JP7266429B2 - 運転技量分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、四輪車等の移動体を運転する運転者の技量を分析する運転技量分析装置に関する。
従来、無線通信技術を活用して車両を運転する運転者の技量を判定する技術が開発されている。例えば、下記の特許文献1の車両用運転技量判定装置は、サービスセンタを備え、このサービスセンタとドライバの運転技量が判定される各車両A,Bとの間で、インターネット等のネットワーク及び基地局を介して、ドライバの運転技量を判定するために必要な種々の情報を送受信することができるようになっている。
特に、運転技量判定地域をドライバに実際に車両を運転して走行させ、その走行結果をプロドライバの運転技量判定基準値と比較する。これにより、そのドライバの運転技量を判定することができる(特許文献1/段落0016,0019、図1)。
特開2007-271961号公報
一般的に、運転技量は、運転者の運転操作技能の他、運転者の心理状態が影響するといわれている。しかしながら、特許文献1の車両用運転技量判定装置では、運転者の心理状態が考慮されていないため、運転操作技能と心理状態の何れに問題があるのかを判定することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、より正確に運転者の運転技量を分析することが可能な運転技量分析装置を提供することを目的とする。
本発明の運転技量分析装置は、実空間又は仮想空間において、所定の走行区間を走行する移動体の走行態様に関する情報を走行情報として取得する走行情報取得部と、前記運転者の心理状態の変化に影響される生体情報を取得する生体情報取得部と、前記走行情報取得部が取得した複数回にわたる前記走行情報と、前記生体情報取得部が取得した複数回にわたる前記生体情報の変化態様のそれぞれとを関連付けて表示する表示部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の運転技量分析装置では、走行情報取得部が所定の走行区間において移動体の走行情報を取得する。このとき、生体情報取得部は、運転者の心理状態の変化に影響される生体情報を取得する。
また、表示部は、取得された複数回にわたる走行情報と、取得された複数回にわたる生体情報の変化態様のそれぞれとを関連付けて表示するので、運転技量が操作技能に依存しているのか、又は心理状態に依存しているのかを通して、正確に運転者の運転技量を分析することができる。
本発明の運転技量分析装置において、前記走行情報は、前記移動体が前記所定の走行区間を走行するのに要した時間を計測した走行時間であることが好ましい。
走行情報は、移動体が所定の走行区間を走行するのに要した走行時間であり、運転者の心理状態が因子により影響を受けた場合には、前記走行時間に差異が生じる可能性がある。この走行時間により、走行の安定度を評価することができる。
また、本発明の運転技量分析装置において、前記移動体が走行可能な地図上の道路を記憶する地図情報記憶部と、前記移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、をさらに備え、前記走行情報は、前記移動体が前記地図情報記憶部に記憶された単一の又は複数に跨る前記道路を走行するのに要した時間を計測した走行時間であることが好ましい。
この構成によれば、運転技量分析装置は地図情報記憶部を備え、移動体が走行可能な道路を記憶し、移動体が当該道路を走行するとき、位置情報取得部がその位置情報を取得する。
走行情報は、移動体が地図情報記憶部に記憶された単一の又は複数に跨る道路を走行するのに要した走行時間であり、運転者の心理状態が因子により影響を受けた場合には、前記走行時間に差異が生じる可能性がある。例えば、通勤ルート等の道路で走行時間により走行の安定度を評価することができるので、手軽に運転者の運転技量を分析することができる。
また、本発明の運転技量分析装置において、前記移動体を運転する運転者の心理状態に影響を及ぼす因子を前記運転者に対して出力する因子出力部をさらに備え、前記因子には、少なくとも音声又は緊急車両音が含まれ、前記表示部は、前記走行情報取得部が取得した複数回にわたる前記走行情報と、前記因子出力部が出力した複数回にわたる前記因子の出力態様のそれぞれとを関連付けて表示することが好ましい。
