JP7281742B2 - プログラムおよび列車運転シミュレータ - Google Patents

プログラムおよび列車運転シミュレータ Download PDF

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Description

本発明は、運転画面を表示して列車の運転シミュレーションを実行させるためのプログラム等に関する。
列車の運転訓練に係る技術として、列車(鉄道車両)の模擬運転をシミュレーションしてユーザの確認動作を評価する技術が知られている(例えば特許文献1を参照)。
特開2014-71319号公報
特許文献1の技術によれば、模擬鉄道運行区間に設定されている信号機等に対して訓練ユーザが正しく視線を向けることができたかどうかを評価することができる。しかし、模擬運転を終えた後に評価された結果だけが提示されたとしても、訓練ユーザにとっては、いつ、何が、どうして良くなかったのかが実感として分かりにくく、客観的に思い出すことが難しい場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、模擬運転を終えた運転シミュレーションについて、訓練ユーザの改善が必要な箇所を適切に振り返ることができる技術を提供すること、である。
上記した課題を解決するための第1の発明は、
訓練ユーザが運転操作をする操作入力手段(例えば、図12の運転操作入力部102)と、前記訓練ユーザの視線方向および/又は頭部の向き(以下包括して「目視方向」という)を検出する目視方向検出手段(例えば、図12のアイトラッキング部104)とを備えたコンピュータシステムに、列車の運転画面を表示させて前記運転操作に従った所与の運転区間の運転シミュレーションを実行させるためのプログラムであって、
前記運転シミュレーション中のデータとして、前記運転操作の内容および走行速度を少なくとも含む運転状況と、前記検出された目視方向とを、走行位置又はシミュレーション時刻と対応付けて記録する記録制御手段(例えば、図12のデータ記録制御部220)、
前記記録制御手段により記録されたデータに基づいて、実行後の前記運転シミュレーションの振り返り動画を表示制御するフィードバック動画表示制御手段(例えば、図12のフィードバック動画表示制御部222)、
前記振り返り動画の推奨再生開始タイミングを設定する推奨再生タイミング設定手段(例えば、図12の推奨再生タイミング設定部230)、
として前記コンピュータシステムを機能させ、
前記推奨再生タイミング設定手段は、
評価対象の地点として前記運転区間内に設定された評価対象地点に前記列車が差し掛かった際の前記運転状況が、当該評価対象地点に対応付けられた未熟運転状況条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段(例えば、図12の第1判定部232)と、
前記第1の判定手段により前記未熟運転状況条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前に、前記目視方向が所与の時間算出対象に向いていた目視時間を前記目視方向に基づいて算出し、当該目視時間が所与の未熟運転誘因時間条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段(例えば、図12の第2判定部234)と、
前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前の所与のタイミングを前記推奨再生開始タイミングとして設定する設定手段(例えば、図12の開始設定部236)と、
を有する、
プログラム(例えば、図13のシミュレーションプログラム501)である。
第1の発明によれば、模擬運転を終えた後の運転シミュレーションの振り返り動画を表示することができる。また、当該振り返り動画について、推奨再生開始タイミングを設定することができる。具体的には、その運転区間内に設定された評価対象地点に列車が差し掛かった際の訓練ユーザの運転状況が未熟運転状況条件を満たすか否かの判定(以下「第1の判定」ともいう)と、当該評価対象地点に差し掛かる前の訓練ユーザによる時間算出対象への目視時間が未熟運転誘因時間条件を満たすか否かの判定(以下「第2の判定」ともいう)と、を行う。そして、その両方について肯定判定された評価対象地点があれば、当該評価対象地点に差し掛かる前のタイミングを推奨再生開始タイミングとして設定することができる。これによれば、運転シミュレーション中に訓練ユーザが行った運転操作の内容や走行速度、時間算出対象の目視時間をもとに視線の向け方や動かし方を含めて運転状況の改善が必要な運転区間内の箇所を特定し、当該箇所に基づいて推奨再生開始タイミングを設定することができる。したがって、模擬運転を終えた運転シミュレーションについて、その運転区間の中から訓練ユーザの運転が未熟で改善が必要な箇所を振り返り動画として適切に振り返ることが可能となるため、訓練ユーザにとっては、いつ、何が、どうして良くなかったのかが実感として分かり易く、客観的(第三者的)にその原因を理解することに役立てることができる。
また、第2の発明として、
前記運転区間には、複数種類の前記評価対象地点が設定されており、
前記評価対象地点の種類毎に、前記未熟運転状況条件と、前記時間算出対象と、前記未熟運転誘因時間条件とが設定されており、
前記第1の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点の種類に対応する前記未熟運転状況条件を用いて判定を行い、
前記第2の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点の種類に対応する前記時間算出対象および前記未熟運転誘因時間条件を用いて判定を行う、
第1の発明のプログラムを構成してもよい。
第2の発明によれば、列車が差し掛かった評価対象地点の種類に応じた未熟運転状況条件を用いて第1の判定を行い、当該評価対象地点の種類に応じた時間算出対象および未熟運転誘因時間条件を用いて第2の判定を行って、推奨再生開始タイミングを設定することができる。
また、第3の発明として、
前記運転画面には、運転室の窓越しの画像である窓越し画像が表示され、
前記評価対象地点には、前記時間算出対象が、当該評価対象地点に前記列車が差し掛かる前に前記窓越し画像中で視認可能な前記運転区間内の所定位置に設備された注視対象物として設定された第1種の評価対象地点があり、
前記第2の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点が前記第1種の評価対象地点であった場合、前記窓越し画像に前記注視対象物が表示された際の当該注視対象物の表示画像部分に前記目視方向が向いていた時間を前記目視時間として算出する、
第2の発明のプログラムを構成してもよい。
第3の発明によれば、時間算出対象が運転区間内に設備された注視対象物とされている評価対象地点に差し掛かった際の訓練ユーザの運転状況について対応する未熟運転状況条件を満たすか否かを判定し(第1の判定)、評価対象地点に差し掛かる前に訓練ユーザが注視対象物を注視していたかをその目視時間によって判定して(第2の判定)、推奨再生開始タイミングを設定することができる。
また、第4の発明として、
前記運転画面には、運転室の窓越しの画像である窓越し画像が表示され、
前記評価対象地点には、当該評価対象地点に前記列車が差し掛かる前の所与の区間の間に前記窓越し画像外に前記目視方向が向いている時間を前記目視時間として算出するため、前記時間算出対象が前記窓越し画像以外として設定された第2種の評価対象地点があり、
前記第2の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点が前記第2種の評価対象地点であった場合、前記目視方向が前記窓越し画像から外れていた時間を前記目視時間として算出する、
第2又は第3の発明のプログラムを構成してもよい。
第4の発明によれば、時間算出対象が窓越し画像外とされている評価対象地点に差し掛かった際の訓練ユーザの運転状況について対応する未熟運転状況条件を満たすか否かを判定し(第1の判定)、評価対象地点に差し掛かる前に訓練ユーザが窓越し画像外に視線を向けていた時間を判定して(第2の判定)、推奨再生開始タイミングを設定することができる。
また、第5の発明として、
前記設定手段は、前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、前記目視時間の算出開始時点又は当該算出開始時点より前のタイミングを前記推奨再生開始タイミングとして設定する、
第1~第4の何れかの発明のプログラムを構成してもよい。
第5の発明によれば、評価対象地点に差し掛かる前のタイミングであって、時間算出対象の目視時間を算出する算出開始時点以前のタイミングを、推奨再生開始タイミングとして設定することができる。
また、第6の発明として、
前記推奨再生タイミング設定手段は、
前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点が前記運転画面に映っている静止画像を前記推奨再生開始タイミングと対応付けてサムネイル画像として表示制御する推奨再生タイミング提示手段(例えば、図12の推奨再生タイミング提示部238)、
を有する、
第1~第5の何れかの発明のプログラムを構成してもよい。
