JP2020118837A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の種類の違いによって定着作業時に生じうるしわを防止することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、記録媒体2を上流から下流に搬送するために循環可能な無端状のベルト51と、ベルト51の内側からベルト51を少なくとも第1の側95に向けて押圧する定着パッド52と、定着パッド52をベルト51とは反対側から支持する支持部材54と、ローラ58とを備え、ローラ58と定着パッド52とはベルト51を挟み込んでおり、定着パッド52は、ベルト51とローラ58との間に第1種記録媒体を通す第1モードと、ベルト51とローラ58との間に第2種記録媒体を通す第2モードとをとりえ、定着パッド52の上流側の第1点と下流側の第2点とに注目したとき、前記第1モードと前記第2モードとでは、前記第1点と前記第2点とを結んだ直線の傾きが異なる。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
定着装置を備える画像形成装置が知られている。近年、定着装置には、省エネ化、コストダウンの観点からパッドを用いた方式が採用される場合がある。この方式においては、パッドの形状の自由度が高い。定着性を向上させることなどを考慮して自由な設計した結果、パッドの形状が複雑になる場合もある。パッドの形状が複雑である場合、封筒のように複数の紙が重なった構造を含む記録媒体を通すと、表裏の紙の搬送量に違いが生じやすくなり、しわが発生する場合がある。
特開2017−120398号公報(特許文献1)では、封筒を通す場合にパッドと封筒とが接触する面積を減らすことによって表裏の紙の搬送量の差を小さくする技術が提示されている。
特開2017−120398号公報
特許文献1に記載された方法では、封筒面とパッドとの接触面積が減るので、スリップなどの搬送不良が発生する可能性がある。封筒を通過させる際に定着ニップ部の圧力分布は2つのピークを有する状態となるが、このような圧力分布では、定着性はあまり良くない。
そこで、本発明は、記録媒体の種類の違いによって定着作業時に生じうるしわを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく画像形成装置は、記録媒体を上流から下流に搬送するために循環可能な無端状のベルトと、上記ベルトの内側から上記ベルトを少なくとも第1の側に向けて押圧する定着パッドと、上記定着パッドを上記ベルトとは反対側から支持する支持部材と、ローラとを備え、上記ローラと上記定着パッドとは上記ベルトを挟み込んでおり、上記定着パッドは、上記ベルトと上記ローラとの間に第1種記録媒体を通す第1モードと、上記ベルトと上記ローラとの間に第2種記録媒体を通す第2モードとをとりえ、上記定着パッドの上流側の第1点と下流側の第2点とに注目したとき、上記第1モードと上記第2モードとでは、上記第1点と上記第2点とを結んだ直線の傾きが異なる。
本発明によれば、2通りのモードのいずれが選択されるかによって、定着パッドの姿勢が変化するので、記録媒体の種類に応じて適切にしわを防止しつつ定着作業を行なうことができる。したがって、記録媒体の種類の違いによって定着作業時に生じうるしわを防止することができる。
本発明に基づく実施の形態1における画像形成装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における画像形成装置に備わる定着装置の概念図である。 図2に示した定着装置の部分拡大図である。 定着パッドを支持部材に取り付ける方法の第1の説明図である。 定着パッドを支持部材に取り付ける方法の第2の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における画像形成装置に備わる定着装置に含まれる定着パッド構造体の断面図である。 定着パッド構造体が回転する様子の第1の説明図である。 定着パッド構造体が回転する様子の第2の説明図である。 定着ニップ部における排紙角度と搬送距離との関係の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における画像形成装置に備わる定着装置で定着作業を行なう際の圧力分布のグラフである。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図8を参照して、本発明に基づく実施の形態1における画像形成装置について説明する。