この構成によれば、走行情報取得部が所定の走行区間を走行する移動体の走行情報を取得する。このとき、因子出力部が運転者に対して、心理状態に影響を及ぼす因子を出力すると、運転者が影響を受けて、走行態様、又は走行態様に関係する走行情報に差異が生じる可能性がある。
また、表示部は、取得された複数回にわたる走行情報と、複数回にわたる因子の出力態様のそれぞれとを関連付けて表示するので、運転者(又は他者)は、走行情報と、音声等の因子の有無や種類、発生タイミング等の因子の出力態様との関係を容易に把握することができる。これにより、運転者の運転が因子に影響され易いか否かを通して、運転者の運転技量を分析することができる。
本発明の運転技量分析装置を利用した運転技量の測定態様を説明する図。 運転技量の測定方法の例を説明する図(サーキットコース)。 運転技量分析装置のシステム構成を説明する図。 走行時間と計算結果を集計した画面の例。 各周回の停止時間変化と走行時間変化を示した画面の例。 各周回の走行時間変化と心拍数変化を表示した画面の例。 運転技量の測定方法の例を説明する図(公道)。
以下では、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る運転技量分析装置の詳細を説明する。
図1は、実施形態の運転技量分析装置1を利用した運転技量を測定態様を示す図である。まず、車両V(本発明の「移動体」)には、運転席に運転者D、助手席に計測者Mが着席する。そして、運転技量分析装置1が車両Vの走行態様に関する走行情報を取得するが、計測者Mが運転技量分析装置1に対して入力作業を行うことがある。
運転技量分析装置1は、走行情報を取得可能な専用アプリケーションがインストールされたタブレット端末、ノート型PC等の携帯端末であり、スピーカ、音声レコーダ、GPS等の機能も有している。
特に、運転技量分析装置1は、走行情報として、運転者Dが所定の走行区間について車両Vを走行させたときの走行時間、車両Vが一時停止した停止時間を計測する。走行情報は、例えば、移動通信システム(いわゆる、3G又は4G通信回線)によりネットワークNWを通じてサーバ10のデータベースDBに記憶される。
また、サーバ10は、必要なソフトウェア及びデータをメモリから読み取り、当該データを対象として当該ソフトウェアによる指定の演算処理を実行する一又は複数のCPU、及び必要に応じて通信機器、記憶装置(当該メモリ)等により構成されている。サーバ10は、走行情報の中継基地にある従来型のサーバでもよいし、クラウドサーバでもよい。
次に、図2を参照して、運転技量分析装置1による運転技量の測定方法の例を説明する。
運転者Dは、図示するサーキット(コースC)について車両Vを走行させる。コースCは1周(全長距離)が1.0kmであるため、時速60kmで走行させると、1周するのに60秒かかる。計測者Mは、運転中の運転者Dに対してスタートからの経過時間は教えないが、走行速度は指示する。コース中に速度指定区間(例えば、時速50km)がある場合には、その速度を教えてもよい。
運転者DがコースC上のスタート地点(図中の「Start」)から走行を開始したとき、計測者Mが運転技量分析装置1(専用アプリケーション)のスタートボタンを操作することで、走行時間の計測が開始する。コースCを1周する走行時間は、本発明の「走行情報」の1つである。
また、コースC上には、予め一時停止ポイント(図中の「StopPoint1」、「StopPoint2」)が設けられている。一時停止ポイントは、一時停止時間が5秒というように、時間が指定されたものであってもよい。車両Vが走行しているか、停止しているかは、計測者Mの判断又はGPSセンサによる位置情報から判別する。停止時間も走行の安定度を測る指針となるため、本発明の「走行情報」の1つである。
「走行情報」は、この他にも、ブレーキの頻度、急ブレーキの有無、ハンドルの操舵角、車両カメラで撮像した車両の軌道、道路幅方向に対する走行位置等が挙げられる。
車両VのコースCの走行時に、運転の障害となるものが何もなければ、運転者Dは公道を走行するときよりもリラックスして運転が行える。このため、走行中、運転技量分析装置1が故意に、運転者Dの心理状態に影響を及ぼす外部因子(本発明の「因子」)を出力する。
