JP2020111908A - 場所打ちコンクリート杭の構築方法及び底部注入管 - Google Patents

場所打ちコンクリート杭の構築方法及び底部注入管 Download PDF

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Abstract

【課題】杭孔に鉄筋かごをスムーズに建て込んで構築し、沈下を抑制することができる場所打ちコンクリート杭の構築方法と、この構築方法に用いる底部注入管を提供する。【解決手段】場所打ちコンクリート杭1の構築方法は、杭孔101を地盤100に掘削する杭孔掘削工程、下向き凸状に形成された底部注入管32が下方に配管された鉄筋かご20を杭孔101内に建て込む建て込み工程、杭孔101内に生コンクリートを打設して地盤100内に場所打ちコンクリート杭1を構成するコンクリート打設工程、及び一端が地上から杭底部1aまで延びる鉛直注入管31に接続され、他端が杭底部1aから地上まで延びる鉛直排出管33に接続された底部注入管32から注入材を注入する注入工程を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、構築した場所打ちコンクリート杭の沈下を抑制することができる場所打ちコンクリート杭の構築方法と、この構築方法に用いる底部注入管に関する。
従来より、地盤に掘削した杭孔内に鉄筋かごを建て込み、鉄筋かごが建て込まれた杭孔内にコンクリートを打設して地中に構成するコンクリート構造の杭である場所打ちコンクリート杭は、所望の杭長や杭径で構成できるため、様々な工事等に多用されている。
このような場所打ちコンクリート杭において、例えば特許文献1に開示の工法は、先端プレロード場所打ち杭工法といい、杭孔の底部の地盤である杭底地盤に予め荷重(以下、「プレロード」という。)を作用させて場所打ちコンクリート杭の沈下を抑制している。具体的には、杭先端位置となる杭底に注入バッグを配置した状態でコンクリートを打設し、コンクリート硬化後に注入バッグ内に注入材を注入して注入バッグを杭先端から下方に向けて膨張させることによって杭先端の杭底地盤に荷重を作用させ、プレロードが作用した杭底地盤を予め圧縮させて以後の杭の沈下を抑制できるとされている。
上述のような先端プレロード場所打ち杭工法では、注入バッグを杭先端となる杭孔底部に配置する必要があるため、上述したように鉄筋かごの底部に注入バッグを配置した状態で鉄筋かごとともに杭孔に建て込む。しかしながら、杭底地盤にプレロードを作用させて注入バッグは杭底全体を覆う大きさであり、杭底全体を覆う大きさの注入バッグが杭孔への建て込み時に建て込み抵抗となり、スムーズな建て込みができないおそれがあった。
特開2001−214438号公報
そこで本発明では、杭孔に鉄筋かごをスムーズに建て込んで構築した場所打ちコンクリート杭の沈下を抑制することができる場所打ちコンクリート杭の構築方法と、この構築方法に用いる底部注入管を提供することを目的とする。
この発明は、場所打ちコンクリート杭のための杭孔を地盤に掘削する杭孔掘削工程、杭底部の全体に亘って下向き凸状に形成された底部注入管が下方に配管された鉄筋かごを前記杭孔内に建て込む建て込み工程、前記杭孔内にコンクリートを打設して前記地盤内に場所打ちコンクリート杭を構成するコンクリート打設工程、及び一端が地上から前記杭底部まで延びる鉛直注入管に接続され、他端が前記杭底部から地上まで延びる鉛直排出管に接続された前記底部注入管から注入材を注入する注入工程を行う場所打ちコンクリート杭の構築方法であることを特徴とする。
あるいは、この発明は、地盤に掘削された杭孔内に建て込む鉄筋かごの下方に配管されるとともに、前記鉄筋かごが建て込まれた杭孔内に打設されたコンクリートによって構築される場所打ちコンクリート杭の杭底部に配設され、一端が地上から前記杭底部まで延びる鉛直注入管に接続され、他端が前記杭底部から地上まで延びる鉛直排出管に接続されるとともに、前記杭底部の全体に亘る下向き凸状に形成され、注入材を注入する底部注入管であることを特徴とする。
上記注入材は、セメントミルク、モルタル、あるいは所定径の骨材を含有するセメント系注入材など、杭底地盤の状況などに応じて適した注入材とすることができる。
この発明により、鉄筋かごを杭孔にスムーズに建て込んで構築した場所打ちコンクリート杭の沈下を抑制することができる。
詳述すると、鉄筋かごの下方に杭底部の全体に亘る下向き凸状に形成された底部注入管が配設されているため、注入材を封入する注入袋が取り付けられた鉄筋かごを建て込む場合に比べ、特に、杭底部全体に亘るものの、螺旋渦巻き状に形成されている底部注入管が鉄筋かごの前記杭孔への建て込みに支障することなく、スムーズに鉄筋かごを建て込んで場所打ちコンクリート杭を構築することができる。
