JP2020107691A - 基板処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間に処理不良の原因解析をすることができる基板処理システムを提供する。【解決手段】部品実装システム(基板処理システム)は、複数の基板に対して順番に処理を行う処理装置(はんだ印刷装置)と、処理装置での処理のデータを記憶する記憶装置と、データを記憶装置から読み出して表示部に表示させる管理装置(管理コンピュータ3)と、を備えている。管理装置は、指定された基板(検査結果番号「1」)と、その基板の一つ前に処理された基板(検査結果番号「直前」)のデータを表示部の同じ表示画面18aに表示させる。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の基板に対して順番に処理を行う処理装置を備える基板処理システムに関する。
基板に部品を実装した実装基板を生産する部品実装システムは、基板にはんだを印刷するはんだ印刷装置、基板に部品を実装する部品実装装置、基板に実装された部品の状態を検査する実装検査装置など、基板に対して処理を行う処理装置を連結して構成されている。そして、実装検査装置で部品の実装不良が検出されると、不良を作り込んだ装置の調査などの原因解析が行われる。特許文献1に記載の部品実装ラインでは、実装検査装置で実装不良が検出されると、後の基板を複数の部品実装装置で順次搬送しながら実装作業を行い、実装作業後に各部品実装装置が備えるカメラで実装不良が検出された個所と同じ個所を撮像し、実装検査装置の表示部に並べて表示することで、容易に原因解析ができるようにしている。
特開2015−225905号公報
しかしながら、特許文献1に記載の基板検査方法では、撮像対象の基板が複数の部品実装装置で作業された後に原因解析を開始するために原因解明に時間を要し、実装不良が発見された基板と撮像対象の基板の間に生産された実装基板に同様の実装不良が作り込まれている可能性があるという問題点があった。
そこで本発明は、短時間に処理不良の原因解析をすることができる基板処理システムを提供することを目的とする。
本発明の基板処理システムは、複数の基板に対して順番に処理を行う処理装置と、前記処理装置での処理のデータを記憶する記憶装置と、指定された基板とその基板の一つ前に処理された基板の前記データを前記記憶装置から読み出して表示部の同じ画面に表示させる管理装置と、を備える。
本発明の他の基板処理システムは、複数の基板に対して順番に処理を行う処理装置と、前記処理装置での処理のデータを記憶する記憶装置と、指定された基板とその基板の一つ後に処理された基板の前記データを前記記憶装置から読み出して表示部の同じ画面に表示させる管理装置と、を備える。
本発明によれば、短時間に処理不良の原因解析をすることができる。
本発明の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(管理装置)の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(管理装置)の表示部に表示された検査結果表示画面の一例を示す図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(管理装置)の表示部に表示された印刷工程の検査結果表示画面の一例を示す図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(管理装置)の表示部に表示された搭載工程の検査結果表示画面の一例を示す図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(管理装置)の表示部に表示された検査結果選択表示画面の一例を示す図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(管理装置)における検査結果表示方法のフロー図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システムの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず図1を参照して、部品実装システム1の構成を説明する。部品実装システム1は、基板搬送方向の上流側(紙面左側)から下流側(紙面右側)に向けて、はんだ印刷装置M1、印刷検査装置M2、部品実装装置M3〜M5、搭載後検査装置M6、リフロー装置M7、リフロー後検査装置M8などの生産設備を直列に連結して構成されている。各生産設備は通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続されている。
