JP2020134612A - 光学基板、電子機器、および光学基板の製造方法 - Google Patents

光学基板、電子機器、および光学基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光の透過率の低下を抑制しつつ、レンズの性能を向上させることできる光学基板、電子機器、および光学基板の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の光学基板は、透光性を有する基体と、透光性を有する透光層と、前記基体と前記透光層との間に配置され、複数のレンズを含むレンズ集合体を有するレンズ層と、を備え、前記レンズ集合体と前記基体とは、空間を介して配置されており、前記レンズ層は、厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、前記透光層は、前記貫通孔を塞いで配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、光学基板、電子機器、および光学基板の製造方法に関する。
液晶装置等の電気光学装置において、光量ロスを抑制するために、複数のレンズを備える光学基板が用いられている。特許文献1には、マイクロレンズを備える電気光学装置用基板が開示される。当該電気光学装置用基板は、凹部を有する基板と、基板の屈折率よりも高い屈折率のレンズ材料を凹部内に埋めることで得られたマイクロレンズを含むレンズ層と、を備える。凹部を有する基板は、例えば石英で構成される。レンズ層は、例えばSiONで構成される。
特開2015−11090号公報
レンズ性能を高める観点から、基板とレンズ層との屈折率の差を大きくすることが好ましい。屈折率の差をより大きくするためには、例えばレンズ層の屈折率を大きくすることが考えらえる。しかし、一般的に、レンズ層の屈折率を大きくするほど、光の透過率が低下する傾向がある。そのため、基板とレンズ層とが接触した従来の構成では、レンズ層の屈折率を大きくしようとすると、レンズ層における光の透過率が低下してしまう。それゆえ、光の透過率の低下を抑制しつつ、レンズの性能を向上させることが難しいという課題があった。
本発明の光学基板の一態様は、透光性を有する基体と、透光性を有する透光層と、前記基体と前記透光層との間に配置され、複数のレンズを含むレンズ集合体を有するレンズ層と、を備え、前記レンズ集合体と前記基体とは、空間を介して配置されの間には、空間が設けられており、前記レンズ層は、には、厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、が設けられており、前記透光層は、前記貫通孔を塞いで配置されている。
本発明の光学基板の製造方法の一態様は、透光性を有する基体を形成する工程と、前記基体上に、複数のレンズを含むレンズ集合体を有するレンズ層を形成する工程と、前記レンズ層上に、透光性を有する透光層を形成する工程と、を有し、前記レンズ層を形成する工程において、前記レンズ層を厚さ方向に貫通する貫通孔を形成し、前記レンズ層を形成する工程の後、かつ、前記透光層を形成する工程の前に、前記貫通孔を用いてエッチングにより、前記レンズ集合体と前記基体との間に空間を形成し、前記透光層を形成する工程において、前記透光層により前記貫通孔を塞ぐ。
第1実施形態における電気光学装置の平面図である。 第1実施形態における電気光学装置の断面図である。 第1実施形態における素子基板の電気的な構成を示す等価回路図である。 第1実施形態における電気光学装置の一部拡大図である。 第1実施形態における対向基板の断面図である。 第1実施形態における導光層が有するレンズ層を説明するための図である。 第1実施形態における導光層が有する遮光膜を説明するための図である。 第1実施形態における対向基板の製造方法を説明するためのフローである。 第1実施形態における第2基体形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における第2基体形成工程を説明するための平面図である。 第1実施形態における犠牲層形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における犠牲層形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における犠牲層形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における犠牲層形成工程を説明するための平面図である。 第1実施形態におけるレンズ層形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態におけるレンズ層形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における空間形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における空間形成工程を説明するための平面図である。 第1実施形態における空間形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における空間形成工程を説明するための断面図である。 第1実施形態における第1透光層形成工程および遮光膜形成工程を説明するための断面図である。 第1孔および第2孔を有さないレンズ層を有する構造体を示す断面図である。 第2実施形態におけるレンズ層を説明するための図である。 第3実施形態におけるレンズ層を説明するための図である。 第4実施形態におけるレンズ層を説明するための図である。 電子機器の一例であるパーソナルコンピューターを示す斜視図である。 電子機器の一例であるスマートフォンを示す斜視図である。 電子機器の一例であるプロジェクターを示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法や縮尺は実際のものと適宜異なり、理解を容易にするために模式的に示す部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
1.電気光学装置
1−1.第1実施形態
本発明の電気光学装置の一例として、アクティブマトリックス方式の液晶表示装置を例に説明する。
1−1a.基本構成
図1は、第1実施形態における電気光学装置100の概略平面図である。図2は、第1実施形態における電気光学装置100の概略断面図であって、図1中のA−A線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図2のそれぞれに示す互いに直交するx軸、y軸、およびz軸を適宜用いて説明する。
図1および図2に示す電気光学装置100は、透過型の液晶表示装置である。図2に示すように、電気光学装置100は、透光性を有する素子基板2と、透光性を有する「光学基板」としての対向基板4と、枠状のシール部材8と、液晶層9とを有する。シール部材8は、素子基板2と対向基板4との間に配置される。液晶層9は、素子基板2、対向基板4およびシール部材8によって囲まれる領域内に配置される。ここで、素子基板2、液晶層9および対向基板4の並ぶ方向がz方向であり、対向基板4の表面がx−y平面に平行である。また、対向基板4が有する後述のレンズ層42の厚さ方向に平行なz方向からみることを「平面視」と言う。
