JP2020125723A - 車両 - Google Patents

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Tsutomu Wakiya
努 脇屋
友洋 山田
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友洋 山田
尚 藤澤
Takashi Fujisawa
尚 藤澤
将史 原
Masashi Hara
将史 原
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Takahito Murata
高人 村田
竜太 石田
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竜太 石田
邦明 陣内
Kuniaki Jinnai
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Abstract

【課題】内燃機関の燃料が過剰に劣化する前に、走行以外によって内燃機関の燃料を有効利用しやすくなる車両を提供する。【解決手段】PHV車100は、エンジン121、報知装置185、及び充放電装置140を制御する制御装置180を備える。制御装置180は、エンジン121の燃料が所定の劣化度になった場合に、ユーザに外部給電を促すように報知装置185を制御する。制御装置180は、ユーザから外部給電の指示があったときに、エンジン121で燃料を燃焼して発電電力を生成し、生成された発電電力を車両外部へ出力するように充放電装置140を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、内燃機関を備える車両に関し、特に、内燃機関の燃料を有効利用するための技術に関する。
内燃機関を備える車両では、内燃機関の燃料消費量が少ない場合に燃料が経年劣化して使用できなくなるという問題がある。こうした問題は、長期間にわたって内燃機関の燃料を補給せずに走行可能なプラグインハイブリッド車両で特に生じやすい。特開2008−149972号公報(特許文献1)は、このような問題に対処可能なハイブリッド車両を開示する。このハイブリッド車両では、内燃機関が所定の間未使用であると判定された場合に、走行制御において内燃機関を使用して車両を走行させたり、報知手段(たとえば、スピーカ)により燃料の入れ替えをユーザに促したりする。なお、内燃機関は、一般に「エンジン」とも称される。
特開2008−149972号公報
日常的に車両の運転を行なうユーザ(ヘビーユーザ)にとって、車両の走行で内燃機関の燃料(以下、単に「燃料」とも称する)を消費することは容易である。しかし、たまにしか車両を使用しない(又は、走行距離が短い)ユーザ(ライトユーザ)にとっては、燃料消費のために不要な走行を行なうことは煩わしい。また、燃料を廃棄することは、燃料(資源)の有効利用の観点から好ましくない。また、環境負荷を軽減するという観点からも、廃棄される燃料の量は少ないほうが好ましい。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、内燃機関の燃料が過剰に劣化する前に、走行以外によって内燃機関の燃料を有効利用しやすくなる車両を提供することである。
本開示に係る車両は、燃料を燃焼して動力を生成する内燃機関と、内燃機関から出力される動力を利用して発電を行なう発電機と、給電装置と、ユーザへの報知を行なう報知装置と、制御装置とを備える。給電装置は、発電機により生成される発電電力を車両外部へ出力する給電(以下、「外部給電」とも称する)を行なうように構成される。制御装置は、以下に説明する報知部及び給電制御部を含み、上記の内燃機関、報知装置、及び給電装置を制御するように構成される。
上記制御装置の報知部は、内燃機関の燃料が所定の劣化度になった場合に、ユーザに外部給電を促すように報知装置を制御する。上記制御装置の給電制御部は、ユーザから外部給電の指示があったときに、内燃機関で燃料を燃焼して発電電力を生成し、生成された発電電力を車両外部へ出力するように給電装置を制御する。
