JP2020110426A - トイレキャビネット - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスを容易に行うことができるトイレキャビネットを提供する。【解決手段】トイレ空間11における便器と便器の後方の第1壁部14および側方の第2壁部15との間に設けられるトイレキャビネット1において、トイレキャビネット1は、便器と第1壁部14との空間を覆う第1カバー部(カバー部)21を有し、第1カバー部21は、第1壁部14と間隔をあけて対向して設けられる第1幕板(幕板)23と、第1幕板23の上部から第1壁部14へ延びる第1天板(天板)24と、を有し、第1幕板23と第1天板24とは、一体に設けられ、第1壁部14に着脱可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、トイレキャビネットに関する。
従来、トイレ空間における便器とこの便器の後方や側方の壁部との間に設けられるトイレキャビネットが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなトイレキャビネットは、便器と壁部との空間を覆うカバー部を有し、便器の後方や側方に設けられた止水栓やコンセント、給排水管などを隠すことができる。カバー部は、例えば、壁部と間隔をあけて対向して設けられる幕板と、幕板の上部から壁部へ延びる天板と、を有している。
特許文献1に開示されているトイレキャビネットのカバー部は、壁や床に固定されていて、カバー部の幕板に止水栓やコンセント、給排水管などのメンテナンス用の点検口が設けられている。
特開2000−160626号公報
しかしながら、カバー部の幕板に設けられた点検口からだけではメンテナンスを行いにくいという問題がある。これに対し、カバー部を取り外してメンテナンスを行うことが考えられるが、カバー部は壁や床に固定されているため、取り外しが困難である。
そこで、メンテナンスを容易に行うことができるトイレキャビネットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るトイレキャビネットは、トイレ空間における便器と前記便器の後方および側方の少なくとも一方の壁部との間に設けられるトイレキャビネットにおいて、前記トイレキャビネットは、前記便器と前記壁部との空間を覆うカバー部を有し、前記カバー部は、前記壁部と間隔をあけて対向して設けられる幕板と、前記幕板の上部から前記壁部へ延びる天板と、を有し、前記幕板と前記天板とは、一体に設けられ、前記壁部に着脱可能に構成されていることを特徴とする
本発明では、カバー部の幕板と天板とが一体に設けられ、前記壁部に着脱可能に構成されていることにより、天板とを個別に壁部に着脱するカバー部と比べて、カバー部の壁部への着脱が容易となり、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、カバー部全体を着脱する構成であるため、メンテナンス時にはカバー部がない状態となるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、本発明に係るトイレキャビネットでは、前記カバー部は、上方に移動させることで前記壁部から取り外され、下方に移動させることで前記壁部に取り付けられるように構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、簡便な動作でカバー部を壁部に着脱することができる。また、トイレキャビネットの前方または側方に便器が設けられている場合に、カバー部を上下に移動させることで着脱できることにより、カバー部の着脱時にカバー部と便器とが干渉することを防止することができる。
また、本発明に係るトイレキャビネットでは、前記天板の側縁部の下側には、空部が形成されていてもよい。
このような構成とすることにより、メンテナンス作業者が空部に手をかけた状態でカバー部を壁部から着脱することができる。
また、本発明に係るトイレキャビネットでは、前記カバー部は、前記壁部に固定されたフレーム部に着脱可能に構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、フレーム部の位置を調整することで壁部に対するカバー部の位置を容易に設定することができる。
また、本発明に係るトイレキャビネットでは、前記フレーム部は、前記カバー部に設けられた被係止部を係止可能な係止部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、カバー部をフレーム部に確実に係止させることができる。
また、カバー部が複数個所において壁部に係止される場合、トイレキャビネットを設置する際に、複数の係止部を予めフレーム部の所定の位置に設けておくことで、フレーム部を壁部に取り付けるだけで複数の係止部を所定の位置に容易に設置することができる。
また、本発明に係るトイレキャビネットでは、前記フレーム部は、前記便器と接続される給水管および排水管の少なくとも一方を前記壁部に沿った状態に保持する配管保持部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、給水管および排水管の少なくとも一方を壁部に沿った状態に維持することができ、給水管および排水管の位置ずれを防止することができる。
また、本発明に係るトイレキャビネットでは、前記幕板の下端部は、床面よりも上側に配置されていてもよい。
このような構成とすることにより、カバー部の下側の清掃が容易となる。また、リフォームなどでトイレキャビネットを設ける場合は、カバー部が巾木と干渉することを防止することができる。
また、本発明に係るトイレキャビネットでは、前記便器と前記壁部との間には、前記壁部から突出する止水栓と、前記止水栓と前記便器とを接続する給水管と、が設けられ、前記止水栓には、前記壁部から前方に突出し、その下流側の流水方向が前記壁部に沿った方向となるように屈曲するエルボ部材が用いられていてもよい。
このような構成とすることにより、止水栓の下流側の給水管を壁部に沿って設置しやすくなり、カバー部の幕板と壁部との間に収容しやすい構造となる。
本発明によれば、メンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態によるトイレキャビネットが設けられたトイレ空間の一例を示す平面図である。 図1の正面図(前側から見た図)である。 図1の側面図(右側から見た図)である。 トイレキャビネットおよび手洗い器を示す斜視図である。 第1カバー部の表側を示す斜視図である。 第1カバー部の裏側を示す斜視図である。 図6のA−A線断面図である。 図6のB−B線断面図である。 第1固定フレーム部の斜視図である。 図9のC−C線断面図である。 図9のD−D線断面図である。 図4のE−E線断面図である。 第2カバー部の表側を示す斜視図である。 第2カバー部の裏側を示す斜視図である。 第2固定フレーム部の斜視図である。 図4のF−F線断面図である。 接続部を上方から見た平面図である。 図17をG方向から見た図である。 図17の上板部を外した図である。 収納部の斜視図である。 縦板部を後側から見た斜視図である。 第2実施形態によるトイレキャビネットの接続部を示す図である。 第2実施形態の縦板部を示す斜視図である。 第3実施形態によるトイレキャビネットの第1カバー部の裏側を示す斜視図である。 第3実施形態によるトイレキャビネットの第1固定フレーム部の斜視図である。 第1幕板上側被係止部を示す斜視図である。 第1幕板上側係止部を示す斜視図である。 第3実施形態によるトイレキャビネットの第1カバー部が第1固定フレーム部に取り付けられた様子を示す縦断面図である。 第4実施形態によるトイレキャビネットが設けられたトイレ空間の一例を示す平面図である。 第4実施形態によるトイレキャビネットの第1キャビネットを示す斜視図である。 第4実施形態によるトイレキャビネットの第1キャビネットの分解斜視図である。 本実施形態による接続部の第1変形例を示す図である。 本実施形態による接続部の第2変形例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態によるトイレキャビネット1について、図1乃至図21に基づいて説明する。
図1−図3に示すように、第1実施形態によるトイレキャビネット1は、トイレ空間11に便器12および手洗い器13と共に設置されている。
以下では、便器12については、その便座に着座した使用者の前方となる側を前側、その反対側を後側とし、前側と後側とを結ぶ方向を前後方向とする。前後方向と直交する水平方向を左右方向とし、左右方向の右側および左側は、便座に着座し前側を向く使用者の右側および左側と同じ側とする。