本実施形態では、電気光学装置100に対して光LLが対向基板4から入射し、液晶層9を透過して素子基板2から出射される場合を例に説明する。なお、本明細書では、電気光学装置100に入射する入射光、電気光学装置100を透過する光、および電気光学装置100から出射される出射光は、区別せずに光LLとして示す。また、光LLは可視光であり、本明細書において、透光性とは、可視光に対する透過性を意味し、好ましくは可視光の透過率が50%以上であることをいう。また、図1に示すように、電気光学装置100は、平面視で、四角形状をなすが、電気光学装置100の平面視形状はこれに限定されず、例えば円形等であってもよい。
図1に示すように、素子基板2は、平面視で対向基板4を包含する大きさである。図2に示すように、素子基板2は、第1基体21と、配線層26と、複数の画素電極28と、第1配向膜29とを有する。第1基体21、配線層26、複数の画素電極28および第1配向膜29は、この順に並ぶ。第1配向膜29が最も液晶層9側に位置する。第1基体21は、透光性および絶縁性を有する平板で構成される。第1基体21は、例えばガラスまたは石英で構成される。画素電極28は、透光性を有しており、例えばITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電材料で構成される。第1配向膜29は、液晶層9の液晶分子を配向させる。第1配向膜29の構成材料としては、例えばポリイミドおよび酸化ケイ素等が挙げられる。なお、配線層26の具体的な構成については、後で説明する。
図2に示すように、対向基板4は、「基体」としての第2基体41と、導光層40と、対向電極45と、第2配向膜46と、を有する。第2基体41、導光層40、対向電極45および第2配向膜46は、この順に並ぶ。第2配向膜46が最も液晶層9側に位置する。第2基体41は、透光性および絶縁性を有する平板で構成される。第2基体41は、例えば、ガラスまたは石英等で構成される。対向電極45は、例えばITOまたはIZO等の透明導電材料で構成される。第2配向膜46は、液晶層9の液晶分子を配向させる。
第2配向膜46の構成材料としては、例えばポリイミドおよび酸化ケイ素等が挙げられる。なお、対向基板4の具体的な構成については、後で説明する。
シール部材8は、例えばエポキシ樹脂等の各種硬化性樹脂を含む接着剤等を用いて形成される。シール部材8は、素子基板2および対向基板4のそれぞれに対して固着される。シール部材8の一部には、液晶分子を含む液晶材を注入するための注入口81が形成されており、注入口81は各種樹脂材料を用いて形成される封止材80により封止される。
液晶層9は、正または負の誘電異方性を有する液晶分子を含む。液晶層9は、液晶分子が第1配向膜29および第2配向膜46の双方に接するように素子基板2および対向基板4によって挟持される。液晶層9が有する液晶分子の配向は、液晶層9に印加される電圧に応じて変化する。液晶層9は、印加される電圧に応じて光LLを変調させることで階調表示を可能とする。
また、素子基板2の対向基板4側の面には、図1に示すように、複数の走査線駆動回路11と信号線駆動回路12と、複数の外部端子14とが配置される。外部端子14には、走査線駆動回路11および信号線駆動回路12のそれぞれから引き回される引回し配線15が接続される。
かかる構成の電気光学装置100は、画像等を表示する表示領域A10と、表示領域A10を平面視で囲む周辺領域A20と有する。表示領域A10には、行列状に配列される複数の画素Pが設けられる。周辺領域A20には、走査線駆動回路11および信号線駆動回路12等が配置される。
1−1b.電気的な構成
図3は、第1実施形態における素子基板2の電気的な構成を示す等価回路図である。図3に示すように、素子基板2には、n本の走査線261とm本の信号線262とn本の容量線263とが設けられる。nおよびmはそれぞれ2以上の整数である。n本の走査線261とm本の信号線262との各交差に対応してスイッチング素子としてのTFT260が配置される。
n本の走査線261は、それぞれy方向に延在し、x方向に等間隔で並ぶ。走査線261は、TFT260のゲートに電気的に接続される。また、n本の走査線261は、図1に示す走査線駆動回路11に電気的に接続される。n本の走査線261には、走査線駆動回路11から走査信号G1、G2、…、およびGnが線順次で供給される。
図3に示すm本の信号線262は、それぞれx方向に延在し、y方向に等間隔で並ぶ。信号線262は、TFT260のソースに電気的に接続される。また、m本の信号線262は、図1に示す信号線駆動回路12に電気的に接続される。m本の信号線262には、図1に示す信号線駆動回路12から画像信号S1、S2、…、およびSmが並行に供給される。
図3に示すn本の走査線261とm本の信号線262とは、互いに絶縁され、平面視で格子状をなす。隣り合う2つの走査線261と隣り合う2つの信号線262とで囲まれる領域が画素Pに対応する。1つの画素Pには、1つの画素電極28が形成される。画素電極28は、TFT260に電気的に接続される。
n本の容量線263は、それぞれy方向に延在し、x方向に等間隔で並ぶ。また、n本の容量線263は、複数の信号線262および複数の走査線261と絶縁され、これらに対して離間して形成される。容量線263には、グランド電位等の固定電位が印加される。また、容量線263と画素電極28との間には、液晶容量に保持される電荷のリークを防止するために蓄積容量264が液晶容量と並列に配置される。
走査信号G1、G2、…、およびGnが順次アクティブとなり、n本の走査線261が順次選択されると、選択される走査線261に接続されるTFT260がオン状態となる。すると、m本の信号線262を介して表示すべき階調に応じた大きさの画像信号S1、S2、…、およびSmが、選択される走査線261に対応する画素Pに取り込まれ、画素電極28に印加される。これにより、画素電極28と図2に示す対向基板4が有する対向電極45との間に形成される液晶容量に、表示すべき階調に応じた電圧が印加され、印加される電圧に応じて液晶分子の配向が変化する。また、蓄積容量264によって、印加される電圧が保持される。このような液晶分子の配向の変化によって光LLが変調され階調表示が可能となる。
1−1c.電気光学装置100の具体的な構成
図4は、第1実施形態における電気光学装置100の一部拡大図であって、図1中の領域Bにおける一部拡大図である。
1−1cA.素子基板2の構成
素子基板2は、第1基体21と、配線層26と、画素電極28と、第1配向膜29とを有する。配線層26は、遮光層269、TFT260、走査線261、容量線263、信号線262、および絶縁体25を有する。なお、図4に示すTFT260、走査線261、容量線263および信号線262の並び順は一例であって、これらの並び順は図示の例に限定されない。また、前述のように、信号線262はx方向に延在するが、図4では、理解を容易にするよう信号線262の配置は実際の配置と異なる。また、図4では、TFT260、走査線261、容量線263および信号線262以外の各種配線等の図示は省略する。
