JP6938396B2 - ヒートポンプ室外機 - Google Patents

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Description

この発明は、機械室内に圧縮機を制御するインバータのリアクタを備えたヒートポンプ室外機に関するものである。
従来よりこの種のヒートポンプ室外機においては、特許文献1記載のように、圧縮機が設けられる機械室に設けた取付壁に、前記圧縮機を制御するインバータのリアクタが取り付けられているものがあった。
特開平9−196417号公報
上記従来のものでは、リアクタが、通常、コイル巻線を鉄心の周りに巻回させて構成されていることから、例えば大電流が流れる際に磁歪(磁気ひずみ)が発生し、電磁音やビビリ音等の騒音が生じる場合があるという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、筐体の内部に配置された圧縮機と空気熱交換器と膨張弁と冷温水配管に接続された水−冷媒熱交換器とを接続して冷媒循環回路を形成するヒートポンプ室外機において、前記筐体の内部に設けられ、底部に水平仕切壁を有し、前記冷温水配管に冷温水を循環させる循環ポンプを少なくとも備えた冷温水回路室と、前記筐体の内部における前記冷温水回路室の下方に設けられ、少なくとも前記圧縮機を備えた機械室と、前記機械室に立設された取付壁と、を有し、前記圧縮機を制御するインバータのリアクタを、前記機械室内の前記水平仕切壁の下方において、前記取付壁に正対しないように傾斜させつつ、当該リアクタの背面と前記取付壁との間の空間が上方に向けて拡幅するように、当該取付壁に配置したものである。
また、請求項2では、前記取付壁のうち、前記リアクタに臨む領域は、開口部を備えない板状の形状を備えているものである。
また、請求項3では、前記リアクタは、当該リアクタに備えられたコイル巻線の軸方向と前記取付壁の面方向とが、非垂直となるように、配置されているものである。
また、請求項4では、前記リアクタは、前記コイル巻線の前記軸方向に垂直な方向と、前記取付壁の前記面方向とが、3°〜6°の範囲内となるように、配置されているものである。
また、請求項5では、前記リアクタと前記取付壁との間に介在配置されたスペーサをさらに有するものである。
この発明の請求項1によれば、冷媒循環回路での熱の送受を利用して、室内熱交換器が室内に対し吸熱又は放熱を行うことができる。すなわち、例えば冷房運転時には、冷媒循環回路において低温・低圧で吸入されたガスの冷媒が前記圧縮機で圧縮されて高温・高圧となった後、凝縮器において冷却されることで外気に熱を放出し高圧の液体に変化する。液体の冷媒は前記膨張弁で減圧されて低圧の液体となった後、蒸発器で蒸発しガスに変化することで吸熱を行う。
ここで、請求項1によれば、筐体の内部に機械室が設けられており、機械室内に前記圧縮機等が設けられている。そして、機械室に立設された取付壁に、圧縮機を制御するインバータのリアクタが取り付けられている。このリアクタは、通常、コイル巻線を鉄心の周りに巻回させて構成されており、例えば大電流が流れる際に磁歪(磁気ひずみ)が発生し、電磁音やビビリ音等の騒音が生じる場合がある。このとき、前記リアクタを取付壁に対し正対させた向きで取り付けると、取付壁とリアクタの背面との間のごく狭い空間において前記騒音が反射を繰り返し、ますます音が大きくなる。
請求項1によれば、リアクタを、前記取付壁に正対しないように傾斜させつつ配置する。これにより、リアクタの背面と取付壁とが互いに斜めの角度をもって向かい合うので、前記のようにして生じた騒音は取付壁とリアクタの背面との間の前記狭い空間から早期に抜けだし、機械室内に逃がされることとなる。この結果、前記のように反射を繰り返す場合のように音が大きくなるのを防止し、騒音を低減することができる。
また、請求項2によれば、取付壁のうちリアクタの背面側に位置する領域に開口部が存在する場合、前記の狭い空間で反射している音が前記開口部から漏れ出てしまい、この漏れた音が騒音源となる可能性がある。請求項2によれば、前記取付壁の前記リアクタに臨む領域(リアクタの背面側に位置する領域)が開口部を備えない板状の形状(いわゆるメクラ板状)であることにより、前記の音の漏れを防止しつつ、確実に前記反射によって音を機械室内へと逃がすことができる。