上記制御装置によれば、内燃機関の燃料が所定の劣化度になった場合に、ユーザに外部給電を促し、ユーザの指示に基づいて外部給電を行なうことが可能になる。所定の劣化度は、ユーザ又はメーカーによって任意に設定可能であり、たとえば、燃料の初期の状態に対してある程度劣化が進行し、かつ、内燃機関において燃料を正常に燃焼できなくなるまでは劣化が進行していない劣化度を、上記所定の劣化度として設定することができる。予め設定された適当なタイミング(たとえば、燃料の劣化がある程度進行して車両の走行で燃料を消費しきれないと判断されるタイミング)でユーザへの報知が行なわれることで、ユーザは、内燃機関において燃料を正常に燃焼できなくなる前に外部給電を行なうことができる。内燃機関において燃料を正常に燃焼できなくなる前に燃料を電力に変換することで、資源(燃料)を有効利用することができる。外部給電は、車両が駐車した状態で行なうことができるため、ユーザは不要な走行を行なわずに燃料を消費することができる。外部給電によって出力される電力は、自宅などで使用されてもよいし、売電されてもよい。このように、上記車両によれば、内燃機関の燃料が過剰に劣化する前に、報知装置によってユーザに外部給電を促すことができるため、走行以外(すなわち、外部給電)によって内燃機関の燃料を有効利用しやすくなる。
本開示によれば、内燃機関の燃料が過剰に劣化する前に、走行以外によって内燃機関の燃料を有効利用しやすくなる車両を提供することが可能になる。
本開示の実施の形態に係る車両の構成を示す図である。 図1に示した車両の車室内(特に、運転席近傍)を示す図である。 図1に示した車両の制御装置の構成要素を機能別に示す機能ブロック図である。 図1に示した車両の制御装置によって実行される制御の処理手順を示すフローチャートである。 図4の制御において表示される画面Aを説明するための図である。 図4の制御において表示される画面Bを説明するための図である。 図4の制御において表示される画面Cを説明するための図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この実施の形態に係る車両(PHV車100)の構成を示す図である。図1を参照して、PHV車100は、蓄電装置110と、走行駆動装置120と、充放電装置140と、通信装置160と、制御装置180と、入力装置184と、報知装置185とを備える。走行駆動装置120は、エンジン121と、モータジェネレータ(以下、「MG(Motor Generator)」と称する)122,123と、動力分割装置124と、電力制御ユニット(以下、「PCU(Power Control Unit)」と称する)125と、駆動軸126とを含んで構成される。蓄電装置110は、PCU125(ひいては、MG123)に電力を供給するように構成される。
蓄電装置110は、車両外部から供給される電力による充電(以下、「外部充電」とも称する)が可能に構成される。PHV車100は、蓄電装置110に蓄えられた電力(以下、「蓄電電力」とも称する)とエンジン121の出力との両方を用いて走行可能なプラグインハイブリッド車両である。また、PHV車100は、車両外部への給電(外部給電)を行なう機能(外部給電機能)を有する。PHV車100は、エンジン121から出力される動力を利用して発電される電力(以下、「エンジン発電電力」とも称する)を用いて外部給電を行なうことができる。
蓄電装置110は、再充電可能な直流電源である。蓄電装置110は、たとえば二次電池を含んで構成される。二次電池としては、たとえばリチウムイオン電池を採用できる。蓄電装置110は、電気的に接続された複数の二次電池(たとえば、リチウムイオン電池)から構成される組電池を含んでいてもよい。なお、蓄電装置110を構成する二次電池は、リチウムイオン電池に限られず、他の二次電池(たとえば、ニッケル水素電池)であってもよい。蓄電装置110として、電解液式二次電池を採用してもよいし、全固体式二次電池を採用してもよい。また、蓄電装置110としては、大容量のキャパシタなども採用可能である。
蓄電装置110には、蓄電装置110の状態を監視する監視ユニット111が設けられている。監視ユニット111は、蓄電装置110の状態(たとえば、温度、電流、及び電圧)を検出する各種センサを含み、検出結果を制御装置180へ出力するように構成される。制御装置180は、監視ユニット111の出力(各種センサの検出値)に基づいて蓄電装置110の状態(たとえば、温度、電流、電圧、及びSOC(State Of Charge))を取得することができる。SOCは、蓄電量を示し、たとえば満充電状態の蓄電量に対する現在の蓄電量の割合を0〜100%で表わしたものである。
