JP2020114775A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの搬送の遅れに起因する画像の廃棄を従来よりも低減する。【解決手段】画像形成装置は、シートを供給する供給部から二次転写位置を経て排出口まで通じる主搬送路と、二次転写位置の上流側で主搬送路と合流する副搬送路と、一次転写位置から二次転写位置へ画像を移動させる被転写体と、供給部から副搬送路内の待機位置まで待機シートを送る待機制御部と、二次転写位置へ非待機シートを送る給紙搬送を制御する給紙制御部と、給紙搬送の途中において、二次転写位置への非待機シートの到着が遅れるか否かを予測する予測部と、到着が遅れると予測された場合に、待機位置から二次転写位置へ待機シートを送る代替給紙制御部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、転写によりシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
一般に、カラー画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、中間転写ベルトを有しており、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの4つの色のトナー像を中間転写ベルトに重ねて一次転写し、中間転写ベルトからシートに二次転写する。中間転写ベルトは、各色のトナー像の一次転写位置と二次転写位置とを循環するように回転駆動される。
画像形成装置は、所定のタイミングでシートをそれが載置されたシート台から取り出して二次転写位置へ搬送する。一次転写位置から二次転写位置へのトナー像の移動と並行してシートの搬送が進行し、二次転写位置でシートとトナー像とが対向してシートにトナー像が転写される。シートの所望の位置にトナー像が転写されるように、各色のトナー像の作像を開始するタイミング、中間転写ベルトの回転速度、シートの搬送を開始するタイミング、および搬送速度などが設定される。
特許文献1には、ユーザが印刷の開始を指示する以前に、両面印刷用の搬送路内の二次転写位置に近い側の位置にシート台からシートを搬送して待機させておき、この待機させたシートを1枚目の印刷に使用する画像形成装置が開示されている。待機させたシートを1枚目の印刷に使用することにより、ユーザが印刷の開始を指示してから印刷を終えた1枚目のシートが排出されるまでの時間であるFPOT(First Print Output Time)を短縮することができる。
特開2008−164683号公報
シートを搬送するローラがスリップすることがある。例えば滑りやすい材質のシート、または搬送路の湾曲部を通過しにくい剛性の強いシートを使用したときにスリップの発生が顕著となる。
スリップが生じると、シートが二次転写位置に到着するタイミングが所望の適正なタイミングに対して遅れてしまう。到着が遅れたシートにトナー像を二次転写すると、印刷位置が適正な位置から外れて印刷の品質が著しく低下する。
このため、シートの到着が遅れた場合には、トナー像を二次転写することなく廃棄しなければならない。トナー像を廃棄すると、トナーを無駄に消費させることになるとともに、中間転写ベルトから擦り取るときにトナーが舞い散って装置内が汚れてしまう。
また、シートについては、ジャムが発生した場合と同様に搬送を中止するにしても、未印刷状態で排出するにしても、ユーザにシートの後始末を強いることになる。
上に述べた特許文献1の技術は、予め待機させたシートを1枚目の印刷に使ってしまうので、2枚目以降の印刷において、シートの搬送が遅れた場合にトナー像を廃棄しなければならないという問題を解決することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、シートの搬送の遅れに起因する画像の廃棄を従来よりも低減することを目的とする。
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、画像を作像する作像部と、複数のシートを供給する供給部と、前記供給部から二次転写位置を経て前記複数のシートを排出する排出口まで通じる主搬送路と、前記供給部から前記複数のシートのうちの待機シートが搬入される搬送路であって、前記二次転写位置の上流側で前記主搬送路と合流する副搬送路と、前記主搬送路での前記複数のシートの搬送および前記副搬送路での前記待機シートの搬送を行う搬送機構と、前記作像部により作像された前記画像が転写される一次転写位置から前記二次転写位置へ当該画像を移動させる被転写体と、前記画像が前記二次転写位置に到着するまでに前記待機シートを当該二次転写位置へ送ることができる位置である前記副搬送路内の待機位置へ前記供給部から前記待機シートを送る待機搬送を行うように前記搬送機構を制御する待機制御部と、前記複数のシートのうちの前記待機シートではない非待機シートを前記供給部から前記二次転写位置へ送る給紙搬送を行うように前記搬送機構を制御する給紙制御部と、前記給紙搬送の途中において、前記二次転写位置への前記非待機シートの到着が前記画像の到着よりも遅れるか否かを予測する予測部と、前記二次転写位置への前記非待機シートの到着が遅れると予測された場合に、前記待機位置から前記二次転写位置へ前記待機シートを送る代替給紙搬送を行うように前記搬送機構を制御する代替給紙制御部と、を有する。
本発明によると、シートの搬送の遅れに起因する画像の廃棄を従来よりも低減することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成の概要を示す図である。 主搬送路から手指し給紙路にシートを搬入するための逆止機構の例を示す図である。 制御回路の機能的構成を示す図である。 判定テーブルの例を示す図である。 代替給紙搬送を行った後に再び待機搬送を行う動作の例を示す図である。 画像形成装置における処理の流れを示す図である。 画像形成装置における処理の流れを示す図である。 画像形成装置における処理の流れを示す図である。 画像形成装置における処理の流れを示す図である。 待機モード選択処理の流れを示す図である。 非待機モード処理の流れを示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成の概要を示す図である。図2は、主搬送路31から手指し給紙路35にシート2を搬入するための逆止機構62の例を示す図である。
図1に示される画像形成装置1は、コピー機、プリンタ、イメージリーダ、ファクシミリ機などの機能を集約したMFP(Multi-functional Peripheral :多機能機または複合機)である。画像形成装置1は、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)1A、フラットベッド型のスキャナ1B、カラープリンタ1C、シートキャビネット1D、および操作パネル1Eなどを備える。また、画像形成装置1は、その動作を制御する制御回路100を備えている。制御回路100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、および特定の処理を行う回路を有している。
自動原稿送り装置1Aは、原稿トレイにセットされたシート状の原稿をスキャナ1Bの読取り位置へ搬送する。自動原稿送り装置1Aは、スキャナ1Bのプラテンガラスを覆うカバーとして開閉可能に設けられている。
スキャナ1Bは、自動原稿送り装置1Aから搬送されてきた原稿またはプラテンガラスの上に載置された原稿の画像を読み取って画像データを生成する。
シートキャビネット1Dは、それぞれ多数枚のシート2(2a,2b)の収納が可能な2個の給紙ユニット41(41a,41b)を備えた二段構成の引出し型であり、カラープリンタ1Cの下方に配置されている。シートキャビネット1Dは、選択されたいずれかの給紙ユニット41からそれに収納されているシート2を1枚ずつ取り出してカラープリンタ1Cに供給する。