部品実装システム1は、はんだ印刷装置M1に搬入した基板Bを順に搬送しながら各生産設備で処理を行い、基板Bに部品Dを実装した実装基板を生産する基板処理システムである。そして、各生産設備は、複数の基板Bに対して順番に処理を行う処理装置である。
図1において、はんだ印刷装置M1は、上流側から搬入された基板Bに形成されたランドに、往復移動するスキージでマスク上に供給されたはんだを印刷(転写)する印刷作業を実行する。印刷作業における印刷時刻、スキージの移動方向(前方、後方)などの作業結果は、管理コンピュータ3に送信される。印刷検査装置M2は、はんだ検査カメラ(撮像部)を備えており、基板Bに印刷されたはんだの状態を検査する印刷検査作業を実行する。印刷検査装置M2は、実装基板の生産機種に応じて設定された検査箇所と検査基準に従って、基板Bに印刷されたはんだの状態の良否を検査する。印刷検査結果および撮像された印刷検査画像は、管理コンピュータ3に送信される。
部品実装装置M3〜M6は、基板Bに搭載する部品Dを供給する複数のフィーダ、部品Dを保持するノズルが複数装着される搭載ヘッドを備えており、搭載ヘッドを移動させてフィーダが供給する部品Dをノズルで取り出して基板Bの実装位置に移送する部品搭載作業を実行する。また、部品実装装置M3〜M6は、ノズルが保持した部品Dを下方から撮像する部品認識カメラ(撮像部)を備えている。部品実装装置M3〜M6は、予め設定された検査基準に従って、ノズルが保持した部品Dの保持状態の良否を部品D毎に検査する。また、部品実装装置M3〜M6は、撮像結果より算出された補正値に基づいて、搭載ヘッドの位置、ノズルの回転角度を補正して部品Dを基板Bに搭載する。
部品搭載作業における部品Dの搭載時刻、搭載ヘッド番号、ノズルタイプ、ノズルアドレス、フィーダアドレス、補正値などの作業結果、部品認識カメラによって撮像された部品認識画像は、管理コンピュータ3に送信される。なお、部品実装システム1が備える部品実装装置M3〜M6は3台に限定されることなく、1〜2台であっても4台以上であってもよい。
図1において、搭載後検査装置M6は、搭載後検査カメラ(撮像部)を備えており、基板Bに搭載された部品Dの状態を検査する搭載後検査作業を実行する。搭載後検査装置M6は、実装基板の生産機種に応じて設定された検査箇所と検査基準に従って、基板Bに搭載された部品Dの状態の良否を検査し、搭載された部品Dの実装位置からのずれ量を算出する。部品Dのずれ量を含む搭載後検査結果および撮像された搭載後検査画像は、管理コンピュータ3に送信される。リフロー装置M7は、装置内に搬入された基板Bを基板加熱部によって加熱して、基板B上のはんだを融解させた後に硬化させ、基板Bのランドと部品Dの電極とを接合させるリフロー作業を実行する。
リフロー後検査装置M8は、リフロー後検査カメラ(撮像部)を備えており、基板Bに搭載された部品Dのリフロー後の状態を検査するリフロー後検査作業を実行する。リフロー後検査装置M8は、実装基板の生産機種に応じて設定された検査箇所と検査基準に従って、基板Bに搭載された部品Dのリフロー後の状態の良否を検査する。リフロー後検査結果および撮像されたリフロー後検査画像は、管理コンピュータ3に送信される。
このように、印刷検査装置M2、搭載後検査装置M6、リフロー後検査装置M8は、基板Bを撮像する撮像部を備えた処理装置である。また、印刷検査装置M2は、はんだが印刷された基板Bの検査を行う印刷検査装置である。また、搭載後検査装置M6、リフロー後検査装置M8は、部品Dが実装された基板Bの検査を行う実装検査装置である。そして、処理装置から管理コンピュータ3に送信されるデータには、処理装置の撮像部で撮像された画像が含まれている。
次に図2を参照して、部品実装システム1が備える処理装置による基板Bの検査結果等を表示させる管理コンピュータ3の機能に関する構成について説明する。管理コンピュータ3は、処理部10、記憶装置である生産計画記憶部15、生産履歴記憶部16の他、入力部17、表示部18を備えている。処理部10はCPUなどのデータ処理装置であり、内部処理部として生産監視部11、検査結果取得部12、作業結果取得部13、表示処理部14を備えている。なお、管理コンピュータ3は、1つのコンピュータで構成する必要はなく、複数のデバイスで構成してもよい。例えば、記憶装置は通信ネットワーク2に接続されたファイルサーバであってもよい。