第6の発明によれば、推奨再生開始タイミングを設定した評価対象地点が映っている運転画面のサムネイル画像を表示することで、当該設定した推奨再生開始タイミングを振り返り動画の閲覧者に分かり易く提示することができる。特に、サムネイル画像は評価対象地点が映っている運転画面であるが、当該サムネイル画像に対応付けられた推奨再生開始タイミングは評価対象地点に差し掛かる前であるため、サムネイル画像を選択する際の分かり易さと、振り返り動画の適切な開始制御との両方を適える。
また、第7の発明は、
列車の運転画面を表示して所与の運転区間の運転シミュレーションを実行する列車運転シミュレータであって、
訓練ユーザが運転操作をする操作入力手段と、
前記訓練ユーザの視線方向および/又は頭部の向き(以下包括して「目視方向」という)を検出する目視方向検出手段と、
前記運転シミュレーション中のデータとして、前記運転操作の内容および走行速度を少なくとも含む運転状況と、前記検出された目視方向とを、走行位置又はシミュレーション時刻と対応付けて記録する記録制御手段と、
前記記録制御手段により記録されたデータに基づいて、実行後の前記運転シミュレーションの振り返り動画を表示制御するフィードバック動画表示制御手段と、
前記振り返り動画の推奨再生開始タイミングを設定する推奨再生タイミング設定手段と、
を備え、
前記推奨再生タイミング設定手段は、
評価対象の地点として前記運転区間内に設定された評価対象地点に前記列車が差し掛かった際の前記運転状況が、当該評価対象地点に対応付けられた未熟運転状況条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により前記未熟運転状況条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前に、前記目視方向が所与の時間算出対象に向いていた目視時間を前記目視方向に基づいて算出し、当該目視時間が所与の未熟運転誘因時間条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前の所与のタイミングを前記推奨再生開始タイミングとして設定する設定手段と、
を有する、
列車運転シミュレータ(例えば、図1の列車運転シミュレータ1000)である。
第7の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏する列車運転シミュレータを実現できる。
列車運転シミュレータの全体構成例を示す図。 運転画面の一例を示す図。 シミュレーション中データのデータ構成例を示す図。 視認エリア判別処理を説明する図。 注視物特定処理を説明する図。 フィードバック画面の一例を示す図。 評価対象地点の設定例を示す図。 推奨再生タイミング設定処理を説明する図。 推奨再生タイミング設定処理を説明する他の図。 推奨再生タイミング設定処理を説明する他の図。 推奨再生タイミング設定処理を説明する他の図。 列車運転シミュレータの機能構成例を示すブロック図。 記憶部が記憶するプログラムやデータの例を示す図。 評価対象地点リストのデータ構成例を示す図。 シミュレーション環境別オブジェクト位置定義データのデータ構成例を示す図。 シミュレーション制御データのデータ構成例を示す図。 シミュレーション実行データのデータ構成例を示す図。 列車運転シミュレータにおける処理の流れを説明するためのフローチャート。 推奨再生タイミング設定処理の流れを説明するためのフローチャート。 振り返り処理の流れを説明するためのフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
[全体構成例]
図1は、本実施形態における列車運転シミュレータ1000の全体構成例を示す図である。本実施形態の列車運転シミュレータ1000は、列車(仮想列車)の運転を訓練するための装置であり、通信ネットワーク9により通信可能に接続されたコンピュータ1100と、アイトラッカー1202と、ビデオモニタ1204と、計器架1208を有する操作卓1206と、を含むコンピュータシステムである。図1の例では、一人用の列車運転シミュレータ1000を想定しているので、アイトラッカー1202、ビデオモニタ1204および操作卓1206のセットを1セットのみ図示しているが、複数人が同時に訓練できるようにする場合には、当該セットを複数設けるものとする。また、図示していないが、操作卓1206付近には、ダイヤ(各駅の到着時刻や出発時刻を記載した運転士が携帯する時刻表)や、運転士手帳、シミュレーション時刻を表示する時計等が配置される。すなわち、列車運転シミュレータ1000は、訓練ユーザ等の使用者の使用においてその形態が運転台ないし運転室を模擬した態様となっており、例えば、使用者の前方にビデオモニタ1204が配置され、その下方の手元部分に操作卓1206が配置され、右方にダイヤが配置された態様とされる。勿論、ビデオモニタ1204の左方や上方にダイヤが配置された態様であっても構わない。
通信ネットワーク9は、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信ネットワーク9とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
コンピュータ1100は、本体装置1101と、キーボード1106と、タッチパネル1108とを有し、本体装置1101には制御基板1150を搭載する。
制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等の各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載されている。なお、制御基板1150の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(field-Programmable gate array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
そして、コンピュータ1100は、制御基板1150が所定のプログラムおよびデータに基づいて演算処理することにより、列車運転シミュレータ1000を統合的に制御する。
なお、コンピュータ1100は単体として記しているが、各機能を分担する複数のコンピュータを搭載して相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であってもよい。或いは、離れた場所に設置された独立した複数のコンピュータを、通信ネットワーク9を介してデータ通信させることで、全体としてコンピュータ1100として機能させる構成であってもよい。
アイトラッカー1202と、ビデオモニタ1204と、操作卓1206とのセットは、訓練ユーザ1人で1セットを使用する。
アイトラッカー1202は、訓練ユーザの視線方向および/又は頭部の向きを目視方向として検出するためのものである。例えば、アイトラッカー1202は、ユーザの視線方向を所定の追跡周期で検出・追跡・分析することを第1の機能とし、ユーザの頭部の向きを検出・追跡・分析することを第2の機能とする装置であり、視線方向と頭部の向きの両方を検出することができる。また、アイトラッカー1202は、目視方向を検出・追跡・分析した演算結果のデータをコンピュータ1100へ送信することができる。
具体的には、アイトラッカー1202は、図1のようなユーザの正面に設置される非装着型の据え置き装置として実現することとしてもよいし、メガネやゴーグルの形態としてユーザが装着する装着型の装置として実現してもよい。また、視線方向を検出する方法も特には問わない。例えば、撮像センサでユーザを正面から撮影し、撮影画像を画像処理して瞳が写っている部分を検出し、検出した瞳の向きを判定して、視線方向を求めるとしてもよい。頭部の向きを検出する方法についても、撮影画像を画像処理することで検出する方法等、何れの方法を採用することとしてもよい。アイトラッカー1202を装着型の装置とする場合には、加速度センサやジャイロセンサを内蔵して、これらセンサの検出値に基づいて頭部の向きを検出する方法を採用することもできる。また、アイトラッカー1202のうち、撮像センサ等のセンサ部分と、演算処理する装置とは一体であってもよいし、後者をコンピュータ1100にて実現する構成としてもよい。
ビデオモニタ1204は、運転シミュレーションにおける運転室の窓越しの画像(窓越し画像)を運転画面として表示するための表示装置であり、コンピュータ1100から出力される信号に従って映像を表示することができる。具体的には、据置型のフラットパネルディスプレイや、ヘッドマウントディスプレイ、ビデオプロジェクタ等を適宜利用して実現できる。なお、ヘッドマウントディスプレイで実現する場合には、ゴーグル型のアイトラッカー1202を兼ねる構成としてもよい。
運転画面は、所定位置に鉄道信号等が設置された所定の運転区間を走行する列車の運転室において車窓から見える風景・景観の窓越し画像に、各種情報表示を含めたシミュレーション画面である。鉄道信号とは、列車に対して現示や表示により運転する条件を示すものであり、信号機等の信号の他、合図や標識等を含む。図2に、運転画面の画面例を示す。本実施形態では、運転画面W1には、運転シミュレーション中に追跡検出される訓練ユーザの視線位置(訓練ユーザ視線位置)Prが表示されることとするが、視線位置Prを表示しないこととしてもよい。訓練ユーザ視線位置Prは、例えば、アイトラッカー1202で検出される訓練ユーザの視線が運転画面W1を貫いている位置である。
操作卓1206は、実際の列車の運転席を模擬する操作入力装置であって、例えば、マスコンに相当する入力レバー1207等を備え、操作入力信号をコンピュータ1100へ送信することができる。また、操作卓1206は、速度計等の計器やスイッチ類が配置された計器架1208を備える。ただし、計器架1208は、入力レバー1207等を備えた操作卓1206と一体である必要はなく、別体であってもよい。
