JP2020130080A - 作業ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】乗り越え機構の本体や補助板の変形や破損を抑制することを目的とする。【解決手段】車輪を備える作業機の下方に装着される作業ユニットであって、作業部と、作業部を覆うハウジングと、ハウジング上に設けられるブリッジ部50と、ブリッジ部50に収容される収納状態とブリッジ部から突出する使用状態に変位する補助板(51,52)と、ブリッジ部50に設けられて、補助板(51,52)を変位させるリンク機構14と、補助板(51,52)に設けられる被係合部14aと、リンク機構14に設けられて、所定の弾性力で被係合部14aと着脱可能に接続する係合部12と備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ミッドマウント型作業機の下方で前輪と後輪との間に搭載される作業ユニットに関する。
ミッドマウント型作業機は、着脱可能な作業ユニットを備える。作業ユニットは、作業時には、機体の前輪と後輪との間に昇降可能に吊り下げられる。作業ユニットの保守点検時等には、作業ユニットは機体から取り外される。機体の前輪と後輪との間の狭い空間で作業ユニットを機体へ連結し、または機体から離脱させる作業は作業者の負担が大きい。そのため、作業ユニットには、乗り越え機構を備える構成のものがある。ミッドマウント型作業機は、前輪又は後輪の一方の車輪が作業ユニットの乗り越え機構上を走行することにより、ミッドマウント型作業機の下方に作業ユニットを配置する。乗り越え機構は、作業機の上部に設けられたブリッジ部と、2枚の補助板とから構成される。作業ユニットの作業中には、補助板はブリッジ部に収納される。作業ユニット上をミッドマウント型作業機が走行する際には、補助板は、ブリッジ部の前後方向において、ブリッジ部と地面をつなぐように懸架される。ミッドマウント型作業機の車輪は、一方の補助板、ブリッジ部、他方の補助板の順で走行し、ミッドマウント型作業機は、作業ユニットをまたぐ形で、前輪と後輪との間に作業ユニットを配置する。
特開2016−34257号公報
しかしながら、作業ユニットの乗り越え機構上をミッドマウント型作業機が走行する際に、乗り越え機構の補助板に大きな圧力がかかると、補助板や乗り越え機構の本体が変形したり破損したりする場合がある。その結果、補助板が収納できず、作業ユニットによる作業に支障をきたす場合がある。
本発明は、乗り越え機構の本体や補助板の変形や破損を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る作業ユニットは、車輪を備える作業機の下方に装着される作業ユニットであって、作業部と、前記作業部を覆うハウジングと、前記ハウジング上に設けられるブリッジ部と、前記ブリッジ部に収容される収納状態と前記ブリッジ部から突出する使用状態に変位する補助板と、前記ブリッジ部に設けられて、前記補助板を変位させるリンク機構と、前記補助板に設けられる被係合部と、前記リンク機構に設けられて、所定の弾性力で前記被係合部と着脱可能に接続する係合部と備える。
このように、係合部が所定の弾性力で被係合部と接続することにより、補助板に大きな外力がかかったとしても、係合部と被係合部とが分離することにより外力を逃がすことができる。そのため、補助板やリンク機構等が変形したり破損したりすることが抑制され、安定して作業ユニットの着脱を行うことができる。また、リンク機構等のメンテナンスの際には、補助板がリンク機構に所定の弾性力で係合されているだけなので、容易に補助板を着脱することができ、容易にメンテナンス作業を行うことができる。以上のことにより、作業ユニットにおける作業を安定して行うことができる。
また、前記被係合部がピンであり、前記係合部は断面がU字形のU字形部材であり、前記U字形部材で前記ピンを挟持することにより、前記ピンと前記U字形部材とが着脱可能に接続しても良い。
このような構成により、U字形部材の弾性力でピンを保持することができるため、簡易な構成で、U字形部材をピンに着脱が容易な構成で係合することができる。