入力部17は、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置であり、操作コマンドやデータ入力時などに用いられる。表示部18は液晶パネルなどの表示装置であり、各記憶部が記憶する各種データを表示する他、入力部17による操作のための操作画面、検査結果表示画面などの各種情報を表示する。
図2において、生産計画記憶部15には、生産計画情報15a、生産データ15bなどが記憶されている。生産計画情報15aには、部品実装システム1で生産される実装基板の機種を特定する生産機種名毎に、実装基板の生産枚数、生産の開始予定時刻と終了予定時刻などを含む生産計画が記憶されている。生産データ15bには、生産機種名毎に、基板Bに実装される部品Dの部品名、実装位置(XY座標)、実装角度などが記憶されている。
生産履歴記憶部16には、部品情報16a、検査結果情報16b、作業結果情報16c、検査不良情報16dなどが記憶されている。部品情報16aには、部品実装装置M3〜M6のフィーダに供給されて基板Bに実装される部品Dをそれぞれ特定する部品番号が記憶されている。部品番号は、部品名、ロット番号、トレイに格納された位置やキャリヤテープに格納された順番などが組み合わされた部品識別情報である。
図2において、生産監視部11は、部品実装システム1で生産される実装基板(処理される基板B)の処理状況、処理結果を監視し、部品実装システム1が備える処理装置から検査結果、検査画像、作業結果などのデータを逐次取得する。生産監視部11は、印刷検査装置M2、搭載後検査装置M6、リフロー後検査装置M8から取得した検査結果、検査画像を検査結果情報16bとして生産履歴記憶部16に記憶させる。
また、生産監視部11は、はんだ印刷装置M1、部品実装装置M3〜M6、リフロー装置M7から取得した作業結果を作業結果情報16cとして生産履歴記憶部16に記憶させる。すなわち、生産履歴記憶部16は、処理装置での処理のデータを記憶する記憶装置である。なお、処理装置での処理のデータは、各処理装置が備える記憶装置が記憶するようにしてもよい。
生産監視部11は、処理された基板B毎に、基板Bを特定する基板識別情報と検査結果情報16bまたは作業結果情報16cとを関連付けて生産履歴記憶部16に記憶させる。基板識別情報は、基板Bをはんだ印刷装置M1に搬入した順番や、基板B上にバーコードや2次元コードで表示された基板番号などである。基板番号は、基板Bをはんだ印刷装置M1に搬入する前に、図示省略する基板番号読み取り装置で基板B上のバーコードなどを読み取ることで取得される。
処理部10は、生産監視部11が基板Bに検査不良が発生したと判断すると、後述する検査結果表示画面等を表示部18に表示させる。生産監視部11は、検査不良でない基板Bの情報も含めて、少なくとも所定枚数分(例えば、3枚分)のデータを生産履歴記憶部16に記憶させる。具体的には、生産監視部11は、生産履歴記憶部16の記憶容量に余裕がある場合は、全ての基板Bのデータを生産履歴記憶部16に記憶させる。一方、生産監視部11は、生産履歴記憶部16の記憶容量に余裕がない場合は、生産履歴記憶部16が記憶するデータが所定枚数分を超えると、古い基板Bのデータから順に検査結果情報16b、作業結果情報16cから削除させる。
図2において、検査結果取得部12は、生産監視部11が検査不良の発生を検知すると、表示処理部14が表示部18に表示させるデータを検査結果情報16bから取得する。または、検査結果情報16bに必要なデータがない場合は、処理装置が備える記憶装置から必要な検査結果などを取得する。作業結果取得部13は、生産監視部11が検査不良の発生を検知すると、表示処理部14が表示部18に表示させるデータを作業結果情報16cから取得する。または、作業結果情報16cに必要なデータがない場合は、処理装置が備える記憶装置から必要な作業結果などを取得する。
表示処理部14は、生産監視部11が検査不良の発生を検知すると、検査結果取得部12が取得した検査結果、作業結果取得部13が取得した作業結果に基づいて、後述する検査結果表示画面を表示部18に表示させる。また、表示処理部14は、入力部17(入力装置)によって指定された基板Bのデータ、あるいは、指定された部品識別情報の部品Dが実装された基板Bのデータを後述する検査結果選択表示画面として表示部18に表示させる。すなわち、管理コンピュータ3(管理装置)は、処理装置からの情報に基づいてデータを表示させる基板Bを指定し、または、入力装置からデータを表示させる基板Bを指定させて、指定された基板Bのデータを記憶装置から読み出して表示部18に表示させる。
