JP2020133719A - トラクション変速機およびアクチュエータ - Google Patents

トラクション変速機およびアクチュエータ Download PDF

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剛史 山村
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Abstract

【課題】遊星ローラまたは遊星ローラに接触する部品に寸法誤差が生じた場合でも、遊星ローラに対して各部品を接触した状態に維持できるトラクション変速機を提供することである。【解決手段】トラクション変速機1は、太陽ローラ10、遊星ローラ20、第1リング30、第2リング40、押圧機構50を備える。押圧機構は、第1リング、第2リングを、遊星ローラへ向けて軸方向に押圧する。遊星ローラは、円板状の大径部23と、大径部から軸方向の両側へ突出する第1小径部21、第2小径部22と、を有する。大径部の外周面231は、太陽ローラの外周面に接触する。第1リング、第2リングは、円環状の基部31,41と、基部から遊星ローラへ向けて軸方向に突出する凸部32,42と、を有する。凸部の内周面は、基部から離れるにつれて漸次に拡径する。凸部の内周面と、第1小径部第2小径部の外周面211,221とが、互いに接触する。【選択図】図1

Description

本発明は、トラクション変速機およびアクチュエータに関する。
従来、太陽ローラと、太陽ローラの周囲に配置された複数の遊星ローラと、を有するトラクション変速機が知られている。トラクション変速機は、太陽ローラと遊星ローラとの間の摩擦によって、太陽ローラの回転運動を、複数の遊星ローラの公転運動に変換して出力する。トラクション変速機は、歯車を用いた変速機に比べて、駆動時の騒音が小さいという特長を有する。
従来のトラクション減速機については、例えば、特開2017−165329号公報に記載されている。
特開2017−165329号公報
特開2008−17588号公報の変速機は、太陽ローラ(71)、複数の遊星ローラ(73)、第1のリング部材(74)、および第2のリング部材(75)を備えている。遊星ローラ(73)は、第1のリング部材(74)および第2のリング部材(75)によって、太陽ローラ(71)に押し付けられている。
しかしながら、当該公報の構造では、第1のリング部材(74)および第2のリング部材(75)の双方が、第1のハウジング(151)に対して固定されている(段落0033)。このような構造では、太陽ローラ(71)、複数の遊星ローラ(73)、第1のリング部材(74)、および第2のリング部材(75)のいずれかに寸法誤差が生じたときに、遊星ローラ(73)に対して、太陽ローラ(71)、第1のリング部材(74)、および第2のリング部材(75)を接触状態に維持することができない。
本発明の目的は、遊星ローラまたは遊星ローラに接触する部品に寸法誤差が生じた場合でも、遊星ローラに対して各部品を接触した状態に維持できるトラクション変速機を提供することである。
本願発明は、トラクション変速機であって、中心軸を中心として回転する太陽ローラと、前記太陽ローラの周囲において、前記中心軸と平行な回転軸を中心として自転可能かつ前記中心軸を中心として公転可能に支持される遊星ローラと、前記遊星ローラの軸方向一方側において、前記遊星ローラに接触する円環状の第1リングと、前記遊星ローラの軸方向他方側において、前記遊星ローラに接触する円環状の第2リングと、前記第1リングおよび前記第2リングの少なくとも一方を前記遊星ローラへ向けて軸方向に押圧する押圧機構と、前記遊星ローラとともに、前記中心軸を中心として回転するキャリアと、を備え、前記遊星ローラは、前記回転軸を中心とする円板状の大径部と、前記大径部の中央から軸方向一方側へ突出し、その外周面が軸方向一方側へ向かうにつれて漸次に縮径する第1小径部と、前記大径部の中央から軸方向他方側へ突出し、その外周面が軸方向他方側へ向かうにつれて漸次に縮径する第2小径部と、を有し、前記第1リングおよび前記第2リングの少なくとも一方は、前記中心軸を中心とする円環状の基部と、前記基部から前記遊星ローラへ向けて軸方向に突出し、その内周面が前記基部から離れるにつれて漸次に拡径する、円環状の凸部と、を有し、前記太陽ローラの外周面と、前記大径部の外周面とが、互いに接触し、前記凸部の内周面と、前記第1小径部または前記第2小径部の外周面とが、互いに接触する。
本願発明によれば、第1リングおよび第2リングの少なくとも一方が、押圧機構により、遊星ローラへ向けて軸方向に押圧される。また、第1リングまたは第2リングに設けられた凸部の弾性変形により、部品の寸法誤差を吸収できる。これにより、遊星ローラに対して各部品を、接触した状態に維持できる。
