JP2020117859A - 機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置 - Google Patents

機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置 Download PDF

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Abstract

【課題】制限領域への入庫を抑制して作業効率の向上を図ることのできる機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置を提供することを目的とする。【解決手段】乗入階における入庫領域70aに入庫された車両を格納階66における格納領域へ搬送する機械式駐車装置60の退避運転制御システムであって、予め設定された期間内において、格納領域における予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げて車両の入庫を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置に関するものである。
機械式駐車装置では、地下スペースを有効活用し、迅速に入出庫を行うためにバース式(平面往復コンベア式)が採用される場合がある。バース式の機械式駐車装置では、入庫時に、入庫バースに駐車した車両を格納庫へ格納し、出庫時に、格納庫に格納されている車両を出庫バースへ搬送する(例えば、特許文献1)。
特開2018−115501号公報
しかしながら、バース式の機械式駐車装置において、点検等の作業を行う場合、格納庫における点検対象の領域に車両が格納されていると、該車両の出庫時に作業を一時中断しなければならない。すなわち、出庫する車両が多いと作業の中断時間が累積的に増加してしまい、作業を効率的に行えない場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、制限領域への入庫を抑制して作業効率の向上を図ることのできる機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の退避運転制御システムであって、予め設定された期間内において、前記格納領域における予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げて前記車両の入庫を行う入庫制御部を備えた機械式駐車装置の退避運転制御システムである。
上記のような構成によれば、機械式駐車装置における格納領域に予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げることとすることで、制限領域への入庫を抑制することができる。例えば点検や工事等の作業を行うことが予定されている領域を制限領域として設定しておくことで、作業時には制限領域に格納されている車両数を抑制することができ、作業を効率的に実施することが可能となる。
上記退避運転制御システムにおいて、前記制限領域に格納されている前記車両を、前記格納領域における前記制限領域以外の領域へ搬送する搬送制御部を備えることとしてもよい。
上記のような構成によれば、制限領域に格納されている車両を、格納領域において、制限領域から制限領域以外の領域へ搬送することができるため、制限領域における車両数を抑制することができる。このため、例えば点検や工事等の作業を行うことが予定されている領域を制限領域として設定しておくことで、実際に作業時には制限領域に格納されている車両数を抑制することができ、作業を効率的に実施することが可能となる。
上記退避運転制御システムにおいて、前記搬送制御部は、所定のタイミングで、前記制限領域に格納されている前記車両のうち、入出庫の頻度の高い前記車両を優先的に前記制限領域以外の領域へ搬送することとしてもよい。
制限領域において例えば点検等の作業が行われる場合に、制限領域に格納されている車両を出庫させるためには作業を中断しなければならない。そこで、入出庫の頻度が高い車両を優先的に制限領域以外の領域へ搬送することとすることで、制限領域から車両が出庫する可能性を下げることができる。このため、制限領域において例えば点検等の作業を行う場合には、効率的に実施することが可能となる。
上記退避運転制御システムにおいて、前記格納領域には、複数の格納棚が設けられており、前記制限領域は、前記格納棚毎に設定されることとしてもよい。
上記のような構成によれば、格納領域における格納棚毎に制限領域を設定することで、例えば、格納棚毎に点検等の作業を行うことができ、利便性を向上させることができる。
上記退避運転制御システムにおいて、前記格納領域には、前記車両を水平搬送する搬送手段が複数設けられており、前記制限領域は、前記搬送手段毎に設定されることとしてもよい。
上記のような構成によれば、車両を水平搬送する搬送手段毎に制限領域を設定することで、例えば、搬送手段毎に点検等の作業を行うことができ、利便性を向上させることができる。
上記退避運転制御システムにおいて、前記予め設定された期間は、前記制限領域に対して予定されている作業の実施期間及び前記作業の実施期間前における所定期間に基づいて設定されることとしてもよい。
上記のような構成によれば、作業の実施期間について制限領域への入庫を抑制することができ、制限領域に対する作業を効率的に実施することが可能となる。また、作業の実施期間前における所定期間について制限領域への入庫を抑制することで、より効果的に制限領域への車両の入庫を抑制することが可能となる。
