JP2020118395A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプ熱源機の立ち上がり時間を短縮できる貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。【解決手段】貯湯式給湯装置は、圧縮機、放熱器及び蒸発器を有するヒートポンプ熱源機と、ヒートポンプ熱源機により加熱された温水を貯留する第1貯湯タンクと、ヒートポンプ熱源機及び第1貯湯タンクを収容する筐体と、第1貯湯タンクの周囲に設けられた断熱部材と、を備え、第1貯湯タンク及び圧縮機は、断熱部材によって囲まれた1つの空間に配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、ヒートポンプ熱源機と、貯湯タンクと、ヒートポンプ熱源機及び貯湯タンクを収容する筐体と、を備えた貯湯式給湯装置に関するものである。
特許文献1には、一体型のヒートポンプ式給湯機が記載されている。このヒートポンプ式給湯機の本体ユニット内には、空気−冷媒熱交換器を含む冷媒サイクルと、貯湯タンクを含む給湯サイクルと、が一体に収納されている。本体ユニット内において、空気−冷媒熱交換器が配置された空間と、貯湯タンクが配置された空間とは、仕切板によって区画されている。仕切板の貯湯タンク側の面には、仕切板断熱材が貼られている。貯湯タンクの周囲には、仕切板断熱材とは別にタンク断熱材が巻かれている。仕切板断熱材及びタンク断熱材が設けられることにより、貯湯タンクから仕切板への放熱が抑えられる。
特開2007−192461号公報
しかしながら、特許文献1では、圧縮機から周囲への放熱については考慮されていない。一般に、貯湯タンクを備えた貯湯式給湯装置では、貯湯タンク内の蓄熱量に基づいて、ヒートポンプ熱源機の運転及び停止が繰り返される。ヒートポンプ熱源機の運転中には、圧縮機の温度は高温になる。一方、ヒートポンプ熱源機が停止すると、圧縮機の熱が周囲に放熱され、圧縮機の温度は周囲温度まで低下する。圧縮機の温度が周囲温度まで低下した場合、ヒートポンプ熱源機の運転が再び開始されるときには、圧縮機自体の温度を上昇させるための熱が必要になる。このため、ヒートポンプ熱源機の運転が開始されてから所定の加熱能力を発揮するまでには時間を要する。したがって、特許文献1に記載されたような給湯装置では、ヒートポンプ熱源機の立ち上がり時間が長くなってしまうという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、ヒートポンプ熱源機の立ち上がり時間を短縮できる貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯装置は、圧縮機、放熱器及び蒸発器を有するヒートポンプ熱源機と、前記ヒートポンプ熱源機により加熱された温水を貯留する第1貯湯タンクと、前記ヒートポンプ熱源機及び前記第1貯湯タンクを収容する筐体と、前記第1貯湯タンクの周囲に設けられた断熱部材と、を備え、前記第1貯湯タンク及び前記圧縮機は、前記断熱部材によって囲まれた1つの空間に配置されているものである。
本発明によれば、ヒートポンプ熱源機の停止中であっても、貯湯タンクからの放熱により、圧縮機の温度が高温に維持される。したがって、本発明によれば、ヒートポンプ熱源機の立ち上がり時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す左側面図である。 本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す左側面図である。 本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す上面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の概略構成を示す回路図である。図1に示すように、貯湯式給湯装置は、ヒートポンプ熱源機10と、貯湯タンク20と、ヒートポンプ熱源機10及び貯湯タンク20を収容する筐体40と、を有している。本実施の形態の貯湯式給湯装置は、ヒートポンプ熱源機10及び貯湯タンク20が1つの筐体40に収容された一体型である。
ヒートポンプ熱源機10は、圧縮機11、放熱器12、膨張弁13及び蒸発器14が冷媒配管を介して環状に接続された冷媒回路15を有している。冷媒が冷媒回路15を循環することにより、ヒートポンプサイクルが実行される。冷媒回路15を循環する冷媒には、CO、HFC、HC又はHFO等が用いられる。ただし、冷媒は特にこれらに限定されるものではない。また、ヒートポンプ熱源機10は、蒸発器14に空気を供給する送風機16を有している。