PCU125は、制御装置180からの制御信号に従って、蓄電装置110とMG122,123との間で双方向の電力変換を実行する。PCU125は、MG122,123の状態をそれぞれ別々に制御可能に構成されており、たとえば、MG122を発電状態にしつつ、MG123を力行状態にすることができる。PCU125は、たとえば、MG122,123に対応して設けられる2つのインバータと、MG122,123から各インバータに供給される直流電圧を昇圧するコンバータとを含んで構成される。
MG122,123は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。MG122は、主として、エンジン121により駆動される発電機として動作する。エンジン121の駆動力は動力分割装置124を経由してMG122に伝達される。MG122が発電した電力は、PCU125を経由して、MG123、蓄電装置110、及び充放電装置140の少なくとも1つに供給される。MG122は、エンジン121から出力される動力(たとえば、出力軸の回転力)を利用して発電(以下、「エンジン発電」とも称する)を行ない、エンジン発電によって生成された電力(エンジン発電電力)を蓄電装置110及び充放電装置140に供給することができる。この実施の形態に係るMG122は、本開示に係る「発電機」の一例に相当する。
MG123は、駆動軸126に機械的に接続されている。MG123は、蓄電装置110の蓄電電力とMG122の発電電力(エンジン発電電力)との少なくとも一方によって駆動されることによって、力行状態になる。力行状態のMG123は、電動機として動作し、駆動軸126を回転させる。走行中のPHV車100の減速時及び制動時には、MG123は、発電状態になり、回生発電を行なう。回生発電によって生成された電力(以下、「回生電力」とも称する)は、PCU125を経由して蓄電装置110に供給される。PCU125から供給される回生電力によって、蓄電装置110は回生充電される。
エンジン121は、燃料(たとえば、ガソリン)を燃焼して動力を生成する内燃機関である。エンジン121は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギーをピストン又はロータのような運動子の運動エネルギーに変換することによって動力を生成するように構成される。エンジン121は、制御装置180によって制御される。動力分割装置124は、たとえば、サンギヤ、キャリア、及びリングギヤを含む遊星歯車機構を備える。動力分割装置124は、エンジン121から出力される動力を、MG122を駆動する動力と、駆動軸126を回転させる動力とに分割するように構成される。この実施の形態では、エンジン121としてガソリンエンジンを採用するが、軽油を燃料とするディーゼルエンジンなども採用可能である。この実施の形態に係るエンジン121は、本開示に係る「内燃機関」の一例に相当する。
PHV車100は、給油口131、燃料タンク132、及び燃料ポンプ133をさらに備える。燃料タンク132は、エンジン121の燃料(たとえば、ガソリン)を貯留するように構成される。給油口131は、車両外部の給油設備(たとえば、ガソリンスタンド)と接続可能に構成される。給油口131が給油設備に接続されることで、PHV車100は給油設備から給油(燃料の供給)を受けることが可能になる。給油設備から給油口131に供給される燃料は、燃料タンク132に貯められる。
燃料タンク132には、燃料タンク132内の燃料の状態を監視する監視ユニット135が設けられている。監視ユニット135は、燃料の状態(たとえば、残量及び劣化度)を検出するためのセンサ及びタイマを含んで構成される。制御装置180は、監視ユニット135の出力に基づいて燃料の状態(たとえば、残量及び劣化度)を取得することができる。
この実施の形態に係る監視ユニット135は、燃料タンク132に燃料を補給した時点(給油タイミング)からの経過時間を計測するタイマを含む。給油口131の給油リッドが閉じたタイミングでタイマがスタートし、給油口131の給油リッドが開いたタイミングでタイマがリセット(初期化)される。制御装置180は、給油タイミングからの経過時間を用いて燃料の劣化度を取得することができる。給油タイミングからの経過時間が長くなるほど燃料タンク132内の燃料の劣化度は大きくなる傾向がある。