本発明の第2態様は、乗入階に設けられた入庫領域と、格納階に設けられた格納領域と、前記乗入階と前記格納階との間で車両を搬送する搬送手段と、上記の機械式駐車装置の退避運転制御システムと、を備えた機械式駐車装置である。
本発明の第3態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の退避運転制御方法であって、予め設定された期間内において、前記格納領域における予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げて前記車両の入庫を行う入庫制御工程を含む機械式駐車装置の退避運転制御方法である。
本発明の第4態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の退避運転制御プログラムであって、予め設定された期間内において、前記格納領域における予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げて前記車両の入庫を行う入庫制御処理をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の退避運転制御プログラムである。
本発明によれば、制限領域への入庫を抑制して作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置における制御装置が備える機能を示した機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の操作盤の操作画面を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の入庫制御部による退避制御処理の例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の搬送制御部による退避制御処理の例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る入庫制御部による退避制御処理のフローチャートを示した図である。 本発明の第1実施形態に係る搬送制御部による退避制御処理のフローチャートを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る機械式駐車装置における格納領域の構成例を示した図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明に係る機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置60の概略構成を示す図である。本実施形態における機械式駐車装置60は、バース式(平面往復コンベア方式)であり、例えば地上に設けた乗入階から車両を入出庫させる。図1に示すように、乗入階には、乗降室(乗降領域)70が設けられており、乗降室70は、入庫領域70a(入庫バース)と出庫領域70b(出庫バース)とに分けられている。
車両を入庫させる場合、入庫のために入庫領域70aに駐車された車両は、横送りコンベア61a〜61dによって入庫リフト62へ移される。そして入庫リフト62によって車両が格納階66における所定の格納棚まで搬送(降下)され、横送りコンベア61c〜61fによって入庫リフト62から走行台車63へ車両が移動される。そして、入庫車両を載置した走行台車63は台車走行路64を走行して所定の格納区画まで移動する。その後、横送りコンベア61e〜61hによって、走行台車63上の入庫車両が所定の格納区画へ格納される。なお、複数の格納棚が階層構造をなすことによって格納階66が構成される。
また、車両を出庫させる場合、出庫車両は、横送りコンベア61e〜61hによって格納区画から走行台車63へ移され、また、横送りコンベア61e、61f、61i、61jによって走行台車63から出庫リフト65に移される。そして、出庫車両は、出庫リフト65によって出庫領域70bまで搬送(上昇)され、横送りコンベア61i〜61lによって出庫領域70bに移される。なお、図1のバース式の機械式駐車装置60の構成は一例であり、格納階66に複数の車両を格納可能であれば上記構成に限定されない。
乗降室70には、操作盤が設けられている。操作盤は、機械式駐車装置60における各種動作を実行させるための入力装置である。本実施形態における操作盤は、後述するように、退避制御処理に係る入力が行われる。操作盤は、機械式駐車装置60の利用者や管理人等が操作可能なように、例えば、スイッチ、タッチパネル、ICカード、リモコン装置等を介して各種操作(入庫または出庫の指示等)の入力を受け付ける。また、操作盤は、文字や画像等を表示する液晶ディスプレイ装置、表示ランプ等の表示装置、音声合成装置による音声、警報音を出すスピーカーによって、種々の情報を利用者のために提供する。
図2は、機械式駐車装置60の制御装置(退避運転制御システム)30が備える機能を示した機能ブロック図である。制御装置30は、点検や作業等を行うために格納領域の一部領域に制限が設定された場合に、後述する退避運転制御を実行する。
制御装置30は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線または無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
図2に示されるように、制御装置30は、入庫制御部31と、搬送制御部32とを備えている。なお、本実施形態では、制御装置30が、入庫制御部31及び搬送制御部32を設けることとしているが、いずれか一方を設けることとしてもよい。