ここで図3〜図5を参照して、表示処理部14によって表示部18に表示された検査結果表示画面の例について説明する。図3に示す表示部18の表示画面18aには、検査不良が検出された基板Bのデータを含む検査結果表20が表示されている。検査結果表20には、検査結果番号、日付、生産機種名、基板番号、部品名、部品番号、実装座標、実装角度、印刷工程、吸着工程、搭載工程、リフロー工程の欄が設けられている。検査結果番号は、検査不良が検出された順番に付与される番号である。日付は、検査不良が検出された基板Bが処理された日付である。生産機種名は、検査不良が検出された基板Bの機種名である。
基板番号は、検査不良が検出された基板Bを特定する情報である。部品名および部品番号は、検査不良が検出された箇所に実装される、または、実装された部品Dの部品名および部品識別情報である。実装座標および実装角度は、検査不良が検出された箇所に実装される、または、実装された部品Dの実装座標(XY座標)および実装角度(回転角度)である。印刷工程の欄には、印刷時刻、印刷方向、印刷検査画像の欄が設けられている。印刷時刻および印刷方向は、はんだ印刷装置M1において検査不良が発見された基板Bにはんだが印刷された時刻および印刷時のスキージの移動方向(前、後)である。
図3において、吸着工程の欄には、搭載時刻、搭載ヘッド番号、ノズルアドレス、ノズルタイプ、フィーダアドレス、部品認識画像、補正値の欄が設けられている。搭載時刻は、部品実装装置M3〜M6において検査不良が発見された基板Bに部品Dが搭載された時刻である。搭載ヘッド番号は、検査不良が発見された箇所に部品Dを搭載した搭載ヘッドを特定する情報であり、部品実装装置M3〜M6を特定する情報と装置内の位置を特定する情報が組み合わされている。例えば、検査結果番号が「1」の搭載ヘッド番号(「H1F」)は、部品実装装置M3を特定する情報「1」と前側を特定する情報「F」が組み合わされている。
ノズルアドレスおよびノズルタイプは、検査不良が発見された箇所に部品Dを搭載したノズルが搭載ヘッドに装着された位置を特定する情報および装着されたノズルのタイプを特定する情報である。フィーダアドレスは、検査不良が発見された箇所に搭載された部品Dを供給したフィーダが装着された位置を特定する情報である。補正値は、検査不良が発見された箇所に部品Dを搭載する際に使用された補正値(XY座標、回転角度)である。
図3において、搭載工程の欄には、搭載後検査画像、ずれ量の欄が設けられている。ずれ量は、搭載後検査装置M6によって検査された検査不良が発見された箇所に搭載された部品DのX方向、Y方向、θ方向の位置ずれ量である。リフロー工程の欄には、リフロー後検査画像の欄が設けられている。
印刷検査画像、搭載後検査画像、リフロー後検査画像の欄には、検査不良が発見された箇所を印刷検査装置M2、搭載後検査装置M6、リフロー後検査装置M8によって撮像した検査画像の有無、検査結果が符号で表示されている。部品認識画像の欄には、検査不良が発見された箇所に搭載された部品Dを部品実装装置M3〜M6の部品認識カメラによって撮像した認識画像の有無、ノズルの保持状態の良否が符号で表示されている。
図3において、印刷検査画像、搭載後検査画像、リフロー後検査画像、部品認識画像の欄に表示される符号は同じであり、以下にその例を説明する。「○」は、検査画像または認識画像が撮像済みであり、かつ、検査結果または保持状態が良と判定されたことを表している。「●」は、検査画像または認識画像が撮像済みであり、かつ、検査結果または保持状態が不良と判定されたことを表している。不良が検出されて表示された「●」は、後述するようにこの符号が操作されて各工程の詳細な検査結果表示画面に移行するまで点滅表示される。これによって、不良個所の詳細確認が未了であることを一目で識別することができる。
「△」は、検査結果または保持状態が不良と判定された基板Bが前工程において処理中で、検査画像または認識画像の撮像待ちであることを表している。例えば、検査結果番号が「2」のリフロー後検査画像の欄には、「△」が表示されている。これは、搭載後検査装置M6で搭載不良が検出された基板Bはリフロー装置M7でリフロー作業中であり、当該基板Bのリフロー後検査画像が未撮像のためである。リフロー後検査装置M8で当該基板Bのリフロー後検査画像が撮像されると、リフロー後検査画像の欄の表示は「△」から「○」または「●」に自動的に変化する。
