに定められたコメントを印刷する。
同様に、以下のような項目も必要に応じて適性診断に併用できる。
(入力)アクセル、ブレーキの踏み具合、および速度データ
(処理)あらかじめ定められた得点表に対応して、データに対応した得点を算定。
(出力)映像に対する”アクセル・ブレーキの使い方、速度”の項目毎の換算値(A〜E)を出力。
上述の(入力)では、たとえば、再生される映像の各コマごとに、アクセル、ブレーキペダルの踏み具合、および速度を求める。
上述の(処理)では、映像の各コマ毎に、アクセル、ブレーキの踏み具合、速度によって、得点をつける。
この得点付けの表は、診断前にあらかじめ決められている。特定のコマの得点を計上することにより、「見えない危険」に対するアクセル、ブレーキの使い方、「見えている危険」に対するアクセル、ブレーキの使い方、「危険通過時の速度」、等の因子毎の得点を決定する。
上述の(出力)では、それぞれの項目について、あらかじめ定めた得点基準表に照らして、それぞれの項目の成績を(A〜E)の5段階の点に換算し、換算点ごとに定められたコメントを印刷する。
本発明によれば、専門家の関与を必要とすることなく、短時間に、少ない労力にて、的確な運転適性診断を実施することが可能な技術を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である運転適性診断方法、運転適性診断の評価基準決定方法、運転適性診断プログラムを実施する運転シミュレータシステムの構成の一例を示す概念図であり、図2は、その一部を構成する監視システムの構成の一例を示すブロック図である。また、図3は、本実施の形態の運転シミュレータシステム100の作用の一例を示すシーケンス図である。
本実施の形態の運転シミュレータシステム100は、模擬運転装置110、アイカメラ装置120、走行映像レコーダ130、スーパーインポーザ140、診断画像レコーダ150、および監視システム160を含んでいる。
模擬運転装置110は、モニター111、ハンドル112、アクセル113、ブレーキ114、座席115、制御基板116、画像用コンピュータ117を備えている。
制御基板116は、模擬運転装置110の全体を制御する。また、受診者P1によるハンドル112、アクセル113、ブレーキ114、等の操作のタイミングや操作量を検出する機能を備えている。
モニター111は、座席115に着座した受診者P1に対して、走行映像の提示や、診断結果の提示を行う。
ハンドル112は、実車のハンドルを模擬するために設けられている。
アクセル113は、実車のアクセルを模擬している。
ブレーキ114は、実車のブレーキを模擬している。
このアクセル113およびブレーキ114の受診者P1による操作に連動して、モニター111に提示される走行映像の表示速度が変化する。
画像用コンピュータ117は、制御基板116からの指令に基づいて、モニター111に走行映像等を表示する。
走行映像レコーダ130は、複数種の走行映像を格納しており、制御基板116からの切り替え指令116aに基づいて、指定された走行映像500を、スーパーインポーザ140を介してモニター111に出力する。また、制御基板116からの速度指令116bに基づいて走行映像500の表示(出力)速度も変化させる。
アイカメラ装置120は、カメラコントローラ121、アイカメラ122を備えている。アイカメラ122は、座席115に着座してモニター111を注視する受診者P1の目を撮影し、カメラコントローラ121は、このアイカメラ122の撮影結果に基づいて、受診者P1の視線位置を検出する機能を備えている。
アイカメラ122によって検出された受診者P1の視線位置座標123は、制御基板116を介して、監視システム160やスーパーインポーザ140に出力される。
スーパーインポーザ140は、画像切り替え器を兼ねており、走行映像レコーダ130から出力される走行映像500に視線位置座標123を重畳してモニター111に出力したり、診断画像レコーダ150に出力して記録させる機能を備えている。
本実施の形態の模擬運転装置110、診断画像レコーダ150は、LAN等の情報ネットワーク170を介して監視システム160によって制御される。
図2に例示されるように、本実施の形態の監視システム160は、CPU161、主記憶162、外部記憶装置163、ディスプレイ164、操作卓165、可換媒体ドライブ166、ネットワークインタフェース167、プリンタ168等を備えている。
CPU161は、主記憶162に格納されたプログラムを実行することにより、監視システム160に所望の動作を行わせる。
