JP2020133165A - プレキャスト床版の敷設装置 - Google Patents

プレキャスト床版の敷設装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便、安全、作業容易、かつ経済的な橋梁形成工事におけるプレキャスト床版の敷設装置を提供する。【解決手段】一対の横フレーム3と一対の縦フレーム2とで略長方形状に枠組みされた上部フレーム4と、該上部フレームの幅方向中間位置に長手方向に向かって取り付けられた吊り上げ旋回部材用支持部材5と、該吊り上げ旋回部材用支持部材に取り付けられ、上部フレームの長手方向に移動できて、かつ吊り上げた部材を旋回可能にして取り付けられた吊り上げ旋回部材と、前記長方形状に枠組みされた上部フレームの後方隅角部2箇所に設けられた一対の後方脚部と前記一対の横フレーム略中間部に設けられた複数個の前方脚部とを有し、前記前方脚部のうちの一つは、伸縮自在に構成されて脚部なしの状態とされるか、当初より脚部なしの状態とされ、前記前方脚部が前記吊り上げた部材の旋回時に障害とならない構成とされたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、橋脚あるいは橋台の上に架設された主桁上にプレキャスト床版を架設して敷設し、あるいは既設のプレキャスト床版を剥がした後、それを吊り上げて運搬する際にも用いられるプレキャスト床版など床版の敷設装置に関するものである。
従来、プレキャスト床版の敷設装置は、例えば、支持脚部と、その上部から水平に張り出す支持梁とを設けて敷設装置の本体を形成し、前記水平に張り出した支持梁に吊り上げ旋回部材を取り付け、この吊り上げ旋回部材で新設すべきプレキャスト床版を吊り上げ、吊り上げたプレキャスト床版を橋梁の長手方向に向かって運搬し、そこから180度回転させて前記プレキャスト床版を橋梁上に敷設していた。
社団法人プレストレスコンクリート建設業協会著「PC道路橋計画マニュアル」 平成元年11月
ところで、従来、プレキャスト床版の新設工事においては、両端の作業スペースが比較的広くとることができたが、プレキャスト床版の架け替え工事の場合には反対車線が接近している状況もあり、プレキャスト床版の架け替え工事が対向車線の通行に影響を与えかねない状況があった。
また、プレキャスト床版の供給を後方から運搬車両に乗せて橋軸方向からの荷取りする4脚式の敷設装置は90°回転させて回すために前方に旋回するためのスペースを確保する必要があり、プレキャスト床版がさほど広くない場合は対応できるがプレキャスト床版が広幅員の場合は、吊り点が遠くなり、もって敷設装置の構造を過大としなければならず作業性が悪く不経済であるとの課題があった。
かくして、本件発明は、前記の事情に鑑みて創案されたもので、簡便、安全、作業容易、かつ経済的な橋梁形成工事におけるプレキャスト床版の敷設装置を提供することを目的とするものである。
また、プレキャスト床版の敷設装置の用途を幅広く対応すべく改良した装置ともいえるものでもある。
すなわち、本発明は前記の課題を解決すべくプレキャスト床版の供給方向は門型の構造としつつも、その反対は水平に張り出す支持梁状にしてプレキャスト床版を送出しやすくしてあり、しかも送出側の門形構造については一次的にほぼ3脚状態で支持する構造にしたことでプレキャスト床版の旋回位置を前方脚の少し前方で回すことが出来る様にし、敷設装置の全体構造をコンパクトにすることとし、あわせて回転が終了して施工位置に移動させるときは反対側の脚を伸ばしほぼ4脚状態支持として支持反力の分散化を図り、支持部の過大荷重の影響を少なくすることを考慮したものである。
