JP2020110427A - トイレキャビネット - Google Patents
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Abstract
Description
また、キャビネットの便器側の面に、幕板と天板との境界部が露出しないすっきりとした見栄えも望まれている。
幕板の上部側の側面とは、幕板の上端部を含む上端部近傍の領域の側面を示している。
このような構成とすることにより、天板の上方に物品を載置した際に、物品が天板の便器側の端部から落下することを防止することができる。また、幕板と天板との境界部が便器側から見えにくくなるため、意匠性を向上させることができる。
このような構成とすることにより、天板の上方に物品を載置した際に、物品が天板の便器側の端部から落下することを防止することができるとともに、使用者が天板の上に手をかけた際に天板と幕板との境界部分の段差と当たった場合でも、段差を不快に感じることがない。
このような構成とすることにより、トイレキャビネットの便器側の面に幕板と天板との境界部が露出することがないとともに、天板の便器側の端面の露出を無くすことができる。このため、トイレキャビネットの便器側の面の清掃性を更によくすることができるとともに、意匠性を更に向上させることができる。
このような構成とすることにより、天板の便器側の端面と幕板との隙間がなくなるため、隙間にゴミや埃がたまることがなく、トイレキャビネットの清掃性をよくすることができる。
以下、本発明の第1実施形態によるトイレキャビネット1について、図1乃至図21に基づいて説明する。
図1−図3に示すように、第1実施形態によるトイレキャビネット1は、トイレ空間11に便器12および手洗い器13と共に設置されている。
以下では、便器12については、その便座に着座した使用者の前方となる側を前側、その反対側を後側とし、前側と後側とを結ぶ方向を前後方向とする。前後方向と直交する水平方向を左右方向とし、左右方向の右側および左側は、便座に着座し前側を向く使用者の右側および左側と同じ側とする。
便器12の後側には壁面が前後方向を向く第1壁部14が設けられ、便器12の左側には壁面が左右方向を向く第2壁部15が設けられている。便器12は、第1壁部14と第2壁部15との角部16寄りに設けられている。
図2および図3に示すように、便器12へ接続される給水管171は、第1壁部14に設けられた止水栓172から給水されるように構成されている。
止水栓172は、第1壁部14から前方に突出している。止水栓172には、下流側の流水方向を第1壁部14に沿った方向(下方向)に屈曲させるエルボ部材173が用いられている。給水管171は、エルボ部材173の下流側に接続されている。
エルボ部材173の下流側の流水方向は、第1壁部14に沿った方向となるため、エルボ部材173の下流側に接続される給水管171は、第1壁部14に沿った姿勢となっている。
便器12の排水は、床下の排水管へ流れるように構成されている。
第2キャビネット4は、平面視形状が前後方向に長い長方形で、後側の端部が第1壁部14と離間している。第2キャビネット4は、手洗い器13の後側に設けられている。第2キャビネット4の前側の縁部が手洗い器13と当接している。
第2キャビネット4の後側の端部4aは、第1キャビネット2の前側の端部(第1幕板23の表面231)よりも前側に位置している。すなわち、第2キャビネット4の後側の端部4aと第1壁部14との間隔は、第1キャビネット2の前後方向の寸法よりも大きく設定されている。
接続部6は、第1キャビネット2の左側の端部5aと第2キャビネット4の後側の端部4aとの間に設けられている。
第1幕板23は、平板状に形成され板面が前後方向を向いた姿勢で便器12の後方に設置される。第1幕板23の上記の姿勢における前面を表面231とし、後側の面を裏面232とする。
第1幕板23には、下部側の左右方向の中間部に、下側に開口する切り欠き部233が形成されている。第1幕板23が便器12の後方に設置されると、切り欠き部233には便器12と接続される給水管、排水管が設置される。
図7に示すように、第1天板24の前端面241(便器12側の端面)は、全体が第1幕板23の上部側の裏面232(側面)と面接触している。換言すると、第1幕板23は、第1天板24に対して縦勝ちに配置されている。
