JP2020111230A - ボーディングブリッジ - Google Patents

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範明 竹口
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晴太郎 日▲高▼
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Abstract

【課題】外側の通路部に設置された上部ローラが内側の通路部の壁部上に設置された上部長尺材を通過するとき、上部長尺材に生じる応力を低減することを目的とする。【解決手段】ボーディングブリッジは、波形形状を有する折曲げ板10が配置された基端トンネルの壁部21と、壁部21の上端に設置され、先端トンネルに設置された上部ローラ17が走行可能な長尺板状のフランジ30と、内部空間側におけるフランジ30の短手方向端部に上方に立設した長尺板状のウェブ31とを有する上部長尺材19とを備え、壁部21の折曲げ板10は、基端トンネルの外側に配置された第1平板部12と、第1平板部12に接続され、第1平板部12よりも基端トンネルの内部空間側に配置され、折曲げ部分を有する折曲げ板部13とを有し、折曲げ板部13は、基端トンネルの長さ方向の長さが第1平板部12よりも短い第2平板部15を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、ボーディングブリッジに関するものである。
ボーディングブリッジは、例えば、空港のターミナルビルと航空機とを連絡するトンネル状の通路であり、ターミナルビルと航空機との間で乗客の直接の乗り降りを可能にする。ボーディングブリッジは、入れ子式に嵌合された複数の通路部(トンネル部)を備え、これらのトンネル部が長手方向に相互に相対移動することによって伸縮する。これによって、ターミナルビルと航空機との間に生じる様々な間隔に対応できる。
そして、入れ子式に嵌合された複数の通路部の間には、一の通路部と他の通路部の間で互いに力を伝達し合う支持構造を有する。支持構造は、通路部の長手方向に沿って設けられた長尺材と、長尺材と当接可能なローラから構成される。例えば、基端側の通路部の下部に設けられた下部ローラは、先端側の通路部の下部に設けられた下部長尺材に沿って移動する。また、先端側の通路部の上部に設けられた上部ローラは、基端側の通路部の上部に設けられた上部長尺材に沿って移動する。基端側の通路部における上部長尺材は、通路部を構成する壁部の上部に設置される。上部長尺材や壁部は、自重や風荷重に耐えられるだけでなく、先端側の通路部における上部ローラから受ける荷重に耐えられるような強度を有している。
下記の特許文献1には、トンネル又はトンネルローラに負担をかけることなく、トンネル部を滑らかに伸縮させるため、トンネルローラを支持する支持部材を、トンネルの長手方向と交差する方向に伸縮自在にした技術が開示されている。
特開2007−216908号公報
上述したボーディングブリッジの通路部の壁部において、鋼製の折曲げ板(コルゲート板)が用いられ、かつ、ローラが移動する上部長尺材として、断面がL字形状又はコ字形状の形鋼が用いられる場合がある。鋼製の折曲げ板は、横断面形状において凹凸が繰り返され、通路部の外側に配置される第1板部と、通路部の内部空間側に配置される第2板部を有する。第1板部と第2板部は、通路部の長さ方向に対して垂直方向において互いに離隔して配置される。第1板部と第2板部は、通路部の長さ方向に対して斜め方向又は垂直方向に配置される接続板部によって互いに接続される。
また、上部長尺材は、ローラが載置されローラが走行可能なフランジと、フランジに対して上方に立設されたウェブを有する。そして、上部長尺材のフランジにおいて、下面側は壁部と接続される。さらに、フランジの短手方向端部のうち、通路部の内部空間側の端部にウェブと第2板部が設けられ、外側の端部に第1板部が設けられる。