便器12の後側には壁面が前後方向を向く第1壁部14が設けられ、便器12の左側には壁面が左右方向を向く第2壁部15が設けられている。便器12は、第1壁部14と第2壁部15との角部16寄りに設けられている。
便器12は、水道直結式で、洗浄水を貯留するタンク(ロータンク)を備えていない、所謂タンクレストイレとなっている。
図2および図3に示すように、便器12へ接続される給水管171は、第1壁部14に設けられた止水栓172から給水されるように構成されている。
止水栓172は、第1壁部14から前方に突出している。止水栓172には、下流側の流水方向を第1壁部14に沿った方向(下方向)に屈曲させるエルボ部材173が用いられている。給水管171は、エルボ部材173の下流側に接続されている。
エルボ部材173の下流側の流水方向は、第1壁部14に沿った方向となるため、エルボ部材173の下流側に接続される給水管171は、第1壁部14に沿った姿勢となっている。
便器12の排水は、床下の排水管へ流れるように構成されている。
手洗い器13は、第2壁部15に取り付けられている。本実施形態では、手洗い器13の給排水は、便器12の給排水と別系統ではなく統合されている。このため、手洗い器13に接続されている給水管131(図2参照)は、止水栓172から分岐されている。手洗い器13に接続されている排水管132は、便器12の排水管に接続され、便器12の排水とともに床下の排水管に流れるように構成されている。手洗い器13に接続された給水管131および排水管132は、第1壁部14および第2壁部15に沿って配管されている。
図1−図4に示すように、トイレキャビネット1は、第1壁部14に沿って設けられる第1キャビネット2と、第1キャビネット2と離間し第2壁部15に沿って設けられる第2キャビネット4と、第1壁部14と第2壁部15との角部16(図1−図3参照)に沿って設けられ第1キャビネット2と第2キャビネット4とを接続する接続部6と、を有している。
図1に示すように、第1キャビネット2は、平面視形状が左右方向に長い長方形で、左側の端部が第2壁部15と離間している。
第2キャビネット4は、平面視形状が前後方向に長い長方形で、後側の端部が第1壁部14と離間している。第2キャビネット4は、手洗い器13の後側に設けられている。第2キャビネット4の前側の縁部が手洗い器13と当接している。
第1キャビネット2の左側の端部2aは、第2キャビネット4の右側の端部(第2幕板43の表面431)よりも右側に位置している。すなわち、第1キャビネット2の左側の端部2aと第2壁部15との間隔は、第2キャビネット4の左右方向の寸法よりも大きく設定されている。
第2キャビネット4の後側の端部4aは、第1キャビネット2の前側の端部(第1幕板23の表面231)よりも前側に位置している。すなわち、第2キャビネット4の後側の端部4aと第1壁部14との間隔は、第1キャビネット2の前後方向の寸法よりも大きく設定されている。
接続部6は、第1キャビネット2の左側の端部5aと第2キャビネット4の後側の端部4aとの間に設けられている。
本実施形態では、第1キャビネット2、第2キャビネット4および接続部6は、ほぼ同じ高さ寸法に形成され、それぞれ下端部が床上約200mmに位置し、上端部が約800mmに位置するように同じ高さに設けられている。手洗い器13についても第1キャビネット2、第2キャビネット4および接続部6とほぼ同じ高さ寸法に形成され、ほぼ同じ高さに配置されている。
図4に示すように、第1キャビネット2は、便器12(図1参照)の後方に設けられて便器12と第1壁部14との間の空間を閉塞する第1カバー部21と、第1壁部14に固定され、第1カバー部21を着脱可能な第1固定フレーム部22と、を有している。
図5および図6に示すように、第1カバー部21は、第1幕板23と、第1幕板23と連結された第1天板24と、第1幕板23に取り付けられて第1固定フレーム部22に係止される第1幕板被係止部25(図6参照)と、第1天板24に設けられて第1固定フレーム部22に係止される第1天板被係止部26(図6参照)と、を有している。
第1幕板23は、平板状に形成され板面が前後方向を向いた姿勢で便器12の後方に設置される。第1幕板23の上記の姿勢における前面を表面231とし、後側の面を裏面232とする。
第1幕板23には、下部側の左右方向の中間部に、下側に開口する切り欠き部233が形成されている。第1幕板23が便器12の後方に設置されると、切り欠き部233には便器12と接続される給水管、排水管が設置される。
第1天板24は、平板状に形成され板面が上下方向を向いた姿勢で第1幕板23の裏面232の上縁部近傍に後側に突出するように連結されている。本実施形態では、第1天板24と第1幕板23とは、L字形金具などで固定されている。
図7に示すように、第1天板24の前端面241は、第1幕板23の裏面232と当接している。第1天板24の上面242は、第1幕板23の上端面234よりもやや下側(例えば、1〜7mm下側)に配置されている。このため、第1カバー部21には、第1幕板23の裏面232と、第1天板24の上面242とがなす段部212が形成されている。
図6および図8に示すように、第1幕板被係止部25には、鋼板を加工した第1金具71が使用され、第1金具71が第1幕板23の裏面232に固定されることで構成されている。第1金具71は、弾性変形可能に構成されている。
図8に示すように、第1金具71は、第1幕板23の裏面232に沿って固定される固定板部711と、固定板部711の下縁部から後に突出する突出板部712と、突出板部712の後縁部から下側に延びる鉛直板部713と、鉛直板部713から下側に向かって漸次前側に延びる第1傾斜板部714と、第1傾斜板部714の下縁部からさらに下側に向かって漸次後側に延びる第2傾斜板部715と、を有している。
固定板部711は、ネジなどの固定具で第1幕板23に固定されている。
鉛直板部713は、第1幕板23の裏面232と平行に設けられている。
本実施形態では、第1幕板被係止部25は、切り欠き部233の左右方向の両側に設けられている。
第1金具71が第1幕板23の裏面232に固定されると、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715は、それぞれ第1幕板23の裏面232と離間し、突出板部712の下側で、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715と、第1幕板23の裏面232との間に隙間(以下、第1係止空部716とする)が形成される。
第1傾斜板部714と第2傾斜板部715との接続部分には、角部718が形成されている。この角部718は、第1幕板23の裏面232に向かって突出している。角部718と第1幕板23の裏面232との間隔が、鉛直板部713と第1幕板23の裏面232との間隔よりも小さく設定されている。角部718と第1幕板23の裏面232との間隔は、第1幕板係止部35の第2金具72の第1板部721の厚さ寸法よりもやや小さく設定されている。
図6および図8に示すように、第1天板被係止部26は、鋼板を加工した第2金具72が使用され、第2金具72が第1天板24の下面に固定されることで構成されている。
第2金具72は、L字形状に形成され、L字形を形成一方の辺となる第1板部721と、他方の片となる第2板部722と、を有している。第1板部721と第2板部722とは、直角を成すように接続されている。
第1天板被係止部26では、第1板部721が第1天板24の下面に沿って固定され、第2板部722が固定板部711の後縁部から下側に突出している。第1板部721は、ネジなどの固定具で第1天板24に固定されている。
本実施形態では、第1天板被係止部26は、第1天板24の左右方向に間隔をあけた2か所それぞれに設けられている。
図9に示すように、第1固定フレーム部22は、上下方向に間隔をあけて第1壁部14に固定される上側固定板部31および下側固定板部32と、左右方向に間隔をあけて配置され上側固定板部31および下側固定板部32それぞれに上側固定板部31および下側固定板部32よりも前方に突出するように固定される一対の突出板部33と、一対の突出板部33を連結する連結板部34と、一対の連結板部34それぞれに固定され第1幕板被係止部25を係止する第1幕板係止部35と、上側固定板部31に固定され第1天板被係止部26を係止する第1天板係止部36と、を有している。
上側固定板部31は、板面が長方形となる長尺の平板状に形成されている。上側固定板部31は、左右方向に延びて板面が前後方向を向く向きで第1壁部14に固定されている。
下側固定板部32は、板面が長方形となる長尺の平板状に形成されている。下側固定板部32は、上側固定板部31よりも長さ寸法が短く形成されている、下側固定板部32は、板面が左右方向に延びて前後方向を向く向きで第1壁部14に固定されている。
上側固定板部31および下側固定板部32は、ネジなどの固定具で第1壁部14に固定されている。