図1は、一実施形態に係るトラクション変速機の縦断面図である。 図2は、太陽ローラおよび複数の遊星ローラを、図1中のII−II位置から見た図である。 図3は、第1リングの斜視図である。 図4は、図1中のIV−IV位置から見た、第2リング、カム板、および球体の断面図である。 図5は、第1変形例に係るトラクション変速機の縦断面図である。 図6は、第2変形例に係るトラクション変速機の縦断面図である。 図7は、第3変形例に係るトラクション変速機を含むアクチュエータの縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、太陽ローラの中心軸と平行な方向を「軸方向」、中心軸に直交する方向を「径方向」、中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、上記の「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、上記の「直交する方向」は、略直交する方向も含む。
また、以下の説明では、図1中の右側を「入力側」と称し、図1中の左側を「出力側」と称する。「出力側」は本発明における「軸方向の一方側」に相当する。「入力側」は本発明における「軸方向の他方側」に相当する。
<1.一実施形態に係るトラクション変速機>
図1は、本発明の一実施形態に係るトラクション変速機1の縦断面図である。このトラクション変速機1は、外部から入力される第1回転数の回転運動を、第1回転数よりも低い第2回転数の回転運動に変換して出力する装置である。トラクション変速機1は、例えば、工場や倉庫において使用される無人搬送台車の車輪の駆動部に組み込まれて使用される。ただし、トラクション変速機1は、電動車椅子、電気自動車、プリンタの紙送り機構等の他の装置に使用されるものであってもよい。
図1に示すように、本実施形態のトラクション変速機1は、1つの太陽ローラ10、複数の遊星ローラ20、第1リング30、第2リング40、押圧機構50、およびキャリア60を備えている。
太陽ローラ10は、軸方向に延びる円柱状の部材である。太陽ローラ10は、中心軸91を中心とする円筒状の外周面を有する。太陽ローラ10は、図示を省略したケーシングに、軸受を介して支持される。太陽ローラ10の入力側の端部は、直接またはギア等の動力伝達機構を介して、駆動源であるモータに接続される。モータを駆動させると、太陽ローラ10は、中心軸91を中心として、第1回転数で回転する。
遊星ローラ20は、太陽ローラ10の周囲に配置された転動体である。図2は、太陽ローラ10および複数の遊星ローラ20を、図1中のII−II位置から見た図である。図2に示すように、本実施形態では、太陽ローラ10の周囲に、3つの遊星ローラ20が等間隔に配置されている。ただし、トラクション変速機1が有する遊星ローラ20の数は、1〜2つであってもよく、4つ以上であってもよい。各遊星ローラ20は、中央にピン孔24を有する。ピン孔24には、後述するキャリアピン61が挿入される。各遊星ローラ20は、このキャリアピン61により、中心軸91と平行な回転軸92を中心として、回転自在に支持される。
図1に示すように、本実施形態の遊星ローラ20は、第1小径部21、第2小径部22、および大径部23を有する。第1小径部21、第2小径部22、および大径部23は、いずれも、回転軸92と同軸に設けられる。
大径部23は、遊星ローラ20の軸方向の中央に位置する。大径部23は、回転軸92を中心とする円板状の部位である。大径部23は、円筒状の外周面231を有する。大径部23の当該外周面231は、太陽ローラ10の外周面に接触する。第1小径部21は、大径部23の中央から出力側へ向けて突出する。第1小径部21の外周面は、出力側へ向かうにつれて漸次に縮径する、第1傾斜面211となっている。第1傾斜面211は、後述する第1リング30に接触する。第2小径部22は、大径部23の中央から入力側へ向けて突出する。第2小径部22の外周面は、入力側へ向かうにつれて漸次に縮径する、第2傾斜面221となっている。第2傾斜面221は、後述する第2リング40に接触する。
第1リング30および第2リング40は、中心軸91を中心とする円環状の部材である。第1リング30は、遊星ローラ20の大径部23よりも出力側に位置する。第2リング40は、遊星ローラ20の大径部23よりも入力側に位置する。第1リング30は、図示を省略したケーシングに固定されている。すなわち、本実施形態の第1リング30は、軸方向に移動不能な固定リングである。第2リング40は、図示を省略したケーシングに対して、軸方向に移動可能に支持されている。すなわち、本実施形態の第2リング40は、軸方向に移動可能な可動リングである。