フランジと第1平板部の接続部分の近傍では、フランジの一方の短手方向端部にウェブが配置され、他方の短手方向端部に第1板部が配置される。これにより、フランジの剛性が確保されているため、ローラが第1板部の近傍に位置するときは、フランジには大きな応力が生じにくい。これに対し、フランジと第2板部の接続部分の近傍では、ウェブと第2板部がフランジの同一の短手方向端部に配置されていることから、ローラが第2板部の近傍に位置するときは、フランジには大きな応力が発生し、変形が生じやすい。例えば、フランジと第2板部の接続部分や、第2板部から外側方向に片持ち状に張り出したフランジ部分において大きな応力が発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、外側の通路部に設置された上部ローラが内側の通路部の壁部上に設置された上部長尺材を通過するとき、上部長尺材に生じる応力を低減することが可能なボーディングブリッジを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のボーディングブリッジは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1態様に係るボーディングブリッジは、第1通路部と、前記第1通路部に対して外側に入れ子式に嵌合された第2通路部を有する通路部を備え、前記第1通路部と前記第2通路部は、長手方向に相互に相対移動して伸縮するボーディングブリッジであって、前記第1通路部は、波形形状を有する板材が配置された壁部と、前記壁部の上端に設置され、前記第2通路部に設置されたローラが走行可能な長尺板状のフランジと、前記第1通路部の内部空間側における前記フランジの短手方向端部に上方に立設した長尺板状のウェブとを有する上部長尺材とを備え、前記壁部の前記板材は、前記第1通路部の外側において前記第1通路部の長さ方向に対して平行に配置された第1板部と、前記第1板部に接続され、前記第1板部よりも前記第1通路部の内部空間側に配置され、折曲げ部分を有する折曲げ板部とを有し、前記折曲げ板部は、前記第1通路部の長さ方向に対して平行に配置され、前記第1通路部の長さ方向の長さが前記第1板部よりも短い第2板部を有する。
この構成によれば、第1通路部は、波形形状を有する板材が配置された壁部と、壁部の上端部に設置された上部長尺材を有し、第2通路部に設置されたローラが上部長尺材のフランジを走行する。フランジには、ローラを介して第2通路部の荷重の一部がかかる。
第1通路部の内部空間側におけるフランジの短手方向端部には、長尺板状のウェブが上方に立設されている。また、壁部の板材は、第1板部と、折曲げ板部を有する。第1板部は、第1通路部の外側において第1通路部の長さ方向に対して平行に配置される。折曲げ部分を有する折曲げ板部は、第1板部に接続され、第1板部よりも第1通路部の内部空間側に配置される。さらに、折曲げ板部は、第2板部を有し、第2板部は、第1通路部の長さ方向に対して平行に配置される。そして、第2板部は、第1通路部の長さ方向の長さが、第1板部よりも短い。
したがって、上部長尺材のフランジにおいて、上面側にはウェブが設けられ、下面側には壁部が設けられる。そして、フランジの短手方向端部のうち、第1通路部の内部空間側の端部にウェブと折曲げ板部が設けられ、外側の端部に第1板部が設けられる。
フランジと第1板部の接続部分の近傍では、フランジの一方の短手方向端部にウェブが配置され、他方の短手方向端部に第1板部が配置される。これにより、フランジの剛性が確保されているため、ローラが第1板部の近傍を通過、又は、第1板部の近傍に載置されているときは、フランジには大きな応力が生じにくい。
また、フランジと折曲げ板部の接続部分の近傍では、ウェブと折曲げ板部の第2板部がフランジの同一の短手方向端部に配置されていることから、ローラが第2板部の近傍を通過、又は、第2板部の近傍に載置されているときは、フランジには大きな応力が発生し、変形が生じやすい。しかし、第2板部は、第1通路部の長さ方向の長さが、第1板部よりも短いことから、ローラが折曲げ板部の近傍に存在する場合に発生する応力が軽減される。その結果、第1通路部の長さ方向の長さについて、第2板部の長さが第1板部の長さ以上である場合と比べて、上部長尺材の板厚を低減することができる。
上記第1態様において、前記第2板部は、前記第1通路部の長さ方向の長さが、前記第1板部の0.5倍以上の長さでもよい。
この構成によれば、第1通路部の長さ方向の長さについて、第1板部が相対的に長くなりすぎることがなく、第1板部の座屈を防止できる。