なお、監視ユニット135は燃料性状センサを含んでもよい。制御装置180は、燃料性状センサの検出値を用いて、燃料タンク132内の燃料の劣化度を取得してもよい。
燃料タンク132内の燃料は、燃料ポンプ133によりエンジン121に供給され、エンジン121で動力に変換される。一方、蓄電装置110に蓄えられた電力は、MG123に供給され、MG123で動力に変換される。エンジン121及びMG123から出力される動力は、駆動軸126を回転させる。PHV車100の駆動輪(図示せず)は、駆動軸126の両端に取り付けられ、駆動軸126と一体となって回転するように構成される。
充放電装置140は、インレット、リレー、及び電力変換回路(いずれも図示せず)を含んで構成される。充放電装置140のインレットには、電力ケーブルのコネクタを接続することができる。車両外部の給電設備(たとえば、普通充電器)と充放電装置140とが電力ケーブルを介して接続されることにより、給電設備から電力ケーブルを通じてPHV車100(ひいては、蓄電装置110)に外部充電を行なうことが可能になる。また、車両外部の装置(以下、「外部装置」とも称する)と充放電装置140とが電力ケーブルを介して接続されることにより、PHV車100から電力ケーブルを通じて外部装置に外部給電を行なうことが可能になる。外部給電のための電力は、たとえば、蓄電装置110から充放電装置140へ供給される。また、MG122によって発電されたエンジン発電電力(交流電力)も、PCU125を通じて直流電力に変換され、充放電装置140へ供給される。
外部装置の例としては、蓄電装置、電化製品、V2G(Vehicle to Grid)装置、及びV2H(Vehicle to Home)装置が挙げられる。V2G装置は、PHV車100と電力系統(たとえば、電力会社によって提供される電力網)との間で適切に電力のやりとりを行なうための装置である。PHV車100は、V2G装置を通じて電力系統に電力を供給することができる。V2H装置は、PHV車100と家屋(図示せず)との間で適切に電力のやりとりを行なうための装置である。PHV車100は、V2H装置を通じて家屋に電力を供給することができる。この実施の形態では、ユーザがV2G(PHV車100から電力系統への電力の供給)を行なうと、電力会社からユーザに対して対価が支払われる。
充放電装置140のリレーは制御装置180によって制御される。外部充電及び外部給電のいずれかを実行するときにはリレーがON状態(接続状態)にされ、外部充電及び外部給電のいずれも実行しないときにはリレーがOFF状態(遮断状態)にされる。充放電装置140の電力変換回路は、双方向の電力変換を行なうように構成される。電力変換回路としては、たとえば、車両外部からPHV車100に入力される交流電力を直流電力に変換して蓄電装置110へ出力するとともに、蓄電装置110又はPCU125から入力される直流電力を交流電力に変換して車両外部へ出力するように構成される双方向コンバータを採用できる。この実施の形態に係る充放電装置140は、本開示に係る「給電装置」の一例に相当する。
通信装置160は、遠距離通信モジュールと近距離通信モジュールとを含んで構成される。遠距離通信モジュールは、無線通信によってインターネットに接続可能に構成される。遠距離通信モジュールの例としては、LTE(Long Term Evolution)に準拠した通信モジュールが挙げられる。遠距離通信モジュールは、DCM(Data Communication Module)であってもよい。近距離通信モジュールは、車内又は車両周辺と無線通信を行なうように構成される。近距離通信モジュールは、車載機器、又は車内に持ち込まれた携帯端末と無線通信を行なう通信モジュールを含んでもよい。近距離通信モジュールは、車車間(V2V)又は路車間(V2I)の無線通信を行なう通信モジュールを含んでもよい。