入庫制御部31は、予め設定された期間内において、格納領域における予め設定された制限領域A1への入庫の優先度を下げて車両の入庫を行う。すなわち、入庫制御部31は、これから入庫する車両に対する退避制御処理を実行する。予め設定された期間は、制限領域に対して予定されている作業の実施期間及び作業の実施期間前における所定期間に基づいて設定される。
図3は、図1に記載の機械式駐車装置60の断面図を簡略的に示した図である。図3では、格納階66における格納領域が7段の格納棚で構成される場合を示している。なお、格納棚の段数等の構成については上記に限定されない。機械式駐車装置60では、入庫領域70aに入庫された車両が、入庫リフト62によって所定の格納棚まで降下(昇降方向搬送)され、所定の格納棚における走行台車63によって、格納棚における所定の格納区画へ搬送(水平方向搬送)される。すなわち、入庫する車両は、入庫する際に選択される格納棚へ搬送され格納される。
各格納棚には、車両を水平方向に搬送するための走行台車63が設けられている。また、走行台車63及び格納棚には、車両を横送りするための横送りコンベア61e〜61hが設けられている。すなわち、格納階66には可動式の装置が設けられており、点検や工事等の作業を行う場合がある。例えば、図3において、4段から7段の格納棚に対して作業が行われる場合、作業中に作業対象となっている格納棚から車両が出庫しようとすると(出庫予約等が入力されると)、実施している作業を一時的に中断しなければならない場合がある。このため、作業対象となっている格納棚から出庫する車両数が多いと、累積的に作業中断時間が蓄積され、作業を効率的に実施することが困難となってしまう。
そこで、入庫制御部31は、格納領域において作業の対象となる領域を制限領域A1として、作業の実施期間及び作業の実施期間前における所定期間において、制限領域A1への入庫を制限する。
制限領域A1は、格納棚毎に設定される。図4は、操作盤における操作画面D1の一例を示している。このように、操作盤における図4のような操作画面D1から、作業員等によって制限領域A1が選択される。本実施形態では、一例として、4段から7段の格納棚が制限領域A1として設定される場合について説明する。なお、制限領域A1の設定については、格納棚毎に設定される場合に限定されず、格納領域の一部領域が設定されれば様々な領域構成を設定可能である。なお、図3に示すように、格納階66には、3段と4段の間に中間スラブS1が設けられており、中間スラブS1のような補強構造を境として制限領域A1を設定することで、作業による非制限領域への影響(例えば、騒音等)を抑制することができる。
作業の実施期間は、操作盤における図4のような操作画面D1から、作業員等によって指定される。図4の例では、10月9日に作業を実施する場合を示している。なお、作業実施期間については、作業日が数日となる場合には、開始日及び終了日を入力する等によって指定されてもよい。
作業の実施期間前における所定期間(以下、「準備期間」という。)も、操作盤における図4のような操作画面D1から、作業員等によって指定される。図4の例では、作業実施の2日前から退避運転制御を行う場合を示している。なお、準備期間については、作業員等によって指定される場合に限定されず、例えば、予め固定期間として設定されていてもよい。
制限領域A1等の各情報が設定されると、入庫制御部31は、作業の実施期間及び準備期間をあわせた期間(退避制御運転期間)内において、入庫に係る退避制御処理を実行する。具体的には、該期間内において、車両を入庫させる場合には、格納領域における制限領域A1以外の領域(以下、「非制限領域」という。)へ入庫を行う。例えば、図5に示すように、車両を入庫させる場合には、非制限領域である1段から3段の格納棚へ優先的に車両を格納させる。このように、制限領域A1への入庫を抑制することで、作業実施期間内における制限領域A1からの出庫を抑制することができるため、作業が中断されてしまうことを抑制することが可能となる。
なお、入庫制御部31による退避制御処理では、制限領域A1への入庫を抑制することができればよい。このため、入庫制限部は、優先的に非制限領域へ車両を格納する(制限領域A1への優先度を下げて入庫処理を実行する)。例えば、非制限領域が満車(または所定の割合以上)となった場合には、制限領域A1への入庫を受け入れることとしてもよい。また、作業の開始前に出庫を行うことが予めわかっている場合には、制限領域への入庫を許可することとしてもよい。
搬送制御部32は、制限領域A1に格納されている車両を、格納領域における非制限領域へ搬送する。すなわち、搬送制御部32は、既に入庫している車両(格納されている車両)に対する退避制御処理を実行する。
例えば、設定される作業日から準備期間前においては車両の退避制御処理が行われていないため、通常の入庫制御が実行されて制限領域A1にも車両が格納される可能性がある。このため、準備期間前において制限領域A1に格納された車両は、作業実施期間においても制限領域A1に格納されており、作業中に出庫する可能性がある。
そこで、搬送制御部32は、制限領域A1に格納されている車両に対して退避制御処理を行うことによって、制限領域A1における車両台数を低減させる。具体的には、搬送制御部32は、指定された作業期間が近づいてきた場合に、所定のタイミングで、制限領域A1に格納されている車両に対して退避制御処理を行う。所定のタイミングとは、例えば、作業の実施前の準備期間内において、車両の入出庫が少ないと推定される時間帯に設定される。車両の入出庫が少ないと推定される時間帯は、過去の入出庫データに基づいて設定され、例えば、夜間等である。このように、準備期間における車両の入出庫が少ないと推定される時間帯に、制限領域A1に格納されている車両を非制限領域へ搬送するため、作業を実施する際には、制限領域A1に格納されている車両数を低減することができる。
