JP2003263099A - 運転シミュレータを使用した運転教習システム - Google Patents

運転シミュレータを使用した運転教習システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転シミュレーションにおける教習者の注意力
や緊張度から教習者の苦手とする交通状況を判定し、教
習の効果を向上させる。 【解決手段】本発明は、運転シミュレータを使用した運
転教習システムであって、所定の標準教習プログラムに
よる教習中の教習者の身体情報を取得する手段と、前記
情報と標準教習プログラムとを照合することによって教
習者の苦手とする交通状況を判定する判定手段と、判定
された交通状況の場面の画像を多く含む専用教習プログ
ラムを作成する教習プログラム作成手段と、専用教習プ
ログラムの画像をスクリーンに映写する画像制御手段
と、を備える。上記構成によると、初めに標準教習プロ
グラムにて教習を行って教習者の身体情報から教習者の
苦手とする交通状況を判定した後、その交通状況の場面
を多く含む専用教習プログラムを自動的に作成して再度
教習を行うので、教習の効果が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転シミュレータ
を使用した運転教習システムに関し、より具体的には、
教習者の注意力や緊張度から苦手とする交通状況を判定
し、この交通状況を反映させた教習プログラムを作成し
て教習を行う運転教習システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車運転教習所や運転免許試験場で
は、安全運転教育の一環として、実車の代わりに運転シ
ミュレータを使用して教習者に運転技術や危険予測方法
などを教習したり、運転傾向を評価したりすることが行
われている。
【0003】図1は、このような運転シミュレータの一
例を示す。運転シミュレータ10は、乗車部12と、乗
車部12の前方に備えられ教習用のシミュレーション画
像が映写されるスクリーン14と、乗車部全体を支える
6軸のサーボシリンダー16とを備えており、乗車部1
2には、実際の車両と同様にハンドル、シフトレバー、
アクセルペダル、ブレーキペダル、方向指示器等の操作
機器が備えられている。
【0004】教習者が乗車部12に乗り込み運転教習が
開始されると、スクリーン14には実際の車両から見た
周囲の景色や交通状況をシミュレートした合成画像が映
写される。教習者が前方のスクリーン14に映写される
交通状況に合わせて操作機器を操作すると、これに応答
して6軸のサーボシリンダー16が作動し、加速、コー
ナリング、ブレーキング等を模擬した運動を乗車部12
に与える。教習が終了すると、教習者の運転操作の評価
結果が通知されるので、教習者は自己の運転の技術や傾
向を知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の運転シミュレー
タでは、教習プログラム中で事故を起こしたり、または
予め設定されている模範運転操作と大きくかけ離れた運
転操作をした場合に、警告をしたり評価を低くしたりす
る。従って、心理的に大きな負担を感じていても運転操
作は問題なく行った場合や、事故に結びつくおそれのあ
る事象を見逃していたが、結果的に事故が発生しなかっ
た場合等は、警告や評価につなげることができなかっ
た。また、教習プログラムの数は限られているので、回
数を重ねるに従って教習の効果が低下してしまう。
【0006】従って、本発明は、運転シミュレータにお
ける教習者の注意力や緊張度から該教習者の苦手とする
交通状況を判定し、判定した交通状況の場面を多く含む
教習プログラムを作成して教習を行うことによって、運
転技術と安全意識の向上を図る運転教習システムを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転教習用の
プログラムの画像が映写されるスクリーンと、前記画像
に応じて教習者が運転操作を行うための操作機器とを備
える運転シミュレータを使用して、運転教習を行う運転
教習システムであって、所定の標準教習プログラムによ
る教習中の教習者の身体情報を取得する手段と、前記情
報と前記標準教習プログラムとを照合することによって
前記教習者の苦手とする交通状況を判定する判定手段
と、前記判定された交通状況の場面の画像を多く含む専
用教習プログラムを作成する教習プログラム作成手段
と、前記専用教習プログラムの画像を前記スクリーンに
映写する画像制御手段と、を備える。
【0008】上記構成によると、初めに標準教習プログ
ラムにて教習を行って教習者の身体情報から教習者の苦
手とする交通状況を判定した後、その交通状況の場面を
多く含む専用教習プログラムを自動的に作成して再度教