また、請求項3によれば、コイル巻線の軸方向と取付壁の面方向とが垂直でないように構成することで、確実にリアクタを取付壁に傾斜させ、リアクタから放出された音が、早期に機械室内に逃がされ、騒音を低減することができる。
また、請求項4によれば、コイル巻線の軸方向と垂直な方向と取付壁の面方向とを3°以上とすることにより、傾斜によって前記の音を逃がす効果をより確実に得ることができる。また6°以下とすることにより、傾斜が大きき過ぎることによる取り付けの困難性や取り付け後の不安定さを確実に回避することができる。
また、請求項5によれば、リアクタと取付壁との間にスペーサを介在させることで、前記したリアクタの傾斜配置を高い剛性で堅固に実現することができる。
本発明の一実施形態のヒートポンプ室外機を備えたヒートポンプ冷温水機の全体概略構成図 ヒートポンプ冷温水機の冷房運転時における冷凍サイクルを模式的に表した図 室外機の分解斜視図 図3中の要部構造を抽出して示す斜視図 図4中の矢印A方向から見た右側面図 リアクタ及びその周囲の詳細構造を表す、図5の要部拡大図 比較例によるリアクタ及びその周囲の詳細構造を表す図 リアクタの上部も下部も垂直仕切壁から離間させる変形例における、リアクタ及びその周囲の詳細構造を表す図
以下、本発明の一実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
本実施形態に係わるヒートポンプ室外機を備えたヒートポンプ冷温水機の全体概略構成を図1に示す。図1において、このヒートポンプ冷温水機1は、室外に設置される室外機2(ヒートポンプ室外機に相当)と、この室外機2と冷温水配管3を介して接続されて室内に設置される室内機4と、室内に配置されて各種の操作指示や情報の入出力を行うリモコン5と、前記冷温水配管3に接続されて室外に配置される膨張タンク51と、を有する。
次に、前記ヒートポンプ冷温水機1の概略的なシステム構成を図2に示す。図2において、ヒートポンプ冷温水機1は、例えばHFCなどの合成化合ガスを冷媒として循環させヒートポンプとして機能して室外での吸放熱を行う冷媒循環回路21と、例えば不凍液などを冷温水として循環させ室内での吸放熱を行う冷温水循環回路22(冷水又は温水循環回路に相当)と、の間における熱交換により、室内の空気温度を調整するものである。
すなわち、前記冷媒循環回路21は、前記室外機2に備えられた、前記冷媒の循環方向を切り替える四方弁6と、前記冷媒を圧縮する圧縮機7と、前記冷媒と外気との熱交換を行う空気熱交換器8と、前記冷媒を減圧膨張させる膨張弁9と、冷媒と冷温水との熱交換を行う水−冷媒熱交換器11とを、冷媒配管15で接続して形成されている。なお、前記室外機2には、前記空気熱交換器8に送風する室外ファン10が設けられている。
前記四方弁6は4つのポートを備える弁であり、(前記冷媒配管15の一部を構成する)冷媒主経路15a用の2つのポートのそれぞれに対して、(前記冷媒配管15の一部を構成する)他の冷媒副経路15b用の2つのポートのいずれに接続するかを切り替える。冷媒副経路15b用の2つのポートどうしはループ状に配置された冷媒副経路15bで接続されており、この冷媒副経路15b上に圧縮機7が設けられている。
前記圧縮機7は、低圧ガス状態の冷媒を昇圧して高圧ガス状態にするとともに、室外機2内における冷媒配管15全体の冷媒を循環させるポンプとしても機能する。
また、前記四方弁6の冷媒主経路15a用の2つのポートどうしは、ループ状に配置された前記冷媒主経路15aで接続されており、この冷媒主経路15a上に空気熱交換器8、膨張弁9、及び水−冷媒熱交換器11が順に(図示する例では冷媒主経路15a左回りの順に)設けられている。
前記空気熱交換器8は、その内部を通過するガス状態の前記冷媒の温度が室外の外気温度より高い場合は、その冷媒の熱を放熱して液体状態に凝縮させる凝縮器として機能する。また、その内部を通過する液体状態の前記冷媒の温度が室外の外気温度より低い場合は外気の熱を冷媒に吸熱してガス状態に蒸発させる蒸発器として機能する。
