JP2020106397A - 測距装置 - Google Patents

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賢一 田湯
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Abstract

【課題】消費電力を低減しつつ、測定精度を向上できる測距装置を提供する。【解決手段】ばらつき増幅部で、受光素子から出力される電気信号と、クロック生成部で生成されるクロック信号との時間的な相対関係のばらつきを増幅させる。続いて、同期部で、ばらつき増幅部でばらつきが増幅された後の電気信号及びクロック信号に基づき、その電気信号をそのクロック信号に同期させることで同期信号を生成する。続いて、ヒストグラム作成部で、同期部で生成した同期信号に基づき、光源が光を発してから受光素子で反射光を受光するまでの時間に基づくヒストグラムを作成する。続いて、距離算出部で、ヒストグラム作成部で作成したヒストグラムに基づき、対象物までの距離を算出する。【選択図】図1

Description

本技術は、測距装置に関する。
近年、対象物までの距離を直接ToF(Time of Flight)を用いて計測する測距装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の測距装置では、光源が光を発してから受光素子で反射光を受光するまでの時間を多数回測定し、測定した多数回の時間に基づくヒストグラムを用いて、測距精度を向上するようになっている。
特開2014−081254号公報
しかし、このような測距装置では、低消費電力化と測距精度向上とが求められている。
本開示は、消費電力を低減しつつ、測定精度を向上できる測距装置を提供することを目的とする。
本開示の測距装置は、(a)光を発する光源と、(b)光を反射した対象物からの反射光を受光する受光素子と、(c)受光素子から出力される電気信号とクロック信号との時間的な相対関係のばらつきを増幅させるばらつき増幅部と、(d)ばらつき増幅部でばらつきが増幅された電気信号を当該ばらつきが増幅されたクロック信号に同期させることで同期信号を生成する同期部と、(e)同期部で生成した同期信号に基づき、光源が光を発してから受光素子で反射光を受光するまでの時間に基づくヒストグラムを作成するヒストグラム作成部と、(f)ヒストグラム作成部で作成したヒストグラムに基づき、対象物までの距離を算出する距離算出部と、を備える。
本開示の第1の実施形態に係る測距装置の全体構成を示す図である。 投光部の構成を示す図である。 CLK信号の周期の設定方法を示す図である。 CLK信号の周期の設定方法を示す図である。 CLK信号の周期の設定方法を示す図である。 CLK信号の周期の設定方法を示す図である。 CLK信号の周期の設定方法を示す図である。 CLK信号の周期が短い場合のヒストグラムを示す図である。 ばらつきの増幅を行わなかった場合のヒストグラムを示す図である。 CLK信号の周期が長い場合のヒストグラムを示す図である。 ばらつき増幅部の構成を示す図である。 ジッタ付加の前後における電気信号を示す図である。 NOTゲートを示す図である。 NORゲートを示す図である。 ANDゲートを示す図である。 XORゲートを示す図である。 第1付加部及び第2付加部の構成を示す図である。 RC回路を示す図である。 可変抵抗器を有するRC回路を示す図である。 可変コンデンサを有するRC回路を示す図である。 可変抵抗器及び可変コンデンサを有するRC回路を示す図である。 可変コンデンサを有するRC回路を用いた場合のばらつき増幅部の構成を示す図である。 可変抵抗器及び可変コンデンサを有するRC回路を用いた場合のばらつき増幅部の構成を示す図である。 NMOSスイッチを示す図である。 PMOSスイッチを示す図である。 CMOSスイッチを示す図である。 NANDゲートを示す図である。 NORゲートを示す図である。 ジッタ付加の前後におけるCLK信号を示す図である。 変形例に係る測距装置の全体構成を示す図である。 SPADのポテンシャルを示す図である。 変形例に係る測距装置の全体構成を示す図である。 変形例に係る測距装置の全体構成を示す図である。 応用例に係る移動体制御システムの全体構成を示す図である。 撮像部及び車外情報検出部の設置位置を示す図である。