図6は、搬送制御部32による退避制御処理の例を示している。図6に示すように、制限領域A1(図6の5段目)に車両が格納されている場合、準備期間における車両の入出庫が少ないと推定される時間帯に、車両を制限領域A1から非制限領域(図6の1段目)へ退避搬送する。
搬送制御部32は、退避制御処理を実行する場合に、制限領域A1に格納されている車両のうち、入出庫の頻度の高い車両を優先的に非制限領域へ搬送することが好ましい。入出庫の頻度が高い車両が制限領域A1に格納されたままとなると、作業の実施中に出庫する可能性が高い。このため、入出庫の頻度の高い車両を優先して制限領域A1から退避させることとすることで、作業の実施中に車両が出庫する可能性を抑制することが可能となる。
入出庫の頻度は、過去所定期間内における入出庫の回数であり、車両ごとに予め設定された識別番号に対する履歴等から導出される。そして、予め設定した閾値よりも入出庫頻度の高い車両は、優先的に退避制御処理の対象とされる。
次に、上述の入庫制御部31における退避制御処理について図7を参照して説明する。図7に示すフローは、車両が入庫する際に実行される。
まず、現在の時刻が予め設定された期間(退避制御運転期間)内であるか否かを判定する(S101)。予め設定された期間とは、退避制御運転を実行する期間であり、作業の実施期間及び準備期間をあわせた期間である。
現在の時刻が予め設定された期間内でない場合(S101のNO判定)には、通常の入庫制御処理を行う(S102)。通常の入庫制御処理とは、例えば、車種や各格納棚における車両数の均一性、入出庫の円滑性などの情報に基づいて車両の格納棚を決定する処理である。なお、通常の入庫制御処理については、制限領域A1が考慮されないものであれば上記に限定されない。
現在の時刻が予め設定された期間内である場合(S101のYES判定)には、非制限領域へ優先的に入庫を行う退避制御処理を行う(S103)。なお、S103では、格納領域における非制限領域のみを対象として、通常の入庫制御と同様に、車種や各格納棚における車両数の均一性、入出庫の円滑性などの情報に基づいて車両の格納棚を決定することとしてもよいし、特定の格納棚から順番に入庫させることとしてもよい。
このように、入庫制御部31における退避制御処理が実行されることによって、制限領域A1へ車両が格納されることを抑制することができる。
次に、上述の搬送制御部32における退避制御処理について図8を参照して説明する。図8に示すフローは、作業実施前の準備期間に実行される。
まず、現在の時刻が所定のタイミングとなったか否かを判定する(S201)。所定のタイミングとは、作業の実施前の準備期間内において、車両の入出庫が少ないと推定される時間帯である。
現在の時刻が所定のタイミングとなっていない場合(S201のNO判定)には、S201が繰り返し実行される。
現在の時刻が所定のタイミングとなった場合(S201のYES判定)には、制限領域A1へ格納されている車両を非制限領域へ搬送する退避制御処理を実行する(S202)。
このように、搬送制御部32における退避制御処理が実行されることによって、作業の開始前には、制限領域A1に格納されている車両の台数を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置によれば、機械式駐車装置60における格納領域に予め設定された制限領域A1への入庫の優先度を下げることとすることで、制限領域A1への入庫を抑制することができる。例えば点検や工事等の作業を行うことが予定されている領域を制限領域A1として設定しておくことで、実際に作業時には制限領域A1に格納されている車両数を抑制することができ、作業を効率的に実施することが可能となる。
制限領域A1に格納されている車両を、格納領域において、制限領域A1から非制限領域へ搬送することができるため、制限領域A1における車両数を抑制することができる。このため、例えば点検や工事等の作業を行うことが予定されている領域を制限領域A1として設定しておくことで、実際に作業時には制限領域A1に格納されている車両数を抑制することができ、作業を効率的に実施することが可能となる。
入出庫の頻度が高い車両を優先的に非制限領域へ搬送することとすることで、制限領域A1から車両が出庫する可能性を下げることができる。このため、制限領域A1において例えば点検等の作業を行う場合には、効率的に実施することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置について説明する。
上述した第1実施形態では、格納棚毎に制限領域A1を設定する場合について説明したが、本実施形態では、車両を水平搬送する搬送手段毎に制限領域A2を設定する場合について説明する。以下、本実施形態に係る機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置について、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図9は、本実施形態における格納棚の構成の一例を示した図である。図9に示すように、格納棚には、車両を水平搬送する搬送手段(以下、「水平搬送手段」という。)40が複数設けられる。水平搬送手段40は、走行台車63と、走行台車63が走行する台車走行路64とを有している。そして、水平搬送手段40間は、コンベア71によって車両の搬送が可能とされている。各水平搬送手段40には、入庫リフト62及び出庫リフト65が設けられている。