このようなシートキャビネット1D以外のシート2の供給元として、画像形成装置1の右側面部に手指しトレイ43が設けられている。手指しトレイ43は、画像形成装置1のハウジング19の外においてシートの載置が可能なシート台である。例えば、給紙ユニット41に収まらない長尺のシート2に印刷する場合に、手指しトレイ43からカラープリンタ1Cにシート2を供給することができる。
給紙ユニット41a,41bおよび手指しトレイ43には、シート2の有無およびサイズを検知するためのセンサが配置されている。
カラープリンタ1Cは、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、およびファクシミリ受信などの印刷ジョブにおいて、シート2の片面または両面にカラーまたはモノクロの画像を転写印刷によって形成する。
カラープリンタ1Cは、作像部10、中間転写ベルト12、4個の一次転写ローラ9y,9m,9c,9k、二次転写ローラ16、および定着器18などを有している。
作像部10は、シート2に転写するべき画像(トナー像)を作像する電子写真方式のタンデム型のプリンタエンジンである。作像部10は、水平方向に並ぶ4個のイメージングユニット3y,3m,3c,3k、およびプリントヘッド6を備えている。
イメージングユニット3yはイエロー(Y)のトナー像を、イメージングユニット3mはマゼンダ(M)のトナー像を、イメージングユニット3cはシアン(C)のトナー像を、それぞれ作像する。そして、イメージングユニット3kは、ブラック(K)のトナー像を作像する。
イメージングユニット3y,3m,3c,3kの基本的な構成は互いに同様であり、それぞれ筒状の感光体4、帯電器5、現像器7、およびクリーナ8などを有する。感光体4は、ドラムに支持されて図における反時計回りに回転する。帯電器5は、感光体4の周面を帯電させる。現像器7は、感光体4にトナーを付着させて静電潜像をトナー像として可視化する。クリーナ8は、トナー像を一次転写した後に感光体4に残ったトナーおよびその他の付着物を感光体4から除去する。以下においてイメージングユニット3y〜3kを区別せずに「イメージングユニット3」と記すことがある。
プリントヘッド6は、イメージングユニット3y〜3kのそれぞれに対して画像に応じたパターン露光を行うためのレーザビームを射出する。プリントヘッド6において、感光体4の回転軸方向にレーザビームを偏向する主走査が行われる。この主走査と並行して、感光体4を定速回転させる副走査が行われる。
中間転写ベルト12は、トナー像の一次転写における被転写体である。中間転写ベルト12は、イメージングユニット3y〜3kの下側において複数のローラ間に巻回されたエンドレスベルトであり、図における時計回りに回転する。
中間転写ベルト12の内側に、イメージングユニット3ごとに1個ずつ一次転写ローラ9y,9m,9c,9kが配置されている。イメージングユニット3y〜3kのそれぞれの感光体4と一次転写ローラ9y,9m,9c,9kとが中間転写ベルト12を介して対峙する位置が、各イメージングユニット3y〜3kに対応する一次転写位置P1y,P1m,P2c,P1kである。
なお、以下において、一次転写ローラ9y〜9kを区別せずに「一次転写ローラ9」と記し、一次転写位置P1y〜P1kを区別せずに「一次転写位置P1」と記すことがある。
カラー印刷モードにおいて、イメージングユニット3y〜3kは、Y、M、C、Kの4色のトナー像を並行して作像する。4色のトナー像は、回転中の中間転写ベルト12に順次に一次転写される。
最初にYのトナー像が転写され、それに重なるようにMのトナー像、Cのトナー像、およびKのトナー像が順次に転写される。一次転写において4つのトナー像が正しく重なり合うように、各トナー像の作像のタイミングは、イメージングユニット3y〜3kの配置間隔と中間転写ベルト12の移動速度(回転周速度)とに基づいて定められる。
モノクロ印刷モードにおいては、4個のイメージングユニット3y〜3kのうち、イメージングユニット3kによりKのトナー像が作像される。他のイメージングユニット3y〜3cはトナー像を作像しない。
したがって、本実施形態においては、カラー印刷モードであってもモノクロ印刷モードであっても、シート2の片面に二次転写する1つのトナー像についての最後の一次転写は、イメージングユニット3kに対応する一次転写位置P1kでの転写となる。
トナー像は、それが一次転写された一次転写位置P1から二次転写位置P2へ、中間転写ベルト12の回転にともなって移動する。そして、トナー像は、二次転写位置P2において、タイミングローラ14を経て搬送されてきたシート2に二次転写される。二次転写位置P2は、一次転写ローラ9の配列の下側に配置された二次転写ローラ16と中間転写ベルト12とが対向する位置である。
トナー像が転写されたシート2は、定着器18の内部を通過する。そのとき、加熱および加圧によってトナー像がシート2に定着する。定着器18を通過したシート2は、排出口303へ送られ、排紙トレイまたは画像形成装置1に連結された後段の装置へ排出される。後段の装置として、例えばソータまたはフィニッシャがある。
操作パネル1Eは、ユーザによる操作のための画面を表示するタッチパネルディスプレイ150、およびジョブの実行開始を指示するためのスタートキーなどを有し、入力操作に応じた信号を出力する。この信号に応じて、制御回路100により、画像形成装置1の動作が制御される。
画像形成装置1におけるシート2の搬送経路は、下段の給紙ユニット41bに対応する搬入口302から二次転写位置P2を経て排出口303まで通じる最短の経路となる主搬送路31と、主搬送路31に繋がる副搬送路群とから構成される。副搬送路群には、両面印刷に必要な表裏反転路33、および手指しトレイ43と主搬送路31とを結ぶ手指し給紙路35が含まれる。
主搬送路31は、上段の給紙ユニット41aから取り出されたシート2のみが通る給紙路31aを含み、給紙ユニット41aに対応する搬入口301にも通じている。給紙路31aは、シートキャビネット1Dの内部、つまりタイミングローラ14の上流側で主搬送路31の他の部分と合流する。
表裏反転路33は、定着器18の下流側の分岐位置312で主搬送路31から分岐した搬入部331と、シート2の全体が収まる長さのスイッチバック部332と、搬入部331から分岐した返送部333とによって構成される。
搬入部331は、分岐位置312から下方に延びてスイッチバック部332と繋がっている。スイッチバック部332は、フェースダウン排出のための反転排出路34とも繋がっている。返送部333は、搬入部331との分岐点から二次転写位置P2の下側を通ってタイミングローラ14の下方を通り過ぎるまで延び、上方へ略半円弧状に湾曲してタイミングローラ14の上流側の合流位置311で主搬送路31と合流する。
このような表裏反転路33と、主搬送路31のうちの合流位置311から分岐位置312までの部分とにより、二次転写位置P2を通ったシート2をその表裏を反転して二次転写位置P2へ戻すいわゆる反転循環路が形成される。この反転循環路において、主搬送路31から搬入部331に進入したシート2は、いったんスイッチバック部332に入り、スイッチバック搬送により返送部333に送り込まれ、返送部333を通って主搬送路31に進み、タイミングローラ14を経て二次転写位置P2に戻る。
手指し給紙路35は、手指しトレイ43から二次転写位置P2へシート2を供給するための搬送路であり、二次転写位置P2の上流側の合流位置313で主搬送路31と合流する。図示の例において、合流位置313は、上述の合流位置311の上流側である。ただし、合流位置313を合流位置311の下流側としてもよい。
ところで、画像形成装置1のようにイメージングユニット3を水平方向に配列する構成を採用することにより、イメージングユニット3を垂直方向に配列する構成と比べてカラープリンタ1Cの高さ方向の寸法(高さ)を小さくすることができる。これにより、画像形成装置1の全体の高さを大きくすることなく、シートキャビネット1Dの高さを大きくして、シート2の収納容量を増やすことができる。