入力装置184は、ユーザからの入力を受け付ける装置である。入力装置184は、ユーザによって操作され、ユーザの操作に対応する信号を制御装置180へ出力する。たとえば、ユーザは、入力装置184を通じて、所定の指示又は要求を制御装置180に入力したり、パラメータの値を制御装置180に設定したりすることができる。通信方式は有線でも無線でもよい。入力装置184としては、たとえばPHV車100の運転席周辺に設けられた各種スイッチ(押しボタンスイッチ、スライドスイッチ等)を採用できる。ただしこれに限られず、各種ポインティングデバイス(マウス、タッチパッド等)、キーボードなども、入力装置184として採用可能である。この実施の形態では、入力装置184が、後述の図2に示す操作部OP1及びナビパネルDP2を含む。
報知装置185は、制御装置180から要求があったときに、ユーザ(たとえば、PHV車100の運転者)へ所定の報知処理を行なうように構成される。報知装置185の例としては、表示装置、スピーカー、ランプが挙げられる。この実施の形態では、報知装置185が、図2に示すメータパネルDP1及びナビパネルDP2を含む。
図2は、PHV車100の車室内(特に、運転席近傍)を示す図である。図2を参照して、メータパネルDP1及びナビパネルDP2は、PHV車100の車室内のインストルメントパネルに設けられている。ステアリングホイール101には操作部OP1が設けられている。
メータパネルDP1は、PHV車100のフロントガラス近傍に位置する。メータパネルDP1には、PHV車100の走行に関する基本的な情報、及びPHV車100を便利に使用するための各種情報(車両システムの作動状況、燃費及び電費に関する履歴情報など)が表示される。操作部OP1は、複数の操作ボタンを含み、メータパネルDP1の表示に関する操作を受け付けるように構成される。ユーザは、操作部OP1に含まれる操作ボタンを操作することによって、メータパネルDP1の表示を切り替えることができる。
ナビパネルDP2は、ナビゲーションシステムのタッチパネルディスプレイである。ナビパネルDP2は、ユーザからの入力を受け付けたり、地図及びその他の情報を表示したりする。ユーザは、ナビパネルDP2の画面に触れることで、ナビパネルDP2(ひいては、制御装置180)に対する入力を行なうことができる。ユーザによってナビパネルDP2の画面が操作されると、その操作に対応する信号が制御装置180に入力される。
再び図1を参照して、制御装置180は、プロセッサ181、RAM(Random Access Memory)182、及び記憶装置183を含んで構成される。プロセッサ181としては、たとえばCPU(Central Processing Unit)を採用できる。RAM182は作業用メモリとして機能し、記憶装置183はストレージとして機能する。記憶装置183は、たとえば、ROM(Read Only Memory)及び書き換え可能な不揮発性メモリを含む。記憶装置183に記憶されているプログラムをプロセッサ181が実行することで、各種制御(たとえば、走行制御、充電制御、及び給電制御)が実行される。
ところで、内燃機関を備える車両では、内燃機関の燃料消費量が少ない場合に燃料が経年劣化して使用できなくなるという問題がある。こうした問題は、長期間にわたって内燃機関の燃料を補給せずに走行可能なプラグインハイブリッド車両で特に生じやすい。こうした問題を解決する方法として、たとえば、燃料が過剰に劣化する前に、走行制御において積極的に内燃機関の動力を使用して燃料を消費することが考えられる。しかし、こうした方法では、燃料を消費するために車両を走行させることが求められる。たまにしか車両を使用しない(又は、走行距離が短い)ユーザ(ライトユーザ)にとって、燃料消費のために不要な走行を行なうことは煩わしい。
そこで、この実施の形態に係るPHV車100では、以下に説明する制御装置180によって、走行以外による燃料の有効利用を促進し、エンジン121の燃料が過剰に劣化することを、不要な走行を行なうことなく抑制できるようにしている。
図3は、PHV車100の制御装置180の構成要素を機能別に示す機能ブロック図である。図1及び図3を参照して、制御装置180は、燃料劣化判定部P1と、報知部P2と、給電制御部P3と、充電制御部P4と、走行制御部P5とを含む。
燃料劣化判定部P1は、燃料タンク132内の燃料の劣化度(以下、「燃料劣化度」とも称する)が所定の閾値を超えているか否かを判定するように構成される。この実施の形態に係る燃料劣化判定部P1は、給油口131の給油リッドが閉じた状態が所定時間(以下、「劣化判定時間」とも称する)を超えて継続したときに、燃料劣化度が閾値を超えたと判定する。燃料劣化判定部P1に複数の閾値が設定された場合には、閾値ごとに劣化判定時間が設定され、閾値ごとに上記判定が行なわれる。
