JP2020132505A - シリコン及びそのシリコンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、非結晶性シリカをできる限り多く抽出することが可能であって、時間当たりの抽出を多くすることが可能な非結晶シリカ、その非結晶シリカの製造装置、非結晶シリカの製造方法、その非結晶シリカから製造されたシリコン及びシリコンの製造方法を提供することにある。【解決手段】植物性原料を粉砕してシリカ源を得る前処理工程(S1)と、シリカ源を燃焼しシリカを抽出する燃焼工程(S2)と、燃焼工程で得られた燃焼物から炭素を除去する精製工程(S3)と、を含み、燃焼工程は、チャンバー内に不活性ガスを供給し、チャンバー内の前記シリカ源をプラズマ雰囲気において加熱する加熱工程と、を含むことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、植物性原料から効率よく非結晶性のシリカを抽出し、その非結晶性のシリカから製造されたシリコン及びシリコンの製造方法に関するものである。
従来から微粒二酸化ケイ素としてのシリカは一般的な粉体と比べた場合、吸水性が低い。これを利用して、アイシャドーやファウンデーションといった化粧品において湿気による固形化を防ぐ役割として使用されるほか、安定化などの目的でクリームや乳液に使用されている。また、二酸化ケイ素は、純度の高いシリコンを使用した電池材料の負極材にも使用されてきている。
このシリカの内、結晶性シリカは有害性物質であることが知られているが、非結晶シリカは、有害物質に指定されておらず、化粧品、食品(サプリメントを含む)、あるいは農業用肥料並びに飼料(家畜用及び愛がん動物用)の用途に利用し得るものである。
例えば、特許文献1には、もみ殻あるいは稲わらが、無酸素雰囲気中 にて、撹拌しながら炭化される炭化装置によって炭化された、非晶質シリカを豊富に含むもみ殻炭あるいは稲わら炭であって、前記炭化装置にて、もみ殻あるいは稲わらを炭化する温度範囲は、500℃〜700℃であるもみ殻炭あるいは稲わら炭とする。更に前記もみ殻炭あるいは稲わら炭を30〜100℃の範囲にイオン交換水にて撹拌して、前記もみ殻炭あるいは稲わら炭に含まれる非晶質シリカをイオン交換水に溶かして抽出することを特徴とする非晶質シリカの製造方法の発明が挙げられる。
これら植物性原料の内、竹等のシリカが多く含まれる原料を製造する方法として多くの製造方法が挙げられるが、特許文献1のように時間が掛かる製法では、竹等を細かく分解して非結晶シリカを抽出するには、前処理が多く掛かってしまうという欠点がある。
これら植物性原料の内、竹等のシリカが多く含まれる原料を製造する方法として多くの製造方法が挙げられるが、特許文献1のように時間が掛かる製法では、竹等を細かく分解して非結晶シリカを抽出するには、前処理が多く掛かってしまうという欠点がある。
しかしながら、従来の製造方法では、セルロース等の有機物を燃焼し、非結晶のシリカを抽出するために温度が低すぎても、焼成工程に時間を要し、約3時間以上の期間が掛かる場合があり量産化に不向きであり、時間当たりの抽出量は多くはなかったため、量産化するのに更なる改良が必要であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、時間当たりの抽出を多くすることが可能であって、純度の高い微小なシリコン及びシリコンの製造方法を提供することにある。
植物性原料を粉砕してシリカ源を得る前処理工程と、
前記シリカ源を燃焼しシリカを抽出する燃焼工程と、
前記燃焼工程で得られた燃焼物から炭素を除去する精製工程と、
を含み、
前記燃焼工程は、チャンバー内に不活性ガスを供給し、前記チャンバー内の前記シリカ源をプラズマ雰囲気において加熱する加熱工程と、
を含むことを特徴とする。
前記シリカ源を燃焼しシリカを抽出する燃焼工程と、
前記燃焼工程で得られた燃焼物から炭素を除去する精製工程と、
を含み、
前記燃焼工程は、チャンバー内に不活性ガスを供給し、前記チャンバー内の前記シリカ源をプラズマ雰囲気において加熱する加熱工程と、
を含むことを特徴とする。
以上の特徴により、本発明は、非結晶のシリカを安価に且つ短時間で効率よく製造することが可能であって、純度の高い非結晶のシリカを使用して純度の高いシリコンの製造が可能である。
本発明にかかる非結晶シリカからシリコン及びシリコンの製造方法に関するものである。図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
<植物性原料>
実施例1又は実施例2のシリカ19を製造するバイオマス材料である植物性原料9について説明する。本発明は、食物の残渣や廃棄される植物性原料9を使用して最終生成物である非結晶性のシリカを製造する。植物性原料9は、植物や木材等を使用するが、特に植物を収穫した際の残渣等の廃棄される植物性原料9を、原料として使用すれば安価に、原料を入手することが可能である。
実施例1又は実施例2のシリカ19を製造するバイオマス材料である植物性原料9について説明する。本発明は、食物の残渣や廃棄される植物性原料9を使用して最終生成物である非結晶性のシリカを製造する。植物性原料9は、植物や木材等を使用するが、特に植物を収穫した際の残渣等の廃棄される植物性原料9を、原料として使用すれば安価に、原料を入手することが可能である。
