JP2020122048A - 接着剤組成物及び積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリヒドロキシウレタン樹脂が有する優れた性能を有し、しかも形成した接着剤層が高いガスバリア性を示し、各種プラスチックや無機材料などの多種多様な材料に対して十分な接着性能を示すポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物の提供。【解決手段】主剤のA成分と硬化剤のB成分とを有する2液硬化型の、ポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物であって、A成分が、水酸基と末端アミノ基とを有する式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂で、B成分が、1官能基以上のエポキシ化合物であり、A成分が有する合計のアミン価とB成分の有するエポキシ当量の比が、0.05〜3.50であり、且つ、A成分の樹脂のもつアミノ基の活性水素と、エポキシ化合物のエポキシ基との比が、0.3〜3.0の範囲となるように構成した接着剤組成物及び積層体。【選択図】なし

Description

本発明は、2液硬化型のポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物及び該組成物を接着剤層に用いた積層体に関する。より詳しくは、環境問題に対応し得、形成した塗膜(接着剤層)が、ガスバリア性と、十分な接着強度を示す接着剤組成物を提供する技術に関する。
ガスバリア性を有するフィルム(以下、「ガスバリア性フィルム」という)は、主に内容物を保護する目的で使用されており、食品用や医薬品用などの包装材料としての使用を中心に、工業材料分野においても幅広く使用されている。ガスバリア性フィルム用の、ガスバリア層の形成材料には、形成した皮膜がガスバリア性を示す樹脂が使用されている。代表的な樹脂としては、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(以下、EVOHと略記)や、塩化ビニリデン樹脂(以下、PVDCと略記)が挙げられる。これらのガスバリア性を有する樹脂は、単独でも使用可能である。一般的には、下記に述べるように、他の樹脂材料を用いて多層フィルムを構成し、その中のガスバリア層の形成材料に使用されている。
例えば、EVOHは、ポリプロピレン(以下、PPと略記)などの樹脂と共押出し成形などを行うことで、複合フィルムに使用されているが、EVOHは、有機溶剤への溶解性に劣るため、コーティング法によるフィルムや塗膜の作製には不向きである。一方、PVDCは、コーティング法による成形が可能であり、各種基材に塗布することができるため、コートフィルムとして食品包装用などに使用されている。しかし、PVDCは、塩素の含有率が高いため、廃棄(焼却)する際にダイオキシンが発生するといった別の問題点が指摘されている。
一方、近年、地球温暖化が問題とされており、石油由来の材料の使用を削減し、バイオマス由来材料をポリマーの原材料に使用する検討が進んでいる。例えば、包装材料に使用されるポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略記)では、バイオマス由来成分による製造方法がほぼ確立されるに至っており、また、ポリエチレンやPPにおいても、バイオマス由来成分を使用する検討が行われている。しかしながら、前述したバリア層の形成材料として広く使用されているEVOHやPVDCのような樹脂については、化学構造上の問題からバイオマス由来成分への置き換えが難しく、検討が進んでいないのが現状である。
その一方で、特許文献1では、上記したEVOHやPVDCとは化学構造が全く異なる新規な環境対応型のガスバリア性材料として、ポリヒドロキシウレタン樹脂をガスバリア層の形成材料に使用することについて提案している。特許文献1に記載のポリヒドロキシウレタン樹脂は、二酸化炭素由来の−O−CO−結合を樹脂の化学構造中に有する点で、環境問題に対応しうる樹脂である。さらに、この樹脂は、ウレタン結合の近接部位に水酸基を有する化学構造に特徴があり、この水酸基を有する化学構造部位によって、従来のポリウレタン樹脂にはないガスバリア性が発現される。
ところで近年、包装材料としては、強度、商品保護性、作業適性、印刷等による宣伝広告効果の発現等の理由から、異種のポリマー材料を組み合わせた複合フレキシブルフィルムが主流になってきている。一般的な複合フレキシブルフィルムは、商品保護の役割を有する外層となる熱可塑性プラスチックフィルム層などと、シーラント層となる熱可塑性プラスチックフィルム層などとからなる。そして、これらの層を貼り合わせるための方法として、一般的には、積層フィルムに接着剤を塗布してシーラント層を接着させるドライラミネート法や、必要に応じて積層フィルムにアンカーコート剤を塗布し溶融したシーラント層となるプラスチックフィルムを圧着してフィルム状に積層させる押出しラミネート法が行なわれている。また、これらの方法に使用される接着剤としては、その接着性能が高いことから、水酸基等の活性水素基を有する主剤と、イソシアネート基を有する硬化剤とからなる、2液型のポリウレタン系接着剤が主流となっている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
しかしながら、これらの2液型ポリウレタン系接着剤は、一般に、その硬化反応がそれほど速いものではないことから、十分な接着性を確保するために、フィルムを貼り合わせ後に、1日〜5日間の長時間に及ぶエージングによる硬化促進を行う必要があった。また、イソシアネート基を有する硬化剤を使用するため、硬化後に未反応のイソシアネート基が残存した場合には、この残存イソシアネート基が大気中の水分と反応して二酸化炭素を発生させ、その結果、積層フィルム内に気泡が発生するなどの問題があった。
一方、上記の問題を解決する方法として、特許文献4では、従来技術を改良したポリウレタン系接着剤が提案されており、また、特許文献5ではエポキシ系ラミネート用接着剤が提案されている。しかし、上述の従来技術における各ポリウレタン系接着剤や、特許文献5で提案されたエポキシ系接着剤のガスバリア性は高いものではないことから、包装材料にガスバリア性が要求される場合には、PVDCコート層、ポリビニルアルコール(PVA)コート層、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム層、メタキシリレンアジパミドフィルム層、アルミナ(Al)やシリカ(SiO)などを蒸着した無機蒸着フィルム層などの各種ガスバリア層を別途積層させる必要があった。このため、積層フィルムの製造コストの点やラミネートにおける作業工程の点で劣り、工業上利用するためには、改善する必要があった。
特開2012−172144号公報 特開平5−51574号公報 特開平9−316422号公報 特開2000−154365号公報 国際公開第99/60068号パンフレット