習を行うので、教習の効果が増大する。ここでいう交通
状況には、例えば交差点、横断歩道、すれ違い、一時停
止箇所、迫い越し箇所、カーブ等の場面が含まれる。
【0009】身体情報は例えばスクリーン上の教習者の
視点座標である。この場合、判定手段は、標準教習プロ
グラム中の各交通状況において注意を払うべき箇所に視
点座標が一定時間以上置かれたか否かで教習者の苦手と
する交通状況を判定する。
【0010】身体情報の別の例は教習者の心拍数であ
る。この場合、判定手段は、標準教習プログラム中の各
交通状況において心拍数が所定値以上に上昇したか否か
で教習者の苦手とする交通状況を判定する。
【0011】教習プログラム作成手段は、種々の交通状
況の場面の合成画像を多数格納している教習プログラム
データベースから、苦手と判定された交通状況の場面を
組み合わせて専用教習プログラムを作成する。または、
各交通状況の場面の頻度をパラメータとして持つ基本プ
ログラムにおいて、苦手と判定された交通状況を作り出
すパラメータを増加させることによって専用プログラム
を作成する構成としても良い。このパラメータは、例え
ばすれ違いが苦手項目であった場合は、基本プログラム
の中ですれ違う車両の数を増やしたり、歩行者に対する
注意が苦手である場合は、道路を横切ろうとする歩行者
の数を増やしたり、車線変更が苦手である場合は、自車
両の周囲を走行する車両の台数を増やしたりする等であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面を参照して説明する。
【0013】図2は、本発明による運転教習システムの
全体構成を示すブロック図である。運転シミュレータ2
0は例えば図1に示したような装置であり、教習者が乗
り込む乗車部と、教習プログラムに従った合成画像が映
写されるスクリーンと、教習者に仮想の運転感覚を与え
るためのサーボ機構とを備えており、また乗車部には実
際の車両と同様にハンドル、シフトレバー、アクセルペ
ダル、ブレーキペダル、方向指示器等の操作機器が備え
られている。運転シミュレータ20は、サーボ機構を備
えないものでもよく、また、乗車部は四輪車に限らず二
輪車を模したものでも良い。
【0014】スクリーンには、種々の交通状況をシミュ
レートした教習プログラムによる画像が映写される。映
写される交通状況(例えば、交差点における右左折、車
線変更、追い越し、踏切での一時停止、坂道発進)に従
って、またはスクリーンに表示される指示に従って、教
習者がハンドルやブレーキペダル、方向指示器等の操作
機器を操作すると、各操作機器に取りつけられたセンサ
を通じてハンドルの舵角やブレーキペダルの踏み込み等
の操作情報が運転操作情報取得部22によって取得され
る。操作情報はサーボ制御部34に送られ、教習者によ
る運転操作を運転シミュレータ20の車室部の動きに反
映させるようにサーボ機構を制御し、教習者に仮想の運
転感覚を与える。操作情報は同時に画像制御部32にも
送られ、教習者による運転操作を映写される画像にリア
ルタイムで反映させるようにする。
【0015】運転シミュレータに乗車している教習者4
8は、CCDカメラを搭載したゴーグル型の視点検出器
(図示せず)を頭部に装着している。CCDカメラは教
習者48の眼球を撮像して視線の方向を検出し、このデ
ータを視点測定装置44に送る。視点測定装置44は、
受け取ったデータから運転シミュレータ20のスクリー
ン上の視点の座標を所定の時間間隔(例えば1秒毎)で
計算する。視点測定装置44は、このほかに、スクリー
ンをいくつかの領域に分割して各領域での視点の滞在時
間を測定する機能も有している。この視点座標データは
判定部24に送られる。視点検出器は、教習者48が首
を動かしても常に視点を追えることからゴーグル型が好
ましいが、教習者48が装着していなくても、教習者4
8の眼球を撮像できる位置に据え付けてあれば良い。
【0016】教習者48は、所定の時間間隔(例えば5
秒毎)で心拍数を検出する心拍計(図示せず)を胸等に
装着しており、このデータは心拍数測定装置46に送ら
れる。心拍数測定装置46は、これを時系列データにし
て判定部24に送る。
【0017】判定部24は、まず視点座標データを教習
プログラム中の各交通状況における画像と照合して、教
習者48の視点の動きがそれぞれの交通状況で適切であ
ったかどうかを判定する。また、判定部24は、心拍数
データを標準教習プログラムと比較して、教習者48の
心拍数の変化が教習プログラム中のいずれの交通状況に
おいて起こったかを特定する。そして、これらの結果か
ら、教習者48が苦手としている交通状況を判定する。
この判定結果は教習プログラム作成部30に送られる。
【0018】教習プログラム作成部30は、種々の交通
