JP2002276749A - 電動式駆動装置 - Google Patents

電動式駆動装置

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JP2002276749A
JP2002276749A JP2001080431A JP2001080431A JP2002276749A JP 2002276749 A JP2002276749 A JP 2002276749A JP 2001080431 A JP2001080431 A JP 2001080431A JP 2001080431 A JP2001080431 A JP 2001080431A JP 2002276749 A JP2002276749 A JP 2002276749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、出力軸29の回転数及び回転
角度を厳密に規制できる構造を実現する。 【解決手段】 エンコーダ12とセンサ13とから成る
回転速度検出装置を備えた電動サーボモータ1の回転駆
動軸4の回転を、摩擦ローラ式変速機2の中心ローラ1
4に伝達する。そして、この中心ローラ14の回転を、
ガイドローラ21a及びウェッジローラを含む中間ロー
ラを介して外輪27に伝達し、出力軸29より取り出
す。このウェッジローラの作用により、上記電動サーボ
モータ1からこの出力軸29に伝達する動力の大きさに
拘らず、トラクション部の滑り率を一定にできて、上記
課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る電動式駆動装
置は、各種巻上装置、工作機械の主軸駆動装置、半導体
製造装置のターンテーブル用駆動装置、電動自動車のホ
イールインモータ等の様に、被駆動部を、その駆動量
(回転数)を規制しつつ回転駆動する場合に利用する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】各種機械
装置の回転部分(被駆動部分)を、電動モータの出力を
減速機により減速すると共にトルクを増大させて回転駆
動する事が一般的に行なわれている。上記減速機として
従来一般的には、遊星歯車機構等の歯車式減速機を使用
していた。この様な歯車式減速機を使用する場合に、被
駆動部分の変位量(回転数、回転角度)を正確に規制す
る、言い換えれば正確なサーボを行なう為には、減速機
の出力軸の回転を検出し、この回転を電動サーボモータ
にフィードバックさせる必要がある。
【0003】この理由は、一般的な歯車式減速機の場
合、歯車同士の噛み合いに基づき、回転伝達に伴って角
速度が微妙に変化する為、入力軸の角速度が一定であっ
ても、出力軸の角速度が微妙に変化する為である。この
為、上記歯車式減速機の出力軸により回転駆動される被
駆動部材の位置決めを厳密に行なわせる為には、この被
駆動部材と直結した上記出力軸側に回転検出器を設置
し、この回転検出器の検出信号により、上記入力軸を回
転駆動する為の電動サーボモータの制御を行なう必要が
ある。
【0004】ところが、減速機の出力軸側に回転検出器
を設置する事は、設置スペースが限られている場合が多
く、仮に設置できても設置作業が面倒になる場合が多
い。しかも、歯車同士の噛み合いに基づく、上記歯車式
減速機の出力軸の回転角速度の微変動を修正する場合、
制御系でハンチングを起こし易くなる。
【0005】そこで、減速機として、入力軸から出力軸
に回転力を、角速度の変動なく伝達できる摩擦式変速機
を使用し、電動サーボモータを制御する為の回転検出器
を、この電動サーボモータ側に設置する事が考えられ
る。但し、単に減速機として摩擦式変速機を使用し、電
動サーボモータの側に回転検出器を設置しただけでは、
被駆動部材の位置決めを正確に行なえない可能性があ
る。この理由は、単純な摩擦式変速機の場合には、伝達
すべき動力の変動に伴うトラクション係数の変動が摩擦
による動力伝達部(トラクション部)の滑り率の変動に
結び付く、言い換えれば伝達すべき動力が変動すると滑
り率が変動する為である。
【0006】即ち、摩擦式変速機の場合には、このトラ
クション部で伝達される動力(トラクション力)FT
と、このトラクション部の面圧を確保する為の押し付け
力Nとは、トラクション係数μに比例する(FT =μ・
N)。トラクション部の接触面圧が一定である一般的な
摩擦式変速機の場合には、このうちの押し付け力Nが一
定であるから、上記トラクション力FT は、図10
(A)に示す様に、トラクション係数μに比例する。従
って、仮に上記トラクション部での滑り率Sがこのトラ
クション係数μに比例すると仮定すれば、この滑り率S
