JP2020129968A - 食品用品質保持剤および食品の品質保持方法 - Google Patents
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Description
<1> 有機酸、有機酸塩および炭酸水素ナトリウムを含有し、前記炭酸水素ナトリウムが常温で流動性ないし液状を呈さない油脂で被覆されていることを特徴とする食品用品質保持剤である。
<2> 炭酸水素ナトリウムが、融点40℃以上の油脂で被覆されている前記<1>に記載の食品用品質保持剤である。
<3> 有機酸を5〜40質量部、有機酸塩を5〜70質量部および油脂で被覆されている炭酸水素ナトリウムを炭酸水素ナトリウムの量として10〜30質量部含有する前記<1>または<2>に記載の食品用品質保持剤である。
<4> 炭酸水素ナトリウムと、前記炭酸水素ナトリウムを被覆している油脂との質量比が、10:0.5〜5の範囲である前記<1>〜<3>のいずれかに記載の食品用品質保持剤である。
<5> 有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、酒石酸、アジピン酸、フマル酸、酢酸およびグルコノデルタラクトンからなる群から選択される1種以上であり、有機酸塩が、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸カルシウム、リンゴ酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムおよびグルコン酸ナトリウムからなる群から選択される1種以上である前記<1>〜<4>のいずれかに記載の食品用品質保持剤である。
<6> 食品原料に対し、食品用品質保持剤が0.1〜3.0質量%配合される前記<1>〜<5>のいずれかに記載の食品用品質保持剤である。
<7> 前記<1>〜<6>のいずれかに記載の食品用品質保持剤を食品の製造前ないし製造過程において配合することを含むことを特徴とする食品の品質保持方法である。
<8> 加熱調理前の食品がpH5.0〜6.5の範囲に調整される前記<7>に記載の方法である。
<9> 加熱調理後の食品がpH5.3〜6.8の範囲である前記<7>または<8>に記載の方法である。
本発明の食品用品質保持剤(以下、「品質保持剤」と称することがある。)は、有機酸と、有機酸塩と、炭酸水素ナトリウムとを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
本発明の品質保持剤が対象とする食品としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば畜肉や魚肉を含む食品素材を加工し、加熱調理前に冷蔵/チルドまたは冷凍で保存・流通し、喫食や販売前に加熱調理される食品が好適に挙げられる。そのような食品は、スーパーマーケット等の生鮮食品として販売され、家庭等で加熱調理されるもの、セントラルキッチンで加工・製造され、ファミリーレストラン等の外食やコンビニエンスストアで加熱調理して提供されるものなどが挙げられる。具体的には、ハンバーグ、コロッケやメンチカツ、野菜類の肉詰めおよびその具材、餃子、焼売、雲呑およびその具材、肉まんの具材、肉類・魚介類のつみれやつくね、魚肉の練物などが挙げられる。
前記有機酸としては、飲食品用途に使用できるもの(グレード)であれば、特に制限はなく、適宜選択することができるが、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、酒石酸、アジピン酸、フマル酸、酢酸およびグルコノデルタラクトンからなる群から選択される1種以上が好ましい。また、食品の品質保持以外の観点で、炭酸水素ナトリウムと反応して有機酸ナトリウム塩になったときに、呈味性を示すもの、例えばクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、酒石酸、アジピン酸なども好ましい有機酸である。
前記有機酸、市販品を使用してもよいし、適宜調製したものを使用してもよい。
前記有機酸塩としては、飲食品用途に使用できるもの(グレード)であれば、特に制限はなく、適宜選択することができるが、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸カルシウム、リンゴ酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムおよびグルコン酸ナトリウムからなる群から選択される1種以上が好ましく、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、フマル酸ナトリウムがより好ましい。
前記有機酸塩、市販品を使用してもよいし、適宜調製したものを使用してもよい。
前記炭酸水素ナトリウムは、常温で流動性ないし液状を呈さない油脂、例えば融点40℃以上の油脂で被覆されていることが必要であり、融点45℃以上の油脂で被覆されていることが好ましく、融点45〜85℃の油脂で被覆されていることがより好ましく、融点50〜80℃の油脂で被覆されていることが特に好ましい。