外部因子の一例として、運転者Dに対して簡単な計算問題を出題する。計算問題は、運転技量分析装置1の専用アプリケーションが「1」と音声出力したとき、1つ足した数である数字(ここでは、「2」)を運転者Dに解答させるものである。もちろん、1桁の足し算、引き算、掛け算九九等であってもよい。
運転者Dに対する上記の外部因子により運転に影響が出た場合、コースCを1周するのにかかる走行時間、停止時間が変化する可能性がある。例えば、コースCを3周させて、3周目のみ運転技量分析装置1が外部因子を出力すれば、運転者Dが外部因子の影響を受けたか否かが1周の走行時間、停止時間に表れる。
1周の走行時間は、計測者Mがゴールを兼ねたスタート地点を通過する度に経過時間を計測する。計測した走行時間は、運転技量分析装置1に一時記憶されると共に、運転技量分析装置1からサーバ10に送信される。なお、スタート地点を再度通過したときの経過時間をGPSセンサの位置情報から自動計測してもよい。
運転者Dの計算問題に対する解答は、基本的に計測者Mが運転技量分析装置1に手動で入力するようにする。もちろん、音声認識機能で解答を自動入力してもよい。
また、運転技量分析装置1が運転者Dに外部因子を出力し、心理状態に影響したとき表れるものとして、運転者Dの生体情報がある。このため、生体情報の変化態様を考慮して、運転者Dの運転技量を分析することもできる。
生体情報の例としては、運転者Dの心拍数、血圧、視線、体温、発汗量等が挙げられる。生体情報を取得するためには、運転者Dの身体や車両Vのハンドルに各種センサを取り付けて、運転技量分析装置1で取得する必要がある。外部因子の有無により測定される生体情報に変化が見られ、且つ上述の走行時間も変化していた場合、運転者Dは焦りによって、運転に影響が出たと判断される。
次に、図3を参照して、運転技量分析装置1のシステム構成を説明する。
運転技量分析装置1はタブレット端末、ノート型PC等の携帯端末であり、内部にCPU等の演算装置、RAM,ROM,HDD等の記憶装置、3G又は4G通信、LTE通信等が可能の通信装置、ディスプレイ、スピーカ等を有している。
まず、走行情報取得部2(演算装置、記憶装置)は、1周毎の複数回にわたる走行時間、停止時間といった車両Vの走行態様に関する走行情報を取得、記憶し、前記走行情報を表示部3に送信する。これにより、運転技量分析装置1の表示部3(ディスプレイ)に、走行時間等の走行情報が表示される。
因子出力部4(演算装置、記憶装置)は、外部因子を出力して、因子情報を表示部3に送信する。これにより、運転技量分析装置1の表示部3に、外部因子の出力態様(外部因子の有無及び/又はその種類、発生タイミング等)が表示される。
上述の外部因子の例は、運転技量分析装置1がスピーカから計算問題を出力するもの(音声)であったが、ヘッドアップディスプレイに数字又は数式を表示する出題形式であってもよい。
また、運転技量分析装置1が出力する対話音、音楽、緊急車両音(サイレン)、また、特に意味をなさない音も外部因子となり得る。さらに、運転技量分析装置1からの命令で実行される赤色回転灯の発光、運転シートの振動等も外部因子の一例である。
生体情報取得部5(演算装置、記憶装置)は、血圧センサ、温度センサ等の各種センサから運転者Dの生体情報を取得し、生体情報を表示部3に送信する。これにより、運転技量分析装置1の表示部3に取得した生体情報の種類、数値の変化態様が表示される。
位置情報取得部6(演算装置、記憶装置)は、GPSセンサによって車両Vの位置情報を取得し、走行情報取得部2に送信する。これにより、車両Vが走行しているか、停止しているか、又はどの道路を走行しているか等の情報が分かる。また、表示部3にて、車両Vの位置情報をリアルタイムで表示するようにしてもよい。
地図情報記憶部7(記憶装置)は、車両Vが走行可能な地図上の道路に関する道路を記憶しており、当該道路の情報を走行情報取得部2に送信する。単一又は複数の道路からなるルート情報として表示部3に表示するようにしてもよい。詳細は後述するが、運転技量分析装置1は、ルート情報の所定の走行区間において、走行時間を計測したり、外部因子を出力したりすることによっても、運転者Dの運転技量を分析することができる。
通信部8(通信装置)は、上述の走行情報、因子情報、生体情報、位置情報、道路の情報等を取得して、サーバ10に送信する。サーバ10への送信は、計測者Mが運転技量分析装置1の操作により行ってもよいし、自動送信するようにしてもよい。これにより、サーバ10のデータベースDBに各種情報が蓄積される。