本実施の形態の場合には、主記憶162に格納されたシステム制御プログラム202を実行することにより、後述のような模擬運転装置110等の運転シミュレータシステム100の全体の制御や、運転シミュレータシステム100における適性診断の進行を監視する動作を行う。
また、主記憶162に格納された診断処理プログラム201を実行することにより、後述のように、受診者P1の運転適性を自動的に評価する処理を実現する。
外部記憶装置163は、不揮発性記憶媒体を備えた記憶装置からなり、受診者情報データベース300、評価基準ファイル400等の情報が格納されている。
ディスプレイ164は、監視システム160を操作する診断員P0に対して所望の情報を表示する。
受診者情報データベース300には、受診者P1の氏名等の登録情報301や、適性診断の受診履歴が記録される。
操作卓165は、診断員P0が操作するキーボード等の情報入力機器やマイクロフォン等からなり、診断員P0が監視システム160の各種機能を制御するために用いられる。また、マイクロフォンを用いた模擬運転装置110の受診者P1との間での通話も可能になっている。
可換媒体ドライブ166は、DVD等の映像を記録可能な可換性記録媒体166aに対して、診断中の走行映像を診断結果として記録することが可能になっている。
ネットワークインタフェース167は、情報ネットワーク170を介して、運転シミュレータシステム100内の模擬運転装置110や診断画像レコーダ150、その他の接続機器との情報通信を行うインタフェースを提供する。
プリンタ168は、必要に応じて診断結果を帳票に印刷して出力するために用いられる。
本実施の形態の場合には、以下のようにして、評価基準を定めて後述の評価基準ファイル400に設定し、この評価基準を用いて、受診者P1の運転適性を自動的に判定する。
本実施の形態の場合には、図4に例示されるように、モニター111によって受診者P1に提示される走行映像500(刺激提示画面)を、たとえば、横15、縦7に分割したメッシュ501上に設定された区画に、受診者P1の視線位置がどのくらいの停留時間(100ms単位)があったかを抽出する。
たとえば、図5に例示されるように、場面によって11程度の区域510に分割のうち、主要な6〜7個の区域を用い、データ解析する。各映像のフレームは、10フレーム及び30フレームを1単位とする。
すなわち、図5の例では、走行映像500の場面内に、左ミラー領域511、道路左領域512、道路中央領域513、道路右領域514、右ミラー領域515、ルームミラー領域516、ステップミラー領域517が設定されている。
これらの各領域は、乗用車、バス、トラック等のシミュレーション対象の車両の種別に応じて、後述のように必要に応じて使い分けられる。
本実施の形態の場合には、たとえば、無事故運転者群(80名)及び事故惹起運転者群(80名)の2群に分けて、視線位置座標123や、ブレーキ114、アクセル113の操作による速度変化等のデータ解析を行い、診断に適した因子、すなわち、無事故運転者と事故惹起運転者とで差が出やすい因子を抽出して、運転適性診断の評価基準の設定を行う。
具体的には、無事故運転者群及び事故惹起運転者群にアイカメラデータ解析区域ごとの停留時間や速度情報等をもとに統計解析し、シーン(コマ)ごとに分析する。
図6は、この統計解析において、無事故運転者群と事故惹起運転者群の各々で採取された視線位置座標123の推移を、比較対照して例示した説明図である。
この図6の例では、交差点を左折して通過する場合の走行映像500の場合が例示されており、無事故運転者では、左側へ目をよく動かして必要な交通情報を積極的に得ているのに対して、事故惹起運転者の場合には、ほぼ走行車線の近辺のみしか見ておらず、不注視の箇所が多数存在する。
このようにして、無事故運転者群と事故惹起運転者群との差異の大きな部分を走行映像500内の各コマから適宜抽出して、上述の各領域毎に適宜重み付けして、当該領域を見たか否かによって得点を参照し、累計を求めて、得点基準に照らして換算点(A〜E)を決定することにより、適性診断を行う。
図7は、この視線位置座標123に基づく評価に用いられる第1評価基準テーブル410の構成例を示す説明図であり、図8は、同じく第1採点基準テーブル420の構成例を示す説明図である。
本実施の形態の第1評価基準テーブル410は、コマ番号411、領域別重み値412、因子属性413で構成されている。
コマ番号411は、走行映像500の各コマに付与された番号である。