また、前記底部注入管より杭底部に対向する杭底地盤に対して注入材を注入するため、特に、前記杭底地盤において削孔によって緩んだ部分などに対して注入材を注入することで、杭底地盤を地盤改良して場所打ちコンクリート杭の沈下を確実に抑制することができる。
なお、杭底部の全体に亘って下向き凸状に形成された底部注入管は、杭底部全面を覆うことを意味するのではなく、曲げ部を設けたり、分岐部及び合流部を設けたりして全面に拡がるように配管されることをいう。
また、上述の下向き凸状とは、杭底部の全体に亘って配管された全体として略下向き凸状であることをいう。
この発明の態様として、前記底部注入管は、下向きに凸な螺旋渦巻き状であってもよい。
この発明により、注入材をスムーズに導通させることができる。
詳述すると、下向きに凸な螺旋渦巻き状に形成された前記底部注入管は、滑らかな、いわゆる一筆書き状の曲線であるため、急な曲げ部、すなわち高曲率部は形成されず、注入材をスムーズに導通させることができ、底部注入管で注入材が閉塞するおそれを抑制することができる。
なお、上述の下向きに凸な螺旋渦巻き状とは、平面視渦巻き状、かつ正面視円錐台状あるいは正面視円錐状であることをいう。
またこの発明の態様として、下向き凸状に形成された前記底部注入管の平面視中央の下端部に前記鉛直注入管に接続され、前記底部注入管の平面視外側の上端部に前記鉛直排出管が接続されてもよい。
この発明により、前記底部注入管において、重力が作用する下方から上方、かつ平面視中央から外側に向かって、注入材を送り出しながら、所定圧力で前記注入材を前記底部注入管から杭底地盤に注入し、杭底地盤を地盤改良して場所打ちコンクリート杭の沈下をさらに抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記鉛直排出管に閉止弁を備え、前記注入工程において、前記鉛直注入管から前記底部注入管を通り前記鉛直排出管から排出されるまで前記注入材を導通させ、前記鉛直排出管から前記注入材が排出されたのち前記閉止弁を閉止し、所定圧力に達するまで前記鉛直注入管から前記注入材を注入してもよい。
この発明により、前記底部注入管より杭底部に対向する杭底地盤に対して注入材を注入するため、杭底地盤を地盤改良して場所打ちコンクリート杭の沈下をより抑制することができる。
詳述すると、前記底部注入管の一端に接続され、地上から前記杭底部まで延びる鉛直注入管から注入された前記注入材が前記底部注入管を通り、前記底部注入管の他端に接続され、他端が前記杭底部から地上まで延びる鉛直排出管から排出されるため、注入材の注入経路のいずれかで閉塞が生じていないことを確認しながら、確実に注入することができる。
また、前記鉛直排出管から前記注入材が排出されたのち前記閉止弁を閉止し、所定圧力に達するまで前記鉛直注入管から前記注入材を注入するため、所定圧力で注入材を前記底部注入管から杭底地盤に注入して杭底地盤を地盤改良し、場所打ちコンクリート杭の沈下をより抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記底部注入管は、所定間隔を隔てて形成された注入孔を複数有する管本体で構成されてもよい。
上記管本体は、鋼管や樹脂管など、コンクリート打設工程におけるコンクリートの打設圧力によって損傷しない強度を有する管体であればよく、例えば、耐圧性及び耐候性に加え、可撓性を有するサクションホースなどとすることができる。
この発明により、前記管本体に設けた注入孔から杭底地盤に前記注入材を確実に注入し、杭底地盤を地盤改良して場所打ちコンクリート杭の沈下を確実に抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記底部注入管に、前記管本体に形成された前記注入孔を閉塞するとともに、所定圧力で開放する閉塞体が備えられてもよい。
この発明により、管本体に設けた複数の注入孔を、所定圧力で開放する閉塞体で閉塞するため、コンクリート打設工程におけるコンクリートによって前記管本体の注入孔が閉塞し、注入材を注入できないという不具合が生じることがない。
また、注入孔を閉塞する閉塞体が所定圧力で開放するため、開放された注入孔から前記注入材を前記底部注入管から杭底地盤に注入し、杭底地盤を地盤改良して場所打ちコンクリート杭の沈下をさらに抑制することができる。
また、上記閉塞体は、一部を挿入して注入孔を閉塞する態様、注入孔の外側を覆うように貼り付けて閉塞する態様、一部を挿入するとともに、注入孔の外側を覆う態様など、注入孔を閉塞するとともに、所定の圧力で閉塞状態を開放できる閉塞体であればよい。
またこの発明の態様として、前記底部注入管に、前記管本体を覆うとともに、前記所定圧力で前記注入材が導出可能に破損するカバー体が備えられてもよい。