[詳細]
本実施形態では、列車運転シミュレータ1000は、運転シミュレーションの実行中、当該運転シミュレーション中のデータを記録するデータ記録処理を行うとともに、訓練ユーザの視線がどこに向けられているのかを判別する視認エリア判別処理と、視線が運転画面内(本実施形態では窓越し画像)に向けられている場合にその注視物を特定する注視物特定処理と、を列車の走行位置(シミュレーション走行位置)毎に繰り返す。また、実行後の運転シミュレーションについて振り返り動画を表示するフィードバック動画表示処理を行う。そして、振り返り動画の表示制御にあたり、当該振り返り動画の推奨再生開始タイミングを設定する推奨再生タイミング設定処理を行う。
1)データ記録処理
データ記録処理では、訓練ユーザの運転状況と、当該訓練ユーザの目視方向とを含む運転シミュレーション中のデータ(シミュレーション中データ)を、走行位置と対応付けて記録する。
図3は、シミュレーション中データ706のデータ構成例を示す図である。図3に示すように、シミュレーション中データ706は、運転状況と、目視方向追跡結果と、視認エリア判別結果と、注視物特定結果と、を走行位置毎に記録したデータテーブルである。運転状況は、対応する走行位置でなされた運転操作(加速操作や減速操作およびそのノッチ段数等)の内容と、当該走行位置における走行速度(シミュレーション走行速度)と、を少なくとも含む。目視方向追跡結果は、当該走行位置における目視方向の追跡結果を格納する。本実施形態では、目視方向には、訓練ユーザの視線方向が運転画面内の場合は訓練ユーザ視線位置の座標(視線位置座標)が記録され、運転画面外の場合は運転画面に対する相対的な頭部の向きが記録される。
2)視認エリア判別処理
視認エリア判別処理では先ず、運転シミュレーション中に追跡検出される目視方向に基づいて、現在の走行位置において訓練ユーザの視線が運転画面内なのか運転画面外なのか(つまり、訓練ユーザが窓越し画像を見ているか否か)を判定する。
そして、運転画面内の場合には、訓練ユーザ視線位置が属する運転画面内の視認エリアを判別する。一方、訓練ユーザの視線が運転画面から外れているときは、頭部の向きをもとに、訓練ユーザが見ている運転画面外の視認エリアを判別する。そのために、本実施形態では、図4に示すように、運転画面の領域10を例えば画面中央の領域とそれを囲う上下左右の領域とに区画して、5つの視認エリア「画面中央」「画面上」「画面下」「画面左」「画面右」を定義しておく。また、ハッチングを付した運転画面外を上下左右の4方位に区画して、各方位の視認エリア「上方」「下方」「左方」「右方」を定義しておく。
したがって、例えば図2に示す瞬間の走行位置では、訓練ユーザは信号機の領域を見ておりその訓練ユーザ視線位置Prが「画面上」に属することから、視認エリアは「画面上」として判別される。一方で、上記したように、運転画面が表示されるビデオモニタ1204の下方には操作卓1206が配置され、右方にはダイヤが配置される。したがって、訓練ユーザが入力レバー1207や計器架1208を見る等しており頭部が下を向いている場合、視認エリアは「下方」として判別される。ダイヤを見ていて頭部が右を向いていれば、視認エリアは「右方」として判別されることとなる。
3)注視物特定処理
図5は、注視物特定処理を説明する図であり、図2に示す瞬間の運転画面について定められるオブジェクトの位置情報を摸式的に示している。本実施形態では、走行位置毎に、当該走行位置の走行時における運転画面に含まれる(つまり窓越し画像中の)所定種類のオブジェクトの位置情報が、予め設定されている。
所定種類のオブジェクトは、例えば、信号機に係るオブジェクト(信号機オブジェクト)、標識に係るオブジェクト(標識オブジェクト)、線路に係るオブジェクト(線路オブジェクト)、別途設定される線路異常設定データ517(図13を参照)に基づいて線路上に配置される障害物に係るオブジェクト(障害物オブジェクト)、風景に係るオブジェクト(風景オブジェクト)、およびその他の領域オブジェクトの6種類とする。そのため、運転画面の窓越し画像中の各オブジェクトの位置情報が走行位置毎に設定される。なお、オブジェクトの種類は例示した6種類に限らず、適宜設定してよい。
具体的には、図5に例示するように、窓越し画像中の信号機の領域A21には信号機オブジェクトを示すフラグ情報が設定され、線路の領域A23には線路オブジェクトを示すフラグ情報が設定され、風景の領域A25には風景オブジェクトを示すフラグ情報が設定される。同様に、標識の領域があれば標識オブジェクトを示すフラグ情報が設定され、障害物の領域があれば障害物オブジェクトを示すフラグ情報が設定され、何れにも属さない領域には、その他の領域オブジェクトを示すフラグ情報が設定される。
そして、注視物特定処理では、現在の走行位置において訓練ユーザの視線が運転画面内の場合に、現在の走行位置について定められたオブジェクトの位置情報を参照し、現在の訓練ユーザ視線位置のオブジェクトを注視物として特定する処理を繰り返す。図2の例では、訓練ユーザ視線位置Prは、図5に示す信号機の領域A21に属していることから、その走行位置における注視物は信号機オブジェクトとして特定される。領域A21は、窓越し画像中の信号機オブジェクトの形状および大きさと同じとしてもよいし、許容できる範囲に若干広げた形状および大きさの領域A21を設定することとしてもよい。図5の例では、信号機よりも若干広げた領域として領域21を設定している。
以上の注視物特定処理によれば、運転シミュレーション中、訓練ユーザが窓越し画像中の何に視線を向けていたのか、例えば、信号機を見ていたとか、列車の進行方向前方を見ていた、空等の風景を見ていたといった注視物の種類を、走行位置毎に特定して記録することができる。また、本実施形態の運転シミュレーションでは、線路上に障害物が置かれたことによる線路異常が適宜発生するが、この障害物に視線が向けられたかどうかも、ここでの注視物特定処理で特定して記録することができる。
なお、本実施形態では、コンピュータ1100が操作卓1206において計器架1208を有する構成としているが、計器架1208を省略してその表示を運転画面に含める構成とすることもできる。その場合には、運転画面における計器架に係るオブジェクトの位置情報を設定しておき、注視物特定処理で特定する注視物の種類に計器架を含めるようにしてもよい。
4)フィードバック動画表示処理
フィードバック動画表示処理では、実行後の運転シミュレーションについて振り返り動画を表示する制御を行い、当該運転シミュレーション(以下「再生対象運転シミュレーション」ともいう)を終えた訓練ユーザ等の閲覧者に提示する。振り返り動画は、例えば、当該再生対象運転シミュレーションに係る運転区間の窓越し画像に、その実行時における訓練ユーザの運転状況の表示を含めたものである。ビデオモニタ1204に表示するのでもよいし、別の外部の表示装置に表示するとしてもよい。
図6は、振り返り動画を表示するフィードバック画面W3の一例を示す図である。図6に示すように、フィードバック画面W3は、運転画面再生エリアA31と、運転操作内容表示エリアA33と、走行速度表示エリアA35と、推奨再生タイミング表示エリアA37とを備える。そのうちの運転画面再生エリアA31、運転操作内容表示エリアA33、および走行速度表示エリアA35については、再生対象運転シミュレーションの実行時に得られたシミュレーション中データ706をもとに、その表示が制御される。
運転画面再生エリアA31には、各走行位置での訓練ユーザ視線位置を表示した窓越し画像が表示される。すなわち、運転画面再生エリアA31では、再生対象運転シミュレーションの実行時における運転画面の表示が再生されることとなる。
運転操作内容表示エリアA33には、例えばマスコン(図6では力行ハンドルとブレーキハンドル)のノッチおよびブレーキ段の表示によって、各走行位置での運転操作内容が運転画面再生エリアA31における窓越し画像の表示と同期して表示される。
走行速度表示エリアA35には、速度計等が表示され、各走行位置での走行速度が運転画面再生エリアA31における窓越し画像の表示と同期して表示される。
推奨再生タイミング表示エリアA37は、次に説明する推奨再生タイミング設定処理で設定される推奨再生開始タイミングを、タイミング提示用サムネイル画像I(Ia,Ib,Ic,・・・)の表示によって閲覧者に提示する。各タイミング提示用サムネイル画像Iは、運転区間内の評価対象地点であって、そのうちの推奨再生開始タイミングの設定対象とされた評価対象地点が映った場面のサムネイル画像として生成される。これによれば、推奨再生開始タイミングが設定された評価対象地点を、その評価対処地点が映っている場面のサムネイル画像によって提示できる。よって、閲覧者は、運転区間内の推奨再生開始タイミングとされた箇所をおおまかに把握することが可能となる。なお、タイミング提示用サムネイル画像Iと併せて対応する評価対象地点の名称や種類、その設備された地点等を表示してもよい。
そして、この推奨再生タイミング表示エリアA37においてタイミング提示用サムネイル画像Iを選択すると、対応する推奨再生開始タイミングから振り返り動画が表示される。例えばタイミング提示用サムネイル画像Iaを選択した場合であれば、運転画面再生エリアA31においてそのタイミング提示用サムネイル画像Iaに対応付けられた推奨再生開始タイミングとされた走行位置以降の窓越し画像が動画表示され、運転操作内容表示エリアA33や走行速度表示エリアA35において各走行位置での運転状況が窓越し画像の表示と同期して表示される。
5)推奨再生タイミング設定処理