従って、本発明は、上記従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、ポリヒドロキシウレタン樹脂が持つ優れた各種性能を有するのみならず、形成した接着剤層が、高いガスバリア性を示し、しかも、各種プラスチックや無機材料などの多種多様な材料に対して良好な接着性を有する、ポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物を提供することにある。また、本発明の目的は、各種プラスチックや無機材料などの多種多様な材料からなる層を積層する際に効果的に利用できるポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物を見出して、有用な積層体の提供を実現することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、下記の接着剤組成物及び該組成物を接着剤層の形成に用いた積層体を提供する。
[1]少なくとも主剤である(A)成分と硬化剤である(B)成分とを有して構成された2液硬化型の、ポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物であって、主剤である(A)成分が、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂であり、硬化剤である(B)成分が、1官能基以上のエポキシ化合物であり、前記ポリヒドロキシウレタン樹脂が有する合計のアミン価と、前記エポキシ化合物の有するエポキシ当量の比が、0.05以上3.50以下であり、且つ、前記ポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、前記エポキシ化合物のエポキシ基との比が、0.3〜3.0の範囲となるようにすることを特徴とする接着剤組成物。
Figure 2020122048
[一般式(1)中、Xは、直接結合か、炭素数1〜30の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜40の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜40の芳香族炭化水素基のいずれかであり、該構造中には、エーテル結合、アミノ結合、スルホニル結合、エステル結合、水酸基、ハロゲン原子及び繰り返し単位1〜30の炭素数2〜6からなるポリアルキレングリコール鎖を含んでもよい。また、一般式(1)中、Yは、炭素数1〜15の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜15の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜15芳香族炭化水素基であり、該構造中には、エーテル結合、スルホニル結合、水酸基及びハロゲン原子を含んでもよく、且つ、前記繰り返し単位間において、異なる構成のYが混在してもよい。また、一般式(1)中、Zは、下記一般式(3)〜(6)のいずれかを示し、且つ、前記繰り返し単位内及び繰り返し単位間のいずれにおいても、これらの一般式の群から選ばれる1種又は2種以上が混在してもよい。]
Figure 2020122048
[一般式(3)〜(6)中、Rはそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を示し、右側の結合手は、一般式(1)中の主鎖の酸素原子と結合し、左側の結合手は、一般式(1)中のXと結合するか、該Xが直接結合の場合は他方のZと結合する。]
上記した本発明の接着剤組成物の好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。
[2]前記一般式(1)中のYが、下記一般式(2)で示される構造を有する上記[1]に記載の接着剤組成物。
Figure 2020122048
[一般式(2)中、Y及びYは、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜15の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜15の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜15芳香族炭化水素基であり、該構造中には、エーテル結合、スルホニル結合、水酸基及びハロゲン原子を含んでもよい。]
[3]前記ポリヒドロキシウレタン樹脂の、水酸基価が100mgKOH/g以上350mgKOH/g以下であり、且つ、アミン価が10mgKOH/g以上300mgKOH/g以下の範囲である請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
[4]前記ポリヒドロキシウレタン樹脂は、少なくともその一部に二酸化炭素を原料として用いて合成された5員環環状カーボネート構造を2個以上有する化合物と、2個以上のアミノ基を有する化合物の重付加反応物であり、全質量のうち0.1質量%以上30質量%以下が二酸化炭素由来の−O−CO−結合から構成されたものである上記[1]〜[3]のいずれかに記載の接着剤組成物。
[5]形成した厚みが20μmの塗膜の、温度23℃、65%の恒温恒湿度下における酸素透過率が、400ml/m・24h・atm以下である、ガスバリア性と接着性とを有する上記[1]〜[4]のいずれかに記載の接着剤組成物。
また、本発明は、別の実施形態として下記の積層体を提供する。
[6]プラスチックフィルム、ポリオレフィンシーラント、繊維布、紙、蒸着プラスチックフィルム、金属箔、金属及びコンクリートからなる群から選択される同一又は異なる材料からなる2層以上が接着剤層を介して接着してなる積層体であって、前記接着剤層が、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の接着剤組成物で形成したものであることを特徴とする積層体。
本発明によれば、ポリヒドロキシウレタン樹脂が持つ優れた各種性能を有するのみならず、形成した接着剤層が、高いガスバリア性を示し、しかも、各種プラスチックに対する良好な接着性を有する、ポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物を提供することができる。また、本発明によって提供されるポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物は、各種プラスチックや無機材料などの多種多様な材料からなる層を積層する際に効果的に利用でき、形成した粘着剤層がガスバリア性と接着性に優れるものになることから、本発明によれば、有用な積層体の提供が実現される。