要はプレキャスト床版旋回時に一時的に1脚を縮めて旋回の邪魔をなくし、もって、旋回作業をしやすくしてなり、旋回後は、前記一時的に縮めた1脚を伸ばして前方脚として支持させることで、比較的幅広のプレキャスト床版であってもその敷設作業を可能にした。
さらには、旧橋におけるプレキャスト床版の撤去の場合に、該プレキャスト床版を切断し、分割して撤去するため、前方に別の撤去用吊り上げ部材を設け、該撤去用吊り上げ部材を敷設装置の幅方向に移動可能に構成し、小割にした既設のプレキャスト床版を取り込んで吊り上げ、敷設装置の幅方向中央に移動した後、仮置きし、その後、敷設装置に取り付けてある吊り上げ旋回部材で再度吊り替え、その後、敷設装置の後方に移動し、本発明の敷設装置をもって撤去桁の取り外し作業をも可能することも本発明の特徴となっている。
本発明によるプレキャスト床版の敷設装置は、
一対の横フレームと一対の縦フレームとで略長方形状に枠組みされた上部フレームと、該上部フレームの幅方向中間位置に長手方向に向かって取り付けられた吊り上げ旋回部材用支持部材と、該吊り上げ旋回部材用支持部材に取り付けられ、上部フレームの長手方向に移動できて、かつ吊り上げた部材を旋回可能にして取り付けられた吊り上げ旋回部材と、前記長方形状に枠組みされた上部フレームの後方隅角部2箇所に設けられた一対の後方脚部と前記一対の横フレーム略中間部に設けられた複数個の前方脚部とを有し、
前記前方脚部のうちの一つは、伸縮自在に構成されて脚部なしの状態とされるか、当初より脚部なしの状態とされ、前記前方脚部が前記吊り上げた部材の旋回時に障害とならない構成とされた、
ことを特徴とし、
または、
前記上部フレームの長手方向一端部側には幅方向に移動可能にされた撤去用吊り上げ部材が取り付けられた、
ことを特徴とし、
または、
一対の横フレームと一対の縦フレームとで略長方形状に枠組みされた上部フレームと、該上部フレームの幅方向中間位置に長手方向に向かって取り付けられた吊り上げ旋回部材用支持部材と、該吊り上げ旋回部材用支持部材に取り付けられ、上部フレームの長手方向に移動できて、かつ吊り上げた部材を旋回可能にして取り付けられた吊り上げ旋回部材と、前記長方形状に枠組みされた上部フレームの後方隅角部2箇所に設けられた一対の後方脚部と前記一対の横フレーム略中間部に設けられた複数個の前方脚部と、前記上部フレームの前方隅角部2箇所に設けられた一対の先端サポート脚部を有し、
前記前方脚部のうちの一つは、伸縮自在に構成されて脚部なしの状態とされるか、当初より脚部なしの状態とされ、前記先端サポート脚部のうち一つは伸縮自在に構成されて脚部なしの状態とされ、前記前方脚部と先端サポート脚部とが前記吊り上げた部材の旋回時に障害とならない構成とされた、
ことを特徴とするものである。
本発明によるプレキャスト床版の敷設装置であれば、
簡便、安全、作業容易、かつ経済的な橋梁形成工事におけるプレキャスト床版の敷設装置を提供できる。
また、プレキャスト床版の敷設装置の用途を幅広く対応すべく改良した装置をも提供できる。
すなわち、プレキャスト床版の供給方向は門型の構造としつつも、その反対は水平に張り出す支持梁状にしてプレキャスト床版を送出しやすくし、しかも送出側の門形構造については一次的にほぼ3脚状態で支持する構造にしたことでプレキャスト床版の旋回位置を前方脚の少し前方で回すことが出来る様にし、もって敷設装置の全体構造をコンパクトにすることも出来、あわせて回転が終了して施工位置に移動させるときは反対側の脚を伸ばしほぼ4脚支持状態として支持反力の分散化が図れ、支持部の過大荷重の影響を少なくすることを考慮できる。
要はプレキャスト床版旋回時に一時的に1脚を縮めて旋回の邪魔をなくし、もって、旋回作業をしやすくしてなり、旋回後は、前記一時的に縮めた1脚を伸ばして前方脚として支持させることで、比較的幅広のプレキャスト床版であってもその敷設作業を可能にしてある。