推奨再生タイミング設定処理では、再生対象運転シミュレーションのシミュレーション中データ706をもとに、その実行時において列車が所定の評価対象地点に差し掛かった際の訓練ユーザの運転状況に基づく第1の判定と、当該評価対象地点に差し掛かる前の訓練ユーザの目視方向に基づく第2の判定とを行って、振り返り動画の推奨再生開始タイミングを設定する。
第1の判定では、再生対象運転シミュレーションに係る運転区間内に設定された評価対象の地点である評価対象地点に列車が差し掛かった際の訓練ユーザの運転状況が、当該評価対象地点に対応付けられた未熟運転状況条件を満たすか否かを判定する。本実施形態では、実行可能な運転シミュレーションに係る運転区間毎に予め複数種類の評価対象地点が設定されており、評価対象地点毎に第1の判定を行う。
そして、第1の判定の結果未熟運転状況条件を満たす場合には、第2の判定を行う。本実施形態では先ず、当該評価対象地点に差し掛かる前に訓練ユーザの目視方向が所与の時間算出対象に向いていた目視時間を、当該訓練ユーザの目視方向に基づいて算出する。その後、算出した目視時間が所与の未熟運転誘因時間条件を満たすか否かの判定を、第2の判定として行う。
より詳細には、評価対象地点には、第1種の評価対象地点と、第2種の評価対象地点とが含まれる。
第1種の評価対象地点は、第2の判定に係る未熟運転誘因時間条件を定める時間算出対象が、運転区間内の所定位置に設備された注視対象物であって、当該評価対象地点に列車が差し掛かる前に窓越し画像中で視認可能な注視対象物として設定された評価対象地点である。そして、列車が差し掛かった評価対象地点が第1種の評価対象地点であった場合の第2の判定では、窓越し画像に時間算出対象の注視対象物が表示された際の当該注視対象物の表示画像部分に目視方向が向いていた時間を、目視時間として算出する。
第2種の評価対象地点は、当該評価対象地点に列車が差し掛かる前の所与の区間の間に窓越し画像外に目視方向が向いている時間を目視時間として算出するため、時間算出対象が窓越し画像以外として設定された評価対象地点である。そして、列車が差し掛かった評価対象地点が第2種の評価対象地点であった場合の第2の判定では、目視方向が窓越し画像から外れていた時間を、目視時間として算出する。
そのために、本実施形態では、図7に一例を示すように、複数種類の評価対象地点が、例えば、未熟運転状況条件、時間算出対象、未熟運転誘因時間条件、および推奨タイミング設定とともに、評価対象地点の種類(評価対象地点種類)と対応付けられて設定される。以下、図8~図11を参照して、図7の対象識別番号「N1」~「N4」の各評価対象地点の設定に基づく推奨再生タイミング設定処理について、順に説明する。
5-1)対象識別番号「N1」の評価対象地点について
図7に示すように、対象識別番号「N1」の評価対象地点は、第1種の評価対象地点である。具体的には、当該評価対象地点は、徐行信号機が設備された地点とされている。徐行信号機は、当該設備された地点より先(奥方。内方ともいう。)の走行速度を臨時の制限速度に制限することを示す信号機である。
したがって、図8に示すように、再生対象運転シミュレーションに係る運転区間内に徐行信号機41が設備されている場合には、列車Tが当該徐行信号機41の地点P41に差し掛かった際の運転状況をもとに、対応する未熟運転状況条件を用いて第1の判定を行う。例えば、シミュレーション中データ706の運転状況を参照し、地点P41での走行速度が臨時の制限速度を超過しているか否かを判定する。そして、超過している場合は、第1の判定を肯定判定する。なお、地点P41の直前(地点P41の所定距離手前)での走行速度を用い、第1の判定を行うとしてもよい。
続いて、第1の判定を肯定判定した場合は、対応する時間算出対象および未熟運転誘因時間条件を用いて第2の判定を行う。
ここで、本実施形態では、実行可能な運転シミュレーション毎に、その運転区間内に設備された鉄道信号に係るオブジェクトのうちの時間算出対象の注視対象物として設定されているオブジェクトについて、当該オブジェクトが窓越し画像に表示され始める地点(以下「対象オブジェクト表示開始地点」という)が予め設定される。図7の例では、時間算出対象の注視対象物に対象識別番号「N1」の徐行予告信号機と対象識別番号「N2」の特殊信号発光機とが含まれるため、運転区間内にそれらオブジェクトが設備されている場合は、その対象オブジェクト表示開始地点が予め設定される。
また、本実施形態では、実行可能な運転シミュレーション毎に、模範シミュレーション中データが予め設定される。例えば、特定の指導操縦者や運転経験の長いベテラン運転士といった模範ユーザに各運転区間の運転シミュレーションを行わせることでシミュレーション中データ706を取得し、模範シミュレーション中データとして記録しておく。
そして、第2の判定では先ず、再生対象運転シミュレーションの実行時において訓練ユーザの目視方向が時間算出対象である徐行予告信号機に向けられていた目視時間を算出する。徐行予告信号機は、その先に徐行区間があることを予告するために徐行信号機の例えば500m程度手前の地点に設置される信号機である。例えば、図8において徐行予告信号機43の対象オブジェクト表示開始地点が地点P43であるとすると、列車Tが地点P43を通過して窓越し画像に徐行予告信号機43が表示され始めて以降、当該徐行予告信号機43の地点P45を通過するまでの算出区間S41における注視物特定結果をもとに、徐行予告信号機43の目視時間を算出する。
その後、算出した目視時間をもとに、対応する未熟運転誘因時間条件を用いて第2の判定を行う。具体的には先ず、比較のために、再生対象運転シミュレーションに係る模範シミュレーション中データを参照して、同じ算出区間S41における徐行予告信号機43の目視時間を模範目視時間として算出する。そして、目視時間が模範目視時間に基づいて定められる許容時間より短ければ第2の判定を肯定判定し、当該評価対象地点を推奨再生開始タイミングの設定対象とする。
まとめると、列車Tが徐行信号機41の地点P41を通過したときの走行速度が臨時の制限速度を超過していた場合に、それが徐行予告信号機43を注視していなかったことにより起こったものかどうかを目視時間と模範目視時間(より正確には許容時間)との比較によって判定する。そして、目視時間の方が短いときには徐行予告信号機43を注視していなかったとして、その評価対象地点である徐行信号機41の地点P41を、推奨再生開始タイミングの設定対象とする。
5-2)対象識別番号「N2」の評価対象地点について
図7に示すように、対象識別番号「N2」の評価対象地点は、第1種の評価対象地点である。具体的には、当該評価対象地点は、特殊信号発光機が設備された地点とされている。特殊信号発光機は、異常時のみ発光(例えば赤色で点滅)する信号機である。特殊信号発光機を点滅させるか否かや、点滅させる場合の点滅タイミング等は、その運転区間内に特殊信号発光機を含む運転シミュレーション毎に予め設定される(例えば、図13の線路異常設定データ517を参照)。
したがって、図9に示すように、再生対象運転シミュレーションに係る運転区間内に特殊信号発光機51が設備されている場合には、列車Tが当該特殊信号発光機51の地点P51に差し掛かった際の運転状況をもとに、対応する未熟運転状況条件を用いて第1の判定を行う。例えば、シミュレーション中データ706の運転状況を参照し、列車Tが地点P51を通過するまでに非常ブレーキが作動されたか否かを判定する。そして、作動されていなければ、第1の判定を肯定判定する。
そして、第2の判定では先ず、訓練ユーザの目視方向が対応する時間算出対象である「特殊信号発光機」に向けられていた目視時間を算出する。例えば、図9において特殊信号発光機51の対象オブジェクト表示開始地点が地点P53であるとすると、列車Tが地点P53を通過して窓越し画像に特殊信号発光機51が表示され始めて以降、当該特殊信号発光機51の地点P51を通過するまでの算出区間S51における特殊信号発光機51の目視時間を算出する。その後は、算出した目視時間をもとに、対応する未熟運転誘因時間条件を用いて第2の判定を行う。すなわち、同じ算出区間S51における特殊信号発光機51の模範目視時間を求め、目視時間が模範目視時間に基づく許容時間より短ければ第2の判定を肯定判定する。
まとめると、列車Tが特殊信号発光機51の地点P51を通過するまでの間に非常ブレーキが作動されなかった場合に、それが特殊信号発光機51を注視していなかったことにより起こったものかどうかを目視時間と模範目視時間(より正確には許容時間)との比較によって判定する。そして、目視時間の方が短いときには特殊信号発光機51を注視していなかったとして、当該特殊信号発光機51の地点P51を、推奨再生開始タイミングの設定対象とする。
5-3)対象識別番号「N3」の評価対象地点について
図7に示すように、対象識別番号「N3」の評価対象地点は、第2種の評価対象地点である。具体的には、当該評価対象地点は、列車が停車する駅プラットホームの進入側端部の地点とされている。
したがって、図10に示すように、再生対象運転シミュレーションの実行時において列車Tがその運転区間内の停車駅に進入し、駅プラットホーム61の進入側端部の地点P61に差し掛かった際の運転状況をもとに、対応する未熟運転状況条件を用いて第1の判定を行う。例えば、シミュレーション中データ706の運転状況を参照し、列車Tの地点P61での走行速度が所定の基準進入速度を超過しているか否かを判定する。そして、超過している場合は、第1の判定を肯定判定する。地点P61よりも手前の地点での走行速度を用い、第1の判定を行うとしてもよい。
