JP2020107639A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents
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Description
図1〜図7を用いて、本実施形態に係る半導体装置1の製造方法の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置1の製造方法の一例を示すフローチャートである。図2〜図7は、本実施形態に係る半導体装置1の製造過程の一状態を模式的に例示する。なお、以下の各工程には、半導体製造装置等の公知の装置が用いられてよい。
ステップS101では、図2に示されるとおり、互いに対向する第1面101及び第2面102を備える炭化シリコン(SiC)基板10を用意する。炭化シリコン基板10の寸法及び形状は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、炭化シリコン基板10の厚み、すなわち、第1面101と第2面102との幅は、200μm〜300μmであってよい。炭化シリコン基板10の平面形状は、図7に示されるとおり、円形状であってよい。
ステップS102では、図3に示されるとおり、一面に二酸化ケイ素(SiO2)膜12の形成されたシリコン(Si)基板11を用意する。図3の例では、シリコン基板11は、互いに対向する第1面111及び第2面112を有しており、第2面112側に二酸化ケイ素膜12が形成されている。シリコン基板11の第2面112を十分平滑に研磨した後、この第2面112に対して熱酸化処理を行うことで、第2面112側に二酸化ケイ素膜12を形成することができる。熱酸化処理には、公知の方法が採用されてよい。また、熱酸化処理の条件(加熱温度、加熱時間等)は、形成する二酸化ケイ素膜12の厚み等に応じて適宜設定されてよい。
ステップS103では、図4に示されるとおり、炭化シリコン基板10及びシリコン基板11の二酸化ケイ素膜12を常温直接接合法により接合する。図4の例では、炭化シリコン基板10の第1面101とシリコン基板11の二酸化ケイ素膜12(第2面112)とが互いに接合されている。
ステップS104では、図5に示されるとおり、シリコン基板11の不要な部分を除去する。この除去処理は、フォトリソグラフィ等の公知のパターニング方法が用いられてよい。除去する不要な部分とは、例えば、電極を形成しない部分である。この除去する不要な部分は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
ステップS105では、互いに接合された炭化シリコン基板10及びシリコン基板11に対してアニール処理(焼成加工)を行う。このアニール処理には、縦型/横型熱処理炉、RTA熱処理炉等の汚染のない公知の装置が用いられてよい。アニール処理の温度は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。アニール処理の温度は、セ氏500度〜セ氏900度であるのが好ましい。
ステップS106では、ソース及びドレインを形成する。本実施形態では、図6及び図7に示されるとおり、炭化シリコン基板10の第1面101に、n型の不純物(リン等)をドーピングすることで、円環状のソース領域13を形成する。図7は、半導体装置1を第1面101側から見た様子を模式的に例示する。これに対して、炭化シリコン基板10の第2面102には、金属材料(例えば、銅、チタン等)を積層し、形成された金属層を熱処理することで、電極16を形成する。この電極16が、ドレインの役割を果たす。これにより、ソース及びドレインを形成することができる。
以上のように、本実施形態に係る製造方法では、常温直接接合法により、炭化シリコン基板10の第1面101に二酸化ケイ素膜12を接合する。この常温直接接合法によれば、高温で長時間酸化性雰囲気に晒すことなく、炭化シリコン基板10の第1面101に二酸化ケイ素膜12を接合することができる。そのため、本実施形態に係る製造方法によれば、炭化シリコン基板10中の炭素原子が二酸化ケイ素膜12に拡散するのを回避することができる。つまり、炭化シリコン基板10及び二酸化ケイ素膜12の界面において、電気特性を劣化させる原因となる不純物準位の形成を抑制することができる。したがって、本実施形態に係る製造方法によれば、炭化シリコン基板10を備える電気特性の優れた半導体装置1を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。すなわち、上記半導体装置1の構成に関して、適宜、構成要素の省略、置換及び追加が行われてもよい。また、上記製造方法について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
上記製造方法の処理順序は、実施の形態に応じて適宜変更されてよい。例えば、上記ステップS101及びS102の処理順序は入れ替わってもよい。上記ステップS101及びS102は同時に実行されてもよい。上記ステップS105の処理は、ステップS103(接合するステップ)の後であれば、任意のタイミングで実行されてよい。上記ステップS105の処理は省略されてもよい。上記ステップS106及びS107の処理順序は入れ替わってもよい。
上記半導体装置1の構成は、実施の形態に応じて適宜変更されてよい。例えば、上記半導体装置1は、実施の形態に応じて保護部材等のその他の構成要素を備えてもよい。更に、上記半導体装置1は、MOSFET構造を有している。しかしながら、半導体装置1の構成は、MOS構造を有していれば、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
アニール処理の有効性を確認するため、次の実験を行った。すなわち、本発明の製造方法により、半導体装置の各試料を作製し、作製した一部の試料にはアニール処理を適用せず、その他の試料には異なる温度のアニール処理を適用した。そして、得られた各試料の電気特性を計測した。
10…炭化シリコン(SiC)基板、
101…第1面、102…第2面、
11…シリコン(Si)基板、
111…第1面、112…第2面、
12…二酸化ケイ素(SiO2)膜、
13…ソース領域、
16…電極
Claims (4)
- 炭化シリコン基板を用意するステップと、
一面に二酸化ケイ素膜の形成されたシリコン基板を用意するステップと、
前記炭化シリコン基板及び前記シリコン基板の前記二酸化ケイ素膜を常温直接接合法により接合するステップと、
を備える、
半導体装置の製造方法。 - 前記接合するステップの後、互いに接合された前記炭化シリコン基板及び前記シリコン基板に対してアニール処理を行うステップを更に備える、
請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記アニール処理の温度は500度〜900度である、
請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 炭化シリコン基板と、
前記炭化シリコン基板の一面に、常温直接接合法により接合された二酸化ケイ素膜と、
を備える、
半導体装置。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
CN112117326A (zh) * | 2020-09-25 | 2020-12-22 | 中国科学院半导体研究所 | Mos器件的制备方法及mos器件 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006527479A (ja) * | 2003-06-06 | 2006-11-30 | エス オー イ テク シリコン オン インシュレータ テクノロジース | 少なくとも一つの支持基板と極薄層とを備えた構造体の製造方法 |
JP2012074696A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-04-12 | Ge Aviation Systems Ltd | 炭化ケイ素半導体デバイス |
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