この発明により、注入孔を複数有する管本体を前記カバー体で覆っているため、コンクリート打設工程におけるコンクリートによって前記管本体の注入孔が閉塞し、注入材を注入できないという不具合が生じることがない。また、所定圧力でカバー体が破損するため、カバー体の破損部分から導出された前記注入材を前記底部注入管から杭底地盤に注入し、杭底地盤を地盤改良して場所打ちコンクリート杭の沈下をさらに抑制することができる。
また、上記カバー体は、注入材を注入する際の注入圧力で破損すれば、どのようなカバー体であってもよく、例えば、一般的にサニーホース(登録商標)と呼ばれる樹脂製送排水ホースなどとすることができる。また、カバー体には、前記所定圧力で確実に破損するようなスリットや切り込みなどの破損を促進する破損促進処理を行ってもよい。
またこの発明の態様として、前記鉄筋かご底部と前記底部注入管との間に、前記杭孔内に打設するコンクリートの前記底部注入管の周囲まで侵入することを抑止する侵入抑止手段が設けられてもよい。
この発明により、前記杭孔内に打設するコンクリートが前記底部注入管の周囲まで侵入することを抑止でき、前記底部注入管の注入孔を閉塞するおそれを低減することができる。
本発明により、杭孔に鉄筋かごをスムーズに建て込んで構築した場所打ちコンクリート杭の沈下を抑制することができる場所打ちコンクリート杭の構築方法と、この構築方法に用いる底部注入管を提供することができる。
場所打ちコンクリート杭の断面図。 注入管付き鉄筋かごの説明図。 底部注入管の説明図。 場所打ちコンクリート杭の構築方法のフローチャート。 場所打ちコンクリート杭の構築方法の概略図。 別の実施形態の底部注入管の説明図。 さらに別の実施形態の底部注入管の説明図。
場所打ちコンクリート杭1及びその構築方法並びに、注入管付き鉄筋かご10の一実施形態を以下図面とともに説明する。
図1は場所打ちコンクリート杭1の断面図を示し、図2は注入管付き鉄筋かご10の説明図を示し、図3は底部注入管32の説明図を示している。
詳述すると、図2(a)は注入管付き鉄筋かご10の底面側からの斜視図を示し、注入管付き鉄筋かご10の底面図を示し、図2(b),(c)は鉄筋かご20の底面図を示している。また、図3は底部注入管32を構成する注入管体40を直線状にしてその一部を図示しており、図3(a)はカバー体60の内部の管本体50を破線で示した注入管体40の正面図であり、図3(b)は管本体50を図示し、管本体50に被せるカバー体60を破線で示している。そして、図3(c)は図3(a)におけるa−a矢視拡大断面図を示し、図3(d)は図3(b)におけるb−b矢視拡大断面図を示している。
また、図4は場所打ちコンクリート杭1の構築方法のフローチャートを示し、
図5は場所打ちコンクリート杭1の構築方法の概略図を示している。
詳しくは、図5(a)は杭孔掘削工程の概略図であり、図5(b)は建て込み削工程の概略図であり、図5(c)はコンクリート打設工程の概略図であり、5(d)は注入工程における第1注入工程の概略図であり、図5(e)は注入工程における第2注入工程の概略図であり、図5(f)は注入完了状態の概略図である。
なお、図1においては円形金網70について概略的に図示しており、図2(a)及び図5では円形金網70の図示を省略している。
場所打ちコンクリート杭1は、地盤100に掘削した杭孔101内に建て込まれた注入管付き鉄筋かご10と、注入管付き鉄筋かご10が建て込まれた杭孔101内に打設されたコンクリート2とで構成されたコンクリート構造の杭である。
なお、後述する杭孔掘削工程でアースドリル110によって掘削される杭孔101の杭孔底部101aは下向き凸な円錐状となるため、杭孔101に打設された生コンクリートによって構築される場所打ちコンクリート杭1の杭底部1aも下向き凸な円錐状となる。
また、図1、図2、図5において、場所打ちコンクリート杭1や注入管付き鉄筋かご10を所定の長さや径で図示しているが、このような長さや径に限定されず、場所打ちコンクリート杭1として要する所望の支持力を構成できる長さや径で構成される。
注入管付き鉄筋かご10は、場所打ちコンクリート杭1としての構造部材である鉄筋かご20と、杭孔101の底部の地盤100である杭底地盤100aに注入材Gを注入して地盤改良するための注入管30と、鉄筋かご20の底面と注入管30との間に配置された円形金網70とで構成している。
鉄筋かご20は、周方向に所定間隔を隔てて複数本配置した鉛直方向の主鉄筋21と、周方向に所定間隔を隔てて複数本配置した主鉄筋21の外側において、鉛直方向に所定間隔を隔てて複数本配置された平面視円形の帯鉄筋22とで略円筒状に構成されている。