第1天板24の上面242は、第1幕板23の上端面234(上端部)よりもやや下側(例えば、1〜7mm下側)に配置されている。このため、第1カバー部21には、第1幕板23の裏面232と、第1天板24の上面242とがなす段部212が形成されている。
図8に示すように、第1金具71は、第1幕板23の裏面232に沿って固定される固定板部711と、固定板部711の下縁部から後に突出する突出板部712と、突出板部712の後縁部から下側に延びる鉛直板部713と、鉛直板部713から下側に向かって漸次前側に延びる第1傾斜板部714と、第1傾斜板部714の下縁部からさらに下側に向かって漸次後側に延びる第2傾斜板部715と、を有している。
固定板部711は、ネジなどの固定具で第1幕板23に固定されている。
鉛直板部713は、第1幕板23の裏面232と平行に設けられている。
本実施形態では、第1幕板被係止部25は、切り欠き部233の左右方向の両側に設けられている。
第1傾斜板部714と第2傾斜板部715との接続部分には、角部718が形成されている。この角部718は、第1幕板23の裏面232に向かって突出している。角部718と第1幕板23の裏面232との間隔が、鉛直板部713と第1幕板23の裏面232との間隔よりも小さく設定されている。角部718と第1幕板23の裏面232との間隔は、第1幕板係止部35の第2金具72の第1板部721の厚さ寸法よりもやや小さく設定されている。
第2金具72は、L字形状に形成され、L字形を形成一方の辺となる第1板部721と、他方の片となる第2板部722と、を有している。第1板部721と第2板部722とは、直角を成すように接続されている。
第1天板被係止部26では、第1板部721が第1天板24の下面に沿って固定され、第2板部722が固定板部711の後縁部から下側に突出している。第1板部721は、ネジなどの固定具で第1天板24に固定されている。
本実施形態では、第1天板被係止部26は、第1天板24の左右方向に間隔をあけた2か所それぞれに設けられている。
下側固定板部32は、板面が長方形となる長尺の平板状に形成されている。下側固定板部32は、上側固定板部31よりも長さ寸法が短く形成されている、下側固定板部32は、板面が左右方向に延びて前後方向を向く向きで第1壁部14に固定されている。
上側固定板部31および下側固定板部32は、ネジなどの固定具で第1壁部14に固定されている。
上側固定板部31の左側の端面31aは、下側固定板部32の左側の端面32aよりも左側に位置している。上側固定板部31の右側の端面31bは、下側固定板部32の右側の端面32bよりも右側に位置している。
第1壁部14に止水栓などやコンセントが設けられている場合は、上側固定板部31および下側固定板部32は止水栓やコンセントを避けるように設置される。
一対の突出板部33には、上下方向の中間部に後側に開口する切り欠き部331が形成されている。切り欠き部331は、給水管、排水管や電気配線などを設置可能に構成されている。
突出板部33は、上下方向の寸法(長さ寸法)が上側固定板部31の上端面31cから下側固定板部32の下端面32cまでの寸法と同じ寸法に形成され、上端面33aが上側固定板部31の上端面31cの高さとなり、下端面33bが下側固定板部32の下端面32cの高さとなるように上側固定板部31および下側固定板部32に固定されている。
一対の突出板部33のうちの右側の突出板部33は、切り欠き部331の上方の部分が上側固定板部31の前面31dにおける左右方向の中間部に前側から固定され、切り欠き部311の下方の部分が下側固定板部32の右側の端面32bに右側から固定されている。
第1固定フレーム部22は、一対の突出板部33および連結板部34によって、切り欠き部331に配置された給水管、排水管や電気配線などが第1壁部14から離間して前方に移動することを阻止することができる。
第1幕板係止部35では、第2金具72は第1天板被係止部26で使用されている向きと異なる向きで上側固定板部31に固定されている。
図9および図10に示すように、第1幕板係止部35の第2金具72は、第2板部722の板面が左右方向を向き第1板部721の板面が前後方向を向く姿勢となり、第2板部722が突出板部33の側面に固定され、第1板部721が第2板部722の前縁部から対向する突出板部33側に突出している。
第2板部722は、ネジなどの固定具で突出板部33に固定されている。
第1板部721は、突出板部33の前端面よりもやや前側に位置している。
図11に示すように、第1天板係止部36では、第1金具71は第1幕板被係止部25で使用されている向きと異なる向きで上側固定板部31に固定されている。