本発明者らは、測距装置において、精度の高い測距が必要な場合に、内部周波数を高くし、精度の高い測距が不要な場合に内部周波数を低くすることを考えた。しかし、内部周波数が低すぎると、光を発してから反射光を受光するまでの時間に基づくヒストグラムにおいて、一つのbinに測距結果が集まりやすく、確率密度関数のフィッティングによる位置推定精度が低下してしまうという問題があった。
以下に、本開示の実施形態に係る測距装置の一例を、図1〜図20を参照しながら説明する。本開示の実施形態は、以下の順序で説明する。なお、本開示は、以下の例に限定されるものではない。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
1.第1の実施形態:測距装置
1−1 測距装置の全体構成
1−2 変形例
2.応用例:移動体制御システム
〈1.第1の実施形態〉
[1−1 測距装置の全体構成]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る測距装置の全体を示す概略構成図である。図1の測距装置は、ToF測距センサである。図1に示すように、第1の実施形態の測距装置は、投光部1と、受光部2と、クロック信号生成部3と、測距処理部4と、制御部5といったコンポーネントを備えている。これらのコンポーネントは、例えば、CMOS(Complementary MOS)、LSI(Large Scale Integration)のようなSoC(System on a chip)として一体的に構成してもよく、投光部1や受光部2といった幾つかのコンポーネントを別体のLSIとして構成してもよい。測距装置は、クロック信号生成部3から出力されるクロック信号に従って動作する。測距装置は、測距処理部4で算出された距離に係る測距データを外部に出力するための通信IF部6を含んでいる。図示されていないが、測距装置は、通信IF部6を介して、外部のホストICと通信可能に構成されている。
投光部1は、図2に示すように、ToF測距のための光7を発する光源8を有している。光7としては、例えば、レーザ光を用いることができる。光源8としては、例えば、端面発光型半導体レーザであってもよく、面発光型半導体レーザであってもよい。光源8は、制御部5からのトリガパルスによって駆動される。トリガパルスは、所定の周波数を有するパルス状の信号である。また、投光部1は、光7をラスタスキャンするためのスキャン機構を有している。図2では、スキャン機構として、エミッタレンズ9、投光ミラー10、及びマイクロミラー11を含むミラースキャン型のスキャン機構を構成している。
マイクロミラー11は、制御部5からの制御信号に従って、光7の反射面の向きが変更される。そして、光源8が発した光7を、エミッタレンズ9、投光ミラー10及びマイクロミラー11を介して、マイクロミラー11の反射面の向きに応じた方向に出射する。出射された光7は、対象物12で反射して、反射した光7(以下「反射光13」とも呼ぶ)をマイクロミラー11及び投光ミラー10を介して、受光部2に入射させる。対象物12としては、例えば、測距装置が車両に搭載されている場合、先行車両等が挙げられる。
受光部2は、レシーバレンズ14と、複数の受光素子15とを有している。複数の受光素子15は、二次元のマトリクス状に配置される。受光素子15としては、例えば、受光した光に反応して電気信号を出力するSPAD(single photon avalanche diode)を用いることができる。そして、受光部2は、マイクロミラー11及び投光ミラー10を介して入射された反射光13を、レシーバレンズ14で集光して、光7のスキャン方向に応じた受光素子15に受光させる。受光素子15からの電気信号は測距処理部4に出力される。
クロック信号生成部3は、制御部5からの制御信号に従って、クロック信号(以下、「CLK信号」とも呼ぶ)を生成する。CLK信号は、測距処理部4に出力される。CLK信号の周波数は、例えば、測距装置が車両に搭載されている場合、図3A、図3Bに示すように、道路上の所定距離内に障害物が存在しないと判定すると、消費電力が低減するように、比較的低い値に設定される。一方、図3Cに示すように、道路上の所定距離内に障害物が存在していると判定すると、道路上の障害物が存在する領域α、β、γを詳細に調査するために、比較的高い値に設定される。また、例えば、CLK信号の周波数を低減して全領域探査を行い、その後障害物ありと判定した領域α、β、γのみを、CLK信号の周波数を高くして詳細に調査することで、低消費電力化を図るようにしてもよい。