上側固定板部31の左側の端面31aは、下側固定板部32の左側の端面32aよりも左側に位置している。上側固定板部31の右側の端面31bは、下側固定板部32の右側の端面32bよりも右側に位置している。
第1壁部14に止水栓などやコンセントが設けられている場合は、上側固定板部31および下側固定板部32は止水栓やコンセントを避けるように設置される。
一対の突出板部33は、互いに同じ長尺の平板状に形成されている。一対の突出板部33は、上下方向に延びて板面が左右方向を向く向きで上側固定板部31および下側固定板部32に固定されている。
一対の突出板部33には、上下方向の中間部に後側に開口する切り欠き部(配管保持部)331が形成されている。切り欠き部331は、給水管、排水管や電気配線などを設置可能に構成されている。
突出板部33は、上下方向の寸法(長さ寸法)が上側固定板部31の上端面31cから下側固定板部32の下端面32cまでの寸法と同じ寸法に形成され、上端面33aが上側固定板部31の上端面31cの高さとなり、下端面33bが下側固定板部32の下端面32cの高さとなるように上側固定板部31および下側固定板部32に固定されている。
一対の突出板部33のうちの左側の突出板部33は、切り欠き部331の上方の部分が上側固定板部31の前面31dにおける左側の端部近傍に前側から固定され、切り欠き部311の下方の部分が下側固定板部32の左側の端面32aに左側から固定されている。
一対の突出板部33のうちの右側の突出板部33は、切り欠き部331の上方の部分が上側固定板部31の前面31dにおける左右方向の中間部に前側から固定され、切り欠き部311の下方の部分が下側固定板部32の右側の端面32bに右側から固定されている。
連結板部34は、長尺の平板状に形成されている、連結板部34は左右方向に延びて板面が前後方向を向く向きで一対の突出板部33それぞれの上下方向の中間部と連結されている。連結板部34は、前面が一対の突出板部33それぞれの前端面と略面一となるように設けられている。連結板部34は一対の突出板部33それぞれの切り欠き部331が形成されている高さ範囲に設けられている。
第1固定フレーム部22は、一対の突出板部33および連結板部34によって、切り欠き部331に配置された給水管、排水管や電気配線などが第1壁部14から離間して前方に移動することを阻止することができる。
第1幕板係止部35は、第1天板被係止部26に使用されている金具と同じ第2金具72が使用され、第2金具72が一対の突出板部33それぞれの互いに対向する側面に固定されることで構成されている。
第1幕板係止部35では、第2金具72は第1天板被係止部26で使用されている向きと異なる向きで上側固定板部31に固定されている。
図9および図10に示すように、第1幕板係止部35の第2金具72は、第2板部722の板面が左右方向を向き第1板部721の板面が前後方向を向く姿勢となり、第2板部722が突出板部33の側面に固定され、第1板部721が第2板部722の前縁部から対向する突出板部33側に突出している。
第2板部722は、ネジなどの固定具で突出板部33に固定されている。
第1板部721は、突出板部33の前端面よりもやや前側に位置している。
図9に示すように、第1天板係止部36は、第1幕板被係止部25に使用されている金具と同じ第1金具71が使用され、上側固定板部31の前面に固定されることで構成されている。第1天板係止部36は、左右方向に間隔をあけて2つ設けられている。
図11に示すように、第1天板係止部36では、第1金具71は第1幕板被係止部25で使用されている向きと異なる向きで上側固定板部31に固定されている。
第1天板係止部36の第1金具71は、固定板部711が上側固定板部31の前面に沿って固定され、突出板部712が固定板部711の上縁部から前側に突出し、鉛直板部713が突出板部712の前縁部から上側に延び、第1傾斜板部714が鉛直板部713から上側に向かって漸次後側に延び、第2傾斜板部715が第1傾斜板部714の上縁部からさらに上側に向かって漸次前側に延びる向きに配置されている。
第1天板係止部36においても、固定板部711は、ネジなどの固定具で上側固定板部31に固定されている。
第1金具71が上側固定板部31の前面31dに固定されると、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715は、それぞれ上側固定板部31の前面と離間し、突出板部712の下側で、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715と、上側固定板部31の前面31dとの間に隙間(以下、第2係止空部717とする)が形成される。
第1傾斜板部714と第2傾斜板部715との角部718と、上側固定板部31の前面31dとの間隔は、鉛直板部713と上側固定板部31の前面31dとの間隔よりも小さく設定されている。角部718と、上側固定板部31の前面31dとの間隔は、第1天板被係止部26の第2金具72の第2板部722の厚さ寸法よりもやや小さく設定されている。
このような第1カバー部21は、第1固定フレーム部22に対して上方から取り付けられるように構成されている。
第1カバー部21を、第1固定フレーム部22の上方から下降させ、第1幕板23を第1固定フレーム部22の突出板部33の前側に配置し、第1固定フレーム部22の突出板部33および上側固定板部31の上側に配置する。
このとき、図12に示すように、第1幕板被係止部25の第1係止空部716に、第1幕板係止部35の第1板部721を下側から挿入させ、第1天板被係止部26の第2板部722を第1天板係止部36の第2係止空部717に上側から挿入する。
上述したように、第1幕板被係止部25の第1金具71の角部718と第1幕板23の裏面232との間隔は、第1幕板係止部35の第2金具72の第1板部721の厚さ寸法よりもやや小さく設定されている。このため、第1板部721が第1係止空部716に挿入される際には、第1板部721が角部718とあたり、角部718と第1幕板23の裏面232との間隔を広げるように第1金具71を弾性変形させる。そして、第1金具71の復元力によって角部718が第1板部721を第1幕板23の裏面232に押し付け、第1板部721が第1金具71と第1幕板23の裏面232とに挟持された状態となる。
また、上述したように、第1天板係止部36の第1金具71の角部718と、上側固定板部31の前面31dとの間隔は、第1天板被係止部26の第2金具72の第2板部722の厚さ寸法よりもやや小さく設定されている。このため、第2板部722が第2係止空部717に挿入される際には、第2板部722が角部718とあたり、角部718と上側固定板部31の前面31dとの間隔を広げるように第1金具71を弾性変形させる。そして、第1金具71の復元力によって角部718が第2板部722を上側固定板部31の前面31dに押し付け、第2板部722が第1金具71と上側固定板部31の前面31dとに挟持された状態となる。
これにより、第1幕板被係止部25が第1幕板係止部35に係止され、第1天板被係止部26が第1天板係止部36に係止される。そして、第1カバー部21が第1固定フレーム部22を介して第1壁部14に係止される。
第1固定フレーム部22から第1カバー部21を外すには、第1カバー部21を上方に引き上げ、第1幕板被係止部25の第1係止空部716から第1幕板係止部35の第1板部721を外し、第1天板被係止部26の第2板部722を第1天板係止部36の第2係止空部717から外した状態とする。これにより、第1カバー部21は第1固定フレーム部22から外れ、第1壁部14から外れた状態となる。
本実施形態では、第1キャビネット2における第1天板24の左右方向の縁部近傍の下側は空部となっている。このため、第1カバー部21を第1固定フレーム部22に着脱する際には、第1天板24の左右方向の両縁部を把持し第1カバー部21を上下に移動させることができる。
図4に示すように、第2キャビネット4は、便器12の左側に設けられて便器12(図1参照)と第2壁部15との間の空間を閉塞する第2カバー部41と、第2壁部15に固定され、第2カバー部41を着脱可能な第2固定フレーム部42と、を有している。
図13、図14に示すように、第2カバー部41は、第2幕板43と、第2幕板43と連結された第2天板44と、第2幕板43に取り付けられて第2固定フレーム部42に係止される第2幕板被係止部45(図14参照)と、第2天板44に設けられて第2固定フレーム部42に係止される第2天板被係止部46(図14参照)と、を有している。
第2カバー部41の第2幕板43、第2天板44、第2幕板被係止部45、および第2天板被係止部46は、第1カバー部21の第1幕板23、第1天板24、第1幕板被係止部25、および第1天板被係止部26と設置位置や大きさ以外は、基本的にほぼ同様の形態となっている。以下の第2カバー部41の説明では、第1カバー部21と異なる点について説明する。