しかし、イメージングユニット3を水平方向に配列する構成では、垂直方向に配列する構成と比べて、一次転写位置P1から二次転写位置P2までのトナー像の移動距離を短くするのが困難である。
トナー像の移動距離が長いほど、FPOT(First Print Output Time)は長くなるので、イメージングユニット3を水平方向に配列する構成では、垂直方向に配列する構成にも増して、より早くトナー像の作像を開始するのが好ましい。つまり、印刷に使用するシート2の搬送の開始よりも前に作像を開始するのが好ましい。
しかし、シート2の搬送の開始よりも前に作像を開始する場合には、搬送の進行状況を確認した上で作像を開始する場合と比べて、結果的に無駄になるトナー像を作像してしまうおそれが大きい。進行状況の確認後に作像を開始する場合には、確認時に搬送が遅れている場合に作像を取り止めることができるが、搬送の開始よりも前に作像を開始する場合は、そのように作像を取り止めることができない。
もしも、シート2の二次転写位置P2への到着が遅れて先にトナー像が二次転写位置P2に到着してしまうと、シート2とトナー像との位置合わせが不良となるので、トナー像を二次転写することなく廃棄して作像し直す必要がある。その場合、FPOTの短縮分を上回る長さの時間のロスが生じる。
そこで、画像形成装置1には、シート2の搬送の遅れに起因するトナー像の廃棄を従来よりも低減する機能が設けられている。以下、この機能を中心に画像形成装置1の構成および動作を説明する。
画像形成装置1は、シートキャビネット1Dに収納されているシート2を使用する印刷ジョブの実行に際して、トナー像の作像の開始に先立って、印刷ジョブに応じて選択された給紙ユニット41のシート2を待機位置P3(P3a,P3b)に待機させておく。
その後、作像を開始し(例えば感光体4に対するパターン露光を開始し)、さらにその後に給紙ユニット41からのシート2の搬送を開始する。そして、搬送中の所定のタイミングで搬送が遅れるか否か、すなわち二次転写位置P2へのシート2の到着が間に合うか否かを予測し、遅れると予測した場合に、待機させておいたシート2を二次転写位置P2へ供給して二次転写を行う。
以下の説明において、給紙ユニット41には、印刷ジョブの実行を開始するとき、当該の印刷ジョブの実行に必要な枚数Nよりも多い複数のシート2が収納されているものとする。これらの複数のシート2のうち、待機位置P3に待機させるシート2を「待機シート2S」と記し、待機位置P3に待機させることなく二次転写位置P2に供給するシート2を「非待機シート2U」と記してこれらを区別することがある。また、トナー像の作像の開始とは、帯電した感光体4に対するパターン露光の開始であるものとする。
図1を参照して、画像形成装置1は、2個の待機位置P3a,P3bを有している。一方の待機位置P3aは、表裏反転路33の返送部333における合流位置311に近い側の位置である。他方の待機位置P3bは、手指し給紙路35における合流位置313に近い側の位置である。
表裏反転路33の待機位置P3aにシート2を待機させる場合は、両面印刷時と同じ経路を辿るように待機シート2Sが搬送される。すなわち、待機シート2Sは、主搬送路31から搬入部331を経由させてスイッチバック部332へ送られ、スイッチバック搬送により返送部333に送り込まれる。
返送部333における待機位置P3aの上流側に、作像タイミング位置P4が定められている。作像タイミング位置P4には、この位置におけるシート2の有無を検出するシートセンサ54が配置されている。
スイッチバック部332から送られてきた待機シート2Sをシートセンサ54が検出すると、待機の完了が間近であると判断されて作像が開始される。また、シートセンサ54がシート2を検出したタイミングから待機シート2Sが待機位置P3aに到着するのに要する時間が経過するのを待って搬送が停止される。これにより、待機シート2Sの待機が完了する。すなわち、待機シート2Sが待機位置P3aまで進んで停止した待機状態が得られる。
他方、手指し給紙路35の待機位置P3bに待機シート2Sを待機させる場合は、タイミングローラ14および手指しトレイ43の給紙ローラなどによるスイッチバック搬送が行われる。すなわち、給紙ユニット41から取り出された待機シート2Sは、まず、印刷時と同様に二次転写位置P2に向けて主搬送路31内を搬送される。このときのタイミングローラ14などの回転は正回転であり、搬送は正方向搬送である。
次に、待機シート2Sの後端が合流位置313を通り過ぎたタイミングで、タイミングローラ14などの回転が逆回転に切り替えられ、主搬送路31から手指し給紙路35へ搬入するスイッチバック搬送(逆方向搬送)が行われる。手指しトレイ43に向かう待機シート2Sの後端が待機位置P3aに到着するのに要する時間が経過するのを待って搬送が停止される。これにより、待機シート2Sの待機が完了する。すなわち、待機シート2Sが手指し給紙路35に搬入されて停止した待機状態が得られる。この待機状態において、スイッチバック搬送時の待機シート2Sの後端の位置が待機位置P3bと一致する。
図2に示されるように、合流位置313には、待機のためのスイッチバック搬送に際して主搬送路31における合流位置313の上流側に待機シート2Sが逆戻りするのを防ぐ逆止機構62が設けられている。
逆止機構62は、樹脂フィルムまたはマイカシートなどの薄板状の可撓性部材である。逆止機構62は、合流位置313から主搬送路31における合流位置313よりも下方の部分への待機シート2Sの進行を阻止するように、一端部が手指し給紙路35の搬送ガイドに固定されている。矢印M31で示すように主搬送路31内を下方から合流位置313へ待機シート2Sが搬送されるときには、可撓性部材は、その固定されていない部分が待機シート2Sに押されて図示のように変形し、主搬送路31に沿う待機シート2Sの進行を妨げない。
図1に戻って、中間転写ベルト12が周回する経路における一次転写位置P1kと二次転写位置P2との間に予測タイミング位置P5が定められている。
予測タイミング位置P5は、作像が開始された後に開始される給紙ユニット41からの非待機シート2Uの搬送が遅れるか否かの予測を行うタイミングを特定する位置である。すなわち、中間転写ベルト12に一次転写されて移動しているトナー像が予測タイミング位置P5に到着するタイミングで、非待機シート2Uの搬送(二次転写位置P2への到着)が遅れるか否かの予測が行われる。
また、主搬送路31における合流位置313の上流側に通過チェック位置P6が定められている。通過チェック位置P6は、搬送が遅れるか否かを予測するために非待機シート2Uの搬送の途中経過の良否を判定する位置である。つまり、予測を行うタイミングまでに非待機シート2Uの先端(厳密には非待機シート2U内の画像形成領域の先端縁)が通過チェック位置P6に到着している場合には、搬送の途中経過は良好であると判定される。この場合の予測の結果は、二次転写位置P2への搬送は「遅れない」となる。他方、予測を行うタイミングまでに非待機シート2Uの先端が通過チェック位置P6に到着していない場合には、搬送の途中経過は不良であると判定される。この場合の予測の結果は、二次転写位置P2への搬送は「遅れる」となる。
通過チェック位置P6は、当該通過チェック位置P6から二次転写位置P2までの搬送時間Tbが、トナー像の予測タイミング位置P5から二次転写位置P2までの移動時間Taと実質的に一致するように定められている。すなわち、次の(1)〜(3)式で表わされる関係がある。
Ta=La/Va …(1)
Tb=Lb/Vb …(2)
Ta=Tb …(3)
La:予測タイミング位置P5から二次転写位置P2までの移動距離
Va:中間転写ベルト12の回転周速度
Lb:通過チェック位置P6から二次転写位置P2までの搬送距離
Vb:通過チェック位置P6から二次転写位置P2までの搬送の搬送速度