また、CLK信号の周波数は、例えば、測距装置がドローンに搭載された場合、図4A、図4Bに示すように、周辺の所定距離内に障害物が存在しないと判定すると、消費電力が低減するように、比較的低い値に設定される。一方、障害物が存在していると判定すると、障害物が存在する領域を詳細に調査するために、比較的高い値に設定される。
測距処理部4は、光源8が光7を発したタイミング及び受光部2が反射光13を受光したタイミングに基づき対象物12までの距離を算出するコンポーネントである。測距処理部4は、信号処理プロセッサにより構成される。測距処理部4は、TDC(Time-to-Digital Converter)16と、ヒストグラム作成部17と距離算出部18とを含み構成される。
TDC16は、制御部5からのトリガパルス、つまり、光源8の駆動用のトリガパルス及び受光部2からの電気パルス信号に基づき、光源8から光7が発せられてから受光素子15で反射光13が受光されるまでの時間(以下「到来時間」とも呼ぶ)をデジタル値に変換するコンポーネントである。デジタル値としては、例えば、0〜255の範囲の数値を用いることができる。得られたデジタル値は、ヒストグラム作成部17に出力される。
より具体的には、TDC16は、ばらつき増幅部19と、同期部20とを構成している。ばらつき増幅部19は、受光素子15から出力される電気信号と、クロック信号生成部3から出力されるCLK信号との時間的な相対関係のばらつきを増幅させるコンポーネントである。ばらつきの増幅量は、ある区間の度数を低減し隣接する区間の度数を増大するように、ヒストグラム作成部17で作成される図5A、図5B、図5Cに示したヒストグラムのbinの幅の1/3以上1/2以下が好ましい。ばらつき増幅部19は、図6に示すように、第1電気経路21と、複数の第1付加部221〜22n(nは、2以上の自然数)と、第1排他動作スイッチ23とを含み構成される。また、第2電気経路24と、複数の第2付加部251〜25nと、第2排他動作スイッチ26とを含み構成される。
第1電気経路21は、一端が受光素子15から電気信号が入力される入力端子27に接続され、他端が第1排他動作スイッチ23に含まれる第1スイッチ280の一端に接続された信号線である。そして、受光素子15から入力される電気信号を、第1電気経路21を通過させ、第1排他動作スイッチ23に含まれる第1スイッチ280の一端に出力する。
第1付加部22i(iは、1〜nの何れか)のそれぞれは、第1電気経路21と並列に配置され、一端が受光素子15から電気信号が入力される入力端子27に接続され、他端が第1排他動作スイッチ23に含まれる第1スイッチ28iの一端に接続された経路である。そして、受光素子15から出力される電気信号を、ジッタを付加して、第1排他動作スイッチ23に含まれる第1スイッチ28iの一端に出力する。ジッタとは、信号波形において時間軸方向に発生する非常に時間的に短い揺らぎ成分のことである。受光素子15からの電気信号にジッタが付加されると、図7に示すように、付加されたジッタによるばらつきの確率密度関数に従って、ジッタ付加後の電気信号が時間軸方向にばらつくようになる。
第1付加部221〜22nのそれぞれは、図8Aに示すようなNOTゲート、図8Bに示すようなNORゲート、図8Cに示すようなANDゲート、図8Dに示すようなXORゲート等の論理ゲートを1つ以上用いて構成される。例えば、図9に示すように、第1付加部221〜22nとして、多数のNOTゲートを直列に接続させた多段遅延回路を構成してもよい。論理ゲートは、例えば、複数のトランジスタにより構成される。なお、図9では、第1付加部221〜22nとしては第1付加部221の1つだけを有する構成となっている。