第1天板係止部36の第1金具71は、固定板部711が上側固定板部31の前面に沿って固定され、突出板部712が固定板部711の上縁部から前側に突出し、鉛直板部713が突出板部712の前縁部から上側に延び、第1傾斜板部714が鉛直板部713から上側に向かって漸次後側に延び、第2傾斜板部715が第1傾斜板部714の上縁部からさらに上側に向かって漸次前側に延びる向きに配置されている。
第1天板係止部36においても、固定板部711は、ネジなどの固定具で上側固定板部31に固定されている。
第1傾斜板部714と第2傾斜板部715との角部718と、上側固定板部31の前面31dとの間隔は、鉛直板部713と上側固定板部31の前面31dとの間隔よりも小さく設定されている。角部718と、上側固定板部31の前面31dとの間隔は、第1天板被係止部26の第2金具72の第2板部722の厚さ寸法よりもやや小さく設定されている。
第1カバー部21を、第1固定フレーム部22の上方から下降させ、第1幕板23を第1固定フレーム部22の突出板部33の前側に配置し、第1固定フレーム部22の突出板部33および上側固定板部31の上側に配置する。
このとき、図12に示すように、第1幕板被係止部25の第1係止空部716に、第1幕板係止部35の第1板部721を下側から挿入させ、第1天板被係止部26の第2板部722を第1天板係止部36の第2係止空部717に上側から挿入する。
本実施形態では、第1キャビネット2における第1天板24の左右方向の縁部近傍の下側は空部となっている。このため、第1カバー部21を第1固定フレーム部22に着脱する際には、第1天板24の左右方向の両縁部を把持し第1カバー部21を上下に移動させることができる。
第2カバー部41の第2幕板43、第2天板44、第2幕板被係止部45、および第2天板被係止部46は、第1カバー部21の第1幕板23、第1天板24、第1幕板被係止部25、および第1天板被係止部26と設置位置や大きさ以外は、基本的にほぼ同様の形態となっている。以下の第2カバー部41の説明では、第1カバー部21と異なる点について説明する。
第2幕板43には、上部側の前側部分に、板面を貫通する開口部433が形成されている。開口部433には、トイレットペーパーホルダーが設置されるように構成されている。
第2天板44は、平板状に形成され板面が上下方向を向いた姿勢で第2幕板43の上端部に連結されている。
突出板部712の下側で、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715と第2幕板43の裏面432との間には、第1係止空部716が形成されている。
下側固定板部52は、板面が長方形となる長尺の平板状に形成されている。下側固定板部52は、上側固定板部51と同じ長さ寸法に形成されている。下側固定板部52は、板面が前後方向に延びて左右方向を向く向きで第2壁部15に固定されている。下側固定板部52は、上側固定板部51の鉛直方向下側に配置されている。
上側固定板部51および下側固定板部52は、ネジなどの固定具で第2壁部15に固定されている。
一対の突出板部53のうちの前側の突出板部53は、上側固定板部51および下側固定板部52の前側の端面51b,52bに固定され、後側の突出板部53は、上側固定板部51および下側固定板部52の後側の端面51c,52cに固定されている。
第2幕板被係止部45の第2金具72は、第2固定フレーム部42の一対の突出板部53に対して第1幕板係止部35の第2金具72が第1固定フレーム部22の一対の突出板部33に取り付けられているのと同様に取り付けられている。
第2天板被係止部46の第1金具71は、第2固定フレーム部42の上側固定板部51に対して、第1天板係止部36の第1金具71が第1固定フレーム部22の上側固定板部31に取り付けられているのと同様に取り付けられている。
突出板部712の下側で、鉛直板部713、第1傾斜板部714および第2傾斜板部715と、上側固定板部31の前面との間には、第2係止空部717が形成されている。
棚板65は、第1壁部14に固定される平板状の固定板66と接続されていて、固定板66が第1壁部14に固定されることで所定の位置に設置される。また、棚板65は、L字形の固定金具で第2壁部15に固定されている。固定板66は、第1壁部14に固定されると、上端面661が第1幕板23の上端面234および第2幕板43の上端面434と同じ高さに配置されている。
