JP2020032110A - 浴室カウンター構造 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示された浴室カウンターをブラケットに着脱させる際には、浴室カウンターをブラケットに対して横方向(幅方向)にスライドさせている。浴室カウンターがブラケットに対して正位置に配置されると、浴室カウンターの規制突出部がブラケットの移動規制部と当接するように構成されている。
このような構成とすることにより、浴室カウンターを第一姿勢とは異なる第二姿勢でもブラケットへ装着することができる場合に、使用者がカウンターの第二被係止部がブラケットに係止されたかどうかを目視しなくても、第二クリック感が生じたかどうかを確認することで第二姿勢の浴室カウンターがブラケットに対して正位置に配置されたことを確認することができる。
このような構成とすることにより、浴室カウンターが第一姿勢でブラケットに装着され第一クリック感を生じる場合でも、第二姿勢でブラケットに装着され第二クリック感を生じる場合でも、同じ係止クリック部を用いることができる。
第一被係止クリック部と係止クリック部との係合、および第二被係止クリック部と係止クリック部との係合とは、互いに係合するクリック部が両方とも凸部どうしの場合はいずれか一方の凸部が他方の凸部を乗り越えることを示し、互いに係合するクリック部の一方が凸部で他方が凹部の場合は、凸部が凹部に入り込むことを示している。
このような構成とすることにより、ブラケットの内部に水がたまることを防止することができる。
図1に示すように、本実施形態に係る浴室カウンター構造1は、浴室空間BRの第一壁部103に対して着脱可能に構成された浴室カウンター2の構造であり、物品を載置可能な浴室カウンター2と、第一壁部103に固定され浴室カウンター2が着脱可能なブラケット3と、を有している。浴室カウンター2は、ブラケット3を介して第一壁部103に対して着脱可能に構成されている。
以下では、浴室カウンター構造1を用いた浴室ユニット100を例に説明する。なお、浴室カウンター構造1は浴室ユニット100に限らず、在来工法により施工された浴室においても適用可能である。
図1に示すような、浴室カウンター2が第一姿勢でブラケット3に装着されている状態を使用状態とし、図2に示すような浴室カウンター2が第二姿勢でブラケット3に装着されている状態を収納状態とする。浴室カウンター2は、使用状態となると載置面41に物品を載置して使用でき、収納状態となると第一壁部103に沿って配置され、使用状態と比べて第一壁部103からの突出寸法が小さくなる。
図2に示すように、収納状態の浴室カウンター2は、第一長辺端部21が上側となり、第二長辺端部22が下側となる向きでブラケット3に係合される。
内側凹部55と外側凹部56とは連続して設けられていて、内側凹部55の奥行き方向の奥側に外側凹部56が配置されている。
内側凹部55の幅方向の両側には、内側凹部55側の面が幅方向の内側を向く一対の側壁部551,551が配置されている。内側凹部55の奥行き方向の手前側には、内側凹部55側の面が奥行き方向の奥側を向く手前側壁部552が配置されている。内側凹部55の上側には、内側凹部55側の面が下側を向く底部553が配置されている。内側凹部55は、一対の側壁部551,551、手前側壁部552および底部553に囲まれて形成されている。
外側凹部56の上側には、外側凹部56側の面が下側を向く底部561が配置されている。
外側凹部56の奥行き方向の奥側には、幅方向の中間部に突条部53の奥行き方向の奥側に設けられた奥側壁部531が配置されているとともに、幅方向の両端部近傍それぞれに外側凹部56側の面が奥行き方向の奥側を向く手前側壁部564,564が配置されている。突条部53の奥側壁部531と、手前側壁部564,564とは幅方向に離間している。
外側凹部56は、一対の側壁部562,562、底部561、突条部53の奥側壁部531、および手前側壁部564,564、に囲まれて形成されている。
手前側壁部564,564は、内側凹部55の側壁部551,551の奥行き方向の奥側の端部から幅方向の外側に延び、外側凹部56の側壁部562,562の奥行き方向の手前側の端部に達している。