図3において、入力部17を使用して印刷検査画像、搭載後検査画像、リフロー後検査画像、部品認識画像の欄に表示された符号を操作すると、後述する印刷工程の検査結果表示画面、搭載工程の検査結果表示画面、説明を省略するリフロー工程の検査結果表示画面、吸着工程の検査結果表示画面が表示される。各工程の検査結果表示画面には、検査不良が検出された基板Bの他、その基板Bの一つ前に処理された基板(以下、「直前の基板」と称する。)と、その基板Bの一つ後に処理された基板(以下、「直後の基板」と称する。)の画像を含むデータが表示される。
次に図4を参照して、表示処理部14によって表示部18に表示された印刷工程の検査結果表示画面の例について説明する。図4は、図3の検査結果表20において検査結果番号が「1」の印刷検査画像の欄に表示されている符号(「●」)を操作した直後の表示部18の表示画面18aを示している。表示画面18aには、印刷工程の検査結果表21と「戻る」ボタン22が表示されている。印刷工程の検査結果表21には、印刷不良が検出された基板Bの他、当該基板Bの前後に印刷作業された基板Bのデータ、すなわち3枚分の基板Bのデータが容易に比較できるように表示されている。入力部17を使用して「戻る」ボタン22を操作すると、図3に示す検査結果表示画面に戻る。
図4において、印刷工程の検査結果表21には、検査結果番号、日付、生産機種名、基板番号、部品名、部品番号、実装座標、実装角度、印刷時刻、印刷方向、印刷検査画像の欄が設けられている。検査結果番号、日付、生産機種名、基板番号、部品名、部品番号、実装座標、実装角度、印刷時刻、印刷方向は、図3に示す検査結果表20と同じである。検査結果番号が「直前」は検査不良が検出された基板Bの一つ前に処理(印刷作業)された基板であり、「直後」は検査不良が検出された基板Bの一つ後に処理された基板である。具体的には、検査結果番号が「1」は検査不良が検出された基板番号が「BB022」の基板Bであり、検査結果番号が「直前」は基板番号が「BB021」の基板、検査結果番号が「直後」は基板番号が「BB023」の基板である。
印刷検査画像の欄には、印刷検査装置M2が撮像した検査不良が検出された箇所の検査画像23a〜23cが表示されている。検査画像23a〜23cには、検査不良が検出された箇所、または直前の基板と直後の基板の同じ個所にあるランド24と印刷されたはんだ25が含まれている。直前の基板と直後の基板は、印刷されたはんだ25のランド24に対する位置、印刷状態が検査基準を満たしており、検査結果は良と判定されている。一方、検査不良が検出された基板Bは、検査画像23bにおいて左側のはんだ25が検査基準よりも少なくて、検査結果が不良(はんだ不足)と判定されている。
図4において、この例では、検査結果が良の直前の基板と直後の基板はいずれも印刷方向が「後」で、検査結果が不良の基板Bは印刷方向が「前」であることから、処理不良の原因は印刷時のスキージの方向に起因すると推測することができる。このように、管理コンピュータ3(管理装置)は、検査不良が検出された基板Bと一つ前に処理された基板(直前の基板)および一つ後に処理された基板(直後の基板)のデータを生産履歴記憶部16(記憶装置)から読み出して、表示部18の同じ画面(表示画面18a)に表示させている。これによって、短時間に処理不良の原因解析をすることができる。
次に図5を参照して、表示処理部14によって表示部18に表示された搭載工程の検査結果表示画面の例について説明する。図5は、図3の検査結果表20において検査結果番号が「2」の搭載後検査画像の欄に表示されている符号(「●」)を操作した直後の表示部18の表示画面18aを示している。表示画面18aには、搭載工程の検査結果表26と「戻る」ボタン27が表示されている。搭載工程の検査結果表26には、搭載不良が検出された基板Bの他、当該基板Bの前後に部品搭載作業された基板Bのデータ、すなわち3枚分の基板Bのデータが容易に比較できるように表示されている。入力部17を使用して「戻る」ボタン27を操作すると、図3に示す検査結果表示画面に戻る。
図5において、搭載工程の検査結果表26には、印刷時刻、印刷方向、印刷検査画像の欄に換わって、搭載時刻、搭載ヘッド番号、ノズルアドレス、ノズルタイプ、フィーダアドレス、補正値、ずれ量、搭載後検査画像の欄が設けられている他は、図4に示す印刷工程の検査結果表21と同様である。検査結果番号が「直前」の搭載後検査画像の検査画像28aには、搭載不良の部品30と同じ個所に搭載された部品とその部品が接続されるランド29が含まれている。検査結果番号が「2」の搭載後検査画像の検査画像28bには、搭載不良の部品30とその部品30が接続されるランド29が含まれている。
