JP2020115023A - エネルギ吸収体 - Google Patents

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【課題】所定のエネルギ吸収性能を確保しつつ軽量化や製造コストが低減されたエネルギ吸収体を提供する。【解決手段】エネルギ吸収体10では、裏面18側を樹脂14で補強した三角波状の金属板12と、金属板12同士を樹脂板26で接続することによりハニカム状に形成されているため、十分なエネルギ吸収性能を有する。特に、エネルギ吸収体10は金属板12の裏面18を樹脂14で補強しているため、金属板単独の場合と比較して金属板12を薄肉化しても座屈することが防止又は抑制される。また、樹脂単独の場合と比較して所定のエネルギ吸収性能を確保するために樹脂14の肉厚を低減でき、エネルギ吸収体10が軽量化される。型の内部に金属板12を配置してインサート成形するだけで、エネルギ吸収体10を製造することができるため、製造コストを低減することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、エネルギ吸収体に関する。
自動車の様々な部位には、衝突時の衝撃荷重を吸収するエネルギ吸収体が配設されている。このようなエネルギ吸収体には、弾性体からなるハニカム状の吸収体本体の前面を被取付部材の取付面とし、後面を衝撃受面としたものが提案されている(特許文献1参照)。このように、ハニカム状のエネルギ吸収体を用いることで、衝撃エネルギを効率良く吸収をできることが記載されている。
実開平8−108747号公報
上記特許文献1記載のようにハニカム状のエネルギ吸収体の場合、樹脂だけで十分な衝撃吸収性能を確保しようとすると、肉厚を厚くせざるを得ず、軽量化や製造コストの低減を達成できないという不都合がある。
一方、上記特許文献1記載のエネルギ吸収体を金属だけで製造する場合には、軽量化のために金属を薄肉化すると座屈してしまい、エネルギ吸収体が十分なエネルギ吸収を行うことが難しい。また、エネルギ吸収体のハニカム状を構成する単位六角形を小型化することもエネルギ吸収量の増加には有効であるが、エネルギ吸収体の製造コストが増加するという不都合がある。
本発明は、上記事実を考慮して、所定のエネルギ吸収性能を確保しつつ軽量化や製造コストが低減されたエネルギ吸収体を提供することが目的である。
請求項1記載の発明に係るエネルギ吸収体は、片面を樹脂で補強され断面が三角波状とされた金属板と、前記金属板同士を接続し、前記金属板と共にハニカム状に構成される樹脂板と、を備える。
このように構成されたエネルギ吸収体では、片面を樹脂で補強した三角波状の金属板と、金属板同士を樹脂板で接続することによりハニカム状に形成されているため、十分なエネルギ吸収性能を有する。
特に、エネルギ吸収体では金属板の片面を樹脂で補強しているため、金属板単独の場合と比較して金属板を薄肉化しても座屈することが防止又は抑制される。また、ハニカム状の一部に金属板が配置されているため、樹脂単独の場合と比較して所定のエネルギ吸収性能を確保するために必要な樹脂の肉厚が低減される。すなわち、エネルギ吸収体を軽量化することができる。
さらに、エネルギ吸収体に樹脂と金属板とを用いる場合でも、断面が三角波状の金属板の片側に樹脂で補強するだけなので、型の内部に三角波状の金属板を配置してインサート成形するだけで、エネルギ吸収体を製造することができる。すなわち、エネルギ吸収体の製造コストを低減することができる。
なお、「三角波状」とは、三角波形状のみならず、例えば、六角形の上半分の(上に凸の)台形形状と下半分の(下に凸の)台形形状を連続した形状を含むものとする。
請求項1記載の発明に係るエネルギ吸収体は、上記構成としたので、所定のエネルギ吸収性能を確保しつつ軽量化と製造コストの低減を達成することができる。
(A)は第1実施形態に係る金属板の側面図であり、(B)はその金属板の平面図である。 第1実施形態に係るエネルギ吸収体の側面図である。 第1実施形態に係るエネルギ吸収体における金属板と樹脂との接合形状のバリエーションを示す要部拡大図である。 (A)は第2実施形態に係る金属板の側面図であり、(B)はその金属板の平面図である。 第2実施形態に係るエネルギ吸収体の側面図である。 第2実施形態に係るエネルギ吸収体の製造工程における良好な樹脂注入状態を示し、(A)は樹脂の金属板到達時を示し、(B)はその後の状態を示す。 第2実施形態に係るエネルギ吸収体の製造工程における良好でない樹脂注入状態を示し、(A)は樹脂の金属板到達時を示し、(B)はその後(金属板変形時)の状態を示す。 