さらには、旧橋におけるプレキャスト床版の撤去の場合に、該プレキャスト床版を分割して撤去するため、前方に別の撤去用吊り上げ部材を取り付け、該撤去用吊り上げ部材を敷設装置の幅方向に移動可能に構成し、小割にした既設のプレキャスト床版を取り込んで吊り上げ、敷設装置の幅方向中央に移動後に仮置きし、その後、敷設装置に取り付けてある吊り上げ旋回部材で再度吊り替え、さらに、敷設装置の後方に移動して、本発明の敷設装置によっても撤去桁の取り外し作業を可能することもできる等優れた効果を奏する。
以下、本発明によるプレキャスト床版の敷設装置につき図に示す実施例によって説明する。
該プレキャスト床版の敷設装置1は、図1に示すように、一対の縦フレーム2と一対の横フレーム3とで水平方向に向きを配置した略長方形状に枠組みされた上部フレーム4を有している。
そして、上部フレーム4の幅方向中間位置には、上部フレーム4の長手方向に向かって延出させてある吊り上げ旋回部材用支持部材5が取り付けられている。
なお、この吊り上げ旋回部材用支持部材5の一端側、すなわち後方側にはカウンターウエイト11が取り付けられる。このカウンターウエイト11を取り付けてあることにより、敷設装置1の荷重が前方側に偏ることがなく、敷設作業中に該敷設装置1が前方側に倒れることがない。
そして、吊り上げ旋回部材用支持部材5には、吊り上げ旋回部材6(図2参照)が吊り上げ旋回部材用支持部材5の長手方向に向かって移動可能にして取り付けられている。
すなわち、前記吊り上げ旋回部材6は、吊り上げる部材、例えば新設のプレキャスト床版12を前記上部フレーム4の長手方向、すなわち後方側に移動させることができ、かつ移動させた後は、旋回位置13で水平方向に前記吊り上げてあるプレキャスト床版12の旋回動作を行う様構成されている。
ところで、図1において、上部フレーム4の左側に位置する2箇所の隅角部下部には、後方脚部設置部8a、8bが設けられており、この後方脚部設置部8a、8bには、該後方脚部設置部8a、8bから垂下する後方脚部7a、7bが各々取り付けられている。図2は本発明の側面図であり、この図2において、符号7bによって該後方脚部を示しておく。
また、上部フレーム4の長手方向略中間位置の幅方向に向かっての3つの箇所には各々前方脚部設置部9a、9b、9cが設けられている。そして、これら前方脚部設置部9a、9b、9cからは、垂直方向に向かって垂下された前方脚部10a、10b、10cが各々取り付けられている。図2及び図3において、符号10a、10b、10cによって該前方脚部を示しておく。
なお、図1において3つの前方脚部設置部9a、9b、9cのうち、図に向かって一番左側の前方脚部設置部9aから垂下して設けられた前方脚部10aは、図3に示すように伸縮自在に揺動するよう構成されており、この前方脚部10aを縮ませる操作を行うことにより、この箇所の前方脚部10aを取り除ける様構成されている。
以上において、本発明の動作につき説明する。
図2において、吊り上げ旋回部材6は例えば、新設用のプレキャスト床版12を吊り上げて、図1に示す旋回位置13まで移動する。この際、前記新設用のプレキャスト床版12は、本発明の敷設装置1の長手方向と新設用のプレキャスト床版12の長手方向が平行状態になるようにして吊り上げてあり、そして旋回位置13側へ移動させることとなる。
そして、旋回位置13で吊り上げてあるプレキャスト床版12を時計廻り方向へ例えば90°旋回させる。この際、伸縮自在に構成してある前述した上部フレーム4の一番左側に設けられた前方脚部10aが例えば上方に縮んでなくなり、前記旋回動作の際に旋回するプレキャスト床版12が前方脚部10aに衝突することがない。
また、前記旋回作業を行っているとき、敷設装置1を支持すべき後方脚部及び前方脚部は、2本の後方脚部7a、7bと接近して設けられた2本の前方脚部10b、10cである。
