JP2020121044A - 蓋付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】係止部と被係止部との係止状態を解除させるために押釦体にかける必要な押込力を小さくした蓋付き容器を提供すること。【解決手段】押釦体5を押し込んだときに、摺接部32のうち少なくとも後側部分32Bが、突出部28の表面のうち前方を向く前面に摺接して突出部28を押し上げることにより、被係止部28Aが係止部17を乗り越え、突出部28の前面には、前方に向けて突の曲面状に形成されると共に前方から後方に向かうにしたがって下方に向けて延び、押釦体5の押し込み操作中に摺接部32が摺接する摺接湾曲面29が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、押釦体にかける必要な押込力を軽減した蓋付き容器に関するものである。
この種の蓋付き容器としては、アイシャドウやアイライナ、ファンデーションなどの化粧料を収容するための収容凹部が形成された容器本体と、容器本体の後壁部にヒンジ部を介して連結された蓋体と、容器本体の前壁部に形成された陥凹部に配設された押釦体と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この蓋付き容器では、容器本体の陥凹部を画成する奥壁面に形成された係止部と蓋体に配設され、陥凹部内へ下方に向けて突出する突出部に形成された被係止部とをアンダーカット嵌合させることによって、容器本体を蓋体で閉塞している。そして、蓋体を開く際には、押釦体を後方に押し込むことによって、容器本体の前壁部のうち奥壁面が形成されている部分が後方に向けて弾性変形すると共に、押釦体の上壁部が突出部の下方に潜り込み、突出部を押し上げる。これにより、突出部に形成された被係止部は、容器本体に形成された係止部を乗り越え、係止部と被係止部との係止状態を解除し、蓋体を開く。
特開2005−237457号公報
しかしながら、このような蓋付き容器においても、係止部と被係止部との係止状態を解除させるために押釦体にかける必要な押込力を小さくすることに対して改善の余地があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、係止部と被係止部との係止状態を解除させるために押釦体にかける必要な押込力を小さくした蓋付き容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の蓋付き容器は、上方に向けて開口する収容凹部が形成された容器本体と、前記容器本体の後壁部にヒンジ部を介して連結され、前記収容凹部を開閉する蓋体と、を備え、前記容器本体の前壁部には、前方及び上方に一体的に開口する陥凹部が形成され、前記陥凹部を画成する壁面のうち、前方を向く奥壁面には、前方に向けて突出する係止部が形成され、前記蓋体には、前記陥凹部内へ下方に向けて突出する突出部が配設され、前記突出部には、後方に向けて突出して前記係止部にアンダーカット嵌合する被係止部が形成され、前記陥凹部には、前記前壁部から外部に露呈する押圧壁部及び前記押圧壁部から後方に向けて突出する摺接部を有する押釦体が後方に向けて押込移動自在に配設され、前記押釦体を押し込んだときに、前記摺接部のうち少なくとも後端部が、前記突出部の表面のうち前方を向く前面に摺接して前記突出部を押し上げることにより、前記被係止部が前記係止部を乗り越える蓋付き容器であって、前記突出部の前面には、前方に向けて突の曲面状に形成されると共に前方から後方に向かうにしたがって下方に向けて延び、前記押釦体の押し込み操作中に前記摺接部が摺接する摺接湾曲面が形成されていることを特徴とする。
この発明では、押釦体を押し込んだときに摺接部の後端部が摺接湾曲面に対して点接触または線接触し、摺接部と摺接湾曲面との間の接触面積、ひいては摺接部と摺接湾曲面との間の摺動抵抗を低減するので、摺接部が突出部の下方に潜り込みやすくなる。すなわち、突出部の前面が平坦な傾斜面である場合には、摺接部の後端部とこの傾斜面とが面接触しやすくなり、結果として、突出部の後端部とこの傾斜面と間の摺動抵抗が大きくなる。そのため、突出部の前面に摺接湾曲面が形成されていることによって、押釦体を押し込む力が突出部を押し上げる力に変換されやすくなる。これにより、容器本体を開放させるために押釦体を押し込む力を低減でき、蓋付き容器の開放操作性を向上させることができる。
また、本発明の蓋付き容器では、上下方向及び前後方向に沿う断面視で、前記摺接湾曲面の頂部が、前記摺接部の後端部よりも上方に位置していてもよい。