この実施の形態では、燃料の劣化が進行し、燃料劣化度が所定の第1閾値(以下、「Th1」とも表記する)を超えたときに、外部給電が推奨される劣化度になったと燃料劣化判定部P1によって判定される。その後、燃料の劣化がさらに進行し、燃料劣化度が所定の第2閾値(以下、「Th2」とも表記する)を超えると、燃料タンク132内の燃料が使用できなくなるまで劣化したと燃料劣化判定部P1によって判定される。Th2としては、エンジン121において燃料を正常に燃焼できない(すなわち、異常燃焼や不燃が生じる)可能性がある劣化度が設定される。Th2は、Th1よりも大きい劣化度である。Th1としては、エンジン121において燃料を正常に燃焼できる(すなわち、異常燃焼や不燃が生じない)劣化度が設定される。この実施の形態では、Th1〜Th2の劣化度が、本開示に係る「所定の劣化度」の一例に相当する。
報知部P2は、報知装置185を制御するように構成される。報知部P2は、燃料劣化度がTh1超かつTh2以下であるときに、ユーザに外部給電を促すように報知装置185を制御する。また、燃料劣化度がTh1以下であるときには、報知部P2は、燃料が劣化していないこと(燃料が正常であること)をユーザに知らせるように報知装置185を制御する。また、燃料劣化度がTh2を超えたときには、報知部P2は、ユーザに燃料の廃棄を促すように報知装置185を制御する。
給電制御部P3は、ユーザの指示に従って外部給電を行なうように構成される。給電制御部P3は、ユーザから外部給電の指示があったときに、エンジン121で燃料を燃焼してエンジン発電電力を生成し、生成されたエンジン発電電力を車両外部へ出力するように充放電装置140を制御する。ユーザは、入力装置184を通じて、制御装置180(より特定的には、給電制御部P3)に対して外部給電の指示を行なうことができる。
充電制御部P4は、ユーザの指示に従って外部充電を行なうように構成される。充電制御部P4は、外部充電の実行時において、車両外部から入力される電力が蓄電装置110の充電に適した電力に変換されて蓄電装置110に供給されるように充放電装置140を制御する。
走行制御部P5は、ユーザの運転操作(アクセル操作、ブレーキ操作など)に従い、PHV車100の走行制御を行なうように構成される。走行制御部P5は、走行中のPHV車100の状態(車速など)が所望の状態になるように走行駆動装置120を制御する。
制御装置180においては、たとえば、プロセッサ181と、プロセッサ181により実行されるプログラムとによって、燃料劣化判定部P1、報知部P2、給電制御部P3、充電制御部P4、及び走行制御部P5が具現化される。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
図4は、PHV車100の制御装置180によって実行される制御の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、たとえば所定時間経過毎又は所定条件の成立時にメインルーチン(図示せず)から呼び出されて繰り返し実行される。
図4を参照して、ステップ(以下、単に「S」とも表記する)11では、燃料劣化度がTh1よりも大きいか否かが、制御装置180によって判断される。この実施の形態では、給油口131の給油リッドが閉じた状態が所定の第1劣化判定時間を超えて継続したときに、燃料劣化度がTh1よりも大きい(S11にてYES)と判断される。
燃料劣化度がTh1以下である場合(S11にてNO)には、制御装置180が、以下に説明する画面Aを報知装置185(たとえば、メータパネルDP1又はナビパネルDP2)に表示させた後(S141)、処理はメインルーチンへと戻される。
図5は、画面Aを説明するための図である。図5を参照して、画面Aは、メッセージM1と、インジケータM11,M12とを表示する。メッセージM1は、燃料が正常であること(すなわち、燃料劣化度がTh1以下であること)をユーザに知らせる。インジケータM11は、現在の燃料劣化度を示す。インジケータM11は燃料劣化度が大きくなるにつれてインジケータM12側に伸びる。インジケータM12は、Th2に相当する燃料劣化度を示す。制御装置180は、報知装置185に画面Aを表示させることによって、燃料が正常であること(ひいては、燃料劣化度が小さいこと)をユーザに知らせることができる。