本実施の形態における画像形成装置801の概念図を図1に示す。画像形成装置801は、筐体1と、筐体1の下部に配置されたカセット40とを備える。筐体1の内部には、感光体44、帯電器46、転写ベルト47、画像露光装置48、現像ローラ45、1次転写ローラ42、2次転写ローラ43、定着装置101などが配置されている。カセット40内には1以上の記録媒体2が格納されている。記録媒体2は、たとえば紙であってよいが、紙以外のものであってもよい。転写ベルト47は無端状であって、循環して走行するように配置されている。
画像形成装置801においては、感光体44の表面が、帯電器46によって一様に所定電位となるように帯電させられる。この帯電域に対して画像露光装置48から原稿画像に応じた画像露光が施される。これによって、感光体44の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像バイアスを印加された現像ローラ45で現像されて可視トナー像とされる。1次転写ローラ42にはトナーを引き寄せるバイアスが印加されており、感光体44の表面の可視トナー像は転写ベルト47に転写される。
一方、給紙ローラ41によってカセット40から記録媒体2が1枚ずつ取り出され、2次転写ローラ43に搬送される。2次転写ローラ43にも1次転写ローラ42と同様に電圧が印加されている。転写ベルト47は、2次転写ローラ43と押圧ローラ49とによって挟まれており、この部分は2次転写ニップ部38となっている。記録媒体2が2次転写ニップ部38を通過する際には、記録媒体2および転写ベルト47が2次転写ローラ43と押圧ローラ49とによって挟み込まれて押圧される。転写ベルト47によって搬送された可視トナー像は2次転写ニップ部38において記録媒体2に転写される。可視トナー像を担持した状態の記録媒体2は、定着装置101へと送り込まれる。定着装置101の詳細な構造は、後述する。定着装置101では、加熱および加圧が行なわれ、トナーは記録媒体2に定着する。このようにして画像形成が完了した記録媒体2は、出口39から排出される。
定着装置101を単独で取り出したところを図2に示す。定着装置101は、無端状のベルト51と、加圧のためのローラ58と、ベルト51の内側に固定的に配置された定着パッド52とを備える。定着パッド52とローラ58とがベルト51を挟み込むように位置付けられており、これらによって定着ニップ部50が形成されている。定着パッド52は、ベルト51の経路を規定している。ベルト51は定着パッド52の形状に沿って送られる。
定着パッド52は支持部材54によって支持されている。加熱部材57の内側に熱源56が配置されている。ベルト51は、加熱部材57と定着パッド52とによって張架されている。ローラ58は、図示しないモータによって、所定の回転速度で回転する。これによりベルト51が送られる。
定着パッド52は、たとえばポリフェニレンスルファイド、ポリイミド、液晶ポリマーなどの樹脂で形成されていてよい、定着パッド52は、樹脂の代わりに、アルミ、鉄などの金属、セラミックなどで形成されていてもよい。定着パッド52は、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどからなる固定部材を備えていてもよい。定着パッド52は2以上の部品の組合せによって構成されていてもよい。
加熱部材57は、アルミ、SUSなどの金属で形成された部材であり、ほぼ円筒形状である。ローラ58は、芯金/弾性層/離形層の3層構造となっている。弾性層はシリコーンゴム、フッ素ゴムなどのように耐熱性が高い材料で形成されていることが好ましい。芯金は、アルミ、鉄などの金属で形成されていることが好ましい。芯金はパイプ形状であってよく、中実形状であってもよい。離型層は、フッ素チューブで形成されるか、フッ素系コーティングなどの離型性を付与した構成が好ましい。
熱源56はハロゲンヒータであってもよい。あるいは、熱源56は、加熱部材57および/またはベルト51をIHで加熱する方式であってもよい。加熱部材57および/またはベルト51を抵抗発熱体で形成しておいて、これ自体を発熱させる方式を採用してもよい。
トナー画像が転写された記録媒体2は、トナー画像が転写された表面を、加熱されたベルト51に向けた状態で定着ニップ部50に搬送され、定着ニップ部50を通過する。定着ニップ部50を通過する記録媒体2は、ベルト51とローラ58とに挟み込まれることによって押圧されて加熱される。これにより、トナー画像が記録媒体2に定着する。
定着パッド52の近傍を拡大したところを図3に示す。この図においては、記録媒体2は矢印91,92に示すように、下から上へと送られていくので、下方が上流側であり、上方が下流側である。
定着ニップ部50に送り込まれてきた記録媒体2は、矢印91で示されるように正しく定着ニップ部50へと導かれる。定着ニップ部50を通過した記録媒体2は矢印92で示されるように定着ニップ部50から排出される。