ベース体31の幅方向の寸法は、浴室カウンター2の外側凹部56の幅方向の寸法よりも僅かに小さい。
アーム部32の幅寸法は、浴室カウンター2の内側凹部55の一対の側壁部551,551間の距離よりも僅かに小さく設定されている。
アーム部32は、幅方向に離間する2つの基部321,321がベース体31の表面部312から手前側に突出し、各基部321,321の手前側の端部間にバー322が架設されている。
バー322は、表面部312と略平行に延設されている。バー322の手前側の端面は長楕円形状に開口する形成されている。基部321,321およびバー322の手前側の端面には、化粧パネル323が取り付けられている。
図8および図9に示すように、突出部材342は、基部321(図7参照)から突出する突出部(係止クリック部)344と、突出部344と一体に形成され、凹部341の内部に収容され板ばね343が当接する板ばね当接部345と、を有している。突出部344の先端部分には、基端側から先端側に向かって先細りとなるテーパー面344aが全周にわたって形成されている。
本実施形態では、ブラケット3には、凹部341に水が入り込んだ場合に、その水を排出する水抜き孔が形成されている。
まず、使用状態における浴室カウンター2とブラケット3との係合構造について説明する。
図11に示すように、浴室カウンター2を第一姿勢として載置面41を上方に向けて、裏面51の第一被係止部52をブラケット3に上方から近付け、突条部53を係合孔33に挿入し、挿入溝54(図4参照)に突出壁314を挿入し、外側凹部56にベース体31を挿入する。
外側凹部56にベース体31を挿入すると、外側凹部56一対の側壁部562,562に形成されたスリット563,563に、ベース体31から幅方向の外側に僅かに突出する突出縁315,315が挿入される。
この結果、浴室カウンター2の上方からの力に対して十分な耐荷重を備えて、浴室カウンター2を使用状態で支持できる。
第一被係止凸部57が突出部材342を幅方向の内側に押圧した状態で、下側に移動し、図15に示すように、第一被係止凸部57が突出部344の下側に配置されると、突出部344の幅方向の内側への押圧が解除され。板ばね343が復元し、突出部344が基部321から突出した状態となる。
また、第一被係止凸部57が突出部344を乗り越えて突出部344の下側に配置されると、浴室カウンター2はブラケット3に対して上方へ容易に移動できない状態となる。
突出部材342の突出部344は、先端部がテーパー面344aに形成されているため、突出部344のテーパー面344aに第二被係止凸部581が当接する。
第二被係止凸部581が突出部材342を幅方向の内側に押圧した状態で、奥行き方向の奥側に移動し、図20に示すように、第二被係止凸部581が突出部344の奥行き方向の奥側に配置されると、突出部344の幅方向の内側への押圧が解除され。板ばね343が復元し、突出部344が基部321から突出した状態となる。
また、第二被係止凸部581が突出部344を乗り越えて突出部344の奥行き方向の奥側に配置されると、浴室カウンター2はブラケット3に対して奥行き方向の手前側へ容易に移動できない状態となる。
上述した本実施形態による浴室カウンター構造1では、浴室カウンター2の第一被係止部52がブラケット3に正位置で係止されると第一クリック感が生じるように構成されている。これにより、使用者が浴室カウンター2の裏面51側に設けられた第一被係止部52がブラケット3に係止されたかどうかを目視しなくても、第一クリック感が生じたかどうかを確認することで第一姿勢の浴室カウンター2がブラケット3に対して正位置に配置されたことを確認することができる。
このような構成とすることにより、浴室カウンター2を第一姿勢とは異なる第二姿勢でもブラケット3へ装着することができる場合に、使用者が浴室カウンター2の第二被係止部58がブラケット3に係止されたかどうかを目視しなくても、第二クリック感が生じたかどうかを確認することで第二姿勢の浴室カウンター2がブラケット3に対して正位置に配置されたことを確認することができる。
このような構成とすることにより、浴室カウンター2が第一姿勢でブラケット3に装着され第一クリック感を生じる場合でも、第二姿勢でブラケット3に装着され第二クリック感を生じる場合でも、同じ突出部344を用いることができる。