本発明の第2態様に係るボーディングブリッジは、第1通路部と、前記第1通路部に対して外側に入れ子式に嵌合された第2通路部を有する通路部を備え、前記第1通路部と前記第2通路部は、長手方向に相互に相対移動して伸縮するボーディングブリッジであって、前記第1通路部は、波形形状を有する板材が配置された壁部と、前記壁部の上端に設置され、前記第2通路部に設置されたローラが通過する長尺板状のフランジと、前記第1通路部の内部空間側における前記フランジの短手方向端部に上方に立設した長尺板状のウェブとを有する上部長尺材とを備え、前記壁部の前記板材は、前記第1通路部の外側において前記第1通路部の長さ方向に対して平行に配置された第1板部と、前記第1板部に接続され、前記第1板部よりも前記第1通路部の内部空間側に配置され、折曲げ部分を有する折曲げ板部とを有し、前記折曲げ板部は、前記第1通路部の長さ方向の長さが、前記第1板部よりも短い。
この構成によれば、第1通路部は、波形形状を有する板材が配置された壁部と、壁部の上端部に設置された上部長尺材を有し、第2通路部に設置されたローラが上部長尺材のフランジを走行する。フランジには、ローラを介して第2通路部の荷重の一部がかかる。
第1通路部の内部空間側におけるフランジの短手方向端部には、長尺板状のウェブが上方に立設されている。また、壁部の板材は、第1板部と、折曲げ板部を有する。第1板部は、第1通路部の外側において第1通路部の長さ方向に対して平行に配置される。折曲げ部分を有する折曲げ板部は、第1板部に接続され、第1板部よりも第1通路部の内部空間側に配置される。さらに、折曲げ板部は、第1通路部の長さ方向の長さが、第1板部よりも短い。
したがって、上部長尺材のフランジにおいて、上面側にはウェブが設けられ、下面側には壁部が設けられる。そして、フランジの短手方向端部のうち、第1通路部の内部空間側の端部にウェブと折曲げ板部が設けられ、外側の端部に第1板部が設けられる。
フランジと第1板部の接続部分の近傍では、フランジの一方の短手方向端部にウェブが配置され、他方の短手方向端部に第1板部が配置される。これにより、フランジの剛性が確保されているため、ローラが第1板部の近傍を通過、又は、第1板部の近傍に載置されているときは、フランジには大きな応力が生じにくい。
また、フランジと折曲げ板部の接続部分の近傍では、ウェブと折曲げ板部がフランジの同一の短手方向端部に配置されていることから、ローラが折曲げ板部の近傍を通過、又は、折曲げ板部の近傍に載置されているときは、フランジには大きな応力が発生し、変形が生じやすい。しかし、折曲げ板部は、第1通路部の長さ方向の長さが、第1板部よりも短いことから、ローラが折曲げ板部の近傍に存在する場合に発生する応力が軽減される。その結果、第1通路部の長さ方向の長さについて、折曲げ板部の長さが第1板部の長さ以上である場合と比べて、上部長尺材の板厚を低減することができる。
上記第2態様において、前記折曲げ板部は、前記第1通路部の長さ方向の長さが、前記第1板部の0.5倍以上の長さでもよい。
この構成によれば、第1通路部の長さ方向の長さについて、第1板部が相対的に長くなりすぎることがなく、第1板部の座屈を防止できる。
本発明によれば、外側の通路部に設置された上部ローラが内側の通路部の壁部上に設置された上部長尺材を通過するとき、上部長尺材に生じる応力を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジを示す縦断面図であり、ボーディングブリッジが伸長した状態を示す。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジを示す縦断面図であり、ボーディングブリッジが収縮した状態を示す。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジを示す縦断面図であり、図1のIII−III線で切断した図である。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジの壁部及び上部長尺材を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジの壁部及び上部長尺材を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジの壁部及び上部長尺材を示す縦断面図であり、図5のVI−VI線で切断した図である。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジの壁部及び上部長尺材を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジの壁部及び上部長尺材を示す縦断面図であり、図7のVIII−VIII線で切断した図である。 本発明の第2実施形態に係るボーディングブリッジの壁部及び上部長尺材を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジの壁部の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るボーディングブリッジの壁部の変形例を示す平面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るボーディングブリッジ1は、空港のターミナルビルと航空機との間に乗客の通行路を形成して、ターミナルビルと航空機とを連絡し、乗客の直接の乗り降りを可能にする。