図4〜図6を参照して、定着パッド52を支持部材54に取り付けることについて説明する。支持部材54は、板金によって形成されたものであってよい。図4および図5に示すように、支持部材54には、定着パッド52を取り付けるための孔54aが設けられている。図5に示すように、定着パッド52の支持部材54側の面には、支持部材54に取り付けるためにピン52bが設けられている。孔54aにピン52bを嵌入することで、定着パッド52を支持部材54に取り付けることができる。取付けを完了した状態の断面図を図6に示す。
定着パッド52と支持部材54とを組み合わせたもの(以下「定着パッド構造体」という。)は、図7に矢印96で示すように一定角度だけ回転させることができる。この回転は、モータなどを用いて行なうことができる。図7では、この回転の中心線が一点鎖線で表示されている。この回転により、図8に示すように定着パッド構造体の姿勢が変化する。図8においては、定着ニップ部50から記録媒体2が排出される際の向きを、矢印92で表示している。矢印92の向きは定着パッド構造体60の姿勢に依存して定まる。図8において実線で示す姿勢のときに記録媒体2が矢印92の向きに排出されるとすれば、二点鎖線で示す姿勢のときには記録媒体2は矢印92eの向きに排出される。
なお、定着パッド構造体60の回転は、正確に固定された中心線のまわりになされるものとは限らない。回転の中心線が変動しつつ定着パッド52の角度が変化するような変位であってもよい。少なくとも定着パッド52の角度が変化すればよい。
本実施の形態における画像形成装置801の構成は、以下のように表現することができる。
画像形成装置801は、記録媒体2を上流から下流に搬送するために循環可能な無端状のベルト51と、ベルト51の内側からベルト51を少なくとも第1の側95に向けて押圧する定着パッド52と、定着パッド52をベルト51とは反対側から支持する支持部材54と、ローラ58とを備える。ローラ58は加圧のためのものである。ローラ58と定着パッド52とはベルト51を挟み込んでいる。定着パッド52は、ベルト51とローラ58との間に第1種記録媒体を通す第1モードと、ベルト51とローラ58との間に第2種記録媒体を通す第2モードとをとり得る。定着パッド52の上流側の第1点と下流側の第2点とに注目したとき、前記第1モードと前記第2モードとでは、前記第1点と前記第2点とを結んだ直線の傾きが異なる。
図8に示すように、定着パッド52の下流側端部では、定着パッド52が特に突出しており、定着パッド52の外形線が直線に近い形状になっている部分がある。この部分を以下「定着仕上げ部」と呼ぶこととする。定着パッド52は定着仕上げ部52fを有する。前記第1点および前記第2点は、定着パッド52を断面図で見たときの定着仕上げ部52fの外形線の中で設定される。図8においては、第1点および第2点を明示していないが、第1点は定着仕上げ部52fの上流側端部近傍の適当な位置に任意に定めればよい。第2点は定着仕上げ部52fの下流側端部近傍の適当な位置に任意に定めればよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、定着パッド52が、第1種記録媒体を通す第1モードと、第2種記録媒体を通す第2モードとをとり得、このいずれのモードで使用するかによって、定着パッド52の姿勢が変化するので、記録媒体2の種類に応じて適切にしわを防止しつつ定着作業を行なうことができる。したがって、記録媒体の種類の違いによって定着作業時に生じうるしわを防止することができる。
なお、本実施の形態において、前記第1種記録媒体は用紙であり、前記第2種記録媒体は封筒であり、前記第1モードにおける定着パッド52の姿勢を第1の姿勢とすると、前記第2モードでは、定着パッド52は、前記第1の姿勢から、前記第2点が前記第1点を中心としてローラ58から遠ざかる向きに回転させられた第2の姿勢となることが好ましい。図8においては、ローラ58を図示していないが、ローラ58は図中右側にあって、定着パッド52に向けて加圧するように配置されている。すなわち、封筒を対象とした場合に第2モードが選択され、第2モードに切り替えるために定着パッド52が第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際には、定着パッド52の下流側すなわち図中上部が図中左側に変位するように姿勢が変化することが好ましい。