第2幕板43は、平板状に形成され板面が左右方向を向いた姿勢で便器12の左側に設置されている。第2幕板43の上記の姿勢における右側を向く面を表面431とし、左側を向く面を裏面432とする。
第2幕板43には、上部側の前側部分に、板面を貫通する開口部433が形成されている。開口部433には、トイレットペーパーホルダーが設置されるように構成されている。
第2天板44は、平板状に形成され板面が上下方向を向いた姿勢で第2幕板43の上端部に連結されている。
第2幕板被係止部45は、第2幕板43の裏面432の下部側における前後方向に間隔をあけた2か所にそれぞれに第1幕板被係止部25と同様に第1金具71が取り付けられることで設けられている。
突出板部712の下側で、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715と第2幕板43の裏面432との間には、第1係止空部716が形成されている。
第2天板被係止部46は、第2天板44の下面の左側の縁部近傍における前後方向に間隔をあけた2か所にそれぞれに第1天板被係止部26と同様に第2金具72が取り付けられることで設けられている。
図15に示すように、第2固定フレーム部42は、互いに上下方向に間隔をあけて第2壁部15に固定される上側固定板部51および下側固定板部52と、上側固定板部51および下側固定板部52を前後方向から挟んだ状態で上側固定板部51および下側固定板部52にそれぞれに固定され、上側固定板部51および下側固定板部52よりも右側に突出する一対の突出板部53と、一対の突出板部53それぞれに固定され第2幕板被係止部45を係止する第2幕板係止部55と、上側固定板部51に固定され第2天板被係止部46を係止する第2天板係止部56と、を有している。
上側固定板部51は、板面が長方形となる長尺の平板状に形成されている。図16に示すように、上側固定板部51は、前後方向に延びて板面が左右方向を向く向きで第2壁部15に固定されている。
下側固定板部52は、板面が長方形となる長尺の平板状に形成されている。下側固定板部52は、上側固定板部51と同じ長さ寸法に形成されている。下側固定板部52は、板面が前後方向に延びて左右方向を向く向きで第2壁部15に固定されている。下側固定板部52は、上側固定板部51の鉛直方向下側に配置されている。
上側固定板部51および下側固定板部52は、ネジなどの固定具で第2壁部15に固定されている。
一対の突出板部53は、互いに同じ長尺の平板状に形成されている。一対の突出板部53は、上下方向に延びて板面が前後方向を向く向きで上側固定板部51および下側固定板部52に固定されている。一対の突出板部53には、第1固定フレーム部22の一対の突出板部33と同様に切り欠き部(配管保持部)531が形成されている。切り欠き部531は、給水管、排水管や電気配線などを設置可能に構成されている。
突出板部53は、上下方向の寸法(長さ寸法)が上側固定板部51の上端面51aから下側固定板部52の下端面52aまでの寸法と同じ寸法に形成され、上端面53aが上側固定板部51の上端面51aの高さとなり、下端面53bが下側固定板部52の下端面52aの高さとなるように上側固定板部51および下側固定板部52に固定されている。
一対の突出板部53のうちの前側の突出板部53は、上側固定板部51および下側固定板部52の前側の端面51b,52bに固定され、後側の突出板部53は、上側固定板部51および下側固定板部52の後側の端面51c,52cに固定されている。
第2幕板被係止部45は、一対の突出板部53の互いに対向する側面に第1幕板係止部35と同様に第2金具72が固定されることで設けられている。
第2幕板被係止部45の第2金具72は、第2固定フレーム部42の一対の突出板部53に対して第1幕板係止部35の第2金具72が第1固定フレーム部22の一対の突出板部33に取り付けられているのと同様に取り付けられている。
第2天板被係止部46は、第1幕板被係止部25に使用されている金具と同じ第1金具71が使用され、上側固定板部31の右側の面に固定されることで構成されている。
第2天板被係止部46の第1金具71は、第2固定フレーム部42の上側固定板部51に対して、第1天板係止部36の第1金具71が第1固定フレーム部22の上側固定板部31に取り付けられているのと同様に取り付けられている。
突出板部712の下側で、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715と、上側固定板部31の前面との間には、第2係止空部717が形成されている。
第2カバー部41は、第1カバー部21が第1固定フレーム部22に着脱するのと同様に第2固定フレーム部42に着脱可能に構成されている。
図17、図18に示すように、接続部6は、第1キャビネット2の左側の端部2a(図17参照)と第2キャビネット4の後側の端部4a(図17参照)との間の空間に形成された収納部61と、収納部61に対する便器12(図1参照)が設けられている側に取り付け可能に構成され第1キャビネット2と第2キャビネット4との間隔を開閉可能な縦板部62と、収納部61の上部に設置可能に構成され収納部61の上方を開閉可能な上板部63と、を有している。
図19および図20に示すように、収納部61は、第1壁部14と第2壁部15との角部16の内側に設けられ、上下方向に長い空間に形成されている。収納部61は、第1壁部14と、第2壁部15と、第1キャビネット2の左側の端部2aと、第2キャビネット4の後側の端部4aとに囲まれている。収納部61には、上下方向の中間部に、収納部61の空間を上下に仕切る棚板65が設けられている。棚板65の上部には、物品が収納され、棚板65の下部には、手洗い器13(図11参照)の給水管、排水管や電気配線が配置される。
棚板65は、平板状に形成され、板面が水平面となる向きに配置される。
棚板65は、第1壁部14に固定される平板状の固定板66と接続されていて、固定板66が第1壁部14に固定されることで所定の位置に設置される。また、棚板65は、L字形の固定金具で第2壁部15に固定されている。固定板66は、第1壁部14に固定されると、上端面661が第1幕板23の上端面234および第2幕板43の上端面434と同じ高さに配置されている。
棚板65は、板面が長方形の1つの角部を斜めに切除した五角形に形成されている。板面の5つの端面を第1〜第5端面651〜655とし、第1〜第5端面651〜655がこの順に連続しているものとする。
第1〜第5端面651〜655は、第1端面651と第3端面653とが平行に配置され、第2端面652と第4端面654とが第1端面651および第3端面653と直交する向きで平行に配置され、第5端面655が他の端面に対して斜めに配置されている。
棚板65は、第1端面651が右側を向き、第2端面652が後側を向いて固定板66と当接し、第3端面653が左側を向いて第2壁部15と当接し、第4端面654が前側を向き、第5端面655が前側かつ右側となる斜め前方を向いている。第1端面651は、第1キャビネット2の左側の端部2aよりも左側に配置されている。第4端面654は、第2キャビネット4の後側の端部4aよりも後側に配置されている。第5端面655は、第1キャビネット2の前側かつ左側の角部(第1幕板23の表面231と左側の端面とがなす角部)2bと第2キャビネット4の後側かつ右側の角部(第2幕板43の表面431と後側の端面とがなす角部)4bとを結ぶ線よりも左側かつ後側となる斜め後ろ側に配置されている。
図19および図20に示すように、棚板65の下面における第5端面655近傍には、縦板部62に取り付けられた縦板被係止部623を係止可能な縦板係止部656が設けられている。
本実施形態では、縦板被係止部623および縦板係止部656は、例えばローラキャッチで構成されている。ローラキャッチの一対のローラを有する側の部材をローラ部材とし、挟持部の一対のローラに挟まれる凸部を有する部材を凸部材とすると、本実施形態では、縦板係止部656として棚板65にローラ部材が設けられ、縦板被係止部623として縦板部62に凸部材が設けられている。
図19、図21に示すように、縦板部62は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成されている。縦板部62における長辺が延びる方向を長さ方向とし、短辺が延びる方向を幅方向とする。縦板部62は、長さ方向が上下方向となり、板面が棚板65の第5端面655(図19参照)に沿った鉛直面となる向きで棚板65に係止されるように構成されている。
縦板部62の両面のうち、棚板65に係止された際に棚板65の第5端面655と対向する面を裏面622とし、その反対側の面を表面621とする。