図3は、第1リング30の斜視図である。図1および図3に示すように、第1リング30は、第1基部31と第1凸部32とを有する。第1基部31は、遊星ローラ20の第1小径部21よりも出力側に位置する、円環状の部分である。第1凸部32は、第1基部31から遊星ローラ20の大径部23へ向けて軸方向に突出する、円環状の部分である。本実施形態では、第1凸部32が、第1基部31の径方向内側の端部から、入力側へ向けて突出する。このため、図1に示すように、第1リング30の断面形状は、全体としてL字状である。ただし、第1基部31は、第1凸部32よりも径方向内側へ延びる部分を有していてもよい。
図1および図3に示すように、第1凸部32の内周面321は、入力側へ向かうにつれて漸次に拡径する。すなわち、第1凸部32の内周面321は、第1基部31から離れるにつれて漸次に拡径する傾斜面となっている。図1に示すように、中心軸91および回転軸92を含む断面において、第1凸部32の内周面321と、上述した遊星ローラ20の第1小径部21の第1傾斜面211とは、略同一の角度で傾斜している。そして、この第1凸部32の内周面321と、各遊星ローラ20の第1傾斜面211とが、互いに接触する。
第2リング40は、第2基部41と第2凸部42とを有する。第2基部41は、遊星ローラ20の第2小径部22よりも入力側に位置する、円環状の部分である。第2凸部42は、第2基部41から遊星ローラ20の大径部23へ向けて軸方向に突出する、円環状の部分である。本実施形態では、第2凸部42が、第2基部41の径方向内側の端部から、出力側へ向けて突出する。このため、図1に示すように、第2リング40の断面形状は、全体としてL字状である。ただし、第2基部41は、第2凸部42よりも径方向内側へ延びる部分を有していてもよい。
図1に示すように、第2凸部42の内周面421は、出力側へ向かうにつれて漸次に拡径する。すなわち、第2凸部42の内周面421は、第2基部41から離れるにつれて漸次に拡径する傾斜面となっている。図1に示すように、中心軸91および回転軸92を含む断面において、第2凸部42の内周面421と、上述した遊星ローラ20の第2小径部22の第2傾斜面221とは、略同一の角度で傾斜している。そして、この第2凸部42の内周面421と、各遊星ローラ20の第2傾斜面221とが、互いに接触する。
押圧機構50は、可動リングである第2リング40を、遊星ローラ20へ向けて軸方向に押圧する機構である。図1に示すように、本実施形態の押圧機構50は、カム板51、球体52、およびばね53を有する。カム板51は、第2リング40よりも入力側に位置する。第2リング40の入力側の面と、カム板51の出力側の面とは、僅かな隙間を介して軸方向に対向する。
図4は、図1中のIV−IV位置から見た、第2リング40、カム板51、および球体52の断面図である。図4に示すように、第2リング40の入力側の面およびカム板51の出力側の面には、それぞれ凹部521,522が設けられている。凹部521,522の深さは、周方向の両端へ向かうにつれて、徐々に浅くなる。そして、これらの凹部521,522の間に、球体52が挟まれている。カム板51は、ばね53によって、第2リング40へ向けて押圧されている。これにより、カム板51、球体52、および第2リング40の間の隙間が低減され、一対の凹部521,522の表面と、球体52とが、互いに接触している。
ばね53には、例えば、コイルばねを用いることができる。ただし、コイルばねに代えて、ウェーブワッシャ等の他方式のばねを用いてもよい。
遊星ローラ20を介して第2リング40へトルクが伝達すると、図4の下段の図のように、カム板51に対して第2リング40が、周方向に移動する。そうすると、球体52は、一対の凹部521,522の周方向の端部付近へ乗り上げる。これにより、球体52が第2リング40を、出力側へ向けて押圧する。その結果、遊星ローラ20の第2傾斜面221に対して、第2リング40の第2凸部42の内周面421が、しっかりと接触した状態に維持される。また、遊星ローラ20の第1傾斜面211に対して、第1リング30の第1凸部32の内周面321が、しっかりと接触した状態に維持される。
また、遊星ローラ20は、第1リング30および第2リング40から、それぞれ軸方向の押圧力を受けることにより、径方向内側へ押圧される。すなわち、押圧機構50による軸方向の押圧力が、軸方向に対して傾斜した第1傾斜面211および第2傾斜面221によって、径方向内側への押圧力に変換される。これにより、遊星ローラ20の大径部23の外周面が、太陽ローラ10の外周面に、しっかりと接触した状態に維持される。その結果、太陽ローラ10、遊星ローラ20、第1リング30、および第2リング40の間の摩擦力による動力伝達を、精度よく行うことができる。