通過チェック位置P6には、当該通過チェック位置P6におけるシート2の有無を示す検出信号を出力するシートセンサ56が配置されている。予測を行うタイミングにおいて検出信号が非待機シート2Uが有ること示す場合は、非待機シート2Uは通過チェック位置P6に到着しており、検出信号が非待機シート2Uが無いこと示す場合は、非待機シート2Uは通過チェック位置P6に到着していないことになる。
なお、シートセンサ56によってシート2の有無を検出するセンサ位置は、必ずしも通過チェック位置P6である必要はない。例えばシートセンサ56を配置するスペースの制約がある場合に、通過チェック位置P6の上流側の近傍をセンサ位置としてもよい。その場合、予測を行うタイミングよりもセンサ位置から通過チェック位置P6までの正常な搬送の所要時間だけ早いタイミングまでにシートセンサ56の検出信号が非待機シート2Uが有ること示さなかった場合は、予測を行うタイミングに非待機シート2Uは通過チェック位置P6に到着していないと推定することができる。
上に述べた待機位置P3は、当該待機位置P3から二次転写位置P2までの搬送時間Tcが上記の移動時間Ta(および搬送時間Tb)よりも短くなるように定められている。すなわち、次の(4)、(5)式で表わされる関係がある。
Tc=Lc/Vc …(4)
Tc<Ta=Tb …(5)
Lc:待機位置P3から二次転写位置P2までの搬送距離
Vc:待機位置P3から二次転写位置P2までの搬送の搬送速度
図3は、制御回路100の機能的構成を示す図である。
制御回路100は、作像制御部101、待機制御部102、給紙制御部103、検知部104、予測部105、代替給紙制御部106、選択部107、判定部108、および記憶部109などを有している。これらの機能は、制御回路100のハードウェア構成により、または制御プログラムがプロセッサによって実行されることにより、またはこれらの組合わせにより実現される。
制御回路100には、操作パネル1E、作像部10、シートセンサ54,56、および搬送機構30などが接続されている。
搬送機構30は、主搬送路31での待機シート2Sおよび非待機シート2Uの搬送、並びに表裏反転路33と手指し給紙路35とを含む副搬送路での待機シート2Sの搬送を行う機構である。搬送機構30は、タイミングローラ14を含む各種のローラ、ローラを回転駆動するモータ、モータの回転力の伝達を断続させるクラッチ、搬送の進路を切り替える可動爪、可動爪を動かすソレノイドなどを備えている。本実施形態において、搬送機構30は、上に述べたように、給紙ユニット41から二次転写位置P2へ向かう待機シート2Sを手指し給紙路35へ搬入するスイッチバック搬送が可能に構成されている。
作像制御部101は、印刷ジョブに応じたトナー像を作像するように作像部10を制御する。作像制御部101は、作像の開始指令または一時停止指令などの作像指令を作像部10に与える。
待機制御部102は、トナー像が二次転写位置P2に到着するまでに待機シート2Sを二次転写位置P2へ送ることができる位置である副搬送路内の待機位置P3へ給紙ユニット41から待機シート2Sを送る「待機搬送」を行うように搬送機構30を制御する。
給紙制御部103は、トナー像の作像が開始された後に、給紙ユニット41から二次転写位置P2へ非待機シート2Uを送る「給紙搬送」を行うように搬送機構30を制御する。
検知部104は、シートセンサ56の出力に基づいて、主搬送路31における手指し給紙路35が合流する合流位置313と給紙ユニット41aとの間の通過チェック位置P6まで非待機シート2Uが搬送されたことを検知する。
予測部105は、待機シート2Sが表裏反転路33または手指し給紙路35に搬入された後の給紙搬送の途中において、非待機シート2Uの二次転写位置P2への到着が遅れるか否かを予測する。
詳しくは、中間転写ベルト12に転写されたトナー像が一次転写位置P1kと二次転写位置P2との間の予測タイミング位置P5まで移動したときに、検知部104の検知結果を参照する。トナー像が予測タイミング位置P5まで移動したときに、通過チェック位置P6まで非待機シート2Uが搬送されたことが検知部104により検知されていない場合に、予測部105は、非待機シート2Uの二次転写位置P2への到着が遅れると予測する。
代替給紙制御部106は、非待機シート2Uの二次転写位置P2への到着が遅れると予測された場合に、待機位置P3に停止している待機状態の待機シート2Sを二次転写位置P2へ送る「代替給紙搬送」を行うように搬送機構30を制御する。代替給紙制御部106に制御されて代替給紙搬送が開始された場合に、給紙制御部103は、給紙搬送中の非待機シート2Uが通過チェック位置P6に到着したときに給紙搬送を停止させる。
また、代替給紙制御部106は、印刷ジョブの最終のトナー像が二次転写位置P2に到着するときに待機シート2Sが二次転写位置P2に到着しているように搬送機構30に代替給紙搬送を行わせる。つまり、印刷ジョブにおける最終の印刷に待機シート2Sを使用するように搬送機構30を制御する。
選択部107は、待機搬送の搬送先として、給紙ユニット41内のシート2が両面への印刷が許されるシートである場合には、両面印刷用の表裏反転路33を選択する。両面への印刷が許されるシートの典型例は、両面とも白紙の状態で表裏の区別がない未使用のコピー用紙である。両面への印刷が許されるのであれば、表裏反転路33から代替給紙搬送を行うことで表裏を反転させて二次転写位置P2に供給してトナー像を二次転写しても、何ら支障はない。
選択部107は、給紙ユニット41内のシート2が片面にのみ印刷が許されるシートである場合には、待機搬送の搬送先として手指し給紙路35を選択する。片面にのみ印刷が許されるシートとは、片面のみ使用済みのいわゆる裏紙、伝票またはその他の記入用紙、はがき、封筒、包装紙などのように、印刷するべき面がいずれかの片面に限られるシートである。
手指し給紙路35から代替給紙搬送を行うことにより、給紙ユニット41に載置された状態での上面が二次転写面となる。これは、給紙ユニット41から直接に二次転写位置P2へ供給する場合と同様であるので、代替給紙搬送により供給してトナー像を二次転写しても支障はない。
シート2が両面への印刷のみが許されるシートであるか片面にのみ印刷が許されるシートであるかを判別する方法としては、ユーザが印刷ジョブの入力に際してシートの種類を指定する方法がある。
判定部108は、給紙搬送におけるスリップの起こりやすさに関わる条件値に基づいて、待機搬送が必要であるか否かを判定する。待機制御部102は、待機搬送が必要であると判定された場合に、トナー像の作像の開始に先立って、待機搬送を行うように搬送機構30を制御する。
条件値は、シートの摩擦係数、シートのサイズ、およびシートの坪量(厚さ)のいずれかまたはそれらの組合せとすることができる。例えば、これらの3つの条件値の組合せにより待機搬送が必要であるか否かを判定する場合には、図4に示す判定テーブル70を用意しておき、判定テーブル70に従って待機搬送が必要であるか否かを判定する。
図4の例では、摩擦係数、サイズ、および坪量の条件値がそれぞれ大、中、小の三段階に区分されている。摩擦係数については、これの値が小さいほど、スリップが生じやすく待機搬送の必要性が高い。サイズについては、これの値が大きいほど、搬送ガイドとシートとの接触面積が大きくて搬送を妨げる負荷抵抗が大きいので、スリップが生じやすく待機搬送の必要性が高い。坪量については、これの値が大きいほど、搬送路の湾曲部を通過する際の負荷抵抗が大きいので、スリップが生じやすく待機搬送の必要性が高い。このような待機搬送の必要性を数値化し、3つの条件値における待機搬送の必要性の値の合計がしきい値を超える組合せを、待機搬送が必要な組合せとすることができる。判定テーブル70では、待機搬送が必要な組合せに丸印が付されている。
または、条件値として、搬送機構30の積算使用量を用いることができる。積算使用量が増えるにつれて、搬送用のローラが摩耗したり汚れたりしてスリップが生じやすくなる。
したがって、積算使用量が所定のしきい値を超えている場合に、待機搬送が必要であると判定すればよい。積算使用量として、画像形成装置1の管理情報として制御回路100内で算出して記憶される積算印刷枚数または積算印刷回数を用いることができる。