領域別重み値412は、走行映像500の各コマの左ミラー領域511〜ステップミラー領域517の7の領域の各々に付与された重み値が設定される。この領域別重み値412の値は、当該コマで無事故運転者群と事故惹起運転者群の間で差異が大きい領域ほど大きな重みが設定される。
因子属性413は、たとえば、当該コマにおける「見えない危険(駐車中の車の陰等)」、「他の交通参加者(車両、自転車、歩行者等)」「バックミラー」等の主要な対象が設定される。この因子属性413は、個々のコマ毎に複数個あってもよい。
そして、個々の因子属性413毎に、受診者P1が左ミラー領域511〜ステップミラー領域517の各々の領域に視線が停留したか否か前記領域別重み値412に応じた得点を、因子属性413毎に算出し、走行映像500の合計を求める。
第1採点基準テーブル420は、この合計をランク付けするテーブルであり、因子421、評価422、基準点423、コメント424、が設定されている。
因子421は、上述の「見えない危険」、「他の交通参加者」「バックミラー」等の種別を示している。
評価422は、A〜Eの評価(換算点)であり、基準点423は、受診者P1の得点を評価422に振り分けるための基準点が設定され、コメント424は、当該評価422に応じて受診者P1に提示すべきコメントである。
次に、本実施の形態において、受診者P1の運転速度を評価する方法について説明する。なお、以下の運転速度や、アクセル113、ブレーキ114の操作等の評価は必要に応じて行われるものであり、上述の視線位置座標123の評価のみで、運転適性診断を行ってもよい。
図9は、本実施の形態の運転シミュレータシステム100において、無事故運転者と、事故惹起運転者における同一の走行映像500における速度変化(すなわち、アクセル113、ブレーキ114の操作状態)を比較して示す説明図である。
この図9の場合、事故惹起運転者は、毎時40kmの付近を上下させているのに対して、無事故運転者は、状況に応じて速度を変化させている。特に、道路脇に自転車に乗っている子供に接近した場合に、両者の差異が顕著である。
このように、同一の走行映像500に対して、無事故運転者と事故惹起運転者との間で速度差の大きいコマや因子を選択して、無事故運転者の速度に対する受診者P1の速度の乖離の程度を点数にして(たとえば、乖離が少ないほど高得点にする)、適性診断に用いる。
図10は、本実施の形態において、このような受診者P1の走行速度の評価に用いられる第2評価基準テーブル430の一例を示す概念図であり、図11は、それに対応した第2採点基準テーブル440の一例を示す概念図である。
図10に例示される第2評価基準テーブル430は、コマ番号431、危険種別432、速度等基準値433からなる。
コマ番号431は、走行映像500の複数のコマに付与された番号である。
危険種別432は、上述の「見えない危険」、「他の交通参加者」「バックミラー」等の種別を示している。
速度等基準値433は、当該コマにおける無事故運転者の速度や、アクセル113、ブレーキ114の操作タイミングの基準値(無事故運転者の値)を示している。
そして、コマ番号431で示されるコマの危険種別432について、受診者P1の無事故運転者の速度等の速度等基準値433からの乖離を計測して得点化し、合計点を、次の第2採点基準テーブル440で評価する。
図11に例示されるように、第2採点基準テーブル440は、因子441、評価442、基準点443、コメント444で構成されている。個々の意味は、上述の第1採点基準テーブル420と同様である。
図12は、上述の第1評価基準テーブル410、および第1採点基準テーブル420の設定情報の決定を、統計的な方法を用いて行う場合の一例を示すフローチャートである。
最初に、無事故運転者および事故惹起運転者等の運転者のデータを採取して整理する(ステップ702)。
具体的には、たとえば、事故惹起運転者の80名、無事故運転者の80名の走行映像500に対する視線位置座標123のデータを、数量化3類(多変量解析)を用いて解析できるようデータの整理を行う。
すなわち、横15×縦7のメッシュに分割し、停留時間を算出する。フレームの解析ステップは、「30フレーム」とする。解析区域は、左ミラー領域511、道路左領域512、道路中央領域513、道路右領域514、右ミラー領域515、ルームミラー領域516、ステップミラー領域517(たとえば路線バスのみ)とする。
後述の数量化3類に用いるデータは、以下の基準で採用する。すなわち、(a)停留時間の多い区域を採用する。(b)同じ場合中央を除く、右領域を採用する。