また、第1付加部221〜22nのそれぞれは、図10Aに示すようなRC回路を少なくとも1つ以上用いて構成してもよい。これにより、信号エッジを鈍らせることができ、ジッタをより大きくさせることができる。例えば、第1付加部221〜22nとして、多数のRC回路を直列に接続させた多段回路を構成してもよい。多段回路としては、並列経路等を含む構成としてもよい。また、論理ゲートとRC回路とを組み合わせて直列に接続してもよい。RC回路を用いる場合、抵抗器としてMOSのON抵抗を用いてもよく、コンデンサとしてMOSの寄生容量を用いてもよく、図10B、図10C、図10Dに示すように、抵抗器の抵抗値とコンデンサの容量値との片方または両方を変更可能な構成としてもよい。すなわち、可変抵抗器、可変コンデンサの片方または両方を備える構成としてもよい。図11Aは、第1付加部221〜22nとして、コンデンサの容量値だけを変更可能な構成を示したものである。なお、図11Aでは、第1付加部221〜22nとしては、第1付加部221の1つだけを有する構成となっている。また、図11Bは、第1付加部221〜22nとして、抵抗器の抵抗値とコンデンサの容量値との両方を変更可能な構成を示したものである。図11Bでは、抵抗器の抵抗値として0「Ω」を選択でき、コンデンサの容量値として0「F」を選択できる構成とされており、第1排他動作スイッチ23及び第2排他動作スイッチ26が省略された構成となっている。また、図11Bでは、第1付加部221〜22nとしては、第1付加部221の1つだけを有する構成となっている。
第1排他動作スイッチ23は、一の第1スイッチ28j(jは、0〜nの何れか)がON状態になると、残りの第1スイッチ280〜28j-1、28j+1〜28nがOFF状態になる複数の第1スイッチ280〜28nを備えている。第1スイッチ280は、ON状態である場合に、第1電気経路21の一端と出力端子29とを導通状態とし、OFF状態である場合に、第1電気経路21の一端と同期部20に接続された出力端子29とを遮断状態とする。また、第1スイッチ28iは、ON状態である場合に、第1付加部22iの一端と出力端子29とを導通状態とし、OFF状態である場合に、第1付加部22iの一端と出力端子29とを遮断状態とする。
そして、第1排他動作スイッチ23は、制御部5からの経路選択信号に従って、第1スイッチ280〜28nの何れかをON状態とし、第1電気経路21を通過する電気信号と、第1付加部221〜22nから出力されるジッタが付加された電気信号との何れかをヒストグラム作成部17に出力する。例えば、第1排他動作スイッチ23は、ヒストグラム作成部17で作成される図5A、図5B、図5Cに示したヒストグラムのbinの幅が予め定められた所定幅以下である場合には、第1スイッチ28oをON状態とし、第1電気経路21を通過する電気信号を同期部20に出力する。一方binの幅が所定幅より大きい場合には、第1スイッチ281〜28nの何れかをON状態とし、第1付加部221〜22nから出力されるジッタが付加された電気信号の何れかを動悸部20に出力する。
第1スイッチ280、281〜28nのそれぞれは、図12Aに示すようなNMOSスイッチ、図12Bに示すようなPMOSスイッチ、図12Cに示すようなCMOSスイッチ等のアナログ的手法で実現してもよい。なお、アナログ的手法を用いる場合、MOSのON抵抗で、第1電気経路21を通過する電気信号のジッタが大きくなる可能性がある。
また、第1スイッチ280、281〜28nのそれぞれは、図13Aに示すようなNANDゲート、図13Bに示すようなNORゲート等のロジック的手法で実現してもよい。受光素子15から出力される電気信号は、既にロジック振幅で動作しているので、NMOSスイッチ等を用いるよりも、NANDゲートやNORゲートのように駆動力を持つ素子を使用するほうが特性上好ましい。なお、図13A、図13Bでは、2入力の論理ゲート(NANDゲート、NORゲート)を示したが、3入力以上の論理ゲートを用いてもよい。
第2電気経路24は、一端がクロック信号生成部から出力されるCLK信号が入力される入力端子30に接続され、他端が第2排他動作スイッチ26に含まれる第2スイッチ310の一端に接続された信号線である。そして、CLK信号を、第2電気経路24を通過させ、第2排他動作スイッチ26に含まれる第2スイッチ310の一端に出力する。