再び図4を参照して、燃料劣化度がTh1よりも大きい場合(S11にてYES)には、S12において、燃料劣化度がTh2よりも大きいか否かが制御装置180によって判断される。この実施の形態では、給油口131の給油リッドが閉じた状態が所定の第2劣化判定時間を超えて継続したときに、燃料劣化度がTh2よりも大きい(S12にてYES)と判断される。第2劣化判定時間は、第1劣化判定時間(S11)よりも長い時間である。
燃料劣化度がTh2よりも大きい場合(S12にてYES)には、制御装置180が、以下に説明する画面Bを報知装置185(たとえば、メータパネルDP1又はナビパネルDP2)に表示させた後(S142)、処理はメインルーチンへと戻される。
図6は、画面Bを説明するための図である。図6を参照して、画面Bは、メッセージM2と、インジケータM11,M12とを表示する。インジケータM11及びM12は、画面A(図5)と同じであるが、画面Bが表示されるとき(S11及びS12の両方でYES)には、画面Aが表示されるとき(S11にてNO)よりも燃料劣化度が大きくなっているため、画面BのインジケータM11は、画面AのインジケータM11よりも長くなっている。画面Bにおいて、インジケータM11はインジケータM12よりも長くなっている。これにより、燃料劣化度がTh2を超えていること(すなわち、燃料が著しく劣化し、エンジン121において燃料を正常に燃焼できない可能性があること)がユーザに報知される。メッセージM2は、燃料の廃棄をユーザに指示する。制御装置180は、報知装置185に画面Bを表示させることによって、ユーザに燃料の廃棄を促すことができる。
再び図4を参照して、燃料劣化度がTh1超Th2以下である場合(S12にてNO)には、制御装置180は、S13において、現在のタイミングがV2Gにどの程度適しているかの評価(以下、「V2G評価」とも称する)を行なう。制御装置180は、通信装置160を通じて車両外部(たとえば、インターネットに接続されるデータセンタ)から取得される情報(たとえば、現在の電力価格及びガソリン価格)を用いて、上記V2G評価を行なってもよい。この実施の形態では、現在の電力価格(ひいては、売電したときに支払われる対価の額)が高いタイミングほど、V2Gに適していると評価される。電力価格が高いタイミングでV2Gを行なえば、V2G(売電)によってユーザが得られる対価の額が高くなるからである。また、この実施の形態では、現在のガソリン価格が安いタイミングほど、V2Gに適していると評価される。V2Gによって燃料を消費した後にユーザはガソリンを補給する可能性が高い。ガソリン価格が安いタイミングでV2Gを行なえば、ユーザがガソリンを安く購入できる可能性が高くなる。制御装置180は、たとえば、上記のように現在の電力価格及びガソリン価格を考慮して、現在のタイミングがどの程度V2Gに適しているかを、A(適している)、B(普通)、C(適していない)の3段階で評価する。ただし、V2G評価の方法は上記に限られず、任意の方法を採用できる。
S13の処理後、制御装置180は、S143において、以下に説明する画面Cを報知装置185(たとえば、メータパネルDP1又はナビパネルDP2)に表示させる。その後、処理はメインルーチンへと戻される。
図7は、画面Cを説明するための図である。図7を参照して、画面Cは、メッセージM3と、インジケータM11,M12とを表示する。インジケータM11及びM12は、画面A(図5)と同じであるが、画面Cが表示されるとき(S11にてYESかつS12にてNO)には、画面Aが表示されるとき(S11にてNO)よりも燃料劣化度が大きくなっているため、画面CのインジケータM11は、画面AのインジケータM11よりも長くなっている。メッセージM3は、ユーザに外部給電を推奨する。制御装置180は、報知装置185に画面Cを表示させることによって、ユーザに外部給電を促すことができる。