この場合では、押釦体を押し込んだときに摺接部の後端部が摺接湾曲面のうち頂部よりも下側の部分に当接するので、摺接部が突出部の下方により潜り込みやすくなる。これにより、押釦体を押し込む力が突出部を押し上げる力にさらに変換されやすくなり、蓋付き容器の開放操作性をさらに向上させることができる。
また、本発明の蓋付き容器では、前記摺接部の後端部が、前記被係止部よりも下方に位置していてもよい。
この場合では、押釦体の押し込み時に摺接部が摺接湾曲面のうち被係止部よりも下方の部分に当接するので、押釦体を押し込む力が、突出部を押し上げて突出部の被係止部が係止部を乗り越える力に寄与しやすくなる。そのため、容器本体を開放させるために押釦体を押し込む力をより低減でき、蓋付き容器の開放操作性をさらに向上させることができる。
この発明にかかる蓋付き容器によれば、押釦体を押し込んだときにおける摺接部の後端部と摺接湾曲面との間の接触面積を低減して摺接部の後端部と摺接湾曲面との間の摺動抵抗が低減されるので、摺接部が突出部の下方に潜り込みやすくなり、容器本体を開放させるために押釦体を押し込む力を低減できる。
本発明の第1実施形態にかかる蓋付き容器を示す平面図である。 図1の蓋付き容器を示すA−A矢視断面図である。 図1の蓋付き容器を示す部分拡大図である。 図1の蓋付き容器の使用状態を示す部分拡大図である。 本発明の第2実施形態にかかる蓋付き容器を示す部分拡大図である。 図5の蓋付き容器の使用状態を示す部分拡大図である。 比較例にかかる蓋付き容器を示す部分拡大図である。
以下、本発明による蓋付き容器の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本発明にかかる蓋付き容器1は、図1及び図2に示すように、例えば化粧料などの内容物Cを収容する携帯用のコンパクト容器であり、平面視で矩形状の扁平容器である。この蓋付き容器1は、内容物Cを収容する収容凹部2Aが形成された容器本体2と、ヒンジ部3により容器本体2に対して回動可能に連結され、容器本体2を開閉する蓋体4と、容器本体2に形成された陥凹部2Bに配設された押釦体5と、を備えている。
ここで、本実施形態では、蓋体4側を上側とし、容器本体2側を下側とする。また、上下方向に直交する方向のうちヒンジ部3側を後側とし、その反対側を前側とする。さらに、上下方向及び前後方向の双方に直交する方向を左右方向とする。
容器本体2は、例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS樹脂)などの合成樹脂材料で形成されており、平面視で矩形状の底壁部11と、底壁部11の外周縁から上方に向けて延設された第1周壁部12と、を有する。これら底壁部11及び第1周壁部12は、上方に向けて開口する収容凹部2Aを画成する。この収容凹部2Aには、例えばアイシャドウやアイライナ、ファンデーションなどの化粧料のような内容物Cを収容した皿体Dが収容されている。この皿体Dは、平面視で矩形状の扁平容器であり、例えば金属や合成樹脂で形成されている。
第1周壁部12は、平面視で矩形環状に形成された壁部であり、前側の第1前壁部(前壁部)13と、左右方向の中間部にヒンジ部3を構成するヒンジ凹部14Aが形成された後側の第1後壁部(後壁部)14と、左右一対の第1側壁部15と、を有する。
第1前壁部13の左右方向の中間部には、前方及び上方に一体に開口する陥凹部2Bが形成されており、この陥凹部2Bを画成する壁部のうち前方を向く奥壁面16には、図2及び図3に示すように、前方に向けて突出する係止部17が形成されている。また、陥凹部2Bを画成する壁部のうち上方を向く下壁面18には、前後方向に延在し、上方に開口する一対の引掛溝部18Aが左右方向に間隔をあけて形成されている。
蓋体4は、図1及び図2に示すように、容器本体2と同様に合成樹脂材料で形成されており、平面視で矩形板状の天壁部21と、天壁部21の外周縁から下方に向けて延設された矩形環状の第2周壁部22と、を有する。
天壁部21は、蓋体4の閉状態において容器本体2の底壁部11の上方で対向して配置されている。天壁部21の下面の中央部には、図2に示すように、鏡体23を収容する空間を画成する鏡収容凹部21Aが形成されている。
第2周壁部22は、平面視で矩形環状に形成された壁部であり、前側の第2前壁部24と、ヒンジ部3を構成するヒンジ軸壁部25が設けられた後側の第2後壁部26と、左右両側の第2側壁部27と、を有する。
第2前壁部24には、図2及び図3に示すように、下方に向けて突出し、陥凹部2Bに上方から進入する突出部28が配設されている。この突出部28には、後方に向けて突出し、係止部17にアンダーカット嵌合する被係止部28Aが形成されている。