図9のように、格納棚に複数の水平搬送手段40が設けられている場合には、水平搬送手段40毎に制限領域A2を設定可能である。図9の例では、水平搬送手段40を含んで制限領域A2が設定されているものとする。
図9のように制限領域A2が設定されると、入庫制御部31は、入庫を行う際に非制限領域(例えば、図9における位置P1)へ車両を入庫させる。
また、搬送制御部32は、退避制御処理を行う場合に、制限領域A2へ格納されている車両を非制限領域へ搬送する。図9の例では、制限領域A2の位置P2に格納されている車両を、非制限領域における位置P3へコンベア71等によって搬送する。
格納棚に複数の水平搬送手段40が設けられている場合には、水平搬送手段40毎に制限領域A2を設定することによって、制限領域A2の範囲を最小限に抑え、格納領域を有効活用することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置によれば、車両を水平搬送する搬送手段毎に制限領域A2を設定することで、例えば、搬送手段毎に点検等の作業を行うことができ、利便性を向上させることができる。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。なお、各実施形態を組み合わせることも可能である。
例えば、各実施形態では、格納階66における格納領域に対して制限領域を格納棚や水平搬送する搬送手段に基づいて設定することとしているが、制限領域の設定方法については、上記に限定されない。すなわち、格納階66における格納領域において、作業等を行う制限領域と、制限領域以外の領域(非制限領域)とが設定可能であれば、制限領域は、さまざまな領域構造をとることができる。例えば、入庫領域70aに対して設けられたリフトと、出庫領域70b対して設けられたリフトとをそれぞれ含むように分割(縦分割)することとしてもよい。
30 :制御装置
31 :入庫制御部
32 :搬送制御部
40 :水平搬送手段
60 :機械式駐車装置
61a〜61l:横送りコンベア
62 :入庫リフト
63 :走行台車
64 :台車走行路
65 :出庫リフト
66 :格納階
70 :乗降室
70a :入庫領域
70b :出庫領域
71 :コンベア
A1、A2:制限領域
D1 :操作画面
S1 :中間スラブ

Claims (9)

  1. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の退避運転制御システムであって、
    予め設定された期間内において、前記格納領域における予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げて前記車両の入庫を行う入庫制御部を備えた機械式駐車装置の退避運転制御システム。
  2. 前記制限領域に格納されている前記車両を、前記格納領域における前記制限領域以外の領域へ搬送する搬送制御部を備える請求項1に記載の機械式駐車装置の退避運転制御システム。
  3. 前記搬送制御部は、所定のタイミングで、前記制限領域に格納されている前記車両のうち、入出庫の頻度の高い前記車両を優先的に前記制限領域以外の領域へ搬送する請求項2に記載の機械式駐車装置の退避運転制御システム。
  4. 前記格納領域には、複数の格納棚が設けられており、
    前記制限領域は、前記格納棚毎に設定される請求項1または2に記載の機械式駐車装置の退避運転制御システム。
  5. 前記格納領域には、前記車両を水平搬送する搬送手段が複数設けられており、
    前記制限領域は、前記搬送手段毎に設定される請求項1または2に記載の機械式駐車装置の退避運転制御システム。
  6. 前記予め設定された期間は、前記制限領域に対して予定されている作業の実施期間及び前記作業の実施期間前における所定期間に基づいて設定される請求項1から5のいずれか1項に記載の機械式駐車装置の退避運転制御システム。
  7. 乗入階に設けられた入庫領域と、
    格納階に設けられた格納領域と、
    前記乗入階と前記格納階との間で車両を搬送する搬送手段と、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の機械式駐車装置の退避運転制御システムと、
    を備えた機械式駐車装置。
  8. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の退避運転制御方法であって、
    予め設定された期間内において、前記格納領域における予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げて前記車両の入庫を行う入庫制御工程を含む機械式駐車装置の退避運転制御方法。
  9. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の退避運転制御プログラムであって、
    予め設定された期間内において、前記格納領域における予め設定された制限領域への入庫の優先度を下げて前記車両の入庫を行う入庫制御処理をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の退避運転制御プログラム。
JP2019007029A 2019-01-18 2019-01-18 機械式駐車装置の退避運転制御システム、及びその制御方法並びにプログラム、機械式駐車装置 Active JP7254532B2 (ja)

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