注入管30は、地盤100の地表から杭孔101内の底部まで延びる鉛直注入管31と、鉄筋かご20の底部に配管される底部注入管32と、杭孔101内の底部から地盤100の地表まで延びる鉛直排出管33とで構成されている。
詳述すると、鉛直注入管31は、鉄筋かご20の外側に配置され、地上に露出する上端部には圧力計P1(図5参照)が接続されるとともに、図示省略する注入ポンプを接続される。鉛直注入管31の下端部31aは、底面視中央に向かって下斜め方向に延びるとともに、後に詳しく説明する底部注入管32の中央下端部32aに接続されている。
底部注入管32は、図3に示す注入管体40を巻き回して、場所打ちコンクリート杭1の杭底部1aに対応する、つまり杭孔101の杭孔底部101aに対応するように平面視渦巻き状、かつ正面視下向きの略円錐台状に形成されている。
また、平面視渦巻き状、かつ正面視下向きの略円錐台状に形成された底部注入管32の平面視中央の下端部である中央下端部32aが上述したように、鉛直注入管31の下端部31aと接続されている。
さらに、平面視径外側の上端部である外側上端部32bは、後に詳しく説明する鉛直排出管33の下端部33aに接続されている。また、底部注入管32は、鉄筋かご20の底部に径方向に配置した取り付け部材23及び取り付け部材23に取付けた円形金網70を介して鉄筋かご20の底部に取り付けられている。
鉛直排出管33は、鉛直注入管31と径方向に対向する鉄筋かご20の外側に配置され、地上に露出する上端部には圧力計P2(図5参照)と閉止弁34(図5参照)が接続される。鉛直排出管33の下端部33aは、上述の底部注入管32の外側上端部32bに接続されている。
このように構成された注入管30は、後述する注入材Gが導通可能な管体であるが、注入管30のうち底部注入管32は、図3に示す注入管体40で構成している。
注入管体40は、注入材Gを導通可能で、コンクリート打設工程におけるコンクリートの打設圧力によって損傷しない耐圧性及び耐候性に加え、可撓性を有する例えば、サクションホースなどで構成する管本体50と、管本体50を覆うカバー体60とで構成している。
管本体50は、円形断面の下半部分において、長手方向に所定間隔を隔てるとともに、千鳥配置された複数の注入孔51を備えている。注入孔51は、後述する注入材Gが導通可能な径で構成している。
カバー体60は、注入材Gを注入する際の注入圧力で外部と導通可能に破損する強度であり、例えば、一般的にサニーホース(登録商標)と呼ばれる樹脂製送排水ホースなどで構成することができる。なお、強度があるカバー体60の場合には、所定の注入圧力で確実に破損するようなスリットや切り込みなどの破損を促進する破損促進処理を行ってもよい。本実施形態においては、注入材Gの注入圧力を1.5MPaとし、カバー体60は注入材Gの注入圧力1.5MPaより低い0.8MPaで破損するような強度で構成している。
このように構成した注入管30によって、杭底部1aに対向する杭底地盤100aに対して注入する注入材Gは、セメントミルク、モルタル、あるいは所定径の骨材を含有するセメント系注入材などいわゆるグラウト材と呼ばれ、杭底地盤100aの状況などに応じて適した性状で構成される。
円形金網70は、取り付け部材23に取付けられ、鉄筋かご20の底面と注入管30との間に配置される金網であり、杭孔101より小径、且つ鉄筋かご20及び注入管30よりひと回り大きな平面視円形状に形成されている。なお、円形金網70は、杭孔101内に打設するコンクリートが、底部注入管32側にまで侵入しかないようにするための金網であり、本実施形態では10mmメッシュの金網を用いている。
また、円形金網70は平板状に形成し、取り付け部材23に固定し、平面視渦巻き状、かつ正面視下向きの略円錐台状に形成された底部注入管32に沿うように変形させて配置してもよいし、予め正面視下向きの略円錐台状に形成してもよい。
続いて、場所打ちコンクリート杭1の構築方法のフローチャートを示す図4、
場所打ちコンクリート杭1の構築方法の概略図を示す図5とともに、場所打ちコンクリート杭1の構築方法について説明する。
まず、図5(a)に示すように、アースドリル110によって、地盤100を所定径で所定深さに掘削して杭孔101を構築する(ステップs1:杭孔掘削工程)。なお、杭孔101を構築する地盤100の掘削方法は、リバース工法、オールケーシング工法、深礎工法など径や深さあるいは地盤100の性状に応じて適宜の工法で掘削すればよい。また、杭孔101の構築に伴って、杭孔101の杭孔底部101aにたまったスライムを処理する(スライム処理)。
次に、図5(b)に示すように、杭孔掘削工程で構築した杭孔101内部に、鉄筋かご20と注入管30とで構成する注入管付き鉄筋かご10を建て込む(ステップs2:建て込み工程)。このとき、注入管30の底部注入管32が、杭孔101の杭孔底部101aに配置される。