図1及び図3から理解されるように、2本の前方脚部10b、10c間の距離は極めて短く、また、図1から見て、右側に寄って立設されているが、旋回位置13で新設用のプレキャスト床版12を吊り上げて旋回作業を行っても、充分に敷設装置1を支持し、保持できる構造になっている。
そして、図1の破線で示すように、新設用のプレキャスト床版12が旋回してこの敷設装置1の長手方向と90°の角度になったとき、前記伸縮可能な構成とされている前方脚部10aを伸ばし、本発明の敷設装置1を2つの後方脚部7a、7bと3つの前方脚部10a、10b、10cとで5点支持構造となり、極めて安定性のある支持状態となる。
その後、橋梁の床面に前記新設用のプレキャスト床版12を降ろして敷設し、次に最初の位置、すなわち新設用のプレキャスト床版12を吊り上げた位置まで前記吊り上げ旋回部材6を戻しておく。
その後の作業については、次に敷設すべき新設用のプレキャスト床版12を吊り上げて先ほどの操作と同じ操作をして順次プレキャスト床版12を敷設することになる。
ところで、本発明の敷設装置1は、橋梁に敷設されてある既設のプレキャスト床版12を剥がして吊り上げ、撤去する際にも使用することができる。
図2に示す符号14は、撤去用吊り上げ部材であり、前述した吊り上げ旋回部材用支持部材5の最前方側に、簡単な操作で取り付け、取り外しできるものとされており、撤去の際にはこの撤去用吊り上げ部材14が取り付けられる。
さらに、この撤去用吊り上げ部材14は、吊り上げ旋回部材用支持部材5の最前方側において、該吊り上げ旋回部材用支持部材5の幅方向に向かい移動できるよう取り付けられる。
ここで、本発明による敷設装置1を使用しての既設のプレキャスト床版12の撤去作業につき説明する。
図1、図2、図5に示すように、本発明の敷設装置1、すなわち上部フレーム4の最前方側に撤去用吊り上げ部材14が取り付けられている。この撤去用吊り上げ部材14は前述したように上部フレーム4の幅方向、すなわち横フレーム3の長手方向に移動可能とされている。よって例えば、あらかじめ切断されて小割にされた既設のプレキャスト床版12を吊り上げるべく、その小割にされたプレキャスト床版12の中央位置まで横フレーム3の長手方向に向かって移動させる。その後、小割したプレキャスト床版12を吊り上げて吊り上げ旋回部材6が設置されている幅方向の位置まで横フレーム3の長手方向に向かって移動させ、そこで一旦プレキャスト床版12を降ろす。
降ろされたプレキャスト床版12は、その位置から吊り上げ旋回部材6が配置してある前方側の位置まで上部フレーム4の長手方向へ移動される。
そして、移動された既設のプレキャスト床版12は吊り上げ旋回部材6に吊り替えされる。
既設のプレキャスト床版12を吊り上げてある吊り上げ旋回部材6は旋回位置13まで移動し、この位置で旋回を行う。前記旋回は時計廻りと反対の方向へ90°旋回する。
この旋回の際、図1で示す一番上の伸縮可能な前方脚部10aが邪魔になる。よって、この伸縮可能な前方脚部10aを縮めて退出させ、旋回の障害を取り除く。
その後、吊り上げてあるプレキャスト床版12を敷設装置1の長手方向と平行位置にて吊り上げ移動を行う。
この吊り上げ移動は、後方脚部7a、7bの設置位置までおこなわれ、その位置の近傍で例えば運搬車両などに積み替えられる。
次に、また、同じ撤去作業をおこなって、既設のプレキャスト床版12の撤去が行われる。すなわち、あらかじめ切断されて小割にされた既設のプレキャスト床版12を撤去用吊り上げ部材14で吊り上げるべく、その小割にされたプレキャスト床版12の中央位置まで移動させる。その後、小割したプレキャスト床版12を吊り上げて吊り上げ旋回部材6が設置されている位置まで移動し、そこで一旦プレキャスト床版12を降ろす。