絶縁体25は、透光性および絶縁性を有する。絶縁体25は、第1層間絶縁膜251、第2層間絶縁膜252、第3層間絶縁膜253、第4層間絶縁膜254および第5層間絶縁膜255を有する。第1層間絶縁膜251は、第1基体21上に配置され、遮光性を有する遮光層269とTFT260との間に位置する。第2層間絶縁膜252は、第1層間絶縁膜251上に配置され、TFT260と走査線261との間に位置する。第3層間絶縁膜253は、第2層間絶縁膜252上に配置され、走査線261と容量線263との間に位置する。第4層間絶縁膜254は、第3層間絶縁膜253上に配置され、容量線263と信号線262との間に配置される。第5層間絶縁膜255は、第4層間絶縁膜254上に配置され、信号線262を覆う。
TFT260、走査線261、容量線263および信号線262等の各種配線と、遮光層269とは、それぞれ、例えば金属または金属化合物等で構成される。また、絶縁体25が有する各層は、例えば酸化ケイ素等のケイ素系の無機材料で構成される。なお、図示はしないが、第1基体21と絶縁体25との間に、例えば透光性および絶縁性を有するケイ素系の無機材料で構成された層が配置されてもよい。
かかる配線層26は、光LLが透過する複数の透光領域A11と、各種配線が配置される配線領域A12とを有する。透光領域A11は、平面視でほぼ四角形状をなす。複数の透光領域A11は、平面視で行列状に配置される。また、配線領域A12は、光LLを遮断する。配線領域A12は、平面視で格子状をなす。配線領域A12は、平面視で透光領域A11を囲む。
配線層26上には、複数の画素電極28が配置される。1つの画素電極28と1つの透光領域A11とは、平面視で重なる。1つの画素Pに対して、1つの画素電極28および1つの透光領域A11が設けられる。
なお、素子基板2は、光LLを収束または発散させる光学部材を備えていないが、当該光学部材を備えてもよい。
1−1cB.対向基板4の構成
対向基板4は、第2基体41と、導光層40と、対向電極45と、第2配向膜46と、を有する。図5は、第1実施形態における対向基板4の断面図である。図6は、第1実施形態における導光層40が有するレンズ層42を説明するための図である。図7は、第1実施形態における導光層40が有する遮光膜47を説明するための図である。なお、図5および図6に示すレンズ421の数は、説明の便宜上、図2における対向基板4でのものと異なる。
図5に示すように、第2基体41は、凹部411を有する。凹部411は、第2基体41の−z側の表面に形成された窪みである。凹部411は、平面視で四角形状をなす。
第2基体41上には、導光層40が配置される。導光層40は、レンズ層42と、「透光層」としての第1透光層43と、遮光膜47と、第2透光層44とを有する。第2透光層44上には対向電極45が配置される。
レンズ層42は、第2基体41上に配置される。レンズ層42は、複数のレンズ421を有するレンズ集合体420を備える。レンズ421は、第2基体41側に向かって突出し、凸曲面を有する凸レンズで構成される。レンズ421は、半球状をなす。複数のレンズ421は、互いに密接して配置される。また、レンズ集合体420は、凹部411の底面と離間している。そのため、レンズ集合体420と第2基体41との間には、空間Sが形成される。なお、レンズ層42のうち平面視でレンズ集合体420よりも外側の部分は、第2基体41に接触している。
図6に示すように、レンズ集合体420は、平面視で凹部411に包含される。すなわち、レンズ集合体420は平面視で凹部411と重なり、かつ、レンズ集合体420の平面視での外形4201は凹部411の開口縁4110よりも小さい。図6では、理解を容易にするために、外形4201を太線で示す。また、複数のレンズ421は、平面視において、x方向およびy方向に行列状に配列される。なお、複数のレンズ421の配列は行列状に限定されない。また、レンズ421の数は、複数であればよく、図示の数に限定されない。
また、レンズ層42は、「貫通孔」としての第1孔422と、「第2貫通孔」としての第2孔423とを有する。第1孔422と第2孔423との間には、平面視でレンズ集合体420が位置する。第1孔422および第2孔423は、それぞれ、平面視でレンズ集合体420と離間する。また、第1孔422および第2孔423は、それぞれ、平面視で凹部411と重なる。図示では、第1孔422のy方向に沿った長さL1と、第2孔423のy方向に沿った長さL2とは、それぞれ、レンズ集合体420のy方向に沿った長さL0とほぼ等しい。なお、長さL1および長さL2は、それぞれ、長さL0よりも長くても短くてもよい。また、長さL1および長さL2は、ほぼ等しいが、互いに異なっていてもよい。また、第1孔422の幅および第2孔423の幅は、ほぼ等しいが、互いに異なっていてもよい。当該幅は、x方向に沿った長さである。
図5に示すように、レンズ層42上には、第1透光層43が配置される。第1透光層43は、透光性および絶縁性を有する。第1透光層43は、平板状をなす透光性基部431と、第1接続部432と、第2接続部433とを有する。第1接続部432は、「接続部」の一例である。透光性基部431は、レンズ層42の−z軸側の面上に配置される。すなわち、透光性基部431と第2基体41との間にレンズ層42が配置される。
第1接続部432は、第1接続部432の+z軸側の部分から第2基体41側に向かって延び、第1孔422内を通じて凹部411の底面に接触している。同様に、第2接続部433は、透光性基部431の+z軸側の部分から第2基体41側に向かって延び、第2孔423内を通じて凹部411の底面に接触している。図6に示すように、第1接続部432と第2接続部433との間には、平面視でレンズ集合体420が位置する。また、第1接続部432は、第1孔422内を埋めている。同様に、第2接続部433は、第2孔423内を埋めている。
かかる第1透光層43は、第1孔422および第2孔423を塞いでいる。そのため、前述の空間Sは、気密空間となっている。空間S内は、空気等の気体、または真空で構成される。なお、空間Sは気密空間でなくてもよい。
図5に示すように、第1透光層43上には、平板状の第2透光層44が配置される。第2透光層44は、透光性および絶縁性を有する。第2透光層44は、レンズ421を透過する光LLの光路長を調整する。第2透光層44の平面視での形状は、透光性基部431の平面視での形状に対応している。具体的には、第2透光層44は、平面視で四角形状をなす。
また、前述のレンズ層42、第1透光層43および第2透光層44は、それぞれ透光性を有する材料で構成されていればよいが、具体的には、酸化ケイ素および酸窒化ケイ素等のケイ素系の無機材料で構成されることが好ましい。かかる無機材料が用いられることで、樹脂材料を用いる場合に比べ、光学特性に優れるとともに充分に薄いレンズ層42が形成され易い。なお、第1透光層43および第2透光層44についても同様である。