または、条件値として、給紙搬送における一定の距離の搬送に要した時間またはその経時変化量を用いることができる。この場合において、記憶部109は、シート2が通過チェック位置P6を通過するのに要した時間を定期的に計測し、シート2のサイズおよび計測の日時と対応づけて通過時間情報として記録する。計測した時間そのものに代えて、シート2のサイズ情報に基づいて単位長さ当たりの通過時間を算出して記録してもよい。間隔をあけて2個のシートセンサを配置し、これらのセンサの間をシート2の端縁が移動する時間を通過時間として計測して記録してもよい。
判定部108は、最新の通過時間情報に基づいて、シート2が通過チェック位置P6を通過するのに要した時間の例えば初期値からの経時変化量(初期値との差)を算出し、経時変化量がしきい値を超える場合に、待機搬送が必要であると判定する。
画像形成装置1は、両面印刷モードにおいて、表裏反転路33に搬入可能な複数枚のシート2に対して第一面の印刷(二次転写)を続けて行った後に第二面の印刷と第一面の印刷とを交互に行う。
このような両面印刷モードの動作に際して、待機制御部102は、第一面の印刷を開始する以前に搬送機構30に待機搬送を行わせる。作像制御部101は、待機搬送が間もなく完了するタイミングで作像を開始させる。そして、代替給紙制御部106は、第二面の印刷を開始する前の最後の第一面の印刷に待機シートを用いるように搬送機構30に代替給紙搬送を行わせる。
表裏反転路33に搬入可能なシート2の枚数、すなわちスイッチバック部332と返送部333との区間に収まる枚数は、シート2のサイズに依存する。サイズが大きいほど、搬入可能な枚数は少ない。
例えば、表裏反転路33に搬入可能な枚数が3であるサイズのシート2を5枚使用して10ページ分の画像を印刷する両面印刷ジョブを想定する。この想定において、次のように5枚のシート2が搬送される。
まず、給紙ユニット41から1枚目のシート2を取り出して待機シート2Sとして待機位置P3aに送って待機させる。1ページ目の作像が開始された後に、給紙ユニット41から2枚目および3枚目のシート2(非待機シート2U)を二次転写位置P2へ搬送し、3枚目のシート2が合流位置311を通り過ぎた後、3枚目のシート2に続くように待機位置P3aから待機シート2Sを二次転写位置P2へ搬送する。2枚目、3枚目、1枚目の各シート2に順に第1面の印刷が行われる。これらの3枚のシート2は、表裏反転路33に搬入される。
先頭の2枚目のシート2を表裏反転路33から二次転写位置P2へ搬送し、これと並行して4枚目のシート2(非待機シート2U)を給紙ユニット41から取り出して二次転写位置P2へ向けて搬送する。2枚目のシート2に第2面の印刷が行われ、続けて4枚目のシート2に第1面の印刷が行われる。2枚目のシート2は、排出口303へ搬送され、4枚目のシート2は、表裏反転路33に搬入される。
4枚目のシート2が合流位置311を通り過ぎた後、3枚目のシート2を表裏反転路33から二次転写位置P2へ搬送し、これと並行して5枚目のシート2(非待機シート2U)を給紙ユニット41から取り出して二次転写位置P2へ向けて搬送する。3枚目のシート2に第2面の印刷が行われ、続けて5枚目のシート2に第1面の印刷が行われる。3枚目のシート2は、排出口303へ搬送され、5枚目のシート2は、表裏反転路33に搬入される。
5枚目のシート2が合流位置311を通り過ぎた後、1枚目のシート2(待機シート2S)を表裏反転路33から二次転写位置P2へ搬送する。1枚目のシート2に第2面の印刷が行われる。
その後、1枚目のシート2の排出と並行して、4枚目および5枚目のシート2を順に表裏反転路33から二次転写位置P2へ搬送する。そして、第2面の印刷を終えた4枚目および5枚目のシート2を排出する。
なお、この例において、作像のページ番号の順序は、1、3、5、2、7、4、9、6、8、10である。
また、両面印刷モードの動作に際して、例えば最初の第1面の印刷に使用する予定の非待機シート2Uの到着が遅れると予測した場合に、この非待機シート2Uに代えて、待機させておいた待機シート2Sを最初の第1面の印刷に使用する。その後は、改めて待機シート2Sを待機させることなく、非待機シート2Uを順次に給紙搬送して以後の印刷を続ける。
ただし、例えば以後の印刷の枚数が設定値以上の多数である場合に、途中でいったん作像を停止して作像済のトナー像の二次転写を終えた後に、手指し給紙路35の待機位置P3bに待機シート2Sを待機させて印刷を再開するようにしてもよい。
図5は、代替給紙搬送を行った後に再び待機搬送を行う動作の例を示す図である。図5(A)には代替給紙搬送が開始される直前の搬送路および中間転写ベルト12の状態が示され、図5(B)には代替給紙搬送が行われた後の待機搬送が完了したときの搬送路の状態が示されている。図5の例では、シート2の片面にのみ印刷するカラー印刷モードが想定されている。
図5(A)において、シート2aが待機シート2Sとして表裏反転路33に停止している。中間転写ベルト12は回転しており、一次転写されたトナー像20(20c,20d,20e)が二次転写位置P2に向かって移動している。先頭のトナー像20cは、最終の一次転写位置P1kを通り過ぎており、その先端はちょうど予測タイミング位置P5に到着している。後続のトナー像20d,20eは、一次転写位置P1kを通り過ぎておらず、4色の一次転写の途中の状態である。
主搬送路31においては、先頭のトナー像20cを転写する予定の非待機シート2Uであるシート2cが給紙搬送されている。トナー像20cの次のトナー像20cを転写する予定の非待機シート2Uであるシート2dが給紙ユニット41から取り出されつつある。さらに次のトナー像20dを転写する予定の非待機シート2Uであるシート2eは、給紙ユニット41に載置された状態である。
トナー像20cは予測タイミング位置P5に到着しているが、シート2cは通過チェック位置P6に到着していない。したがって、シート2cの二次転写位置P2への到着が遅れると予測され、待機シート2Sの代替給紙搬送が開始されようとしている。
代替給紙搬送が開始されると、給紙制御部103は、シート2cが通過チェック位置P6に到着するのを待って給紙搬送を一時的に停止させる。また、作像制御部101は、新たなトナー像の作像を一時的に停止させる。しかし、中間転写ベルト12は、回転を続ける。
移動を続けるトナー像20c,20d,20eは、この後、図中に矢印付きの破線91,92,93で対応を示すシート2a,2c,2dに二次転写される。詳しくは、次の通りである。
先頭のトナー像20cは、代替給紙搬送されたシート2a(待機シート2S)に転写される。代替給紙搬送と並行して適切なタイミングで給紙搬送が再開され、トナー像20cに後続する残りのトナー像20d,20eと同数の非待機シート2Uがシート2aに続けて二次転写位置P2に供給される。図5の例では後続ののトナー像の個数が2であるので、通過チェック位置P6に停止中のシート2cとその上流側で停止中のシート2dとの2枚のシート2が給紙搬送される。2枚のシート2c,2dは、対応するトナー像20d,20eが二次転写位置P2に到着するときに到着しているように二次転写位置P2に供給される。そして、トナー像20dがシート2cに、トナー像20eがシート2dに、それぞれ二次転写される。
このように待機シート2Sを含む複数のシート2に既に作像されたトナー像20c〜20eをすべて転写し終えた後に、以後の作像の開始に先立って待機搬送が行われる。図5(B)に矢印付きの実線94,95で経路を示すように、シート2eが新たな待機シート2Sとして給紙ユニット41から取り出されて表裏反転路33に送られる。
作像制御部101は、再開した給紙搬送に続く「再待機搬送」が開始され、シート2eが作像タイミング位置P4まで進んだタイミングで作像を再開させる。再待機搬送は、印刷ジョブにおける2回目以降の待機搬送である。