また、前記U字形部材がばね鋼で構成されることが好ましい。
このような構成により、係合部であるU字形部材に弾性力を持たせることが容易となる。
また、一対の前記補助板を備え、それぞれの前記補助板が、前記ブリッジ部の長手方向である前後方向において互いに逆向きに突出することが好ましい。
このような構成により、作業機が作業ユニットを乗り越えるために、補助板を少なくとも作業ユニットに対して前後に突出できるように設けることができる。そのため、適切に作業機が作業ユニットを乗り越えることができる。
また、前記補助板を備える前記ブリッジ部が前記補助板の長手方向に交差する左右方向に並んで複数設けられることが好ましい。
このような構成により、ブリッジ部を作業機の車輪の配置および数に応じて設けることができるため、適切に作業機が作業ユニットを乗り越えることができる。
また、前記作業部は草刈り用のブレードであり、前記作業機は草刈機であっても良い。
このような構成により、草刈機に限らず、種々の作業機に用いることができる。
本発明によるミッドマウント型草刈機の基本構造を示す模式図である。 モーアユニットを装備した草刈機の側面図である。 モーアユニットの斜視図である。 収納状態における乗り越え機構の断面図である。 使用状態における乗り越え機構の断面図である。 係合部の斜視図である。 ロック機構の開閉状態を説明する要部側面図である。 補助板の斜視図である。 補助板の分解斜視図である。 滑り止め部材の斜視図である。 別実施形態におけるロック機構の構成を説明する要部側面図である。 別実施形態におけるロック機構の固定部周辺の要部斜視図である。
まず、作業ユニットが搭載されるミッドマウント作業機について、モーアユニットが搭載されるミッドマウント草刈機(以下、単に草刈機と称す)を例として、図1,図2を参照して説明する。なお、以下の説明において、草刈機の直進前進方向を前、直進後退方向が後と称される。また、前後方向に交差する方向が左右方向または機体横断方向と称され、左右は前方向を向いた状態での方向を指す。
図1には、この草刈機の基本構造体であるメインフレーム10に装備された昇降リンク機構3と、草刈機の前後方向の移動に伴って昇降リンク機構3に装着されるモーアユニット4との、装着前と装着後の状態が模式的に示されている。機体の下部には、左右一対の前リンク31と後リンク32とからなる昇降リンク機構3が設けられている。前リンク31の自由端と後リンク32の自由端とによって中間フレーム6が吊り下げられている。前リンク31の自由端及び後リンク32の自由端は揺動軸芯を介して中間フレーム6に連結されており、昇降リンク機構3の揺動によって中間フレーム6は地面に対して昇降変位する。中間フレーム6には係合部610が備えられ、モーアユニット4のブレードハウジング40(ハウジングに相当)には前記係合部610と連結可能な被係合部620が設けられている。
図1に示されているように、前輪2aがモーアユニット4を適切な位置関係でもって乗り越えることで、ブレードハウジング40の被係合部620に中間フレーム6の係合部610が係合する。これにより、ブレードハウジング40と中間フレーム6とが連結し、結果的にはモーアユニット4と草刈機の機体との連結が実現する。ここで実現された係合部610と被係合部620の連結位置(係合状態)をロックするとともに、そのロック状態を機械的に保持するロック機構8が備えられている。ロック機構8の構成部材は、図1では模式的にしか示されていないが、機体平面視で中間フレーム6の範囲内に収められている。
さらに、メインフレーム10に装着されたモーアユニット4にエンジン23からの回転動力を伝達するために、ブレード動力伝達機構25が動力伝達可能な連結状態に設定される。ブレード動力伝達機構25は動力連結機構7によって離脱または連結される、機体側動力伝達機構25Aとモーア側動力伝達機構25Bとからなる。