次に、上述のようにして得られたデータを基に、周知の数量化3類による分析を行う(ステップ704)。すなわち、整理したデータを数量化3類を用いて分析し、シーンの特徴(因子)を分析する。
次に、上述の数量化3類による分析結果に基づき、採用する映像(コマ)の選定を行う(ステップ706)。
たとえば、数量化3類の事故惹起運転者群及び無事故運転者群の各運転者のサンプルスコアを用い、各軸ごとに「t検定」を行い、各群の平均値に差があるかどうかを検討する。
次に、選定したシーンの数量化3類結果に基づいて、意味づけをおこなう(ステップ708)。
すなわち、個々の因子を、上述の「見えない危険」、「他の交通参加者」「バックミラー」等に分類する。
次に、数量化3類サンプルスコアに基づき、判別分析を行う(ステップ710)。
すなわち、事故惹起運転者と無事故運転者をどの程度判別することができるかを判別分析をもとに弁別する。この弁別は、採用シーン(コマ)全体での判別、各シーン(コマ)での判別、因子ごとの判別を実行することによって行われる。
最後に、評価基準の作成を行う(ステップ712)。
ここでは、上述した、第1評価基準テーブル410、第1採点基準テーブル420、第2評価基準テーブル430、第2採点基準テーブル440、のように因子ごとに評価基準を作成する。
次に、速度分析の観点からの評価に用いられる上述の第2評価基準テーブル430および第2採点基準テーブル440の決定方法の一例について説明する。
運転場面映像の中で、ハザード対象等を選定する。その場面の通過速度の基準を決める。ハザード対象に対してどのようなタイミングで視覚探索行動を行っているのかの基準を決める。また、ブレーキ・アクセル等の運転挙動のタイミングについても分析する。
より具体的には、一例として以下のようにして行う。
(1)運転場面映像(走行映像500)の中で、ハザード対象の選定
運転場面映像において、無事故運転者および事故惹起運転者の大多数(主に無事故運転者)が見た対象を「ハザード対象」とする。その際、無事故運転者、事故惹起運転者の対象を見ることの方策(見るタイミング、眼の動きの方向)の違いがあることが予測されることを考慮しながら分析する。この選定の際、無事故運転者と事故惹起運転者の方策の違いも調べつつ、何を見たか、を調べる作業とする。
この作業は、走行映像500の各フレーム(コマ)に日の視線位置座標123の停留点データを重ねあわせたうえで、1フレーム1フレーム毎に、映像の中のどの部分に目が停留しているのかを見当をつけることである。
(2)その場面の通過速度の基準の決定
このデータ解析は、(1)においてハザード対象を選定したのち、その場面を走行する速度をアイカメラシミュレータデータ解析ソフトウェアを用い、平均値及び標準偏差等を用いて算出する。
(3)運転挙動の分析
走行映像500におけるハザード対象の出現から消失の各フレームにおいて、アクセル113を踏み込んだのか、アクセル113を緩めたのか、ブレーキ114に足を持っていったのか、ブレーキ114を踏み込んだのかなどの運転挙動を分析する。
以上のようにして、上述の第2評価基準テーブル430および第2採点基準テーブル440において採用するコマや因子を決定する。
以下、本実施の形態の運転シミュレータシステム100の作用の一例について説明する。
図13は、本実施の形態の運転シミュレータシステム100における診断処理プログラム201、システム制御プログラム202等の作用の一例を示すフローチャートである。
まず、監視システム160から、模擬運転装置110に対してメニューを操作する診断員P0は、模擬運転装置110の座席115に着席した受診者P1に対して、モニター111に、適性診断の一般的な受診の心構えや、操作方法等のガイダンスを表示する(ステップ802)。
また、監視システム160は、受診者P1が新規か否かを判別し(ステップ804)、新規の場合は、登録項目の入力を受け付け、受診者情報データベース300登録する(ステップ806)。
また、受診者情報データベース300に登録済みの受診者P1である場合には、受診者情報データベース300から受診者P1の情報を選択しておく(ステップ808)。
さらに、受診者P1に関する情報から、乗用車、タクシー、バス、トラック等の業種を選択し、アイカメラ装置120において、当該業種に対応した走行映像500を選択する(ステップ810)。
そして、受診者P1に対して、選択された業種に対応したガイダンスを適宜表示する(ステップ812)。