なお、本発明において常温とは、15〜25℃のことをいう。
ここで、常温で流動性ないし液状を呈する油脂、例えば融点40℃未満の油脂で被覆すると、加熱調理前の冷蔵/チルドまたは冷凍で保存・流通する過程において、炭酸水素ナトリウムが有機酸と反応してしまうことにより、有機酸による食品中の制菌効果が低下するおそれがある。一方、融点が極度に高い油脂、例えば100℃を超えるような油脂であると、食品の加熱調理の過程で炭酸水素ナトリウムと有機酸との反応が十分に進行せず、有機酸が食品中に残ることで酸味・酸臭等により風味・食味が低下したり、食感向上効果が十分に得られないおそれがある。
前記炭酸水素ナトリウムは、市販品を使用してもよいし、適宜調製したものを使用してもよい。
例えば、不飽和脂肪酸を含む液状の油脂に水素添加処理を行って飽和脂肪酸量を増やし、固形化することができる。前記油脂の種類としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば菜種油、パーム油、大豆油、米油、ごま油、綿実油、コーン油、牛脂、ラードなどが挙げられる。前記油脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
有機酸および有機酸塩の量が少ないと、これらによる食品の品質保持効果、制菌効果、特に畜肉や魚肉を含有する食品において問題になりやすい乳酸菌の制菌効果が十分に奏されないおそれがある。一方、有機酸および有機酸塩の量が多くなると有機酸や有機酸塩による酸味・酸臭等により風味・食味が低下するおそれがある。
また、炭酸水素ナトリウムの量が少ないと、食品中に有機酸が多く残留し、食品の食味に影響するおそれがあり、多すぎると炭酸水素ナトリウムが残留し、食品の食味に影響するおそれがある。
前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば澱粉(未処理の澱粉の他に、α化澱粉、エーテル化、エステル化、架橋及びこれらの組合せの加工処理した加工澱粉等)、糖類(単糖類、二糖類、マルトトリオース、マルトテトラオース、オリゴ糖、デキストリンの他に、糖アルコール、トレハロース等の糖誘導体)、蛋白質加水分解物、ペプチド、穀粉類、セルロース、前記油脂による炭酸水素ナトリウムへの被覆性を向上させるための補助的成分(レシチン、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ミツロウ、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、第三カルシウム等)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、グリシン、グリセリン脂肪酸エステル、キトサン、ユッカ抽出物等の日持ち性向上素材を併用してもよい。
前記その他の成分は、市販品を使用してもよいし、適宜調製したものを使用してもよい。
前記その他の成分の前記品質保持剤における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができる。
前記品質保持剤は、前記有機酸と、前記有機酸塩と、前記油脂で被覆されている炭酸水素と、必要に応じて前記その他の成分とを同一の包材に含む態様であってもよいし、前記各成分を別々の包材に入れ、使用時に各成分を混合して食品素材・原料に添加する態様や、各成分をそれぞれ食品素材・原料に添加する態様であってもよい。
前記品質保持剤の配合量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、畜肉や魚肉等を含む食品原料に対し、通常0.1〜3.0質量%であり、0.5〜1.5質量%が好ましい。前記配合量が0.1質量%未満であると食品の品質保持効果、制菌効果、特に畜肉や魚肉を含有する食品において問題になりやすい乳酸菌の制菌効果が十分に奏されないおそれがある。一方、前記配合量が3.0質量%を超えても品質保持効果はそれ程向上せず、却って食品の風味・食味に影響が生じるおそれがある。
本発明の食品の品質保持方法(以下、「品質保持方法」と称することがある。)は、本発明の品質保持剤を食品の製造前ないし製造過程において食品素材・原料に配合する限り、特に制限はなく、食品の種類などに応じて適宜選択することができる。
前記品質保持方法における前記品質保持剤の配合量(以下、「添加量」と称することもある。)としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、適宜選択することができるが、上記した本発明の(品質保持剤)の<配合量>の項目に記載した量と同様とすることが好ましい。
前記品質保持方法において、加熱調理前の食品のpHとしては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、5.0〜6.5の範囲に調整するのが好ましく、5.3〜6.0の範囲に調整することがより好ましい。