次に、発明を実施するための好ましい形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明の接着剤組成物は、主剤である(A)成分と硬化剤である(B)成分とを有して構成された2液硬化型の、ポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物であって、主剤の(A)成分が、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する前記した一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂であり、硬化剤である(B)成分が、1官能基以上のエポキシ化合物であり、前記ポリヒドロキシウレタン樹脂が有する合計のアミン価と、前記エポキシ化合物の有するエポキシ当量の比が、0.05以上3.50以下であり、且つ、前記ポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、前記エポキシ化合物のエポキシ基との比が、0.3〜3.0の範囲となるように構成することを特徴とする。以下、本発明を構成する成分及び使用量について説明する。
[(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂]
本発明の接着剤組成物を構成する主剤である(A)成分は、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂である。特には、一般式(1)中のYが、下記一般式(2)で示される構造を有することが好ましい。また、上記ポリヒドロキシウレタン樹脂の、水酸基価が100mgKOH/g以上350mgKOH/g以下であり、且つ、アミン価が10mgKOH/g以上300mgKOH/g以下の範囲であることが好ましい。

Figure 2020122048
[一般式(1)中、Xは、直接結合か、炭素数1〜30の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜40の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜40の芳香族炭化水素基のいずれかであり、該構造中には、エーテル結合、アミノ結合、スルホニル結合、エステル結合、水酸基、ハロゲン原子及び繰り返し単位1〜30の炭素数2〜6からなるポリアルキレングリコール鎖を含んでもよい。また、一般式(1)中、Yは、炭素数1〜15の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜15の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜15芳香族炭化水素基であり、該構造中には、エーテル結合、スルホニル結合、水酸基及びハロゲン原子を含んでもよく、且つ、前記繰り返し単位間において、異なる構成のYが混在してもよい。また、一般式(1)中、Zは、下記一般式(3)〜(6)のいずれかを示し、且つ、前記繰り返し単位内及び繰り返し単位間のいずれにおいても、これらの一般式の群から選ばれる1種又は2種以上が混在してもよい。]
Figure 2020122048
[一般式(3)〜(6)中、Rはそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を示し、右側の結合手は、一般式(1)中の主鎖の酸素原子と結合し、左側の結合手は、一般式(1)中のXと結合するか、該Xが直接結合の場合は他方のZと結合する。]
Figure 2020122048
[一般式(2)中、Y及びYは、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜15の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜15の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜15芳香族炭化水素基であり、該構造中には、エーテル結合、スルホニル結合、水酸基及びハロゲン原子を含んでもよい。]
<反応概略>
本発明の接着剤組成物を構成するポリヒドロキシウレタン樹脂は、例えば、二酸化炭素を原材料の一つに用いて製造された、1分子中に2個以上の五員環環状カーボネート構造(以下、単に環状カーボネートとも略す)を有する化合物と、1分子中に2個以上のアミノ基を有する化合物とをモノマー単位とし、これらを重付加反応することによって得ることができる。ここで、高分子鎖を構成する環状カーボネートとアミンとの反応においては、下記に示すように環状カーボネートの開裂が2種類あるため、2種類の構造の生成物が得られることが知られている。
Figure 2020122048
従って、例えば、2官能同士の化合物を反応させた場合の、2個の五員環環状カーボネート構造を有する化合物と、2個のアミノ基を有するアミン化合物の重付加反応により得られる高分子樹脂は、下記式(1)〜(4)の4種類の化学構造が生じ、これらはランダム位に存在すると考えられる。
Figure 2020122048
[但し、式(1)〜(4)中のX、Yは、それぞれ独立に、そのモノマー単位由来の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素又は芳香族炭化水素からなる化学構造を示し、該構造中には、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子を含んでもよい。]
上記式に例示したように、本発明を構成するポリヒドロキシウレタン樹脂は、主鎖にウレタン結合と水酸基を有した化学構造を持つことが特徴である。これに対し、従来から工業的に利用されているポリウレタン樹脂の製法の、イソシアネート化合物とポリオール化合物との付加反応では、主鎖に水酸基を有する構造にすることは不可能である。従って、本発明を構成する、上記に例示したような構造を有するポリヒドロキシウレタン樹脂は、従来のポリウレタン樹脂とは明確に区別される構造を持ったものである。
<五員環環状カーボネート化合物>
上記で使用する五員環環状カーボネート化合物(以下、単に環状カーボネート化合物と呼ぶ場合もある)は、エポキシ化合物と二酸化炭素との反応によって得られたものであることが好ましい。すなわち、下記に述べる反応によって得られる環状カーボネート化合物を原料に用いて誘導されたポリヒドロキシウレタン樹脂を利用することが好ましい。具体的には、本発明において好適な環状カーボネート化合物は、例えば、原材料であるエポキシ化合物を、触媒の存在下、0℃〜160℃の温度にて、大気圧〜1MPa程度に加圧した二酸化炭素雰囲気下で、4〜24時間反応させることで、下記の反応によって得ることができる。この結果、反応に用いた二酸化炭素を、エステル部位に固定化した環状カーボネート化合物が得られる。
Figure 2020122048
上記のようにして二酸化炭素を原料として合成した環状カーボネート化合物を使用することで、得られたポリヒドロキシウレタン樹脂は、その構造中に二酸化炭素が固定化された−O−CO−結合を有したものとなる。二酸化炭素由来の−O−CO−結合(二酸化炭素の固定化量)のポリヒドロキシウレタン樹脂中における含有量は、二酸化炭素の有効利用の立場からはできるだけ高くなる方がよい。上記のようにして得ることで、ポリヒドロキシウレタン樹脂の構造中に1〜30質量%の範囲で、二酸化炭素を含有させることができる。