サーバ10には、多く運転者の様々なデータが蓄積されるので、このデータは、性別や年代別で運転技量や傾向を分析するために利用することができる。また、運転技量分析装置1は計測者Mの携帯端末であるため、運転者Dは、計測終了後に、その場で計測結果や評価を見せてもらうことができる。さらに、運転者Dは、サーバ10の設置された中継基地を訪問すれば、より詳細な計測結果等を見せてもらう、又は印刷されたデータを入手することが可能である。
次に、図4~図6を参照して、運転技量分析装置1による走行情報の表示例を説明する。
まず、図4に、走行時間と計算結果を集計した画面(「意識の脇見」)を示す。今回の条件は、図2で示したコースCを3周して、3周目に運転者Dに対して外部因子(課題)となる計算問題(音声間隔1.3秒)を出題するというものである。
「01」~「03」は、車両Vの周回数を示す。「停止時間1」、「停止時間2」は、運転者DがコースC上の一時停止ポイント(図3の「StopPoint1」、「StopPoint2」)で車両Vを停止させた時間を示す。また、「走行時間」は、車両VがコースCを1周するのに要した時間を示す。図示したデータによれば、3周目は「走行時間」が最も長いことが分かる。
「ドライバの様子」は、運転者Dの様子を見て、計測者Mが行う評価であり、「ぼんやり」、「普通」、「動揺」及び「パニック」の4種類がある。「ドライバの様子」は、停止時間や走行時間から専用アプリケーションの機能で自動評価してもよい。
「計算結果」については、計測者Mが「事前」の状態(運転前)と「走行中」の状態とで、同じ計算問題(ここでは、全38問)を運転者Dに出題した場合の「正解数」及び「正答率」を表示している。なお、問題数や出題のタイミング、すなわち、外部因子の出力態様は適宜変更可能であり、このような変更により走行態様にも変化が生じ得る。
計算問題の難易度は低いため、「事前」の状態では「正答率」が100%であるが、「走行中」は「正答率」が68.4%まで低下していることが分かる。この結果からも、運転者Dは、運転技量分析装置1(因子出力部4)から外部因子が出力された3周目で心理状態に変化が現れ、運転に影響があったことが見て取れる。
計測者Mは、走行中に運転者Dの解答を運転技量分析装置1に入力する必要があるが、「正解数」及び「正答率」を自動取得され、運転者Dは、表示部3にて結果の詳細(何問目を間違えたか等)を閲覧可能である。
このように、運転技量分析装置1の表示部3は、走行情報取得部2が取得した複数回にわたる走行情報(走行時間、停止時間)と、因子出力部4が出力した複数回にわたる外部因子の出力態様のそれぞれとを関連付けて表示する。
走行情報については、運転の安定度を比較するため、外部因子の有無に関わらず、周回毎の複数のデータが必要となる。また、外部因子の出力態様は、周回毎の外部因子の数(0回を含む)と、その内容(計算問題かサイレン音か)等を示して、各走行情報との対応を明確に表示する。
以上のように、運転技量分析装置1は、計測した各種データを需要者が必要とするコンテンツ(DSP:Demand Side Platformの一種)に自動変換して、表示することができる。このため、従来、走行時間や運転者Dの解答の記録を行っていた計測者Mの負担が軽減され、計測者毎の評価のばらつきも抑えることができる。
最終的な分析結果として、「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で運転者Dの運転技量を評価する。この評価は、今回の走行による各種データのみから評価してもよいし、データベースDBに記憶された他人のデータと比較して評価してもよい。また、運転者Dの個人情報(年齢、性別、業種、運転歴、事故歴等)を考慮して評価してもよい。例えば、運転者Dが高齢で評価も悪い場合には、注意喚起や免許の返納を促す材料にもなる。
次に、図5に、停止時間変化と走行時間変化を表示した画面を示す。本画面は、図4の画面の「停止時間1」、「停止時間2」及び「走行時間」をグラフ化したものである。
「停止時間変化」のグラフにおいて、各周回での第1の停止時間(秒)である「停止時間1」を白丸で示している。また、各周回での第2の停止時間(秒)である「停止時間2」を黒丸で示している。
今回、コースCを3周する場合を示したが、周回を増やす毎に横軸に数値をプロットしていく。数値のプロットや折れ線の追加については、専用アプリケーションが自動作成する。なお、帯状の領域S1は目標時間の範囲を示し、ここでは、停止時間を5.0(秒)±0.5(秒)以内に収めることが目標である。