圧縮機11は、冷媒を吸入して圧縮し、高圧冷媒を吐出する流体機械である。圧縮機11としては、必要な能力に応じて回転数が調整されるインバータタイプの圧縮機が用いられる。放熱器12は、冷媒と水との熱交換を行う水熱交換器である。放熱器12は、冷媒を流通させる冷媒流路と水を流通させる水流路とを備えている。膨張弁13は、冷媒を減圧させる弁である。膨張弁13の開度は、圧縮機11に吸入される冷媒の過熱度、又は圧縮機11から吐出される冷媒の温度が目標値に近づくように調節される。蒸発器14は、冷媒と空気との熱交換を行う空気熱交換器である。蒸発器14としては、冷媒を流通させるチューブにフィンが設けられたフィンチューブ型熱交換器が用いられる。送風機16は、空気を送風する流体機械である。送風機16としては、例えばプロペラファンが用いられる。送風機16は、空気の流れにおいて蒸発器14の下流側に配置されている。
貯湯タンク20は、ヒートポンプ熱源機10により加熱された温水を貯留するタンクである。貯湯タンク20内の水には、上下方向に温度成層が形成される。貯湯タンク20の上部には高温の温水が貯留され、貯湯タンク20の下部には低温の水が貯留される。貯湯タンク20には、貯湯タンク20内の水の温度を検出する複数の貯湯温度センサ21a、21b、21c、21dが設けられている。複数の貯湯温度センサ21a、21b、21c、21dは、貯湯タンク20の外壁面のうち互いに異なる高さ位置に取り付けられている。貯湯タンク20は、貯湯式給湯装置に設けられた水回路の一部である。
貯湯式給湯装置に設けられた水回路には、貯湯タンク20の他に、給水配管22、給湯配管23、24、入水配管25、出湯配管26、給湯混合弁28及び水ポンプ30が含まれる。給水配管22、給湯配管23、24、入水配管25、出湯配管26、給湯混合弁28及び水ポンプ30も筐体40内に収容されている。
給水配管22は、1つの上流端と2つの下流端とを備える分岐構造を有している。給水配管22の上流端は、外部から水が供給される給水端27に接続されている。給水配管22の一方の下流端は、貯湯タンク20の底部に接続されている。給水配管22の他方の下流端は、混合三方弁構造を有する給湯混合弁28の一方の流入口に接続されている。
給湯配管23の一端は、貯湯タンク20の上部に接続されている。給湯配管23の他端は、給湯混合弁28の他方の流入口に接続されている。給湯配管24の一端は、給湯混合弁28の流出口に接続されている。給湯配管24の他端は、外部に温水を供給する給湯端29に接続されている。給湯端29は、貯湯式給湯装置の外部に設けられるシャワー、カラン又は浴槽などの給湯端末に接続される。
貯湯タンク20とヒートポンプ熱源機10の放熱器12との間は、入水配管25及び出湯配管26のそれぞれを介して接続されている。入水配管25の一端は、貯湯タンク20の底部に接続されている。入水配管25の他端は、放熱器12の水流路に接続されている。入水配管25には、水を圧送する水ポンプ30が設けられている。出湯配管26の一端は、貯湯タンク20の上部に接続されている。出湯配管26の他端は、放熱器12の水流路に接続されている。入水配管25及び出湯配管26は、放熱器12の水流路と共に、沸上げ循環回路を構成する。
水ポンプ30及びヒートポンプ熱源機10が動作することにより、貯湯タンク20の下部に貯留されている低温の水は、入水配管25を通って放熱器12に流入し、放熱器12で加熱されて高温の温水となり、出湯配管26を通って貯湯タンク20の上部に戻される。入水配管25には、貯湯タンク20の底部から流出して放熱器12に流入する水の温度を検出する入水温度センサ31が設けられている。出湯配管26には、放熱器12から流出して貯湯タンク20の上部に流入する温水の温度を検出する出湯温度センサ32が設けられている。
また、貯湯式給湯装置には、外気温度を検出する外気温度センサ33と、貯湯式給湯装置の全体を制御する制御装置50と、制御装置50と通信可能に接続されたリモコン51と、が設けられている。制御装置50は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等を備えたマイクロコンピュータを有している。制御装置50は、リモコン51からの操作信号、又は各温度センサからの検出信号に基づき、貯湯式給湯装置全体の動作を制御するように構成されている。リモコン51は、ユーザの操作に基づく操作信号を制御装置50に出力するように構成されている。リモコン51は、筐体40の外壁面に取り付けられていてもよいし、筐体40の外部に筐体40とは独立して設けられていてもよい。
次に、貯湯式給湯装置の動作について簡単に説明する。貯湯式給湯装置で実行される運転には、主に貯湯運転及び給湯運転がある。まず、貯湯運転について説明する。貯湯運転は、貯湯タンク20の下部に貯留されている低温の水を沸き上げて高温の温水とし、貯湯タンク20の上部に戻す運転である。