状況の場面の合成画像を多数格納している教習プログラ
ムデータベース38から、適宜必要な場面を組み合わせ
て、判定部24により苦手と判定された交通状況の場面
を多く含む専用教習プログラムを作成する。このとき、
教習者48の個人情報を格納している個人情報データベ
ース40を参照して、教習者の個人属性や教習の回数等
を考慮することもできる。
【0019】画像制御部32は、教習プログラム作成部
30の作成した専用教習プログラムの画像を運転シミュ
レータ20のスクリーンに映写する。このとき、教習プ
ログラム作成部30は、映写している画像の情報を判定
部24に送る。判定部24は、視点測定装置44からの
視点座標データ及び心拍数測定装置46からの心拍数デ
ータを用いて、視点が不適切であったり心拍数が上昇し
たときは、警告装置36を通してリアルタイムで教習者
にその旨を通知する。警告装置36を用いる代わりにま
たは共に、評価結果や警告を画像制御部32に送り、運
転シミュレータ20のスクリーン上に表示させるように
しても良い。
【0020】専用教習プログラムによる教習が終了する
と、判定部24は上記と同様にして教習者48の運転傾
向の評価を行って、運転評価シートを図示しないプリン
タから印刷する。
【0021】評価結果はさらに個人情報データベース4
0に教習者の別に格納される。個人情報データベースは
ネットワーク42に接続することもできる。この場合、
評価結果や個人情報を他の場所の運転シミュレータでも
利用することができる。
【0022】なお、上記各機能ブロックの一部はコンピ
ュータにより実現される。コンピュータは運転シミュレ
ータの一部としてその内部に組み込まれていても良く、
または運転シミュレータに接続した汎用コンピュータで
あっても良い。
【0023】次に、図3のフローチャートを用いて、運
転シミュレータ20を使用した運転教習の過程を説明す
る。
【0024】ステップ50で、教習者により、自己の名
前、年齢、性別、生年月日、運転暦、血液型、普段運転
している車の種類等の個人の属性情報が入力される。ス
テップ52で、教習者の別にID番号とパスワードが付
与される。同じ教習者が2回目以降に運転シミュレータ
20を用いた教習を受けるときには、ID番号とパスワ
ードを入力することで、属性情報の入力を省略すること
ができる。
【0025】ステップ54で、教習者の運転技術を判定
するための標準教習プログラムによる運転教習が実行さ
れる。この標準教習プログラムは、全員について同一の
ものを使用してもよいが、ステップ50で入力された個
人属性情報に基づいて教習者をいくつかのランクに分
け、そのランクに応じた標準教習プログラムを用いる方
がより適切な教習を行える。また、過去に当該運転シミ
ュレータを用いた教習を受けておりそのときの評価結果
のデータが残っている場合は、その評価結果に基づいて
上記ランク分けを行っても良い。
【0026】ステップ56で、まず、標準教習プログラ
ムの中での教習者の視点座標データと心拍数データが取
得される。そして、これらのデータと標準教習プログラ
ム中の各交通状況における画像とが照合され、当該教習
者の苦手とする交通状況が判定される。そして、ステッ
プ58で、この苦手な交通状況を多く含む専用教習プロ
グラムが作成される。これらステップ56及び58にお
ける動作については、後に詳細に説明する。
【0027】続いてステップ60で、作成された専用教
習プログラムを用いて、再度教習が行われる。このとき
も、教習者の視点座標データと心拍数データが取得され
る。この場合、視点の動きが適切でなかった場合または
心拍数が増加した場合には、その旨(例えば、「バック
ミラーを見てください」、「心拍数が上昇しています」
等)を警告装置36から音声で流したり、運転シミュレ
ータ20のスクリーンに表示する。
【0028】ステップ62で、判定部24によって、再
度教習者の視点座標データ及び心拍数データと各交通状
況における画像とが比較され、教習者の運転傾向が評価
される。そしてこの評価結果はプリンタ等により運転評
価シートとして出力される。この例を図9に示す。運転
評価シートには、教習実施日毎に苦手と判定された交通
状況の項目が示されているので、教習者は自分の運転傾
向を適確に把握し、運転技術の向上に役立てることがで
きる。
【0029】なお、この評価結果を反映させた専用教習
プログラムをさらに作成して、運転シミュレータ20に
よる教習を継続することも可能である。
【0030】最後にステップ64で、評価結果が個人属
性情報と共に教習者の別に個人情報データベース40に
格納される。次回の教習時からはこの評価結果を参照す
れば標準教習プログラムによる教習を行う必要がない。
また、個人情報データベース40がネットワーク42に
接続されている場合は、別の場所にある運転シミュレー