表1は、植物性原料9の成分表である。表1は、最も左に示す原料を構成する成分の割合を以下右に百分率で示している。例えば、稲わらは、炭素(C)が37.4%、窒素(N)が0.53%、リン(P)が0.06%、リン酸(P2O5)が0.14%、カリウム(K)が1.75%、カリ(K2O)が2.11%、カルシウム(Ca)が0.05%、マグネシウム(Mg)が0.19%及びナトリウム(Na)が0.11%となっている。
ここで、植物由来のケイ素含有の多孔質の植物性原料9は、低温(800℃以上且つ1150℃以下)にて燃焼させることにより図6に示すように、非結晶の状態によりシリカの抽出が可能である。植物性原料9は、細胞が軸に沿って規則正しく配列し、細胞壁にケイ酸が沈積して肥厚している構造のものが多くある。
ケイ化細胞列の間には圧縮された狭い細胞列があり、炭素化後に炭化物を除去することにより高い比表面積を有するシリカを得ることが可能である。上述したように植物性原料9は、ケイ酸が13%以上且つ35%以下と多くケイ酸が含まれるものが適している。
ケイ化細胞列の間には圧縮された狭い細胞列があり、炭素化後に炭化物を除去することにより高い比表面積を有するシリカを得ることが可能である。上述したように植物性原料9は、ケイ酸が13%以上且つ35%以下と多くケイ酸が含まれるものが適している。
ケイ素が比較的多く含まれる植物性原料9の例として表1に示しているが、稲わらの他に、小麦わら、大麦わら、米ぬか、もみ殻、そばわら、大豆わら、サツマイモのつる、カブの葉、ニンジンの葉、トウモロコシの稈、サトウキビ梢頭部、ヤシ粕、ピーナッツ殻、みかんの皮、レッド杉のおがくず、カラ松の樹皮及び銀杏の落ち葉がある。その他、残渣ではなく植物そのものを使用しても良く。
例えば、竹は、繊維素がセルロース、ヘミセルロース、リグニンで構成され、ミネラルが鉄、マグネシウム、カルシウム、マンガン、銅、ニッケル等から構成されているため。 また、竹又は竹の葉には焼成すると、シラノール基(Si−OH)が抽出され、焼成の過程でSiO4となって抽出される。
表2、3は、本発明にて、上述した表1の植物性原料9の内、シリカを製造する方法で最も適している植物性原料の成分組成表である。表2は、原料を構成する成分の割合を百分率で示している。例えば、水分が8%〜10%、灰分が15%〜10%、脂質が0.1%〜0.5%、リグニンが18%〜25%、ヘミセルロースが16%〜20%、セルロースが30%〜35%及びその他が5%〜10%である。このように、炭化物となる有機質の 主な成分は、リグニン、ヘミセルロース、セルロースである。
表3は、表2に示す植物性原料9の無機質の化学成分である。表2に示す植物性原料9は、セルロース等の有機質が80wt%であり、無機質は20wt%である。表3の無機質の化学成分は、SiO2が92.14wt%、Al2O3が0.04wt%、CaOが0.48wt%、Fe2O3が0.03wt%、K2Oが3.2wt%、MgOが0.16wt%、MnOが0.18wt%、Na2Oが0.09wt%となっている。表2に示す植物性原料9は、無機質に酸化ケイ素(SiO2)が多く含まれている。
(実施例1)
<プラズマ装置1>
実施例1のプラズマ装置10について図2を参照し説明する。本実施例は、後述する製造工程の燃焼工程S3を示している。図2は、実施例1のプラズマ装置10の構成を示す概要図である。プラズマ装置10は、主に、酸素ガス6、コントロール装置20、チャンバー1、真空ポンプ30から構成されている。尚、乾燥工程S2は、燃焼工程S3と兼ねてもよい。
<プラズマ装置1>
実施例1のプラズマ装置10について図2を参照し説明する。本実施例は、後述する製造工程の燃焼工程S3を示している。図2は、実施例1のプラズマ装置10の構成を示す概要図である。プラズマ装置10は、主に、酸素ガス6、コントロール装置20、チャンバー1、真空ポンプ30から構成されている。尚、乾燥工程S2は、燃焼工程S3と兼ねてもよい。
ガスボンベに収められる酸素ガス6は、主にアルゴンを使用したが、その他にヘリウム、ネオン、窒素等が挙げられる。酸素ガス6は、導入管7からガス量コントロール装置21を経由し、チャンバー1に充填が可能である。ガス量コントロール装置21は、酸素ガス6の流量を調整することが可能である。
チャンバー1は、制御弁22と接続され、真空ポンプ30によりチャンバー1内を真空状態に減圧が可能である。チャンバー1に接続され、チャンバー1内に酸素ガス6を導入している。制御弁22とチャンバー1との間には、チャンバー1内の真空状態を大気圧に開放するリーク弁23が設けられている。また、チャンバー1内の空気を導入する導出管8と真空ポンプ30との間にも制御弁14と、チャンバー1内の真空状態を大気圧に開放するリーク弁15とが設けられている。