その後、受診者P1を模擬運転装置110の操作に慣熟させるための練習走行画面を、走行映像レコーダ130からモニター111に出力し、適宜、音声等で受診者P1にアドバイスしながら練習走行を行わせる(ステップ814)。
この練習走行の後に、アイカメラ装置120のアイカメラ122のキャリブレーション画面をモニター111に表示して、受診者P1の視線を視線位置座標123が正確に検出できるように視線位置座標123の角度等を自動的に調整する(ステップ816)。
具体的には、青い無地背景の画面内の任意の異なる位置に白丸を間欠的に表示して受診者P1に注視させ、そのときの視線位置座標123による視線の検出位置とモニター111内の白丸の出力位置とが一致するように、アイカメラ122の角度や動作を調整する。
その後、業種に応じた走行映像500をモニター111に提示して適性診断を開始する(ステップ818)。
このとき、図14に例示されるように、監視システム160のディスプレイ164には、診断員P0のために、無事故運転者走行映像601と、現在の受診者走行映像602、さらには受診者P1の視線位置座標123を示す受診者アイモニター映像603が同時に対比しつつ表示される。
これにより、診断員P0は、受診者P1の受診処理の推移を監視できる。
この適性診断では、診断処理プログラム201は、上述のように、走行映像500を注視する受診者P1からアイカメラ122によって検出された視線位置座標123を、カメラコントローラ121、制御基板116を経由して取得し、上述の第1評価基準テーブル410に基づいて、当該受診者P1の、コマ番号411で指定された特定のコマおよび因子(因子属性413)における領域別重み値412に応じた得点を記録(計上)して行く。
すなわち、たとえば、映像の各コマ毎に、視線が停留する部位(左ミラー領域511〜ステップミラー領域517)によって、得点をつける。特定のコマの得点を計上することにより、「見えない危険」に対する見方、「他の交通参加者」に対する見方、「バックミラー」の見方等の各因子の得点を決定する。
同様に、受診者P1によるアクセル113、ブレーキ114の操作に応じて変化する走行映像500の速度の情報も、走行映像500に重畳して記録され、診断画像レコーダ150に記録されていくとともに、診断処理プログラム201は、上述の第2評価基準テーブル430を用いて特定のコマ毎に点数化して記録する。
すなわち、再生される走行映像500の各コマごとに、アクセル113、ブレーキ114の踏み具合、および速度を求め、第2評価基準テーブル430に基づいて得点をつける。
すなわち、特定のコマの得点を計上することにより、「見えない危険」に対するアクセル・ブレーキの使い方、「見えている危険」に対するアクセル、ブレーキの使い方、「危険通過時の速度」、等の得点を決定する。
本実施の形態の場合には、走行映像500として、図15に例示されるような、交差点のある片側1車線の住宅地の走行映像場面520、図16に例示されるような、片側1車線の狭い道路の走行映像場面530、図17に例示されるような、片側2車線の市街地の道路の走行映像場面540、3種類の走行映像500を、順次、受診者P1に提示して診断を行う。
そして、上述の3種類の走行映像500の全てに関する適性診断が完了したら(ステップ820)、集計処理を行う(ステップ822)。
具体的には、図8に例示される第1採点基準テーブル420を用いて、視線位置座標123に基づく受診者P1の個々の走行映像500に関する累計得点を、因子421ごとに基準点423(A〜E)に換算し、対応したコメントを決定する。
同様に、図11の第2採点基準テーブル440を用いて、速度に関する診断の得点を、因子441毎に、基準点443(A〜E)に換算し、対応したコメントを決定する。
そして、診断の判定結果がよくない場合には(ステップ824)、診断処理プログラム201は、必要に応じて、ステップ816に戻り、診断員P0が必要と判断した一つ〜三つの走行映像500の中から選ばれた走行映像500を再度、モニター111を介して受診者P1に提示して診断(再教育)を行う。
なお、この再教育の結果は、最初の診断結果とは別に保存され、後に必要に応じて、モニター111に対比して提示される。
その後、診断処理プログラム201は、総合的な診断結果をモニター111や、プリンタ168を用いて受診者P1に提示し(ステップ826)、受診者情報データベース300に診断結果を格納し(ステップ828)、診断画像レコーダ150に格納されていた当該受診者P1の視線位置座標123が重畳された走行映像500を必要に応じて、可換性記録媒体166aに出力して(ステップ830)、受診者P1に交付する。