縦板部62は、表面621が裏面622よりも幅方向に大きく形成されている。縦板部62の幅方向の両端面は、表面621および裏面622に対して直角とならず、45°傾斜した面となっている。縦板部62の幅方向の一方側の端面を第1端面624とし、他方側の端面を第2端面625とすると、第1端面624と第2端面625とは、裏側から表側に向かって漸次互いに離間するように幅方向に対称となる向きを向いている。このため、縦板部62は、長さ方向から見ると台形となっている。
縦板部62の裏面622には、縦板被係止部623およびL字形金具627が取り付けられている。
図21に示すように、L字形金具627は、縦板部62の裏面622における縦板被係止部623よりも上側に取り付けられている。縦板被係止部623とL字形金具627との間には、棚板65(図20参照)の厚さ寸法とほぼ同じ寸法の隙間が形成されている。
L字形金具627は、それぞれ平板状に形成され、L字形を形成するように縁部同士が接続している第1片627aおよび第2片627bを有している。
第1片627aは、一方の面が縦板部62の裏面622と当接した状態で縦板部62に固定されている。
第2片627bは、第1片627aの下縁部から縦板部62の裏面と離間する方向に突出している。第2片627bは、縦板部62が棚板65に取り付けられた際に板面が水平面となる向きに配置されている。
縦板部62の上端面62aには、上方に突出するダボ626が設けられている。このダボ626は、上板部63に形成されたダボ孔636に挿入されるように構成されている。
図19に示すように、縦板部62は、裏面622が棚板65の第5端面655と対向する向きで棚板65に取り付けられている。縦板部62が棚板65に取り付けられると、縦板部62の第1端面624は、第1幕板23の表面231における左側の縁部近傍と当接する。縦板部62の第2端面625は、第2幕板43の表面431における後側の縁部近傍と当接している。
なお、縦板部62の第1端面624が、第1幕板23の表面231と隙間をあけて対向し、第2端面625が第2幕板43の表面431と隙間をあけて対向していてもよい。
縦板部62は、第1幕板23および第2幕板43とほぼ同じ高さで棚板65に取り付けられている。
縦板部62を棚板65に固定するには、縦板部62を棚板65に近づけ、縦板被係止部623の凸部材を縦板係止部656の一対のローラ間に挿入して係止させるとともに、図18に示すように、L字形金具672の第2片372bを棚板65の上面に載せる。
これにより、縦板部62が棚板65に取り付けられる。
L字形金具627の第2片627bが棚板65の上面に載ることにより、縦板部62が棚板65から落下することが防止される。
なお、縦板部62の裏面622には、L字形金具627が取り付けられていなくてもよく、また、L字形金具627に代わって、棚板65の上面に載るように構成された部材が縦板部62の裏面622から突出するように設けられていてもよい。
縦板部62は、棚板65に取り付けられると、第1幕板23と第2幕板43との隙間を塞ぎ、収納部61の内部を便器12側から隠すように構成されている。
上述したように、棚板65は、第1端面654が第1幕板23の表面231と当接し、第2端面655が第2幕板43の表面431と当接する構成である。このため、第1キャビネット2の左右方向の位置および第2キャビネット4の前後方向の位置のいずれかまたは両方が異なり、第1幕板23と第2幕板43との間隔が異なる場合でも、第1幕板23と第2幕板43との間隔が縦板部62の幅寸法よりも小さければ、同一の縦板部62を採用することができる。
縦板部62が棚板65に係止されると、収納部61の平面形状が五角形となり、平面視形状が四角形の収納スペースと比べると角部が削られ小さくなっているが、収納部にトイレットペーパーなど円柱状の物品を収容する場合では、角部が無くてもスペースが不足することがなく、縦板部62が物品と当接することで物品の移動を拘束することができる。
図17および図18に示すように、上板部63は、収納部61、縦板部62、第1キャビネット2の左側の端部2aの近傍、第2キャビネット4の後側の端部4aの近傍の上方に着脱可能に設置されている。上板部63は、第1幕板23の上端面234、第2幕板43の上端面434、固定板66の上端面661に載置されている。
上板部63は、板面が長方形の1つの角部を斜めに切除した五角形に形成されている。板面の5つの端面を第1〜第5端面631〜635とし、第1〜第5端面631〜635がこの順に連続しているものとする。
第1〜第5端面631〜635は、第1端面631と第3端面633とが平行に配置され、第2端面632と第4端面634とが第1端面631および第3端面633と直交する向きで平行に配置され、第5端面635が他の端面に対して斜めに配置されている。
上板部63は、収納部61の上部に載置されると、第1端面631が右側を向き、第2端面632が後側を向いて第1壁部14と対向し、第3端面633が左側を向いて第2壁部15と対向し、第4端面634が前側を向き、第5端面635が前側かつ右側となる斜め前方を向いている。
第1端面631は、第1天板24の左側の縁部よりも右側に配置され、上板部63の第1端面631近傍は第1天板24の上部に被さっている。第4端面634は、第2天板44の後側の縁部よりも前側に配置され、上板部63の第4端面634近傍は、第2天板44の上に被さっている。第5端面635は、第1キャビネット2の前側かつ左側の角部(第1幕板23の表面231と左側の端面とがなす角部)と第2キャビネット4の後側かつ右側の角部(第2幕板43の表面431と後側の端面とがなす角部)とを結ぶ線よりも左側かつ前側となる斜め前方に配置されている。
上板部63における第5端面635近傍には、下側に開口し、縦板部62のダボ626を下側から挿入可能なダボ孔636が形成されている。
トイレキャビネット1は、給排水や電気のメンテナンスなどの際に、第1キャビネット2の第1カバー部21、および第2キャビネット4の第2カバー部41、接続部6の上板部63および縦板部62を取り外せるように構成されている。これらは、以下のように取り外す。
まず、接続部6の上板部63を縦板部62から外す。
続いて、縦板部62を棚板65から取り外す。
続いて、第1カバー部21を上方に引き上げて第1固定フレーム部22から取り外す。
続いて、第2カバー部41を上方に引き上げて第2固定フレーム部42から取り外す。なお、第1固定フレーム部22よりも先に第2固定フレーム部42を取り外してもよい。
このようにすることで、第1キャビネット2の内部、第2キャビネット4の内部および接続部6の収納部61が露出した状態となり、メンテナンスなどを行うことができる。
次に、上述した第1実施形態によるトイレキャビネット1の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した第1実施形態によるトイレキャビネット1では、カバー部(第1カバー部21、第2カバー部41)の幕板(第1幕板23、第2幕板43)と天板(第1天板24、第2天板44)とが一体に設けられ、壁部(第1壁部14、第2壁部15)に着脱可能に構成されていることにより、天板とを個別に壁部に着脱するカバー部と比べて、カバー部の壁部への着脱が容易となり、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、カバー部全体を着脱する構成であるため、メンテナンス時にはカバー部がない状態となるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、カバー部は、上方に移動させることで壁部から取り外され、下方に移動させることで壁部に取り付けられるように構成されている。
このような構成とすることにより、簡便な動作でカバー部を壁部に着脱することができる。また、カバー部を上下に移動させることで着脱できることにより、スペースの小さいトイレ空間であっても、カバー部の着脱時にカバー部と便器12とが干渉することを防止することができる。
また、天板の側縁部の下側には、空部が形成されていることにより、メンテナンス作業者が空部に手をかけた状態でカバー部を壁部から着脱することができる。
また、カバー部は、壁部に固定されたフレーム部(第1固定フレーム部22、第2固定フレーム部42)に着脱可能に構成されていることにより、フレーム部の位置を調整することで壁部に対するカバー部の位置を容易に設定することができる。
また、フレーム部は、カバー部に設けられた被係止部(第1幕板被係止部25、第1天板被係止部26、第2幕板被係止部45、第2天板被係止部46)を係止可能な係止部(第1幕板係止部35、第1天板係止部36、第2幕板係止部55、第2天板係止部56)を有していることにより、カバー部をフレーム部に確実に係止させることができる。
また、カバー部が複数個所において壁部に係止される場合、トイレキャビネット1を設置する際に、複数の係止部を予めフレーム部の所定の位置に設けておくことで、フレーム部を壁部に取り付けるだけで複数の係止部を所定の位置に容易に設置することができる。