また、温度制御装置24は、高周波電源4を制御し、チャンバー1内の温度保持や保持時間等を管理している。本実施例1のプラズマ装置10は、真空状態に近い低圧下に、作動ガスとして、上述した酸素ガス6を充填し、電極間であるカソード2及びアノード3間に高電流を流し、アーク放電により熱プラズマを得る方法である。このカソード2及びアノード3間には、カーボン製のるつぼ5が設置され、そのるつぼ5には上述した植物性原料9が入っている。植物性原料9は、アーク放電による熱プラズマにより800℃から1150℃の温度帯の加熱により、10〜30分程度でシリカ19が抽出される。
(実施例2)
<プラズマ装置2>
実施例1の他の変形例のプラズマ装置100について図3を参照し説明する。本実施例は、後述する製造工程の燃焼工程S3を示している。図3は、プラズマ装置10と同じ構成を示す箇所には同じ符号を付し、同じ構成の箇所は説明を省略する。プラズマ装置100は、主に、酸素ガス6、コントロール装置20、チャンバー1、真空ポンプ30から構成されている。主にプラズマ装置100と異なる箇所は、熱プラズマを得る方法として、プラズマ用の酸素ガス6を流し、4MHzの高周波磁場を高周波電源32から高周波コイル31に印加することにより、熱プラズマを発生している点である。植物性原料9は、アーク放電による熱プラズマにより800℃から1150℃の温度帯の加熱により、10〜30分程度でシリカ19が抽出される。
<プラズマ装置2>
実施例1の他の変形例のプラズマ装置100について図3を参照し説明する。本実施例は、後述する製造工程の燃焼工程S3を示している。図3は、プラズマ装置10と同じ構成を示す箇所には同じ符号を付し、同じ構成の箇所は説明を省略する。プラズマ装置100は、主に、酸素ガス6、コントロール装置20、チャンバー1、真空ポンプ30から構成されている。主にプラズマ装置100と異なる箇所は、熱プラズマを得る方法として、プラズマ用の酸素ガス6を流し、4MHzの高周波磁場を高周波電源32から高周波コイル31に印加することにより、熱プラズマを発生している点である。植物性原料9は、アーク放電による熱プラズマにより800℃から1150℃の温度帯の加熱により、10〜30分程度でシリカ19が抽出される。
以上のようなプラズマ装置10、100、200を使用することにより熱分解が困難なリグニンであっても分解が可能である。また、シリカ19は絶縁性が高いが、プラズマ装置10、100、200の高周波の交流を印可させることにより、絶縁であるシリカ19(SiO2)が分解可能であり、微細な非結晶のシリカが抽出可能である。
上述したプラズマ装置の他にバリヤ放電、コロナ放電、パルス放電及び直流放電型により熱プラズマを得る方法がある。
上述したプラズマ装置の他にバリヤ放電、コロナ放電、パルス放電及び直流放電型により熱プラズマを得る方法がある。
(実施例3)
<乾燥装置>
図4は、上述したプラズマ装置10、100により植物性原料9から不純物を除去して高純度のシリカ19を抽出する乾燥装置40の例である。本実施例は、後述する製造工程の乾燥工程S2を示している。
加熱炉42を2000℃近くまで高温に加熱することが可能である。大型るつぼ50には、シリカ19を入れ酸素雰囲気で空気が流れる状態にし、300℃程度の温度で2時間程度の加熱及び乾燥の処理を行う。
<乾燥装置>
図4は、上述したプラズマ装置10、100により植物性原料9から不純物を除去して高純度のシリカ19を抽出する乾燥装置40の例である。本実施例は、後述する製造工程の乾燥工程S2を示している。
加熱炉42を2000℃近くまで高温に加熱することが可能である。大型るつぼ50には、シリカ19を入れ酸素雰囲気で空気が流れる状態にし、300℃程度の温度で2時間程度の加熱及び乾燥の処理を行う。
(実施例4)
本実施例3は、図6から図9を参照し、上述したシリカ19を製造するプラズマ装置10、100を元に、更に量産化を進めたプラズマ装置200である。本実施例は、後述する製造工程の主に燃焼工程S3、乾燥工程S2に使用できる装置を示している。
プラズマ装置200は、主に量産が可能なように、透視可能な石英管203の内部に植物性原料9を収容する複数の収納容器205を設けている。
本実施例3は、図6から図9を参照し、上述したシリカ19を製造するプラズマ装置10、100を元に、更に量産化を進めたプラズマ装置200である。本実施例は、後述する製造工程の主に燃焼工程S3、乾燥工程S2に使用できる装置を示している。
プラズマ装置200は、主に量産が可能なように、透視可能な石英管203の内部に植物性原料9を収容する複数の収納容器205を設けている。
先ず、図6から図8を参照し、プラズマ装置200について説明する。左フランジ231と右フランジ232の間に透明な円柱状の石英管203を設けている。左右のフランジ231、232により、石英管203の内部を真空状態や低圧状態に保つことが可能なように密封及び開放が可能である。また、チャンバーである石英管203は、左右のフランジ231、232の開放された一方から脱着可能である。左右のフランジ231、232は、水冷式の冷却機能を備えている。
尚、石英管203は、左右のフランジ231、232の両側から挟み込むように脱着及び固定する方法であってもよい。
尚、石英管203は、左右のフランジ231、232の両側から挟み込むように脱着及び固定する方法であってもよい。