検査結果番号が「直後」の搭載後検査画像の欄28cには、搭載後検査装置M6による直後の基板の搭載後検査画像が未撮像のために、検査画像が表示されていない。なお、搭載後検査装置M6で直後の基板の搭載後検査画像が撮像されると、欄28cには自動的に検査画像が表示される。このように、搭載工程の検査結果表26には、搭載不良が検出された基板Bと直前の基板、直後の基板のデータが同じ画面(表示画面18a)に表示されるため、短時間に搭載不良(処理不良)の原因解析をすることができる。
図2において、生産監視部11は、検査不良の発生を検知すると、処理装置から取得された検査不良の基板Bの作業結果および検査結果に、検査不良が検出された箇所に実装される、または、実装された部品Dの部品識別情報を関連付けて検査不良情報16dとして生産履歴記憶部16に記憶させる。なお、生産監視部11は、直前の基板と直後の基板のデータも検査不良情報16dとして記憶させてもよい。このように、生産履歴記憶部16(記憶装置)は、データに部品識別情報を関連付けて記憶する。
表示処理部14は、生産履歴記憶部16に記憶されている検査不良情報16dに基づいて、指定された検査不良箇所に関連するデータを検査結果選択表示画面に表示させる。ここで、図6を参照して、表示処理部14によって表示部18に表示された検査結果選択表示画面の例について説明する。表示画面18aには、検査結果選択表31、「印刷検査結果」画像枠32、「吸着検査結果」画像枠33、「搭載後検査結果」画像枠34、「リフロー後検査結果」画像枠35が表示されている。
図6において、検査結果選択表31の設けられている欄は、図3に示す検査結果表示画面の検査結果表20と同様であるが次の点が異なる。すなわち、検査結果番号、日付、生産機種名、基板番号、部品名、部品番号の欄にはプルダウンボタン31aが設けられている。プルダウンボタン31aを操作することでリストが表示され、表示されたリストの情報を選択することで検査結果選択表31に表示するデータを選択することができる。この例では、図3の検査結果表20と同じ、部品番号(部品識別情報)が「D351−C104086」のデータが選択されている。
また、検査結果表20における印刷検査画像、部品認識画像、搭載後検査画像、リフロー後検査画像の欄の換わりに、印刷検査結果、部品認識結果、搭載後検査結果、リフロー後検査結果の欄が設けられており、検査画像または認識画像は、画像枠32〜35に表示されている。そして、印刷検査結果、部品認識結果、搭載後検査結果、リフロー後検査結果の欄には、検査結果または保持状態が不良であった「不良」、良好であった「良」が表示されている。
検査結果選択表示画面は、部品実装システム1における実装基板の生産が終了した後に、生産時のデータを照合するトレースの際などに使用される。例えば、完成した実装基板が電気的特性検査で不良となった場合に、検査結果選択表示画面で生産時のデータが照合される。例えば、図6に示す基板番号が「BB022」の実装基板が電気的特性検査で不良となった際に検査結果選択表示画面を参照することで、完成後の外観検査では発見できない印刷工程でのはんだ不足が原因と推定することができる。
このように、管理コンピュータ3(管理装置)は、指定された部品番号(部品識別情報)の部品Dが実装された基板Bのデータを生産履歴記憶部16(記憶装置)から読み出して表示部18に表示させる。また、表示部18は、指定された基板Bの複数の処理装置(ここでは、はんだ印刷装置M1、印刷検査装置M2、部品実装装置M3〜M5、搭載後検査装置M6、リフロー後検査装置M8)でのデータを同じ画面(表示画面18a)に表示する。
次に図7のフローに沿って、管理コンピュータ3(管理装置)による検査結果表示方法について説明する。部品実装システム1における実装基板の生産中に、生産監視部11が検査不良を検出すると(ST1においてYes)、表示処理部14は表示部18に不良が検出された基板Bと直前の基板のデータを同じ表示画面18aに表示させる(ST2)。次いで表示処理部14は、直後の基板の検査工程(印刷工程、吸着工程、搭載工程、リフロー工程)が終了して、検査結果、検査画像、作業結果などのデータが取得されると(ST3においてYes)、表示画面18aに直後の基板のデータを追加して表示させる(ST4)。
このように、管理コンピュータ3(管理装置)は、生産履歴記憶部16(記憶装置)に直後の基板(一つ後に処理された基板)のデータが記憶されると、当該データを記憶装置から読み出して、処理不良が検出された基板B(指定された基板)と一緒に表示部18の同じ画面(表示画面18a)に表示させる。これによって、短時間に処理不良の原因解析をすることができる。