第3実施形態に係るエネルギ吸収体の側面図である。 第3実施形態に係るエネルギ吸収体の製造工程における樹脂注入状態を示し、(A)は樹脂の金属板到達時を示し、(B)はその後の状態を示す。 第4実施形態に係るエネルギ吸収体の側面図である。 第5実施形態に係るエネルギ吸収体の側面図である。 第6実施形態に係るエネルギ吸収体の側面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るエネルギ吸収体について図1〜図3を参照して説明する。なお、各図において図面を見やすさを優先して、符合を一部のみ記載し、その他を省略している。また、各図において、説明の便宜上、図面上上側を「上」、図面上下側を「下」として説明することがある。
(構成)
図2に示すように、エネルギ吸収体10は、金属板12と樹脂14とからハニカム状に形成されている。
金属板12は、図1(A)、図1(B)に示すように、側面視で三角波が連続するように山谷に折り返さすようにプレス成形された金属板である。図1(A)で上側の面を便宜的に表面16といい、下側の面を便宜的に裏面18という。また、図1(A)で山状に折り返された(表面16側に凸とされた)部分を山部20といい、谷状に折り返された(裏面18側に凸とされた)部分を谷部22という。
なお、金属板12は、例えば、鉄板やアルミ板などが考えられる。
エネルギ吸収体10は、図2に示すように、複数の金属板12が一定間隔を開けて略平行に配設されている。また、隣接する金属板12(例えば、図2で一番上の金属板12Aと上から2番目の金属板12B)は一方の山部20と他方の谷部22が対向するように配置されている。
また、各金属板12(金属板12A〜12E)の裏面18側には、一定の厚さの樹脂14が接合されている。金属板12の裏面18に接合されている樹脂14を樹脂補強層24という。
さらに、隣接する金属板12、例えば金属板12Aと金属板12Bの間には、金属板12Aの谷部22に位置する樹脂補強層24と金属板12Bの表面16の山部20とを連結する所定の厚さの樹脂板26が形成されている。
このように、金属板12A(樹脂補強層24を含む)と、金属板12B(樹脂補強層24を含む)と、金属板12Aの谷部22と金属板12Bの山部20とを接続する一対の樹脂板26によって正六角形の筒状体が形成されている。
このような正六角形の筒状体が連続して密に形成されることで、エネルギ吸収体10はハニカム状に形成されている。
なお、金属板12と樹脂14(樹脂補強層24、樹脂板26)との接合は、一般的に弱いため、金属板12の表面16及び裏面18に表面処理を施すことが好ましい。例えば、ダイセル・エボニック株式会社のベスタメルト(登録商標)や 三菱ケミカル株式会社のヒシメタルEX(登録商標)等を金属板12にすることや、金属板12の表面を化学エッチングによる粗面化処理することやレーザー加工による粗面化処理等が考えられる。
(作用)
このように、エネルギ吸収体10はハニカム状に形成されており、一方の端面が取付面され、他方の端面が衝撃受け面とされることで、良好な衝撃吸収性能を有する。
また、エネルギ吸収体10は、金属板12が略平行に一定間隔で配置されているため、樹脂14のみで形成されている場合と比較して所定のエネルギ吸収性能を確保しつつ樹脂補強層24や樹脂板26の厚さを薄くすることができる。
さらに、エネルギ吸収体10は、金属板12の裏面18に樹脂補強層24を設けたため、金属板12のみで形成された場合と比較して金属板12の板厚を薄くしても座屈することが防止できる。
すなわち、エネルギ吸収体10は金属板12と樹脂14からハニカム状に形成されることにより、所定のエネルギ吸収性能を確保しつつ軽量化されると共に製造コストを低減することができる。
また、エネルギ吸収体10は、金属板12の裏面18側にのみ樹脂14を接合しているため、インサート成形時に金属板12を型に押し付けた状態でインサート成形すれば、簡単にエネルギ吸収体10を製造することができる。すなわち、エネルギ吸収体10の製造コストを低減することができる。
(バリエーション)
エネルギ吸収体10では、金属板12の樹脂14の接合部分のうち、上側の金属板12、例えば金属板12Aの谷部22から延在する樹脂板26と下側に隣接する金属板12、例えば金属板12Bの表面16側の山部20との接合位置の接合強度が最も弱くなる。