降ろされたプレキャスト床版12はその位置から吊り上げ旋回部材6が配置してある前方側の位置まで移動させる。
そして、移動させた既設のプレキャスト床版12は吊り上げ旋回部材6に吊り替えをする。
既設のプレキャスト床版12を吊り上げてある吊り上げ旋回部材6は旋回位置13まで移動し、この位置で旋回を行う。前記旋回は時計廻りと反対の方向へ90°旋回させる。
この旋回の際、図1で示す一番上の伸縮可能な前方脚部10aがぶつかることになり邪魔になる。よって、この伸縮可能な前方脚部10aを縮めて退出させ、旋回の障害を取り除く。
その後、吊り上げてあるプレキャスト床版12を敷設装置1の長手方向と平行位置にして吊り上げ移動を行う。
この吊り上げ移動は、後方脚部7a、7bの設置位置までおこなわれ、その位置で例えば運搬車両などに積み替えられる。
この撤去作業が順次繰り返えされて既設のプレキャスト床版12の撤去作業は終了する。
しかして、前記の様に本発明の敷設装置1であれば、新設のプレキャスト床版12の敷設作業のみならず、交換すべき既設のプレキャスト床版12を橋梁面から剥がし、それを吊り上げて撤去する作業にも使用することができる。
図6に本発明の他の実施例を示す。
図6から理解されるように、上部フレーム4の最先端に設けられている横フレーム3の長手方向両端部には、それぞれ先端サポート脚部設置位置15が設けられており、該先端サポート脚部設置位置15からは先端サポート脚部16a、16bが垂下して設けられている。そして先端サポート脚部16bについては、前述した前方脚部10aと同様に、伸縮自在な脚として構成されている。
図6に示す実施例は、特に本発明の敷設装置1が大型化し、長尺化したとき有効な実施例となる。すなわち、敷設装置1が長尺化したとき、その最先端箇所にある横フレーム3の長手方向両端箇所から垂下する先端サポート脚16a、16bを設けておけば、きわめて安定化した本発明における敷設装置1の支持機構を提供できるものとなる。
ここで、図6の実施例において、本発明による敷設装置1を使用して新設のプレキャスト床版12を敷設する場合につき説明する。
吊り上げ旋回部材6は例えば、新設用のプレキャスト床版12を吊り上げて、図1に示す旋回位置13まで移動する。この際、前記新設用のプレキャスト床版12は、本発明の敷設装置1の長手方向と新設用のプレキャスト床版12の長手方向が平行状態になるようにして吊り上げてあり、そして旋回位置13側へ移動させることとなる。
そして、旋回位置13で吊り上げてあるプレキャスト床版12を時計廻り方向へ例えば90°旋回させる。この際、伸縮自在に構成してある前述した上部フレーム4の一番左側に設けられた前方脚部10aが例えば上方に縮んでなくなり、前記旋回動作の際に旋回するプレキャスト床版12が前方脚部10aに衝突することがない。
なお、最初から前方脚部10aを設けておかなくともかまわない。前述した様に本実施例においては、先端サポート脚部16a、16bを設けたからである。従って、前方脚部10aが配置されていないときは、この前方脚部10aを縮める必要がない。
ただ、図6の実施例においては、旋回に際して、先端サポート脚部16bが旋回するプレキャスト床版12に当接してしまう。よって、先端サポート脚部16bを縮めることにより旋回するプレキャスト床版12が先端サポート脚部16bに衝突することがない様にしてあるのである。
ここで、前記旋回作業を行っているとき、敷設装置1を支持すべき後方脚部、前方脚部及び先端サポート脚部は、2本の後方脚部7a、7b、接近して設けられた2本の前方脚部10b、10c及び先端サポート脚部16aということになる。