画面Cは、表示部M21〜M23を含む。表示部M21には、現在の電力価格が表示される。表示部M22には、現在のガソリン価格が表示される。表示部M23には、V2G評価(S13)の結果(たとえば、「A」)が表示される。ユーザは、画面Cに表示された情報(燃料劣化度、現在の電力価格、現在のガソリン価格、及びV2G評価の結果)を考慮して、V2Gを行なうか否かを決定することができる。ユーザは、たとえば、自宅又はガソリンスタンドにPHV車100を駐車させてV2Gを行なうことができる。ユーザは、V2Gではなく、V2H(PHV車100から家屋への電力の供給)を行なうことで、燃料を消費してもよい。V2Hによって、宅内の家電機器、給湯機器などに電力を供給することができる。
上記のように、この実施の形態に係るPHV車100の制御装置180は、エンジン121の燃料が所定の劣化度(Th1超Th2以下)になった場合(図4のS11にてYESかつS12にてNO)に、ユーザに外部給電を促す(図4のS143、図7)。こうした処理により、エンジン121の燃料が過剰に劣化する前に、報知装置185によってユーザに外部給電を促すことができる。また、制御装置180(より特定的には、給電制御部P3)は、ユーザの指示に基づいて外部給電を行なうように構成される。ユーザは、入力装置184を通じて、制御装置180(給電制御部P3)に対して外部給電の指示を行なうことができる。このため、PHV車100によれば、エンジン121の燃料が過剰に劣化する前に、外部給電によってエンジン121の燃料を有効利用しやすくなる。
上記実施の形態に係る制御装置180(燃料劣化判定部P1)は、2つの閾値(Th1及びTh2)を用いて燃料劣化度の大きさを3つの区分に分けているが(図4のS11及びS12)、燃料劣化度の大きさの判定に用いられる閾値の数は任意に設定できる。たとえば、3つ以上の閾値を用いて燃料劣化度の大きさを4つ以上の区分に分けて、区分ごとに異なる報知処理を行なうようにしてもよい。また、Th1のみを用いて、燃料劣化度がTh1よりも大きい場合にユーザに外部給電を促すようにしてもよい。
図7に示した画面Cでは、ユーザに外部給電を促すメッセージM3以外の情報も表示されているが、メッセージM3のみを表示するようにしてもよい。図4の処理において、V2G評価を行なうことは必須ではなく、割愛してもよい。
上記実施の形態では、表示装置への表示(文字や画像等)によってユーザへの報知を行なっているが、ユーザへの報知の方法は任意である。たとえば、スピーカーにより音(音声を含む)で知らせてもよいし、所定のランプを点灯(点滅を含む)させてもよい。
燃料劣化の判定方法は任意である。たとえば、制御装置180(燃料劣化判定部P1)は、監視ユニット135に含まれる燃料性状センサの検出値(燃料性状)を用いて燃料劣化度を取得し、燃料劣化度と閾値とを比較することによって燃料劣化度が閾値よりも大きいか否かを判定するように構成されてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 PHV車、101 ステアリングホイール、110 蓄電装置、111 監視ユニット、120 走行駆動装置、121 エンジン、122,123 MG、124 動力分割装置、125 PCU、126 駆動軸、131 給油口、132 燃料タンク、133 燃料ポンプ、135 監視ユニット、140 充放電装置、160 通信装置、180 制御装置、181 プロセッサ、182 RAM、183 記憶装置、184 入力装置、185 報知装置、DP1 メータパネル、DP2 ナビパネル、OP1 操作部、P1 燃料劣化判定部、P2 報知部、P3 給電制御部、P4 充電制御部、P5 走行制御部。

Claims (1)

  1. 燃料を燃焼して動力を生成する内燃機関と、
    前記内燃機関から出力される動力を利用して発電を行なう発電機と、
    前記発電機により生成される発電電力を車両外部へ出力する外部給電を行なう給電装置と、
    ユーザへの報知を行なう報知装置と、
    前記内燃機関、前記報知装置、及び前記給電装置を制御する制御装置とを備える車両であって、
    前記制御装置は、
    前記燃料が所定の劣化度になった場合に、ユーザに前記外部給電を促すように前記報知装置を制御する報知部と、
    ユーザから前記外部給電の指示があったときに、前記内燃機関で前記燃料を燃焼して前記発電電力を生成し、生成された前記発電電力を車両外部へ出力するように前記給電装置を制御する給電制御部とを含む、車両。
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