図6に示すように右フランジ232は、酸素ガス217等の燃焼用ガス218の流量を制御する制御弁224と接続される配管と接続され、酸素ガス217又は燃焼用ガス218を石英管203の内部に満たすことが可能である。また、右フランジ232は、低真空圧力計219と接続し、左フランジ231は、フィルタ221を経由し、圧力制御バルブ222や制御弁224と接続している。
また、制御弁224は、工程に応じ温度条件や燃焼時間に応じて酸素ガス217又は燃焼用ガス218を切り替えて石英管203内に流入することが可能である。
制御装置210は、圧力制御バルブ222や制御弁224と接続したドライポンプ223により、石英管203の内部の圧力を真空圧や大気圧又は20気圧以上の圧力にすることが可能なように制御をしている。
制御装置210は、圧力制御バルブ222や制御弁224と接続したドライポンプ223により、石英管203の内部の圧力を真空圧や大気圧又は20気圧以上の圧力にすることが可能なように制御をしている。
図6及び図7に示すように、プラズマ装置200は、様々な温度を作り上げることが可能であり、植物性原料9からリカ19の抽出や上述した燃焼工程S3及び乾燥工程S2でも使用できるように高周波コイル240及び電気炉250を備えている。
高周波コイル240は石英管203の周囲を取り囲むように形成され、コイル243が支持されるコイル支持具242が駆動装置1(214)に固定されている。その駆動装置1(214)は、レール236に沿って、X、−X方向へ移動を行う。駆動装置1(214)は、モータが使用されている。尚、モータの替わりにリニヤ駆動等であってもよい。
高周波コイル240は石英管203の周囲を取り囲むように形成され、コイル243が支持されるコイル支持具242が駆動装置1(214)に固定されている。その駆動装置1(214)は、レール236に沿って、X、−X方向へ移動を行う。駆動装置1(214)は、モータが使用されている。尚、モータの替わりにリニヤ駆動等であってもよい。
上述した実施例2のプラズマ装置100と、原理や製造過程は同じであるが、高周波コイル240は、X、−X方向への移動が可能である点が異なり、一度設置すれば植物性原料9を収容する複数の収納容器205を順次燃焼させることが可能であるため、一度に多くの植物性原料9を燃焼させて二酸化炭素(CO2)として排出させることが可能である。主に、製造工程では上述した図1のS3の燃焼工程で活用が可能である。
また、高周波コイル240は、コイル243の近傍にコイル243から発する電磁波の影響を少なくするため遮蔽板241を備えている。
プラズマ装置200は、酸素ガス217を流し、4MHzの高周波磁場を高周波電源212から高周波コイル240に印加することにより、図7に示すように熱プラズマを発生させ800℃以上且つ1150℃以下で比較的大きな収率が得られた。
プラズマ装置200は、酸素ガス217を流し、4MHzの高周波磁場を高周波電源212から高周波コイル240に印加することにより、図7に示すように熱プラズマを発生させ800℃以上且つ1150℃以下で比較的大きな収率が得られた。
以上のような高周波コイル240と酸素ガス217を使用することにより熱分解が困難なリグニンであっても分解が可能である。また、製造工程において毒性のある物質等が発生しない点、量産化するには最適である。
尚、上述したプラズマ装置の他にバリヤ放電、コロナ放電、パルス放電、直流放電型により熱プラズマを得る方法がある。
尚、上述したプラズマ装置の他にバリヤ放電、コロナ放電、パルス放電、直流放電型により熱プラズマを得る方法がある。
高周波電源212は、コイル243や電源を冷却するための水冷の冷却装置213が設けられている。また、石英管203内にて燃焼時に発生するタール成分等がドライポンプ223に影響を及ぼさないために、不織布、綿、紙等で形成したフィルタ221を設けている。
また、図6及び図7に示す温度制御装置211は、図7に示しように熱電対235が各々の収納容器205に近接して設けられている。従って、これら温度制御装置211から得られた情報により制御装置210は、所望する温度により炭化させることが可能である。特に温度により収率が異なるために温度管理が重要であると共に、プラズマ装置200は、温度を制御することにより植物性原料9からシリカ19を多く抽出することも可能である。
電気炉250は、石英管203の周囲を取り囲むように形成され、駆動装置2(216)に固定されている。その駆動装置2(216)は、レール236に沿って、X、−X方向へ移動を行う。駆動装置2(216)は、モータが使用されている。尚、モータの替わりにリニヤ駆動等であってもよい。
電気炉250は、2000℃近くまで温度を上げることが可能であり、燃焼用ガス218を供給しながら石英管203内を植物性原料9やシリカ19を精錬させる際に燃焼させることが可能である。また、燃焼用ガス218は燃焼の支援用として用いられ、燃焼用ガス218は酸素等が考えられる。主に図1示す、乾燥工程S2及び燃焼工程S3での工程で使用され、600℃近くでの燃焼時に使用される。電気炉250を使用する場合には、制御装置210は、圧力制御バルブ222や制御弁224により大気圧において石英管203内に空気を空気流として供給することも可能である。