は、図10(B)に示す様に、上記トラクション力FT
に比例して変化してしまう。この様にトラクション力F
T の変化に対応して滑り率Sが変化すると、上記電動サ
ーボモータ側の回転数をいくら厳密に規制しても、被駆
動部材の変位量を厳密に規制する事はできない。
【0007】これに対して、図11(A)に示す様に、
トラクション部の面圧を確保する為の押し付け力Nをト
ラクション力FT に比例して変化させれば、図11
(B)に示す様に、このトラクション力FT の変動に拘
らず、滑り率Sを一定にできる。そして、この滑り率S
を一定にすれば、上記電動サーボモータ側の回転数を厳
密に規制する事により、被駆動部材の変位量を厳密に規
制できる様になる。本発明の電動式駆動装置は、この様
な事情に鑑みて発明したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電動式駆動装置
は、電動サーボモータと、互いに転がり接触する複数の
伝達部材同士の間で駆動力を伝達すると共に、これら各
伝達部材の転がり接触部の直径の比に応じた変速比で変
速を行なう摩擦式変速機とを備える。この摩擦式変速機
は、伝達する駆動力に応じた押し付け力を発生して上記
各伝達部材の転がり接触部同士の当接部であるトラクシ
ョン部の面圧を変化させる押圧機構を内蔵したものであ
る。そして、上記電動サーボモータ側にのみ、回転検出
手段を設けている。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明の電動式駆動装置に
よれば、押圧機構の働きにより、トラクション力の変動
に拘らず摩擦式変速機のトラクション部の滑り率を一定
にできて、電動サーボモータ側にのみ回転検出手段を設
けただけで、上記摩擦式変速機の出力軸の回転数並びに
回転角度を厳密に規制できる。この為、簡単な構成で小
型・軽量、且つ低コストで実現できる構造で、各種機械
装置の駆動を高精度で行なえる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜4は、請求項1〜2に対応
する、本発明の実施の形態の第1例を示している。この
電動式駆動装置は、電動サーボモータ1とウェッジロー
ラ型の摩擦ローラ式変速機2とを、回転力の伝達方向に
関して互いに直列に配置して成る。これら電動サーボモ
ータ1及び摩擦ローラ式変速機2は、単一の基板3を挟
んで軸方向両側に設けられており、上記電動サーボモー
タ1の回転駆動軸4の回転力を上記摩擦ローラ式変速機
2により減速してから、この摩擦ローラ式変速機2の出
力軸29を通じて取り出し自在としている。
【0011】上記電動サーボモータ1を構成するステー
タ6は、全体を円筒状に構成されており、その軸方向両
端部を1対の支持環7、8に突き当てている。このうち
の一方(図1の右方)の支持環7は、上記基板3の片面
(図1の左面)外径寄り部分に結合固定している。又、
他方(図1の左方)の支持環8は、複数本のボルト9に
より上記一方の支持環7に結合して、これら両支持環
7、8同士の間で、上記ステータ6を軸方向両側から挟
持している。この状態で、このステータ6及び上記他方
の支持環8が、上記基板3に対し固定される。上記回転
駆動軸4の中間部両端寄り部分は、それぞれが深溝型或
はアンギュラ型の玉軸受である、1対の転がり軸受10
a、10bにより、上記基板3及び他方の支持環8の中
央部に、回転自在に支持している。
【0012】又、上記回転駆動軸4の中間部で上記1対
の転がり軸受10a、10b同士の間部分には、ロータ
11を外嵌固定し、上記ステータ6への通電に基づくこ
のロータ11の回転に伴って、上記回転駆動軸4を回転
駆動自在としている。又、この回転駆動軸4の基端部
(図1の左端部)で上記転がり軸受10aから突出した
部分にエンコーダ12を固定すると共に、上記他方の支
持環8に支持固定したセンサ13の検出部をこのエンコ
ーダ12に対向させて、上記回転駆動軸4の回転量(回
転数及び回転角度)を検出する為の回転検出手段を構成
している。更に、上記回転駆動軸4の先端部(図1の右
端部)は小径にして、前記摩擦ローラ式変速機2の中心
ローラ14としての機能を持たせている。この為に、上
記回転駆動軸4の先端部で上記転がり軸受10bから突
出した部分は、上記基板3の他面(図1の右面)よりも
軸方向に突出させている。
【0013】一方、上記摩擦ローラ式変速機2を構成す
る為、上記基板3の他面には、変速機ケース15を結合
固定している。上記中心ローラ14は、この変速機ケー
ス15内の略中央部に挿入されている。尚、この中心ロ
ーラ14を挿通する為に上記基板3に形成した通孔16