カバー部は、ネジなどを使用せずに、カバー部の被係止部がフレーム部の係止部に係止される構成で、ネジなどの固定具で壁部やフレームに固定する構成ではない。このため、カバー部をフレーム部に容易に着脱することができる。
また、フレーム部は、便器12と接続される給水管171や排水管を壁部に沿った状態に保持する切り欠き部(配管保持部)を有していることにより、給水管171や排水管を壁部に沿った状態に維持することができ、給水管171および排水管の位置ずれを防止することができる。
また、幕板の下端部は、床面よりも上側に配置されていることにより、カバー部の下側の清掃が容易となる。また、リフォームなどでトイレキャビネット1を設ける場合は、カバー部が巾木と干渉することを防止することができる。
また、便器12と第1壁部14との間には、第1壁部14から前方に突出する止水栓172と、止水栓172と便器12とを接続する給水管171と、が設けられている。止水栓172には、下流側の流水方向を第1壁部14に沿った方向(下方向)に屈曲させるエルボ部材173が用いられている。給水管171は、エルボ部材173の下流側に接続されている。
エルボ部材173の下流側の流水方向は、第1壁部14に沿った方向となるため、エルボ部材173の下流側に接続される給水管171は、少なくともエルボ部材173との接続部分が第1壁部14に沿った姿勢となる。これにより、給水管171は、第1壁部14に沿った姿勢に配管され、第1壁部14からの突出寸法を抑えることができ、第1カバー部21の第1幕板23と第1壁部14との間に設置しやすい構造となる。
なお、止水栓172にエルボ部材173が設けられていない場合、給水管171を止水栓172に対して前側から接続する必要があり、給水管171の少なくとも止水栓172との接続部分が第1壁部14に交差する向きとなる。このため、給水管171が長さ方向の途中で屈曲し屈曲部分より下流側が第1壁部14に沿った姿勢となったとしても、給水管171の第1壁部14からの突出寸法を抑えることができず、第1カバー部21の第1幕板23と第1壁部14との間を大きく確保しなければならないという問題がある。これに対し、本実施形態のように止水栓172にエルボ部材173が設けられていることにより、上記の問題を解消することができる。
(他の実施形態)
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
(第2実施形態)
図22に示すように、第2実施形態によるトイレキャビネット1Bは、接続部6Bの縦板部62Bが第1実施形態と異なっている。
図23に示すように、縦板部62Bは、長尺に形成され、長さ方向が上下方向となる向きで第1キャビネット2および第2キャビネット4に係止される。縦板部62Bは、長さ方向全体にわたって同じ断面形状に形成されている。第2実施形態による縦板部62Bにおいても、一方の面が便器(不図示)に面するように配置されている。縦板部62における便器と面する側を表側とし、その反対側を裏側とする。
縦板部62Bは、第1幕板23と第2幕板43との間隔を塞ぐ縦板本体部81と、第1幕板23に係止される第1被係止板部82と、第1被係止板部82と縦板本体部81とを接続する第1接続板部83と、第2幕板43に係止される第2被係止板部84と、第2被係止板部84と縦板本体部81とを接続する第2接続板部85と、を有している。
縦板本体部81は、円弧板状で円弧の軸線方向に延びる形状に形成されている。縦板本体部81は、上下方向に延び、湾曲して凹む面が表面811、湾曲して突出する面が裏面812となる向きに配置されている。縦板本体部81の表面811は、便器を向くように設けられている。
第1被係止板部82は、平板状に形成され、縦板本体部81の幅方向の一方側の部分の裏側に間隔をあけて対向配置されている。なお、縦板本体部81は円弧板状に形成されていて、第1被係止板部82は平板状に形成されているため、縦板本体部81の幅方向一方側の縁部近傍が第1被係止板部82と平行に対向している。
第1接続板部83は、平板状に形成され、第1被係止板部82の幅方向の他方側の縁部と縦板本体部81の幅方向の中間部とを接続している。第1接続板部83は、第1被係止板部82と直交する向きに配置されている。縦板部62には、縦板本体部81、第1被係止板部82、第1接続板部83に囲まれた第1空部86が形成されている。
第2被係止板部84は、平板状に形成され、縦板本体部81の幅方向の他方側の部分の裏側に間隔をあけて対向配置されている。なお、縦板本体部81は円弧板状に形成されで、第2被係止板部84は平板状に形成されているため、縦板本体部81の幅方向他方側の縁部近傍が第2被係止板部84と平行に対向している。
第2接続板部85は、平板状に形成され、第2被係止板部84の幅方向の一方側の縁部と、縦板本体部81の幅方向の中間部とを接続している。第2接続板部85は、第2被係止板部84と直交する向きに配置されている。縦板部62には、縦板本体部81、第2被係止板部84、第2接続板部85に囲まれた第2空部87が形成されている。
第1被係止板部82と第2被係止板部84とは、互いに直交する方向を向いている。
縦板部62は、樹脂などで形成され弾性変形可能に構成されている。
第2実施形態では、第1キャビネット2の第1カバー部21の第1天板24には、左側かつ前側の角部に左右方向に延びる第1天板切り欠き部243が形成されている。第1天板24の第1天板切り欠き部243が形成されている部分は第1幕板23と離間している。第1天板切り欠き部243は、第1天板24と第1幕板23に挟まれたスリットとなっている。
第2キャビネット4の第2カバー部41の第2天板44には、右側かつ後側の角部に前後方向に延びる第2天板切り欠き部443が形成されている。第2天板44の第2天板切り欠き部443が形成されている部分は第2幕板43と離間している。第2天板切り欠き部443は、第2天板44と第2幕板43に挟まれたスリットとなっている。
縦板部62Bは、第1被係止板部82を第1天板切り欠き部243に挿入するとともに、第1空部86に第1幕板23の左側の縁部近傍を挿入し、第2被係止板部84を第2天板切り欠き部443に挿入するとともに、第2空部87に第2幕板43の後側の縁部近傍を挿入することで、第1キャビネット2および第2キャビネット4に係止される。
第1被係止板部82の第1天板切り欠き部243への挿入深さ、第1空部への第1幕板23の挿入深さ、第2被係止板部84の第2天板切り欠き部443への挿入深さ、第2空部への第2幕板43の挿入深さは、第1幕板23と第2幕板43との間隔に合わせた寸法とすることができる。このため、第1キャビネット2の左右方向の位置および第2キャビネット4の前後方向の位置のいずれかまたは両方が異なり、第1幕板23と第2幕板43との間隔が異なる場合でも、第1幕板23と第2幕板43との間隔が縦板本体部81の幅寸法よりも小さく、第1接続板部83と第2接続板部85との間隔よりも大きければ、同一の縦板部62を採用することができる。
第1被係止板部82と縦板本体部81とは、その間隔が第1幕板23の厚さ寸法よりも小さくなるように設定され、第1被係止板部82と縦板本体部81との間を押し広げるようにして第1被係止板部82と縦板本体部81との間に第1幕板23が挿入し、第1被係止板部82と縦板本体部81とが第1幕板23を挟持するようにしてもよい。
同様に、第2被係止板部84と縦板本体部81との間隔を第2幕板43の厚さ寸法よりも小さくし、第2被係止板部84と縦板本体部81との間を押し広げるようにして第2被係止板部84と縦板本体部81との間に第2幕板43が挿入し、第2被係止板部84と縦板本体部81とが第2幕板43を挟持するようにしてもよい。
第2実施形態では、縦板部62Bが後側に突出するように湾曲しているため、縦板部62Bよりも便器側のスペースを広く確保することができる。
第2実施形態によるトイレキャビネット1Bでは、第1実施形態と同様の効果をする。
(第3実施形態)
図24および図25に示すように、第3実施形態によるトイレキャビネット1Cは、第1キャビネット2Cの第1カバー部21C(図24参照)に、第1実施形態の第1カバー部21に設けられた第1天板被係止部26(図6参照)に代わって第1幕板上側被係止部27が設けられ、第1固定フレーム部22C(図25参照)に第1実施形態の第1固定フレーム部22に設けられた第1天板係止部36(図9参照)に代わって第1幕板上側係止部37が設けられている。
第1幕板上側被係止部27が第1幕板上側係止部37に係止されることで第1カバー部21Cが第1固定フレーム部22Cに取り付けられるように構成されている。