第1〜第5端面651〜655は、第1端面651と第3端面653とが平行に配置され、第2端面652と第4端面654とが第1端面651および第3端面653と直交する向きで平行に配置され、第5端面655が他の端面に対して斜めに配置されている。
本実施形態では、縦板被係止部623および縦板係止部656は、例えばローラキャッチで構成されている。ローラキャッチの一対のローラを有する側の部材をローラ部材とし、挟持部の一対のローラに挟まれる凸部を有する部材を凸部材とすると、本実施形態では、縦板係止部656として棚板65にローラ部材が設けられ、縦板被係止部623として縦板部62に凸部材が設けられている。
縦板部62の両面のうち、棚板65に係止された際に棚板65の第5端面655と対向する面を裏面622とし、その反対側の面を表面621とする。
図21に示すように、L字形金具627は、縦板部62の裏面622における縦板被係止部623よりも上側に取り付けられている。縦板被係止部623とL字形金具627との間には、棚板65(図20参照)の厚さ寸法とほぼ同じ寸法の隙間が形成されている。
L字形金具627は、それぞれ平板状に形成され、L字形を形成するように縁部同士が接続している第1片627aおよび第2片627bを有している。
第1片627aは、一方の面が縦板部62の裏面622と当接した状態で縦板部62に固定されている。
第2片627bは、第1片627aの下縁部から縦板部62の裏面と離間する方向に突出している。第2片627bは、縦板部62が棚板65に取り付けられた際に板面が水平面となる向きに配置されている。
縦板部62の上端面62aには、上方に突出するダボ626が設けられている。このダボ626は、上板部63に形成されたダボ孔636に挿入されるように構成されている。
なお、縦板部62の第1端面624が、第1幕板23の表面231と隙間をあけて対向し、第2端面625が第2幕板43の表面431と隙間をあけて対向していてもよい。
縦板部62は、第1幕板23および第2幕板43とほぼ同じ高さで棚板65に取り付けられている。
これにより、縦板部62が棚板65に取り付けられる。
L字形金具627の第2片627bが棚板65の上面に載ることにより、縦板部62が棚板65から落下することが防止される。
なお、縦板部62の裏面622には、L字形金具627が取り付けられていなくてもよく、また、L字形金具627に代わって、棚板65の上面に載るように構成された部材が縦板部62の裏面622から突出するように設けられていてもよい。
上述したように、棚板65は、第1端面654が第1幕板23の表面231と当接し、第2端面655が第2幕板43の表面431と当接する構成である。このため、第1キャビネット2の左右方向の位置および第2キャビネット4の前後方向の位置のいずれかまたは両方が異なり、第1幕板23と第2幕板43との間隔が異なる場合でも、第1幕板23と第2幕板43との間隔が縦板部62の幅寸法よりも小さければ、同一の縦板部62を採用することができる。
上板部63は、板面が長方形の1つの角部を斜めに切除した五角形に形成されている。板面の5つの端面を第1〜第5端面631〜635とし、第1〜第5端面631〜635がこの順に連続しているものとする。
上板部63は、収納部61の上部に載置されると、第1端面631が右側を向き、第2端面632が後側を向いて第1壁部14と対向し、第3端面633が左側を向いて第2壁部15と対向し、第4端面634が前側を向き、第5端面635が前側かつ右側となる斜め前方を向いている。
上板部63における第5端面635近傍には、下側に開口し、縦板部62のダボ626を下側から挿入可能なダボ孔636が形成されている。
まず、接続部6の上板部63を縦板部62から外す。
続いて、縦板部62を棚板65から取り外す。
続いて、第1カバー部21を上方に引き上げて第1固定フレーム部22から取り外す。
続いて、第2カバー部41を上方に引き上げて第2固定フレーム部42から取り外す。なお、第1固定フレーム部22よりも先に第2固定フレーム部42を取り外してもよい。
このようにすることで、第1キャビネット2の内部、第2キャビネット4の内部および接続部6の収納部61が露出した状態となり、メンテナンスなどを行うことができる。