は、この基板3の略中央部で、上記変速機ケース15の
中心から少しだけ外れた位置となる部分に設けている。
又、上記変速機ケース15の内側で上記中心ローラ14
の周囲部分には、3本の枢軸17a、17b、17c
を、それぞれこの中心ローラ14と平行に配置してい
る。即ち、これら各枢軸17a、17b、17cの一端
部(図1の左端部)を上記基板3に支持すると共に、他
端部(図1の右端部)を連結板18に支持している。
【0014】尚、これら各枢軸17a、17b、17c
のうち、図2の上部中央並びに下部右側に位置する2本
の枢軸17a、17bは、その両端部を上記基板3及び
連結板18に形成した嵌合孔19、19に圧入固定して
いる。従って、これら両枢軸17a、17bが、上記変
速機ケース15内で円周方向或は直径方向に変位する事
はない。これに対して、図2の下部左側に位置する残り
1本の枢軸17cは、両端部を上記基板3及び連結板1
8に対し、上記変速機ケース15の円周方向及び直径方
向に関して若干の変位自在に支持している。この為に、
上記基板3及び連結板18の一部で上記枢軸17cの両
端部に整合する部分には、この枢軸17cの外径よりも
大きな幅及び長さを有する支持孔20、20を形成し、
これら各支持孔20、20に、上記枢軸17cの両端部
を緩く係合させている。
【0015】そして、これら各枢軸17a、17b、1
7cの中間部周囲に、それぞれが中間ローラであるガイ
ドローラ21a、21b及びウェッジローラ22を、そ
れぞれラジアルニードル軸受23により、回転自在に支
持している。尚、上記連結板18の片面(図1の左面)
の一部で上記ガイドローラ21a、21b及びウェッジ
ローラ22から外れた位置には突部24、24を形成し
ている。そして、これら各突部24、24の先端面(図
1の左端面)を上記基板3の内面(上記ガイドローラ2
1a、21b及びウェッジローラ22を設置した空間側
の面で、図1の右面)の一部に突き当てた状態で、連結
ボルト25、25により上記連結板18を、上記基板3
に連結固定している。又、上記ガイドローラ21a、2
1b及びウェッジローラ22の軸方向両端面と上記連結
板18及び基板3との間には、それぞれワッシャ26、
26を設けて、これら各ローラ21a、21b、22の
回転が円滑に行なわれる様にしている。
【0016】又、上記変速機ケース15の内側で上記ガ
イドローラ21a、21b及びウェッジローラ22を囲
む部分には、円筒状の外輪27を設けている。そして、
この外輪27の内周面と、上記ガイドローラ21a、2
1b及びウェッジローラ22の外周面とを、当接自在と
している。又、上記変速機ケース15の中央部に設けた
円筒状の支持筒部28の内側に出力軸29を、それぞれ
が深溝型或はアンギュラ型の玉軸受である、1対の転が
り軸受30a、30bにより、回転自在に支持してい
る。そして、上記出力軸29の基端部と上記外輪27と
を、この出力軸29の基端部に固設した連結板31を介
して、回転力の伝達自在に、径方向に関する若干の相対
変位自在に連結している。この為に、上記外輪27の片
端部(図1の右端部)の円周方向複数個所に形成した切
り欠き32、32と上記連結板31の外周縁部に突設し
た突片33、33とを係合させている。そして、上記外
輪27の端部内周面に係止した止め輪34により、上記
各突片33、33が上記各切り欠き32、32から抜け
出る事を防止している。
【0017】又、上記各ガイドローラ21a、21b及
びウェッジローラ22の外周面は、それぞれ前記中心ロ
ーラ14の外周面と、上記外輪27の内周面とに当接さ
せている。上記中心ローラ14の中心と上記出力軸29
及び外輪27の中心とは互いに偏心している。即ち、前
述の様に、上記中心ローラ14を挿通する通孔16は、
上記変速機ケース15の中心から少しだけ外れた位置に
設けているのに対して、上記出力軸29を挿通する支持
筒部28は、上記変速機ケース15の中心に設けてい
る。又、この支持筒部28の内側に回転自在に支持した
出力軸29と外輪27とは、互いに実質的に同心であ
る。従って、上記中心ローラ14と上記外輪27及び出
力軸29とは、上記通孔16の変速機ケース15の中心
からのずれ量δ(図1参照)分だけ、互いに偏心してい
る。そして、上記中心ローラ14の外周面と上記外輪2
7の内周面との間に存在して上記ガイドローラ21a、
21b及びウェッジローラ22が設けられた環状空間3
5の直径方向に関する幅寸法が、上記δ分の偏心量に見
合う分だけ、円周方向に関して不同になっている。
【0018】この様に、上記環状空間35の幅寸法を円
周方向に関して不同にした分、上記ガイドローラ21
a、21b及びウェッジローラ22の外径を異ならせて