この草刈機の実施形態の1つが図2に示されている。前輪2aと後輪2bとの間にモーアユニット4を装備しているこの草刈機には、そのメインフレーム10の前半部に、ボンネット11によって覆われた水冷式のエンジン(ディーゼルエンジン)23が搭載され、メインフレーム10の後半部に運転座席21が配置されている。前輪2aは、ステアリングホイール22によって操作される操舵輪であり、同時に駆動輪である。この草刈機は4輪駆動であり、後輪2bも駆動輪である。メインフレーム10の後半部には、トランスミッションケース13が備えられている。
また、図3に示すように、モーアユニット4は、平面視で機体横断方向に並び、右回りに回転する3枚の草刈り用のブレード((作業部に相当)図示せず)と、これらのブレードを上方から覆うブレードハウジング(ハウジングに相当)40とを備えている。ブレードハウジング40は、天板41とこの天板の周縁から下方に延びた側板42とを有する。ブレードハウジング40の天板41には、ブレード駆動用の動力分配機構44が設けられている。ブレードハウジング40は、その前側領域において左右にわたって上向きに膨出部を形成することにより、その内部に刈草用の搬送経路を作り出している。その搬送経路の排出口となるブレードハウジング40の右端に排出カバー40aが取り付けられている。
次に、図1〜図3を用いて、草刈機にモーアユニット4を装備する構成を説明する。草刈機は、モーアユニット4を機体に装備する際に、地面に横置きされたモーアユニット4を前進で乗り越え走行する。このため、ブレードハウジング40には、乗り越え機構5が設けられている。乗り越え機構5は、左右の前輪2aのそれぞれのために用意されており、その間隔は前輪トレッド幅に対応している。乗り越え機構5は、ブレードハウジング40の天板41に配置されたベルト伝動機構44cの上方を前後方向に延びているブリッジ部50と、ブリッジ部50の前端から地面に向かって傾斜して延びている前補助板51(補助板に相当)と、ブリッジ部50の後端から地面に向かって傾斜して延びている後補助板52(補助板に相当)とからなる。ブリッジ部50の幅は、草刈機のサブフレーム20との干渉を避けるとともに、左右の前輪2aが安定して乗るように設定されている。なお、乗り越え機構5の詳細な構成は図4〜図10を用いて後述する。
草刈機の下腹部にモーアユニット4を装備するには、まず、昇降リンク機構3が操作され、中間フレーム6を下限位置まで降下させておく。続いて、前輪2aがモーアユニット4の後方から後補助板52に乗り上げ、ブレードハウジング40の上方のブリッジ部50及び前補助板51を通って、ブレードハウジング40を乗り越えるように機体を前進させる。前輪2aがブレードハウジング40を乗り越えると、機体を停止させ、ブレードハウジング40に設けられている被係合部620と、中間フレーム6に設けられている係合部610とが係合する。
機体を停止させた後、操作者が操作レバー(図示せず)を揺動操作して、ブレード動力伝達機構25を動力伝達可能な連結状態にする。さらに、ロック機構8により、機体とモーアユニット4とが固定される。
モーアユニット4を機体から離脱させる場合には、モーアユニット4が接地するように昇降リンク機構3を下降させた後、運転者が操作レバー(図示せず)を操作して、ブレード動力伝達機構25を離脱状態にする。さらに、ロック機構8が解除されて、機体とモーアユニット4との固定が解除される。次いで、乗り越え機構5を利用して、モーアユニット4を乗り越えるよう機体が後退される。この後退を通じて、中間フレーム6に設けられている係合部610がブレードハウジング40に設けられている被係合部620から抜け出る。前輪2aがブレードハウジング40を乗り越えると、モーアユニット4はフリーとなるので、自由に機体を離れて移動させることができる。
〔乗り越え機構〕
以下、乗り越え機構5の具体的な構成例について、図1,図3を参照しながら、図4,図5を用いて説明する。