そして、図1の破線で示すように、新設用のプレキャスト床版12が旋回してこの敷設装置1の長手方向と90°の角度になった段階で、前記伸縮可能な構成とされている前方脚部10a及び先端サポート脚部16bを各々伸ばし、本発明の敷設装置1を2つの後方脚部7a、7bと3つの前方脚部10a、10b、10c及び先端サポート脚部16a、16bとで7点支持構造となり、極めて安定性の高い支持状態となる。
その後、橋梁の床面に前記新設用のプレキャスト床版12を降ろして敷設し、次に最初の位置、すなわち新設のプレキャスト床版12を吊り上げた位置まで前記吊り上げ旋回部材6を戻しておく。
その後の作業については、次に敷設すべき新設用プレキャスト床版12を吊り上げて先ほどの操作と同じ操作をして順次プレキャスト床版12を敷設することになる。
ところで、本実施例においても、本発明の敷設装置1は、橋梁に敷設されてある既設のプレキャスト床版12を剥がして吊り上げ、撤去する際にも使用することができる。
本実施例による敷設装置1を使用しての既設のプレキャスト床版12の撤去作業につき説明する。
図1、図5、図6に示すように、本実施例の敷設装置1、すなわち上部フレーム4の最前方側の横フレーム3にも、撤去用吊り上げ部材14が取り付けられている。この撤去用吊り上げ部材14は前述したように上部フレーム4の幅方向、すなわち横フレーム3の長手方向に移動可能とされている。よって例えば、あらかじめ切断されて小割にされた既設のプレキャスト床版12を吊り上げるべく、その小割にされたプレキャスト床版12の中央位置まで横フレーム3の長手方向に向かって移動させる。その後、小割したプレキャスト床版12を吊り上げて吊り上げ旋回部材6が設置されている幅方向の位置まで横フレーム3の長手方向に向かって移動させ、そこで一旦プレキャスト床版12を降ろす。
降ろされたプレキャスト床版12はその位置から吊り上げ旋回部材6が配置してある前方側の位置まで上部フレーム4の横方向へ移動される。
そして、移動された既設のプレキャスト床版12は吊り上げ旋回部材6に吊り替えされる。
既設のプレキャスト床版12を吊り上げてある吊り上げ旋回部材6は旋回位置13まで移動し、この位置で旋回を行う。前記旋回は時計廻りと反対の方向へ90°旋回する。
この旋回の際、図1で示す図に向かって一番左側の伸縮可能な前方脚部10aが邪魔になる。よって、この伸縮可能な前方脚部10aを縮めて退出させ、旋回の障害を取り除く。
また、旋回に際して、先端サポート脚部16bが旋回するプレキャスト床版12に当接してしまう。よって、先端サポート脚部16bを縮めることにより旋回するプレキャスト床版12が先端サポート脚部16bに衝突することがない様に構成してある。
その後、吊り上げてあるプレキャスト床版12を敷設装置1の長手方向と平行位置にて吊り上げ移動を行う。
この吊り上げ移動は、後方脚部7a、7bの設置位置までおこなわれ、その位置の近傍で例えば運搬車両などに積み替えられる。
次に、また、同じ撤去作業をおこなって、既設のプレキャスト床版12の撤去が行われる。すなわち、あらかじめ切断されて小割にされた既設のプレキャスト床版12を撤去用吊り上げ部材14で吊り上げるべく、その小割にされたプレキャスト床版12の中央位置まで移動させる。その後、小割したプレキャスト床版12を吊り上げて吊り上げ旋回部材6が設置されている位置まで移動し、そこで一旦プレキャスト床版12を降ろす。
降ろされたプレキャスト床版12はその位置から吊り上げ旋回部材6が配置してある前方側の位置まで移動させる。
そして、移動させた既設のプレキャスト床版12は吊り上げ旋回部材6に吊り替えをする。
既設のプレキャスト床版12を吊り上げてある吊り上げ旋回部材6は旋回位置13まで移動し、この位置で旋回を行う。前記旋回は時計廻りと反対の方向へ90°旋回させる。
この旋回の際、図1で示す図に向かって一番左側の伸縮可能な前方脚部10aがぶつかることになり邪魔になる。よって、この伸縮可能な前方脚部10aを縮めて退出させ、旋回の障害を取り除く。