第2付加部25iのそれぞれは、第2電気経路24と並列に配置され、一端がクロック信号生成部3からクロック信号が入力される入力端子30に接続され、他端が第2排他動作スイッチ26に含まれる第2スイッチ31iの一端に接続された経路である。そして、CLK信号を、ジッタを付加して、第2排他動作スイッチ26に含まれる第2スイッチ31iの一端に出力する。第2付加部251〜25nで、図14に示すように、CLK信号にジッタが付加されると、付加されたジッタによるばらつきの確率密度関数に従って、ジッタ付加後のCLK信号が時間軸方向でばらつくようになる。図14に示すように、第2付加部251〜25nでCLK信号にジッタが付加されると、付加されたジッタによるばらつきの確率密度関数に従って、ジッタ付加後のCLK信号が時間軸方向でばらつくようになる。
第2付加部251〜25nのそれぞれは、上記した第1付加部221〜22nと同様に、図8Aに示すようなNOTゲート、図8Bに示すようなNORゲート、図8Cに示すようなANDゲート、図8Dに示すようなXORゲート等の論理ゲートを1つ以上用いて構成される。例えば、図9に示すように、第2付加部251〜25nとして、多数のNOTゲートを直列に接続させた多段遅延回路を構成してもよい。なお、図9では、第2付加部251〜25nとしては、第2付加部251の1つだけを有する構成となっている。
また、第2付加部251〜25nのそれぞれは、図10Aに示すようなRC回路を少なくとも1つ以上用いて構成してもよい。RC回路を用いる場合、抵抗器としてMOSのON抵抗を用いてもよく、コンデンサとしてMOSの寄生容量を用いてもよく、図10B、図10C、図10Dに示すように、抵抗器の抵抗値とコンデンサの容量値との片方または両方を変更可能な構成としてもよい。図11Aは、第2付加部251〜25nとして、抵抗器の抵抗値だけを変更可能な構成を示したものである。なお、図11Aでは、第2付加部251〜25nとしては、第2付加部251の1つだけを有する構成となっている。また、図11Bは、第2付加部251〜25nとして、抵抗器の抵抗値とコンデンサの容量値との両方を変更可能な構成を示したものである。図11Bでは、抵抗器の抵抗値として0「Ω」を選択でき、コンデンサの容量値として0「F」を選択できる構成とされており、第1排他動作スイッチ23及び第2排他動作スイッチ26が省略された構成となっている。また、図11Bでは、第2付加部251〜25nとしては、第2付加部251の1つだけを有する構成となっている。
なお、第2付加部251〜25nの構成は、第1付加部221〜22nの構成と一致していることが好ましいが、必ずしも一致させる必要はない。
第2排他動作スイッチ26は、一の第2スイッチ31jがON状態になると、残りの第2スイッチ310〜31j-1、31j+1〜31nがOFF状態になる複数の第2スイッチ310〜31nを備えている。第2スイッチ310は、ON状態である場合に、第2電気経路24の一端と出力端子32とを導通状態とし、OFF状態である場合に、第2電気経路24の一端と同期部20に接続された出力端子32とを遮断状態とする。また、第2スイッチ31iは、ON状態である場合に、第2付加部25iの一端と出力端子32とを導通状態とし、OFF状態である場合に、第2付加部25iの一端と出力端子32とを遮断状態とする。
そして、第2排他動作スイッチ26は、制御部5からの経路選択信号に従って、第2スイッチ310〜31nの何れかをON状態とし、クロック信号生成部3から出力されるCLK信号と第2付加部251〜25nから出力されるジッタが付加されたCLK信号との何れかをヒストグラム作成部17に出力する。例えば、第2排他動作スイッチ26は、ヒストグラムのbinの幅が所定幅以下である場合には、第2スイッチ31oをON状態とし、第2電気経路24を通過するCLK信号を同期部20に出力する。一方、binの幅が所定幅より大きい場合には、第2スイッチ311〜31nの何れかをON状態とし、第2付加部251〜25nから出力されるジッタが付加されたCLK信号の何れかを動悸部20に出力する。
同期部20は、ばらつき増幅部19でばらつきが増幅された後の電気信号及びCLK信号に基づき、その電気信号をクロック信号に同期させた同期信号を生成するコンポーネントである。より具体的には、第1排他動作スイッチ23から出力された電気信号を、第2排他動作スイッチ26から出力されたクロック信号に同期させた同期信号を生成する。同期部20は、例えば、Dフリップフロップにより構成される。