前記室外ファン10は、前記空気熱交換器8に対して送風することで、空気熱交換器8の性能を向上させる。
前記膨張弁9は、高圧液体状態の前記冷媒を減圧膨張させて低圧液体状態とするよう機能する。
水−冷媒熱交換器11は、前記のように冷媒主経路15aに接続されてその内部に冷媒を通過させるとともに、冷温水配管3にも接続されてその内部に冷温水を通過させる。水−冷媒熱交換器11の内部を通過するガス状態の冷媒の温度が冷温水の温度より高い場合は、冷媒に対してその熱を冷温水に放熱し液体状態に凝縮させる凝縮器として機能する。また、その内部を通過する液体状態の冷媒の温度が冷温水の温度より低い場合は、冷媒に対して冷温水の熱を吸熱しガス状態に蒸発させる蒸発器として機能する。
一方、冷温水循環回路22は、前記室外機2に備えられた、前記水−冷媒熱交換器11、前記冷温水に循環圧力を加える循環ポンプ12、及び冷温水タンク13と、前記室内機4に備えられ冷温水と室内空気との熱交換を行う室内熱交換器14とを、前記冷温水配管3で接続して形成されている。
前記水−冷媒熱交換器11は、ループ状に配置された前記冷温水配管3に接続されており、この冷温水配管3上に、室内熱交換器14、冷温水タンク13、及び循環ポンプ12が順に(図示する例では冷温水配管3右回りの順に)設けられ、また前記室内熱交換器14と前記冷温水タンク13との間の冷温水配管3から分岐した配管が、前記膨張タンク51に接続されている。
前記室内熱交換器14は、その内部を通過する前記冷温水の温度が室内空気の温度より高い場合は、その冷温水の熱を放熱する放熱器として機能する。また、その内部を通過する前記冷温水の温度が室内空気の温度より低い場合は、室内空気の熱を冷温水に吸熱させる吸熱器として機能する。なお、この例では、室内機4は、図1に示すように、冷温水を循環させる前記冷温水配管3を露出させた冷温水パネルの形態の前記室内熱交換器14を備えており、前記冷温水の熱又は冷気を輻射的に放出する態様で室内空気との熱交換を行う。
前記冷温水タンク13は、キャビテーションなどで冷温水中に生じた気泡の分離(気水分離機能)を行い貯留し、上部に備えた気水分離弁13b(後述の図3参照)の更に上部に設けた摘みを操作することで貯留された空気を放出するものである。前記膨張タンク51は、前記冷温水循環回路22の冷温水配管3内における冷温水の膨張収縮の変動を吸収する、いわゆるアキュムレーターとして機能するものである。
前記循環ポンプ12は、室外機2と室内機4の間に渡って配設される前記冷温水配管3全体に冷温水を循環させるよう機能する。
なお、室外機2は、当該室外機2の制御を行う室外機制御部(図示省略)を備えている。この室外機制御部は、主にCPU,ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータで構成され、前記リモコン5を介したユーザからの指示に基づいて室外機2全体の制御を行う。
上記構成の冷媒循環回路21において、前記圧縮機7は冷媒副経路15b上において一方向に冷媒を循環させるものであり、前記四方弁6の切り替えによって冷媒主経路15a上の冷媒の循環方向を制御する。例えば、図2は冷房運転時の循環方向を示しており、圧縮機7から吐出した冷媒が空気熱交換器8、膨張弁9、水−冷媒熱交換器11の順で流通する。これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機7で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、前記空気熱交換器8(凝縮器として機能)において前記室外ファン10の送風で冷却されることで外気に熱を放出しながら高圧の液体に変化する。こうして液体になった冷媒は前記膨張弁9で減圧されて低圧の液体となり蒸発しやすい状態となる。その後、低圧の液体が接続口11aから前記水−冷媒熱交換器11へ流入し、水−冷媒熱交換器11(蒸発器として機能)において蒸発してガスに変化することで前記冷温水循環回路22の冷温水から吸熱を行う。そして冷媒は、前記水−冷媒熱交換器11の接続口11bから低温・低圧のガスとして流出した後、再び前記圧縮機7へと戻る。