上記説明したように、部品実装システム1は、複数の基板Bに対して順番に処理を行う処理装置と、処理装置での処理のデータを記憶する記憶装置(生産履歴記憶部16)と、指定された基板Bとその基板の一つ前に処理された基板(直前の基板)のデータを記憶装置から読み出して表示部18の同じ画面(表示画面18a)に表示させる管理装置(管理コンピュータ3)と、を備える、基板処理システムである。これによって、短時間に印刷不良、搭載不良などの処理不良の原因解析をすることができる。
なお上記では、基板処理システムは、プリント基板(基板B)に部品Dを実装した実装基板を生産する部品実装システム1であったが、基板処理システムはこれに限定されることはない。例えば、ガラス基板(基板B)にドライバなどの部品Dを実装(処理)して液晶パネルや有機ELパネルを生産する液晶パネル生産システムであってもよい。この場合、処理装置は、ガラス基板に部品Dを圧着搭載するボンディング装置や、圧着後の痕跡や位置ずれを検査する検査装置などである。
本発明の基板処理システムは、短時間に処理不良の原因解析をすることができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
1 部品実装システム
3 管理コンピュータ(管理装置)
18a 表示画面(画面)
B 基板
D 部品
M1 はんだ印刷装置(処理装置)
M2 印刷検査装置(処理装置)
M3〜M5 部品実装装置(処理装置)
M6 搭載後検査装置(処理装置)
M7 リフロー装置(処理装置)
M8 リフロー後検査装置(処置装置)

Claims (13)

  1. 複数の基板に対して順番に処理を行う処理装置と、
    前記処理装置での処理のデータを記憶する記憶装置と、
    指定された基板とその基板の一つ前に処理された基板の前記データを前記記憶装置から読み出して表示部の同じ画面に表示させる管理装置と、を備える、基板処理システム。
  2. 前記管理装置は、その基板の一つ後に処理された基板の前記データも読み出して前記表示部に表示させる、請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記処理装置は基板を撮像する撮像部を備え、
    前記データは、前記撮像部で撮像された画像を含む、請求項1または2に記載の基板処理システム。
  4. 前記管理装置に対して前記データを表示させる基板を指定させる入力装置を備えた、請求項1から3のいずれかに記載の基板処理システム。
  5. 前記管理装置は、前記処理装置からの情報に基づいて、前記データを表示させる基板を指定する、請求項1から3のいずれかに記載の基板処理システム。
  6. 前記処理装置は、はんだが印刷された基板の検査を行う印刷検査装置である、請求項1から5のいずれかに記載の基板処理システム。
  7. 前記処理装置は、部品が実装された基板の検査を行う実装検査装置である、請求項1から5のいずれかに記載の基板処理システム。
  8. 前記記憶装置は、前記データに部品識別情報を関連付けて記憶する、請求項1から7のいずれかに記載の基板処理システム。
  9. 前記管理装置は、指定された前記部品識別情報の部品が実装された基板の前記データを前記記憶装置から読み出して前記表示部に表示させる、請求項8に記載の基板処理システム。
  10. 複数の処理装置を備え、
    前記表示部は、指定された基板の前記複数の処理装置での前記データを同じ画面に表示する、請求項1から9のいずれかに記載の基板処理システム。
  11. 複数の基板に対して順番に処理を行う処理装置と、
    前記処理装置での処理のデータを記憶する記憶装置と、
    指定された基板とその基板の一つ後に処理された基板の前記データを前記記憶装置から読み出して表示部の同じ画面に表示させる管理装置と、を備える、基板処理システム。
  12. 前記管理装置は、前記処理装置からの情報に基づいて、前記データを表示させる基板を指定する、請求項11に記載の基板処理システム。
  13. 前記管理装置は、前記記憶装置に前記一つ後に処理された基板の前記データが記憶されると、当該データを前記記憶装置から読み出して前記表示部に表示させる、請求項11または12に記載の基板処理システム。
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