乗り越え機構5は、ブレードハウジング40上等のモーアユニット4の上部に設けられる。乗り越え機構5は、図3に例示されるように、左右の前輪2aそれぞれが乗り越えるために、左右方向に並べて2か所に設けられる。それぞれの乗り越え機構5は、モーアユニット4の上部に固定されるブリッジ部50と、一対の補助板である前補助板51および後補助板52とを備える。ブリッジ部50は、前補助板51および後補助板52を収納する収納部54と、リンク機構14とを備える。前補助板51および後補助板52は、通常は収納部54に収容されており(図4の状態)、乗り越え機構5の使用時には外向きに突出し、前輪2aが乗り越えるスロープとなる(図5の状態)。リンク機構14は前補助板51および後補助板52それぞれの内側端部と接続され、リンク機構14が動作することにより、前補助板51および後補助板52が収納部54に収納された状態(以下、収納状態と称す)とブリッジ部50から突出する状態(以下、使用状態と称す)に変位させることができる。また、前補助板51および後補助板52は、それぞれ、使用状況に応じて手動で変位され、収納状態においては後述のロック機構によって変位状態が固定される。
リンク機構14は、前補助板51および後補助板52それぞれに対して設けられる。リンク機構14は、係合部12と、被係合部14aと、ロッド14bと、軸14dとを有する。係合部12は、ロッド14bの内側端部に接続される。軸14dは、ブリッジ部50の収納部54内部において、ブリッジ部50の長手方向と交差する方向に設けられる。ロッド14bの外側端部領域には、穴14cが設けられる。穴14cに軸14dが挿通される態様で、ロッド14bは軸14dに軸支される。被係合部14aは、前補助板51および後補助板52の内側端部に設けられ、係合部12と係合する。例えば、被係合部14aは、前補助板51および後補助板52の長手方向と交差する方向に設けられる軸である。このようなリンク機構14により、ロッド14bが軸14dを中心に回転すると共に、前補助板51および後補助板52が被係合部14aを中心に回転することにより、前補助板51および後補助板52は、収納状態と使用状態との間で変位することができる。
また、前補助板51および後補助板52は、それぞれの下部に板15aを備える。ブリッジ部50は、収納部54に規制部15bを備える。収納状態において、板15aが収納部54の規制部15bに当接することにより、前補助板51および後補助板52は位置決めされる。
〔係合部〕
図4〜図6に示すように、係合部12は、板状部材あるいは線状部材を折り曲げて、断面が、中心付近に対する両端領域が互いに向かい合うU字形に構成される。例えば、U字形部材である係合部12は、ばね鋼等の弾性力の強い板状部材あるいは線状部材から形成される。係合部12は、互いに向かい合う位置に、互いに離れる方向に膨らむ2以上の膨張部12aを備える。また、係合部12は、膨張部12aより端部側に、互いに近づく方向に膨らむ2以上の絞り部12bを備える。絞り部12bの内径wは、膨張部12aの内径Wより小さく、被係合部14aの最大外径より小さい。
そして、係合部12は、膨張部12a間でピン状の被係合部14a保持し、かつ絞り部12bで被係合部14aが膨張部12aから突出することを規制する態様で、被係合部14aと係合される。係合部12と被係合部14aとが係合する際には、被係合部14aは、係合部12の弾性力に抗って、絞り部12bを押し広げて膨張部12a間に侵入する。そして、絞り部12bを被係合部14aの最大外径以上に押し広げることができる外力が被係合部14aに及ばない限り、被係合部14aは膨張部12a間に保持されて、係合部12と被係合部14aとの係合が維持される。逆に、絞り部12bを被係合部14aの最大外径以上に押し広げることができる外力が被係合部14aに及ぶと、被係合部14aは、絞り部12bを押し広げて飛び出し、被係合部14aが係合部12から外れる。
ここで、草刈機がモーアユニット4(図3参照)を乗り越える際等に、過剰な外力が乗り越え機構5に及ぶ場合がある。この際に、前補助板51および後補助板52とロッド14bとが固定されていると、前補助板51または後補助板52とロッド14bとの固定部や、前補助板51または後補助板52等が変形したり、破損したりする場合がある。