その後、吊り上げてあるプレキャスト床版12を敷設装置1の長手方向と平行位置にして吊り上げ移動を行う。
この吊り上げ移動は、後方脚部7a、7bの設置位置までおこなわれ、その位置で例えば運搬車両などに積み替えられる。
この撤去作業が順次繰り返えされて既設のプレキャスト床版12の撤去作業は終了する。
しかして、前記の様に本実施例の敷設装置1においても、新設のプレキャスト床版12の敷設作業のみならず、使用期限の過ぎた既設のプレキャスト床版12を橋梁面から剥がし、それを吊り上げて撤去する作業にも使用することができる。しかも敷設装置1の安定性を大幅に向上させることができた。
本発明による敷設装置の構成を説明する構成説明図(その1)である。 本発明による敷設装置の構成を説明する構成説明図(その2)である。 本発明による敷設装置の構成を説明する構成説明図(その3)である。 本発明による敷設装置の構成を説明する構成説明図(その4)である。 本発明による敷設装置の構成を説明する構成説明図(その5)である。 他の実施例による敷設装置の構成を説明する構成説明図である。
1 敷設装置
2 縦フレーム
3 横フレーム
4 上部フレーム
5 吊り上げ旋回部材支持部材
6 吊り上げ旋回部材
7a、7b 後方脚部
8a、8b 後方脚部設置位置
9a、9b、9c 前方脚部設置位置
10a、10b、10c 前方脚部
11 カウンターウエイト
12 プレキャスト床版
13 旋回位置
14 撤去用吊り上げ部材
15a、15b 先端サポート脚部設置位置
16a、16b 先端サポート脚部

Claims (3)

  1. 一対の横フレームと一対の縦フレームとで略長方形状に枠組みされた上部フレームと、該上部フレームの幅方向中間位置に長手方向に向かって取り付けられた吊り上げ旋回部材用支持部材と、該吊り上げ旋回部材用支持部材に取り付けられ、上部フレームの長手方向に移動できて、かつ吊り上げた部材を旋回可能にして取り付けられた吊り上げ旋回部材と、前記長方形状に枠組みされた上部フレームの後方隅角部2箇所に設けられた一対の後方脚部と前記一対の縦フレーム略中間部に設けられた複数個の前方脚部とを有し、
    前記前方脚部のうちの一つは、伸縮自在に構成されて脚部なしの状態とされるか、当初より脚部なしの状態とされ、前記前方脚部が前記吊り上げた部材の旋回時に障害とならない構成とされた、
    ことを特徴とするプレキャスト床版の敷設装置。
  2. 前記上部フレームの長手方向一端部側には幅方向に移動可能にされた撤去用吊り上げ部材が取り付けられた、
    ことを特徴とする請求項1記載のプレキャスト床版の敷設装置。
  3. 一対の横フレームと一対の縦フレームとで略長方形状に枠組みされた上部フレームと、該上部フレームの幅方向中間位置に長手方向に向かって取り付けられた吊り上げ旋回部材用支持部材と、該吊り上げ旋回部材用支持部材に取り付けられ、上部フレームの長手方向に移動できて、かつ吊り上げた部材を旋回可能にして取り付けられた吊り上げ旋回部材と、前記長方形状に枠組みされた上部フレームの後方隅角部2箇所に設けられた一対の後方脚部と前記一対の縦フレーム略中間部に設けられた複数個の前方脚部と、前記上部フレームの前方隅角部2箇所に設けられた一対の先端サポート脚部を有し、
    前記前方脚部のうちの一つは、伸縮自在に構成されて脚部なしの状態とされるか、当初より脚部なしの状態とされ、前記先端サポート脚部のうち一つは伸縮自在に構成されて脚部なしの状態とされ、前記前方脚部と先端サポート脚部とが前記吊り上げた部材の旋回時に障害とならない構成とされた、
    ことを特徴とするプレキャスト床版の敷設装置。

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