貯湯運転の実行中には、制御装置50の制御によりヒートポンプ熱源機10が動作する。圧縮機11で高温高圧に圧縮された冷媒は、放熱器12に流入する。放熱器12に流入した冷媒は、水との熱交換により冷却される。放熱器12で冷却された冷媒は、膨張弁13で減圧され、低温低圧の二相冷媒となって蒸発器14に流入する。蒸発器14に流入した二相冷媒は、空気との熱交換により加熱されて蒸発し、ガス冷媒となる。蒸発器14で蒸発したガス冷媒は、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される。貯湯運転中の冷媒回路15では、以上のようなヒートポンプサイクルが連続的に実行される。
また、貯湯運転の実行中には、制御装置50の制御により水ポンプ30が動作する。貯湯タンク20の下部に貯留されている低温の水は、水ポンプ30に吸い込まれて加圧され、入水配管25を通って放熱器12に流入する。放熱器12に流入した水は、冷媒との熱交換により加熱され、高温の温水となる。放熱器12で加熱された温水は、出湯配管26を通って貯湯タンク20の上部に戻る。
貯湯運転では、例えば、ユーザが設定した給湯設定温度に応じて、目標貯湯温度が決められる。目標貯湯温度は、例えば65℃である。制御装置50は、ユーザの操作により設定された給湯設定温度の情報をリモコン51から取得し、その情報に基づいて目標貯湯温度を決定する。制御装置50は、出湯温度センサ32の検出温度が目標貯湯温度に近づくように水ポンプ30の回転数を制御する。
貯湯タンク20の蓄熱量は、貯湯温度センサ21a、21b、21c、21dの検出信号に基づいて制御装置50により演算される。制御装置50は、貯湯タンク20の蓄熱量が下限閾値を下回った場合、貯湯運転を開始する。また、制御装置50は、貯湯運転によって貯湯タンク20の蓄熱量が目標蓄熱量に到達した場合、貯湯運転を停止する。目標蓄熱量は、例えば、現在からある決まった時間が経過するまでの時間帯で予測される給湯負荷と、現在の貯湯タンク20の蓄熱量と、の差に基づいて制御装置50により算出される。制御装置50は、過去数日間の時間毎の給湯負荷を学習し、学習結果に基づいて上記給湯負荷を予測するようにしてもよい。
次に、給湯運転について説明する。給湯運転は、温水が使用されるときの運転である。給湯運転の実行中には、貯湯タンク20の上部から給湯配管23を介して供給される高温の温水と、給水端27から給水配管22を介して供給される低温の水とが、給湯混合弁28で混合される。制御装置50は、給湯端29から流出する温水の温度がリモコン51で設定された設定温度に近づくように、給湯混合弁28を制御する。高温の温水が貯湯タンク20の上部から流出すると、低温の水が給水配管22を介して貯湯タンク20の下部に供給される。
次に、貯湯式給湯装置の具体的な構造について説明する。図2は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す正面図である。図3は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す左側面図である。図4は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す上面図である。図2の上下方向及び図3の上下方向は、貯湯式給湯装置の高さ方向を表している。図2の左右方向及び図4の左右方向は、貯湯式給湯装置の幅方向を表している。図3の左右方向及び図4の上下方向は、貯湯式給湯装置の奥行方向を表している。貯湯式給湯装置の高さ方向は、鉛直上下方向に沿っている。貯湯式給湯装置の幅方向及び奥行方向は、いずれも水平面に沿っており、かつ互いに直交している。図3の右方及び図4の下方は、貯湯式給湯装置の前方を表している。
図2〜図4に示すように、貯湯式給湯装置は、板金等を用いて箱形に形成された筐体40を有している。筐体40の内部には、蒸発器14のベースとなる平板状の蒸発器ベース42と、圧縮機11及び放熱器12等のベースとなる平板状のヒートポンプ要素ベース43と、が設けられている。蒸発器ベース42及びヒートポンプ要素ベース43はいずれも、貯湯式給湯装置の高さ方向で中心付近となる高さ位置に水平に配置されている。蒸発器ベース42及びヒートポンプ要素ベース43は、貯湯式給湯装置の幅方向で互いに隣接して配置されている。