次に、図6から図9を参照し、石英管203及び収納容器205について説明する。
図7から図9に示すように、収納容器205は、植物性原料9やシリカ19を収納するように上端が開放した箱状に炭素材料により形成されている。特に、プラズマ装置200は、上述したプラズマ装置10、100に比較して多くの量をシリカ19が生成できるように収納容器205を複数個設けている。
図7から図9に示すように、収納容器205は、植物性原料9やシリカ19を収納するように上端が開放した箱状に炭素材料により形成されている。特に、プラズマ装置200は、上述したプラズマ装置10、100に比較して多くの量をシリカ19が生成できるように収納容器205を複数個設けている。
表面に4隅に棒状の片が突出した上端片部208と、裏面に両端の上方に突出した片状の下端片部207を複数設けた載置台206に、収納容器205は固定される。収納容器205は、下方の上端片部208と同じ位置に、上端片部208の片が挿入することが可能な穴が設けられ、その穴に上端片部208が嵌合し、収納容器205は載置台206に固定される。
収納容器205を固定した載置台206は、土台202に設けられた溝である土台溝204に沿って下端片部207を嵌合させ土台202に載置される。土台溝204は、収納容器205をずらして設置できるように、幅方向にY1分ずらして複数本設けられている。また、収納容器205は、幅方向だけでなく、図26に示すようにX方向に所定間隔X1離間させて設けられている。
Y1方向又はX方向に収納容器205を離間させることにより、プラズマ熱による炭化の際に、炭化する目標以外の収納容器205が影響を受けることを極力防ぐようにしている。また、土台202は、温度制御を可能にするため、土台溝204の近傍に熱電対が固定できる空間となる熱電対収納スペース209を確保している。
図8及び図9に示すように、石英管203は、透明な石英で形成した外径が125mm程度の円形の筒状に設けている。また、土台202は、石英管203の内部の中心より下方に収納容器205を設置できる幅に形成されている。
プラズマ装置200は、シリカ19を得るように構成されているが、温度条件により植物性原料9から炭素(グラフェン)の抽出を行うことも可能である。また、上述した燃焼工程S3だけでなく乾燥工程S2も電気炉250により可能である。そのため、同一の装置で様々な工程を温度管理しながら行うことが可能である。
以上のプラズマ装置200は、熱を与える部分である高周波コイル240又は電気炉250が移動し、収納容器205に収められる植物性原料9に熱を与えるため、原料が移動するコンベア式と比較し、圧力制御が可能な空間内を容易に作り上げることができる。また、コンベア式は、コンベア等に必要な油分との化学反応が懸念され、不純物が混ざる要因ともなる。また、コンベア式と比較し、プラズマ装置200は、酸素ガスの混入等の装置が複雑になる等のコストが掛かる心配もない。プラズマ装置200は、石英管203の外部に設けられているため、外からの点検、整備作業も容易である。
また、1つの装置で、後述する燃焼工程S3又は乾燥工程S2の工程に使用することも可能である。更に、プラズマ装置200は、温度条件を変えれば、植物性原料9からグラフェンも製造することも可能である。以上のようにプラズマ装置200は、多機能な装置であるために生産効率だけでなく多用途にも応用が可能である。
(実施例5)
<シリカ生成のプロセスフロー>
図1を参照し、ナノレベルのシリカ19を製造する方法について製造工程を説明する。図1は、実施形態のシリカ19を製造する工程を示すプロセスフローを示す図である。
先ず、植物性原料9をミル機等により細かく粉砕する。ここで、粉砕方法は、ミル、ミキサー、グラインダー等が挙げられる。
<シリカ生成のプロセスフロー>
図1を参照し、ナノレベルのシリカ19を製造する方法について製造工程を説明する。図1は、実施形態のシリカ19を製造する工程を示すプロセスフローを示す図である。
先ず、植物性原料9をミル機等により細かく粉砕する。ここで、粉砕方法は、ミル、ミキサー、グラインダー等が挙げられる。
次に、シリカを多く含む植物性原料9は、炭水化物の除去のみならず、アルカリ金属等の不純物が多く含まれている。そのため、本発明では前処理工程(S1)にて、強酸を使用すると環境や人的な負荷や強酸使用後の処理に負担がかかるため、環境又は人的な負荷の少ない有機酸を使用して植物性原料9の中にある炭水化物並びにアルカリ金属不純物の分解及び溶出を行う。その後、純水等で有機酸や溶出した不純物を洗い流す洗浄処理を行い、100℃程度の熱風による乾燥後に上述した燃焼工程(S3)の処理を行い高純度の非結晶性のシリカ19を生成する。有機酸は、クエン酸、シュウ酸、リンゴ酸及びギ酸等がある。
例えば、濃度5%から15%のクエン酸の水溶液に植物性原料9を15分から120分程度浸す浸透処理をし、その後水洗いし、有機酸の除去である洗浄処理を行った後、乾燥させて燃焼工程S3を行うと不純物が1%未満となるという結果がある。このときの有機酸の濃度は1%から20%程度が最適であり、また有機酸水溶液の液温は20℃から80℃がよい。また、浸透時間は60分から120分程度である。