このように、カム板51、球体52、およびばね53は、第2リング40にかかるトルクに応じて、第2リング40を出力側へ押圧する、調圧カムを構成している。球体52は、周方向に複数配列されていることが好ましい。また、ばね53も、周方向に複数配置されていることが好ましい。調圧カムにより発生する軸方向の押圧力は、トルクの大きさに応じて増減する。したがって、トラクション変速機1の動作時にのみ、適切な押圧力を発生させることができる。
太陽ローラ10が回転すると、複数の遊星ローラ20は、太陽ローラ10との間の摩擦により、自転する。また、複数の遊星ローラ20は、第1リング30および第2リング40との間の摩擦により、第1リング30および第2リング40に沿って、太陽ローラ10の周囲を公転する。すなわち、複数の遊星ローラ20は、回転軸92を中心として自転しながら、中心軸91を中心として公転する。このとき、中心軸91を中心とする遊星ローラ20の公転の回転数は、第1回転数よりも低い第2回転数となる。
キャリア60は、遊星ローラ20の公転に従って、減速後の第2回転数で回転する部分である。図1に示すように、キャリア60は、複数のキャリアピン61と、出力部材62とを有する。複数のキャリアピン61は、それぞれ、遊星ローラ20の回転軸92に沿って延びる円柱状の部材である。各キャリアピン61は、遊星ローラ20のピン孔24に挿入される。これにより、遊星ローラ20が、回転軸92を中心として自転可能に支持される。また、各キャリアピン61の両端部は、出力部材62に固定される。
複数の遊星ローラ20が、減速後の第2回転数で公転すると、それに伴い、複数のキャリアピン61も、中心軸91を中心として、第2回転数で回転する。また、複数のキャリアピン61が回転すると、キャリアピン61に固定された出力部材62も、中心軸91を中心として、第2回転数で回転する。
既述の通り、このトラクション変速機1では、遊星ローラ20が、第1小径部21、第2小径部22、および大径部23を有する。そして、大径部23が太陽ローラ10に接触し、それよりも遊星ローラ20の回転軸92に近い位置において、第1小径部21および第2小径部22が、第1リング30および第2リング40に、それぞれ接触する。このようにすれば、第1リング30および第2リング40に沿う遊星ローラ20の公転速度が遅くなる。その結果、太陽ローラ10、第1リング30、および第2リング40に、遊星ローラ20の同じ面が接触する場合と比べて、トラクション変速機1の減速比を高めることができる。
また、このトラクション変速機1では、第1リング30が、軸方向に突出した第1凸部32を有する。そして、この第1凸部32の内周面321が、遊星ローラ20の第1小径部21に接触する。このようにすれば、押圧機構50から受ける軸方向の押圧力によって、第1凸部32に弾性変形が生じる。したがって、太陽ローラ10、遊星ローラ20、第1リング30、または第2リング40に僅かな寸法誤差が生じた場合でも、第1凸部32の弾性変形により、その寸法誤差を吸収できる。これにより、遊星ローラ20に対する太陽ローラ10、第1リング30、および第2リング40の接触状態を、より安定させることができる。
同様に、このトラクション変速機1では、第2リング40が、軸方向に突出した第2凸部42を有する。そして、この第2凸部42の内周面421が、遊星ローラ20の第2小径部22に接触する。このようにすれば、押圧機構50から受ける軸方向の押圧力によって、第2凸部42に弾性変形が生じる。したがって、太陽ローラ10、遊星ローラ20、第1リング30、または第2リング40に僅かな寸法誤差が生じた場合でも、第2凸部42の弾性変形により、その寸法誤差を吸収できる。これにより、遊星ローラ20に対する太陽ローラ10、第1リング30、および第2リング40の接触状態を、より安定させることができる。
なお、本実施形態では、第1凸部32の内周面321の中心軸91に対する傾斜角度と、第2凸部42の内周面421の中心軸91に対する傾斜角度とが、同一の角度となっている。このようにすれば、第1リング30および第2リング40から、遊星ローラ20に対して、均等に押圧力を作用させることができる。したがって、遊星ローラ20の姿勢を安定させることができる。ただし、第1凸部32の内周面321の中心軸91に対する傾斜角度と、第2凸部42の内周面421の中心軸91に対する傾斜角度とは、僅かに相違していてもよい。
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されない。
<2−1.第1変形例>