なお、既に作像されたトナー像20c〜20eのうちの末尾のトナー像20eが実行中の印刷ジョブにおける最終のトナー像である場合は、待機搬送は行われない。末尾のトナー像20eの二次転写、定着、および排出の終了により印刷ジョブが完了する。
図6〜図9は、画像形成装置1における処理の流れを示す図である。図10は、待機モード選択処理の流れを示す図である。図11は、非待機モード処理の流れを示す図である。
図6に示すように、画像形成装置1は、プリント要求(すなわち印刷ジョブ)が入力されるのを待つ(#201)。
プリント要求が入力されると(#201でYES)、シート2を待機させる待機モードまたはシート2を待機させない非待機モードを選択する待機モード選択処理を実行する(#202)。
待機モードが選択された場合は(#203でYES)、待機搬送を開始する(#204)。待機モードが選択されなかった場合は(#203でNO)、非待機モード処理を実行して印刷ジョブを完了させる(#210)。
待機搬送を開始した後、作像開始タイミングが到来するのを待つ(#205)。表裏反転路33の待機位置P3aに待機シート2Sを待機させる場合の作像開始タイミングは、待機搬送されている待機シート2Sが作像タイミング位置P4まで進んだタイミングである。手指し給紙路35の待機位置P3bに待機シート2Sを待機させる場合の作像開始タイミングは、例えば主搬送路31から手指し給紙路35へのスイッチバック搬送を開始したタイミングまたはそれから所定時間が経過したタイミングである。
作像開始タイミングが到来すると(#205でYES)、印刷ジョブに応じたトナー像の作像を開始する(#206)。
作像の開始に続いて、給紙搬送が必要か否かをチェックする(#207)。つまり、実行中の印刷ジョブにおいて使用するシート2の枚数Nが2以上であるか否かをチェックする。枚数Nが1である印刷ジョブでは給紙搬送は必要ではない。
給紙搬送が必要ではない場合は(#207でNO)、図7のステップ#213へ進んで代替給紙搬送を行うとともに、待機シート2Sにトナー像を印刷する二次転写処理(#214)を行うことによって印刷ジョブを完了させる。
給紙搬送が必要である場合は(図6の#207でYES)、枚数Nから待機搬送中の1枚分を差し引いた(N−1)枚の非待機シート2Uの給紙搬送を開始する(#208)。給紙搬送と並行して待機搬送を続けて待機シート2Sを待機位置P3に停止させる(#209)。
待機シート2Sを待機させた後、図7に示すように、中間転写ベルト12に転写されたトナー像が予測タイミング位置P5まで移動するのを待つ(#211)。トナー像が予測タイミング位置P5まで移動すると(#211でYES)、給紙搬送中であるか否かをチェックする(#212)。
給紙搬送中でない場合は(#212でNO)、上述したステップ#213〜#214の処理を行う。
給紙搬送中である場合は(#212でYES)、給紙搬送中の非待機シート2Uが通過チェック位置P6に到着したか否かを判定する(#215)。つまり、非待機シート2Uの二次転写位置P2への到着が遅れるか否かを予測する。
非待機シート2Uが通過チェック位置P6に到着していない場合に(#215でNO)、つまり非待機シート2Uの二次転写位置P2への到着が遅れると予測した場合に、代替給紙搬送を開始し(#216)、新たな作像をいったん停止する(#217)。また、到着していいなかった非待機シート2Uが通過チェック位置P6に到着するのを待って給紙搬送をいったん停止する(#218)。
次に、代替給紙搬送した待機シート2Sに二次転写する二次転写処理を実行し(#219)、図8のステップ#222へ進む。
ステップ#222において、通過チェック位置P6に停止している非待機シート2Uが印刷ジョブにおける最終のシート2(N枚目)であるか否かをチェックする。最終のシート2でない場合は(#222でNO)、図9のステップ#229へ進む。図9に示す処理の流れを後に説明する。
通過チェック位置P6に停止している非待機シート2Uが最終のシート2である場合は(#222でYES)、中間転写ベルト12に最終のシート2に転写するべきトナー像があるか否かをチェックする(#223)。
ステップ#223でYESの場合は、直ちに給紙搬送を再開し(#224)、最終のシート2にトナー像を二次転写して印刷ジョブを完了させる(#225)。この場合は、待機シート2Sを待機させていない状態での非待機シート2Uの搬送である非待機給紙搬送を行うことになる。
ステップ#223でNOの場合は、作像を再開するともに給紙搬送を再開し(#226、#227)、新たに作像したトナー像を最終のシート2に二次転写して印刷ジョブを完了させる(#228)。
図7に戻って、ステップ#215でNOの場合は、遅れなく適正に給紙搬送したシート2に順次にトナー像を二次転写する動作を、印刷ジョブの最終の1つ前のトナー像を二次転写するまで繰り返す(#220、#221、#211、#212、#215)。
印刷ジョブの最終の1つ前のトナー像を二次転写すると(#221でYES)、ステップ#213へ進んで代替給紙搬送を行い、印刷ジョブの最終のトナー像を代替給紙搬送したシート2に二次転写して印刷ジョブを完了させる(#214)。
図9に示す処理は、代替給紙搬送を行った後に改めて待機シート2Sを待機させる必要がある場合に実行される。
図9において、待機シート2Sに1つのトナー像を二次転写した後の中間転写ベルト12に、1以上のm個のトナー像(後続画像)があるか否かをチェックする(#229)。
m個のトナー像がある場合は(#229でYES)、給紙搬送を再開し(#230)、給紙搬送したm枚の非待機シート2Uにm個のトナー像を順次に二次転写する(#231、#232)。m枚目の非待機シート2Uが印刷ジョブの最終のシート2(N枚目)である場合は(#233でYES)、m枚の非待機シート2Uを排出して印刷ジョブを完了させる。
m枚目の非待機シート2Uが印刷ジョブの最終のシート2ではない場合は(#233でNO)、給紙搬送を停止し(#234)、再待機搬送を開始する(#235)。
作像開始タイミングが到来するのを待って作像を開始し(#236、#237)、給紙搬送を再開する(#238)。再待機搬送中の待機シート2Sを待機位置P3に停止させて(#239)、図7のステップ#211に戻る。
図10に示すように、待機モード選択処理においては、自動モードが選択されているか否かをチェックする。自動モードは、画像形成装置1が待機搬送の要否を判断するモードである。画像形成装置1には、自動モードとともに、ユーザが待機搬送の要否を指定する手動モードが設けられている。自動モードおよび手動モードは、択一的に選択される。
自動モードが選択されていない場合は(#301でNO)、つまり手動モードが選択されている場合は、ユーザにより指定されたモードを確認し(#302)、指定されたモードに応じたステップへ進む。ユーザが指定することができるモードは、非待機モード、待機モードA、および待機モードBである。
非待機モードは、待機位置P3に待機シート2Sを待機させることなく従来と同様にシート2を二次転写位置P2に供給して印刷を行うモードである。非待機モードが指定されている場合は、ステップ#304に進む。
待機モードAは、両面印刷用の表裏反転路33を利用して待機シート2Sを待機させておくモードである。待機モードAが指定されている場合は、ステップ#305に進む。
待機モードBは、手指し給紙路35を利用して待機シート2Sを待機させておくモードである。待機モードBが指定されている場合は、ステップ#307に進む。
他方、自動モードが選択されている場合は(#301でYES)、スリップ傾向があるか否かを判定する(#303)。つまり、給紙搬送の遅れの原因となるスリップが起こるおそれがあるか否かを判定する。この判定は、例えば印刷ジョブの設定情報に含まれるシートのサイズおよび種類に応じた判定結果を判定テーブル70から読み出すものとすることができる。搬送機構30の積算使用量、または上に述べた通過時間の経時変化量がしきい値を超える場合にスリップ傾向があると判定してもよい。判定テーブル70と積算使用量または通過時間の経時変化量とを組み合わせて判定することもできる。