いる。即ち、上記外輪27に対し中心ローラ14が偏心
している側(図1〜2の下側)に位置するガイドローラ
21b及びウェッジローラ22の径を、互いに同じとす
ると共に比較的小径にしている。これに対して、上記外
輪27に対し中心ローラ14が偏心しているのと反対側
(図1〜2の上側)に位置するガイドローラ21aの径
を、上記ガイドローラ21b及びウェッジローラ22よ
りも大きくしている。そして、これら3個の、それぞれ
が中間ローラであるガイドローラ21a、21b及びウ
ェッジローラ22の外周面を、上記中心ローラ14の外
周面及び上記外輪27の内周面に当接させている。
【0019】尚、それぞれが中間ローラである、上記2
個のガイドローラ21a、21b及び1個のウェッジロ
ーラ22のうち、両ガイドローラ21a、21bを支持
した枢軸17a、17bは、前述の様に、上記変速機ケ
ース15内に固定している。これに対して、ウェッジロ
ーラ22を支持した枢軸17cは、やはり前述した様に
上記変速機ケース15内に、円周方向及び直径方向に関
する若干の変位を自在に支持している。従って、上記ウ
ェッジローラ22も、上記変速機ケース15内で円周方
向及び直径方向に関して若干の変位自在である。そし
て、前記基板3及び連結板18のシリンダ孔36、36
内に装着した圧縮コイルばね37、37等の弾性材によ
り、上記ウェッジローラ22を支持した枢軸17cを、
この枢軸17cに回転自在に支持したウェッジローラ2
2を前記環状空間35の幅の狭い部分に向け移動させる
べく、弾性的に押圧している。図示の例では、上記圧縮
コイルばね37、37により、それぞれの先端部(図2
の右下端部)に外向フランジ状の鍔部38を形成した押
圧ピン39、39を押圧し、これら両押圧ピン39、3
9により、上記枢軸17cの両端部を同方向に押圧して
いる。
【0020】前述の様な電動サーボモータ1と、上述の
様な摩擦ローラ式変速機2とを組み合わせた、本例の電
動式駆動装置の場合、前記エンコーダ12とセンサ13
とから成る回転検出手段により上記電動サーボモータ1
の回転駆動軸4の回転量を厳密に規制すれば、上記摩擦
ローラ式変速機2の出力軸29の回転量を厳密に規制で
きる。
【0021】先ず、上記出力軸29を回転させる場合に
は、上記電動サーボモータ1のステータ6に通電し、こ
の電動サーボモータ1の回転駆動軸4を回転させる。こ
の結果、この回転駆動軸4と一体に設けた前記中心ロー
ラ14が、図2、4の反時計方向に回転する。この中心
ローラ14の回転は、この中心ローラ14の外周面と、
ガイドローラ21a、21b及びウェッジローラ22の
外周面との当接部である、各内径側当接部40、40を
介して、上記各ガイドローラ21a、21b及びウェッ
ジローラ22に伝わる。更に、これらガイドローラ21
a、21b及びウェッジローラ22の回転は、これら各
ローラ21a、21b、22の外周面と前記外輪27の
内周面との当接部である、各外径側当接部41、41を
介して、上記外輪27に伝わる。そして、この外輪27
に結合した前記出力軸29が、上記中心ローラ14とは
逆方向に回転駆動される。
【0022】上記回転駆動軸4より上記出力軸29を回
転駆動すべく、上記中心ローラ14が図2、4の反時計
方向に回転すると、上記ウェッジローラ22が、この中
心ローラ14から加わる力と前記各圧縮コイルばね37
の弾力とにより、上記環状空間35内で、この環状空間
35の幅の狭い部分(図2、4の下側中央部分)に向け
移動する。この結果、上記ウェッジローラ22の外周面
が、上記中心ローラ14の外周面と上記外輪27の内周
面とを強く押圧する。そして、このウェッジローラ22
の外周面と上記中心ローラ14の外周面との当接部であ
る内径側当接部40、及び、上記ウェッジローラ22の
外周面と上記外輪27の内周面との当接部である外径側
当接部41の当接圧が高くなる。
【0023】上記ウェッジローラ22に関する内径側、
外径側両当接部40、41の当接圧が高くなると、上記
中心ローラ14と外輪27とのうちの少なくとも一方の
部材が、組み付け隙間、或は弾性変形等に基づき、それ
ぞれの直径方向に関して僅かに変位する。この結果、残
り2個の中間ローラであるガイドローラ21a、21b
の外周面と上記中心ローラ14の外周面との当接部であ
る2個所の内径側当接部40、40、及びこれらガイド
ローラ21a、21bの外周面と上記外輪27の内周面
との当接部である2個所の外径側当接部41、41の当
接圧が高くなる。そして、上記外輪27及び上記出力軸
29が、図2、4の時計方向に回転する。尚、この状態
では、上記ウェッジローラ22を支持した前記枢軸17
cと、前記各押圧ピン39、39の先端部に形成した鍔