タにて教習を行うときにも、ネットワーク経由で個人情
報データベース42にアクセスしてID番号とパスワー
ドを入力するだけで、個人属性情報や評価結果を参照す
ることができる。
【0031】続いて、図4のフローチャートを参照し
て、苦手な交通状況を判定する過程(図3のステップ5
6)を詳細に説明する。
【0032】ステップ70で、標準教習プログラムでの
視点座標データと心拍数データが取得される。ステップ
72で、これらのデータと標準教習プログラム中の各交
通状況における画像とが照合される。交通状況とは、例
えば交差点、横断歩道、一時停止箇所、追い越し箇所、
他車両とのすれ違い箇所、カーブ等の、運転中に遭遇す
る場面を指す。
【0033】視点座標データと心拍数データの具体例
を、図5〜図7で説明する。
【0034】図5、6は、視点座標データと教習プログ
ラムとを照合し、教習プログラム中のある場面で所定時
間内に教習者が視点を置いた箇所を白丸で示したもので
ある。図5では、教習者は、前方を走る車両80だけで
なく、サイドミラー82やバックミラー84にも視点を
向けており、さらに道路上に飛び出すおそれのある歩行
者86の存在にも注意していることが分かる。これに対
して図6では、車両80やサイドミラー82には視点を
向けているものの、バックミラー84や歩行者86には
ほとんど注意していないことが分かる。
【0035】図7は、教習者の心拍数データの一例であ
る。図の横軸は時間であり、縦軸は分あたりの心拍数で
ある。グラフ中、突出している箇所は、緊張する交通状
況に遭遇したために、一時的に教習者の心拍数が増加し
たものと考えられる。従って、心拍数データと、教習プ
ログラムの各交通状況の場面とを照合することで、教習
者がどのような交通状況で緊張を感じるのかを判定する
ことができる。図7中の吹き出しは、この照合の結果判
定された交通状況である。
【0036】ステップ74で、上記照合の結果に基づい
て苦手な交通状況が判定される。
【0037】視点座標データの判定は、例えば、運転シ
ミュレータのスクリーンを予めいくつかの領域に分割し
ておき、教習プログラム中のある場面で注意するべき画
像が映写されているスクリーン上の領域に、所定の時間
以上視点が置かれていたか否かで行う。例えば、図5及
び図6の例の場合では、バックミラーや歩行者の画像が
映写されている領域に所定の秒数以上視点が置かれてい
た場合は、それらの項目については可とし、それ以外の
場合は不可とする。または、視点を置いた回数をカウン
トすることで判定をしても良い。このようにして、不可
とされた項目、例えば、歩行者への注意という項目が苦
手と判定される。このように、教習者の視点座標データ
を使用することで、たとえシミュレーションにおいて事
故等を起こさなくても、各交通状況での教習者の周囲の
環境に対する注意力を判定することができる。
【0038】心拍数データの判定は、所定の心拍数(例
えば、100拍/分)を超えた回数を交通状況毎にカウ
ントし、最も数の多かったものを苦手な交通状況とする
ことで行う。この図7に示す例では、教習者は特に他の
車両や歩行者とのすれ違い時に大きな緊張を感じること
が分かる。このように、心拍数データを使用すること
で、たとえ教習者がシミュレーションにおいてミスを犯
さなくても、各交通状況での教習者の緊張度を知ること
ができる。
【0039】続いて、専用教習プログラムを作成する過
程(図3のステップ58)について説明する。教習プロ
グラム作成部30は、教習プログラムデータベース38
内に格納されている種々の交通状況の場面の画像の中か
ら、苦手な交通状況に対応するものを選択して、専用教
習プログラムを作成する。具体的には、例えば苦手な交
通状況がすれ違いと判定された場合、図8に示す、すれ
違い用プログラムを参照する。この中には、市街地、郊
外、高速道路といった大まかな区分があり、さらにその
中には住宅地、踏切、交差点といったより細かい場面の
画像が多数用意されている。これらの場面の画像は、す
れ違いの交通状況が標準教習プログラムより多く含まれ
るように予め作成されており、これらを適宜選択して組
み合わせることで、すれ違い用の専用教習プログラムを
作成することができる。
【0040】苦手な交通状況が2つ以上判定された場合
は、それぞれの交通状況の組み合わせ毎に教習プログラ
ムデータベース38に格納されている同様のプログラム
を参照する。
【0041】上記のようにすべての苦手項目の組み合わ
せに対応する教習プログラムを準備しておく代わりに、
基本となる教習プログラムに種々の交通状況を作り出す
適当なパラメータを設定しておき、判定された苦手項目
に応じてパラメータを変更できるような構成としても良
い。具体的には、例えばすれ違いが苦手項目であった場
合は、基本プログラムの中ですれ違う車両の数を増やし