ヒストグラム作成部17は、TDC16で変換されたデジタル値(bin)ごとに累積して、図5A、図5B、図5Cに示すようなヒストグラムを作成するコンポーネントである。図5Aのヒストグラムは、CLK信号の周波数が比較的高い場合のヒストグラムである。また、図5B、図5Cのヒストグラムは、CLK信号の周波数が、図5Aのヒストグラムの作成に用いた周波数の1/10である場合のヒストグラムである。これらのうち、図5Bは、ばらつき増幅部19でばらつきを増幅しなかった電気信号及びCLK信号に基づくヒストグラムである。また、図5Cは、ばらつき増幅部19でばらつきを増幅した電気信号及びCLK信号に基づくヒストグラムである。図5Cのように、受光素子15からの電気信号とCLK信号との時間的な相対関係のばらつきを大きくすることで、光7を発してから反射光13を受光するまでの時間に基づくヒストグラムにおいて、ある区間Aの度数が他の区間B、Cの度数よりも著しく大きくなることを防止できる。
ヒストグラムは、例えば、図示しないメモリ上に、ある種のデータ構造やテーブルとして保持される。ヒストグラムは受光素子15ごとに作成される。つまり、ヒストグラムは、受光素子15の数だけ作成される。ヒストグラム作成部17は、TDC16から出力されるデジタル値を受けるごとに、対応するbinの値を増分して、ヒストグラムを更新する。ヒストグラム作成部17で作成されたヒストグラムは距離算出部18で参照される。
距離算出部18は、ヒストグラム作成部17で作成された各ヒストグラムを参照して、ヒストグラム中のピーク値(デジタル値)を検出し、検出したピーク値(デジタル値)に対応する到来時間から、対象物12までの距離を算出するコンポーネントである。すなわち、出射された光7が対象物12で反射したときの反射光13が受光されたとすれば、到来時間は、対象物12までの往復時間であるから、到来時間にc/2(cは光速)を乗算することにより、受光素子15ごとに、対象物12までの距離を算出することができる。そして、複数の受光素子15それぞれに対して算出された距離により、距離画像を得ることができる。距離画像に係るデータ(測距データ)は、通信IF部6に出力される。
制御部5は、測距装置の動作を統括的に制御するコンポーネントである。制御部5は、マイクロプロセッサにより構成される。制御部5は、所定の発光周期が経過するたびに、光7を出射させるトリガパルスを光源8に出力する。また、制御部5は、CLK信号の周波数を設定する制御信号をCLK信号生成部3に出力する。さらに制御部5は、経路選択信号を第1排他動作スイッチ23及び第2排他動作スイッチ26のそれぞれに出力する。
通信IF部6は、距離算出部18で算出された測距データを外部のホストICに出力するためのインタフェース回路である。通信IF部6としては、例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に準拠したインタフェース回路であってもよく、SPI(Serial Peripheral Interface)やI2C(Inter-Integrated Circuit)であってもよく、これらのインタフェース回路のうちの幾つかを実装したものであってもよい。
以上説明したように、第1の実施形態の測距装置は、受光素子15から出力される電気信号とCLK信号との時間的な相対関係のばらつきを増幅させるばらつき増幅部19を備えるようにした。そして、まず、同期部20で、ばらつき増幅部19でばらつきが増幅された後の電気信号及びCLK信号に基づき、その電気信号をそのクロック信号に同期させることで同期信号を生成するようにした。続いて、ヒストグラム作成部17で、同期部20で生成した同期信号に基づき、光源8が光7を発してから受光素子15で反射光13を受光するまでの時間に基づくヒストグラムを作成するようにした。続いて、距離算出部18で、ヒストグラム作成部17で作成したヒストグラムに基づき、対象物12までの距離を算出するようにした。それゆえ、消費電力の低減のために、内部周波数を低くしたとき、つまり、CLK信号の周波数を低くしたときに、受光素子15からの電気信号とCLK信号との時間的な相対関係のばらつきを大きくすることで、図5Cに示すように光7を発してから反射光13を受光するまでの時間に基づくヒストグラムにおいて、ある区間Aの度数が他の区間B、Cの度数よりも著しく大きくなることを防止することができる。