上述した第1実施形態によるトイレキャビネット1では、天板(第1天板24、第2天板44)は、前端面241,441(便器12側の端面)が幕板(第1幕板23、第2幕板43)の上部側の裏面232,432に接続されていることにより、トイレキャビネット1の便器12側の面に幕板23,43と天板24,44との境界部が露出することを抑えることができるとともに、天板24,44の前端面241,441の露出を抑えることができる。このため、トイレキャビネット1の便器12側の面の清掃性をよくすることができるとともに、意匠性を向上させることができる。
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図22に示すように、第2実施形態によるトイレキャビネット1Bは、接続部6Bの縦板部62Bが第1実施形態と異なっている。
図23に示すように、縦板部62Bは、長尺に形成され、長さ方向が上下方向となる向きで第1キャビネット2および第2キャビネット4に係止される。縦板部62Bは、長さ方向全体にわたって同じ断面形状に形成されている。第2実施形態による縦板部62Bにおいても、一方の面が便器(不図示)に面するように配置されている。縦板部62における便器と面する側を表側とし、その反対側を裏側とする。
縦板本体部81は、円弧板状で円弧の軸線方向に延びる形状に形成されている。縦板本体部81は、上下方向に延び、湾曲して凹む面が表面811、湾曲して突出する面が裏面812となる向きに配置されている。縦板本体部81の表面811は、便器を向くように設けられている。
第1接続板部83は、平板状に形成され、第1被係止板部82の幅方向の他方側の縁部と縦板本体部81の幅方向の中間部とを接続している。第1接続板部83は、第1被係止板部82と直交する向きに配置されている。縦板部62には、縦板本体部81、第1被係止板部82、第1接続板部83に囲まれた第1空部86が形成されている。
第2接続板部85は、平板状に形成され、第2被係止板部84の幅方向の一方側の縁部と、縦板本体部81の幅方向の中間部とを接続している。第2接続板部85は、第2被係止板部84と直交する向きに配置されている。縦板部62には、縦板本体部81、第2被係止板部84、第2接続板部85に囲まれた第2空部87が形成されている。
縦板部62は、樹脂などで形成され弾性変形可能に構成されている。
第2キャビネット4の第2カバー部41の第2天板44には、右側かつ後側の角部に前後方向に延びる第2天板切り欠き部443が形成されている。第2天板44の第2天板切り欠き部443が形成されている部分は第2幕板43と離間している。第2天板切り欠き部443は、第2天板44と第2幕板43に挟まれたスリットとなっている。
第1被係止板部82の第1天板切り欠き部243への挿入深さ、第1空部への第1幕板23の挿入深さ、第2被係止板部84の第2天板切り欠き部443への挿入深さ、第2空部への第2幕板43の挿入深さは、第1幕板23と第2幕板43との間隔に合わせた寸法とすることができる。このため、第1キャビネット2の左右方向の位置および第2キャビネット4の前後方向の位置のいずれかまたは両方が異なり、第1幕板23と第2幕板43との間隔が異なる場合でも、第1幕板23と第2幕板43との間隔が縦板本体部81の幅寸法よりも小さく、第1接続板部83と第2接続板部85との間隔よりも大きければ、同一の縦板部62を採用することができる。
同様に、第2被係止板部84と縦板本体部81との間隔を第2幕板43の厚さ寸法よりも小さくし、第2被係止板部84と縦板本体部81との間を押し広げるようにして第2被係止板部84と縦板本体部81との間に第2幕板43が挿入し、第2被係止板部84と縦板本体部81とが第2幕板43を挟持するようにしてもよい。
第2実施形態では、縦板部62Bが後側に突出するように湾曲しているため、縦板部62Bよりも便器側のスペースを広く確保することができる。
図24および図25に示すように、第3実施形態によるトイレキャビネット1Cは、第1キャビネット2Cの第1カバー部21C(図24参照)に、第1実施形態の第1カバー部21に設けられた第1天板被係止部26(図6参照)に代わって第1幕板上側被係止部27が設けられ、第1固定フレーム部22C(図25参照)に第1実施形態の第1固定フレーム部22に設けられた第1天板係止部36(図9参照)に代わって第1幕板上側係止部37が設けられている。
第1幕板上側被係止部27が第1幕板上側係止部37に係止されることで第1カバー部21Cが第1固定フレーム部22Cに取り付けられるように構成されている。
固定部271は、板面が略長方形となる平板状に形成され、一方の面が第1幕板23の裏面232と当接している。