また、筐体40の内部は、少なくとも貯湯タンク20及び圧縮機11が配置される第1区画61と、少なくとも蒸発器14が配置される第2区画62と、に分かれている。筐体40の内部には、筐体40の内部を第1区画61と第2区画62とに仕切る仕切板41が設けられている。第1区画61及び第2区画62は、少なくとも水平方向において、仕切板41によって互いに仕切られている。仕切板41は、貯湯式給湯装置の高さ方向及び奥行方向に沿うように配置されている。仕切板41の下端部は、蒸発器ベース42の右側端部に接続されている。第1区画61は、筐体40を構成する板金、及び仕切板41によって囲まれている。第1区画61には、貯湯タンク20及び圧縮機11の他に、放熱器12、後述する第1断熱部材71、及び後述する第2断熱部材72等が配置されている。第2区画62は、四方の側面のうち2面に形成された吸込口63と、四方の側面のうち1面に形成された吹出口64と、において外部に開放されている。第2区画62には、蒸発器14の他に、送風機16が配置されている。
貯湯タンク20は、概ね円筒状で縦長の形状を有している。以下、貯湯タンク20のうち相対的に上方に位置する部分を上方部20aといい、貯湯タンク20のうち上方部20aよりも下方に位置する部分を下方部20bという場合がある。本実施の形態では、上方部20aはヒートポンプ要素ベース43よりも上方に位置しており、下方部20bはヒートポンプ要素ベース43よりも下方に位置している。上方部20aの内部に貯留される温水は、下方部20bの内部に貯留される温水よりも高い温度を有する。貯湯タンク20の前面側は、ヒートポンプ要素ベース43と隣接している。ヒートポンプ要素ベース43上には、少なくとも圧縮機11及び放熱器12が固定されている。
第1区画61のうち、貯湯タンク20の上方部20aの周囲には、第1断熱部材71が設けられている。第1断熱部材71は、上方部20aの上面と、上方部20aの円筒状の側面の全周と、を外側から囲むように設けられている。また、第1断熱部材71は、貯湯タンク20の上方部20aだけでなく、ヒートポンプ要素ベース43上の圧縮機11及び放熱器12をも囲むように設けられている。すなわち、貯湯タンク20、圧縮機11及び放熱器12は、第1断熱部材71によって囲まれた1つの断熱空間73に配置されている。上方部20aが位置する高さ範囲では、断熱空間73が全周にわたって第1断熱部材71により囲まれている。断熱空間73内において、貯湯タンク20と圧縮機11とは、断熱部材を挟まずに隣り合っている。また、断熱空間73において、貯湯タンク20と放熱器12とは、断熱部材を挟まずに隣り合っている。圧縮機11の表面及び放熱器12の表面はいずれも、貯湯運転中に高温になる。圧縮機11及び放熱器12は、貯湯タンク20の上方部20aと共に、第1断熱部材71によって保温される。また、水回路を構成する配管のうち、少なくとも出湯配管26(図2〜図4では図示せず)は、断熱空間73に配置されている。断熱空間73内において、圧縮機11は、断熱部材とは異なる部材である吸音部材11aによって囲まれていてもよい。
第1断熱部材71は、後述する第2断熱部材72よりも高い断熱性能を有している。すなわち、高温の温水が貯留される上方部20aは、断熱性能の高い第1断熱部材71によって囲まれる。例えば、第1断熱部材71の単位面積あたりの熱通過率は、第2断熱部材72の単位面積あたりの熱通過率よりも小さくなっている。また、第1断熱部材71の単位厚さあたりの熱伝導率は、第2断熱部材72の単位厚さあたりの熱伝導率よりも小さくなっている。第1断熱部材71は、例えば、少なくとも1つの真空断熱材により構成されている。真空断熱材は、外包材と、外包材の内部に収容された芯材とを備え、外包材の内部が減圧密封された構成を有する断熱部材である。
第1区画61のうち、貯湯タンク20の下方部20bの周囲には、第2断熱部材72が設けられている。第2断熱部材72は、下方部20bの円筒状の側面の全周を囲むように設けられている。第2断熱部材72は、例えば、ビーズ法発泡スチロール(EPS)、グラスウール又は発泡ウレタン等を用いて形成されている。第2断熱部材72の断熱性能は、第1断熱部材71の断熱性能よりも低い。ただし、第2断熱部材72は、第1断熱部材71よりも安価である。
第1断熱部材71及び第2断熱部材72は、第1断熱部材71と第2断熱部材72との継ぎ目に隙間が形成されないように設置されることが望ましい。第1断熱部材71及び第2断熱部材72は、第1断熱部材71と第2断熱部材72との継ぎ目で互いに重なるように設置されるようにしてもよい。第1断熱部材71及び第2断熱部材72のそれぞれは、一体的に形成されていてもよいし、分割された複数のパーツが組み合わされた構成であってもよい。また、第1断熱部材71及び第2断熱部材72のそれぞれは、複数種類の断熱材が組み合わされて形成されていてもよい。例えば、第1断熱部材71は、真空断熱材とEPSとが組み合わされて形成されていてもよい。また、第2断熱部材72は、EPSとグラスウールとが組み合わされて形成されていてもよい。