そして、前処理工程S1の後は、洗浄処理した植物性原料9は、300℃程度、2時間電気炉等で乾燥工程S2を行う。このとき、乾燥工程S2と以降の燃焼工程S3を同時に行ってもよい。
次に、燃焼行程S3は、酸素を少量供給し600℃から1100℃の温度で植物性原料9を燃焼させる。非結晶のシリカ19を抽出するには1000℃以下がよく、有機酸5%で且つ800℃程度の温度で燃焼させるとよい。また、乾燥処理は、100℃程度の温度での熱風や炉に入れての乾燥等がある。
乾燥又は燃焼は、上述したプラズマ装置10、100、200を使用することにより熱分解が困難なリグニンであっても分解が可能である。また、シリカ19は絶縁性が高いが、プラズマ装置の高周波の交流を印可させることにより、絶縁であるシリカ19(SiO2)が粉砕可能であり、微細な非結晶のシリカ19が抽出可能である。
また、前処理において塩化水素(HCL)を希釈した溶液に植物性原料9を浸し、乾燥させてから燃焼工程S3に進んでも良く。希釈した塩化水素溶液にセルロースの一部が溶出し、燃焼工程S3後の純度を上げることが可能である。
実施例1及び実施例2の図2及び図3に示すプラズマ装置10、100を使用した場合の燃焼工程S3を説明する。乾燥工程S2で生成した植物性原料9を0.8g程度をるつぼ5に入れて金属の網等で覆う。上述したプラズマ装置10、100の所定の加熱する位置にるつぼ5を配置する。チャンバー1内の圧を真空ポンプ30により80Paまで減圧を行い、酸素ガス6をチャンバー1内に8から10ml/分の流量により注入し、チャンバー1内は、1300から1500Paの圧力に保たれている。
同様に、実施例4の図6から図9に示すプラズマ装置200を使用した場合の燃焼工程S3を説明する。前処理工程S1で植物性原料9を収納容器205内に敷き詰め、金属の網等で覆う。上述したプラズマ装置200の所定の加熱する位置に複数の収納容器205をずらして配置する。石英管203内の圧をドライポンプ223により80Paまで減圧を行い、酸素ガス217を石英管203内に8から10ml/分の流量により注入し、チャンバー1内は、1300Paから1500Paの圧力に保たれている。
出願人は、図5に示すように、実施例1から実施例3における熱プラズマにより200℃から1100℃の温度の間を100℃刻みにより燃焼工程S3を行い、植物性原料9を炭化する際の温度と収率を求めた。0.8gの植物性原料9から得られたシリカ19の重量を割り得られた値を図5に示している。800℃から1150℃にて36%と最も大きな収率が測定され、800℃以上且つ1150℃以下で比較的大きな収率が得られた。また、シリカ19は、1150℃若しくは1000℃以下にて非結晶状態となるため、800℃から1000℃までの温度で燃焼させることが好ましい。
本測定では、稲わら、ぬか、ヤシ殻、もみ殻及びピーナッツ殻等を行ったが、同様の結果が得られた。
本測定では、稲わら、ぬか、ヤシ殻、もみ殻及びピーナッツ殻等を行ったが、同様の結果が得られた。
実施例3における加熱炉42を使用した燃焼工程S2を説明する。先ず、実施例3の図4に示す乾燥装置40の加熱炉42を2000℃近くまで高温にし、大型るつぼ50には、シリカ19を入れ空気が流れる状態にし、600℃以上1000℃以下で1時間加熱処理を行うことで、炭素をCO2として除去し、SiO2を得ることができる。これにより純度の高いSiO2が生成される。シリカ19を非結晶のまま残すためには1000℃以下が最適である。
同様に、実施例4における燃焼工程S2を説明する。先ず、実施例4の図6から図9に示すプラズマ装置200の電気炉250を1000℃近くまで高温にし、先程の燃焼工程S2で焼成し、酸素ガス217の供給を止め、大気圧状態にした後、石英管203内に燃焼用ガス218である酸素を供給するか、空気が流し、収納容器205には、先程の燃焼工程2にて燃焼させたシリカ19を入れ空気又は酸素が供給できる状態にし、600℃で1時間加熱処理を行うことで、炭素をCO2として除去し、シリカ19(SiO2)を得ることができる。これにより純度の高い非結晶性のシリカ19(SiO2)が生成される。
(実施例6)
<シリコン生成のプロセスフロー>
図10を参照し、シリコン113を製造する方法について製造工程を説明する。図10は、実施形態のシリコン113を製造する工程を示すプロセスフローを示す図である。上述した製造工程のS1からS3から生成された純度の高いシリカ113(SiO2)を使用し、S4からS5の工程により多結晶の純度の高いシリコンを製造する。
<シリコン生成のプロセスフロー>
図10を参照し、シリコン113を製造する方法について製造工程を説明する。図10は、実施形態のシリコン113を製造する工程を示すプロセスフローを示す図である。上述した製造工程のS1からS3から生成された純度の高いシリカ113(SiO2)を使用し、S4からS5の工程により多結晶の純度の高いシリコンを製造する。
このようにシリコン生成工程S5において高純度の多結晶シリコン(Si又はSiO)が生成される。このシリコン13は、太陽電池の材料、燃料電池の負極材及びLSIデバイス又はVLSIデバイス等の電子回路の材料として使用される。