突出部272は、固定部271の右側の端部から後側に延びる平板状の第1板部274と、第1板部274の後端部から右側に延びる平板状の第2板部275と、第2板部275の右側の端部から後側に延びる平板状の第3板部276と、を有している。第3板部276は、板面が左右方向を向き、前後方向の中間部に切り欠き部273が形成されている。
図24に示すように、左側の第1幕板上側被係止部27は、第1幕板23に対して、第1カバー部21が第1固定フレーム部22(図25参照)に取り付けられた際に、第3板部266の左側の面が第1固定フレーム部22の左側の突出板部33の右側の面とわずかな隙間をあけて対向する位置に固定されている。
第1幕板上側係止部37は、軸線が左右方向に延びる向きで、ネジ部371が右側の突出板部33に対しては左側から挿入され、左側の突出板部33に対して右側から挿入されている。
ネジ部371は、全体が突出板部33に挿入されず、基端側が突出板部33から突出している。頭部372は、突出板部33と左右方向に離間し、突出板部33との間に隙間373が形成されている。この隙間373は、第1幕板上側被係止部27の第3板部266(図26参照)の厚さ寸法よりもやや大きく設定されている。
まず、第1カバー部21Cを第1固定フレーム部22Cの上方から下方に降ろして、第1幕板23を第1固定フレーム部22Cの一対の突出板部33の前側に配置し、第1幕板23を第1固定フレーム部22の一対の突出板部33の上側に配置する。
なお、本実施形態でも、第1カバー部21Cには、上記の実施形態と同様に第1幕板被係止部25が設けられ、第1固定フレーム部22Cには、上記の実施形態と同様に、第1幕板係止部35が設けられている。このため、本実施形態でも上記の実施形態と同様に第1幕板被係止部25が第1幕板係止部35に係止されている。
このようにして第1カバー部21Cが第1固定フレーム部22Cに取り付けられる。
また、第1天板24と一対の突出板部33とが面ファスナーで接着されているため、第1カバー部21Cが第1固定フレーム部22に対して位置ずれすることを防止することができる。
なお、本実施形態では、第1キャビネット2Bに第1幕板上側被係止部27および第1幕板上側係止部37が設けられているが、第2キャビネット4に第1幕板上側被係止部27および第1幕板上側係止部37と同様の部材が設けられていてもよい。また、第2キャビネット4にカバー側面ファスナー28およびフレーム側面ファスナー38と同様の部材が設けられていてもよい。
図29に示すように、第4実施形態によるトイレキャビネット1Dは、第1キャビネット2Dの奥行き寸法(前後方向の寸法)が、例えば排水管の設置スペースを広く確保する必要があるなどの理由により、第2キャビネット4および他の実施形態の第1キャビネット2,2Cの奥行き寸法よりも大きく設定されている。
第4実施形態では、第1キャビネット2Dの第1カバー部21Dの第1幕板23Dと第1天板24Dとは、連結されず別々に設けられている。
第1幕板23Dは、第1固定フレーム部22に着脱可能に構成されている。
第1天板24Dは、第1固定フレーム部22に回動可能に固定されている。
図31に示すように、第1固定フレーム部22Dには、一対の突出板部33の間で切り欠き部331Dの上側に棚板39が設けられている。棚板39の上部には、物品を載置することができる。第1固定フレーム部22Dには、第1幕板係止部35および第1幕板上側係止部37が取り付けられている。
開閉部251は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成され、長さ方向が左右方向となる向きで第1固定フレーム部22Dの上側固定板部31の上端部に丁番253を介して回動可能に取り付けられている。
開閉部251は、後縁部251a近傍に丁番253が固定されている。丁番253の回動軸は、左右方向に延びている。
図31に示すように、開閉部251は、回動して前縁部251bが後縁部251aの上側となる姿勢(開姿勢とする)となると第1固定フレーム部22Dの上部を開放している。
また、開閉部251は、開姿勢となると前端面が第1幕板23Dの後面とわずかな隙間をあけて対向または当接し、第1幕板23Dに覆われている。開閉部251は、閉姿勢となると、上面が第1幕板23Dの上端面よりも下側に位置している。すなわち、第1幕板23Dの上端面が開閉部251よりも上方に突出している。