図18は、上述のステップ826において、診断処理プログラム201により、モニター111を介して受診者P1に提示される診断結果(診断結果提示画面550)の一例を示す説明図である。
この診断結果提示画面550では、視線位置座標123に基づくハザード別診断結果を示している。
具体的には、診断処理プログラム201は、「見えない危険」、「他の交通参加者」、「バックミラー」の各々の因子(ハザード)に対応した、直交3軸551を表示し、原点から離れるほど高い評価となるように、各々の軸のA〜Eの評価を配置して結ばれる三角形で結果を表示する。直交3軸551の各軸に均等に三角形が大きいほど、「見えない危険」、「他の交通参加者」、「バックミラー」の各々の因子について、ムラなく良好な運転適性を持つことを示している。
また、直交3軸551の近傍には、コメント欄552が必要に応じて、たとえば低い評価項目がある場合に出力される。
診断処理プログラム201は、このコメント欄552の内容として、第1採点基準テーブル420のコメント424を読み出して出力する。
図19は、上述のステップ826において、診断処理プログラム201により、モニター111を介して受診者P1に提示される診断結果(診断結果提示画面560)の一例を示す説明図である。
この診断結果提示画面560では、アクセル113、ブレーキ114の使い方に基づく速度に関するザード別診断結果を示している。
上述の診断結果提示画面550の場合と同様に、直交3軸561と、コメント欄562が設けられている。直交3軸561には「見えない危険」(たとえば、路上駐車の車両の陰)、「見えている危険」(たとえば、路上駐車の車両)、「速度」の各因子が表示され、必要に応じて、コメント欄562に、対応する因子の成績に対応したコメントが出力される。
なお、この場合、「速度」は、上述の第2評価基準テーブル430、第2採点基準テーブル440での評価であり、「見えない危険」、「見えている危険」は、各々に遭遇したときのアクセル113や、ブレーキ114の操作のタイミング等を無事故運転者の場合と比較したときの評価である。
図20は、上述のステップ826において、診断処理プログラム201により、モニター111を介して受診者P1に提示される診断結果(診断結果提示画面570)の一例を示す説明図である。
この診断結果提示画面570では、上述の3種類の走行映像500の各々の集計結果に基づく総合的な診断結果を示している。
すなわち、直交3軸571の各軸に、「住宅地」(走行映像場面520)、「細い道路」(走行映像場面530)、「市街地」(走行映像場面540)、の各々の場合の、視線位置座標123や、アクセル113、ブレーキ114の操作、速度等に基づく総合的(たとえば、A〜Eの相加平均)な評価結果を表示している。
上述と同様に、必要に応じてコメント欄572に、コメントが出力される。
図21は、上述の診断結果提示画面550の内容を、プリンタ168を用いて印刷した例を示す説明図である。直交3軸551とコメント欄552が受診者P1の氏名等の登録情報301とともに印刷されており、受診者P1に必要に応じて交付される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、診断処理プログラム201が、視線位置座標123を、無事故運転者と受診者P1とで比較して点数化して自動的に評価するので、受診者P1の運転適性診断を、専門家の関与を必要とすることなく、定量的に行うことができる。
また、必要に応じて、受診者P1によるアクセル113、ブレーキ114の操作に基づく、走行映像500の各コマでの速度変化を評価に加えることで、より正確な運転適性診断が可能になる。
すなわち、専門家の関与を必要とすることなく、短時間に、少ない労力にて、的確な運転適性診断を実施することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態である運転適性診断方法、運転適性診断の評価基準決定方法、運転適性診断プログラムを実施する運転シミュレータシステムの構成の一例を示す概念図である。 