第2区画62には、蒸発器14と、空気の流れで蒸発器14の下流側に位置する送風機16と、が配置されている。蒸発器14は、蒸発器ベース42上に固定されている。蒸発器14は、互いに隣り合う2面に形成された吸込口63に沿うように、上面視でL字状に曲げられている。送風機16によって吸込口63から第2区画62に吸い込まれた空気は、蒸発器14を通過して冷媒との熱交換により冷却され、吹出口64から外部に吹き出される。第2区画62内の空間は、蒸発器14で冷却された空気が流通する風路となる。仕切板41の一方の表面は第2区画62に面していることから、仕切板41は、第1区画61を囲む部材の中で比較的低い表面温度を有する。したがって、断熱空間73から仕切板41への放熱を防ぐために、少なくとも、断熱空間73と仕切板41との間には、第1断熱部材71が配置されるのが望ましい。断熱空間73と仕切板41との間とは、例えば、仕切板41と垂直な方向から見たとき、仕切板41、貯湯タンク20、圧縮機11および放熱器12が重なり、仕切板41の手前側かつ貯湯タンク20の奥側に位置する部分のことである。
また、断熱空間73と仕切板41との間には、第1断熱部材71であるか否かに関わらず、断熱性能の高い真空断熱材が配置されるのが望ましい。つまり、断熱空間73と仕切板41との間に配置される真空断熱材は、第1断熱部材71の一部であってもよいし、第1断熱部材71とは別に設けられてもよい。
図2〜図4に示す構成では、ヒートポンプ要素ベース43と蒸発器ベース42とが同じ高さ位置に設けられている。このため、第1断熱部材71の下端部は、仕切板41の下端部と同じ高さ位置に配置されている。しかしながら、ヒートポンプ要素ベース43は、蒸発器ベース42よりも低い高さ位置に設けられていてもよい。これにより、第1断熱部材71の下端部を仕切板41の下端部よりも低い高さ位置に配置することができる。貯湯タンク20には、浴槽への湯張りやシャワーの使用などの大きい給湯負荷に備えて高温の温水が貯留されている。このため、給湯負荷と貯湯温度とに基づいて必要な貯湯量を予め設定しておき、貯湯タンク20の上端部からその貯湯量に相当する高さ位置までの範囲が第1断熱部材71によって囲まれるようにしてもよい。
以上の構成により得られる効果について説明する。本実施の形態では、ヒートポンプ熱源機10の運転中に表面が高温となる圧縮機11及び放熱器12が第1断熱部材71で囲まれているため、貯湯運転中における圧縮機11及び放熱器12からの放熱ロスを低減できる。
また、ヒートポンプ熱源機10が長時間停止されると、圧縮機11及び放熱器12が周囲温度まで冷却される。圧縮機11及び放熱器12はいずれも、主に鉄又は銅などの金属製の部品によって構成されているため、大きい熱容量を有する。このため、ヒートポンプ熱源機10の運転が再び開始されるときには、圧縮機11自体及び放熱器12自体の温度を上昇させるための熱が必要になる。特に、圧縮機11は、圧縮機11自身の温度が上昇しないと能力を発揮できない場合がある。このため、ヒートポンプ熱源機10の立ち上がり時間が長くなってしまう場合があった。ここで、ヒートポンプ熱源機10の立ち上がり時間とは、ヒートポンプ熱源機10の運転が開始されてからヒートポンプ熱源機10が所定の加熱能力を発揮するまでの時間、すなわち、貯湯運転が開始されてから貯湯タンク20に供給される温水が所定の出湯温度に到達するまでの時間のことである。
本実施の形態では、圧縮機11及び放熱器12が、貯湯タンク20の上方部20aと共に一体的に第1断熱部材71によって囲まれている。すなわち、圧縮機11及び放熱器12は、貯湯タンク20の上方部20aと共に断熱空間73内に配置されている。このため、ヒートポンプ熱源機10の停止中であっても、貯湯タンク20の上方部20aから断熱空間73内への放熱により、圧縮機11及び放熱器12の温度が高温に維持される。したがって、ヒートポンプ熱源機10の立ち上がり時間を短縮することができる。
貯湯タンクとヒートポンプ熱源機とが分離された分離型の貯湯式給湯装置の場合、貯湯タンクを大型化しやすい。このため、分離型の貯湯式給湯装置では、深夜電力を利用して、1日の給湯熱量の大部分を一度に沸き上げることができる。これに対し、本実施の形態のように貯湯タンク20とヒートポンプ熱源機10とが一体となった一体型の貯湯式給湯装置は、必要な設置面積が小さいことから、狭い場所に設置されることが多い。これにより、一体型の貯湯式給湯装置では、分離型の貯湯式給湯装置と比較すると貯湯タンク20を大型化するのが困難であるため、使用される給湯熱量に対して貯湯運転の実行回数が多くなり、ヒートポンプ熱源機10の運転及び停止の頻度が高くなる。したがって、ヒートポンプ熱源機10の立ち上がり時間を短縮できることは、一体型の貯湯式給湯装置では特に有効となる。