封筒を対象とする際にこのように姿勢を変化させることが好ましい理由について、図9を参照して説明する。図9では、説明をわかりやすくするために角度を誇張して大きく表示している。定着ニップ部50では、記録媒体の搬送経路は必ずしも直線状ではないが、定着仕上げ部52fにおける搬送経路は直線に近似することができるので、ここでは、直線で近似して表示している。
支持部材54が定着パッド52を押圧する向きをX軸とし、これに垂直でなおかつ下流を向く向きをY軸とする。Y軸は鉛直方向と一致していてもよいが、鉛直方向とは限らない。定着仕上げ部52fにおける記録媒体の搬送経路のうち上流側のある点を点Aとする。定着仕上げ部52fの表面は傾斜している。すなわち、定着仕上げ部52fは、より下流側にいくほど大きく突出した形状となっているので、定着ニップ部50を通過して排出される記録媒体は点AからそのままY軸に平行に搬送されて点Dに至るのではなく、たとえば点Aから点Bに搬送される。角DABの角度はθ1となっている。この角度θ1のように、記録媒体が排出される方向とY軸とがなす角度のことを「排紙角度」という。このときの搬送距離は線分ABの長さL1となる。記録媒体が通常の用紙である場合には、記録媒体はこのように排紙角度θ1で搬送されて所望の方向に排出される。
一方、記録媒体が封筒である場合には、搬送距離が長ければ長いほど表裏の搬送量のずれが生じやすくなり、その結果、しわが発生しやすくなる。記録媒体が封筒である場合には、しわ発生防止のためには搬送距離をなるべく短くすることが好ましい。排紙角度をθ1からθ1より小さなθ2に変更することによって搬送経路を線分ABから線分ACに切り替えれば搬送距離は長さL2となる。L2<L1であるので、記録媒体の搬送経路を線分ACに沿わせた方がしわが発生しにくくなるといえる。線分ABを第1モードとし、線分ACを第2モードとし、記録媒体の種類に応じて両モードの間で切り替えることとすれば、しわ発生を適切に抑制することができる。
ただし、常に排紙角度θ2にしたままでよいかといえばそうではない。排紙角度が小さいと、薄紙などの用紙では、分離性が悪くなる。ここでいう「分離性」とは、定着ニップ部を通過し終えた後で、記録媒体がいかに円滑にベルト51から離れるかの度合いを意味する。分離性が悪い状態だと、定着ニップ部50を通過し終えた用紙が、ベルト51から離れて本来予定された排出の向きに進むのではなく、ベルト51から離れるタイミングが遅れて予定外の向きに排出されてしまったりする可能性が高くなる。図3でいえば、本来は矢印92の向きにされるべき排紙が、図中においてより左側に向けて排紙してしまうという不良を引き起こす可能性が高まる。そこで、薄紙などの用紙では、分離性を確保するために、排紙角度は大きくしておくことが求められる。一方、封筒の場合には、秤量(つぼりょう)が大きいので、たとえ排紙角度が小さくても分離性が良好である。
そこで、上述のように、前記第1種記録媒体は用紙であるものとし、前記第2種記録媒体は封筒であるものとし、前記第1モードにおける定着パッド52の姿勢を第1の姿勢とすると、前記第2モードでは、定着パッド52は、前記第1の姿勢から、前記第2点が前記第1点を中心としてローラ58から遠ざかる向きに回転させられた第2の姿勢とすることが好ましいといえる。すなわち、封筒を扱う第2モードでは第1モードに比べて排紙角度を小さくすることが好ましい。
たとえば一般的な記録媒体に印刷する際には第1モードとして排紙角度を6°以上とし、封筒に印刷する際には第2モードとして排紙角度を4°以下とすることが考えられる。このように切り替えることによって異なる種類の記録媒体に対して問題なく印刷ができる。
なお、ローラ58とベルト51とが密着する区間を定着ニップ部50と呼ぶこととすると、定着ニップ部50内における上流から下流にかけての圧力分布のピーク位置は、第1モードと第2モードとの間で変化しないように、第1モードと第2モードとの間で定着パッド52の姿勢を変化させることが好ましい。圧力分布の例を図10に示す。横軸は定着ニップ部50内での位置を表す。位置を示す0から12の数字は、定着パッド52の定着仕上げ部52fの中での、相対的な位置を示すために任意に定めたものである。横軸において右側が入り口側であり、左側が出口側である。縦軸は作用している圧力を示す。図10のグラフにおいては、排紙角度が6°のときの圧力分布が実線で示され、排紙角度が4°のときの圧力分布が破線で示されている。排紙角度が4°と6°との間で変更されることによって圧力分布は変化するが、いずれの場合にも出口に近いある場所で圧力がピークとなっている。すなわち、圧力分布のピーク位置は、第1モードと第2モードとの間で変化していない。定着作業を良好に行なうためには、出口に近い位置において最も高い圧力が作用することが求められる。図10に示すように、第1モードと第2モードとの間で圧力分布のピーク位置が変化しないように、第1モードと第2モードとの間での定着パッド52の姿勢変化を行なうこととすれば、第1モードと第2モードとの両方において良好な定着作業を行なうことができる。