部38、38とが離隔しても差し支えない。
【0024】上記ウェッジローラ22を、上記環状空間
35内でこの環状空間35の幅の狭い部分に向け移動さ
せようとする力は、上記中心ローラ14から上記外輪2
7に伝達するトルクの大きさに応じて変化する。即ち、
上記中心ローラ14の駆動トルクが大きくなる程、上記
ウェッジローラ22を上記環状空間35の幅の狭い部分
に向け移動させようとする力が大きくなる。そして、こ
の力が大きくなる程、上記各内径側、外径側両当接部4
0、41の当接圧が大きくなる。逆に言えば、上記駆動
トルクが小さい場合には、これら各内径側、外径側両当
接部40、41の当接圧が小さい。この為、上記各内径
側、外径側両当接部40、41の当接圧を、前記回転駆
動軸4と前記出力軸29との間で伝達すべきトルクの大
きさに応じた適正値にできて、摩擦ローラ式変速機の伝
達効率を高くできる。
【0025】言い換えれば、それぞれがトラクション部
である、上記各内径側、外径側両当接部40、41の当
接圧を、これら各当接部40、41で伝達するトラクシ
ョン力に応じて高くできる為、上記回転駆動軸4から上
記出力軸29に伝達する力の大きさの変動に拘らず、上
記各当接部40、41での滑り率Sを一定に(例えば、
常にゼロに)できる。この為、前述した様に、前記エン
コーダ12とセンサ13とから成る回転検出手段により
上記電動サーボモータ1の回転駆動軸4の回転量を厳密
に規制すれば、上記摩擦ローラ式変速機2の出力軸29
の回転量を厳密に規制できる。
【0026】尚、図示の例では、摩擦ローラ式変速機2
を構成する3個の中間ローラのうち、2個の中間ローラ
をガイドローラ21a、21bとし、残り1個の中間ロ
ーラをウェッジローラ22としている為、上記摩擦ロー
ラ式変速機2が一方向の回転のみ伝達する。これに対し
て、図2の構造で、小径のガイドローラ21b部分に位
置する中間ローラもウェッジローラとし、このウェッジ
ローラを、環状空間35の円周方向に関して、図2に示
したウェッジローラ22と反対方向に弾性的に押圧すれ
ば、両方向の回転力を伝達自在な、ウェッジローラ型の
摩擦ローラ式変速機を得られる。そして、この様な両方
向の回転力の伝達自在な摩擦ローラ式変速機を組み込め
ば、電動サーボモータ1の両方向の回転を摩擦ローラ式
変速機2の出力軸29に伝達自在な電動式駆動装置を実
現できる。
【0027】次に、図5〜9は、請求項1、3に対応す
る、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の
場合には、上述した第1例の構造に組み込んだものと同
様の電動サーボモータ1により、交差軸型摩擦式変速機
42の入力側ローラ43を回転駆動し、この交差軸型摩
擦式変速機42の出力軸29aを回転駆動する様にして
いる。この出力軸29aの基半部(図5の上半部)は変
速機ケース15a内に、それぞれが深溝型或はアンギュ
ラ型の玉軸受である、1対の転がり軸受44a、44b
により、回転自在に支持している。そして、上記電動サ
ーボモータ1の回転駆動力を交差軸型摩擦式変速機42
により減速してから、上記出力軸29aに伝達する様に
構成している。
【0028】上記交差軸型摩擦式変速機42は、上記出
力軸29aの基半部周囲で上記変速機ケース15aの内
側部分に設けている。上記交差軸型摩擦式変速機42を
構成する為に上記変速機ケース15aの側方(図5の左
方)に結合固定した上記電動サーボモータ1の回転駆動
軸4の先端部に上記入力側ローラ43を、この回転駆動
軸4と同心に固設している。この入力側ローラ43は、
上記変速機ケース15a内に挿入された状態で、上記回
転駆動軸4を支承している1対の転がり軸受10a、1
0bにより、回転自在に支持されている。この様に上記
入力側ローラ43と上記出力軸29aとを上記変速機ケ
ース15aに支持した状態で、これら入力側ローラ43
の中心軸αと出力軸29aの中心軸βとは、この出力軸
29aの中心軸β上の点O部分で交差する。又、上記入
力側ローラ43は、先端部に向かう程外径が細くなる先
細の円すい台状に形成したもので、この入力側ローラ4
3の外周面の母線の延長線は、上記出力軸29aの中心
軸β上の点O部分で交差する。
【0029】一方、上記出力軸29aの中間部で上記変
速機ケース15a内に位置する部分の周囲にカラー45
を、ボールスプライン46を介して、上記出力軸29に
対する軸方向の変位並びに同期した回転自在に支持して
いる。そして、上記カラー45の周囲に、出力側ディス
ク47と、ローディングカム装置48と、アイドルディ
スク49とを設けている。このうちの出力側ディスク4
7は上記カラー45の中間部周囲に、ラジアルニードル