ボーディングブリッジ1は、図1〜図3に示すように、ターミナルビルへ通じる固定橋に固定して設けられるロタンダ2と、ロタンダ2に対して水平方向及び垂直方向に回動可能に接続されている基端トンネル3(第1通路部)と、基端トンネル3の先端側(航空機側)で、入れ子式に基端トンネル3の外側に嵌合され、移動可能な先端トンネル4(第2通路部)と、先端トンネル4の先端部に固定されたヘッド5などを備える。
ロタンダ2の下部には、固定脚6が地面に固定して設置される。先端トンネル4の長手方向先端側には、可動脚7が設けられる。ボーディングブリッジ1は、固定脚6と可動脚7とによって支持される。
ヘッド5は、先端側が航空機の乗降口に接続される。ヘッド5の内部には、ボーディングブリッジ1の可動脚7を駆動し操作する操作部(図示せず。)が設けられている。
先端トンネル4の中空部の横断面積は、基端トンネル3の横断面積よりも大きい。先端トンネル4は、基端トンネル3の外周面に沿って移動する。先端トンネル4が航空機の駐機側へ移動することで通路部の全長が伸長し、先端トンネル4がロタンダ2側へ移動することで通路部の全長が収縮する。なお、本発明の通路部は、基端トンネル3と先端トンネル4の二つの通路部の組み合わせに限定されず、三つ以上の通路部が連結されて、2段以上の伸縮機構を有するものでもよい。
基端トンネル3は、ロタンダ2に設けられた鉛直方向に平行な回動軸周りに回動可能である。したがって、基端トンネル3,先端トンネル4及びヘッド5は、回動軸を中心にして水平面内を例えば左右方向に回動可能である。
基端トンネル3は、ロタンダ2に設けられた水平方向に平行な回動軸周りに回動可能である。また、可動脚7は、先端トンネル4の高さ方向の調整が可能である。したがって、可動脚7の高さが調整され、基端トンネル3,先端トンネル4及びヘッド5が、回動軸を中心にして上下方向に回動することによって、航空機の高さに応じて傾斜される。
先端トンネル4は、可動脚7に設けられた車輪9が駆動して可動脚7が移動することによって、基端トンネル3や先端トンネル4の長手方向や左右方向に移動する。車輪9は、モータによって駆動する駆動輪であり、2輪で1対となり、例えば1対又は2対設けられる。
このようにボーディングブリッジ1が伸縮したり、ロタンダ2に設けられた回動軸を中心にして左右方向及び上下方向に回動したりするため、航空機の駐機状態に応じて、ボーディングブリッジ1を航空機に対して適切に接続することができる。
なお、ボーディングブリッジ1のロタンダ2、基端トンネル3、先端トンネル4及びヘッド5の内部には、乗客が通行する通路がロタンダ2からヘッド5に向けて設置される。
図3に示すように、基端トンネル3は、上部長尺材19と、下部長尺材20と、壁部21と、底部22と、屋根部23を備え、これらの部材によって、中空の筒形状が構成される。また、先端トンネル4は、上部長尺材24と、下部長尺材25と、壁部26と、底部27と、屋根部28を備え、これらの部材によって、中空の筒形状が構成される。
上部長尺材19及び下部長尺材20は、基端トンネル3の長手方向に沿って設けられ、上部ローラ17及び下部ローラ18は、それぞれ上部長尺材19及び下部長尺材20と当接可能に構成される。本実施形態では、上部長尺材19及び下部長尺材20は、構造梁としても機能する。
先端トンネル4の内部かつ上部には上部ローラ17が設けられ、上部ローラ17は、基端トンネル3の上部長尺材19の上面を移動する。基端トンネル3の外部かつ下部には下部ローラ18が設けられ、下部ローラ18は、先端トンネル4の下部長尺材25の上面を移動する。基端トンネル3と先端トンネル4は、上部ローラ17及び下部ローラ18を介して、互いに力を伝達し合い、基端トンネル3の先端部は、上部ローラ17及び下部ローラ18を介して先端トンネル4に支持される。