これに対して、上記のような係合部12を備えるリンク機構14では、乗り越え機構5に大きな外力が及んだとしても、固定部等が破損する前に係合部12と被係合部14aとの係合が外れることにより、乗り越え機構5の変形や破損を防止することができる。さらに、前補助板51および後補助板52をロッド14bに対して容易に着脱することができるため、前補助板51および後補助板52をロッド14bから取り外して乗り越え機構5のメンテナンスを容易に行うことができ、メンテナンス終了後は前補助板51および後補助板52をロッド14bに容易に装着することができる。
〔ロック機構〕
次に、図4,図5を参照しながら、図7を用いて乗り越え機構5におけるロック機構16について説明する。
モーアユニット4(図3参照)の作業中は、乗り越え機構5は収納状態となる。モーアユニット4(図3参照)の作業中に前補助板51または後補助板52が変位すると作業の妨げとなるため、前補助板51および後補助板52を固定する必要がある。ロック機構16は、収納状態において前補助板51および後補助板52を固定する際に用いられる。
ロック機構16は、ロック板16a(係合部に相当)と、ピン16c(第1突出部材に相当)と、レバー16d(操作具に相当)とを有し、前補助板51および後補助板52それぞれに対応して設けられる。ロック板16aは、軸14d(軸部に相当)に回転可能な態様で軸支される。また、ロック板16aは、ロック板16aの本体部の遊端領域に凹部16bを備える。レバー16dは軸14dに連接され、レバー16dの操作に伴って軸14dを軸回転させ、軸14dの軸回転に伴ってロック板16aを回転させる。ピン16cは、前補助板51および後補助板52それぞれの下部に、前補助板51および後補助板52の長手方向に交差する方向に、前補助板51および後補助板52に固定される。収納状態において、板15aと規制部15bにより前補助板51および後補助板52が位置決めされた状態で、レバー16dの操作に伴ってロック板16aは回転し、凹部16bをピン16cに係合させる。これにより、収納状態の前補助板51および後補助板52は、ロック機構16のロック板16aによって固定され、変位が規制される。前補助板51および後補助板52を収納状態から使用状態に変位させる際には、まず、ロック機構16が解除される。この際、レバー16dが操作され、ロック板16aが回転されて、凹部16bとピン16cとの係合が解除される。これにより、前補助板51および後補助板52が自由に変位できる状態となる。この状態で、前補助板51および後補助板52が収納状態から使用状態に変位される。なお、上記リンク機構14は、前補助板51および後補助板52を手で持ち上げて変位させる構成であるが、リンク機構14に、前補助板51および後補助板52を変位させる別のレバーを設ける構成とすることもできる。
このように、ロック機構16により、収納状態において前補助板51および後補助板52を固定することができるため、モーアユニット4(図3参照)の作業中に前補助板51および後補助板52が誤って変位することが抑制され、安定して作業を行うことができる。さらに、収納状態において、板15aおよび規制部15bによって、前補助板51および後補助板52が位置決めされるため、より適切かつ容易に、前補助板51および後補助板52をロック機構16で固定することができる。なお、使用状態におけるロック機構は任意であるが、別途、位置決め機構と、使用状態において前補助板51および後補助板52を固定する、ピン等のロック機構を設けることができる。
〔補助板〕
次に、図8,図9を用いて補助板の構成を説明する。なお、図8,図9において、前補助板51のみを図示しているが、前補助板51および後補助板52の構成は共通である。
前補助板51および後補助板52は、天板51aと側板bとを有する。天板51aは、側板51bからブリッジ部50に向かって、前補助板51および後補助板52の長手方向に交差する方向に突出する鍔部26を有する。鍔部26の端部はブリッジ部50の上部におよび、平面視で鍔部26の端部はブリッジ部50と重なる。また、前補助板51および後補助板52は、草刈機の前輪2a(図2参照)が通過する天板51aの表面に複数の凸部27を有する。