軸受或は滑り軸受等の軸受50を介して、このカラー4
5に対する回転及び軸方向の変位自在に支持している。
又、上記ローディングカム装置48を構成する為に、上
記カラー45の一端部(図5の上端部)外周面に、カム
板部51を、このカラー45と一体の外向フランジ状に
設けている。
【0030】又、上記アイドルディスク49を支持する
為に、上記カラー45の他端部(図5の下端部)に内輪
52を外嵌し、更に抑えナット53により、この内輪5
2の緩み止めを図っている。尚、この抑えナット53の
締め付けトルクは、上記ローディングカム装置48及び
次述する玉軸受54に付与する予圧を適正にすべく、規
制している。そして、上記内輪52に形成した内輪軌道
と上記アイドルディスク49に形成した外輪軌道との間
に複数個の玉を設けて上記玉軸受54を構成し、このア
イドルディスク49を上記カラー45の周囲に、回転自
在に支持している。
【0031】そして、上記アイドルディスク49と上記
カム板部51との間に、上記ローディングカム装置48
を構成する為の、鋼球或はセラミック球等の複数個(例
えば4個)のボール55、55と、上記出力側ディスク
47とを、上記カム板部51の側から順に、上記カラー
45の軸方向に関して互いに直列に設けている。そし
て、互いに対向する、上記出力側ディスク47の片面
(図5の上面)と上記カム板部51の片面(図5の下
面)とには、それぞれ円周方向に亙る凹凸であるカム面
56a、56bを設けている。
【0032】本例の場合、これら両カム面56a、56
bは、上記各ボール55、55を転動自在に係合させる
ボール溝の底面に形成している。この為に、上記出力側
ディスク47の片面と上記カム板部51の片面との互い
に整合する部分に、これら出力側ディスク47及びカム
板部51の直径方向に関する断面形状が円弧形で、全体
が円環状のボール溝57a、57bを形成している。こ
れら両ボール溝57a、57bは、上記出力側ディスク
47及び上記カム板部51と同心で且つ互いに同径であ
る。上記各カム面56a、56bは、図6〜9に示す様
に、上記両ボール溝57a、57bの底面の、上記出力
側ディスク47及び上記カム板部51の軸方向(図5の
上下方向、図7、8の左右方向)に関する位置を、円周
方向に亙って異ならせて成る。
【0033】即ち、上記各ボール溝57a、57bの円
周方向等間隔の複数位置(図示の例では4個所位置)
を、これら各ボール溝57a、57bが浅くなった凸部
58、58とし、円周方向に隣り合う凸部58、58同
士の中間位置を、上記各ボール溝57a、57bが深く
なった凹部59、59としている。そして、これら各凹
部59、59と上記各凸部58、58とを、それぞれ傾
斜面60、60により連続させている。尚、これら各凹
部59、59の形状は、上記断面形状だけでなく円周方
向に関する形状も円弧形として、上記各ボール55、5
5が、上記各凹部59、59を中心に、上記各ボール溝
57a、57bに沿って滑らかに転動できる様にしてい
る。尚、これら各ボール溝57a、57bの上記断面形
状の曲率半径は、上記各ボール55、55の直径の5
0.5〜55%程度の範囲内で、前記ローディングカム
装置48により伝達すべきトルクに応じて決定(トルク
が大きい程50%に近く)する。何れにしても、上記各
ボール溝57a、57bの断面形状の曲率半径は、上記
各ボール55、55の転動面の曲率半径よりも僅かに大
きくしている。
【0034】そして、上述の様な上記両カム面56a、
56b同士の間に、上記各ボール55、55を転動自在
に挟持している。尚、特にこれら各ボール55、55を
保持する為の保持器等は設けていない。この様な構成に
より、上記出力側ディスク47の回転に伴って、この出
力側ディスク47を上記カム板部51から離れる方向に
押圧しつつ、上記カラー45と出力側ディスク47との
間で回転力の伝達を行なわせる、前記ローディングカム
装置48を構成している。尚、上記各カム面56a、5
6bの円周方向に亙る形状は、上記各凸部58、58の
頂部に平坦面を持たず、傾斜方向が互いに逆である傾斜
面60、60を、交互に配置する事が好ましい。この理
由は、頂部に平坦面が存在した場合、上記ローディング
カム装置48に過大なトルクが入力し、上記ボール5
5、55が頂部の平坦面に乗り上げると、このトルクが
消滅した後も、これら各ボール55、55がそのまま頂
部の平坦面に残る可能性が生じる為である。
【0035】又、上記出力側ディスク47の他面(図5
の下面)は、円すい凸面としている。この出力側ディス
ク47の他面の母線は、前記入力側ローラ43の外周面
の母線と実質的に平行にして、これら出力側ディスク4
7の他面の母線と入力側ローラ43の外周面の母線と