その一部を構成する監視システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムの作用の一例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおけるアイカメラによる視線位置の測定方法を例示した概念図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおけるアイカメラによる視線位置の測定方法における区画設定例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおける視線位置の測定例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムで用いられる第1評価基準テーブルの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムで用いられる第1採点基準テーブルの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおけるアクセル操作、ブレーキ操作、速度の測定例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムで用いられる第2評価基準テーブルの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムで用いられる第2採点基準テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムで用いられる評価基準情報の決定を、統計的な方法を用いて行う場合の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおける診断処理プログラム、システム制御プログラムの作用の一例を示すフローチャートである 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおける監視システムに表示される画面例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおいて受診者に提示される走行映像場面の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおいて受診者に提示される走行映像場面の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおいて受診者に提示される走行映像場面の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおいて受診者に提示される診断結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおいて受診者に提示される診断結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおいて受診者に提示される診断結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である運転シミュレータシステムにおいて受診者に提示される診断結果の印刷例を示す説明図である。
符号の説明
100 運転シミュレータシステム
110 模擬運転装置
111 モニター
112 ハンドル
113 アクセル
114 ブレーキ
115 座席
116 制御基板
116a 切り替え指令
116b 速度指令
117 画像用コンピュータ
120 アイカメラ装置
121 カメラコントローラ
122 アイカメラ
123 視線位置座標
130 走行映像レコーダ
140 スーパーインポーザ
150 診断画像レコーダ
160 監視システム
161 CPU
162 主記憶
163 外部記憶装置
164 ディスプレイ
165 操作卓
166 可換媒体ドライブ
166a 可換性記録媒体
167 ネットワークインタフェース
168 プリンタ
170 情報ネットワーク
201 診断処理プログラム
202 システム制御プログラム
300 受診者情報データベース
301 登録情報
400 評価基準ファイル
410 第1評価基準テーブル
411 コマ番号
412 領域別重み値
413 因子属性
420 第1採点基準テーブル
421 因子
422 評価
423 基準点
424 コメント
430 第2評価基準テーブル
431 コマ番号
432 危険種別
433 速度等基準値
440 第2採点基準テーブル
441 因子
442 評価
443 基準点
444 コメント
500 走行映像
501 メッシュ
510 区域
511 左ミラー領域
512 道路左領域
513 道路中央領域
514 道路右領域
515 右ミラー領域
516 ルームミラー領域
517 ステップミラー領域
520 走行映像場面
530 走行映像場面
540 走行映像場面
550 診断結果提示画面
551 直交3軸