例えば、天板51aと側板51bとは別体であり、前補助板51および後補助板52は天板51aと2枚の側板51bとが組み合わされて構成される。側板51bは板状部材であり、一側面に複数の凸部27を備える。天板51aは板状部材であり、長手方向の2辺それぞれの端部から一定距離内側に、この2辺に平行に並んだ複数の穴27aを備える。穴27aは、凸部27が挿入可能なように、凸部27よりわずかに大きい開口を備え、天板51aを貫通する。また、穴27aの配置は、凸部27の配置に対応する。凸部27の高さは、天板51aの厚さより長い。2枚の側板51bが立設され、天板51aが2枚の側板51bと交差する方向に配置された状態で、穴27aと凸部27とが位置合わせされ、穴27aに凸部27が挿入されることにより、天板51aと側板51bとは組み合わされる。組み合わされた状態で、天板51aの穴27aより外側の領域が鍔部26となる。このような構成により、ブリッジ部50に収納された状態で、前補助板51および後補助板52の鍔部26は、ブリッジ部50に一部がかかる態様で、前補助板51および後補助板52とブリッジ部50との隙間を塞ぐ。また、凸部27の先端が天板51aから突出する。
乗り越え機構5は、草刈り作業中等、モーアユニット4(図3参照)を搭載するとき以外には、収納状態である。収納状態である場合、前補助板51および後補助板52とブリッジ部50との間に隙間があると、隙間から草や土がリンク機構14(図4参照)等に入り込み、乗り越え機構5の変位を阻害し、あるいは乗り越え機構5の故障の原因となる。これに対して、鍔部26を設けることにより、前補助板51および後補助板52とブリッジ部50との間の隙間を塞ぐことができ、隙間から草や土が乗り越え機構5の内部に侵入することを抑制できる。その結果、乗り越え機構5の故障を抑制すると共に、スムーズな乗り越え機構5の動作を維持することができる。
さらに、前補助板51および後補助板52の天板51aに凸部27を設けることにより、草刈機が乗り越え機構5上を走行する際に、草刈機がスリップすることが抑制され、安定して草刈り機が乗り越え機構5上を走行できる。その結果、正確かつ容易に草刈機にモーアユニット4(図3参照)を搭載することができると共に、草刈機が補助板を外れて走行して、乗り越え機構5やモーアユニット4(図3参照)が破損することが抑制される。また、天板51aと側板51bとは組み合わせることで凸部27が形成されるため、プレス加工等で凸部27を形成する場合に比べて、容易に凸部27を形成することができる。
〔滑り止め部材〕
次に、図3,図10を用いて、滑り止め部材9の構成例を説明する。
滑り止め部材9は、草刈機が乗り越え機構5上を走行する際に、モーアユニット4と地面との間の1または複数個所に挟み込まれ、走行する草刈機の圧力によりモーアユニット4がずれることを抑制するものである。滑り止め部材9は、草刈り機の進行方向と平行な方向からモーアユニット4を押さえる保持部を備え、滑り止め部材9と地面との摩擦力により滑り止め部材9がずれることを抑制して、モーアユニット4がずれることを抑制する。
滑り止め部材9は、例えばゴム製であり、底面9aと、底面9aの一端から他端に向けて徐々に高くなる斜面9bと、斜面9bの上端からさらに急峻に立ち上がる受部9cを有する。斜面9bと受部9cとが保持部に相当する。斜面9bには複数の凸部9dが設けられる。凸部9dは、例えば、斜面9bの傾斜方向と交差する方向に長く設けられる。底面9aは凹凸部9eが設けられ、底面9aの摩擦力が向上される。
滑り止め部材9がモーアユニット4と地面との間に差し込まれると、底面9aが地面に接し、受部9cがモーアユニット4の側面と接し、斜面9bがモーアユニット4の底部と接して、モーアユニット4の底面の角部が受部9cと凸部9dとの間に位置する。これにより、滑り止め部材9は、受部9c、斜面9b、および受部9cと凸部9dとの間の領域で、モーアユニット4を保持する。また、底面9aと地面の摩擦力により、滑り止め部材9は滑り移動することが抑制される。そのため、滑り止め部材9によって保持されたモーアユニット4は、草刈機からの圧力等によりずれることが抑制される。
このように、滑り止め部材9によってモーアユニット4がずれることが抑制されるため、草刈機が乗り越え機構5上を安定して走行することができ、モーアユニット4の装着が、容易かつ確実に行われる。