尚、トリクロロシランガス(SiHCl3)の他に、四塩化ケイ素(SiCl4)、四臭化ケイ素(SiBr4)、四ヨウ化ケイ素(SiI4)といったハロゲン化Siを水素還元及び熱分解により純度の高い多結晶のシリコン113を製造することも可能である。
(実施例7)
<他のシリコン生成のプロセスフロー>
図11及び図12を参照し、シリコン113を製造する方法について製造工程を説明する。図11は、他の実施形態のシリコン113を製造する工程を示すプロセスフローを示す図である。上述した製造工程のS1からS3から生成された純度の高いシリカ19(SiO2)を使用し、シリコン生成工程S5−1の工程により多結晶の純度の高いシリコンを製造する。
<他のシリコン生成のプロセスフロー>
図11及び図12を参照し、シリコン113を製造する方法について製造工程を説明する。図11は、他の実施形態のシリコン113を製造する工程を示すプロセスフローを示す図である。上述した製造工程のS1からS3から生成された純度の高いシリカ19(SiO2)を使用し、シリコン生成工程S5−1の工程により多結晶の純度の高いシリコンを製造する。
図12は、他の実施形態のシリコン113の製造工程を示す概要図である。図12に示すシリコン生成装置60は、ガスボンベからリーク弁64を操作し、またポンプ及びリーク弁65を操作した上で、不活性ガス62を室内に充填させ、不活性ガス62の雰囲気にする。ガスボンベに収められる不活性ガス6は、主にアルゴンを使用したが、その他にヘリウム、ネオン、窒素等が挙げられる。
次に、非結晶性のシリカ19を金属61(アルミニュウムやマグネシウム)により圧力Pを掛けながら、上述したプラズマ装置10、100、200を使用し、熱プラズマ63により4MHzの高周波磁場を高周波電源32から高周波コイル31に印加することにより、熱プラズマを発生させている。
尚、プラズマ装置10、100、200に使用される酸素ガス6の他に、酸素を含んだ空気であってもよく、炭素等を燃焼させて除去できる状態であればよい。
1 チャンバー
2 カソード
3 アノード
4、32 高周波電源
5 るつぼ
6、217 酸素ガス
7 導入管
8 導出管
9 植物性原料
10、100、200 プラズマ装置
14、22 制御弁
15、23、64、65 リーク弁
19 シリカ
20 コントロール装置
21 ガス量コントロール装置
30 真空ポンプ
31 高周波コイル
40 不純物除去装置
42 加熱炉
50 大型るつぼ
60 シリコン生成装置
61 金属
62 不活性ガス
63 熱プラズマ
113 シリコン
202 土台
203 石英管
204 土台溝
205 収納容器
206 載置台
207 下端片部
208 上端片部
209 収納スペース
210 制御装置
211 温度制御装置
212 高周波電源
213 冷却装置
214 駆動装置1
215 電源制御装置
216 駆動装置2
218 燃焼用ガス
219 真空圧力計
221 フィルタ
223 ドライポンプ
224 制御弁
231 左フランジ
232 右フランジ
235 熱電対
236 レール
240 高周波コイル
241 遮蔽板
242 コイル支持具
243 コイル
250 電気炉
P 圧力
S1 前処理工程
S2 乾燥工程
S3 燃焼工程
S4 金属ガス処理工程
S5、S5−1 シリコン生成工程。
2 カソード
3 アノード
4、32 高周波電源
5 るつぼ
6、217 酸素ガス
7 導入管
8 導出管
9 植物性原料
10、100、200 プラズマ装置
14、22 制御弁
15、23、64、65 リーク弁
19 シリカ
20 コントロール装置
21 ガス量コントロール装置
30 真空ポンプ
31 高周波コイル
40 不純物除去装置
42 加熱炉
50 大型るつぼ
60 シリコン生成装置
61 金属
62 不活性ガス
63 熱プラズマ
113 シリコン
202 土台
203 石英管
204 土台溝
205 収納容器
206 載置台
207 下端片部
208 上端片部
209 収納スペース
210 制御装置
211 温度制御装置
212 高周波電源
213 冷却装置
214 駆動装置1
215 電源制御装置
216 駆動装置2
218 燃焼用ガス
219 真空圧力計
221 フィルタ
223 ドライポンプ
224 制御弁
231 左フランジ
232 右フランジ
235 熱電対
236 レール
240 高周波コイル
241 遮蔽板
242 コイル支持具
243 コイル
250 電気炉
P 圧力
S1 前処理工程
S2 乾燥工程
S3 燃焼工程
S4 金属ガス処理工程
S5、S5−1 シリコン生成工程。
Claims (15)
- 植物性原料を粉砕してシリカ源を得る前処理工程と、
前記シリカ源を燃焼しシリカを抽出する燃焼工程と、
前記燃焼工程は、チャンバー内に不活性ガスを供給し、前記チャンバー内の前記シリカ源をプラズマ雰囲気において加熱し、前記シリカを生成するプラズマ加熱工程と、