が、これら両母線のほぼ全長に亙り、互いに均一に当接
する様にしている。尚、上記両面のうち、一方の母線形
状を直線とし、他方の母線形状を、中央部が凸となる方
向に僅かに湾曲した、大きな曲率半径を有する曲線(ク
ラウニング形状)とすれば、上記両面同士の当接部にエ
ッジロ−ドを生じさせる事なく、安定した当接状態を実
現できる為、好ましい。
【0036】又、前記カラー45の他端部(図5の下端
部)外周面には前記アイドルディスク49を、前記玉軸
受54により、上記カラー45と同心に、且つ、このカ
ラー45に対する相対回転を自在に支持している。そし
て、上記アイドルディスク49の片面(図5の上面)
を、バックアップ面としている。このバックアップ面
は、上記入力側ローラ43の外周面との当接部がこの外
周面と平行な円すい凸面とし、上記出力側ディスク47
の他面と反対側部分で上記入力側ローラ43の外周面の
母線と、この母線のほぼ全長に亙り均一に当接する様に
している。尚、上記アイドルディスク49の片面と上記
入力側ローラ43の外周面とのうちの一方の母線形状
も、エッジロードが発生しない様に、大きな曲率半径を
有する曲線(クラウニング形状)とする事が好ましい。
従って、好ましくは、上記入力側ローラ43の外周面の
母線形状を、上記曲線とする。
【0037】更に、上記出力側ディスク47及び上記ア
イドルディスク49に関して、上記入力側ローラ43と
直径方向反対側には、アイドルローラ61を配置してい
る。このアイドルローラ61は、前記変速機ケース15
aに回転のみ自在に支持されており、その先端部でこの
変速機ケース15aの内面から突出した部分を、上記入
力側ローラ43の外周面と同形状の、円すい凸面状とし
ている。この様なアイドルローラ61は、この円すい凸
面状の外周面を上記出力側ディスク47の他面と上記ア
イドルディスク49の片面とに当接させた状態で、これ
ら出力側ディスク47とアイドルディスク49との間に
挟持している。
【0038】上述の様に構成する交差軸型摩擦式変速機
42を組み込んだ、本例の電動式駆動装置は、次の様な
機能により、前記電動モータ1のステータ6への通電に
基づき、前記出力軸29aを回転駆動する。即ち、この
ステータ6への通電に基づいて、上記電動サーボモータ
1の回転駆動軸4の先端部に固設した上記入力側ローラ
43が回転すると、この入力側ローラ43の外周面と出
力側ディスク47の他面との摩擦係合に基づき、この出
力側ディスク47が回転する。そして、この出力側ディ
スク47の回転が、前記ローディングカム装置48を介
して前記カラー45に伝わり、更にこのカラー45の回
転が、前記ボールスプライン46を介して上記出力軸2
9aに伝わる。上記入力側ローラ43の外周面と出力側
ディスク47の他面とは、前記玉軸受54を構成する内
輪52を抑え付けた抑えナット53の緊締に基づく予圧
付与により、始めから或る程度の当接圧で当接してい
る。従って、上記入力側ローラ43から出力軸29aへ
の回転力の伝達は、始めから滑る事なく、効率良く行な
える。
【0039】この様に上記入力側ローラ43から出力軸
29aに回転力を伝達する際、上記ローディングカム装
置48は、前記各ボール55、55と前記各カム面56
a、56bとの押し付け合いに基づいてこの回転力を伝
達すると同時に、上記出力側ディスク47を上記入力側
ローラ43に向けて押し付ける。この様に出力側ディス
ク47を上記入力側ローラ43に向けて押し付ける荷重
は、上記入力側ローラ43から出力軸29aに伝達する
トルクが大きくなる程大きくなる。従って、上記ローデ
ィングカム装置48を構成する前記各カム面56a、5
6bの形状、特に前記各傾斜面60、60の傾斜角度を
工夫すれば、上記入力側ローラ43の外周面と出力側デ
ィスク47の他面との当接圧を適正値にして、上記入力
側ローラ43から出力軸29aへの回転力の伝達を効率
良く行なわせる事ができる。
【0040】この様な本例の場合、出力側ディスク47
から出力軸29aへの回転力の伝達を、ローディングカ
ム装置48を介して行なうので、上記入力側ローラ43
の外周面と出力側ディスク47の他面との当接部(トラ
クション部)で滑りが生じない場合でも、上記入力側ロ
ーラ43と上記出力軸29aとの回転を完全に同期させ
る事はできない。即ち、上記出力側ディスク47と前記
カラー45との間で、上記ローディングカム装置48の
作動に伴うずれが生じる事は避けられない。但し、上記
入力側ローラ43を多数回回転させた場合に於けるずれ
は、上記ローディングカム装置48の存在に拘らず、大
きくなる事はない。即ち、本例の構造によれば、エンコ
ーダ12とセンサ13とから成る回転検出手段により前