スリップ傾向がないと判定した場合は(#303でNO)、非待機モードを選択し(#304)、図6のフローに戻る。非待機モードの選択は、シート2を待機させない印刷動作を設定することでもある。
スリップ傾向があると判定した場合は(#303でYES)、印刷ジョブに使用する給紙ユニット41に載置されているシート2が両面への印刷が許されるシートであるか否かをチェックする(#305)。このチェックでは、ユーザが例えば給紙ユニット41にシート2を載置するときに入力したシートの種類を参照する。
給紙ユニット41のシート2が両面への印刷が許されるシートである場合は(#305でYES)、待機モードAを選択する(#306)。待機モードAの選択は、両面印刷時の搬送経路である表裏反転路33を待機搬送の搬送先に設定することでもある。両面への印刷が許されるシートであれば、待機シート2Sが表裏反転して二次転写位置P2に供給されても問題は生じない。すなわち、表裏反転しない場合と同様の印刷結果が得られる。
給紙ユニット41のシート2が両面への印刷が許されるシートではない場合は(#305でNO)、手指しトレイ43にシート2があるか否かをチェックする(#307)。もしもシート2が載置されている状態の手指し給紙路35にスイッチバック搬送で待機シート2Sを待機させると、ジャムが発生するおそれがある。このため、手指しトレイ43のシートの有無をチェックする。
手指しトレイ43にシート2がない場合は(#307でNO)、待機モードBを選択する(#308)。そして、手指しトレイ43にシート2を載置しないようユーザに注意を促すメッセージを操作パネル1Eのタッチパネルディスプレイ150に表示させる(#309)。待機モードBの選択は、手指し給紙路35を待機搬送の搬送先に設定することでもある。
手指しトレイ43にシート2がある場合は(#307でNO)、非待機モードを選択し(#310)、待機シート2Sを待機させることができないことを例えば操作パネル1Eにおけるメッセージの表示によってユーザに通知する。印刷ジョブがネットワークプリンティングである場合は、ユーザがジョブの入力に用いたホスト装置にメッセージを表示させる。
図11に示すように、非待機モード処理においては、作像を開始し(#401)、その後に給紙搬送を開始し(#402)、中間転写ベルト12に転写されたトナー像が予測タイミング位置P5まで移動するのを待つ(#403)。
トナー像が予測タイミング位置P5まで移動すると(#403でYES)、給紙搬送中の非待機シート2Uが通過チェック位置P6に到着したか否かを判定する(#404)。
非待機シート2Uが通過チェック位置P6に到着した場合は(#404でYES)、つまり給紙搬送が正常に進行している場合は、非待機シート2Uにトナー像を転写して定着後に排出する二次転写処理を印刷ジョブの最終のシート2を排出するまで繰り返す(#405、#406)。
非待機シート2Uが通過チェック位置P6に到着していない場合は(#404でNO)、エラー処理を実行する(#407)。エラー処理として、ジャムが発生したときと同様に給紙搬送を中止し、搬送路からのシート2の取除きをユーザに依頼するメッセージを表示する。また、新たな作像を中止し、既に作像して中間転写ベルト12に転写したトナー像を二次転写せずにベルトクリーナにより中間転写ベルト12から除去する。
以上の実施形態によると、非待機シート2Uの給紙搬送の遅れに起因するトナー像の廃棄を従来よりも低減することができる。それによって、トナーの無駄な消費を低減することができるとともに、トナー像の廃棄にともなうトナーの散乱による装置内の汚れを防ぐことができる。
表裏を反転させずにシート2を二次転写位置P2に供給することができる手指し給紙路35に待機シート2Sを待機させておくことができるので、裏紙などの片面にのみ印刷が許されるシート2を給紙ユニット41にセットする場合にも、待機シート2Sを待機させておくことができる。
上に述べた実施形態においては、手指しトレイ43にシート2がある場合に待機モードBの選択を禁止したが、手指し給紙路35に待機シート2Sを待機させるときにジャムが発生するおそれがない場合は、手指しトレイ43にシート2がある場合に待機モードBを選択してもよい。手指しトレイ43にはじめから載置されていたシート2の上に待機搬送により待機シート2Sが重なっても、代替給紙搬送により待機シート2Sが手指しトレイ43から取り出され、はじめから載置されていたシート2は元のまま残る。
両面印刷モードの動作は、第2面の印刷を始める前に限って待機シート2Sを待機させておく動作に限らない。上に述べたように、表裏反転路33の待機シート2Sを第1面の印刷に使用した後に、待機位置P3を表裏反転路33から手指し給紙路35に切り替えて待機シート2Sを待機させることができる。これによると、第2面の印刷を始めた後の給紙搬送に遅れが生じても、作像済みのトナー像を廃棄せずに待機シート2Sに二次転写して印刷ジョブを完了させることができる。
また、両面印刷モードにおいては、待機シート2Sの待機に表裏反転路33を利用せずに、手指し給紙路35のみを利用するようにしてもよい。
上に述べた実施形態において、中間転写ベルト12の回転周速度Vaおよび給紙搬送の搬送速度Vbの一方または両方を可変とすることができる。すなわち印刷ジョブに応じて速度の最適化を行ってもよい。
回転周速度Vaを変更する場合は、待機シート2Sの二次転写位置P2への供給が間に合うように、つまり上述の(5)式を満たすように、予測タイミング位置P5を変更し、それに合わせて通過チェック位置P6も変更する。
搬送速度Vbのみを変更する場合は、通過チェック位置P6が予測タイミング位置P5に対応する位置となるように、つまり(3)式を満たすように、通過チェック位置P6を変更する。
いずれにしても通過チェック位置P6を変更すると、シートセンサ56のセンサ位置と通過チェック位置P6とがずれるので、このずれを考慮して、搬送が遅れるか否かを予測する。搬送速度Vbが大きくすると通過チェック位置P6は上流側に移動するので、例えば、搬送速度Vbをその可変範囲の上限としたときの通過チェック位置P6がセンサ位置となるようにシートセンサ56を配置しておく。これによると、搬送速度Vbを上限よりも小さくした場合は、通過チェック位置P6がセンサ位置の下流側になる。言い換えれば、センサ位置が通過チェック位置P6の上流側になる。したがって、上述したように、予測を行うタイミングよりもセンサ位置から通過チェック位置P6までの正常な搬送の所要時間だけ早いタイミングまでにシートセンサ56が非待機シート2Uを検出したか否かを判定すればよい。
または、通過チェック位置P6になり得る複数の位置にそれぞれ対応する複数のシートセンサを配置しておき、設定した搬送速度Vbに応じた通過チェック位置P6に対応するシートセンサの出力に基づいて、予測を行ってもよい。
上に述べた実施形態においては、代替給紙搬送を行った場合に、中間転写ベルト12に既に一次転写されているトナー像のみを二次転写した後に、再待機搬送を行って待機シート2Sを再び待機させるものとして説明したが、これに限らない。代替給紙搬送を開始するときに、一次転写はされていないが感光体4に作像されまたは作像途中のトナー像がある場合は、そのトナー像を一次転写し、さらに二次転写し、その後に再待機搬送を行うようにしてもよい。ただし、感光体4のトナー像については一次転写を取り止めて、イメージングユニット3のクリーナ8によって除去してもよい。
モノクロ印刷モードの印刷色は、ブラックに限らない。イエロー、マゼンタ、シアンのいずれでもよいし、これらの混色でもよい。
上に述べた実施形態においては、イメージングユニット3の配列方向を水平方向とした構成の画像形成装置1を挙げたが、イメージングユニット3の配列方向を垂直方向とする構成であってもよい。表裏反転路33および手指し給紙路35とは違って待機シート2Sの待機にのみ用いる副搬送路を設けてもよい。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理の内容、順序、またはタイミング、給紙ユニット41の個数、各種の位置P3,P4,P5,P6などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