そして、図5(c)に示すように、注入管付き鉄筋かご10が建て込まれた杭孔101内に、トレミー管120を用いて生コンクリートを打設して、コンクリート2と鉄筋かご20(注入管付き鉄筋かご10)とで構成する場所打ちコンクリート杭1を構築する(ステップs3:コンクリート打設工程)。
なお、コンクリート打設工程の後でも先でもよいが、後述する注入工程の準備工として、注入管30の鉛直注入管31の上端部に圧力計P1と注入ポンプ(図示省略)を接続し、鉛直排出管33の上端部に圧力計P2と閉止弁34を接続する。なお、圧力計P1,P2は建て込み時に予め鉛直注入管31,鉛直排出管33に取り付けていてもよい。
コンクリート打設工程によって打設された生コンクリートが硬化し、コンクリート2と鉄筋かご20(注入管付き鉄筋かご10)とで場所打ちコンクリート杭1を構築したあと、杭孔底部101aを構成する杭底地盤100aに注入材Gを底部注入管32から注入して、杭底地盤100aを地盤改良する注入工程を行う(ステップs4〜s7)。注入工程について以下で詳しく説明する。
注入材Gの注入工程では、図5(d)に示すように、鉛直注入管31の上端部に接続された注入ポンプから注入材Gを鉛直注入管31に注入する(ステップs4)。鉛直注入管31から注入された注入材Gは、鉛直注入管31から底部注入管32を通り、鉛直排出管33の上端部から排出するまで注入し(ステップs5:No)、鉛直排出管33の上端部から注入材Gが排出されると(ステップs5:Yes)、注入管30の内部において注入材Gが詰まることなく、行き亘ったことが確認できるため、鉛直排出管33の上端部に接続された閉止弁34を閉止する(ステップs6)。
なお、閉止弁34の閉止前の鉛直排出管33上端部から注入材Gが排出されたときの圧力計P2の圧力が、カバー体60の破損圧力以下である場合は、底部注入管32を構成する注入管体40の管本体50に被せたカバー体60が破損していないことを確認することができる。
そして、閉止弁34を閉止した状態で注入材Gの注入を圧力計P1と圧力計P2の平均値が所定圧力に達するまで続ける(ステップs7:No)。この所定圧力に達するまでにおいて、注入材Gの注入圧力がカバー体60の破損圧力を超えると、管本体50の注入孔51から導出した注入材Gの圧力がカバー体60に作用して、カバー体60が破損し、図5(e)に図示するように、杭孔101の杭孔底部101aを構成する杭底地盤100aに注入材Gを注入することができる。
注入材Gの注入圧力が所定圧力まで達すると(ステップs7:Yes)、図5(f)に図示するように、杭孔101の杭孔底部101aを構成する杭底地盤100aに注入材Gが十分注入され、杭底地盤100aを地盤改良することができる。
このように、場所打ちコンクリート杭1のための杭孔101を地盤100に掘削する杭孔掘削工程(ステップs1)、杭底部1aの全体に亘って下向き凸状に形成された底部注入管32が鉄筋かご20の下方に配管された注入管付き鉄筋かご10を杭孔101内に建て込む建て込み工程(ステップs2)、杭孔101内に生コンクリートを打設して地盤100内に場所打ちコンクリート杭1を構成するコンクリート打設工程(ステップs3)、及び一端が地上から杭底部1aまで延びる鉛直注入管31に接続され、他端が杭底部1aから地上まで延びる鉛直排出管33に接続された底部注入管32から注入材Gを注入する注入工程(ステップs4〜s7)を行う場所打ちコンクリート杭1の構築方法は、注入管付き鉄筋かご10を杭孔101にスムーズに建て込んで構築した場所打ちコンクリート杭1の沈下を抑制することができる。
詳述すると、鉄筋かご20の下方に杭底部1aの全体に亘る下向き凸状に形成された底部注入管32が配設されているため、注入材Gを封入する注入袋が取り付けられた鉄筋かごを建て込む場合に比べ、特に、杭底部1a全体に亘るものの、螺旋渦巻き状に形成されている底部注入管32が鉄筋かご20の杭孔101への建て込みに支障することなく、スムーズに鉄筋かご20を建て込んで場所打ちコンクリート杭1を構築することができる。
また、底部注入管32より杭底部1aに対向する杭底地盤100aに対して注入材Gを注入するため、杭底地盤100aを地盤改良して場所打ちコンクリート杭1の沈下を抑制することができる。
さらに、底部注入管32より注入材Gを注入するため、特に、杭底地盤100aにおいて削孔によって緩んだ部分などに対して注入材Gを注入することで、杭底地盤100aを地盤改良して場所打ちコンクリート杭1の沈下を確実に抑制することができる。