また、ケイ素系の無機材料の中でも、レンズ層42、第1透光層43および第2透光層44は、それぞれ酸化ケイ素を主として構成されることが好ましい。酸化ケイ素を用いることで、例えば窒化ケイ素を用いる場合に比べ、透光性を高くすることができる。また、第2透光層44が主として酸化ケイ素で構成されることで、主として窒化ケイ素で構成される場合に比べて、製造時に第2透光層44がそれ以外の他の層に含まれる材料等を吸収することを抑制することができる。そのため、第2透光層44の膜質の低下を抑制することができる。なお、第1透光層43および第2透光層44についても同様である。また、レンズ層42が窒化ケイ素を主として構成されることで、酸化ケイ素を主として形成される場合に比べ、レンズ性能を高めることができる。また、レンズ層42、第1透光層43および第2透光層44は、それぞれ樹脂材料で構成されてもよい。
また、レンズ層42、第1透光層43および第2透光層44は、互いに異なる材料で構成されてもよいが、同材料で構成されることが好ましい。これらが同材料であることで、これらが互いに異なる材料である場合に比べ、界面反射等を抑制することができる。
また、第1透光層43と第2透光層44との間には、遮光性を有する遮光膜47が配置される。当該遮光性とは、可視光に対する遮光性を意味し、具体的には、可視光の透過率が10%以下であること、好ましくは5%以下であることをいう。遮光膜47は、例えば、金属または金属化合物で構成される。図7に示すように、遮光膜47は、平面視で四角形の枠状をなす。なお、図7では、理解を容易にするために、遮光膜47にドットが付されている。遮光膜47は、平面視で、レンズ集合体420を囲む。また、遮光膜47は、平面視で、第1孔422および第2孔423と重なる。それゆえ、遮光膜47は、平面視で、第1接続部432および第2接続部433と重なる。なお、遮光膜47の平面視での形状は、図示の四角形の枠状に限定されない。
以上説明したように、対向基板4は、透光性を有する第2基体41と、透光性を有する第1透光層43と、第2基体41と第1透光層43との間に配置され、複数のレンズ421を含むレンズ集合体420を有するレンズ層42とを備える。そして、レンズ集合体420と第2基体41との間には、空間Sが設けられている。空間Sが設けられていることで、レンズ集合体420が第2基体41に接触している場合に比べて、レンズ層42における光LLの透過率の低下を抑制しつつレンズ性能を高めることができる。これは、レンズ層42と空間Sとの屈折率の差が、レンズ層42と第2基体41との屈折率の差よりも大きいためである。また、空間Sを備えているため、従来のようにレンズ層42の屈折率を高くしなくても、レンズ421と空間Sとの屈折率差を充分に大きくすることができる。そのため、レンズ層42の屈折率を高くすることによるレンズ層42の透光性の低下を防ぐことができる。
また、前述のように、レンズ層42には、厚さ方向に貫通する第1孔422と、厚さ方向うに貫通する第2孔423とが設けられている。そして、第1透光層43は、第1孔422および第2孔423を塞いでいる。第1孔422および第2孔423を塞ぐ第1透光層43を備えることで、第1透光層43を備えていない場合に比べ、レンズ性能に優れる対向基板4を容易かつ高精度に製造することができる。なお、対向基板4の具体的な製造方法について後で詳述する。なお、第1孔422の配置は、図示の例に限定されず任意である。第2孔423についても同様である。また、レンズ層42は、少なくとも第1孔422を有すればよく、第2孔423は省略してもよい。
また、前述のように、第1透光層43は、第1孔422を通じて第2基体41に接続される第1接続部432と、第2孔423を通じて第2基体41に接続される第2接続部433とを備える。第1接続部432を備えることで、これを備えていない場合に比べ、第1孔422を好適に塞ぐことができる。同様に、第2接続部433を備えることで、これを備えていない場合に比べ、第2孔423を好適に塞ぐことができる。そのため、第1接続部432および第2接続部433を備えることで、これらを備えていない場合に比べ、空間S内の状態が維持され易い。なお、第1透光層43は、透光性基部431のみで構成されてもよい。つまり、第1透光層43は、第1接続部432および第2接続部433を備えていなくてもよい。
また、前述のように、対向基板4は、レンズ層42の厚さ方向から見た平面視でレンズ集合体420と重ならない遮光膜47を、さらに備える。遮光膜47は、レンズ集合体420を透過しない光LLを遮断する。遮光膜47を備えることで、当該光LLの迷光を抑制することができる。なお、本実施形態では、遮光膜47は、平面視でレンズ集合体420と重ならないが、遮光膜47の一部は、平面視でレンズ集合体420と重なってもよい。
また、前述のように、第1透光層43に対してレンズ層42とは反対側に配置され、透光性を有する「電極」としての対向電極45と、対向電極45と第1透光層43との間に配置され、透光性を有する第2透光層44と、をさらに備える。前述のように、第2透光層44は、レンズ221を透過する光LLの光路長を調整する。そのため、第2透光層44を備えることで、レンズ層42を透過する光LLの集光位置を所望の位置に設定することができる。具体的には、第2透光層44の厚さを調整することで、レンズ421による光LLの集光位置を所望の位置に調整することができる。なお、第2透光層44の屈折率が調整されることによって、光LLの光路長が調整されてもよい。また、第2透光層44の厚さおよび透光性基部431の厚さが調整されることによって、光LLの光路長が調整されてもよい。また、第2透光層44は省略されてもよい。その場合には、透光性基部431の厚さが調整されることによって、光LLの光路長が調整されてもよい。
また、前述したように、本実施形態では、第2基体41から対向電極45に向かって光LLが透過する。別の言い方をすれば、レンズ421の凸レンズ面は、空間Sからレンズ421内に向かって光LLを入射させる入射面として機能する。ここで、前述のように、レンズ層42と空間Sとの屈折率の差が、レンズ層42と第2基体41との屈折率の差よりも大きい。そのため、空間Sからレンズ421内に向かって光LLを入射させることで、スネルの法則により、レンズ421の凸レンズ面で光LLが収束するように光Llを、より大きく屈折させることができる。それゆえ、TFT260への入射を低減できるので、光利用効率を向上させることができる。また、電気光学装置100の温度低減を図ることができる。
1−1d.対向基板4の製造方法
図8は、第1実施形態における対向基板4の製造方法を示すフローである。図8に示すように、対向基板4の製造方法は、第2基体形成工程S11と、犠牲層形成工程S12と、レンズ層形成工程S13と、空間形成工程S14と、第1透光層形成工程S15と、遮光膜形成工程S16と、第2透光層形成工程S17と、対向電極形成工程S18と、第2配向膜形成工程S19とを有する。
図9は、第1実施形態における第2基体形成工程S11を説明するための断面図である。第2基体形成工程S11では、例えば石英基板に凹部411が形成されることにより、図9に示す第2基体41が形成される。凹部411の形成は、例えば、エッチングにより行われる。また、凹部411は、その深さD1が後述の図15に示すレンズ421の厚さD2によりも大きくなるように形成される。図11は、第1実施形態における第2基体形成工程を説明するための平面図である。図11に示すように、第2基体41の凹部411は、例えば平面視で四角形状に形成される。なお、凹部411の平面視での形状は図示の形状に限定されない。