そこで、図3に示すように、樹脂板26の下端部から下側の金属板12(例えば、金属板12B)の表面16に沿って樹脂補強層28を設けることによって、樹脂板26と下側の金属板12(例えば、金属板12B)との接合強度を向上させることができ、エネルギ吸収体10のエネルギ吸収性能を一層向上させることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るエネルギ吸収体について図4〜図7を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、作用効果も含めてその詳細な説明を省略する。
(構成)
エネルギ吸収体100を構成する金属板102は、図4(A)、(B)に示すように、金属板12と略同様であるが、各山部20に一定間隔をおいて表面16から裏面18に貫通する3個の孔部104が形成されている。
エネルギ吸収体100は、図5に示すように、エネルギ吸収体10と同様の構成となるが、金属板102の山部20に孔部104が形成されているため、インサート成形時に金属板102、例えば金属板102Bの孔部104を介して金属板102Bの上側に位置する樹脂板26(樹脂14)と金属板102Bの樹脂補強層24(樹脂14)とが連結(接合)されている。
(作用)
エネルギ吸収体100は、エネルギ吸収体10と同様に作用効果を奏すると共に、金属板102の山部20に表面16から裏面18に貫通する孔部104が形成されているため、インサート成形時に孔部104を介して樹脂14が流れ、金属板102を挟んで樹脂板26と樹脂補強層24が連結(接合)されている。これにより、エネルギ吸収体100の強度が向上し、エネルギ吸収性能が一層向上する。
[その他]
なお、本実施形態のように、エネルギ吸収体100を構成した場合、インサート成形時に注入される樹脂が金属板102、例えば金属板102Bの表面16側と裏面18側とのいずれから先に到達するかによって、成形されたエネルギ吸収体100が適切な品質を確保できないおそれがある。
すなわち、図6(A)、(B)に示すように、金属板102Bの山部20に対して裏面18側から溶融樹脂14Bが先に到着すると、金属板102Bの山部に形成された孔部104(図4参照)を介して裏面18側から表面16側に樹脂が到り、金属板102A側から供給される溶融樹脂14Aと樹脂板26となる部分で落ち合い、エネルギ吸収体100が良好に一体成形される。
これに対して、図7(A)に示すように、金属板102Bの山部20に対して表面16側から溶融樹脂14Aが先に到着すると、型M1、M2の下側面に押し付けて配置されていた金属板102Bが溶融樹脂14Aに押圧されて型M3側に押し下げられる(変形する)(図7(B)参照)。この結果、エネルギ吸収体100が所望の形状と異なる形状に成形される(成形不良となる)おそれがある。
したがって、図6(A)、(B)に示すように、樹脂板26と接合される各金属板102の山部20の部分には、表面16側からよりも裏面18側から先に溶融樹脂14Bが到達するようにインサート成形時の樹脂注入口(ゲート)の配置を考慮することが好ましい。なお、第1実施形態のエネルギ吸収体10についても同様である。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るエネルギ吸収体について図8〜図9を参照して説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、作用効果も含めてその詳細な説明を省略する。
(構成)
エネルギ吸収体200は、図8に示すように、金属板102、金属板202を交互に略平行に複数配置したものである。
金属板202は、金属板102と同様にプレス成形により三角波状に山部20、谷部22が形成されたものであるが、山部20でなく谷部22に孔部104が形成されている点が金属板102と異なる。
エネルギ吸収体200は、エネルギ吸収体100と同様に、隣接する金属板(例えば、金属板102Aと金属板202A)の一方の山部20と他方の谷部22が対向するように略平行に配置されている。
また、エネルギ吸収体200は、隣接する金属板(例えば、金属板102Aと金属板202A)の一方には裏面18側に樹脂補強層24を設け、他方には表面16側に樹脂補強層24を設けている。換言すれば、エネルギ吸収体200を構成する複数の金属板102、202において交互に、例えば、金属板102A、102Bの裏面18側に樹脂補強層24を、金属板202A、202Bの表面16側に樹脂補強層24を設けている。
なお、インサート成形時に樹脂注入口G(例えば、樹脂注入口G2)は、金属板102(例えば金属板102B)の裏面18側に形成された樹脂補強層24と、下方側に隣接する金属板202(例えば金属板202B)の表面16側に形成された樹脂補強層24との間に形成された樹脂板26の中央部分に相当する辺りに設けている。