552 コメント欄
560 診断結果提示画面
561 直交3軸
562 コメント欄
570 診断結果提示画面
571 直交3軸
572 コメント欄
601 無事故運転者走行映像
602 受診者走行映像
603 受診者アイモニター映像
P0 診断員
P1 受診者

Claims (12)

  1. 走行映像に対面した無事故運転者と事故惹起運転者の少なくとも視線情報を含む運転行動情報に基づいて評価基準を設定する第1ステップと、
    前記走行映像に対面した被験者の前記運転行動情報を診断データとして記録する第2ステップと、
    前記評価基準に基づいて前記診断データを分析して前記被験者の運転適性を判別する第3ステップと、
    を含むことを特徴とする運転適性診断方法。
  2. 請求項1記載の運転適性診断方法において、
    前記視線情報は、前記走行映像を複数の区域に区分し、個々の前記区域に毎に得られた前記無事故運転者または前記被験者の視線の停留時間を含むことを特徴とする運転適性診断方法。
  3. 請求項1記載の運転適性診断方法において、
    前記視線情報は、前記走行映像を複数の区域に区分し、前記走行映像内において前記無事故運転者の大多数が注視し、かつ事故惹起運転者の注視することの少なかったハザード対象を含む前記区域毎に得られた前記無事故運転者または前記被験者の視線の停留時間を含むことを特徴とする運転適性診断方法。
  4. 請求項1記載の運転適性診断方法において、
    前記運転行動情報は、前記走行映像における前記被験者の視線情報と、アクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作の少なくとも一つを含むことを特徴とする運転適性診断方法。
  5. 請求項4記載の運転適性診断方法において、
    前記運転行動情報は、さらに、前記走行映像内において前記無事故運転者の大多数が注視したハザード対象の出現から消失の間における通過速度を含むことを特徴とする運転適性診断方法。
  6. 事故惹起運転者群および無事故運転者群の各々について、走行映像を区画した複数の解析区域の各々における視線滞留情報を採取する第1ステップと、
    前記視線滞留情報に統計処理を行って前記走行映像の各シーンの特徴を抽出することにより、評価因子を決定する第2ステップと、
    個々の前記評価因子毎に、評価基準を設定する第3ステップと、
    を含むことを特徴とする運転適性診断の評価基準決定方法。
  7. 請求項6記載の運転適性診断の評価基準決定方法において、
    前記統計処理は、数量化3類であることを特徴とする運転適性診断の評価基準決定方法。
  8. 走行映像に対面した無事故運転者と事故惹起運転者の少なくとも視線情報を含む運転行動情報に基づいて設定された評価基準を入力する第1ステップと、
    前記走行映像に対面した被験者の前記運転行動情報を診断データとして記録する第2ステップと、
    前記評価基準に基づいて前記診断データを分析して前記被験者の運転適性を判別する第3ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする運転適性診断プログラム。
  9. 請求項8記載の運転適性診断プログラムにおいて、
    前記視線情報は、前記走行映像を複数の区域に区分し、個々の前記区域に毎に得られた前記被験者の視線の停留時間を含むことを特徴とする運転適性診断プログラム。
  10. 請求項8記載の運転適性診断プログラムにおいて、
    前記視線情報は、前記走行映像を複数の区域に区分し、前記走行映像内において前記無事故運転者の大多数が注視したハザード対象を含む前記区域毎に得られた前記被験者の視線の停留時間を含むことを特徴とする運転適性診断プログラム。
  11. 請求項8記載の運転適性診断プログラムにおいて、
    前記運転行動情報は、前記走行映像における前記被験者の視線情報と、アクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作の少なくとも一つを含むことを特徴とする運転適性診断プログラム。
  12. 請求項11記載の運転適性診断プログラムにおいて、
    前記運転行動情報は、さらに、前記走行映像内において前記無事故運転者の大多数が注視したハザード対象の出現から消失の間における通過速度を含むことを特徴とする運転適性診断プログラム。
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