上部ローラ17及び下部ローラ18は、例えば円筒形状であり、先端トンネル4及び基端トンネル3の長手方向に対して垂直方向の回転軸を有する。長手方向の移動時に上部ローラ17と上部長尺材19が接触したとき、又は、下部ローラ18と下部長尺材25が接触したとき、上部ローラ17又は下部ローラ18は回転軸周りに回転する。
次に、図4〜図8を参照して、基端トンネル3の壁部21及び上部長尺材19について説明する。
壁部21には、波形形状を有する鋼製の折曲げ板10が、基端トンネル3の長手方向に沿って配置される。折曲げ板10は、上端が上部長尺材19と接続され、下端が下部長尺材20と接続される。折曲げ板10は、自重及び風荷重等に耐える強度を有し、かつ、上部ローラ17を介してかかる先端トンネル4の荷重の一部にも耐える強度を有する。なお、本実施形態に係る鋼製の折曲げ板10は、通常知られている製造方法によって製作される。折曲げ板10は、コルゲート板、又は、キーストンプレートと呼ばれる場合もある。
上部長尺材19は、フランジ30とウェブ31を有する鋼材であり、壁部21の上端において基端トンネル3の長手方向に沿って設置される。上部長尺材19は、例えば断面形状が、断面がL字形状又はコ字形状である。なお、図6及び図8では、断面がL字形状である例について示している。
フランジ30は、長尺板状であり、通路部の床に対して平行に配置される。フランジ30は、上部ローラ17がフランジ30の上面に載置され走行可能である。上部ローラ17は、フランジ30の上面において転動し、長手方向に沿って移動する。ウェブ31は、長尺板状であり、フランジ30の短手方向端部のうち、基端トンネル3の内部空間側における端部において上方に立設している。上部長尺材19において、フランジ30とウェブ31は一体的に形成されている。
壁部21に配置される折曲げ板10は、横断面形状において凹凸が繰り返され、基端トンネル3の外側に配置される第1平板部(第1板部)12と、通路部の内部空間側に配置される折曲げ板部13を有する。折曲げ板部13は、さらに、接続板部14と第2平板部(第2板部)15を有する。第1平板部12と第2平板部15は、基端トンネル3の長さ方向に対して垂直方向において互いに離隔して配置される。
第1平板部12は、基端トンネル3の外側に配置され、板面が基端トンネル3の長さ方向に対して平行となるように配置される。第1平板部12は、複数の折曲げ板部13間に設けられる。
折曲げ板部13は、第1平板部12に接続され、第1平板部12よりも基端トンネル3の内部空間側に配置され、折曲げ部分を有する。接続板部14は、板面が基端トンネル3の長手方向に対して傾斜して配置される。接続板部14は、第1平板部12と第2平板部15の間に設けられ、一端側が第1平板部12と接続され、他端側が第2平板部15と接続される。なお、接続板部14は、基端トンネル3の長手方向に対して垂直方向に配置されてもよい。
第2平板部15は、板面が基端トンネル3の長手方向に対して平行となるように配置される。第2平板部15は、複数の接続板部14間に設けられる。第1平板部12と接続板部14との接続部分32、接続板部14と第2平板部15との接続部分33が折曲げ部分となる。
また、図5に示すように、第2平板部15は、基端トンネル3の長さ方向に沿った長さLが第1平板部12の長さLよりも短い。すなわち、第2平板部15と接続板部14との接続部分33間の長さLが、第1平板部12と接続板部14との接続部分32間の長さLよりも短い。
第1平板部12及び第2平板部15のいずれも上部ローラ17を介して受ける荷重に対して座屈を発生させない長さ及び板厚を有する。また、第2平板部15は、基端トンネル3の長さ方向に沿った長さLが、第1平板部12の長さLの0.5倍以上であることが望ましい。これにより、基端トンネル3の長さ方向に沿った長さについて、第1平板部12の長さLが相対的に長くなりすぎることがなく、第1平板部12の座屈を防止できる。
以上より、フランジ30と第1平板部12の接続部分34の近傍の領域では、図8に示すように、フランジ30の一方の短手方向端部にウェブ31が配置され、他方の短手方向端部に第1平板部12が配置される。これにより、フランジ30の剛性が確保されているため、図7及び図8に示すように、上部ローラ17が第1平板部12の近傍を通過、又は、第1平板部12の近傍に載置されているときは、フランジ30には大きな応力が生じにくい。