また、「走行時間変化」のグラフにおいて、各周回での「走行時間(秒)」を四角で示している。これは、図4の画面の「走行時間」をプロットしたものであるが、グラフ化することで周回毎の走行時間の変化が一目瞭然となる。なお、帯状の領域S2は目標時間の範囲を示し、ここでは、走行時間を53.0(秒)±0.5(秒)以内に収めることが目標である。
次に、図6に、走行時間変化と心拍数変化を表示した画面を示す。本画面は、コース10周の例であり(図4の数値とは無関係)、周回毎の「走行時間(秒)」を四角で示している。また、周回毎の「心拍数(拍/分)」を黒三角で示している。
まず、運転者Dに、車両Vでコースを何周か走行してもらう。そして、走行時間が安定してきたタイミングで(例えば、5周目から)、運転者Dに対して運転技量分析装置1(因子出力部4)から外部因子を出力する。これにより、図示するように走行時間に変化が表れる。もちろん、心拍数の代わりに、又は心拍数と併せて運転者Dの血圧や体温を測定し、プロットしてもよい。
このように、運転技量分析装置1の表示部3は、走行情報取得部2が取得した複数回にわたる走行情報(走行時間)と、生体情報取得部5が取得した複数回にわたる生体情報の変化態様(心拍数の上下)のそれぞれとを関連付けて表示する。
走行情報については、運転の安定度を比較するため、外部因子の有無に関わらず、複数回のデータが必要となる。走行情報として、車両Vの停止時間を採用してもよい。また、生体情報の変化態様も、複数回のデータが必要で、各走行情報との対応を明確にして表示する。因子出力部4が出力した外部因子の出力態様も併せて表示すると、より相関が明確となり、運転の乱れが運転者Dによる運転操作技能に依存しているのか、又は心理状態に依存しているのかを分析することができる。
次に、図7を参照して、本発明の変更実施形態を説明する。なお、変更実施形態においても、運転技量分析装置1を利用する点は同じである。
上述の実施形態では、車両Vがサーキットコース(図2参照)を何周か走行させて走行時間等を計測し、運転者Dの技量を分析した。しかしながら、このような走行時間等の計測は、公道で行うことも可能である。
例えば、車で通勤する運転者Dの通勤ルートは、通常、毎日同じであるため、所要時間はおおよそ一定となる。従って、運転者Dの携帯端末を運転技量分析装置1とし、走行時間等を計測する。運転技量分析装置1は、スマートフォンやタブレット端末であるため、外部因子(計算問題)を出力するスピーカ、計算問題の解答を記録する音声レコーダ、GPS機能等も予め備わっており、専用アプリケーションもインストール可能である。
運転技量分析装置1の地図情報記憶部7は、カーナビゲーションシステム等に用いられる地図情報を有している。このため、地図情報記憶部7は、車両Vが走行したルート情報を走行情報取得部2に送信する(図3参照)。
運転技量分析装置1は、図示する自宅(Home)から会社(Office)までの通勤ルートで走行時間等を計測する。ここで、地図情報記憶部7は、通勤ルートを構成する道路R1~R4をリンクさせてルート情報とする。また、走行情報取得部2は、ルート情報の走行距離(全長距離は4.8km)を、車両Vを実際に走行させたときに得られる位置情報に基づいて取得する。
運転技量分析装置1では、例えば、運転者Dが自宅を出発する際にスタートボタンを操作することで、走行時間の計測が開始する。外部因子を出力する場合と、出力しない場合とを設定することもできる。外部因子がある場合、所定の時間間隔で、運転者Dに向けてスピーカから外部因子(計算問題)が出力される。
本実施形態において、走行情報は、道路R1~R4をリンクさせたルート情報の走行時間となる。計測された走行時間は、運転技量分析装置1の走行情報取得部2で取得、記憶されるので、運転者Dは運転終了後に表示部3で結果を確認することができる。
この走行時間を複数回計測して、外部因子の有無を考慮して比較することで、特にサーキットコースを利用しなくても、日常的、且つ手軽に運転者Dの技量を分析することができる。なお、ルート情報は、複数の道路がリンクしていない単一の道路の場合もあり得る。
また、本実施形態においても、運転技量分析装置1は、運転者Dの身体に取り付けた温度センサによって体温を測定したり、車両Vに搭載されたカメラにより運転者Dの視線を録画したりして、生体情報を取得することができる。