図5は、第1変形例に係るトラクション変速機1Aの縦断面図である。この第1変形例では、第2リング40Aの第2基部41Aの外周面の軸方向の長さが、第1リング30Aの第1基部31Aの外周面の軸方向の長さよりも、長くなっている。このようにすれば、図示を省略したケーシングの内周面に、第2基部41Aの外周面を接触させて、第2リング40Aを軸方向に移動させる際に、第2リング40Aの姿勢をより安定させることができる。
特に、図5の例では、第2基部41Aの径方向外側の端部が、出力側へ向けて突出している。これにより、第2基部41Aの外周面の軸方向の長さが確保されている。このようにすれば、第2基部41Aの外周面の軸方向の長さを確保しながら、第2リング40Aの全体としての軸方向の寸法を抑制できる。したがって、トラクション変速機1Aの軸方向の寸法も抑制できる。
<2−2.第2変形例>
図6は、第2変形例に係るトラクション変速機1Bの縦断面図である。この第2変形例では、押圧機構50Bが、ばね53Bのみを有する。ばね53Bの出力側の端部は、第2リング40Bの入力側の端面に接続されている。ばね53Bの入力側の端部は、図示を省略したケーシングに接続されている。また、ばね53Bは、ケーシングと第2リング40Bとの間において、自然長よりも軸方向に圧縮された状態で、配置されている。このため、ばね53Bの反発力によって、第2リング40Bは、常に出力側へ向けて押圧される。
このように、押圧機構50Bは、調圧カムではなく、ばね53Bのみによって、第2リング40Bを軸方向に押圧する機構であってもよい。ばね53Bは、周方向に複数配置されていることが好ましい。ばね53Bには、例えば、コイルばねを用いることができる。ただし、コイルばねに代えて、ウェーブワッシャ等の他方式のばねを用いてもよい。
また、ばね53Bは、図6のように、第2リング40Bに直接的に接続されていてもよく、他の部材を介して間接的に接続されていてもよい。
<2−3.第3変形例>
図7は、第3変形例に係るトラクション変速機1Cを含むアクチュエータ100Cの縦断面図である。この第3変形例では、トラクション変速機1Cと、トラクション変速機1Cへ回転運動を入力するモータ2Cとが、組み合わされて、1つのアクチュエータ100Cを構成している。図7に示すように、太陽ローラ10Cは、モータ2Cの出力軸に接続される。モータ2Cを駆動させると、太陽ローラ10Cは、第1回転数で回転する。トラクション変速機1Cとモータ2Cとは、図示を省略したケーシングによって、互いに固定される。
このように、モータ2Cとトラクション変速機1Cとを組み合わせれば、減速後の第2回転数の回転運動を出力するアクチュエータを、単一の部品として扱うことができる。したがって、モータ2Cおよびトラクション変速機1Cを含む装置の製造が、より容易となる。
<2−4.第4変形例>
上記の実施形態および各変形例では、第1リングおよび第2リングの双方が、軸方向に突出する凸部を有していた。しかしながら、凸部は、第1リングおよび第2リングのいずれか一方のみに設けられていてもよい。その場合でも、太陽ローラ、遊星ローラ、第1リング、または第2リングの寸法誤差を、当該凸部で吸収することができればよい。すなわち、凸部は、第1リングおよび第2リングの少なくともいずれか一方に、設けられていればよい。
また、上記の実施形態では、出力側の第1リングが固定リングであり、入力側の第2リングが可動リングであった。しかしながら、出力側の第1リングを可動リングとし、入力側の第2リングを固定リングとしてもよい。その場合、押圧機構は、可動リングである第1リングを、入力側へ向けて押圧する機構とすればよい。
トラクション変速機を構成する各部材の材料には、例えば、高強度の金属を用いればよい。ただし、各部材の材料は、使用時の負荷に耐え得るものであればよく、必ずしも金属には限定されない。
また、トラクション変速機の細部の形状については、本願の各図に示された形状と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、トラクション変速機およびアクチュエータに利用できる。
1,1A,1B,1C トラクション変速機
91 中心軸
2C モータ
10,10C 太陽ローラ
20 遊星ローラ
21 第1小径部
22 第2小径部
23 大径部
24 ピン孔
30,30A 第1リング
31,31A 第1基部
32 第1凸部
40,40A,40B 第2リング
41,41A 第2基部
42 第2凸部
50,50B 押圧機構
51 カム板
52 球体
53,53B ばね
60 キャリア
61 キャリアピン
62 出力部材
91 中心軸
92 回転軸
100C アクチュエータ
211 第1傾斜面
221 第2傾斜面
231 外周面
321 内周面
421 内周面
521 凹部
522 凹部

Claims (10)