また、フランジ30と折曲げ板部13の第2平板部15との接続部分35の近傍の領域では、図6に示すように、ウェブ31と第2平板部15がフランジ30の同一の短手方向端部に配置されている。図4〜図6に示すように、上部ローラ17が第2平板部15の近傍を通過、又は、第2平板部15の近傍に載置されているときは、フランジ30には大きな応力が発生し、変形が生じやすい。しかし、本実施形態では、第2平板部15は、基端トンネル3の長さ方向の長さLが、第1平板部12の長さLよりも短いことから、図4〜図6に示すように、上部ローラ17が折曲げ板部13の近傍に存在する場合に発生する応力が軽減される。具体的には、フランジ30と第2平板部15の接続部分35や、第2平板部15から外側方向に片持ち状に張り出したフランジ30における応力が軽減される。その結果、基端トンネル3の長さ方向の長さについて、第2平板部15の長さが第1平板部12の長さ以上である場合と比べて、上部長尺材19の板厚を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、図9を参照して、本発明の第2実施形態に係るボーディングブリッジについて説明する。なお、第1実施形態と重複する構成要素及び作用効果の説明は省略する。
上述した第1実施形態では、壁部21の折曲げ板部13が、接続板部14と第2平板部15を有し、第1平板部12と第2平板部15が、平行かつ互いに離隔して配置される例について説明したが、本発明はこの例に限定されない。本実施形態に係る壁部21に配置される折曲げ板11は、第1実施形態の折曲げ板10における接続板部14と第2平板部15の代わりに、折曲げ板部16を有する。
本実施形態に係る折曲げ板11の折曲げ板部16は、基端トンネル3の長さ方向の長さが第1平板部12よりも短い。
以下、基端トンネル3の壁部21の折曲げ板11について説明する。
壁部21には、波形形状を有する鋼製の折曲げ板11が、基端トンネル3の長手方向に沿って配置される。折曲げ板11は、上端が上部長尺材19と接続され、下端が下部長尺材20と接続される。折曲げ板11は、自重及び風荷重等に耐える強度を有し、かつ、上部ローラ17を介してかかる先端トンネル4の荷重の一部にも耐える強度を有する。
壁部21に配置される折曲げ板11は、横断面形状において凹凸が繰り返され、基端トンネル3の外側に配置される第1平板部12と、通路部の内部空間側に配置される折曲げ板部16を有する。
第1平板部12は、基端トンネル3の外側に配置され、板面が基端トンネル3の長さ方向に対して平行となるように配置される。第1平板部12は、複数の折曲げ板部16間に設けられる。
折曲げ板部16は、第1平板部12に接続され、第1平板部12よりも基端トンネル3の内部空間側に配置され、折曲げ部分36を有する。折曲げ板部16は、板面が基端トンネル3の長手方向に対して傾斜して配置される。折曲げ板部16は、例えば一つの折曲げ部分36で接続された二つの板材16a,16bによって構成され、横断面形状がV字形状を有する。
折曲げ板部16において基端トンネル3の最も内側に位置している部分は、二つの板材16a,16bが接続された折曲げ部分36であり、折曲げ板部16は、第1実施形態と異なり、第2平板部15を有さない。また、折曲げ板部16は、基端トンネル3の長さ方向に沿った長さLが第1平板部12の長さLよりも短い。
第1平板部12は、上部ローラ17を介して受ける荷重に対して座屈を発生させない長さ及び板厚を有する。また、折曲げ板部16は、基端トンネル3の長さ方向に沿った長さLが、第1平板部12の長さLの0.5倍以上であることが望ましい。これにより、基端トンネル3の長さ方向に沿った長さについて、第1平板部12の長さLが相対的に長くなりすぎることがなく、第1平板部12の座屈を防止できる。
以上より、フランジ30と第1平板部12の接続部分34の近傍の領域では、フランジ30の一方の短手方向端部にウェブ31が配置され、他方の短手方向端部に第1平板部12が配置される。これにより、フランジ30の剛性が確保されているため、図9の実線で示したように、上部ローラ17が第1平板部12の近傍を通過、又は、第1平板部12の近傍に載置されているときは、フランジ30には大きな応力が生じにくい。