前記プラズマ加熱工程により生成した前記シリカと金属とを反応させ、金属を酸化させてシリコンを生成するシリコン生成工程と、を含むことを特徴とするシリコンの製造方法。 - 前記シリコン生成工程は、チャンバー内に不活性ガスを供給し、チャンバー内の前記シリカをプラズマ雰囲気において、前記シリカと前記金属に圧力を掛けながら加熱し前記シリコンを生成する加圧加熱工程と、を含むことを特徴とするシリコンの製造方法。
- 前記加圧加熱工程は、600℃以上且つ1000℃以下の温度で加熱すること、を含むことを特徴とする請求項1に記載のシリコンの製造方法。
- 植物性原料を粉砕してシリカ源を得る前処理工程と、
前記シリカ源を燃焼しシリカを抽出する燃焼工程と、
前記燃焼工程は、チャンバー内に不活性ガスを供給し、前記チャンバー内の前記シリカ源をプラズマ雰囲気において加熱し、前記シリカを生成するプラズマ加熱工程と、
前記シリカのケイ素とHClガスを反応させ、トリクロロシランガスを生成する金属ガス処理工程と、
前記金属ガス処理工程にて製造した前記トリクロロシランガス及び水素ガスを供給し、真空状態にて、水素還元及び熱分解によりシリコンを生成するシリコン生成工程と、からなるシリコンの製造方法。 - 前記プラズマ加熱工程は、800℃以上且つ1000℃以下の温度で加熱すること、を含むことを特徴とする請求項1及び請求項4の何れか一項に記載のシリコンの製造方法。
- 前記プラズマ加熱工程は、前記シリカ源の炭素を空気又は酸素雰囲気において焼成して炭素を除去する炭素除去工程を含むことを特徴とする請求項1及び請求項4の何れか一項に記載のシリコンの製造方法。
- 前記プラズマ加熱工程は、温度を600℃以上1000℃以下で焼成する工程を含むことを特徴とする請求項1及び請求項4の何れか一項に記載のシリコンの製造方法。
- 前記前処理工程は、塩化水素を希釈した溶液に前記植物性原料を浸してセルロースを溶出させる溶出工程を含むことを特徴とする請求項1及び請求項4の何れか一項に記載のシリコンの製造方法。
- 前記前処理工程は、有機酸を希釈した溶液に前記植物性原料を浸透させる浸透工程を含むことを特徴とする請求項1及び請求項4の何れか一項に記載のシリコンの製造方法。
- 前記浸透工程は、前記植物性原料に付着した有機酸を洗浄する洗浄工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の非結晶シリカの製造方法。
- 前記有機酸は、クエン酸、シュウ酸、リンゴ酸及びギ酸の中から選択した一つにより浸透工程を行うことを特徴とする請求項9に記載の非結晶シリカの製造方法。
- 請求項1から請求項11の何れか一項に記載の製造方法により製造したシリカであって、 前記植物性原料は、シリカを13%以上且つ35%以下に含んでいることを特徴とするシリコン。
- チャンバー内の圧力を調整する圧力調整部と、
前記チャンバー内に複数種類のガスを切り替え供給するガスユニットと、
複数種類の燃焼する形式を備えた燃焼部と、
燃焼する対象物を収用する複数の収納容器と、
前記燃焼部は、対象とする前記収納容器まで移動し、前記対象物を燃焼する形式毎に切り替えて駆動可能な移動燃焼装置を備えたことを特徴とするシリカの製造装置。 - 前記移動燃焼装置は、
一方から移動し不活性ガスを供給し、プラズマ雰囲気において加熱する加熱プラズマ装置と、
他方から移動し不活性ガスとは異なるガスを供給し、加熱する電気炉装置と、を備えたことを特徴とする請求項13に記載のシリカの製造装置。 - 前記チャンバー内に収納される前記収納容器は、長手方向に対して間隔をあけ、且つ幅方向に重ならない位置に配置される請求項13及び請求項13の何れか一項に記載のシリカの製造装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019032488A JP2020132505A (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | シリコン及びそのシリコンの製造方法 |
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JP2019032488A JP2020132505A (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | シリコン及びそのシリコンの製造方法 |
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JP2020132505A true JP2020132505A (ja) | 2020-08-31 |
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ID=72262310
Family Applications (1)
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JP2019032488A Pending JP2020132505A (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | シリコン及びそのシリコンの製造方法 |
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