基準進入速度は、予め固定値として定めておくことができる。或いは、模範シミュレーション中データ540から地点P61(又はその直前の地点)の走行速度を読み出し、基準進入速度として用いるとしてもよい。模範シミュレーション中データ540が複数用意されている場合であれば、それら各模範シミュレーション中データにおける地点P61や直前の地点の走行速度を平均し、基準進入速度とするのでもよい。
そして、第2の判定では先ず、訓練ユーザの目視方向が対応する時間算出対象である「運転画面外」に向けられていた目視時間を算出する。例えば、列車Tが地点P61の手前所定距離の地点P63を通過した後、地点P61を通過するまでの算出区間S61における窓越し画像外の目視時間を算出する。算出区間S61の長さは、適宜設定してよい。その後は、算出した目視時間をもとに、対応する未熟運転誘因時間条件を用いて第2の判定を行う。すなわち、算出区間S61における運転画面外の模範目視時間を求め、目視時間が模範目視時間に基づく許容時間より長ければ、第2の判定を肯定判定する。
まとめると、列車Tが停車する駅プラットホーム61の進入側端部の地点P61を通過したときの走行速度が基準進入速度を超過していた場合に、それが窓越し画像外(例えば、ダイヤや速度計、シミュレーション時刻)に長く気を取られていたことにより駅プラットホーム61への接近に気付くのが遅れた場合等の前方不注意で起こったものかどうかを目視時間と模範目視時間(より正確には許容時間)との比較によって判定する。駅に停車する場合、運転士にはダイヤの確認作業等も必要となるため、未熟な運転士ではその確認に時間をとられる事態が生じ得るためである。そして、目視時間の方が長いときには、当該進入側端部の地点P61を、推奨再生開始タイミングの設定対象とする。
5-4)対象識別番号「N4」の評価対象地点について
図7に示すように、対象識別番号「N4」の評価対象地点は、第2種の評価対象地点である。具体的には、当該評価対象地点は、線路異常の発生地点とされている。
したがって、図11に示すように、再生対象運転シミュレーションに係る運転区間に線路異常の発生が定められている場合には、列車Tが当該線路異常の発生地点である障害物71の地点P71に差し掛かった際の運転状況をもとに、対応する未熟運転状況条件を用いて第1の判定を行う。例えば、シミュレーション中データ706の運転状況を参照し、列車Tが地点P71を通過するまでに非常ブレーキが作動されたか否かを判定する。そして、作動されていなければ、第1の判定を肯定判定する。
そして、第2の判定では先ず、訓練ユーザの目視方向が対応する時間算出対象である「運転画面外」に向けられていた目視時間を算出する。例えば、列車Tが地点P71の所定距離手前の地点P73を通過した後、地点P71を通過するまでの算出区間S71における窓越し画像外の目視時間を算出する。算出区間S71の長さは適宜設定してよいが、運転画面に障害物71が表示され始める地点、又はそれより前のタイミングが目視時間の算出開始時点となるように設定しておくとよい。その後は、算出した目視時間をもとに、対応する未熟運転誘因時間条件を用いて第2の判定を行う。すなわち、算出区間S71における運転画面外の模範目視時間を求め、目視時間が模範目視時間に基づく許容時間より長ければ、第2の判定を肯定判定する。
まとめると、列車Tが障害物71の地点P71を通過するまでの間に非常ブレーキが作動されなかった場合に、それが窓越し画像外を見ていて線路上の障害物71の発見が遅れた等の原因で起こったものかどうかを目視時間と模範目視時間(より正確には許容時間)との比較によって判定する。そして、目視時間の方が長いときには、当該障害物71の地点P71を、推奨再生開始タイミングの設定対象とする。
そして、以上の要領で第2の判定を行った結果、推奨タイミングの設定対象とされた評価対象地点があれば、当該評価対象地点毎に、その推奨タイミング設定(図7を参照)に従って推奨再生開始タイミングを設定するとともに、当該評価対象地点が映っている運転画面のサムネイル画像(タイミング提示用サムネイル画像)を生成する。例えば、対象識別番号「N1」の評価対象地点について第2の判定を肯定判定した場合であれば、図7の対応する推奨タイミング設定に従って、図8に示す徐行予告信号機43の地点P45の手前所定距離D11の地点P47を、推奨再生開始タイミングとして設定する。本実施形態では、地点P47に対応する走行位置を推奨再生開始タイミングとして設定しておく。またその際に、徐行信号機41が映った場面のサムネイル画像を、タイミング提示用サムネイル画像として生成する。例えば、地点P41の直前の走行位置での運転画面の静止画像から、サムネイル画像を生成する。
ここで、推奨タイミング設定で定められる距離(例えば図7の所定距離D11~D14)の長さは、それから設定される推奨再生開始タイミングが目視方向の算出開始時点、又はそれより前のタイミングとなるように調整される。すなわち、所定距離の長さは、当該評価対象地点に係る目視方向の算出区間と同じかそれより長い距離とされる。例えば図8では、算出区間S41の長さよりも所定距離D11の方が長い設定となっており、地点P43よりも手前の地点P47が推奨再生開始タイミングとして設定される。一方、例えば図9では、両者が同じ設定となっている。この場合は、目視時間の算出開始時点である地点P53が、推奨再生開始タイミングとして設定されることとなる。
これによれば、運転状況が未熟運転状況条件を満たし、且つ時間算出対象の目視時間が未熟運転誘因時間条件を満たした評価対象地点について、当該評価対象地点に差し掛かるよりも前の地点を推奨再生開始タイミングとして設定することができる。そして、振り返り動画を表示するフィードバック画面において、推奨再生開始タイミングを設定した評価対象地点が映っている運転画面のサムネイル画像を表示することができる。したがって、振り返り動画の閲覧者は、表示されたサムネイル画像を選択することにより、対応する評価対象地点に差し掛かる前の地点から振り返り動画を視聴することができる。したがって、模擬運転を終えた運転シミュレーションについて、その運転区間の中から訓練ユーザの運転が未熟で改善が必要な箇所を振り返り動画として適切に振り返ることが可能となるため、訓練ユーザにとっては、いつ、何が、どうして良くなかったのかが実感として分かり易く、客観的(第三者的)にその原因を理解することに役立てることができる。
[機能構成]
図12は、本実施形態における列車運転シミュレータ1000の機能構成例を示すブロック図である。図12に示すように、列車運転シミュレータ1000は、管理操作入力部100と、運転操作入力部102と、アイトラッキング部104と、演算部200と、画像表示部390と、音出力部392と、記憶部500とを備える。
管理操作入力部100は、列車運転シミュレータ1000の管理のための各種操作を入力するための手段である。例えば、キーボード、タッチパネル、マウス、タッチパッド、レバー、スイッチ等の操作入力デバイスにより実現され、操作入力信号を演算部200へ出力する。図1の例では、キーボード1106がこれに該当する。
運転操作入力部102は、ユーザが運転操作を入力する手段である。例えば、スイッチ、レバー、ダイヤル、タッチパネル、ペダル、ハンドル等により実現され、操作入力信号を演算部200へ出力する。図1の例では、操作卓1206の入力レバー1207がこれに該当する。
アイトラッキング部104は、ユーザの視線を追跡検出する、いわゆるアイトラッキングを行う。また、アイトラッキング部104は、ユーザの頭部の向きを追跡検出する、いわゆるヘッドトラッキングを行う。そして、アイトラッキング部104は、視線方向を示す情報、又は頭部の向きを示す情報を、目視方向追跡結果として演算部200へ逐一出力する。本実施形態では、訓練ユーザの視線が運転画面内であれば、視線が運転画面を貫く訓練ユーザ視線位置の座標(視線位置座標)を求めて演算部200へ出力する。一方、訓練ユーザの視線が運転画面外の場合には、頭部の向きを演算部200へ出力する。図1の例では、アイトラッカー1202がアイトラッキング部104に該当する。視線位置座標や頭部の向きを算出する処理の一部又は全部をコンピュータ1100にて実行する場合には、制御基板1150もアイトラッキング部104に該当する。
演算部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現され、各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムや各種設定データ、アイトラッキング部104からの目視方向追跡結果、管理操作入力部100や運転操作入力部102からの操作入力信号等に基づいて各種の演算処理を行い、列車運転シミュレータ1000の動作を統合的に制御する。図1の例では、制御基板1150がこれに該当する。
そして、本実施形態の演算部200は、シミュレーション制御部210と、計時部280と、音生成部292と、画像生成部290とを含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
シミュレーション制御部210は、目視方向取得部212と、運転画面表示制御部214と、視認エリア判別部216と、注視物特定部218と、データ記録制御部220と、フィードバック動画表示制御部222と、推奨再生タイミング設定部230とを備え、運転シミュレーションに係る各種演算処理を実行する。
目視方向取得部212は、運転シミュレーションの実行中、アイトラッキング部104による追跡周期毎に訓練ユーザの目視方向追跡結果(訓練ユーザの視線位置座標又は頭部の向き)を取得する。