なお、封筒において生じるしわは、封筒の秤量(つぼりょう)が小さいほど発生しやすい。前記第2種記録媒体は坪量が一定値以下の封筒に限られ、坪量が一定値より大きい封筒の場合には、定着パッド52は前記第1モードで使用されることが好ましい。このようにすれば、分離性を良好に維持することができる。封筒であっても坪量が一定値より大きいものは、元々、定着ニップ部50を通過する際のしわが発生しやすくないので、第1モードで使用してもよい。
なお、前記一定値は、80g/m2であることが好ましい。すなわち、坪量が80g/m2以下の封筒については、第2モードで使用し、坪量が80g/m2より大きい封筒および封筒以外の記録媒体については第1モードで使用することが好ましい。
(実験例)
発明者らは、図2に示した定着装置101において排紙角度を3°、4°、6°、9°の4通りに変化させ、さらにその各条件において定着温度を120〜160℃の5通りに変化させて、実験を行なった。排紙角度および定着温度の1つの組合せ当たり封筒5枚を通してそのうち何枚にしわが発生するかを調べた。その結果を表1に示す。
定着温度が150℃以上である場合には、排紙角度にかかわらずしわが発生していた。定着温度が140℃以下である場合には、排紙角度が6°および9°ではしわが発生していたものの4°以下であればしわの発生が見られなかった。このことから、排紙角度を小さくすることによって封筒におけるしわ発生を抑制できることがわかる。たとえば第1モードでは排紙角度を6°とし、第2モードでは排紙角度を4°としてもよい。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 筐体、2 記録媒体、38 2次転写ニップ部、39 出口、40 カセット、41 給紙ローラ、42 1次転写ローラ、43 2次転写ローラ、44 感光体、45 現像ローラ、46 帯電器、47 転写ベルト、48 画像露光装置、49 押圧ローラ、50 定着ニップ部、51 ベルト、52 定着パッド、52b ピン、52f 定着仕上げ部、54 支持部材、54a 孔、56 熱源、57 加熱部材、58 (加圧のための)ローラ、59 加熱ローラ、60 定着パッド構造体、91,92,92e 矢印、95 第1の側、96 (回転を示す)矢印、101 定着装置、801 画像形成装置。

Claims (5)

  1. 記録媒体を上流から下流に搬送するために循環可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトの内側から前記ベルトを少なくとも第1の側に向けて押圧する定着パッドと、
    前記定着パッドを前記ベルトとは反対側から支持する支持部材と、
    ローラとを備え、
    前記ローラと前記定着パッドとは前記ベルトを挟み込んでおり、
    前記定着パッドは、前記ベルトと前記ローラとの間に第1種記録媒体を通す第1モードと、前記ベルトと前記ローラとの間に第2種記録媒体を通す第2モードとをとりえ、
    前記定着パッドの上流側の第1点と下流側の第2点とに注目したとき、前記第1モードと前記第2モードとでは、前記第1点と前記第2点とを結んだ直線の傾きが異なる、画像形成装置。
  2. 前記ローラと前記ベルトとが密着する区間を定着ニップ部と呼ぶこととすると、
    前記定着ニップ部内における前記上流から前記下流にかけての圧力分布のピーク位置は、前記第1モードと前記第2モードとの間で変化しないように、前記第1モードと前記第2モードとの間で前記定着パッドの姿勢を変化させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1種記録媒体は用紙であり、前記第2種記録媒体は封筒であり、前記第1モードにおける前記定着パッドの姿勢を第1の姿勢とすると、前記第2モードでは、前記定着パッドは、前記第1の姿勢から、前記第2点が前記第1点を中心として前記ローラから遠ざかる向きに回転させられた第2の姿勢となる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2種記録媒体は坪量が一定値以下の封筒に限られ、坪量が一定値より大きい封筒の場合には、前記定着パッドは前記第1モードで使用される、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記一定値は、80g/m2である、請求項4に記載の画像形成装置。
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