図11〜図13は、それぞれ、第1実施形態における犠牲層形成工程S12を説明するための断面図である。図14は、それぞれ、第1実施形態における犠牲層形成工程S12を説明するための平面図である。犠牲層形成工程S12では、まず、図11に示すように、第2基体41上に第1犠牲層51が形成される。第1犠牲層51は、第2基体41のうち凹部411が形成された−z軸側の面を覆うように形成される。第1犠牲層51は、例えばCVD(chemical vapor deposition)法等の蒸着法により形成される。第1犠牲層51は、例えばシリコンを含む。
次に、図12に示すように、第1犠牲層51上に第2犠牲層52が形成され、その後、第1犠牲層51および第2犠牲層52の各−z軸側の面に対して平坦化処理が行われる。また、第2犠牲層52は、例えばCVD法等の蒸着法により形成される。平坦化処理としては、例えばCMP(chemical mechanical polishing)法等の研磨処理が挙げられる。第2犠牲層52は、例えば酸化ケイ素を含む。第2犠牲層52は、第1犠牲層51とは異なる材料であることが好ましい。
次に、図13に示すように、第2犠牲層52の−z軸側の面に凹レンズ群510が形成され、その後、第2犠牲層52上に第3犠牲層53が形成される。凹レンズ群510は、複数のレンズ用凹部511を含む。レンズ用凹部511は、レンズ421を形成するために、第2犠牲層52に形成される窪みである。レンズ用凹部511は、半球状をなす。図14に示すように、複数のレンズ用凹部511は、平面視において、x方向およびy方向に行列状に配列される。また、複数のレンズ用凹部511は、平面視において凹部411と重なる。複数のレンズ用凹部511の形成は、例えばエッチングにより行われる。また、図13に示すように、第3犠牲層53は、凹レンズ群510を覆うように形成される。第3犠牲層53は、例えばCVD法等の蒸着法により形成される。第3犠牲層53は、例えばシリコンを含む。また、第3犠牲層53は、第1犠牲層51と同一材料であることが好ましい。
図15および図16は、それぞれ、第1実施形態におけるレンズ層形成工程S13を説明するための断面図である。レンズ層形成工程S13では、まず、図15に示すように、第3犠牲層53上に、複数のレンズ421を有するレンズ集合体420を備えるレンズ層42が形成される。レンズ層42は、例えば酸化ケイ素等を含む。レンズ層42は、例えばCVD法等の蒸着法により形成される。次に、図16に示すように、レンズ層42に第1孔422および第2孔423が形成される。第1孔422および第2孔423の各形成は、例えばエッチングにより行われる。
図17、図19および図20は、それぞれ、第1実施形態における空間形成工程S14を説明するための断面図である。図18は、第1実施形態における空間形成工程S14を説明するための平面図である。空間形成工程S14では、まず、図17に示すように、レンズ層42上に第4犠牲層54が形成される。その後、第1空間用孔502および第2空間用孔503が形成される。第4犠牲層54は、例えばCVD法等の蒸着法により形成される。第4犠牲層54は、例えばシリコンを含む。第4犠牲層54は、第3犠牲層53と同一材料であることが好ましい。
第1空間用孔502および第2空間用孔503は、それぞれ、第4犠牲層54の一部および第3犠牲層53の一部を除去することにより得られる。なお、図示では、当該除去の際に、第2犠牲層52の一部も除去されている。第4犠牲層54の構成材料と第3犠牲層53の構成材料とを同一とすることで、第4犠牲層54および第3犠牲層53を一括して除去することができる。また、図18に示すように、第1空間用孔502は、平面視で第1孔422に包含される。すなわち、第1空間用孔502は平面視で第1孔422と重なり、かつ、第1空間用孔502の平面積は第1孔422の平面積よりも大きい。同様に、第2空間用孔503は、平面視で第2孔423に包含される。すなわち、第2空間用孔503は平面視で第2孔423と重なり、かつ、第2空間用孔503の平面積は第2孔423の平面積よりも大きい。
次に、図19に示すように、第1孔422、第2孔423、第1空間用孔502および第2空間用孔503を用いて、エッチングにより第2犠牲層52が除去される。第2犠牲層52を除去するには後述する第1犠牲層51および第3犠牲層53に対して高い選択比を持つガス等による加工が有益である。例えば、第2犠牲層52が酸化ケイ素で構成される場合、フッ化水素(HF)等のフッ素系のエッチングガスを用いたガスエッチング、また、フッ化水素(HF)等のフッ素系のエッチング液を用いたウェットエッチングであることが好ましい。また、当該エッチングの際、第1犠牲層51、第3犠牲層53および第4犠牲層54は、第2基体41およびレンズ層42を保護する保護層として機能する。保護層としての機能を好適に発揮するために、第1犠牲層51、第3犠牲層53および第4犠牲層54の各構成材料は、第2犠牲層52の構成材料と異なることが好ましい。特に、第2犠牲層52を除去する際に用いられるエッチングガスに対する第1犠牲層51のエッチングレートは、当該エッチングガスに対する第2犠牲層52のエッチングレートよりも遅いことが好ましい。第3犠牲層53および第4犠牲層54についても同様である。
次に、図20に示すように、第1孔422および第2孔423を用いて、第1犠牲層51、第3犠牲層53および第4犠牲層54がエッチングにより除去される。これにより、レンズ集合体420と第2基体41との間に空間Sが形成される。例えば、第2犠牲層52がシリコンで構成される場合、六フッ化硫黄(SF)等のフッ素系ガスを用いたドライエッチング、フッ硝酸等を用いたウェットエッチング、または三フッ化塩素(ClF)等のフッ素系ガスを用いたガスエッチングであることが好ましい。また、第1犠牲層51の構成材料、第3犠牲層53の構成材料および第4犠牲層54の構成材料を同一とすることで、第4犠牲層54および第3犠牲層53を一括して除去することができる。なお、上記ガスエッチングとは、単にガスを供給することによるエッチングである。また、上記ドライエッチングとは、プラズマエッチングおよびイオンビームエッチング等を含み、ガスエッチングを含まない。
図21は、第1実施形態における第1透光層形成工程S15および遮光膜形成工程S16を説明するための断面図である。第1透光層形成工程S15では、レンズ層42上に第1透光層43が形成される。第1透光層43は、例えばCVD法等の蒸着法により、例えば酸化ケイ素等を含む透光性膜が形成され、当該透光性膜に対してCMP法等の研磨処理による平坦化処理が行なわれることにより形成される。第1透光層43の形成の際、第1接続部432が形成されるとともに、第2接続部433が形成される。第1接続部432は、第1孔422を通じて、第2基体41に接触する。第2接続部433は、第2孔423を通じて、第2基体41に接触する。