なお、例えば、鉄筋かごの底部に注入バッグを配置した状態で鉄筋かごとともに杭孔に建て込んで、注入バッグを杭先端となる杭孔底部に配置して杭底地盤にプレロードを作用させる先端プレロード場所打ち杭工法では、杭底全体を覆う大きさの注入バッグが杭孔への建て込み時に建て込み抵抗となり、スムーズな建て込みができないおそれがあったり、圧力をかけるための注入バッグのコストがかかったり、注入バッグの取り付けも手間がかかったりしていたが、上述の場所打ちコンクリート杭1の構築方法では、注入バックが不要であるため、コストや取付け手間を低減できるとともに、上述したように、注入管付き鉄筋かご10を杭孔101にスムーズに建て込んで構築した場所打ちコンクリート杭1の沈下を抑制することができる。
なお、底部注入管32は、杭孔底部101aの形状に応じた下向きに凸な螺旋渦巻き状であるため、注入材Gをスムーズに導通させることができる。
詳述すると、下向きに凸な螺旋渦巻き状に形成された底部注入管32は、滑らかな、いわゆる一筆書き状の曲線であるため、急な曲げ部、すなわち高曲率部は形成されず、注入材Gをスムーズに導通させることができ、底部注入管32で注入材Gが閉塞するおそれを抑制することができる。
また、下向き凸状に形成された底部注入管32の平面視中央の下端部である中央下端部32aに鉛直注入管31に接続され、底部注入管32の平面視外側の上端部である外側上端部32bに鉛直排出管33が接続されたことにより、底部注入管32において、重力が作用する下方から上方、かつ平面視中央から外側に向かって、注入材Gを送り出しながら、所定圧力で注入材Gを底部注入管32から杭底地盤100aに注入し、杭底地盤100aを地盤改良して場所打ちコンクリート杭1の沈下をさらに抑制することができる。
また、鉛直排出管33に閉止弁34を備え、注入工程(ステップs4〜s7)において、鉛直注入管31から底部注入管32を通り鉛直排出管33から排出されるまで注入材Gを導通させ(ステップs5)、鉛直排出管33から注入材Gが排出されたのち閉止弁34を閉止し(ステップs6)、所定圧力に達するまで鉛直注入管31から注入材Gを注入したことにより(ステップs7)、底部注入管32より杭底部1aに対向する杭底地盤100aに対して注入材Gを注入するため、杭底地盤100aを地盤改良して場所打ちコンクリート杭1の沈下をより抑制することができる。
詳述すると、底部注入管32の一端に接続され、地上から杭底部1aまで延びる鉛直注入管31から注入された注入材Gが底部注入管32を通り、底部注入管32の他端に接続され、他端が杭底部1aから地上まで延びる鉛直排出管33から排出されるため、注入材Gの注入経路のいずれかで閉塞が生じていないことを確認しながら、杭底地盤100aに確実に注入することができる。
また、鉛直排出管33から注入材Gが排出されたのち閉止弁34を閉止し、所定圧力に達するまで鉛直注入管31から注入材Gを注入するため、所定圧力で注入材Gを底部注入管32から杭底地盤100aに注入し、杭底地盤100aを地盤改良して場所打ちコンクリート杭1の沈下をより抑制することができる。
また、底部注入管32を構成する注入管体40は、所定間隔を隔てて形成された注入孔51を複数有する管本体50と、管本体50を覆うとともに、所定圧力で注入材Gが導出可能に破損するカバー体60とで構成されているため、コンクリート打設工程(ステップs3)における生コンクリートによって管本体50の注入孔51が閉塞し、注入材Gを注入できないという不具合が生じることがない。
また、所定圧力でカバー体60が破損するため、カバー体60の破損部分から導出された注入材Gを底部注入管32から杭底地盤100aに注入し、杭底地盤100aを地盤改良して場所打ちコンクリート杭1の沈下をさらに抑制することができる。
また、鉄筋かご20と底部注入管32との間に円形金網70を設けているため、杭孔101内に打設するコンクリートが、底部注入管32が配置された杭底部1aまで侵入することを抑止し、底部注入管32を構成する管本体50の注入孔51を閉塞するおそれを低減することができる。
なお、上述の説明では、複数の注入孔51を管本体50にカバー体60を被せて構成した注入管体40を用いたが、カバー体60を用いずとも、図6に示すように、管本体50に設けた注入孔51を閉塞する閉塞体61を用いて、注入管体40aを構成してもよい。
具体的には、図6に示すように、注入管体40aは、管本体50の注入孔51に対して閉塞体61を装着して構成している。
閉塞体61は、図6(b),(c)に示すように、注入孔51の表面を覆う平面視円形のフランジ部61aと、フランジ部61aの底面視中央に設けられ、フランジ部61aより底面側に突出する挿入凸部61bとで構成している。
このように構成された閉塞体61は、適宜の弾力性を有する素材で構成されており、管本体50の注入孔51に対して外側から挿入凸部61bを圧入することで管本体50に装着することができる。この装着状態では、挿入凸部61bが圧入された注入孔51の外側にフランジ部61aが被さるような態様で装着される。