すなわち、図5Bに示すような電気信号とCLK信号との時間的な相対関係のばらつきの増幅を行わなかった場合のヒストグラムに比べ、ある区間Aの度数を低減させ、隣接する区間B、Cのうち、実際の距離に近いほうの区間Bの度数をより増大することができる。その結果、例えば、ヒストグラムにex-Gaussian分布等の確率密度関数をフィッティングさせ、フィッティングして得た関数が示すex-Gaussian分布のピークを測距結果として用いることで、区間Aの幅よりも高い分解能で、対象物12までの距離を測定できる。したがって、消費電力を低減しつつ、測定精度を向上できる測距装置を提供できる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
また、第1の実施形態の測距装置では、ばらつき増幅部19は、受光素子15から出力される電気信号及びCLK信号の少なくとも一方にジッタを付加するようにした。それゆえ、電気信号とCLK信号との時間的な相対関係のばらつきを容易に増幅できる。
さらに、第1の実施形態の測距装置では、電気信号が入力され、電気信号にジッタを付加して出力する第1付加部221〜22nと、CLK信号が入力され、CLK信号にジッタを付加して出力する第2付加部251〜25nと、を備えるようにした。それゆえ、第1付加部221〜22nで、図7に示すように、受光素子15からの電気信号にジッタが付加されると、付加されたジッタによるばらつきの確率密度関数に従って、ジッタ付加後の電気信号が時間軸方向でばらつくようになる。また、第2付加部251〜25nで、図14に示すように、CLK信号にジッタが付加されると、付加されたジッタによるばらつきの確率密度関数に従って、ジッタ付加後のCLK信号が時間軸方向でばらつくようになる。
また、第1の実施形態の測距装置では、第1付加部221〜22n及び第2付加部251〜25nのそれぞれは、論理ゲート及びRC回路の少なくとも1つ以上を含むようにした。それゆえ、第1付加部221〜22n及び第2付加部251〜25nを容易に構成できる。
また、第1の実施形態の測距装置では、論理ゲートは、直列に接続されて多段遅延回路を構成するようにした。それゆえ、ジッタをより大きくさせることができる。
さらに、第1の実施形態の測距装置では、RC回路の抵抗器を、可変抵抗器とした。それゆえ、第1付加部221〜22n、第2付加部251〜25nを複数用意せずに済む。
また、第1の実施形態の測距装置では、RC回路のコンデンサを可変コンデンサとした。それゆえ第1付加部221〜22n、第2付加部251〜25nを複数用意せずに済む。
さらに、第1の実施形態の測距装置では、第1付加部221〜22nと並列に配置されるとともに、受光素子15から出力される電気信号を通過させる第1電気経路21と、第1付加部221〜22nから出力されるジッタが付加された電気信号と、第1電気経路21を通過する電気信号との何れかを同期部20に出力する第1排他動作スイッチ23とを備えるようにした。また、第2付加部251〜25nと並列に配置されるとともに、CLK信号を通過させる第2電気経路24と、第2付加部251〜25nから出力されるジッタが付加されたCLK信号と、第2電気経路24を通過するCLK信号との何れかを同期部20に出力する第2排他動作スイッチ26と、を備えるようにした。そして、同期部20は、第1排他動作スイッチ23から出力された電気信号を、第2排他動作スイッチ26から出力されたCLK信号に同期させることで同期信号を生成する。それゆえ、電気信号にのみジッタが付加されてなる同期信号、CLK信号にのみジッタが付加されてなる同期信号、これら両方にジッタが付加されてなる同期信号等、種々の同期信号を容易に生成できる。
また、第1の実施形態の測距装置では、第1排他動作スイッチ23で、ヒストグラムのbinの幅が予め定められた所定幅以下である場合に、第1電気経路21を通過する電気信号を同期部20に出力するようにした。また、第2排他動作スイッチ26で、ヒストグラムのbinの幅が予め定められた所定幅以下である場合に、第2電気経路24を通過する電気信号を同期部20に出力するようにした。それゆえ、ヒストグラムのbinの幅が狭く、測定精度が高い場合には、ばらつきを増幅せずに済み、測定精度の低減を防止できる。
さらに、第1の実施形態の測距装置では、第1排他動作スイッチ23及び第2排他動作スイッチ26のそれぞれは、NMOSスイッチ、PMOSスイッチ、CMOSスイッチ、NANDゲート及びNORゲートの何れかを含むようにした。それゆえ、第1排他動作スイッチ23及び第2排他動作スイッチ26を容易に構成することができる。