前記品質保持方法において、加熱調理後の食品のpHとしては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、通常5.3〜6.8の範囲になり、5.7〜6.5の範囲になることがより好ましい。これにより食品の酸味・酸臭が抑えられ、風味・食味が向上し、また発生する二酸化炭素により食感も向上する。
流動層コーティング用装置である高速撹拌機(パウレック社製 VG−05)に炭酸水素ナトリウム(重曹)450gと硬化菜種油(融点:55℃)50gを混合したものを投入し、ブレード回転数500rpm、クロススクリュー回転数2,000rpmの条件下にて25℃で40分間混合した。次いで、45℃の恒温槽にて5時間のテンパリングを行って、硬化油脂でコーティングした油脂被覆重曹1を製造した。
炭酸水素ナトリウムの量を400g、硬化菜種油の量を100gに変更した以外は製造例1と同様にして、油脂被覆重曹2を製造した。
炭酸水素ナトリウムの量を300g、硬化菜種油の量を200gに変更した以外は製造例1と同様にして、油脂被覆重曹3を製造した。
下記の表1に示す各成分を混合し、実施例1〜3および比較例1〜2の製剤(食品用品質保持剤)を調製した。なお、表1中の粉末重曹は油脂でコーティングしていない重曹である。
以下の試験例1では、実施例2の品質保持剤と、比較例3として、従来の品質保持剤(オリエンタル酵母工業株式会社製:酢酸ナトリウム60質量%、グリシン10質量%、クエン酸5質量%、クエン酸ナトリウム5質量%、フマル酸ナトリウム5質量%、デキストリン15質量%)を使用した。
下記の配合により常法に従ってハンバーグ用具材を製造した。この具材100質量部に対して各品質保持剤1質量部で配合した後、混合・成形し、質量100gの生ハンバーグを製造した。また、対照として、品質保持剤を配合しない生ハンバーグも同様にして製造した(以下、「無添加」と称することがある。)。
[ハンバーグ用具材の配合]
・ 合挽肉 ・・・ 100質量部
・ 玉ねぎ(炒め) ・・・ 30質量部
・ 卵 ・・・ 13質量部
・ パン粉 ・・・ 2.5質量部
・ 塩 ・・・ 0.7質量部
・ こしょう ・・・ 0.3質量部
・ ナツメグ ・・・ 0.2質量部
計 146.7質量部
製造した生ハンバーグを10℃で1〜3日間保存した。
フィルターバッグに保存した生ハンバーグを5〜10g採り、その10倍量の生理食塩水を入れ、ストマッカーで2分間粉砕処理した。粉砕したものを検体とし、検体1mLをシャーレに入れ、そこに15〜20mLの標準寒天培地(日水製薬株式会社製:Easy Medium「ニッスイ」標準寒天培地:組成は下記参照)を流し込み、寒天培地が固まったら、37℃で2日間培養し、培養後、菌数をカウントした。結果を下記の表2−1に示す。
[培地組成(23.5g中(1L分))
・ 酵母エキス ・・・ 2.5g
・ ペプトン ・・・ 5.0g
・ ブドウ糖 ・・・ 1.0g
・ 寒天 ・・・ 15.0g
ハンバーグの表面をはがして中から15gを50mLチューブに取り、氷水中で5分間冷却し、ガラス電極でpHを測定した。
製造した生ハンバーグを下記の調理条件で焼成した。焼成後のハンバーグを室温まで放冷し、ハンバーグの表面に菌液(Bacillus cereus、植菌量はハンバーグの重量に対して10cfu/g)を塗布し、その後30℃で24時間保存した。
各ハンバーグについて、<<評価−1>>と同様にして、pHと一般生菌数を測定した。結果を下記の表2−2に示す。
[調理条件]
フライパンを加熱し、強火で片面1分間ずつ計2分間焼成した後、コンベクションオーブン(スチーム)に入れて10分間加熱した。
下記の配合により常法に従って鶏つくね用具材を製造した。この具材100質量部に対して各品質保持剤1質量部で配合した後、混合・成形し、生の鶏つくねを製造した。また、対照として、品質保持剤を配合しない生の鶏つくねも同様にして製造した(以下、「無添加」と称することがある。)。
[鶏つくね用具材の配合]
・ 鶏ひき肉 ・・・ 200質量部
・ 玉ねぎ(みじん切り) ・・・ 135質量部
・ しょうが(すりおろし) ・・・ 40質量部
・ 醤油 ・・・ 12質量部
・ 砂糖 ・・・ 6質量部
製造した生の鶏つくねを10℃で1〜2日間保存した。
各鶏つくねについて、<試験例1−1>の<<評価−1>>と同様にして、pHと一般生菌数を測定した。結果を下記の表2−3に示す。
下記の配合により常法に従って餃子用具材を製造した。この具材100質量部に対して実施例2の品質保持剤1質量部で配合した後、混合し、生の餃子の具を製造した。また、対照として、品質保持剤を配合しない生の餃子の具も同様にして製造した(以下、「無添加」と称することがある。)。
[餃子用具材の配合]
・ 豚ひき肉 ・・・ 235質量部
・ キャベツ ・・・ 90質量部
・ ニラ ・・・ 30質量部
・ 酒 ・・・ 15質量部
・ ごま油 ・・・ 15質量部
・ 醤油 ・・・ 12質量部
・ 砂糖 ・・・ 0.5質量部
・ 塩 ・・・ 1質量部