一方、冷温水循環回路22において、循環ポンプ12により冷温水配管3を循環する前記冷温水は、接続口11cから前記のようにして流入して水−冷媒熱交換器11で冷却された後に接続口11dから流出して室内熱交換器14において室内空気から吸熱して室内を冷却し、その後に冷温水タンク13を通過して再び循環ポンプ12へ戻る。以上のような冷媒循環回路21の冷凍サイクルと冷温水循環回路22との間で熱交換を行うことにより、室内空気の温度を下げる冷房運転が行われる。
なお、特に図示しないが、このヒートポンプ冷温水機1では、前記四方弁6を切り替えて冷媒の循環方向を逆転することにより、空気熱交換器8を蒸発器として機能させ、水−冷媒熱交換器11を凝縮器として機能させて、冷温水及び室内空気の温度を上げる暖房運転を行うことができる。
図3に、前記室外機2の分解斜視図を示し、図4に、図3中の要部構造を抽出して示す斜視図を示す。また図5に、図4中の矢印A方向から見た右側面図を示す。
これら図3〜図5において、前記室外機2は、略直方体中空形状に形成された筐体31を備えている。前記筐体31は、天板部分31aUと前面上方部分31aLが一体となった上方カバー31aと、前面下方部分の前面パネル31bと、上方部分の後方カバー31cと、下方部分の右側方及び右後方を覆う右側板31dと、下方部分の左側方を覆う左側板31eと、底板31fとから構成されている。
前記筐体31の内部では、設置された状態の上方カバー31aと前面パネル31bの境目に相当する高さに水平仕切壁32が設けられ、この水平仕切壁32の下方に垂直仕切壁33(取付壁に相当)が設けられている。これにより、筐体31の内部においては、前記水平仕切壁32より上方の空間が冷温水回路室34として区画され、前記水平仕切壁32より下方の空間で前記垂直仕切壁33より左右方向一方側(この例では左側)が送風室35として区画され、前記垂直仕切壁33より左右方向他方側(この例では右側)が機械室36として区画されている。言い替えれば、垂直仕切壁33は、その図示右側が機械室36に面して立設されている。また、前記機械室36は、前記前面パネル31bと、前記右側板31dと、前記底板31fと、前記水平仕切壁32と、前記垂直仕切壁33とによって囲まれた略閉塞された空間となっている。なお、前記垂直仕切壁33は、図4に示すように、前記筐体31の前端から略後方向に延びる縦壁部33aと、縦壁部33aの後端部から前記空気熱交換器8の右エンドプレート8R付近まで前記空気熱交換器8と対面するように略右方向に延びる横壁部33bとを有している。
前記冷温水回路室34には、前記循環ポンプ12と前記冷温水タンク13とが収納されている。これら冷温水タンク13及び循環ポンプ12は、この例では、冷温水配管3の接続ヘッダ3A1,3A2(前記の図2も参照)を筐体31の右側に設けたのに対応し、前記送風室35の上方位置に配置されている。
前記冷温水タンク13は、前記冷温水を貯留し流通させる缶体であるタンク本体13aを備え、前記したように、前記冷温水循環回路22で発生する空気の貯留・分離を行う。そのために、冷温水を貯留する前記タンク本体13aの上部に気水分離弁13bが設けられ、タンク本体13a内の気水分離を行ってタンク本体13a内で発生する空気を排出するものである。
前記送風室35には、前記空気熱交換器8と前記室外ファン10とが収納されている。空気熱交換器8は、左右方向の一方側(この例では左側)に送風室35の前部に臨む左エンドプレート8L(図3、図4参照)を有し、左右方向の他方側(この例では右側)に機械室36の後部に臨む右エンドプレート8R(図4、図5参照)を有する。この例の空気熱交換器8は、その厚さ方向に通風可能なパネル体のフィンチューブ式熱交換器であり、送風室35の後面(背面)側及び左側面側において当該送風室35の高さ方向略全域に配置されている。この例の室外ファン10は、図示しない駆動モータにより駆動される回転軸10bと、この回転軸10bに固定された羽根車10aとを備えており、室外機2の後方側から前方側へ向かう方向(図3中の右上から左下へ向かう方向)に送風する軸流ファンである。