そして、管本体50内部からの所定圧力が挿入凸部61bに作用することで、挿入凸部61bが注入孔51から脱出して、閉塞体61は管本体50から取り外され、注入孔51が開放されることとなる。なお、注入孔51から閉塞体61が取り外される所定の圧力は、上述の説明において、ステップs7において、注入材Gの注入圧力が作用してカバー体60が破損する圧力と同等の圧力としている。
そのため、上述で説明したように、ステップs7において、閉止弁34を閉止した状態で注入材Gの注入を圧力計P1と圧力計P2の平均値が所定圧力に達し、注入材Gの注入圧力が閉塞体61の取り外し圧力を超えると、管本体50の注入孔51から導出した注入材Gの圧力が閉塞体61に作用して、閉塞体61が取り外され、杭孔101の杭孔底部101aを構成する杭底地盤100aに注入材Gを注入することができる。
このように、注入材Gの注入圧力が所定圧力まで達すると、杭孔101の杭孔底部101aを構成する杭底地盤100aに注入材Gが十分注入され、杭底地盤100aを地盤改良することができる。
特に、注入材Gの注入圧力を高くすると、杭孔底部101aに残るスライムや杭底地盤100aに対し、底部注入管32から注入材Gを噴出させて地盤改良でき、杭底地盤100aをより確実に地盤改良して場所打ちコンクリート杭1の沈下をより確実に抑制することができる。
また、フランジ部61aのみで閉塞体61を構成し、管本体50の注入孔51の外側に貼り付けて注入孔51を閉塞してもよいし、挿入凸部61bのみで閉塞体61を構成し、注入孔51に圧入して注入孔51を閉塞してもよい。また、閉塞体61を装着した管本体50に対してカバー体60を被せて注入管体40を構成してもよい。
以上、本発明の構成と、前述の実施態様との対応において、本発明の場所打ちコンクリート杭は場所打ちコンクリート杭1に対応し、
以下同様に、
杭孔は杭孔101に対応し、
地盤は地盤100に対応し、
杭孔掘削工程はステップs1に対応し、
底部注入管は底部注入管32に対応し、
鉄筋かごは鉄筋かご20に対応し、
建て込み工程はステップs2に対応し、
コンクリートは生コンクリートに対応し、
コンクリート打設工程はステップs3に対応し、
鉛直注入管は鉛直注入管31に対応し、
鉛直排出管は鉛直排出管33に対応し、
注入材は注入材Gに対応し、
注入工程はステップs4〜s7に対応し、
閉止弁は閉止弁34に対応し、
注入孔は注入孔51に対応し、
管本体は管本体50に対応し、
カバー体はカバー体60に対応し、
閉塞体は閉塞体61に対応し、
侵入抑止手段は円形金網70に対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
上述の説明においては、注入管体40を巻き回して平面視渦巻き状、かつ正面視下向きの略円錐台状の底部注入管32を用いたが、杭底部1aの全面、つまり鉄筋かご20の底面全体を亘って、曲げ部を設けたり、分岐部及び合流部を設けたりして全面に拡がるように配管されてもよい。
例えば、図7に例示するような底部注入管32Xや底部注入管32Yであってもよい。なお、図7では円形金網70の図示を省略している。具体的には、図7(a)に示す底部注入管32Xは、底面視中央部32Xaから径方向外向きに放射方向に延びる放射部分32Xbと、鉄筋かご20の帯鉄筋22と略同径で、放射部分32Xbの径外側端部に接続された外径部32Xcとで構成され、底面視中央部32Xaが外径部32Xcより下方に突出する正面視下向きの略円錐状に形成している。
また、図7(b)に示す底部注入管32Yは、径方向外側において鉛直注入管31の下端部31aに接続される接続端部32Yaと、周方向における対向部分に配置され、鉛直排出管33の下端部33aに接続される接続端部32Ycとを結ぶ底面視略波形の波形注入管32Ybで下方に突出する正面視下向きの略円錐状に形成している。
このように構成された底部注入管32X,32Yを上述の注入管体40で構成することで、上述の底部注入管32と同様に、注入材Gを杭底地盤100aに注入して、杭底地盤100aを地盤改良することができる。
なお、上述したように、底部注入管32の形状は、これらに限定されず、適宜の形状とすることができる。
また、上述の説明では、管本体50にカバー体60を被せたり、管本体50の注入孔51に閉塞体61を装着して注入管体40,40aを構成したが、鉄筋かご20と底部注入管32との間に円形金網70を設けることで、杭孔101内に打設するコンクリートが、底部注入管32が配置された杭底部1aまで侵入することを抑止し、底部注入管32を構成する管本体50の注入孔51を閉塞するおそれを低減しているため、注入孔51が露出したままの管本体50を注入管体40としてもよい。
さらにまた、例えば、杭孔101内に打設するコンクリートの性状等の条件によっては円形金網70を設けなくてもよい、