たり、歩行者に対する注意が苦手である場合は、道路を
横切ろうとする歩行者の数を増やしたり、車線変更が苦
手である場合は、自車両の周囲を走行する車両の台数を
増やしたりする等である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、初めに標準教習プログ
ラムにて教習を行って教習者の注意力や緊張度から苦手
とする交通状況を判定した後、その交通状況の場面を多
く含む専用教習プログラムを自動的に作成して再度教習
を行うので、教習の効果が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】運転シミュレータの一例を示す図である。
【図2】運転シミュレータを使用した教習システムの全
体構成を示すブロック図である。
【図3】運転教習の過程を示すフローチャートである。
【図4】苦手な交通状況を判定する過程のフローチャー
トである。
【図5】教習者の視点の動きの一例を示す図である。
【図6】教習者の視点の動きの一例を示す図である。
【図7】教習者の心拍数の変化の一例を示す図である。
【図8】教習プログラムデータベースの一例を示す図で
ある。
【図9】運転評価シートの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 運転シミュレータ 12 乗車部 14 スクリーン 16 サーボシリンダ 20 運転シミュレータ 22 運転操作情報取得部 24 判定部 30 教習プログラム作成部 32 画像制御部 34 サーボ制御部 36 警告装置 38 教習プログラムデータベース 40 個人情報データベース 42 ネットワーク 44 視点測定装置 46 心拍数測定装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転教習用のプログラムの画像が映写され
    るスクリーンと、前記画像に応じて教習者が運転操作を
    行うための操作機器とを備える運転シミュレータを使用
    して、運転教習を行う運転教習システムであって、 所定の標準教習プログラムによる教習中の教習者の身体
    情報を取得する手段と、 前記身体情報と前記標準教習プログラムとを照合するこ
    とによって前記教習者の苦手とする交通状況を判定する
    判定手段と、 前記判定された交通状況の場面の画像を多く含む専用教
    習プログラムを作成する教習プログラム作成手段と、 前記専用教習プログラムの画像を前記スクリーンに映写
    する画像制御手段と、 を備える運転教習システム。
  2. 【請求項2】前記身体情報はスクリーン上の前記教習者
    の視点座標であり、前記判定手段は、前記標準教習プロ
    グラム中の各交通状況において注意を払うべき箇所に視
    点座標が一定時間以上置かれたか否かで前記教習者の苦
    手とする交通状況を判定する、請求項1に記載の運転教
    習システム。
  3. 【請求項3】前記身体情報は前記教習者の心拍数であ
    り、前記判定手段は、前記標準教習プログラム中の各交
    通状況において心拍数が所定値以上に上昇したか否かで
    前記教習者の苦手とする交通状況を判定する、請求項1
    に記載の運転教習システム。
  4. 【請求項4】前記教習プログラム作成手段は、種々の交
    通状況の場面の合成画像を多数格納している教習プログ
    ラムデータベースから、前記苦手と判定された交通状況
    の場面を組み合わせて前記専用教習プログラムを作成す
    る、請求項2または3に記載の運転教習システム。
  5. 【請求項5】前記教習プログラム作成手段は、各交通状
    況の場面の頻度をパラメータとして持つ基本プログラム
    において、前記苦手と判定された交通状況に対応するパ
    ラメータを増加させることによって前記専用教習プログ
    ラムを作成する、請求項2または3に記載の運転教習シ
    ステム。
  6. 【請求項6】運転教習用のプログラムの画像が映写され
    るスクリーンと、前記画像に応じて教習者が運転操作を
    行うための操作機器とを備える運転シミュレータを使用
    して、運転教習を行う方法であって、 所定の標準教習プログラムにより教習を行い、 前記教習中の教習者の身体情報を取得し、 前記情報と前記標準教習プログラムとを照合することに
    よって前記教習者の苦手とする交通状況を判定し、 前記判定された交通状況の場面の画像を多く含む専用教
    習プログラムを作成し、 前記専用教習プログラムの画像を前記スクリーンに映写
    して再度教習を行う、運転教習方法。
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