エポキシ化合物と二酸化炭素との反応に使用される触媒としては、例えば、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウムなどのハロゲン化塩類や、4級アンモニウム塩が好ましいものとして挙げられる。その使用量は、原料のエポキシ化合物100質量部当たり、1〜50質量部、好ましくは1〜20質量部である。また、これら触媒となる塩類の溶解性を向上させるために、トリフェニルホスフィンなどを同時に使用してもよい。
エポキシ化合物と二酸化炭素との反応は、有機溶剤の存在下で行うこともできる。この際に用いる有機溶剤としては、前述の触媒を溶解するものであれば使用可能である。具体的には、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶剤、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤が、好ましい有機溶剤として挙げられる。
上記した、1分子中に2個の5員環環状カーボネート構造を有する化合物を二酸化炭素から合成する際に使用できる、1分子中に2個のエポキシ基を有する化合物は、従来公知のいずれのものも使用できる。本発明において使用できる好ましいエポキシ化合物を以下に例示する。
例えば、1分子中にエポキシ基を2個持つもので、ベンゼン骨格、芳香族多環骨格を持つものとしては、以下の化合物が例示される。下記のいずれかの式中にあるRは、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。
Figure 2020122048
また、例えば、1分子中にエポキシ基を2個持つもので、脂肪族や脂環式骨格を持つ化合物としては、以下の化合物が例示される。下記のいずれかの式中にあるRは、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。
Figure 2020122048
<アミン成分>
ポリヒドロキシウレタン樹脂を誘導するアミン成分には、従来公知のいずれのものも使用できる。好ましい具体例としては、例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)−1.3−ジアミノプロパン、N−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンなどの脂肪族ジアミン化合物;フェニレンジアミン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−メチレンビス(フェニルアミン)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、キシリレンジアミンなどの芳香族ジアミン化合物;シクロペンチルジアミン、シクロヘキシルジアミン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミンなどの脂環式ジアミン化合物;ヒドラジン、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド等のヒドラジン及びその誘導体等を挙げることができる。
また、2級アミノ基を主鎖中に持つポリヒドロキシウレタン樹脂の合成原料となる、1分子中に2個の1級アミノ基と1個以上の2級アミノ基とを含む化合物としては、従来公知のいずれのものも使用できる。好適なものとしては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、イミノビスプロピルアミン、N,N’−ビスアミノプロピル−1,3−プロピルジアミン及びN,N’−ビスアミノプロピル−1,3−ブチレンジアミンなどの鎖状脂肪族ジアミンが挙げられる。
上記した2級アミノ基を主鎖中に持つポリヒドロキシウレタン樹脂の製造方法は、特に限定されないが、例えば、下記のような方法によって得ることができる。すなわち、有機溶剤の存在下或いは溶剤の非存在下で、前記したような環状カーボネート化合物とジアミン化合物及びポリアミン化合物を混合し、40〜200℃の温度で4〜24時間反応させることで得ることができる。
ポリヒドロキシウレタン樹脂の製造は、上記したように特に触媒を使用せずに行うことができるが、反応を促進させるために、下記に挙げるような触媒の存在下で行うことも可能である。例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジアザビシクロウンデセン(DBU)トリエチレンジアミン(DABCO)、ピリジン等の塩基性触媒、テトラブチル錫、ジブチル錫ジラウリレート等のルイス酸触媒等が使用できる。これらの触媒の好ましい使用量は、使用するカーボネート化合物とアミン化合物の総量(100質量部)に対して、0.01〜10質量部使用できる。
[(B)成分のエポキシ化合物]
次に、本発明の2液硬化型のポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物を構成する、上記した(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂と併用する、硬化剤である(B)成分としてのエポキシ化合物(以下、「エポキシ硬化剤」と呼ぶ場合もある)について説明する。本発明の接着剤組成物は、使用時に、ポリヒドロキシウレタン樹脂と硬化剤とを反応させて粘着剤層(塗膜)の形成を可能にする。この際の反応は、例えば、プラスチックフィルム同士を、接着剤層を介して接着させて積層体とする場合であれば、接着剤組成物を塗布後、希釈溶媒を乾燥させ、その後に、40℃程度の温度で数日間エージングを行うことで終了し、その結果、プラスチックフィルム同士を良好な状態に接着することができる。
本発明の接着剤組成物を構成するエポキシ硬化剤は、1官能基以上のものであればよく、従来公知のいずれのものも使用できる。例えば、本発明において好適な、1分子中にエポキシ基を2個持つ2官能のもので、ベンゼン骨格、芳香族多環骨格を持つエポキシ化合物としては、1分子中に2個の5員環環状カーボネート構造を有する化合物を得る際に用いることができるとして、先に説明し、列挙した化合物をいずれも使用できる。
また、例えば、1分子中にエポキシ基を2個持つもので、脂肪族や脂環式骨格を持つエポキシ化合物についても、1分子中に2個の5員環環状カーボネート構造を有する化合物を得る際に用いることができるとして、先に説明し、列挙したエポキシ化合物をいずれも使用できる。
本発明の接着剤組成物を構成するエポキシ硬化剤は、上記に限らず、1分子中にエポキシ基を3個以上持つ、3官能以上のエポキシ化合物も使用できる。例えば、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