次に、遮光膜形成工程S16では、第1透光層43上に遮光膜47が形成される。遮光膜47は、レンズ集合体420を平面視で囲むように形成される。遮光膜47は、例えば金属または金属化合物を含む層がCVD法等の蒸着法により形成され、その後、当該層がマスクを用いてパターニングされることにより形成される。
次に、第2透光層形成工程S17では、図示はしないが、第1透光層43上に遮光膜47を覆う第2透光層44を形成する。第2透光層44は、例えば酸化ケイ素を含む。第2透光層44は、例えばCVD法等の蒸着法により透光性膜が形成され、当該透光性膜に対してCMP法等の研磨処理による平坦化処理が行われることにより形成される。
次に、対向電極形成工程S18では、図示はしないが、第2透光層44上に対向電極45が形成される。対向電極45は、例えば金属または金属化合物を含む。対向電極45は、例えばCVD法等の蒸着法により形成される。
次に、第2配向膜形成工程S19では、例えば、ポリイミドからなる層がCVD法等の蒸着法により形成され、その後にラビング処理が施されることにより、第2配向膜46が形成される。以上により、図5に示す対向基板4が形成される。
前述したように、対向基板4の製造方法は、第2基体形成工程S11と、レンズ層形成工程S13と、第1透光層形成工程S15と、を有する。第2基体形成工程S11では、透光性を有する第2基体41が形成される。レンズ層形成工程S13では、第2基体41上に、複数のレンズ421を含むレンズ集合体420を有するレンズ層42が形成される。第1透光層形成工程S15では、レンズ層42上に、透光性を有する第1透光層43が形成される。また、レンズ層形成工程S13において、レンズ層42を厚さ方向に貫通する第1孔422が形成される。本実施形態では、第1孔422とともに第2孔423が形成される。また、対向基板4の製造方法は、レンズ層形成工程S13の後、かつ、第1透光層形成工程S15の前に、空間形成工程S14を有する。空間形成工程S14では、第1孔422および第2孔423を用いてエッチングにより、レンズ集合体420と第2基体41との間に空間Sが形成される。また、第1透光層形成工程S15において、第1透光層43により第1孔422および第2孔423が塞がれる。
かかる製造方法によれば、レンズ性能に優れる対向基板4を効率良くかつ高精度に形成することができる。さらに、図示はしないが、複数の対向基板4を形成するためのマザー基板を形成した後に当該マザー基板を個片化することにより、複数の対向基板4を、効率よくかつ高精度に形成することができる。
図22は、第1孔422および第2孔423を有さないレンズ層42xを有する構造体40xを示す断面図である。図22に示すように、第2基体41とレンズ層42xとで構成される構造体40xにより、前述の第1透光層43を用いずとも、複数のレンズ421xと第2基体41との間に空間Sxを設けることができると考えらえる。当該構造体40xは、例えば、第2基体41に対してレンズ層42xを接着剤により張り合わせることにより形成される。しかし、接着剤の厚さにはバラつきが生じるおそれがあり、レンズ層42xが第2基体41から剥離等するおそれが高くなり易い。特に、マザー基板を個片化して複数の構造体40xを形成する場合、個片化する際、レンズ層42xが第2基体41から剥離等するおそれがある。そのため、かかる方法では、レンズ性能に優れた構造体40xを効率良くかつ高精度に形成することが難しい。
これに対し、本実施形態の製造方法では、第2基体41上にレンズ層42が成膜された後、第1孔422および第2孔423を用いたエッチングにより空間Sが形成される。その後、第1孔422および第2孔423が第1透光層43で塞がれる。そのため、第2基体41にレンズ層42を接着剤により張り合わせる処理を省略することができる。それゆえ、第2基体41とレンズ層42との密着性のバラつきを防ぐことができる。よって、レンズ層42が第2基体41から剥離等するおそれを防止または抑制することができる。そのため、本実施形態の製造方法によれば、レンズ性能に優れた対向基板4を効率良くかつ高精度に形成することができる。
また、前述のように、第1透光層43は、第1孔422を通じて第2基体41に接続される「接続部」としての第1接続部432を備える。同様に、本実施形態では、第1透光層43は、第2孔423を通じて第2基体41に接続される第2接続部433を備える。第1透光層43が第1接続部432および第2接続部433を備えることで、第1透光層43が透光性基部431のみで構成される場合に比べ、第2透光層44等の製造時において、レンズ層42が撓むことを抑制することができる。
また、前述のように、レンズ層42には、第1孔422および第2孔423が設けられる。第1孔422に加え、さらに第2孔423が設けられることで、エッチングの効率を高めることができる。よって、空間形成工程S14をより迅速に行うことができる。
さらに、前述のように、レンズ集合体420は、レンズ層42の厚さ方向から見た平面視で、第1孔422と第2孔423との間に配置される。すなわち、平面視で、レンズ集合体420の両側に、第1孔422および第2孔423が配置される。かかる配置であることで、平面視でレンズ集合体420の片側のみ、例えば+z軸側のみに、第1孔422および第2孔423に配置されている場合に比べ、エッチングの効率を高めることができる。
また、前述のように、レンズ集合体420の平面視での外形4201は、長手形状である。特に、本実施形態では、レンズ集合体420の平面視での外形4201は、ほぼ四角形状をなす。第1孔422および第2孔423は、それぞれ外形4201の長手方向に直交する方向に沿って配置される。外形4201の長手方向に直交する方向は、図示ではy方向である。第1孔422および第2孔423がそれぞれy方向に沿って形成されることで、x方向に沿って形成される場合に比べ、レンズ層42の強度を高めることができる。特に、第1孔422が第1接続部432で塞がれる前におけるレンズ層42の強度を高めることができる。そのため、特に、レンズ層形成工程S13よりも前の工程において、レンズ層42に生じ得る撓みが、抑制される。それゆえ、レンズ層42および第1透光層43の各寸法精度を高めることができる。
なお、本実施形態では、平面視で第1孔422および第2孔423との間に、レンズ集合体420が配置されたが、第1孔422および第2孔423の配置はこれに限定されず任意である。例えば、第1孔422および第2孔423は、それぞれ、平面視でほぼ四角形状をなす外形4201のうちの1辺のみに配置されてもよい。また、例えば、第1孔422が、外形4201のうちの長辺に沿って配置され、第2孔423が外形4201のうちの短辺に沿って配置されてもよい。また、本実施形態では、レンズ集合体420の平面視での外形4201は、長手形状をなすが、これに限定されず任意である。例えば、平面視での外形4201は、円形、または四角形以外の多角形等であってもよい。
1−2.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図23は、第2実施形態におけるレンズ層42Aを説明するための図である。本実施形態は、レンズ層42Aの構成が主に第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態において第1実施形態と同様の事項については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明が適宜省略される。