図29に示すように、固定部252は、左側の端部252aが接続部6と隣接していて、固定部252の左側の縁部分の上部には、接続部6の上板部63が載置される。なお、固定部262の上面および接続部6の上板部63の下面には、互いに着脱可能な面ファスナーが取り付けられていてもよい。
固定部252は、前端面が第1幕板23Dの後面と当接し、第1幕板23Dに覆われている。固定部252は、上面が第1幕板23Dの上端面よりも下側に位置している。すなわち、第1幕板23Dの上端面が固定部252よりも上方に突出している。
第4実施形態では、第2キャビネット4は、上記の実施形態と同様に第2幕板43と第2天板44とが一体に設けられている。
例えば、上記の第1実施形態では、接続部6の縦板部62が平板状に形成され、第2実施形態では接続部6の縦板部62が円弧板状に形成されているが、接続部6の縦板部62は、図32に示すような断面形状が表側に突出するL字形状となる屈曲した板状に形成されていてもよいし、図33に示すような断面形状が裏側に突出するL字形状となる屈曲した板状に形成されていてもよい。縦板部62の形状に合わせて収納部61の形状も適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、天板24,44は、前端面241,441が幕板23,43と面接触しているが、面接触していなくてもよい。
これに対し、図34に示す第1キャビネット2の第1カバー部21のように、第1幕板23の上端面234と第1天板24の上面242とが面一となるように第1幕板23と第1天板24とが接続されていてもよい。このような場合も、便器12側に第1幕板23と第1天板24との接続部分が露出することを防止できる。
また、上記の実施形態では、幕板23,43の上端面234,434は、天板24,44よりも1〜7mm上方に突出しているが、幕板23,43が天板24,44よりも上方に突出する寸法は適宜設定されてよい。
このような場合も、便器12側に第1幕板23と第1天板24との接続部分が露出することを防止できる。また、第1天板24の上部に物品を載置した際に、物品の下縁部などの一部を溝部243aに挿入することにより、物品が第1天板24から落下することを防止することができる。
図36に示す第1キャビネット2では、第1天板24の前端部分にその後側よりも上側に突出する突出部246が設けられている。このようにすることにより、第1天板24の上面244に物品を載置した際に、物品が突出部246の後側に配置されることにより、物品が第1天板24から落下することを防止することができる。
図34−図37の変形例は、第2キャビネット4の第2幕板43および第2天板44に適用されてもよい。
また、上記の実施形態では、トイレキャビネット1は、第1キャビネット2と第2キャビネット4とが接続部6で接続されているが、第1キャビネット2のみまたは第2キャビネット4のみが設けられていてもよい。また、第1キャビネット2と第2キャビネット4とは、接続部6で接続されていなくてもよいし、上記の接続部6以外の部材や接続方法で接続されていてもよい。
2,2C,2D 第1キャビネット
4 第2キャビネット
11 トイレ空間
12 便器
23,23D 第1幕板
24,24D 第1天板
43 第2幕板
44 第2天板
232,432 裏面(側面)
234,434 上端面(上端部)
241,441 前端面(便器側の端面)
Claims (5)
- トイレ空間における便器の後方または側方に設けられるトイレキャビネットにおいて、
前記便器の後方または側方に前記便器と対向して設けられる幕板と、
前記幕板の上部側に接続され前記便器と離反する側に延びる天板と、を有し、
前記天板は、前記便器側の端面が前記幕板の上部側の側面に接続されることを特徴とするトイレキャビネット。 - 前記幕板の上端部は、前記天板よりも上方に突出している請求項1に記載のトイレキャビネット。
- 前記幕板の上端部は、前記天板よりも1〜7mm上方に突出している請求項2に記載のトイレキャビネット。
- 前記天板は、前記便器側の端面全体が前記幕板の上部側の側面に接続される請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトイレキャビネット。
- 前記天板は、前記便器側の端面全体が前記幕板と面接触している請求項1乃至4のいずれか一項に記載のトイレキャビネット。
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