また、フランジ30と折曲げ板部16の接続部分37の近傍では、ウェブ31と折曲げ板部16がフランジ30の同一の短手方向端部に配置されていることから、図9の二点鎖線で示すように、上部ローラ17が折曲げ板部16の近傍を通過、又は、折曲げ板部16の近傍に載置されているときは、フランジ30には大きな応力が発生し、変形が生じやすい。しかし、本実施形態では、折曲げ板部16は、基端トンネル3の長さ方向の長さLが、第1平板部12の長さLよりも短いことから、上部ローラ17が折曲げ板部16の近傍に存在する場合に発生する応力が軽減される。具体的には、フランジ30と折曲げ板部16の接続部分37や、折曲げ板部16から外側方向に片持ち状に張り出したフランジ30における応力が軽減される。その結果、基端トンネル3の長さ方向の長さについて、折曲げ板部16の長さが第1平板部12の長さ以上である場合と比べて、上部長尺材19の板厚を低減することができる。
なお、上述した第1及び第2実施形態では、第1平板部12及び第2平板部15に関して、基端トンネル3の長さ方向に沿って折曲げ部分のない平板である場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。すなわち、図10及び図11に示すように、第1平板部12又は第2平板部15は、基端トンネル3の長さ方向に沿って部分的に折曲げ部分38が設けられてもよい。当該折曲げ部分38における深さは、例えば、折曲げ板10,11の中心線Oまで到らない距離である。折曲げ部分38が形成されることによって、第1平板部12又は第2平板部15において座屈が生じにくくなる。
1 :ボーディングブリッジ
2 :ロタンダ
3 :基端トンネル(第1通路部)
4 :先端トンネル(第2通路部)
5 :ヘッド
6 :固定脚
7 :可動脚
9 :車輪
10,11 :折曲げ板(板材)
12 :第1平板部(第1板部)
13,16 :折曲げ板部
14 :接続板部
15 :第2平板部(第2板部)
16a :板材
16b :板材
17 :上部ローラ
18 :下部ローラ
19,24 :上部長尺材
20,25 :下部長尺材
21,26 :壁部
22,27 :底部
23,28 :屋根部
30 :フランジ
31 :ウェブ
32,33,34,35,37 :接続部分
36,38 :折曲げ部分
O :中心線

Claims (4)

  1. 第1通路部と、前記第1通路部に対して外側に入れ子式に嵌合された第2通路部を有する通路部を備え、前記第1通路部と前記第2通路部は、長手方向に相互に相対移動して伸縮するボーディングブリッジであって、
    前記第1通路部は、
    波形形状を有する板材が配置された壁部と、
    前記壁部の上端に設置され、前記第2通路部に設置されたローラが走行可能な長尺板状のフランジと、前記第1通路部の内部空間側における前記フランジの短手方向端部に上方に立設した長尺板状のウェブとを有する上部長尺材と、
    を備え、
    前記壁部の前記板材は、
    前記第1通路部の外側において前記第1通路部の長さ方向に対して平行に配置された第1板部と、
    前記第1板部に接続され、前記第1板部よりも前記第1通路部の内部空間側に配置され、折曲げ部分を有する折曲げ板部と、
    を有し、
    前記折曲げ板部は、前記第1通路部の長さ方向に対して平行に配置され、前記第1通路部の長さ方向の長さが前記第1板部よりも短い第2板部を有するボーディングブリッジ。
  2. 前記第2板部は、前記第1通路部の長さ方向の長さが、前記第1板部の0.5倍以上の長さである請求項1に記載のボーディングブリッジ。
  3. 第1通路部と、前記第1通路部に対して外側に入れ子式に嵌合された第2通路部を有する通路部を備え、前記第1通路部と前記第2通路部は、長手方向に相互に相対移動して伸縮するボーディングブリッジであって、
    前記第1通路部は、
    波形形状を有する板材が配置された壁部と、
    前記壁部の上端に設置され、前記第2通路部に設置されたローラが通過する長尺板状のフランジと、前記第1通路部の内部空間側における前記フランジの短手方向端部に上方に立設した長尺板状のウェブとを有する上部長尺材と、
    を備え、
    前記壁部の前記板材は、
    前記第1通路部の外側において前記第1通路部の長さ方向に対して平行に配置された第1板部と、
    前記第1板部に接続され、前記第1板部よりも前記第1通路部の内部空間側に配置され、折曲げ部分を有する折曲げ板部と、
    を有し、
    前記折曲げ板部は、前記第1通路部の長さ方向の長さが、前記第1板部よりも短いボーディングブリッジ。
  4. 前記折曲げ板部は、前記第1通路部の長さ方向の長さが、前記第1板部の0.5倍以上の長さである請求項3に記載のボーディングブリッジ。
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