図23に示すように、レンズ層42Aには、第1孔422Aおよび第2孔423Aが設けられる。第1孔422Aおよび第2孔423Aは、それぞれ、外形4201の長手方向に沿って配置される。図示では、外形4201の長手方向は、x方向である。第1孔422Aおよび第2孔423Aがx方向に沿って配置されることで、y方向に沿って配置される場合に比べ、第1孔422Aの平面積および第2孔423Aの平面積を大きくし易い。そのため、エッチングの効率を高めることができ、よって、空間形成工程S14をより迅速に行うことができる。また、第1孔422Aに加え、さらに第2孔423Aが設けられることで、エッチングの効率をさらに高めることができる。
また、第1透光層43Aは、第1接続部432Aおよび第2接続部433Aを有する。第1接続部432Aは、第1孔422A内に配置されている。同様に、第2接続部433Aは、第2孔423A内に配置されている。なお、図示では、第1孔422Aの平面積および第2孔423Aの平面積は、ほぼ等しいが、これらは互いに異なっていてもよい。
1−3.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図24は、第3実施形態におけるレンズ層42Bを説明するための図である。本実施形態は、レンズ層42Bの構成が主に第1実施形態と異なる。なお、第3実施形態において第1実施形態と同様の事項については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明が適宜省略される。
図24に示すように、レンズ層42Bには、厚さ方向に貫通する「第3貫通孔」としての第3孔424と、厚さ方向に貫通する「第4貫通孔」としての第4孔425と、が設けられる。第3孔424と第4孔425との間には、平面視でレンズ集合体420が配置される。また、第3孔424と第4孔425とは、レンズ集合体420の長手方向に沿って配置される。ゆえに、第1孔422、第2孔423、第3孔424および第4孔425は、平面視でほぼ四角形をなすレンズ層42Bの4つの辺に対応して配置される。レンズ層42Bが第1孔422、第2孔423、第3孔424および第4孔425を備えることで、第3孔424および第4孔425を備えていない場合に比べ、エッチングの効率を高めることができる。そのため、空間形成工程S14をより迅速に行うことができる。
また、第1透光層43Bは、第3接続部434および第4接続部435を有する。第3接続部434は、第3孔424内に配置されている。同様に、第4接続部435は、第4孔425内に配置されている。
1−4.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図25は、第4実施形態におけるレンズ層42Cを説明するための図である。本実施形態は、レンズ層42Cの構成が主に第1実施形態と異なる。なお、第4実施形態において第1実施形態と同様の事項については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明が適宜省略される。
図25に示すように、レンズ層42Cには、第1孔422Cおよび第2孔423Cを含む複数の孔429が設けられる。具体的には、レンズ層42Cには、y方向に沿って並んで配置される2つ以上の孔429と、x方向に沿って並んで配置される2つ以上の孔429とが設けられる。また、複数の孔429は、「貫通孔」としての第1孔422Cと、レンズ集合体420の平面視での外形4201の長手方向に直交する方向に沿って第1孔422Cと並んで配置される第2孔423Cとを有する。なお、第1孔422Cと第2孔423Cとは、外形4201の長手方向に沿って並んで配置されてもよい。また、第1孔422Cは、複数の孔429のうちの任意の1つの孔429である。本実施形態のように複数の孔429が設けられたレンズ層42Bによっても、エッチングにより空間Sを効率良く形成することができる。
1−5.変形例
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
1−5a.第1変形例
前述の各実施形態では、レンズ421は凸曲面を有する凸レンズで構成されるが、レンズ421は、凹曲面を有する凹レンズであってもよい。
1−5b.第2変形例
前述の各実施形態では、平面視で1つの画素電極28に対して1つのレンズ421が重なるが、平面視で1つの画素電極28に対して複数のレンズ421が重なってもよい。例えば、平面視で1つの画素電極28に対して4つのレンズ421が重なってもよい。
1−5c.第3変形例
前述の各実施形態では、第2基体41は、凹部411を有するが、第2基体41は凹部411を有していなくてもよい。例えば、レンズ層42の+z軸側の面に、凹部が設けられてもよい。その場合、例えば当該凹部の底面にレンズ集合体420を設けることができる。
1−5d.第4変形例
第2基体41とレンズ層42との間には、任意の要素が配置されてもよい。ただし、第2基体41とレンズ層42とは、図5に示すように互いに接触する部分を有することが好ましい。同様に、レンズ層42と第1透光層43との間には、任意の要素が配置されてもよい。ただし、レンズ層42と第1透光層43とは、図5に示すように互いに接触していることが好ましい。
1−5e.第5変形例
前述の各実施形態において、「スイッチング素子」は、TFT260であるが、これに限定されない。「スイッチング素子」は、例えば、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)等であってもよい。
1−5f.第6変形例
前述の各実施形態では、光LLは、対向基板4から入射するが、光LLは、素子基板2から入射してもよい。
2.電子機器
電気光学装置100は、各種電子機器に用いることができる。
図26は、電子機器の一例であるパーソナルコンピューター2000を示す斜視図である。パーソナルコンピューター2000は、各種の画像を表示する電気光学装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを有する。
図27は、電子機器の一例であるスマートフォン3000を示す斜視図である。スマートフォン3000は、操作ボタン3001と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを有する。操作ボタン3001の操作に応じて電気光学装置100に表示される画面内容が変更される。
図28は、電子機器の一例であるプロジェクターを示す模式図である。投射型表示装置4000は、例えば、3板式のプロジェクターである。電気光学装置1rは、赤色の表示色に対応する電気光学装置100であり、電気光学装置1gは、緑の表示色に対応する電気光学装置100であり、電気光学装置1bは、青色の表示色に対応する電気光学装置100である。すなわち、投射型表示装置4000は、赤、緑および青の表示色に各々対応する3個の電気光学装置1r、1g、1bを有する。