前記機械室36には、少なくとも前記圧縮機7及び前記水−冷媒熱交換器11が収納(この例では、前記四方弁6及び前記膨張弁9等も収納)されている。機械室36に収納された前記水−冷媒熱交換器11は、機械室36の内部を、前面側空間36aと背面側空間36bとに区分するように配置される。前記圧縮機7は、前記機械室36内において、前記前面側空間36aに、前記四方弁6と共に配置されている。
次に、上記の基本構成である本実施形態の室外機2の特徴を詳細に説明する。本実施形態の室外機2では、前記機械室36の前記前面側空間36aにおいて、前記垂直仕切壁33(この例では前記横壁部33b)に、圧縮機7を制御するインバータ(図示せず)のリアクタ40が取り付けられている(図4及び図5参照)。
前記リアクタ40は、図4及び図5に示すように、コイル巻線40aを鉄心40bの周りに巻回させて構成され、前記リアクタ40は、圧縮機7を制御するインバータ(図示せず)と電源との間に介在されて力率改善のために用いられ、交流電流が印加されている。このような構成のリアクタ40では、例えば大電流が流れる際に磁歪(磁気ひずみ)が発生し、電磁音やビビリ音等の騒音が生じる場合がある。そこで、本実施形態では、前記騒音が大きくなるのを防止し、騒音を低減するために、リアクタ40を、図5に示すように、前記垂直仕切壁33の前記横壁部33bに正対しないように傾斜させつつ配置する。
前記リアクタ40及びその周囲の詳細構造を図6に示す。図6に示すように、リアクタ40は、左右両側に取付片41を有するフレーム状の背面42を備えている。
取付片41の上部41aは、背面42の面方向に沿って鉄心40bよりも略上方に突出し、取付片41の下部41bは、背面42の面方向に対し下方に折れ曲がって鉄心40bよりも略下方に突出している。取付片41の前記下部41bは、前記横壁部33bに設けられた切り起こし片38に挿入され、これによってリアクタ40の下部が前記横壁部33bに支持されている。
取付片41の前記上部41aと前記横壁部33bとの間には、スペーサ43が介在配置されている。前記上部41aは、例えば当該上部41aに設けたねじ穴(図示せず)に挿入されるねじ45によって、スペーサ43を介して前記横壁部33bにねじ止めされている。この結果、リアクタ40が前記横壁部33bに取り付けられたとき、前記コイル巻線40aの軸方向hと、前記横壁部33bの面方向jとが、垂直でない角度となるように(言い替えれば、前記軸方向hに垂直な方向iと前記面方向jとが0度より大きい所定の角度θをもって向かい合うように)、配置されている。この結果、背面42と前記横壁部33bとの間の空間44は、上方に向けて拡幅する形状となっている。またこのとき、前記横壁部33bのうち、少なくとも、リアクタ40が臨む領域33baは、開口部を備えない板状の形状(いわゆるメクラ板状)を備えている。
以上のように、本実施形態の室外機2おいては、前記筐体31の内部の機械室36に(面するように)立設された垂直仕切壁33に、圧縮機7を制御するインバータのリアクタ40が取り付けられている。このとき、リアクタ40は、前記横壁部33bに正対しないように傾斜させつつ配置され、リアクタ40の背面42と横壁部33bとが互いに斜めの角度をもって向かい合う。これにより、前述の騒音を低減することができる。この作用効果を、図7に示す比較例を用いて説明する。
図7において、この比較例においては、リアクタ40が、前記垂直仕切壁33の前記横壁部33bに正対させて配置されている(言い替えれば、前記コイル巻線40aの前記軸方向hと前記横壁部33bの前記面方向jとが垂直となっている。このように、リアクタ40が垂直仕切壁33に対し正対させた向きで取り付けられる場合、垂直仕切壁33とリアクタ40の背面42との間のごく狭い空間44′において前記騒音が反射を繰り返し(本実施形態の前記空間44とは異なり、騒音が空間44′内で留まったままの傾向となる)、ますます音が大きくなる。
これに対し、本実施形態においては、(前記したように背面42と前記横壁部33bとが互いに斜めの角度で向かい合い空間44が上方に向けて拡幅していることから)例えばリアクタ40から放出された音SDが、図6中の太矢印で示すように前記横壁部33bと背面42との間で反射を繰り返して前記空間44を上方に進んで行くことで、前記空間44から早期に抜けだし、機械室36内に逃がされて拡散されることとなる。この結果、前記比較例のように反射を繰り返して音が大きくなるのを防止し、騒音を低減することができ、略閉塞された空間である機械室36内に音を逃がすので、機械室36内から外部に音が漏れるのも抑制できる。