本発明の接着剤組成物を構成するエポキシ硬化剤として利用できる市販されているものとしては、ナガセケムテックス社製のデナコール(商品名)がある。具体的には、EX−211、EX−212、EX−252、EX−810、EX−811、EX−850、EX−851、EX−821、EX−830、EX−911、EX−941、EX−920等の2官能タイプの脂肪族エポキシ化合物や、EX−313、EX−314、EX−321、EX−411、EX−421、EX−512、EX−521、EX−612、EX−614、EX−614B、FCA−677、FCA−678等の多官能のエポキシ化合物、EX−201、EX−711、EX−721等の2官能タイプの芳香族エポキシ化合物が挙げられる。本発明者の検討によれば、本発明を構成するエポキシ化合物としては、例えば、エポキシ当量が90〜270程度の常温で液状のものが好適に利用できる。
本発明において重要なことは、使用するエポキシ化合物の構造よりも、次に述べるように、(A)成分と(B)成分とを、下記の条件を満足するようにして用いた点にある。まず、(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂が有する合計のアミン価と、(B)成分のエポキシ硬化剤の有するエポキシ当量との比が、0.05以上3.50以下となる構成で、且つ、(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、(B)成分のエポキシ化合物のエポキシ基との比が、0.3〜3.0の範囲となるように構成しことを特徴とする。以下、これらについて説明する。
[(A)成分が有する合計アミン価と(B)成分の有するエポキシ当量の比]
本発明の接着剤組成物は、主剤である(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂と、(B)成分のエポキシ硬化剤とを有して構成された2液硬化型の、ポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物であり、上記したように、(A)成分が有する合計のアミン価と、(B)成分の有するエポキシ当量の比が、0.05以上3.50以下であることを要す。本発明で規定するアミン価/エポキシ当量の比は、本発明を構成する(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂の構造や分子量、(B)成分のエポキシ硬化剤の分子量を、本発明の効果を安定して得ることができる範囲に規定するためのものである。本発明者の検討によれば、この比が、0.1以上3.0以下、さらには、0.15以上2.5以下であるように構成することがより好ましい。2液を構成する(A)成分と(B)成分とを、上記比が、本発明で規定する範囲内となるように調整して用いることで、形成した接着剤層は、十分な接着強度と、高いガスバリア性を両立した良好なものになる。
また、本発明の接着剤組成物は、主剤である(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂と、(B)成分のエポキシ硬化剤とを有して構成された2液硬化型であり、2液を硬化させた際に、未反応の硬化剤の残留が少なくなるように構成することが好ましい。そのためには、エポキシ硬化剤の使用(配合)量を極力少なくすることが考えられる。しかしながら、単にエポキシ硬化剤の使用量を減らした場合は、硬化が不十分となり、接着剤としての機能を充分に果たさなくなるおそれがある。本発明者の検討によれば、特に、エポキシ硬化剤として、2官能のエポキシ化合物を用いた場合に使用量が少ないと、接着強度不足が顕著となることがわかった。これらの知見から、本発明では、(A)成分と(B)成分とを次のような配合で使用することを規定する。
[(A)成分が有するアミノ基の活性水素と、エポキシ化合物のエポキシ基との比]
本発明の接着剤組成物で接着剤層を形成した場合、組成物を構成する(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、(B)成分のエポキシ硬化剤の有するエポキシ基とが反応する。よって、例えば、(A)成分のアミノ基の活性水素と、(B)成分エポキシ基とを同一当量用いれば、反応に寄与するこれらの比は、1:1になる。本発明者の検討によれば、ポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、エポキシ化合物のエポキシ基との比が、0.3〜3.0の範囲となるように、(A)成分に、(B)成分を配合して組成物とすることで本発明の効果が得られる。この範囲を外れると、十分な硬化(反応)が得られず、また、形成した接着剤層のシール強度や耐ボイル性の低下が懸念される。
本発明者の検討によれば、硬化剤としてエポキシ化合物以外のものを使用した場合は、本発明の顕著な効果を得ることができない。例えば、硬化剤としてよく用いられるイソシアネート硬化剤を用いた場合は、反応性が高いことから増粘が激しく、良好な接着剤層の形成が困難となることを確認した。
[その他の成分]
本発明の接着剤組成物は、使用時に、主剤と硬化剤とを反応させて使用する2液硬化型の接着剤である。本発明の接着剤組成物の好ましい実施形態としては、さらに、主剤と硬化剤とともに硬化触媒を添加してなるものが挙げられる。硬化触媒をさらに添加することで、形成した接着剤層は、良好な耐熱性を示すものとなる。本発明で使用する硬化触媒としては、例えば、金属触媒や酸やアミン系触媒等を挙げることができる。
本発明の接着剤組成物は、上記した成分に加えて、必要に応じて、ウレタン化伸長時に使用する反応触媒、アクリル樹脂、消泡剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の各種公知の添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で適宜に添加して使用することができる。
次に、製造例、合成例、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、文中「部」とあるのは質量基準である。
<化合物Iの製造例>
[製造例1:環状カーボネート化合物(I)の合成]
エポキシ当量187のビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名「エポトート YD−128」、新日鉄住金化学社製)100部と、ヨウ化ナトリウム(和光純薬工業社製)20部と、N−メチル−2−ピロリドン150部とを、撹拌装置及び大気解放口のある還流器を備えた反応容器内に仕込んだ。次いで、撹拌しながら二酸化炭素を連続して吹き込み、100℃にて10時間の反応を行った。そして、反応終了後の溶液に300部の水を加え、生成物を析出させ、ろ別した。得られた白色粉末をトルエンにて再結晶を行い、白色の粉末52部(収率42%)を得た。