突出部28のうち前方を向く前面には、前方に向けて突の曲面状に形成されると共に前方から後方に向かうにしたがって漸次下方に向けて延びる摺接湾曲面29が形成されている。摺接湾曲面29の横断面は、本実施形態において、円弧状をなしており、図3に示す断面図において、摺接湾曲面29のうち摺接湾曲面29が平坦面であったと仮定した場合の傾斜面29Bに対して下向きの斜め前方に最も突出している部分を頂部29Aと称する。なお、摺接湾曲面29の上端部及び下端部は、第2前壁部24の前側部分及び突出部28の下端に滑らかに接続されている。
摺接湾曲面29の曲率半径は、例えば4mm以上10mmであることが好ましく、本実施形態では、約6mmとなっている。曲率半径が10mmを越えると、摺接湾曲面29が平坦面に近い湾曲面となるので、押釦体5の押込み力を十分に軽減することができないことがある。一方、曲率半径が4mm未満であると、例えば突出部28の被係止部28Aが係止部17を乗り越えるための形状が必要であることに起因して、設計の自由度が低くなることがある。ただし、摺接湾曲面29の曲率半径は、上述した4mm以上10mmに限定されない。
ヒンジ軸壁部25は、図1及び図2に示すように、ヒンジ凹部14Aの左右方向の内側に配設されており、ヒンジ軸壁部25の左右方向の外端部とヒンジ凹部14Aとは、軸部30を介して連結されている。これにより、容器本体2に対して蓋体4を回動可能に支持するヒンジ部3を構成する。
押釦体5は、図2及び図3に示すように、陥凹部2B内で後方へ押込移動自在に配設されている。押釦体5は、後方に向けて開口する矩形箱状をなしており、前方に配設された押圧壁部31と、押圧壁部31の上端から後方に向けて突設された摺接部32と、押圧壁部31の下端から後方に向けて突設された下壁部33と、左右一対の横壁部(図示略)と、を有する。
摺接部32は、図3に示すように、上下方向の厚さがほぼ一定である前側部分32Aと、前側部分32Aの後端から後方へ延在し、上面が後方に向かうにしたがって漸次下方に向かうように傾斜する後側部分32Bと、を有する。摺接部32は、前後方向の長さが下壁部33の前後方向の長さよりも短くなっており、押釦体5を後方へ押し込み、下壁部33の後端が第1前壁部13の前面に当接したときに摺接部32の後側部分32Bが陥凹部2Bを画成する奥壁面16に押し付けられないように構成されている。
摺接部32の後側部分32Bは、突出部28の前面よりも前方に位置している。なお、摺接部32の後側部分32Bは、押釦体5の押し込み前に突出部28の前面に当接していてもよい。摺接部32の後側部分32Bの上面は、前方から後方に向かうにしたがって漸次下方に向かうように傾斜しており、この傾斜面は、ほぼ平坦面となっている。また、この傾斜面の前後方向に対する傾斜角は、突出部28の仮想的な上記傾斜面29Bの傾斜角と同等となっている。なお、摺接部32の傾斜角は、適宜変更してもよい。
下壁部33は、摺接部32と陥凹部2Bの下壁面18との間に配設されており、下壁部33の後端部には、下方に向けて突出し、引掛溝部18A内へ各別に突出する一対の引掛突出部33Aが左右方向に間隔をあけて設けられている。引掛突出部33Aは、引掛溝部18Aに係止することによって、押釦体5が前方に抜け出ることを防止する。
次に、以上のような構成の蓋付き容器1の使用方法について説明する。
まず、蓋体4を開く場合には、押釦体5を後方へ押し込むと、図4に示すように、摺接部32の後側部分32Bは、摺接湾曲面29の頂部29Aよりも下方の当接点Xにおいて突出部28の摺接湾曲面29に当接し、摺接湾曲面29を後方へ押圧する。これにより、摺接部32の後側部分32Bは、突出部28を押圧する力の反力によって下方へ弾性変形すると共に、第1前壁部13のうち奥壁面16が形成されている部分は、突出部28を介して伝達される力によって、その下端部を起点として後方へ弾性変形する。ここで、摺接湾曲面29が前方に向けて突の曲面状に形成されると共に前方から後方に向かうにしたがって下方に向けて延びており、摺接部32の後側部分32Bが被係止部28Aよりも下方の位置で摺接湾曲面29に当接するので、第1前壁部13のうち奥壁面16が形成されている部分を後方へ弾性変形させつつ、摺接部32が突出部28を後方に押圧する力の一部が突出部28を押し上げる力に変換される。