一方で、貯湯タンク20の上方部20aが位置する高さ範囲では、断熱空間73が全周にわたって第1断熱部材71により囲まれている。これにより、断熱空間73の内部から外部への放熱は抑えられるため、貯湯式給湯装置の放熱ロスの増加を防ぐことができる。
また、本実施の形態では、圧縮機11の温度を常に外気温度よりも高くすることができるため、圧縮機11の容器内で冷媒が液化するのを防ぐことができる。これにより、液化した冷媒によって圧縮機11の容器内の冷凍機油が希釈されてしまうのを防止できるため、圧縮機11の信頼性を向上させることができる。
高圧シェルタイプの圧縮機11では、容器内に高圧の冷媒が存在するため、容器の表面が高温となる。したがって、本実施の形態は、高圧シェルタイプの圧縮機11が用いられる場合に特に有効である。
さらに、本実施の形態では、水回路を構成する配管のうち最も高温となる出湯配管26が、第1断熱部材71によって囲まれた断熱空間73に配置されている。このため、貯湯式給湯装置の放熱ロスをより効果的に低減することができる。
図5は、本実施の形態の変形例に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す上面図である。図4に示した構成では、貯湯タンク20の上方部20aが位置する高さ範囲内で断熱空間73が全周にわたって第1断熱部材71により囲まれている。つまり、図4に示した構成では、上方部20aが位置する高さ範囲内で断熱空間73を囲む断熱部材は全て、断熱性能の高い第1断熱部材71である。
これに対し、図5に示す本変形例の構成では、上方部20aが位置する高さ範囲内で断熱空間73が全周にわたって断熱部材により囲まれているものの、その断熱部材の一部は、第1断熱部材71よりも断熱性能の低い第2断熱部材74となっている。第2断熱部材74は、例えば、下方部20bの周囲に設けられた第2断熱部材72と同一の材料を用いて形成されている。本変形例では、貯湯タンク20の外周面のうち、仕切板41と向かい合う部分は、第1断熱部材71によって囲まれている。また、貯湯タンク20の外周面のうち、圧縮機11又は放熱器12と隣接する前面側の部分は、圧縮機11及び放熱器12と共に、第1断熱部材71によって囲まれている。貯湯タンク20の外周面のうち、仕切板41とは向かい合わず、かつ圧縮機11及び放熱器12のいずれとも隣接しない背面側の部分は、第2断熱部材74によって囲まれている。
本変形例では、少なくとも断熱空間73と仕切板41との間に位置する断熱部材は、第1断熱部材71となっている。本変形例の構成によっても、図2〜図4に示した構成と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置は、圧縮機11、放熱器12及び蒸発器14を有するヒートポンプ熱源機10と、ヒートポンプ熱源機10により加熱された温水を貯留する貯湯タンク20と、ヒートポンプ熱源機10及び貯湯タンク20を収容する筐体40と、貯湯タンク20の周囲に設けられた第1断熱部材71と、を備えている。貯湯タンク20及び圧縮機11は、第1断熱部材71によって囲まれた1つの断熱空間73に配置されている。ここで、貯湯タンク20は、第1貯湯タンクの一例である。第1断熱部材71は、断熱部材の一例である。断熱空間73は、空間の一例である。
この構成によれば、ヒートポンプ熱源機10の停止中であっても、貯湯タンク20から断熱空間73内への放熱により、圧縮機11の温度が高温に維持される。したがって、本実施の形態によれば、ヒートポンプ熱源機10の立ち上がり時間を短縮することができる。
また、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置において、第1断熱部材71は、少なくとも一部に真空断熱材を含んでいる。この構成によれば、第1断熱部材71の断熱性能をより高めることができる。
また、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置において、放熱器12は、1つの断熱空間73に配置されている。この構成によれば、ヒートポンプ熱源機10の停止中であっても放熱器12の温度が高温に維持されるため、ヒートポンプ熱源機10の立ち上がり時間をさらに短縮することができる。