得られた化合物をIR(日本分光社製の、商品名「FT/IR−350」を使用。その他の例でも同様の装置を使用した。)にて分析したところ、910cm−1付近の原材料エポキシ由来のピークは消失しており、1800cm−1付近に原材料には存在しないカーボネート基のカルボニル由来のピークが確認された。また、HPLC(日本分光社製、商品名「LC−2000」;カラムの商品名「FinePakSIL C18−T5」;移動相 アセトニトリル+水)による分析の結果、原材料のピークは消失し、高極性側に新たなピークが出現し、その純度は98%であった。また、DSC測定(示差走査熱量測定)の結果、融点は178℃であり、融点の範囲は±5℃であった。
以上のことから、この粉末は、エポキシ基と二酸化炭素の反応により環状カーボネート構造が導入された、下記式で表される構造の化合物と確認された。これを化合物(I)と略称した。この化合物(I)の化学構造中に占める二酸化炭素由来の成分の割合は、20.5%(計算値)であった。
Figure 2020122048
[製造例2:環状カーボネート化合物(II)の合成]
エポキシ樹脂として、エポキシ当量115のハイドロキノン型エポキシ樹脂(商品名:デナコールEX−203、ナガセケムテックス社製)を用いた以外は、製造例1と同じ方法で、下記式で表される構造の5員環環状カーボネート化合物(II)を合成した。得られた化合物(II)は、白色の結晶であり、融点は141℃であった。収率は55%であり、IR分析の結果は、化合物(I)と同様であり、HPLC分析による純度は97%であった。得られた化合物(II)の化学構造中に二酸化炭素由来の成分が占める割合は、28.0%であった(計算値)。
Figure 2020122048
<ポリヒドロキシウレタン樹脂中における反応原料である二酸化炭素の含有量の算出>
反応物である樹脂中における二酸化炭素の含有量は、対象となるポリヒドロキシウレタン樹脂の化学構造中における、反応原料として用いた二酸化炭素由来のセグメントの質量%を算出して求めた値である。具体的には、本発明を構成するポリヒドロキシウレタン樹脂を合成する際に、ジアミン化合物との反応に使用される環状カーボネート含有化合物を得るための合成に使用した、原料のモノマー(エポキシ化合物)に対して反応する二酸化炭素の理論量から算出し、得られた計算値を二酸化炭素の含有量とした。
[合成例1]
トルク計付き撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に、製造例1で得た環状カーボネート化合物(I)を入れ、該化合物に対してヘキサメチレンジアミン(東京化成工業社製)を、反応後の樹脂のアミン価が44程度となるように加えた。さらに、反応溶媒として酢酸エチルを加え、100℃の温度で撹拌しながら、24時間反応を行い、固形分50%のポリヒドロキシウレタン樹脂の溶液Aを得た。得られた溶液Aを構成する樹脂は、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する本発明で規定する前記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂である。表1に、溶液Aを構成するポリヒドロキシウレタン樹脂の水酸基価とアミン価を示した。表1中に掲載した水酸基価とアミン価は、いずれも計算値である。以下の例も同様である。
[合成例2]
トルク計付き撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に、製造例1で得た化合物(I)を入れ、反応後の樹脂のアミン価が42程度となるように設計したこと以外は合成例1と同様にして合成を行い、固形分50%のポリヒドロキシウレタン樹脂の溶液Bを得た。得られた溶液Bを構成する樹脂は、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する本発明で規定する前記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂である。表1に、溶液Bを構成するポリヒドロキシウレタン樹脂の水酸基価とアミン価を示した。
[合成例3]
トルク計付き撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に、製造例2で得た環状カーボネート含有化合物(II)を入れ、反応後の樹脂のアミン価が46程度となるように設計したこと以外は合成例1と同様にして合成を行い、合成例1と同様に合成を行い、固形分50%のポリヒドロキシウレタン樹脂の溶液Cを得た。得られた溶液Cを構成する樹脂は、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する本発明で規定する前記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂である。表1に、溶液Cを構成するポリヒドロキシウレタン樹脂の水酸基価とアミン価を示した。
[合成例4]
トルク計付き撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に、製造例2で得た化合物(II)を入れ、反応後の樹脂のアミン価が180となるように設計したこと以外は合成例1と同様にして合成を行い、固形分50%のポリヒドロキシウレタン樹脂の溶液Dを得た。得られた溶液Dを構成する樹脂は、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する本発明で規定する前記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂である。表1に、溶液Dを構成するポリヒドロキシウレタン樹脂の水酸基価とアミン価を示した。
Figure 2020122048
[実施例1〜3]
合成例1で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Aに対し、エポキシ硬化剤として、市販品の、エポキシ当量210の2官能タイプのエポキシ化合物a(商品名「デナコール EX−252」、ナガセケムテックス社製)を用いて、2液硬化型の接着剤組成物A−1〜A−3を得た。これらの組成物の、樹脂Aのアミン価/エポキシ硬化剤のエポキシ当量の比は、いずれも0.21である。また、接着剤組成物A−1では、(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、(B)成分のエポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が1となるように配合した。また、接着剤組成物A−2では、(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、(B)成分のエポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が0.3となるように配合し、接着剤組成物A−3では、(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、(B)成分のエポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が3となるように配合した。具体的には、例えば、接着剤組成物A−1では、ポリヒドロキシウレタン樹脂Aにポリヒドロキシウレタン樹脂Aのもつアミノ基の活性水素と、エポキシ当量210のエポキシ化合物aの有するエポキシ基との比率が1となるように、(A)成分に(B)成分を配合して加え、よく撹拌することで、2液硬化型の接着剤組成物を得た。