図24に示すように、第1幕板上側被係止部27は、第1幕板23の裏面232における上端部近傍に左右方向に間隔をあけて2つ取り付けられている。2つの第1幕板上側被係止部27は、左右方向に対称となる形状となっている。以下では、2つの第1幕板上側被係止部27のうち、右側の第1幕板上側被係止部27について詳細を説明し、左側の第1幕板上側被係止部27の詳細については説明を省略する。
図26に示すように、第1幕板上側被係止部27は、鋼板を加工した金具で、第1幕板23の裏面232に固定される固定部271と、固定部271から後側に突出する突出部272とを有し、突出部272に下側に開口する切り欠き部273が形成されている。
固定部271は、板面が略長方形となる平板状に形成され、一方の面が第1幕板23の裏面232と当接している。
突出部272は、固定部271の右側の端部から後側に延びる平板状の第1板部274と、第1板部274の後端部から右側に延びる平板状の第2板部275と、第2板部275の右側の端部から後側に延びる平板状の第3板部276と、を有している。第3板部276は、板面が左右方向を向き、前後方向の中間部に切り欠き部273が形成されている。
図24に示すように、右側の第1幕板上側被係止部27は、第1幕板23に対して、第1カバー部21が第1固定フレーム部22(図25参照)に取り付けられた際に、第3板部276の右側の面が第1固定フレーム部22の右側の突出板部33の左側の面とわずかな隙間をあけて対向する位置に固定されている。
図24に示すように、左側の第1幕板上側被係止部27は、第1幕板23に対して、第1カバー部21が第1固定フレーム部22(図25参照)に取り付けられた際に、第3板部266の左側の面が第1固定フレーム部22の左側の突出板部33の右側の面とわずかな隙間をあけて対向する位置に固定されている。
図27に示すように、第1幕板上側係止部37は、第1固定フレーム部22の一対の突出板部33それぞれの上端部近傍に取り付けられている。右側の突出板部33に取り付けられる第1幕板上側係止部37と、左側の突出板部33に取り付けられる第1幕板上側係止部37とは、左右方向の向きが逆向きとなっている。第1幕板上側係止部37は、右側の突出板部33に対して左側から取り付けられ、左側の突出板部33に対して右側から取り付けられている。
第1幕板上側係止部37は、円柱状のネジ部371と、ネジ部371よりも径が大きくネジ部の軸線方向の一方の端部に同軸に連結された頭部372と、を有している。
第1幕板上側係止部37は、軸線が左右方向に延びる向きで、ネジ部371が右側の突出板部33に対しては左側から挿入され、左側の突出板部33に対して右側から挿入されている。
ネジ部371は、全体が突出板部33に挿入されず、基端側が突出板部33から突出している。頭部372は、突出板部33と左右方向に離間し、突出板部33との間に隙間373が形成されている。この隙間373は、第1幕板上側被係止部27の第3板部266(図26参照)の厚さ寸法よりもやや大きく設定されている。
図25に示すように、本実施形態では、第1固定フレーム部22の一対の突出板部33の上端面にフレーム側面ファスナー38が取り付けられている。図24に示すように、第1天板24の下面における一対の突出板部33の上端面と対向する位置に、フレーム側面ファスナー38に着脱可能なカバー側面ファスナー28が取り付けられている。
第1カバー部21Cを第1固定フレーム部22Cに取り付ける方法について説明する。
まず、第1カバー部21Cを第1固定フレーム部22Cの上方から下方に降ろして、第1幕板23を第1固定フレーム部22Cの一対の突出板部33の前側に配置し、第1幕板23を第1固定フレーム部22の一対の突出板部33の上側に配置する。
このとき、図28に示すように、突出板部33に取り付けられた第1幕板上側係止部37の頭部372と突出板部33との隙間373(図27参照)に、第1幕板23に取り付けられた第1幕板上側被係止部27の第3板部276を差し込み、第3板部276の切り欠き部273に第1幕板上側係止部37のネジ部371を挿入させて、第1幕板上側被係止部27を第1幕板上側係止部37に引っ掛けた状態とする。これにより、第1幕板上側被係止部27が第1幕板上側係止部37に係止され、第1カバー部21Cが第1固定フレーム部22Cに対して前後方向および下側に移動することが拘束される。
なお、本実施形態でも、第1カバー部21Cには、上記の実施形態と同様に第1幕板被係止部25が設けられ、第1固定フレーム部22Cには、上記の実施形態と同様に、第1幕板係止部35が設けられている。このため、本実施形態でも上記の実施形態と同様に第1幕板被係止部25が第1幕板係止部35に係止されている。
また、第1天板24が一対の突出板部33の上部に載置されることにより、第1天板24の下面に取り付けられたカバー側面ファスナー28が、突出板部33の上端面に取り付けられたフレーム側面ファスナー38に接着する。
このようにして第1カバー部21Cが第1固定フレーム部22Cに取り付けられる。
第3実施形態によるトイレキャビネット1Cでは、第1実施形態と同様の効果をする。
また、第1天板24と一対の突出板部33とが面ファスナーで接着されているため、第1カバー部21Cが第1固定フレーム部22に対して位置ずれすることを防止することができる。
なお、本実施形態では、第1キャビネット2Bに第1幕板上側被係止部27および第1幕板上側係止部37が設けられているが、第2キャビネット4に第1幕板上側被係止部27および第1幕板上側係止部37と同様の部材が設けられていてもよい。また、第2キャビネット4にカバー側面ファスナー28およびフレーム側面ファスナー38と同様の部材が設けられていてもよい。
(第4実施形態)
図29に示すように、第4実施形態によるトイレキャビネット1Dは、第1キャビネット2Dの奥行き寸法(前後方向の寸法)が、例えば排水管の設置スペースを広く確保する必要があるなどの理由により、第2キャビネット4および他の実施形態の第1キャビネット2,2Cの奥行き寸法よりも大きく設定されている。
第4実施形態では、第1キャビネット2Dの第1カバー部21Dの第1幕板23Dと第1天板24Dとは、連結されず別々に設けられている。
第1幕板23Dは、第1固定フレーム部22に着脱可能に構成されている。
第1天板24Dは、第1固定フレーム部22に回動可能に固定されている。
図30および図31に示す第1キャビネット2Dの第1固定フレーム部22Dは、一対の突出板部33Dの奥行き寸法が、上記の実施形態の一対の突出板部33の奥行き寸法よりも大きく設定されている。一対の突出板部33Dには、高さ方向の中間部に後側に開口する切り欠き部331Dが形成されている。
図31に示すように、第1固定フレーム部22Dには、一対の突出板部33の間で切り欠き部331Dの上側に棚板39が設けられている。棚板39の上部には、物品を載置することができる。第1固定フレーム部22Dには、第1幕板係止部35および第1幕板上側係止部37が取り付けられている。
第1幕板23Dは、上記の実施形態と同様の平板状に形成され、第1幕板被係止部25および第1幕板上側被係止部27が取り付けられている。第1幕板23Dは、第1幕板上側被係止部27および第1幕板被係止部25が第1固定フレーム部22Dに取り付けられた第1幕板係止部35および第1幕板上側係止部37に係止されることにより、第1固定フレーム部22に取り付けられるように構成されている。
第1天板24Dは、右側に位置し第1固定フレーム部22Dの上方を開閉する開閉部251と、左側に位置し第1固定フレーム部22Dに固定された固定部252と、を有している。
開閉部251は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成され、長さ方向が左右方向となる向きで第1固定フレーム部22Dの上側固定板部31の上端部に丁番253を介して回動可能に取り付けられている。
図30に示すように、開閉部251は、板面が水平面となる姿勢(閉姿勢とする)となると第1固定フレーム部22Dの上部を閉塞している。閉姿勢の開閉部251における後側の縁部を後縁部251aとし、前側の縁部を前縁部251bとする。
開閉部251は、後縁部251a近傍に丁番253が固定されている。丁番253の回動軸は、左右方向に延びている。
図31に示すように、開閉部251は、回動して前縁部251bが後縁部251aの上側となる姿勢(開姿勢とする)となると第1固定フレーム部22Dの上部を開放している。
開閉部251は、閉姿勢となると、右側の端部251cが第1固定フレーム部22Dの右側の端部よりも右側で第1固定フレーム部22Dの上方に位置し、左側の端部251dが左側の突出板部33の上方に位置している。
また、開閉部251は、開姿勢となると前端面が第1幕板23Dの後面とわずかな隙間をあけて対向または当接し、第1幕板23Dに覆われている。開閉部251は、閉姿勢となると、上面が第1幕板23Dの上端面よりも下側に位置している。すなわち、第1幕板23Dの上端面が開閉部251よりも上方に突出している。