なお、前記横壁部33bに対するリアクタ40の傾斜によって前記の音を逃がす効果をより確実に得るためには、前記の角度θを3°以上とすることが好ましい。また、リアクタ40の傾斜が大き過ぎることによる取り付けの困難性や取り付け後の不安定さを確実に回避するためには、上記角度θは、6°以下とすることが好ましい。
また、本実施形態では特に、前記垂直仕切壁33のうち、前記リアクタ40に臨む領域33baが、開口部を備えない板状の形状を備えている。これにより、次の効果を奏する。すなわち、仮に、横壁部33bのうちリアクタ40に臨む領域33baに開口部が存在する場合、前記の空間44で反射している音が前記開口部から漏れ出てしまい、この漏れた音が空気熱交換器8を抜けて機外に漏れて騒音源となる可能性がある。本実施形態によれば、前記横壁部33bは、前記リアクタ40に臨む前記領域33baが開口部を備えない板状の形状(いわゆるメクラ板状)であることにより、前記の音の漏れを防止しつつ、確実に前記反射によって音SDを機械室36内へと逃がすことができる。
また、本実施形態では特に、前記リアクタ40は、当該リアクタ40に備えられたコイル巻線40aの前記軸方向hと前記横壁部33bの前記面方向jとが、非垂直となるように、配置されている。このように、前記軸方向hと前記面方向jとが垂直でないように構成することで、確実にリアクタ40を横壁部33bに傾斜させ、リアクタ40から放出された音SDが、早期に機械室36内に逃がされ、騒音を低減することができる。
また、本実施形態では特に、リアクタ40は、前記軸方向hに垂直な前記方向iと、横壁部33bの前記面方向jとのなすs角度θが、3°〜6°の範囲内となるように、配置されている。θ≧3°とすることにより、傾斜によって前記の音SDを逃がす効果をより確実に得ることができる。またθ≦6°とすることにより、傾斜が大きき過ぎることによる取り付けの困難性や取り付け後の不安定さを確実に回避することができる。
また、本実施形態では特に、リアクタ40と横壁部33bとの間に介在配置されたスペーサ43を有する。このように、リアクタ40と横壁部33bとの間にスペーサ43を介在させることで、前記したリアクタ40の傾斜配置を高い剛性で堅固に実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
すなわち、上記実施形態では、リアクタ40の上部(詳細には取付片41の上部41a)をスペーサ43を介在させることで横壁部33bから離間させる一方、リアクタ40の下部(詳細には取付片41の下部41b)を前記横壁部33bに密着させるように配置し、これによってリアクタ40全体の前記傾斜した姿勢を実現したが、これに限られない。すなわち、リアクタ40の上部も下部も横壁部33bから離間させつつ、リアクタ40全体を前記傾斜した姿勢としてもよい。そのような変形例を図8に示す。
図8に示すように、この例では、2つのスペーサ46,47を用意し、リアクタ40の上部(詳細には取付片41の上部41a)は、スペーサ46を介在させることで横壁部33bから比較的大きく離間させる一方、リアクタ40の下部(詳細には取付片41の上部41b)は、スペーサ47を介在させることで横壁部33bから比較的小さく離間させる。この例では、各スペーサ46,47には前記実施形態と同様にそれぞれねじ45が挿通されて前記同様に横壁部33bにねじ止めされている。
上記構成により、前記実施形態と同様、前記コイル巻線40aの前記軸方向hと、前記横壁部33bの面方向jとが、垂直でない角度となるように(前記軸方向hに垂直な方向iと前記面方向jとが前記角度θをもって向かい合うように)、配置されている。この結果、前記実施形態と同様、リアクタ40から横壁部33bに向けて放出された音SDは前記空間44から早期に抜けだして機械室36内に逃がされ、これによって前記騒音が大きくなるのを防止し、騒音を低減することができる。