このような構成とすることにより、ブラケット3の内部に水がたまることを防止することができる。
例えば、上記の実施形態では、浴室カウンター2は、第一姿勢および第二姿勢の両方でブラケット3に取り付け可能に構成されているが、使用状態となる第一姿勢のみでブラケット3に取り付け可能に構成されていてもよい。
また、浴室カウンター2が使用状態にブラケット3に取り付けられる形態は、取り付け時に第一クリック感を生じる構成であれば、上記以外であってもよい。例えば、上記の実施形態では、浴室カウンター2を使用状態にブラケット3に取り付ける場合は、浴室カウンター2を上方から下方に移動させてブラケット3に取り付けているが、浴室カウンター2をブラケット2に対して横方向に移動させてブラケット3に取り付けるようにしてもよい。
また、第一被係止凸部(第一被係止クリック部)57および第二被係止凸(第二被係止クリック部)581は、それぞれ同じ突出部(係止クリック部)344を乗り越えることでクリック感を生じるように構成されている。これに対し、第一被係止クリック部および第二被係止クリック部は、互いに異なる係止クリック部と係合することでクリック感を生じるように構成されていてもよい。また、第一クリック感を生じるための機構は上記以外であってもよい。
2 浴室カウンター
3 ブラケット
41 載置面
51 裏面
52 第一被係止部
57 第一被係止凸部(第一被係止クリック部)
58 第二被係止部
103 第一壁部(壁部)
341 凹部(孔部)
344 突出部(係止クリック部)
581 第二被係止凸部(第二被係止クリック部)
BR 浴室空間(浴室)
Claims (4)
- 浴室の壁面に固定されたブラケットと、
物品を載置可能な載置面を備え、前記ブラケットに着脱可能な浴室カウンターと、を有する浴室カウンター構造において、
前記浴室カウンターは、前記載置面と反対側の面となる裏面側に設けられ、前記載置面が上方を向く第一姿勢で前記ブラケットに係止される第一被係止部を有し、
前記第一姿勢の前記浴室カウンターを前記ブラケットへ装着する際に、前記第一被係止部が前記ブラケットに正位置で係止されると第一クリック感が生じるように構成されていることを特徴とする浴室カウンター構造。 - 前記浴室カウンターは、前記載置面が前記第一姿勢とは異なる向きに配置された第二姿勢で前記ブラケットに係止される第二被係止部を有し、
前記第二姿勢の前記浴室カウンターを前記ブラケットへ装着する際に、前記第二被係止部が前記ブラケットに正位置で係止されると第二クリック感が生じるように構成されている請求項1に記載の浴室カウンター構造。 - 前記第一被係止部に設けられ前記ブラケットに向かう側に突出する凸部または前記ブラケットから離間する側に凹んだ凹部からなる第一被係止クリック部と、
前記第二被係止部に設けられ前記ブラケットに向かう側に突出する凸部または前記ブラケットから離間する側に凹んだ凹部からなる第二被係止クリック部と、
前記ブラケットに設けられ前記浴室カウンターに向かう側に突出する凸部または前記浴室カウンターから離間する側に凹んだ凹部からなる係止クリック部と、を有し、
前記第一姿勢の前記浴室カウンターを前記ブラケットへ装着する際には、前記第一被係止クリック部と前記係止クリック部とが係合すると、前記第一被係止部が前記ブラケットに正位置で係止されるように構成され、
前記第一クリック感は、前記第一被係止クリック部と前記係止クリック部とが係合することで生じ、
前記第二姿勢の前記浴室カウンターを前記ブラケットへ装着する際には、前記第二被係止クリック部と前記係止クリックとが係合すると、前記第二被係止部が前記ブラケットに正位置で係止されるように構成され、
前記第二クリック感は、前記第二被係止クリック部と前記係止クリック部とが係合することで生じるように構成されている請求項2に記載の浴室カウンター構造。 - 前記係止クリック部は、前記ブラケットに形成された孔部から出没可能な凸部で、前記ブラケットには、前記孔部から内部に入り込んだ水を排出する水抜き孔が形成されている請求項3に記載の浴室カウンター構造。
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