[実施例4]
合成例1で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Aに対し、エポキシ硬化剤として、市販品の、エポキシ当量230の3−4官能のエポキシ化合物f(商品名「デナコール EX−411」、ナガセケムテックス社製)を用いて、2液硬化型の接着剤組成物A−4を得た。この組成物における樹脂Aのアミン価/エポキシ硬化剤のエポキシ当量の値は、0.19である。接着剤組成物A−4では、(A)成分のポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、(B)成分のエポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が0.5となるように配合した。その他は、実施例1〜3と同様にして本例の組成物を得た。
[実施例5]
合成例2で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Bに対し、エポキシ硬化剤として、市販品の、エポキシ当量150の2官能タイプのエポキシ化合物b(商品名「デナコール EX−212」、ナガセケムテックス社製)を用いて、2液硬化型の接着剤組成物Bを得た。この組成物における樹脂Bのアミン価/エポキシ硬化剤のエポキシ当量の値は、0.28である。また、この接着剤組成物Bでは、ポリヒドロキシウレタン樹脂Bのもつアミノ基の活性水素と、エポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が1となるように配合し、その他は、実施例1〜3と同様にして本例の組成物を得た。
[実施例6]
合成例3で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Cに対し、エポキシ硬化剤として、市販品の、エポキシ当量150の2官能タイプのエポキシ化合物c(商品名「デナコール EX−851」、ナガセケムテックス社製)を用いて、2液硬化型の接着剤組成物C−1を得た。この組成物における樹脂Cのアミン価/エポキシ硬化剤のエポキシ当量の値は、0.29である。また、この接着剤組成物C−1では、ポリヒドロキシウレタン樹脂Cのもつアミノ基の活性水素と、エポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が1となるように配合し、その他は、実施例1〜3と同様にして本例の組成物を得た。
[実施例7]
合成例3で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Cに対し、エポキシ硬化剤として、市販品の、エポキシ当量110の2官能タイプの芳香族エポキシ化合物d(商品名「デナコール EX−201」、ナガセケムテックス社製)を用いて、2液硬化型の接着剤組成物C−2を得た。この組成物における樹脂Cのアミン価/エポキシ硬化剤のエポキシ当量の値は、0.42である。また、この接着剤組成物C−2では、ポリヒドロキシウレタン樹脂Cのもつアミノ基の活性水素と、エポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が1となるように配合し、その他は、実施例1〜3と同様にして本例の組成物を得た。
[実施例8]
合成例8で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Dに対し、エポキシ硬化剤として、市販品のエポキシ当量160の2官能タイプのエポキシ化合物e(商品名「デナコール EX−911」、ナガセケムテックス社製)を用いて、2液硬化型の接着剤組成物Dを得た。この組成物における樹脂Dのアミン価/エポキシ硬化剤のエポキシ当量の値は、1.13である。また、この接着剤組成物Dでは、ポリヒドロキシウレタン樹脂Dのもつアミノ基の活性水素と、エポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が1となるように配合し、その他は、実施例1〜3と同様にして本例の組成物を得た。
[比較例1]
2液エポキシ硬化型である市販の接着剤を用い、比較用の接着剤組成物を調製した。具体的には、アミン価195〜225であるエポキシ樹脂硬化剤のFL240(商品名、三菱ケミカル社製)と、エポキシ当量210のエポキシ樹脂a(商品名「デナコール EX−252」、ナガセケムテックス社製)を用い、これに酢酸エチルを加えた溶液を、実施例1と同じ固形分50%になるよう調整し、よく撹拌したものを本比較例の接着剤組成物Eとした。
[比較例2]
本比較例では、形成した接着剤層のガスバリア性を比較するため、ガスバリア性に優れるPVAを比較用の接着剤組成物とした。具体的には、PVA JP−03 (商品名、日本酢ビ・ポバール社製)を100部に、酢酸エチルを加えた溶液を、実施例1と同じ固形分50%になるよう調整し、よく撹拌したものを本比較例の接着剤組成物Fとした。接着剤組成物Fは、1液硬化型の接着剤である。
[比較例3]
合成例1で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Aに、硬化剤としてイソシアネート硬化剤であるデュラネートTPA−100(商品名、旭化成ケミカルズ社製)を添加したところ、速やかにゲル化が生じた。このため、その後の評価は行わなかった。
[比較例4、5]
合成例1で得たポリヒドロキシウレタン樹脂Aに対し、エポキシ硬化剤として、市販さの、エポキシ当量210の2官能タイプのエポキシ化合物a(商品名「デナコール EX−252」、ナガセケムテックス社製)を用いて、2液硬化型の接着剤組成物A−5、A−6をそれぞれ得た。これらの組成物における樹脂Aのアミン価/エポキシ硬化剤のエポキシ当量の値は、0.22である。また、この接着剤組成物A−5、A−6では、ポリヒドロキシウレタン樹脂Aのもつアミノ基の活性水素と、エポキシ硬化剤の有するエポキシ基との比率が、それぞれ0.2、3.5となるように配合し、その他は、実施例1〜3と同様にして本例の組成物を得た。
<評価>
上記で得た実施例及び比較例の接着剤組成物をそれぞれに用い、評価方法で規定する各基材上に塗工して硬化させて塗膜(接着剤層)を得、これを評価試料とした。そして、それぞれの塗膜について、その接着強度と、酸素透過度(表中はOTRと記載)を下記の評価方法で測定し、評価した。表2に、評価結果をまとめて示した。
[酸素透過度(OTR)]