1…場所打ちコンクリート杭
20…鉄筋かご
31…鉛直注入管
32…底部注入管
33…鉛直排出管
34…閉止弁
50…管本体
51…注入孔
60…カバー体
61…閉塞体
70…円形金網
100…地盤
101…杭孔
G…注入材

Claims (15)

  1. 場所打ちコンクリート杭のための杭孔を地盤に掘削する杭孔掘削工程、
    杭底部の全体に亘って下向き凸状に形成された底部注入管が下方に配管された鉄筋かごを前記杭孔内に建て込む建て込み工程、
    前記杭孔内にコンクリートを打設して前記地盤内に場所打ちコンクリート杭を構成するコンクリート打設工程、及び
    一端が地上から杭底部まで延びる鉛直注入管に接続され、他端が杭底部から地上まで延びる鉛直排出管に接続された前記底部注入管から注入材を注入する注入工程を行う
    場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  2. 前記底部注入管は、下向きに凸な螺旋渦巻き状である
    請求項1に記載の場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  3. 下向き凸状に形成された前記底部注入管の平面視中央の下端部に前記鉛直注入管に接続され、
    前記底部注入管の平面視外側の上端部に前記鉛直排出管が接続された
    請求項2に記載の場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  4. 前記鉛直排出管に閉止弁を備え、
    前記注入工程において、
    前記鉛直注入管から前記底部注入管を通り前記鉛直排出管から排出されるまで前記注入材を導通させ、
    前記鉛直排出管から前記注入材が排出されたのち前記閉止弁を閉止し、
    所定圧力に達するまで前記鉛直注入管から前記注入材を注入する
    請求項1乃至3のうちいずれかに記載の場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  5. 前記底部注入管は、所定間隔を隔てて形成された注入孔を複数有する管本体で構成された
    請求項4に記載の場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  6. 前記底部注入管に、
    前記管本体に形成された前記注入孔を閉塞するとともに、所定圧力で開放する閉塞体が備えられた
    請求項5に記載の場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  7. 前記底部注入管に、
    前記管本体を覆うとともに、前記所定圧力で前記注入材が導出可能に破損するカバー体が備えられた
    請求項5または6に記載の場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  8. 前記鉄筋かご底部と前記底部注入管との間に、
    前記杭孔内に打設するコンクリートの前記底部注入管の周囲まで侵入することを抑止する侵入抑止手段が設けられた
    請求項1乃至7のうちいずれかに記載の場所打ちコンクリート杭の構築方法。
  9. 地盤に掘削された杭孔内に建て込む鉄筋かごの下方に配管されるとともに、
    前記鉄筋かごが建て込まれた杭孔内に打設されたコンクリートによって構築される場所打ちコンクリート杭の杭底部に配設され、
    一端が地上から杭底部まで延びる鉛直注入管に接続され、他端が杭底部から地上まで延びる鉛直排出管に接続されるとともに、
    杭底部の全体に亘る下向き凸状に形成され、注入材を注入する
    底部注入管。
  10. 下向きに凸な螺旋渦巻き状である
    請求項9に記載の底部注入管。
  11. 前記鉛直注入管が下向きに凸な螺旋渦巻き状の平面視中央の下端部に接続され、
    平面視外側の上端部に前記鉛直排出管が接続された
    請求項10に記載の底部注入管。
  12. 前記鉛直排出管に閉止弁が備えられた
    請求項9乃至11のうちいずれかに記載の底部注入管。
  13. 所定間隔を隔てて形成された注入孔を複数有する管本体で構成された
    請求項9または10に記載の底部注入管。
  14. 前記管本体に形成された前記注入孔を閉塞するとともに、所定圧力で開放する閉塞体が備えられた
    請求項13に記載の底部注入管。
  15. 前記管本体を覆うとともに、所定圧力で前記注入材が導出可能に破損するカバー体が備えられた
    請求項13または14に記載の底部注入管。
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