運転技量分析装置1(因子出力部4)から外部因子が出力されたときの生体情報の変化については、表示部3に表示される。従って、運転者Dは、運転終了後に生体情報の変化態様を確認することで、自己の運転について、運転操作技能の問題か、又は心理状態が影響を受けたのか等を分析することができる。
[他の実施形態]
上述の実施形態は、運転技量分析装置1を用いて、運転者Dが実際の車両Vを走行させたときの走行時間等から運転技量を分析した。しかしながら、仮想空間で行われる運転シミュレータでも同様の運転技量の分析を行うことができる。
例えば、車両の座席を模した模擬シートに対象者を座らせ、その頭部にゴーグル型のバーチャルリアリティ(VR)装置を装着させ、車内および車外の様子を視覚的に対象者に認識させながら、模擬的な操作用インターフェースを構成する模擬操作系を操作させてもよい。
ゴーグル型のVR装置に限られず、アーケードゲーム型の運転シミュレータでも同様である。これにより、サーキットコースや公道でなくても、上記運転シミュレータによって、安全に対象者の運転技量を分析することができる。
上述の実施形態は、本発明の実施形態の一例に過ぎず、適宜変更が可能である。車両は、四輪車(バス、トラックを含む)でも、二輪車でもよい。二輪車の場合には、運転者(ライダー)の携帯端末が運転技量分析装置となる。また、いわゆる、コネクテッドカーであれば、特に携帯端末を使用しなくても、車両に運転技量分析装置の機能を搭載して、運転者の運転技量を分析することができる。
1 運転技量分析装置
2 走行情報取得部
3 表示部
4 因子出力部
5 生体情報取得部
6 位置情報取得部
7 地図情報記憶部
8 通信部
10 サーバ
C コース
D 運転者
M 計測者
R1~R4 道路
V 車両

Claims (5)

  1. 実空間又は仮想空間において、所定の走行区間を走行する移動体の走行態様に関する情報であり、少なくとも道路幅方向に対する前記移動体の走行位置の情報を含む走行情報として取得する走行情報取得部と、
    前記移動体を運転する運転者の心理状態の変化に影響される生体情報を取得する生体情報取得部と、
    前記走行情報取得部が取得した複数回にわたる前記走行情報と、前記生体情報取得部が取得した複数回にわたる前記生体情報の変化態様のそれぞれとを関連付けて表示する表示部と、を備えていることを特徴とする運転技量分析装置。
  2. 前記走行情報は、前記移動体が前記所定の走行区間を走行するのに要した時間を計測した走行時間を含むことを特徴とする請求項1に記載の運転技量分析装置。
  3. 前記移動体が走行可能な地図上の道路を記憶する地図情報記憶部と、
    前記移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、をさらに備え、
    前記走行情報は、前記移動体が前記地図情報記憶部に記憶された単一の又は複数に跨る前記道路を走行するのに要した時間を計測した走行時間を含むことを特徴とする請求項1に記載の運転技量分析装置。
  4. 前記移動体を運転する運転者の心理状態に影響を及ぼす因子を前記運転者に対して出力する因子出力部をさらに備え、
    前記因子には、少なくとも音声又は緊急車両音が含まれ、
    前記表示部は、前記走行情報取得部が取得した複数回にわたる前記走行情報と、前記因子出力部が出力した複数回にわたる前記因子の出力態様のそれぞれとを関連付けて表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の運転技量分析装置。
  5. 運転者による所定の操作に伴って前記運転者の通勤ルートにおける移動体の走行態様に関する情報を走行情報として取得する走行情報取得部と、
    前記通勤ルートにおいて前記移動体を運転する運転者の心理状態の変化に影響される生体情報を取得する生体情報取得部と、
    前記走行情報取得部が取得した複数回にわたる前記通勤ルートの前記走行情報と、前記生体情報取得部が取得した複数回にわたる前記通勤ルートにおける前記生体情報の変化態様のそれぞれとを関連付けて表示する表示部と、を備えていることを特徴とする運転技量分析装置。
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