JP2020111546A - 抗ウイルス組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)希土類塩および亜鉛塩を含有する抗ウイルス組成物であり、
(2)希土類塩がランタン塩、セリウム塩、ネオジム塩から選択される少なくとも一種、亜鉛塩がヒドロキシ酸の亜鉛塩である抗ウイルス組成物であり、
(3)ヒドロキシ酸が、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸から選択される少なくとも一種である上記の抗ウイルス組成物であり、
(4)上記に記載の抗ウイルス組成物を加工した不織布、壁紙、フィルター材料、繊維または繊維製品、建築用内装材であり、
(5)上記に記載の抗ウイルス組成物を、対象とする環境中の空間または表面に噴霧することを特徴とするウイルスの活性を低減させる方法である。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)2.5g、塩化ランタン・七水和物(和光純薬工業株式会社製)2.5g、をイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を実施例1とした。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)1g、塩化ランタン・七水和物(和光純薬工業株式会社製)4g、をイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を実施例2とした。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)4g、塩化ランタン・七水和物(和光純薬工業株式会社製)1g、をイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を実施例3とした。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)3.5g、塩化セリウム・七水和物(和光純薬工業株式会社製)1.5g、をイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を実施例4とした。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)3.5g、塩化ネオジム・六水和物(和光純薬工業株式会社製)1.5g、をイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を実施例5とした。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)2.5g、酢酸イッテルビウム・四水和物(和光純薬工業株式会社製)2.5g、をイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を実施例6とした。
酸化亜鉛(和光純薬工業株式会社製)1.0g、90%乳酸(株式会社武蔵野化学研究所製)3.0をイオン交換水60gに加え、攪拌しながら65℃に加熱し溶解させた。室温に冷却した後、さらに塩化ランタン・七水和物(和光純薬工業株式会社製)2.5gおよびイオン交換水33.5gを加えて溶解させ、得られた溶液を実施例7とした。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)0.4g、塩化ランタン・七水和物(和光純薬工業株式会社製)0.2g、を20%エタノール水溶液99.4gに溶解させ、得られた溶液を噴霧剤の実施例8とした。
グルコン酸亜鉛(ヘルシャスZn(登録商標)、扶桑化学工業株式会社製)5gをイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を比較例1とした。
[比較例2]
塩化ランタン・七水和物(和光純薬工業株式会社製)5gをイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を比較例2とした。
塩化セリウム・七水和物(和光純薬工業株式会社製)5gをイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を比較例3とした。
塩化ネオジム・六水和物(和光純薬工業株式会社製)5gをイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を比較例4とした。
酢酸イッテルビウム・四水和物(和光純薬工業株式会社製)5gをイオン交換水95gに溶解させ、得られた溶液を比較例5とした。
酸化亜鉛(和光純薬工業株式会社製)1.0g、90%乳酸(株式会社武蔵野化学研究所製)3.0をイオン交換水60gに加え、攪拌しながら65℃に加熱し溶解させた。室温に冷却した後、さらにイオン交換水36gを加えて溶解させ、得られた溶液を比較例6とした。
塩化ランタン・七水和物(和光純薬工業株式会社製)3gを20%エタノール水溶液97gに溶解させ、得られた溶液を噴霧剤の比較例7とした。
硝酸銀(和光純薬工業株式会社製)1gをイオン交換水99gに溶解させ、得られた溶液を比較例8とした。
ヒトノロウイルスは、細胞培養や小動物での増殖方法が確立していないため、その有効性評価は同じカリシウイルス科に属するネコカリシウイルスで代替試験されることが一般的である。このため本実施例でもノロウイルスに対する抗ウイルス評価として、ネコカリシウイルスF−9株(Feline calicivirus、Strain:F−9 ATCC VR−782)を用いた試験を実施した。まず、このウイルスをCRFK細胞(ネコ腎臓由来細胞)で培養することによりウイルス感染価5.3×107PFU/mLの試験ウイルス懸濁液を得た。
インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス評価としては、A型インフルエンザウイルス(H3N2、A/Hong Kong/8/68;TC adapted ATCC1679)を用い、このウイルスをMDCK細胞(イヌ腎臓由来細胞)で培養することによりウイルス感染価3.6×107PFU/mLの試験ウイルス懸濁液を得た。その後の試験操作はネコカリシウイルスに対する試験と同様に実施しプラーク測定法によりウイルス感染価を測定した。結果を表2に示した。
ネコカリシウイルスF−9株(Feline calicivirus、Strain:F−9 ATCC VR−782)をCRFK細胞(ネコ腎臓由来細胞)で培養することによりウイルス感染価5.3×107PFU/mLの試験ウイルス懸濁液を得た。この懸濁液1mLを10cm×10cmのポリエステル布に塗布し、これにトリガースプレーに充填した実施例8または比較例7を約1g噴霧した。3時間静置し、牛血清を終濃度10%添加したSCDLP培地10mLを用いてポリエステル布から洗い出しを行った。洗い出しを行った液についてプラーク測定法によりウイルス感染価を測定した。試料を噴霧せずに洗い出しを行った液をブランクとし、同様にウイルス感染価を測定した。結果を表3に示した。
実施例1〜3または比較例1〜2をそれぞれイオン交換水で4倍に希釈した液に、5cm×5cmのポリエステル布(100g/m2)をそれぞれ1分間浸漬し、絞り率200%で処理後、110℃の乾燥機にて15分間乾燥させた。この処理布0.4gを切り取り、抗ウイルス組成物噴霧剤の抗ウイルス試験にて使用したネコカリシウイルス懸濁液およびインフルエンザウイルス懸濁液をそれぞれ0.2mLを均一に付着させ、4時間静置した。牛血清を終濃度10%添加したSCDLP培地20mLを用いてポリエチエステル布から洗い出しを行い、この液についてプラーク測定法によりウイルス感染価を測定した。ポリエステル布のみから洗い出しを行った液をブランクとし、同様にウイルス感染価を測定した。また外観の変化を観察し、変色および着色のない場合を「○」、変色または着色した場合を「×」で表示した。結果を表4に示した。
Claims (5)
- 希土類塩および亜鉛塩を含有することを特徴とする抗ウイルス組成物。
- 希土類塩がランタン塩、セリウム塩、ネオジム塩から選択される少なくとも一種、亜鉛塩がヒドロキシ酸の亜鉛塩であることを特徴とする、請求項1に記載の抗ウイルス組成物。
- ヒドロキシ酸が、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の抗ウイルス組成物
- 請求項1〜3のいずれかに記載の抗ウイルス組成物を加工した不織布、壁紙、フィルター材料、繊維または繊維製品、建築用内装材。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の抗ウイルス組成物を、対象とする環境中の空間または表面に噴霧することを特徴とするウイルスの活性を低減させる方法
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114182522B (zh) * | 2020-09-16 | 2023-10-24 | 青岛尼希米生物科技有限公司 | 一种抗菌抗病毒防霉整理液及其应用、抗菌抗病毒防霉纤维素纤维及其制备方法和应用 |
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US5728404A (en) * | 1992-02-26 | 1998-03-17 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Virucidal disinfectant |
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JP2017043559A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社 | 抗菌剤組成物 |
-
2019
- 2019-01-15 JP JP2019004723A patent/JP7224022B2/ja active Active
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