固定部252は、第1固定フレーム部22Dの左側の突出板部33よりも左側の部分の上部に配置されている。固定部252の奥行き寸法は、開閉部251の奥行き寸法(前縁部251bと後縁部251aとを結ぶ方向の寸法)とほぼ同じ寸法に設定されている。
図29に示すように、固定部252は、左側の端部252aが接続部6と隣接していて、固定部252の左側の縁部分の上部には、接続部6の上板部63が載置される。なお、固定部262の上面および接続部6の上板部63の下面には、互いに着脱可能な面ファスナーが取り付けられていてもよい。
固定部252は、前端面が第1幕板23Dの後面と当接し、第1幕板23Dに覆われている。固定部252は、上面が第1幕板23Dの上端面よりも下側に位置している。すなわち、第1幕板23Dの上端面が固定部252よりも上方に突出している。
第4実施形態では、第2キャビネット4は、上記の実施形態と同様に第2幕板43と第2天板44とが一体に設けられている。
第4実施形態によるトイレキャビネット1Dによれば、第1天板24Dの開閉部251を開閉することにより、第1キャビネット2Dを開閉することができる。そして、第1天板24Dの開閉部251を開姿勢とすることで、第1キャビネット2Dの上方から棚板に物品を載置したり、棚板に載置された物品を取り出したりすることができる。
なお、第1キャビネット2Dに代わって第2キャビネット4の第2天板44が第1天板24Dのような開閉部251と固定部252とを有する構成であってもよい。
以上、本発明によるトイレキャビネットの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の第1実施形態では、接続部6の縦板部62が平板状に形成され、第2実施形態では接続部6の縦板部62が円弧板状に形成されているが、接続部6の縦板部62は、図32に示すような断面形状が表側に突出するL字形状となる屈曲した板状に形成されていてもよいし、図33に示すような断面形状が裏側に突出するL字形状となる屈曲した板状に形成されていてもよい。縦板部62の形状に合わせて収納部61の形状も適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、便器12はタンクレストイレであるが、ロータンクを有する便器であってもよい。
また、上記の実施形態では、トイレキャビネット1は、第1キャビネット2と第2キャビネット4とが接続部6で接続されているが、第1キャビネット2のみまたは第2キャビネット4のみが設けられていてもよい。また、第1キャビネット2と第2キャビネット4とは、接続部6で接続されていなくてもよいし、上記の接続部6以外の部材や接続方法で接続されていてもよい。
また、上記の実施形態では、第1カバー部21および第2カバー部41は、上方に移動させることで第1壁部14または第2壁部15から取り外され、下方に移動させることで第1壁部14または第2壁部15に取り付けられるように構成されている。これに対し、第1カバー部21および第2カバー部41を着脱する際の移動方向は、例えば斜め方向や左右方向など適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、第1天板24および第2天板44の側縁部の下側には、空部が形成され、メンテナンス作業者が空部に手をかけた状態で第1カバー部21および第2カバー部41を第1壁部14または第2壁部15から着脱することができるように構成されているが、第1天板24および第2天板44の側縁部の下側には、例えば側板などが設けられていて、空部が形成されていなくてもよい。また、メンテナンス作業者がカバー部を把持する位置は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、第1カバー部21および第2カバー部41は、第1壁部14または第2壁部15に固定された第1固定フレーム部22または第2固定フレーム部42に着脱可能に構成されているが、第1固定フレーム部22または第2固定フレーム部42を介さずに、第1壁部14または第2壁部15に着脱可能に構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、フレーム部(第1固定フレーム部22、第2固定フレーム部42)は、カバー部(第1カバー部21、第2カバー部41)に設けられた被係止部(第1幕板被係止部25、第1天板被係止部26、第2幕板被係止部45、第2天板被係止部46)を係止可能な係止部(第1幕板係止部35、第1天板係止部36、第2幕板係止部55、第2天板係止部56)を有する構成であるが、フレーム部とカバー部との係合の形態や係合個所の数は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、第1固定フレーム部22、第2固定フレーム部42の切り欠き部に、便器12と接続される給水管171や排水管を壁部に沿った状態で配置するように構成されているが、給水管171や排水管、電気配線などは適宜設置されてよい。
また、上記の実施形態では、第1幕板23、第2幕板43の下端部は、床面よりも上側に配置されているが。床面と当接していてもよい。また、第1キャビネット2と第2キャビネット4とは、異なる高さ寸法に形成され、異なる高さに設置されていてもよい。
また、上記の実施形態では、エルボ部材173が用いた止水栓172が設置されているが、止水栓の形態は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、第1カバー部21は、第1幕板23の裏面232に第1天板24の端面が接続され、第1幕板23の上端面234が第1天板24の上面242よりも上方に突出しているが、第1幕板23の上端面234に第1天板24が載っていてもよい。
1,1B−1D トイレキャビネット
2,2C,2D 第1キャビネット
4 第2キャビネット
11 トイレ空間
12 便器
14 第1壁部
15 第2壁部
21,21C,21D 第1カバー部
22 第1固定フレーム部(フレーム部)
23,23D 第1幕板
24,24D 第1天板
25 第1幕板被係止部(被係止部)
26 第1天板被係止部(被係止部)
27 第1幕板上側被係止部(被係止部)
35 第1幕板係止部(係止部)
36 第1天板係止部(係止部)
37 第1幕板上側係止部(係止部)
41 第2カバー部
42 第2固定フレーム部(フレーム部)
43 第2幕板
44 第2天板
45 第2幕板被係止部(被係止部)
46 第2天板被係止部(被係止部)
55 第2幕板係止部(係止部)
56 第2天板係止部(係止部)
171 給水管
172 止水栓
173 エルボ部材
331,531 切り欠き部(配管保持部)

Claims (8)

  1. トイレ空間における便器と前記便器の後方および側方の少なくとも一方の壁部との間に設けられるトイレキャビネットにおいて、
    前記トイレキャビネットは、前記便器と前記壁部との空間を覆うカバー部を有し、
    前記カバー部は、前記壁部と間隔をあけて対向して設けられる幕板と、
    前記幕板の上部から前記壁部へ延びる天板と、を有し、
    前記幕板と前記天板とは、一体に設けられ、前記壁部に着脱可能に構成されていることを特徴とするトイレキャビネット。
  2. 前記カバー部は、上方に移動させることで前記壁部から取り外され、下方に移動させることで前記壁部に取り付けられるように構成されている請求項1に記載のトイレキャビネット。
  3. 前記天板の側縁部の下側には、空部が形成されている請求項1または2に記載のトイレキャビネット。
  4. 前記カバー部は、前記壁部に固定されたフレーム部に着脱可能に構成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトイレキャビネット。
  5. 前記フレーム部は、前記カバー部に設けられた被係止部を係止可能な係止部を有している請求項4に記載のトイレキャビネット。
  6. 前記フレーム部は、前記便器と接続される給水管および排水管の少なくとも一方を前記壁部に沿った状態に保持する配管保持部を有している請求項4または5に記載のトイレキャビネット。
  7. 前記幕板の下端部は、床面よりも上側に配置されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載のトイレキャビネット。
  8. 前記便器と前記壁部との間には、前記壁部から突出する止水栓と、前記止水栓と前記便器とを接続する給水管と、が設けられ、
    前記止水栓には、前記壁部から前方に突出し、その下流側の流水方向が前記壁部に沿った方向となるように屈曲するエルボ部材が用いられている請求項1乃至7のいずれか一項に記載のトイレキャビネット。
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