なお、騒音の抜けやすさに与えるリアクタ40の周囲の機器や配管類の配置の影響を考慮すると、前記横壁部33bに対するリアクタ40配置は、前記空間44が上方に向けて拡幅するように斜めの角度で向かい合う配置の方が、騒音が抜けやすい点で好適であるが、前記空間44が下方又は左方又は右方に向けて拡幅するように斜めの角度で向かい合う配置でもよい。この場合、同様に、前記音SDを前記空間44から早期に抜けださせ、機械室36側に逃がして、前記騒音が大きくなるのを防止し、騒音を低減することができる。
また、上記実施形態および変形例では、スペーサ43にねじ45が挿通される構成を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、(両サイドのねじ止め位置に重ならないように配置される)スペーサ43をリアクタ40と横壁部33bとの間に介在させつつ、ねじ45はリアクタ40と横壁部33bとを締結する構造でも良い。すなわち、スペーサ43をリアクタ40と横壁部33bとの間に介在させることができれば、必ずしもスペーサ43にねじ45が挿通していなくてもよいものである。
さらに、以上においては、前記四方弁6の切り替えによって冷房運転及び暖房運転の両方を行えるヒートポンプ冷温水機1に本発明を適用したが、これに限られない。すなわち、暖房運転を行わず冷房運転のみを行うヒートポンプ冷水機、あるいは冷房運転を行わず暖房運転のみを行うヒートポンプ温水機に、本発明を適用しても良い。
さらに、以上においては、水−冷媒熱交換器11を備えたヒートポンプに本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、室内機4に直接冷媒を供給して冷房運転および/または暖房運転を行えるようなヒートポンプ空気調和機(いわゆるエアコン)に本発明を適用することもでき、この場合も、上記同様の効果を得る。
2 室外機(ヒートポンプ室外機に相当)
7 圧縮機
8 空気熱交換器
9 膨張弁
11 水―冷媒熱交換器
14 室内熱交換器
21 冷媒循環回路
22 冷温水循環回路
31 筐体
33 垂直仕切壁(取付壁に相当)
33b 横壁部
36 機械室
40 リアクタ
40a コイル巻線
43,46,47 スペーサ
h コイル巻線の軸方向
i コイル巻線の軸方向に垂直な方向
j 横壁部の面方向
SD 音

Claims (5)

  1. 筐体の内部に配置された圧縮機と空気熱交換器と膨張弁と冷温水配管に接続された水−冷媒熱交換器とを接続して冷媒循環回路を形成するヒートポンプ室外機において、
    前記筐体の内部に設けられ、底部に水平仕切壁を有し、前記冷温水配管に冷温水を循環させる循環ポンプを少なくとも備えた冷温水回路室と、
    前記筐体の内部における前記冷温水回路室の下方に設けられ、少なくとも前記圧縮機を備えた機械室と、
    前記機械室に立設された取付壁と、
    を有し、
    前記圧縮機を制御するインバータのリアクタを、前記機械室内の前記水平仕切壁の下方において、前記取付壁に正対しないように傾斜させつつ、当該リアクタの背面と前記取付壁との間の空間が上方に向けて拡幅するように、当該取付壁に配置した
    ことを特徴とするヒートポンプ室外機。
  2. 前記取付壁のうち、前記リアクタに臨む領域は、
    開口部を備えない板状の形状を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ室外機。
  3. 前記リアクタは、
    当該リアクタに備えられたコイル巻線の軸方向と前記取付壁の面方向とが、非垂直となるように、配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のヒートポンプ室外機。
  4. 前記リアクタは、
    前記コイル巻線の前記軸方向に垂直な方向と、前記取付壁の前記面方向とが、3°〜6°の範囲内となるように、配置されている
    ことを特徴とする請求項3記載のヒートポンプ室外機。
  5. 前記リアクタと前記取付壁との間に介在配置されたスペーサをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のヒートポンプ室外機。
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