押釦体5をさらに押し込むと、摺接部32の後側部分32Bは、突出部28の摺接湾曲面29に沿って摺接湾曲面29に対して下方へ摺動し、突出部28の下方に潜り込む。ここで、摺接部32の後側部分32Bは、摺接湾曲面29に点接触または線接触しているので、突出部28の前面が平坦な傾斜面である場合と比較して、摺接部32と摺接湾曲面29との間の接触面積が低減され、これにより、摺動抵抗が低減されている。さらに、上述のように、摺接部32の後側部分32Bは、摺接湾曲面29の頂部29Aよりも下方の当接点Xにおいて突出部28の摺接湾曲面29に当接する。そのため、摺接部32の後側部分32Bは、滑らかに突出部28の下方に潜り込む。
その後、摺接部32は、突出部28を押し上げる。突出部28の被係止部28Aは、摺接部32によって押し上げられることにより、奥壁面16に形成された係止部17を上方に乗り越え、係止部17と被係止部28Aとの係止状態を解除する。
このようにして、蓋体4をヒンジ部3回りに回動させ、容器本体2の収容凹部2Aを開放する。
また、蓋体4を閉じる場合には、まず、蓋体4をヒンジ部3回りで逆方向に回動させる。ここで、蓋体4をヒンジ部3回りに回動させていくと、蓋体4の突出部28は、摺接部32の上面に当接し、押釦体5を前方へ移動させる。そして、突出部28の被係止部28Aは、容器本体2の奥壁面16に形成された係止部17を下方に乗り越えて、係止部17とアンダーカット嵌合する。これにより、容器本体2の収容凹部2Aを蓋体4で閉じる。なお、蓋体4を回動させる前に押釦体5を前方に移動させてもよい。また、容器本体2に押釦体5を前方へ付勢するバネなどの付勢部材を配置してもよい。
以上のようにして、蓋付き容器1を開閉する。
以上のような構成の蓋付き容器1によれば、押釦体5を押し込んだときに摺接部32と摺接湾曲面29との接触面積を低減し、これにより、摺接部32と摺接湾曲面29との間の摺動抵抗を低減しているので、摺接部32が突出部28の下方に潜り込みやすくなり、押釦体5を押し込む力が突出部28を押し上げる力へより変換されやすくなる。また、押釦体5を押し込んだときに摺接部32の後側部分32Bが摺接湾曲面29の頂部29Aよりも下側の部分に当接しているので、摺接部32が突出部28の下方にさらに潜り込みやすくなる。さらに、押釦体5を押し込んだときに、摺接部32の後側部分32Bが摺接湾曲面29のうち被係止部28Aよりも下側の部分に当接しているので、押釦体5を押し込む力が突出部28を押し上げて被係止部28Aが係止部17を乗り越える力に寄与しやすくなっている。これにより、容器本体2を開放させるために必要な押釦体5を押し込む力を低減し、蓋付き容器1の開放操作性を向上させる。
次に、本発明における蓋付き容器の第2実施形態について説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した第1実施形態と同様であり、上述の第1実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、以下の図では、上述した第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態にかかる蓋付き容器100の押釦体101では、図5に示すように、摺接部102が、前後方向の厚さがほぼ一定である後側部分102Aを有している。
後側部分102Aの下面は、前側部分32Aの下面と面一とされており、後側部分102Aの上面は、前側部分32Aの上面よりも下方に位置している。後側部分102Aの上面は、前方から後方に向かうにしたがって下方に向かうように若干傾斜している。なお、後側部分102Aと前側部分32Aとの間には、段部が形成されているが、後側部分102Aは、押釦体101の押し込み時において、この段部よりも先に突出部28に当接するように構成されている。
以上のような構成の蓋付き容器100においても、押釦体101を押し込むと、図6に示すように、摺接部102の後側部分102Aが突出部28の摺接湾曲面29に当接する。その後の動作は、上述した第1実施形態にかかる蓋付き容器1と同様である。
本実施形態にかかる蓋付き容器100によっても、上述と同様の作用、効果を奏するが、後側部分102Aの上下方向の厚さが第1実施形態にかかる後側部分32Bの厚さよりも薄くされており、後側部分102Aが上下方向に弾性変形しやすくなっている。そのため、押釦体101を押し込んだ際に、後側部分102Aが突出部28の下方により潜り込みやすくなる。これにより、容器本体2を開放させるために必要な押釦体101を押し込む力をさらに低減し、蓋付き容器100の開放操作性をさらに向上させる。