運転画面表示制御部214は、運転画面の表示を制御する。本実施形態では、目視方向取得部212によって取得された目視方向追跡結果に基づいて、窓越し画像上で現在の訓練ユーザ視線位置を識別表示させた運転画面を表示制御する。
視認エリア判別部216は、視認エリア判別処理を行う機能部であり、運転シミュレーションの実行中、走行位置毎に訓練ユーザの目視方向が属する運転画面内又は運転画面外の視認エリアを判別する。
注視物特定部218は、注視物特定処理を行う機能部であり、運転シミュレーションの実行中、訓練ユーザの注視物を走行位置毎に特定する。
データ記録制御部220は、データ記録処理を行う機能部であり、運転シミュレーションの実行中、各走行位置における訓練ユーザの運転状況と目視方向とを含むシミュレーション中データ706(図3を参照)の記録を行う。
フィードバック動画表示制御部222は、フィードバック動画表示処理を行う機能部であり、実行後(模擬運転後)の運転シミュレーションを再生対象として、当該運転シミュレーション(再生対象運転シミュレーション)の振り返り動画を表示する制御を行う。
推奨再生タイミング設定部230は、推奨再生タイミング設定処理を行う機能部であり、フィードバック動画表示制御部222によって表示制御される振り返り動画の推奨再生開始タイミングを設定する。この推奨再生タイミング設定部230は、第1判定部232と、第2判定部234と、開始設定部236と、推奨再生タイミング提示部238とを備える。
第1判定部232は、再生対象運転シミュレーションのシミュレーション中データ706をもとに、その実行時においてその運転区間内の評価対象地点に列車が差し掛かった際の訓練ユーザの運転状況が対応する未熟運転状況条件を満たすか否かの判定を、第1の判定として行う。
第2判定部234は、第1の判定が肯定判定された場合に第2の判定を行う。すなわち、再生対象運転シミュレーションのシミュレーション中データ706をもとに、その実行時においてその評価対象地点に列車が差し掛かる前に訓練ユーザの目視方向が対応する時間算出対象に向いていた目視時間を算出する。そして、算出した目視時間が対応する未熟運転誘因時間条件を満たすか否かを判定する。
開始設定部236は、第2の判定が肯定判定された場合に、その評価対象地点に列車が差し掛かる前のタイミングを推奨再生開始タイミングとして設定する。
推奨再生タイミング提示部238は、開始設定部236によって設定された推奨再生開始タイミングを、その評価対象地点が映っている運転画面のサムネイル画像を表示することで提示する。
計時部280は、システムクロックを利用して現在日時やシミュレーション世界の日時、各種タイマーに係る計時を行う。
画像生成部290は、コンピュータ1100のシステム管理に関する画像や、シミュレーション画像である運転画面、フィードバック画面等を生成することができる。そして、生成した画像を表示させるための画像信号を画像表示部390へ出力することができる。
音生成部292は、音声データの生成やデコードをするICやソフトウェアの実行により実現され、コンピュータ1100のシステム管理や運転シミュレーションに係る操作音や環境音等の音声データを生成或いはデコードする。そして、音声信号を音出力部392へ出力する。
画像表示部390は、画像生成部290から入力される画像信号に基づいて、システム管理のための各種画像や運転画面、フィードバック画面等を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。図1の例では、システム管理に関する画像はタッチパネル1108に表示され、運転画面やフィードバック画面はビデオモニタ1204にて表示される。
音出力部392は、音生成部292から入力される音声信号を放音する。図1の例では、本体装置1101やタッチパネル1108が備えるスピーカ(不図示)がこれに該当する。
記憶部500には、列車運転シミュレータ1000を動作させ、列車運転シミュレータ1000が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め格納され、或いは処理の都度一時的に格納される。例えば、RAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク、オンラインストレージ等によって実現される。図1の例では、本体装置1101が搭載するICメモリ1152がこれに該当する。
図13は、記憶部500が記憶するプログラムやデータの例を示す図である。記憶部500は、シミュレーションプログラム501と、シミュレーション環境初期設定データ510と、シミュレーション環境別オブジェクト位置定義データ520と、評価対象地点テーブル530と、模範シミュレーション中データ540とを予め記憶している。また、記憶部500は、適宜生成・更新されるデータとして、シミュレーション制御データ600と、シミュレーション実行データ700と、現在日時800とを記憶する。その他、タイマーや、カウンタ、各種フラグ等の情報を適宜記憶できる。
シミュレーションプログラム501は、演算部200が読み出して実行することで、シミュレーション制御部210としての機能を実現させるためのプログラムである。
シミュレーション環境初期設定データ510は、運転シミュレーションの環境条件別に用意されて、当該運転シミュレーションの内容を定義する各種データを格納する。例えば、1つのシミュレーション環境初期設定データ510は、運転区間種類511と、季節種類512と、天候種類513と、時間帯種類514とを含む。また、シミュレーション環境初期設定データ510は、環境オブジェクト設定データ515と、鉄道信号設定データ516と、線路異常設定データ517と、評価対象地点リスト518と、対応位置定義ID519とを含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
環境オブジェクト設定データ515は、シミュレーションする空間に配置される主に背景や環境を構成するオブジェクト(駅やビル等の建物のオブジェクト、景色等の景観を構成するオブジェクト)毎に用意され、当該オブジェクトのモデルデータ、テクスチャデータ、シミュレーション空間内の配置位置データ、モーションデータ等を定義する。
鉄道信号設定データ516は、シミュレーションする空間に配置される鉄道信号別に用意され、当該鉄道信号のモデルデータ、テクスチャデータ、シミュレーション空間内の配置位置データ、動作する鉄道信号の場合の動作パターンデータ等を定義する。
線路異常設定データ517は、シミュレーションする空間に配置される障害物オブジェクト毎に用意され、当該障害物オブジェクトのモデルデータ、テクスチャデータ、シミュレーション空間内の配置位置データ、モーションデータ等を定義する。なお、全ての運転シミュレーションで線路異常を発生させる必要はなく、シミュレーション環境初期設定データ510には、線路異常設定データ517が設定されないものを含めてもよい。
評価対象地点リスト518は、当該運転シミュレーションの運転区間内に含まれる評価対象地点のリストを格納する。例えば、図14に示すように、評価対象地点リスト518には、各評価対象地点の評価地点番号と対応付けて、当該評価対象地点に対応する走行位置と、当該評価対象地点の対象識別番号と、当該評価対象地点に係る対象オブジェクト表示開始地点とが設定されたデータテーブルである。
対応位置定義ID519は、当該シミュレーション環境初期設定データ510を用いた運転シミュレーションに係る運転画面(窓越し画像)について定めたシミュレーション環境別オブジェクト位置定義データ520のオブジェクト位置定義ID521(図15を参照)を格納する。
シミュレーション環境別オブジェクト位置定義データ520は、運転シミュレーションの環境条件別に用意されて、当該運転シミュレーション中に運転画面に表示される窓越し画像中のオブジェクトの位置情報を定義する。例えば、図15に示すように、1つのシミュレーション環境別オブジェクト位置定義データ520は、オブジェクト位置定義ID521と、オブジェクト位置定義データ522とを含む。そして、オブジェクト位置定義データ522は、当該運転シミュレーションの走行位置毎に用意される。例えば、1つのオブジェクト位置定義データ522は、その走行位置523と、オブジェクト位置情報524と、障害物オブジェクト位置情報525とを含む。
オブジェクト位置情報524は、対応する走行位置523の走行時における運転画面(窓越し画像)内の信号機オブジェクト、標識オブジェクト、風景オブジェクト、線路全体の領域オブジェクトおよびその他の領域オブジェクトの各オブジェクトの位置情報を格納する。
障害物オブジェクト位置情報525は、対応する走行位置523の走行時における運転画面(窓越し画像)内の障害物オブジェクトの位置情報を格納する。
図13に戻り、評価対象地点テーブル530は、評価対象地点リスト518に設定され得る評価対象地点の個々の設定を格納する。具体的には、図7を参照して4つの評価対象地点について例示したように、各評価対象地点が、その対象識別番号、評価対象地点種類、未熟運転状況条件、時間算出対象、未熟運転誘因時間条件、および推奨再生開始タイミングと対応付けられて設定される。
模範シミュレーション中データ540は、運転シミュレーションの環境条件別に用意されて、該当する運転シミュレーションを模範ユーザが実演することで得られたシミュレーション中データを格納する。なお、模範シミュレーション中データ540は、各環境条件について1つずつ用意しておく構成に限らず、環境条件毎に複数の模範ユーザの実演により得た複数の模範シミュレーション中データ540を用意しておくとしてもよい。