実施例及び比較例の接着剤組成物を用い、基材であるPETフィルム上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるようにそれぞれ塗工した後、100℃で30分乾燥して塗膜(接着剤層)を形成し、この積層物を評価用試料とした。各評価用試料について、JIS K7126に準拠して酸素の透過率を測定し、これをガスバリア性の評価とした。この値が低いほどガスバリア性に優れると判断できる。具体的には、酸素透過率測定装置(MOCON社製、商品名:OX−TRAN2/21ML)を使用して、各評価用試料及び基材として使用したPETフィルムの酸素透過率を、23℃相対湿度65%(23℃酸素透過度)の条件下で測定し、塗膜(接着剤層)の酸素透過率を測定した。なお、該塗膜(接着剤層)の酸素透過度は、測定値から基材の酸素透過度に相当する分を勘案し算出した値を記載している。また、単位は、ml・20μm/m・day・atmであり、2000ml・20μm/m・day・atmを超える値については>2000と記載した。記載した値が小さいほど、ガスバリア性に優れた塗膜(接着剤層)であると評価できる。表2に評価結果を示した。
[接着強度試験]
実施例及び比較例の接着剤組成物を用い、それぞれ塗布量が固形樹脂分として3.0g/mとなるように、未延伸ペットフィルム(コロナ処理済25μm)上に塗布した。次いで、ドライヤーを用いて希釈溶剤を乾燥させ、未延伸ポリプロピレンフィルム(コロナ処理済30μm)と重ねながらニップロール(ニップ温度25℃、ロール圧:0.1MPa)を通した後、温度40℃で3日間、エージングを行い、ラミネートフィルムを作製した。次に、得られたラミネートフィルムから15mm幅の試験片を切り出し、引張試験機(島津製作所社製、型名:EZ−S)を使用して、25℃、65%RHの環境下、引張速度300mm/分で試験を行い、T形剥離強度(N/15mm)を測定した。表2に評価結果を示した。
Figure 2020122048
Figure 2020122048
Figure 2020122048
表2(表2−1〜表2−3)に示したように、本発明によれば、原材料として二酸化炭素を使用することが可能な樹脂であるポリヒドロキシウレタン樹脂を用い、硬化剤としてエポキシ化合物を、樹脂に対して特有の比となる量で使用することで、形成した接着剤層が、十分な接着強度をもち、しかも高いガスバリア性を示すものとなるので、その実用性がより向上したものとなり、地球環境保護の面からもその利用が期待される。

Claims (6)

  1. 少なくとも主剤である(A)成分と硬化剤である(B)成分とを有して構成された2液硬化型の、ポリヒドロキシウレタン樹脂の接着剤組成物であって、
    主剤である(A)成分が、少なくとも水酸基と末端アミノ基とを有する下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリヒドロキシウレタン樹脂であり、
    硬化剤である(B)成分が、1官能基以上のエポキシ化合物であり、
    前記ポリヒドロキシウレタン樹脂が有する合計のアミン価と、前記エポキシ化合物の有するエポキシ当量の比が、0.05以上3.50以下であり、且つ、前記ポリヒドロキシウレタン樹脂のもつアミノ基の活性水素と、前記エポキシ化合物のエポキシ基との比が、0.3〜3.0の範囲となるように構成することを特徴とする接着剤組成物。
    Figure 2020122048
    [一般式(1)中、Xは、直接結合か、炭素数1〜30の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜40の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜40の芳香族炭化水素基のいずれかであり、該構造中には、エーテル結合、アミノ結合、スルホニル結合、エステル結合、水酸基、ハロゲン原子及び繰り返し単位1〜30の炭素数2〜6からなるポリアルキレングリコール鎖を含んでもよい。また、一般式(1)中、Yは、炭素数1〜15の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜15の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜15芳香族炭化水素基であり、該構造中には、エーテル結合、スルホニル結合、水酸基及びハロゲン原子を含んでもよく、且つ、前記繰り返し単位間において、異なる構成のYが混在してもよい。また、一般式(1)中、Zは、下記一般式(3)〜(6)のいずれかを示し、且つ、前記繰り返し単位内及び繰り返し単位間のいずれにおいても、これらの一般式の群から選ばれる1種又は2種以上が混在してもよい。]
    Figure 2020122048
    [一般式(3)〜(6)中、Rはそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を示し、右側の結合手は、一般式(1)中の主鎖の酸素原子と結合し、左側の結合手は、一般式(1)中のXと結合するか、該Xが直接結合の場合は他方のZと結合する。]
  2. 前記一般式(1)中のYが、下記一般式(2)で示される構造を有する請求項1に記載の接着剤組成物。
    Figure 2020122048
    [一般式(2)中、Y及びYは、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜15の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜15の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜15芳香族炭化水素基であり、該構造中には、エーテル結合、スルホニル結合、水酸基及びハロゲン原子を含んでもよい。]
  3. 前記ポリヒドロキシウレタン樹脂の、水酸基価が100mgKOH/g以上350mgKOH/g以下であり、且つ、アミン価が10mgKOH/g以上300mgKOH/g以下の範囲である請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
  4. 前記ポリヒドロキシウレタン樹脂は、少なくともその一部に二酸化炭素を原料として用いて合成された5員環環状カーボネート構造を2個以上有する化合物と、2個以上のアミノ基を有する化合物の重付加反応物であり、全質量のうち0.1質量%以上30質量%以下が二酸化炭素由来の−O−CO−結合から構成されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  5. 形成した厚みが20μmの塗膜の、温度23℃、65%の恒温恒湿度下における酸素透過率が、400ml/m・24h・atm以下である、ガスバリア性と接着性とを有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  6. プラスチックフィルム、ポリオレフィンシーラント、繊維布、紙、蒸着プラスチックフィルム、金属箔、金属及びコンクリートからなる群から選択される同一又は異なる材料からなる2層以上が接着剤層を介して接着してなる積層体であって、前記接着剤層が、請求項1〜5のいずれか1項に記載の接着剤組成物で形成したものであることを特徴とする積層体。
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