(作用)
エネルギ吸収体200は、エネルギ吸収体10、100と同様の作用効果を奏する。
また、エネルギ吸収体200は、裏面18側に樹脂補強層24が形成された金属板102と、表面16側に樹脂補強層24が形成された金属板202とが交互に配設されている。
さらに、インサート成形時の樹脂注入口G(G1、G2)を、金属板102の裏面18側に形成された樹脂補強層24と、金属板202の表面16側に形成された樹脂補強層24との間に形成された樹脂板26の中央部辺りに配置している。
したがって、図9(A)に示すように、樹脂注入口G1、G2から溶融樹脂14C、14Dが注入されると、溶融樹脂14Dは溶融樹脂14Cよりも先に、樹脂注入口G2に近接する金属板102Bの山部20に到着する。したがって、金属板102Bの山部20に表面16側から先に到着した溶融樹脂14Cによって金属板102Cが変形されることが防止される(図9(B)参照)。
同様に、図9(A)に示すように、樹脂注入口G1から注入された溶融樹脂14Cは、樹脂注入口G2から注入された溶融樹脂14Dよりも先に、樹脂注入口G1に近接する金属板202Aの谷部22に到着する。したがって、金属板202Aの谷部22に裏面18側から先に到着した溶融樹脂14Dによって金属板202Aが変形されることが防止される(図9(B)参照)。
このように、エネルギ吸収体200において隣接して配置された金属板102の裏面18側に形成された樹脂補強層24と、金属板202の表面16側に形成された樹脂補強層24との間に形成された樹脂板26に相当する位置にインジェンション形成時の樹脂注入口Gを設けることで、エネルギ吸収体200の成形不良を確実に防止又は抑制し、エネルギ吸収体200の製造コストを低減することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係るエネルギ吸収体について図10を参照して説明する。なお、第1〜第3実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、作用効果も含めてその詳細な説明を省略する。
(構成)
エネルギ吸収体300は、一枚の金属板102を三回折り返すことによって四枚の金属板102が略平行に配列されたエネルギ吸収体200と略同様の構成としたものである。
ただし、金属板同士の間に形成される樹脂板26(本実施形態では「樹脂板26A」という)が形成される金属板102の山部20(本実施形態では「山部20A」という)()と谷部22(本実施形態では「谷部22A」という)のみに孔部104が形成されており、他の山部20と谷部22には孔部104は形成されていない。
また、インサート成形時の樹脂注入口G(G3、G4)は、金属板102の一段目と2段目の間に形成された樹脂板26と、三段目と四段目の間に形成された樹脂板26の中央辺りに相当する位置に形成されている。
(作用)
エネルギ吸収体300は、エネルギ吸収体10、100、200と同様の作用効果を奏する。
また、エネルギ吸収体300は、一枚の金属板102を型の中に折り返し配置するだけで製造することができるため、製造コストが低減できる。
さらに、樹脂注入口G3、G4を金属板102の一段目と二段目の間の樹脂板26、及ぴ三段目と四段目との間の樹脂板26に設けているため、インサート成形時に金属板102の二段目の谷部22Aには、樹脂注入口G3からの溶融樹脂が樹脂注入口G4からの溶融樹脂よりも先に到着し、三段目の山部20Aには樹脂注入口G4からの溶融樹脂が樹脂注入口G3からの溶融樹脂よりも先に到着することにより、金属板102の変形による成形不良が防止される。すなわち、エネルギ吸収体300の製造コストが低減される。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態に係るエネルギ吸収体について図11を参照して説明する。なお、第1〜第3実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、作用効果も含めてその詳細な説明を省略する。
(構成)
エネルギ吸収体400を構成する金属板402は、図11に示すように、六角形の上半分形状と下半分形状を連続してつないだ形状、すなわち、上に凸の台形形状(上凸部406)と下に凸の台形形状(下凸部408)を連続した形状にプレス成形されたものである。なお、この金属板402の形状も三角波状に含まれるものとする。