また、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置は、筐体40の内部を貯湯タンク20及び圧縮機11が配置される第1区画61と蒸発器14が配置される第2区画62とに仕切る仕切板41と、断熱空間73と仕切板41との間に設けられた真空断熱材と、をさらに備えている。真空断熱材は、例えば第1断熱部材71の一部である。この構成によれば、断熱空間73から仕切板41への放熱をより効果的に防ぐことができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯装置について説明する。図6は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の概略構成を示す回路図である。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置は、実施の形態1と比較すると、貯湯タンク20が第1貯湯タンク81と第2貯湯タンク82とに分けられている点で異なっている。第1貯湯タンク81は、比較的高温の温水を貯留する貯湯タンクである。第2貯湯タンク82は、第1貯湯タンク81に貯留される温水よりも温度の低い温水を貯留する貯湯タンクである。第1貯湯タンク81及び第2貯湯タンク82は、貯湯式給湯装置に設けられた水回路において互いに直列に接続されている。第1貯湯タンク81の底部と第2貯湯タンク82の上部との間は、接続配管83を介して接続されている。給水配管22及び入水配管25は、第2貯湯タンク82の底部に接続されている。給湯配管23及び出湯配管26は、第1貯湯タンク81の上部に接続されている。
貯湯運転が行われるときには、第1貯湯タンク81の下部に貯留されている温水が接続配管83を介して第2貯湯タンク82の上部に供給される。一方、給湯運転が行われるときには、第2貯湯タンク82の上部に貯留されている温水が接続配管83を介して第1貯湯タンク81の下部に供給される。その他の動作は、実施の形態1と同様である。これにより、第1貯湯タンク81の底部に貯留される温水の温度は、第2貯湯タンク82の上部に貯留される温水の温度とほぼ等しくなる。したがって、第1貯湯タンク81内の水及び第2貯湯タンク82内の水には、連続した温度成層が形成される。
図7は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す正面図である。図8は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す左側面図である。図9は、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置の内部構造を模式的に示す上面図である。図7〜図9に示すように、第1貯湯タンク81及び第2貯湯タンク82は、いずれも筐体40内の第1区画61に配置されている。第1貯湯タンク81及び第2貯湯タンク82は、水平方向で互いに並列して配置されている。例えば、第1貯湯タンク81のタンク容量は、第2貯湯タンク82のタンク容量よりも大きくなっている。第1貯湯タンク81の高さ寸法は、第2貯湯タンク82の高さ寸法よりも大きくなっている。第1貯湯タンク81の直径は、第2貯湯タンク82の直径よりも大きくなっている。
第1区画61において、第1貯湯タンク81の上方には、ヒートポンプ要素ベース43が設けられている。ヒートポンプ要素ベース43は、第1貯湯タンク81の上面に取り付けられている。ヒートポンプ要素ベース43上には、圧縮機11及び放熱器12が固定されている。
第1貯湯タンク81の周囲には、断熱性能の高い第1断熱部材71が設けられている。第1断熱部材71は、第1貯湯タンク81の全周を囲むだけでなく、ヒートポンプ要素ベース43上の圧縮機11及び放熱器12をも囲むように設けられている。すなわち、第1貯湯タンク81、圧縮機11及び放熱器12は、第1断熱部材71によって囲まれた1つの断熱空間73に配置されている。
第2貯湯タンク82の周囲には、第1断熱部材71よりも断熱性能の低い第2断熱部材72が設けられている。第2断熱部材72は、第2貯湯タンク82の上面及び全周を囲むように設けられている。
第2貯湯タンク82の上方には、蒸発器ベース42が設けられている。蒸発器ベース42上には、蒸発器14が固定されている。蒸発器14及び送風機16が配置される第2区画62は、第2貯湯タンク82の上方に設けられている。第2区画62は、少なくとも水平方向において、仕切板41によって第1区画61から仕切られている。蒸発器ベース42は、第2断熱部材72を挟んで第2貯湯タンク82の上面と近接している。第2貯湯タンク82に貯留される温水は第1貯湯タンク81に貯留される温水よりも低温であるため、蒸発器ベース42と第2貯湯タンク82との間は第2断熱部材72によって十分に断熱される。