照明光学系4001は、光源である照明装置4002からの出射光のうち赤色成分rを電気光学装置1rに供給し、緑色成分gを電気光学装置1gに供給し、青色成分bを電気光学装置1bに供給する。各電気光学装置1r、1g、1bは、照明光学系4001から供給される各単色光を表示画像に応じて変調するライトバルブ等の光変調器として機能する。投射光学系4003は、各電気光学装置1r、1g、1bからの出射光を合成して投射面4004に投射する。
前述のパーソナルコンピューター2000、スマートフォン3000、および投射型表示装置4000は、それぞれ、前述の対向基板4を有する電気光学装置100を備える。電気光学装置100を備えるため、パーソナルコンピューター2000、スマートフォン3000および投射型表示装置4000における各表示の品質を高めることができる。
以上、好適な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前述の各実施形態に限定されない。また、本発明の各部の構成は、前述の実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成に置換でき、また、任意の構成を付加できる。
なお、本発明の光学基板が適用される電子機器としては、例示した機器に限定されず、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、車載用の表示器、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、およびPOS(Point of sale)端末等が挙げられる。さらに、本発明が適用される電子機器としては、プリンター、スキャナー、複写機、ビデオプレーヤー、またはタッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
また、前述した説明では、電気光学装置の一例として液晶表示装置について説明したが、電気光学装置はこれに限定されない。例えば、電気光学装置は、イメージセンサー等にも適用することができる。また、例えば、有機EL(electro luminescence)、無機ELまたは発光ポリマー等の発光素子を用いた表示パネルに対しても前述の実施形態と同様に適用され得る。また、着色された液体と当該液体に分散された白色の粒子とを含むマイクロカプセルを用いた電気泳動表示パネルに対しても前述の実施形態と同様に本発明が適用され得る。
2…素子基板、4…対向基板、8…シール部材、9…液晶層、11…走査線駆動回路、12…信号線駆動回路、14…外部端子、15…配線、21…第1基体、25…絶縁体、26…配線層、28…画素電極、29…第1配向膜、40…導光層、41…第2基体、42…レンズ層、43…第1透光層、44…第2透光層、45…対向電極、46…第2配向膜、47…遮光膜、51…第1犠牲層、52…第2犠牲層、53…第3犠牲層、54…第4犠牲層、80…封止材、81…注入口、100…電気光学装置、221…レンズ、251…第1層間絶縁膜、252…第2層間絶縁膜、253…第3層間絶縁膜、254…第4層間絶縁膜、255…第5層間絶縁膜、261…走査線、262…信号線、263…容量線、264…蓄積容量、269…遮光層、411…凹部、420…レンズ集合体、421…レンズ、422…第1孔、423…第2孔、431…透光性基部、432…第1接続部、433…第2接続部、434…第3接続部、435…第4接続部、502…第1空間用孔、503…第2空間用孔、510…凹レンズ群、511…レンズ用凹部、4110…開口縁、4201…外形、A10…表示領域、A11…透光領域、A12…配線領域、A20…周辺領域、LL…光、P…画素、S…空間。

Claims (12)

  1. 透光性を有する基体と、
    透光性を有する透光層と、
    前記基体と前記透光層との間に配置され、複数のレンズを含むレンズ集合体を有するレンズ層と、を備え、
    前記レンズ集合体と前記基体とは、空間を介して配置されており、
    前記レンズ層は、厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記透光層は、前記貫通孔を塞いで配置されていることを特徴とする光学基板。
  2. 前記透光層は、前記貫通孔を通じて前記基体に接続される接続部を備える請求項1に記載の光学基板。
  3. 前記レンズ層には、厚さ方向に貫通する第2貫通孔を有する請求項1または2に記載の光学基板。
  4. 前記レンズ集合体は、前記レンズ層の厚さ方向から見た平面視で、前記貫通孔と前記第2貫通孔との間に配置される請求項3に記載の光学基板。
  5. 前記レンズ集合体は、前記平面視で、長手形状の外形を有し、
    前記レンズ層は、前記貫通孔および前記第2貫通孔を、前記外形の長手方向に沿って配置する請求項4に記載の光学基板。
  6. 前記レンズ集合体は、前記平面視で、長手形状の外形を有し、
    前記レンズ層は、前記貫通孔および前記第2貫通孔を、前記外形の長手方向に直交する方向に沿って配置する請求項4に記載の光学基板。
  7. 前記レンズ層は、前記厚さ方向に貫通する第3貫通孔と、前記厚さ方向に貫通する第4貫通孔と、を有し、
    前記レンズ集合体は、前記平面視で、前記第3貫通孔と前記第4貫通孔との間に配置され、
    前記レンズ層は、前記第3貫通孔と前記第4貫通孔を、前記長手方向に沿って配置する請求項6に記載の光学基板。
  8. 前記レンズ集合体は、前記平面視で、長手形状の外形を有し、
    前記レンズ層は、前記貫通孔および前記第2貫通孔を、前記外形の長手方向または前記長手方向に直交する方向に沿って配置する請求項4に記載の光学基板。
  9. 前記レンズ層の厚さ方向から見た平面視で前記レンズ集合体と重ならない遮光膜を、さらに備える請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光学基板。
  10. 前記透光層に対して前記レンズ層とは反対側に配置され、透光性を有する電極と、
    前記電極と前記透光層との間に配置され、透光性を有する第2透光層と、をさらに備える請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光学基板。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光学基板を備えることを特徴とする電子機器。
  12. 透光性を有する基体を形成する工程と、
    前記基体上に、複数のレンズを含むレンズ集合体を有するレンズ層を形成する工程と、
    前記レンズ層上に、透光性を有する透光層を形成する工程と、を有し、
    前記レンズ層を形成する工程において、前記レンズ層を厚さ方向に貫通する貫通孔を形成し、
    前記レンズ層を形成する工程の後、かつ、前記透光層を形成する工程の前に、前記貫通孔を用いてエッチングにより、前記レンズ集合体と前記基体との間に空間を形成し、
    前記透光層を形成する工程において、前記透光層により前記貫通孔を塞ぐことを特徴とする光学基板の製造方法。
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