また、エネルギ吸収体400において、略平行に隣接して配設された金属板402(例えば、金属板402A、402B)は一方の上凸部406と他方の下凸部408が対向配置されるように配置されている。
さらに、隣接する金属板402、例えば、金属板402Aには裏面18側に樹脂補強層24が形成され、金属板402Bには表面16側に樹脂補強層24が形成されている。
なお、金属板402は、裏面18側に樹脂補強層24が形成される金属板402Aであれば各上凸部406の一対の角部410に表面16から裏面18に貫通する孔部(不図示)が形成されている。同様に、表面16側に樹脂補強層24が形成される金属板402Bであれば各下凸部408の一対の角部412に表面16から裏面18に貫通する孔部(不図示)が形成されている。
この金属板402A、金属板402Bの中間で各樹脂補強層24と平行に設けられた樹脂板404が形成される位置にインサート成形時の樹脂注入口G(G5、G6)が設けられている。
(作用)
このように、エネルギ吸収体400は、六角形の上半分形状と下半分形状が連続する形状とされた金属板402を略平行に配置することによって、金属板402と樹脂14からなるハニカム構造体を形成している。したがって、エネルギ吸収体400は、エネルギ吸収性能に優れると共に、軽量化を達成することができる。
また、隣接する金属板402、例えば、金属板402Aの裏面18側に樹脂補強層24を設け、金属板402Bの表面16側に樹脂補強層24を設けているため、金属板402A(樹脂補強層24)と金属板402B(樹脂補強層24)との間(の樹脂板404)に樹脂注入口G(G5、G6)を設けているため、インサート成形時に金属板402の反対側から溶融樹脂が先に到達して金属板402を変形させる成形不良が防止され、製造コストが低減される。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態に係るエネルギ吸収体について図12を参照して説明する。なお、第1〜第5実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、作用効果も含めてその詳細な説明を省略する。
(構成)
エネルギ吸収体500は、樹脂14のみで形成された六角形のコア502を中心として六角形の筒状体が連続して密に形成されたハニカム状のものである。
エネルギ吸収体500は、コア502を中心として内側から外側に向って周回する金属板102、202が交互に隣接して複数配置されたものである。なお、本実施形態では、金属板102、202の内側面を表面16、外側面を裏面18とする。
金属板102は表面16側に樹脂補強層24が形成されており、金属板202は裏面18側に樹脂補強層24が形成されている。
また、エネルギ吸収体500の最外郭、本実施形態では金属板202の外側は、樹脂14のみでハニカム状(六角形)の筒状体が形成されている。
また、インサート成形時の樹脂注入口Gは、コア502の中心に設けられている樹脂注入口G7と、最外郭の部分3ヵ所のG8〜G10が設けられている。
(作用)
このように、エネルギ吸収体500は、ハニカム構造であり、金属と樹脂によって形成されたハニカム構造体であるためエネルギ吸収性能に優れると共に軽量化でき、製造コストを削減することができる。
また、エネルギ吸収体500では、インサート成形時に金属板102には樹脂注入口G7から注入された溶融樹脂が樹脂注入口G8〜G10から注入された溶融樹脂よりも先に到着すると共に、金属板202には樹脂注入口G8〜G10から注入された溶融樹脂が樹脂注入口G1から注入された溶融樹脂よりも先に到着する。したがって、エネルギ吸収体500の成形不良が防止又は抑制され、製造コストを一層削減することができる。
[その他]
なお、各エネルギ吸収体10、100、200、300、400、500における金属板の配置枚数等は適宜変更可能であり、またハニカムに形成される六角形の数も適宜変更可能である。
また、エネルギ吸収体10についてのみ金属板12の表面処理を記載したが、エネルギ吸収体100、200、300、400、500の金属板102、202、402等についても同様に表面処理を施すことが好ましい。
10、100、200、300 エネルギ吸収体
12、102、202 金属板
14 樹脂
24 樹脂補強層(樹脂)
26 樹脂板

Claims (1)

  1. 片面を樹脂で補強され断面が三角波状とされた金属板と、
    前記金属板同士を接続し、前記金属板と共にハニカム状に構成される樹脂板と、
    を備えるエネルギ吸収体。
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