  1. 中心軸を中心として回転する太陽ローラと、
    前記太陽ローラの周囲において、前記中心軸と平行な回転軸を中心として自転可能かつ前記中心軸を中心として公転可能に支持される遊星ローラと、
    前記遊星ローラの軸方向一方側において、前記遊星ローラに接触する円環状の第1リングと、
    前記遊星ローラの軸方向他方側において、前記遊星ローラに接触する円環状の第2リングと、
    前記第1リングおよび前記第2リングの少なくとも一方を前記遊星ローラへ向けて軸方向に押圧する押圧機構と、
    前記遊星ローラとともに、前記中心軸を中心として回転するキャリアと、
    を備え、
    前記遊星ローラは、
    前記回転軸を中心とする円板状の大径部と、
    前記大径部の中央から軸方向一方側へ突出し、その外周面が軸方向一方側へ向かうにつれて漸次に縮径する第1小径部と、
    前記大径部の中央から軸方向他方側へ突出し、その外周面が軸方向他方側へ向かうにつれて漸次に縮径する第2小径部と、
    を有し、
    前記第1リングおよび前記第2リングの少なくとも一方は、
    前記中心軸を中心とする円環状の基部と、
    前記基部から前記遊星ローラへ向けて軸方向に突出し、その内周面が前記基部から離れるにつれて漸次に拡径する、円環状の凸部と、
    を有し、
    前記太陽ローラの外周面と、前記大径部の外周面とが、互いに接触し、
    前記凸部の内周面と、前記第1小径部または前記第2小径部の外周面とが、互いに接触する、トラクション変速機。
  2. 請求項1に記載のトラクション変速機であって、
    前記凸部は、前記基部の径方向内側の端部から軸方向に突出する、トラクション変速機。
  3. 請求項1または請求項2に記載のトラクション変速機であって、
    前記第1リングは、
    前記中心軸を中心とする円環状の第1基部と、
    前記第1基部から軸方向他方側へ向けて突出し、その内周面が軸方向他方側へ向かうにつれて漸次に拡径する、円環状の第1凸部と、
    を有し、
    前記第2リングは、
    前記中心軸を中心とする円環状の第2基部と、
    前記第2基部から軸方向一方側へ向けて突出し、その内周面が軸方向一方側へ向かうにつれて漸次に拡径する、円環状の第2凸部と、
    を有し、
    前記第1凸部の内周面と、前記第1小径部の外周面とが、互いに接触し、
    前記第2凸部の内周面と、前記第2小径部の外周面とが、互いに接触する、トラクション変速機。
  4. 請求項3に記載のトラクション変速機であって、
    前記第1凸部の内周面の前記中心軸に対する傾斜角度と、前記第2凸部の内周面の前記中心軸に対する傾斜角度とが、同一である、トラクション変速機。
  5. 請求項3または請求項4に記載のトラクション変速機であって、
    前記第1リングは、軸方向に移動不能な固定リングであり、
    前記第2リングは、軸方向に移動可能な可動リングであり、
    前記第2基部の外周面の軸方向の長さは、前記第1基部の外周面の軸方向の長さよりも長い、トラクション変速機。
  6. 請求項5に記載のトラクション変速機であって、
    前記第2基部の径方向外側の端部が、軸方向一方側へ向けて突出する、トラクション変速機。
  7. 請求項5または請求項6に記載のトラクション変速機であって、
    前記押圧機構は、
    前記第2リングの軸方向他方側に位置するカム板と、
    前記カム板の軸方向一方側の面に設けられた凹部と、前記第2リングの軸方向他方側の面に設けられた凹部とに挟まれた球体と、
    を含む調圧カムを有し、
    前記第2リングにかかるトルクに応じて、前記球体が前記第2リングを軸方向一方側へ押圧する、トラクション変速機。
  8. 請求項7に記載のトラクション変速機であって、
    前記調圧カムは、
    前記カム板を前記第2リングへ向けて押圧するばね
    をさらに有する、トラクション変速機。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のトラクション変速機であって、
    前記押圧機構は、
    前記第1リングおよび前記第2リングの少なくとも一方を、直接または他の部材を介して軸方向に押圧するばね
    を有する、トラクション変速機。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のトラクション変速機と、
    前記太陽ローラを回転させるモータと、
    を備えたアクチュエータ。
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