製造した生の餃子の具を10℃で2日間保存した。
各餃子の具について、<試験例1−1>の<<評価−1>>と同様にして、pHと一般生菌数を測定した。結果を下記の表2−4に示す。
食品の一例として<試験例1−1>と同様にして製造した生のハンバーグを用い、調理後の物性、pHの経時変化、食感、食味・風味を下記のとおり評価した。なお、調理条件は、<試験例1−1>の<<評価−2>>と同様とした。
また、実施例1および3、比較例1および2の製剤を用い、同様に製造したハンバーグについての食感、食味・風味も評価した。
生ハンバーグを80gで成形し、上記調理条件で加熱調理した。加熱調理後のハンバーグの品温が室温になるまで放冷した。レーザー体積計(アステックス社製:Selnac−WinVM2100)にてハンバーグの体積を測定し、比体積(体積/質量)を算出した。比較例3の製剤を用いたハンバーグの比体積を100とした相対値を下記の表3−1に示す。
生ハンバーグを80gで成形し、上記調理条件で加熱調理した。加熱調理後のハンバーグの品温が室温になるまで放冷した。ハンバーグ上面の表面を包丁でトリミングしたものについて、クリープメーター(山電株式会社製:RHEONERII)にて破断強度を測定した。測定は、くさび型プランジャーを使用し、測定値は、歪率20%のときの値を採用した。比較例3の製剤を用いたハンバーグの破断強度を100とした相対値を下記の表3−1に示す。
生ハンバーグを80gで成形し、上記調理条件で加熱調理した際のpHの経時変化を調べた。具体的には、成形時(未焼成)、フライパン焼成後(調理時間2分間)、スチーム加熱5分間後(調理時間7分間)、スチーム加熱10分間後(調理時間12分間)のハンバーグについて、<試験例1−1>の<<評価−1>>と同様にしてpHを測定した。結果を図1に示す。なお、図1中、「△」は比較例3、「□」は実施例2の製剤を用いたハンバーグのpHの変化を示す。
加熱調理後、室温まで放冷した後のハンバーグの食感と食味・風味を下記の評価基準により評価した。なお、評価は5名で行い、表3−2には最も多かった評価結果を示した。結果を下記の表3−2に示す。
[評価基準]
−食感−
A : 軟らかい。
B : やや軟らかい。
C : やや硬い。
D : 硬い。
−食味・風味−
A : 酸味・酸臭を感じない。
B : わずかに酸味・酸臭を感じる。
C : やや酸味・酸臭を感じる。
D : 酸味・酸臭を感じる。
下記の表4に示す各成分を混合し、実施例4〜9の製剤(食品用品質保持剤)を調製した。
製剤として実施例4〜9の製剤を用いた以外は、<試験例1−1>と同様にして製造した生のハンバーグを用い、(試験例2)と同様にして、調理後の食感、食味・風味を評価した。また、調理前(加熱前)と調理後(加熱後(スチーム加熱10分間後))のハンバーグについて、<試験例1−1>の<<評価−1>>と同様にしてpHを測定した。結果を下記の表4に示す。
Claims (9)
- 有機酸、有機酸塩および炭酸水素ナトリウムを含有し、前記炭酸水素ナトリウムが常温で流動性ないし液状を呈さない油脂で被覆されていることを特徴とする食品用品質保持剤。
- 炭酸水素ナトリウムが、融点40℃以上の油脂で被覆されている請求項1に記載の食品用品質保持剤。
- 有機酸を5〜40質量部、有機酸塩を5〜70質量部および油脂で被覆されている炭酸水素ナトリウムを炭酸水素ナトリウムの量として10〜30質量部含有する請求項1または2に記載の食品用品質保持剤。
- 炭酸水素ナトリウムと、前記炭酸水素ナトリウムを被覆している油脂との質量比が、10:0.5〜5の範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の食品用品質保持剤。
- 有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、酒石酸、アジピン酸、フマル酸、酢酸およびグルコノデルタラクトンからなる群から選択される1種以上であり、有機酸塩が、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸カルシウム、リンゴ酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムおよびグルコン酸ナトリウムからなる群から選択される1種以上である請求項1〜4のいずれかに記載の食品用品質保持剤。
- 食品原料に対し、食品用品質保持剤が0.1〜3.0質量%配合される請求項1〜5のいずれかに記載の食品用品質保持剤。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の食品用品質保持剤を食品の製造前ないし製造過程において配合することを含むことを特徴とする食品の品質保持方法。
- 加熱調理前の食品がpH5.0〜6.5の範囲に調整される請求項7に記載の方法。
- 加熱調理後の食品がpH5.3〜6.8の範囲である請求項7または8に記載の方法。
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