記電動サーボモータ1の回転駆動軸4の回転量を厳密に
規制すれば、上記ローディングカム装置48の作動に基
づくずれを除き、前記交差型摩擦変速機42の出力軸2
9aの回転量を厳密に規制できる。従って、本例の構造
は、電動自動車のホイールインモータの様に、上記入力
側ローラ43を多数回回転させる様な用途に適してい
る。尚、ローディングカム装置を、回転駆動軸4と入力
側ローラ43との間に設ければ、このローディングカム
装置の作動に基づくずれを、より(減速比分だけ)小さ
くする事も可能となる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、小型且つ軽量で、しかも被駆動部材の変位
量を正確に規制できる電動式駆動装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2の拡大B−B断面図。
【図4】ウェッジローラを備えた摩擦ローラ式変速機の
機能を説明する為、図2と同方向から見た模式図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図6】出力側ディスクを取り出して図5の上方から見
た図。
【図7】図6のC−C断面図。
【図8】同D−D断面図。
【図9】カム面とボールとの係合状態を説明する為、カ
ム面を展開した状態で示す模式図。
【図10】摩擦式変速機で押し付け力を一定とした場合
に、トラクション力の変化がトラクション係数及び滑り
率に及ぼす影響を説明する為の線図。
【図11】摩擦式変速機で押し付け力を伝達する動力に
比例して増大させた場合に、トラクション力の変化が滑
り率に及ぼす影響を説明する為の線図。
【符号の説明】
1 電動サーボモータ 2 摩擦ローラ式変速機 3 基板 4 回転駆動軸 6 ステータ 7 支持環 8 支持環 9 ボルト 10a、10b 転がり軸受 11 ロータ 12 エンコーダ 13 センサ 14 中心ローラ 15、15a 変速機ケース 16 通孔 17a、17b、17c 枢軸 18 連結板 19 嵌合孔 20 支持孔 21a、21b ガイドローラ 22 ウェッジローラ 23 ラジアルニードル軸受 24 突部 25 連結ボルト 26 ワッシャ 27 外輪 28 支持筒部 29、29a 出力軸 30a、30b 転がり軸受 31 連結板 32 切り欠き 33 突片 34 止め輪 35 環状空間 36 シリンダ孔 37 圧縮コイルばね 38 鍔部 39 押圧ピン 40 内径側当接部 41 外径側当接部 42 交差軸型摩擦変速機 43 入力側ローラ 44a、44b 転がり軸受 45 カラー 46 ボールスプライン 47 出力側ディスク 48 ローディングカム装置 49 アイドルディスク 50 軸受 51 カム板部 52 内輪 53 抑えナット 54 玉軸受 55 ボール 56a、56b カム面 57a、57b ボール溝 58 凸部 59 凹部 60 傾斜面 61 アイドルローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動サーボモータと、互いに転がり接触
    する複数の伝達部材同士の間で駆動力を伝達すると共
    に、これら各伝達部材の転がり接触部の直径の比に応じ
    た変速比で変速を行なう摩擦式変速機とを備え、この摩
    擦式変速機は、伝達する駆動力に応じた押し付け力を発
    生して上記各伝達部材の転がり接触部同士の当接部であ
    るトラクション部の面圧を変化させる押圧機構を内蔵し
    たものであり、上記電動サーボモータ側にのみ回転検出
    手段を設けている電動式駆動装置。
  2. 【請求項2】 摩擦式変速機は、ウェッジローラを備え
    た摩擦ローラ式変速機であり、このウェッジローラが押
    圧機構を構成する、請求項1に記載した電動式駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 摩擦式変速機は、入力軸と同心に設けて
    この入力軸と共に回転する入力側ローラの円すい凸面状
    の外周面と、その中心軸の方向をこの入力軸の中心軸と
    交差する方向に配置した出力軸と同心に設けてこの出力
    軸と共に回転する出力側ディスクの円すい凸面状の側面
    とを摩擦係合させる交差軸型摩擦式変速機であり、押圧
    機構は、上記出力軸と上記出力側ディスクとの間、又は
    上記入力軸と上記入力側ローラとの間に設けられたロー
    ディングカム装置である、請求項1に記載した電動式駆
    動装置。
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