シミュレーション制御データ600は、運転シミュレーションを実行制御するための各種データを格納する。例えば、図16に示すように、シミュレーション制御データ600は、運転区間602と、季節604と、天候606と、時間帯608と、使用位置定義ID610と、シミュレーション時刻612と、走行位置614と、走行速度616とを含む。また、現在訓練ユーザ視線位置座標618と、現在訓練ユーザ頭部向き620と、環境オブジェクト制御データ622と、鉄道信号制御データ624と、線路異常発生制御データ626と、運転画面データ628とを含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
運転区間602と、季節604と、天候606と、時間帯608は、運転シミュレーションの環境条件であって、シミュレーション開始前に所定の環境条件選択画面を表示してこれら各項目の選択操作を受け付けた結果である。
シミュレーション時刻612は、シミュレーション中の時刻である。走行位置614および走行速度616は、入力された運転操作に応じてシミュレーションされた列車の走行位置と走行速度とを、それぞれ格納する。
現在訓練ユーザ視線位置座標618は、目視方向取得部212によって取得された目視方向追跡結果が示す視線位置座標を格納する。また、現在訓練ユーザ頭部向き620は、目視方向取得部212によって取得された目視方向追跡結果が示す頭部の向きを格納する。
環境オブジェクト制御データ622は、運転区間602、季節604、および天候606が適合するシミュレーション環境初期設定データ510の環境オブジェクト設定データ515のオブジェクト毎に用意され、シミュレーション実行中のそれらの状態を制御するためのデータを格納する。
鉄道信号制御データ624は、運転区間602、季節604、および天候606が適合するシミュレーション環境初期設定データ510の鉄道信号設定データ516のオブジェクト毎に用意され、シミュレーション実行中のそれらの状態を制御するためのデータを格納する。
線路異常発生制御データ626は、運転区間602、季節604、および天候606が適合するシミュレーション環境初期設定データ510の線路異常設定データ517の障害物オブジェクト毎に用意され、シミュレーション実行中のそれらの状態を制御するためのデータを格納する。
図13に戻り、シミュレーション実行データ700は、実行を終えた運転シミュレーション毎に用意され、シミュレーション中データ706(図3を参照)を含む当該運転シミュレーションに係る各種データを格納する。例えば、図17に示すように、1つのシミュレーション実行データ700は、当該運転シミュレーションに割り振られたシミュレーションID702と、環境条件設定704と、シミュレーション中データ706と、推奨再生開始タイミングデータ710と、を含む。
環境条件設定704は、当該運転シミュレーションを特定するための環境条件である運転区間、季節、天候、および時間帯を格納する。
推奨再生開始タイミングデータ710は、当該運転シミュレーションの運転区間に含まれる評価対象地点のうち、推奨再生開始タイミングの設定対象とされた評価対象地点毎に用意される。そして、1つの推奨再生開始タイミングデータ710は、例えば、当該評価対象地点の評価地点番号712と、当該評価対象地点について設定された推奨再生開始タイミングを示す対応走行位置714と、当該評価対象地点が映っている運転画面のサムネイル画像として生成されたタイミング提示用サムネイル画像データ716と、を含む。
[処理の流れ]
図18は、本実施形態の列車運転シミュレータ1000における処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明する処理は、演算部200がシミュレーションプログラム501を読み出して実行することにより実現される。
本実施形態では先ず、シミュレーション制御部210が、所定の環境条件選択画面を表示する制御を行い、実行する運転シミュレーションについて環境条件の設定入力を受け付ける(ステップS1)。具体的には、運転区間や季節、天候、時間帯の選択操作を受け付けて、それらを運転区間602、季節604、天候606、および時間帯608としてシミュレーション制御データ600に格納する。
続いて、シミュレーション制御部210は、ステップS1での環境条件設定に適合するシミュレーション環境初期設定データ510を読み出すとともに、その対応位置定義ID519に従って、当該シミュレーション環境初期設定データ510に対応したシミュレーション環境別オブジェクト位置定義データ520を読み出す(ステップS2)。このとき、対応位置定義ID519を使用位置定義ID610として、シミュレーション制御データ600に格納する。
その後、運転シミュレーションを開始する(ステップS3)。これにより、シミュレーション時刻612の計時が開始され、走行位置614や走行速度616がシミュレートされる。環境オブジェクト制御データ622や鉄道信号制御データ624、線路異常発生制御データ626も、当該シミュレーションの進行に応じて変更される。
運転シミュレーションを開始したならば、続いて目視方向取得部212が、アイトラッキング部104による目視方向追跡結果の取得を開始する(ステップS4)。これにより、現在訓練ユーザ視線位置座標618および現在訓練ユーザ頭部向き620が変更される。目視方向追跡結果が視線位置座標であればそれが現在訓練ユーザ視線位置座標618に設定され、現在訓練ユーザ頭部向き620がクリアされる。一方、目視方向追跡結果が頭部向きのときにはそれが現在訓練ユーザ頭部向き620に設定され、現在訓練ユーザ視線位置座標618がクリアされる。
そして、当該シミュレーションが終了するまでの間、運転画面の表示等に係る処理を繰り返す(ステップS5~ステップS8)。
具体的には、運転画面表示制御部214が、運転画面生成表示処理を行う(ステップS5)。本実施形態の運転画面生成表示処理では、現在訓練ユーザ視線位置座標618に従って窓越し画像上で現在の訓練ユーザ視線位置を識別表示した運転画面を生成して運転画面データ628とし、運転画面を画像表示部390に表示する制御を行う。
また、視認エリア判別部216が視認エリア判別処理を行うとともに(ステップS6)、注視物特定部218が注視物特定処理を行う(ステップS7)。
そして、データ記録制御部220が、データ記録処理を行う(ステップS8)。これにより、シミュレーション中データ706において、現在の走行位置に対応する走行速度、目視方向追跡結果、視認エリア判別結果、および注視物特定結果が設定される。また、運転操作入力部102を介して運転操作が入力された場合には、その運転操作内容が設定される。
その後は、コンピュータ1100は、運転シミュレーションの終了条件が満たされない間は(ステップS9:NO)、ステップS5に戻って上記した処理を繰り返す。一方、運転シミュレーションの終了条件が満たされた場合には(ステップS9:YES)、当該運転シミュレーションの実行を終了する。そして、推奨再生タイミング設定部230が、当該実行を終えた運転シミュレーションを再生対象運転シミュレーションとして、推奨再生タイミング設定処理を行う(ステップS10)。
図19は、推奨再生タイミング設定処理の流れを説明するためのフローチャートである。図19に示すように、推奨再生タイミング設定処理では先ず、図18のステップS2で読み出したシミュレーション環境初期設定データ510において評価対象地点リスト518に設定されている全ての評価対象地点を順次処理対象地点とし、当該再生対象運転シミュレーションの実行時に得たシミュレーション中データ706をもとに、評価対象地点テーブル530における処理対象地点に係る設定を用いてループAの処理を行う(ステップS102~ステップS120)。
すなわち、ループAでは先ず、第1判定部232が第1の判定を行い、再生対象運転シミュレーションの実行時において列車が処理対象地点に差し掛かった際の訓練ユーザの運転状況が、対応する未熟運転状況条件を満たすか否かを判定する(ステップS104)
未熟運転状況条件を満たすと判定したならば(ステップS106:YES)、続いて第2判定部234が、処理対象地点に差し掛かる前に訓練ユーザの目視方向が対応する時間算出対象に向いていた目視時間を算出する(ステップS108)。また、第2判定部234は、再生対象運転シミュレーションと同じ環境条件の模範シミュレーション中データ540を参照して、処理対象地点に差し掛かる前の当該時間算出対象の目視時間を模範目視時間として算出する(ステップS110)。その後、第2判定部234は、ステップS108で算出した目視時間と、ステップS110で算出した模範目視時間とをもとに、対応する未熟運転誘因時間条件を満たすか否かを判定する(第2の判定;ステップS112)。
そして、未熟運転誘因時間条件を満たすと判定したならば(ステップS114:YES)、続いて開始設定部236が、推奨タイミング設定に従って、処理対象地点の推奨再生開始タイミングを設定する(ステップS116)。またその際、処理対処地点が映っている運転画面のサムネイル画像を生成する(ステップS118)。ここでの処理により、推奨再生開始タイミングを示す対応走行位置714と、タイミング提示用サムネイル画像データ716とを処理対象地点の評価地点番号712と対応付けた推奨再生開始タイミングデータ710が、当該再生対象シミュレーションのシミュレーション実行データ700に格納・追加される。
そして、評価対象地点リスト518の全ての評価対象地点についてループAの処理を終えたならば、推奨再生タイミング設定処理を終了して、図18のステップS13に移行する。すなわち、ステップS13では、実行を終えた運転シミュレーション(再生対象運転シミュレーション)の振り返り処理を行う。