2、2a,2b シート
2S 待機シート
10 作像部
12 中間転写ベルト(被転写体)
19 ハウジング
20 トナー像(画像)
30 搬送機構
31 主搬送路
33 表裏反転路(副搬送路)
35 手指し給紙路(副搬送路)
41,41a,41b 給紙ユニット(供給部)
43 手指しトレイ(供給部)
101 作像制御部
102 待機制御部
103 給紙制御部
104 検知部
105 予測部
106 代替給紙制御部
107 選択部
108 判定部
109 記録部
303 排出口
311,313 合流位置(副搬送路が合流する位置)
P1,P1y,P1m,P1c,P1k 一次転写位置
P2 二次転写位置
P3,P3a,P3b 待機位置
P4 通過チェック位置
P5 予測タイミング位置

Claims (13)

  1. 画像を作像する作像部と、
    複数のシートを供給する供給部と、
    前記供給部から二次転写位置を経て前記複数のシートを排出する排出口まで通じる主搬送路と、
    前記供給部から前記複数のシートのうちの待機シートが搬入される搬送路であって、前記二次転写位置の上流側で前記主搬送路と合流する副搬送路と、
    前記主搬送路での前記複数のシートの搬送および前記副搬送路での前記待機シートの搬送を行う搬送機構と、
    前記作像部により作像された前記画像が転写される一次転写位置から前記二次転写位置へ当該画像を移動させる被転写体と、
    前記画像が前記二次転写位置に到着するまでに前記待機シートを当該二次転写位置へ送ることができる位置である前記副搬送路内の待機位置へ前記供給部から前記待機シートを送る待機搬送を行うように前記搬送機構を制御する待機制御部と、
    前記複数のシートのうちの前記待機シートではない非待機シートを前記供給部から前記二次転写位置へ送る給紙搬送を行うように前記搬送機構を制御する給紙制御部と、
    前記給紙搬送の途中において、前記二次転写位置への前記非待機シートの到着が前記画像の到着よりも遅れるか否かを予測する予測部と、
    前記二次転写位置への前記非待機シートの到着が遅れると予測された場合に、前記待機位置から前記二次転写位置へ前記待機シートを送る代替給紙搬送を行うように前記搬送機構を制御する代替給紙制御部と、を有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記主搬送路における前記副搬送路が合流する位置と前記供給部との間の通過チェック位置まで前記非待機シートが前記給紙搬送により搬送されたことを検知する検知部を有し、
    前記予測部は、前記画像が前記一次転写位置と前記二次転写位置との間の予測タイミング位置まで移動したときに、前記通過チェック位置まで前記非待機シートが搬送されたことが前記検知部により検知されていない場合に、当該二次転写位置への当該非待機シートの到着が遅れると予測する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記給紙制御部は、前記代替給紙搬送が開始された場合に、給紙搬送中の前記非待機シートが前記通過チェック位置に到着したときに前記給紙搬送を停止させる、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記作像部を制御する作像制御部を有し、
    前記代替給紙搬送が開始された場合において、
    作像制御部は、前記作像部による新たな画像の作像を停止させ、
    前記給紙制御部は、前記待機シートに転写される前記画像に後続する1以上の後続画像が既に作像されている場合に、前記複数のシートのうちの前記通過チェック位置に停止中の前記非待機シートを少なくとも含む当該後続画像と同数のシートを前記二次転写位置へ送る非待機給紙搬送を前記搬送機構に行わせ、
    前記待機制御部は、前記複数のシートのうちの1枚のシートを新たな待機シートとして前記供給部から前記待機位置まで送る再待機搬送を前記搬送機構に行わせる、
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記代替給紙制御部は、ジョブの最終の画像が前記二次転写位置に到着するときに前記待機シートまたは前記新たな待機シートが当該二次転写位置に到着しているように前記代替給紙搬送を前記搬送機構に行わせる、
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記副搬送路として、前記二次転写位置の下流側で前記主搬送路から分岐した両面印刷用の表裏反転路を備える、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記主搬送路を覆うハウジングの外においてシートの載置が可能な手指しトレイを有するとともに、
    前記手指しトレイに通じかつ前記二次転写位置の上流側で前記主搬送路と合流する手指し給紙路を前記副搬送路として備えており、
    前記搬送機構は、前記手指しトレイに載置された前記シートを前記二次転写位置に供給するための正方向搬送と、前記供給部から前記二次転写位置へ向かう前記待機シートを前記手指し給紙路へ搬入するための逆方向搬送とが可能に構成されている、
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記複数のシートが両面への印刷が許されるシートである場合には、前記待機搬送の搬送先として前記表裏反転路を選択し、前記複数のシートが片面への印刷のみが許されるシートである場合には、前記待機搬送の搬送先として前記手指し給紙路を選択する選択部を有する、
    請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記表裏反転路に搬入可能な複数枚のシートに対して第一面の印刷を続けて行った後に第二面の印刷と第一面の印刷とを交互に行う両面印刷モードにおいて、
    前記待機制御部は、前記第一面の最初の印刷を開始する以前に前記待機搬送を行わせ、
    前記代替給紙制御部は、前記第二面の印刷を開始する前の最後の前記第一面の印刷に前記待機シートを用いるように前記代替給紙搬送を行わせる、
    請求項6ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記給紙搬送におけるスリップの起こりやすさに関わる条件値に基づいて、前記待機搬送が必要であるか否かを判定する判定部を有し、
    前記待機制御部は、前記待機搬送が必要であると判定された場合に、前記待機搬送を行うように前記搬送機構を制御する、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記判定部は、前記複数のシートの摩擦係数、前記複数のシートのサイズ、および前記複数のシートの坪量のいずれかまたはそれらの組合せを前記条件値として取得し、当該条件値が設定範囲外である場合に前記待機搬送が必要であると判定する、
    請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記判定部は、前記搬送機構の積算使用量を前記条件値として取得し、当該条件値が設定範囲外である場合に前記待機搬送が必要であると判定する、
    請求項10記載の画像形成装置。
  13. 前記主搬送路における前記供給部から前記二次転写位置までの間で一定の距離をシートが移動するのに要した時間を定期的に計測して記録部を有し、
    前記判定部は、記録部により記録されている最新の前記時間または最新の前記時間とそれよりの以前に記録された前記時間との差を前記条件値として取得し、当該条件値が設定範囲外である場合に前記待機搬送が必要であると判定する、
    請求項10記載の画像形成装置。
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