本願発明者は、摺接部の形状と係止部17及び被係止部28Aの係止状態を解除させるために押釦体にかけた押込力との関係を比較、検証した。以下、本検証で用いた押釦体の形状について説明する。実施例1の押釦体の形状は、第1実施形態にかかる押釦体5の形状に対応しており、実施例2の押釦体の形状は、第2実施形態にかかる押釦体101の形状に対応している。比較例1の押釦体の形状は、第2実施形態にかかる押釦体101の形状に対応しているが、突出部201の前面が摺接湾曲面29ではなく前方から後方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜した平坦な傾斜面202とされている。
また、以下の表1では、比較例1の押釦体において前述の係止状態を解除させるためにかけた押込力を1(100%)としている。
Figure 2020121044
表1に示すように、実施例1、2では、前述の係止状態を解除させるための押込力が比較例1よりも小さくなった。特に、実施例2では、第2実施形態においてすでに説明したように、押込力がさらに低減されている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、摺接部は、摺接湾曲部のうち頂部よりも下側の部分に当接しているが、摺接湾曲部のうち頂部や頂部よりも上側の部分に当接してもよい。
押釦体の形状は、後方に開口する矩形箱状に限らず、左右一対の横壁部が設けられていない形状など、他の形状であってもよい。また、摺接部は、押釦体の上壁部を兼用するように構成されているが、上壁部とは別に設けられてもよい。
摺接湾曲面は、突出部の前面の全面に形成されている必要はなく、少なくとも摺接部が摺動する範囲にわたって形成されていればよい。
容器本体や蓋体の形状は、上面視で矩形状に限らず、円状など他の形状であってもよく、また、扁平形状に限られない。
容器本体は、1つの内容物を収容する構成となっているが、複数の内容物を収容するように構成されてもよい。ここで、容器本体には、例えばパフやブラシなどの塗布具を収容してもよい。
蓋付き容器は、コンパクト容器に限らず、蓋体が設けられている他の容器であってもよい。
内容物は、ファンデーションやアイシャドウ、アイライナなどの化粧料に限られない。
この発明によれば、係止部と被係止部との係止状態を解除させるために押釦体にかける必要な押込力を小さくした蓋付き容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1,100 蓋付き容器、2 容器本体、2A 収容凹部、2B 陥凹部、3 ヒンジ部、4 蓋体、5,101 押釦体、13 第1前壁部(前壁部)、13 第1前壁部、14 第1後壁部(後壁部)、16 奥壁面、17 係止部、28 突出部、28A 被係止部、29 摺接湾曲面、29A 頂部、31 押圧壁部、32,102 摺接部

Claims (3)

  1. 上方に向けて開口する収容凹部が形成された容器本体と、
    前記容器本体の後壁部にヒンジ部を介して連結され、前記収容凹部を開閉する蓋体と、
    を備え、
    前記容器本体の前壁部には、前方及び上方に一体的に開口する陥凹部が形成され、前記陥凹部を画成する壁面のうち、前方を向く奥壁面には、前方に向けて突出する係止部が形成され、
    前記蓋体には、前記陥凹部内へ下方に向けて突出する突出部が配設され、前記突出部には、後方に向けて突出して前記係止部にアンダーカット嵌合する被係止部が形成され、
    前記陥凹部には、前記前壁部から外部に露呈する押圧壁部及び前記押圧壁部から後方に向けて突出する摺接部を有する押釦体が後方に向けて押込移動自在に配設され、
    前記押釦体を押し込んだときに、前記摺接部のうち少なくとも後端部が、前記突出部の表面のうち前方を向く前面に摺接して前記突出部を押し上げることにより、前記被係止部が前記係止部を乗り越える蓋付き容器であって、
    前記突出部の前面には、前方に向けて突の曲面状に形成されると共に前方から後方に向かうにしたがって下方に向けて延び、前記押釦体の押し込み操作中に前記摺接部が摺接する摺接湾曲面が形成されていることを特徴とする蓋付き容器。
  2. 上下方向及び前後方向に沿う断面視で、前記摺接湾曲面の頂部が、前記摺接部の後端部よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
  3. 前記摺接部の後端部が、前記被係止部よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付き容器。
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