〔別実施形態〕
(1)上述のロック機構16(図7参照)に替えてロック機構35を設けることができる。以下、図11,図12を用いて、ロック機構35の構成を説明する。乗り越え機構5における、前補助板51および後補助板52,リンク機構14,ブリッジ部50等の、ロック機構35以外の構成は、図4〜図7で示した構成と同様であり、説明を省略する。また、以下の説明において、前補助板51と後補助板52とが入れ替わっても良い。
ロック機構35は、フックロック36と固定部37とを有する。フックロック36は、前補助板51のみを収納状態で固定し、係合部であるフック部36a(フックに相当)と、軸36b(軸部に相当)と、レバー36c(操作具に相当)と、ばね36d等の弾性体とを有する。軸36bは、ブリッジ部50に、ブリッジ部50の長手方向に交差する方向に、軸回転可能な態様で支持される。フック部36aは、先端が折り曲げられたフック形状であり、軸36bを中心に回転可能な態様で軸36bに軸支される。レバー36cは、軸36bに連接され、レバー36cを操作することにより、軸36bを軸回転させ、それに伴ってフック部36aを回転させる。前補助板51および後補助板52が収納状態である際に、前補助板51の被係合部14aに、フック部36aを係合させることにより、前補助板51が収納状態で固定される。ばね36dは、一端がブリッジ部50に支持され、他端がフック部36aに支持されることにより、フック部36aを被係合部14aの方向に付勢する。フック部36aにより固定された前補助板51は、バネ6dの付勢力により、収納状態が維持されるように固定される。このような構成により、フックロック36は、前補助板51のロック機構となる。
固定部37は、後補助板52のロック機構として機能し、フックロック36で固定された前補助板51により、後補助板52を固定する構成である。固定部37は、板37a(第2突出部材に相当)とピン37bとを有する。板37aの一端部は、フックロック36で固定された前補助板51の上面に溶接等で固定され、板37aの他端部は、後補助板52に向けて突出する。後補助板52の、前補助板51との隣接する端部領域には、穴37cが設けられる。板37aの突出した他端部の裏面にはピン37bが設けられる。収納状態において、ピン37bは穴37cに挿通される。そのため、後補助板52は、板37aとピン37bとで変位が規制され、固定部37を持ち上げないと、収納状態から使用状態に変位できない。固定部37は前補助板51に固定され、前補助板51はフックロック36で固定されている。そのため、前補助板51および後補助板52は、収納状態において、フックロック36および固定部37からなるロック機構35により固定される。
このように、収納状態において、前補助板51および後補助板52が変位することが規制されるため、モーアユニット4(図3参照)の作業中に前補助板51および後補助板52が変位することが抑制され、効率的に作業を行うことができる。
(2)上記実施形態において、被係合部14aであるピンと係合部12であるU字形の弾性部材とにより、リンク機構と補助板とが接続されたが、ピン等の被係合部14aと弾性部材とを所定の強度で接続し、所定の強度を超えた力が被係合部14aと係合部12とに及んだ際に被係合部14aと係合部12とが分離されるような構成であれば、被係合部14aと係合部12との構成は任意である。また、係合部12である弾性部材の形状・材質も、被係合部14aを保持できる形状・材質であれば任意である。さらに、係合部12ではなく被係合部14aが弾性部材で構成されても良く、被係合部14aと係合部12とのいずれもが弾性部材で構成されても良い。
(3)鍔部26は、前補助板51または後補助板52の天板51aと一体的な構成に限らず、天板51aに鍔部26が別体として接続される構成であっても良い。また、前補助板51および後補助板52は、鍔部26および凸部27の両方を有する構成に限らず、一方のみを有しても良い。さらに、前補助板51および後補助板52は、その少なくともいずれか一方に、鍔部26および凸部27の少なくともいずれかが設けられても良い。また、前補助板51および後補助板52のいずれにも、鍔部26および凸部27が設けられなくても良い。