本実施の形態では、貯湯タンクが第1貯湯タンク81と第2貯湯タンク82とに分けられているため、第1貯湯タンク81及び第2貯湯タンク82のそれぞれの高さ寸法を小さくすることができる。これにより、筐体40の高さ寸法の増大を抑えつつ、圧縮機11及び放熱器12を第1貯湯タンク81の上方に配置することができる。したがって、第1貯湯タンク81、圧縮機11及び放熱器12が第1断熱部材71によって一体的に囲まれる場合であっても、貯湯式給湯装置の奥行寸法、すなわち図8中の左右方向の寸法が拡大してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、圧縮機11及び放熱器12が第1貯湯タンク81の上方に配置されている。このため、ヒートポンプ熱源機10の停止中には、第1貯湯タンク81の表面から断熱空間73に放出されて対流により上昇する熱が、圧縮機11及び放熱器12に効率良く伝達される。したがって、圧縮機11及び放熱器12の温度を効果的に維持することができる。
また、本実施の形態では、図7に示すような貯湯式給湯装置の正面視において、それぞれの表面が高温となる第1貯湯タンク81、圧縮機11及び放熱器12は、筐体40の左右方向の一方寄りに集中して配置されている。また、それぞれの表面がさほど高温にならない第2貯湯タンク82及び蒸発器14は、筐体40の左右方向の他方寄りに集中して配置されている。したがって、第1断熱部材71及び第2断熱部材72をいずれも単純な構造とすることができるため、貯湯式給湯装置の製造コストを削減することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置は、第1区画61に第1貯湯タンク81と並列して配置され、第1貯湯タンク81に貯留される温水よりも温度の低い温水を貯留する第2貯湯タンク82をさらに備えている。圧縮機11は、第1貯湯タンク81の上方に配置されている。この構成によれば、第1貯湯タンク81の表面から断熱空間73に放出される熱が、対流による上昇によって圧縮機11に効率良く伝達される。したがって、圧縮機11の温度を効果的に維持することができる。
また、本実施の形態に係る貯湯式給湯装置において、第2区画62は、第2貯湯タンク82の上方に配置されている。第2貯湯タンク82の表面と第2区画62との温度差は、第1貯湯タンク81の表面と第2区画62との温度差よりも小さい。したがって、上記構成によれば、貯湯式給湯装置の放熱ロスを低減することができる。
10 ヒートポンプ熱源機、11 圧縮機、11a 吸音部材、12 放熱器、13 膨張弁、14 蒸発器、15 冷媒回路、16 送風機、20 貯湯タンク、20a 上方部、20b 下方部、21a、21b、21c、21d 貯湯温度センサ、22 給水配管、23、24 給湯配管、25 入水配管、26 出湯配管、27 給水端、28 給湯混合弁、29 給湯端、30 水ポンプ、31 入水温度センサ、32 出湯温度センサ、33 外気温度センサ、40 筐体、41 仕切板、42 蒸発器ベース、43 ヒートポンプ要素ベース、50 制御装置、51 リモコン、61 第1区画、62 第2区画、63 吸込口、64 吹出口、71 第1断熱部材、72 第2断熱部材、73 断熱空間、74 第2断熱部材、81 第1貯湯タンク、82 第2貯湯タンク、83 接続配管。

Claims (6)

  1. 圧縮機、放熱器及び蒸発器を有するヒートポンプ熱源機と、
    前記ヒートポンプ熱源機により加熱された温水を貯留する第1貯湯タンクと、
    前記ヒートポンプ熱源機及び前記第1貯湯タンクを収容する筐体と、
    前記第1貯湯タンクの周囲に設けられた断熱部材と、
    を備え、
    前記第1貯湯タンク及び前記圧縮機は、前記断熱部材によって囲まれた1つの空間に配置されている貯湯式給湯装置。
  2. 前記断熱部材は、少なくとも一部に真空断熱材を含んでいる請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  3. 前記放熱器は、前記1つの空間に配置されている請求項1又は請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記筐体の内部を前記第1貯湯タンク及び前記圧縮機が配置される第1区画と前記蒸発器が配置される第2区画とに仕切る仕切板と、
    前記1つの空間と前記仕切板との間に設けられた真空断熱材と、
    をさらに備える請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記第1区画に前記第1貯湯タンクと並列して配置され、前記第1貯湯タンクに貯留される温水よりも温度の低い温水を貯留する第2貯湯タンクをさらに備え、
    前記圧縮機は、前記第1貯湯タンクの上方に配置されている請求項4に記載の貯湯式給湯装置。
  6. 前記第2区画は、前記第2貯湯タンクの上方に配置されている請求項5に記載の貯湯式給湯装置。
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