図20は、振り返り処理の流れを説明するためのフローチャートである。図20に示すように、振り返り処理では先ず、フィードバック動画表示制御部222がフィードバック動画表示処理を行い、フィードバック画面を生成して再生対象運転シミュレーションの振り返り動画を表示制御する(ステップS132)。そしてその際に、推奨再生タイミング提示部238がタイミング提示用サムネイル画像を表示する制御を行い、推奨再生開始タイミングが設定されている評価対象地点を提示する(ステップS134)。
その後は、タイミング提示用サムネイル画像の選択操作を受け付ける。そして、当該選択操作がなされた場合には(ステップS136:YES)、フィードバック動画表示制御部222は、対応する推奨再生開始タイミングから振り返り動画を表示する制御を行う(ステップS138)。一方、当該フィードバック画面の表示による再生対象運転シミュレーションの振り返りを終了する場合には(ステップS140:YES)、本処理を終える。
以上説明したように、本実施形態によれば、実行を終えた運転シミュレーションについて、訓練ユーザの運転が未熟で改善が必要な箇所を適切に振り返ることができる。
なお、上記した実施形態では、運転シミュレーション中のデータとして運転状況や目視方向等を走行位置と対応付けて記録することとしたが、シミュレーション時刻と対応付けてそのときの運転状況や目視方向等を記録する構成としてもよい。
100…管理操作入力部
102…運転操作入力部
104…アイトラッキング部
200…演算部
210…シミュレーション制御部
212…目視方向取得部
214…運転画面表示制御部
216…視認エリア判別部
218…注視物特定部
220…データ記録制御部
222…フィードバック動画表示制御部
230…推奨再生タイミング設定部
232…第1判定部
234…第2判定部
236…開始設定部
238…推奨再生タイミング提示部
500…記憶部
501…シミュレーションプログラム
510…シミュレーション環境初期設定データ
520…シミュレーション環境別オブジェクト位置定義データ
530…評価対象地点テーブル
540…模範シミュレーション中データ
600…シミュレーション制御データ
700…シミュレーション実行データ
706…シミュレーション中データ
710…推奨再生開始タイミングデータ
714…対応走行位置
716…タイミング提示用サムネイル画像データ
1000…列車運転シミュレータ
1100…コンピュータ
1150…制御基板
1202…アイトラッカー
1204…ビデオモニタ
1206…操作卓
1207…入力レバー
1208…計器架
W1…運転画面
Pr…訓練ユーザ視線位置
W3…フィードバック画面
I(Ia,Ib,Ic,・・・)…タイミング提示用サムネイル画像

Claims (7)

  1. 訓練ユーザが運転操作をする操作入力手段と、前記訓練ユーザの視線方向および/又は頭部の向き(以下包括して「目視方向」という)を検出する目視方向検出手段とを備えたコンピュータシステムに、列車の運転画面を表示させて前記運転操作に従った所与の運転区間の運転シミュレーションを実行させるためのプログラムであって、
    前記運転シミュレーション中のデータとして、前記運転操作の内容および走行速度を少なくとも含む運転状況と、前記検出された目視方向とを、走行位置又はシミュレーション時刻と対応付けて記録する記録制御手段、
    前記記録制御手段により記録されたデータに基づいて、実行後の前記運転シミュレーションの振り返り動画を表示制御するフィードバック動画表示制御手段、
    前記振り返り動画の推奨再生開始タイミングを設定する推奨再生タイミング設定手段、
    として前記コンピュータシステムを機能させ、
    前記推奨再生タイミング設定手段は、
    評価対象の地点として前記運転区間内に設定された評価対象地点に前記列車が差し掛かった際の前記運転状況が、当該評価対象地点に対応付けられた未熟運転状況条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記未熟運転状況条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前に、前記目視方向が所与の時間算出対象に向いていた目視時間を前記目視方向に基づいて算出し、当該目視時間が所与の未熟運転誘因時間条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前の所与のタイミングを前記推奨再生開始タイミングとして設定する設定手段と、
    を有する、
    プログラム。
  2. 前記運転区間には、複数種類の前記評価対象地点が設定されており、
    前記評価対象地点の種類毎に、前記未熟運転状況条件と、前記時間算出対象と、前記未熟運転誘因時間条件とが設定されており、
    前記第1の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点の種類に対応する前記未熟運転状況条件を用いて判定を行い、
    前記第2の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点の種類に対応する前記時間算出対象および前記未熟運転誘因時間条件を用いて判定を行う、
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記運転画面には、運転室の窓越しの画像である窓越し画像が表示され、
    前記評価対象地点には、前記時間算出対象が、当該評価対象地点に前記列車が差し掛かる前に前記窓越し画像中で視認可能な前記運転区間内の所定位置に設備された注視対象物として設定された第1種の評価対象地点があり、
    前記第2の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点が前記第1種の評価対象地点であった場合、前記窓越し画像に前記注視対象物が表示された際の当該注視対象物の表示画像部分に前記目視方向が向いていた時間を前記目視時間として算出する、
    請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記運転画面には、運転室の窓越しの画像である窓越し画像が表示され、
    前記評価対象地点には、当該評価対象地点に前記列車が差し掛かる前の所与の区間の間に前記窓越し画像外に前記目視方向が向いている時間を前記目視時間として算出するため、前記時間算出対象が前記窓越し画像以外として設定された第2種の評価対象地点があり、
    前記第2の判定手段は、前記列車が差し掛かった前記評価対象地点が前記第2種の評価対象地点であった場合、前記目視方向が前記窓越し画像から外れていた時間を前記目視時間として算出する、
    請求項2又は3に記載のプログラム。
  5. 前記設定手段は、前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、前記目視時間の算出開始時点又は当該算出開始時点より前のタイミングを前記推奨再生開始タイミングとして設定する、
    請求項1~4の何れか一項に記載のプログラム。
  6. 前記推奨再生タイミング設定手段は、
    前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点が前記運転画面に映っている静止画像を前記推奨再生開始タイミングと対応付けてサムネイル画像として表示制御する推奨再生タイミング提示手段、
    を有する、
    請求項1~5の何れか一項に記載のプログラム。
  7. 列車の運転画面を表示して所与の運転区間の運転シミュレーションを実行する列車運転シミュレータであって、
    訓練ユーザが運転操作をする操作入力手段と、
    前記訓練ユーザの視線方向および/又は頭部の向き(以下包括して「目視方向」という)を検出する目視方向検出手段と、
    前記運転シミュレーション中のデータとして、前記運転操作の内容および走行速度を少なくとも含む運転状況と、前記検出された目視方向とを、走行位置又はシミュレーション時刻と対応付けて記録する記録制御手段と、
    前記記録制御手段により記録されたデータに基づいて、実行後の前記運転シミュレーションの振り返り動画を表示制御するフィードバック動画表示制御手段と、
    前記振り返り動画の推奨再生開始タイミングを設定する推奨再生タイミング設定手段と、
    を備え、
    前記推奨再生タイミング設定手段は、
    評価対象の地点として前記運転区間内に設定された評価対象地点に前記列車が差し掛かった際の前記運転状況が、当該評価対象地点に対応付けられた未熟運転状況条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記未熟運転状況条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前に、前記目視方向が所与の時間算出対象に向いていた目視時間を前記目視方向に基づいて算出し、当該目視時間が所与の未熟運転誘因時間条件を満たすか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段によって前記未熟運転誘因時間条件を満たすと判定された場合に、当該評価対象地点に差し掛かる前の所与のタイミングを前記推奨再生開始タイミングとして設定する設定手段と、
    を有する、
    列車運転シミュレータ。
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