(4)ロック機構35において、固定部37は、ピン37bを備えなくとも良い。この場合、フックロック36で固定された補助板に支持された板37aのみで、他方の補助板を押さえ、他方の補助板が変位することを規制すれば良い。
(5)上記各実施形態において、草刈機等のミッドマウント作業機は4輪に限らず、3輪でも5輪以上であっても良い。また、車輪に限らずクローラが装備されても良い。前輪またはクローラが左右方向に並ぶ数に応じて、乗り越え機構5が設けられる。例えば前輪が1輪の場合は乗り越え機構5が1つ設けられ、前輪が3輪の場合は乗り越え機構5が3つ設けられる。
(6)前補助板51および後補助板52は、上記構成に限らず、2枚の板が重ねられ、伸縮可能な構成であっても良い。収納状態においては、前補助板51および後補助板52のそれぞれを構成する板は重ねられ、使用状態においては、前補助板51および後補助板52のそれぞれを構成する板は一方から突出する状態とする。これにより、使用状態において前補助板51および後補助板52の長さを十分に確保しながら、コンパクトに収納することが可能となる。
(7)前進することによりミッドマウント作業機がモーアユニットを乗り越える場合に限らず、後輪が左右方向に並ぶ数に応じて乗り越え機構5が設けられ、後進によりミッドマウント作業機がモーアユニットを乗り越えても良い。
本発明は、ミッドマウント作業機に搭載される、モーアユニット等の様々な作業ユニットに適用できる。
2a 前輪
2b 後輪
4 モーアユニット(作業ユニット)
12 係合部(U字形部材)
14 ロック機構
14a 被係合部(ピン,棒状部材)
14d 軸(軸部)
16 ロック機構
16a ロック板(係合部,本体部)
16b 凹部
16c ピン(被係合部,第1突出部材)
16d レバー(操作具)
26 鍔部
27 凸部
27a 穴
35 ロック機構
36 フックロック
36a フック部(係合部,フック)
36b 軸(軸部)
36c レバー(操作具)
36d ばね(弾性体)
37 固定部
37a 板(第2突出部材)
40 ブレードハウジング(ハウジング)
50 ブリッジ部
51 前補助板
51a 天板
51b 側板
52 後補助板

Claims (6)

  1. 車輪を備える作業機の下方に装着される作業ユニットであって、
    作業部と、
    前記作業部を覆うハウジングと、
    前記ハウジング上に設けられるブリッジ部と、
    前記ブリッジ部に収容される収納状態と前記ブリッジ部から突出する使用状態に変位する補助板と、
    前記ブリッジ部に設けられて、前記補助板を変位させるリンク機構と、
    前記補助板に設けられる被係合部と、
    前記リンク機構に設けられて、所定の弾性力で前記被係合部と着脱可能に接続する係合部と備える作業ユニット。
  2. 前記被係合部がピンであり、前記係合部は断面がU字形のU字形部材であり、前記U字形部材で前記ピンを挟持することにより、前記ピンと前記U字形部材とが着脱可能に接続する請求項1に記載の作業ユニット。
  3. 前記U字形部材がばね鋼で構成される請求項2に記載の作業ユニット。
  4. 一対の前記補助板を備え、それぞれの前記補助板が、前記ブリッジ部の長手方向である前後方向において互いに逆向きに突出する請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業ユニット。
  5. 前記補助板を備える前記ブリッジ部が前記補助板の長手方向に交差する左右方向に並んで複数設けられる請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業ユニット。
  6. 前記作業部は草刈り用のブレードであり、前記作業機は草刈機である請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業ユニット。
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