また、第1の実施形態の測距装置では、ばらつき増幅部19は、ばらつきの増幅量をヒストグラムのbinの幅の1/3以上1/2以下とした。それゆえ、ヒストグラムのある区間Aの度数を低減し、隣接する区間B、Cの度数を増大することができる。
[1−2 変形例]
なお、第1の実施形態に係る測距装置では、受光素子15から出力される電気信号にジッタを付加するために、ばらつき増幅部19として、第1付加部221〜22nを用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、ばらつき増幅部19として、図15に示すように、電気信号にジッタが付加されるように、受光素子15であるSPADのアノード−カソード間電圧を制御する電圧制御部33を用いるようにしてもよい。アノード−カソード間電圧を制御することで、図16に示すようなSPADのポテンシャルにおいて、受光した反射光13によって弾き出された電子をアバランシェを生じる領域aまで転がす傾き角度bを調整することができる。例えば、この傾き角度bを小さくするほど、アバランシェを生じるまでの時間を増大でき、ジッタを増大でき、角度bを大きくするほど、アバランシェを生じるまでの時間を短縮でき、ジッタを減少することができる。
また、例えば、ばらつき増幅部19として、図17に示すように、電気信号にジッタが付加されるように、光源8が発する光7の波長を制御する波長制御部34を用いてもよい。さらに、例えば、ばらつき増幅部19として、図18に示すように、電気信号にジッタが付加されるように、受光素子15の温度を制御する温度制御部35を用いてもよい。
〈2.応用例〉
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図19は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図19に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図19では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図20は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図20には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図19に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX(登録商標)、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図19の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図19に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
以上説明した車両制御システム7000において、図20を用いて説明した本実施形態に係る測距装置は、図19に示した応用例の車外情報検出部7420に適用することができる。例えば、測距装置で車両7900前方の障害物までを距離を算出できる。
なお、本技術は、以下のような構成を取ることができる。
(1)
光を発する光源と、
前記光を反射した対象物からの反射光を受光する受光素子と、
前記受光素子から出力される電気信号とクロック信号との時間的な相対関係のばらつきを増幅させるばらつき増幅部と、
前記ばらつき増幅部でばらつきが増幅された後の前記電気信号及び前記クロック信号に基づき、当該電気信号を当該クロック信号に同期させることで同期信号を生成する同期部と、
前記同期部で生成した同期信号に基づき、前記光源が光を発してから前記受光素子で反射光を受光するまでの時間に基づくヒストグラムを作成するヒストグラム作成部と、
前記ヒストグラム作成部で作成したヒストグラムに基づき、前記対象物までの距離を算出する距離算出部と、を備える
測距装置。
(2)
前記ばらつき増幅部は、前記受光素子から出力される前記電気信号及び前記クロック信号の少なくとも一方にジッタを付加する
前記(1)に記載の測距装置。
(3)
前記ばらつき増幅部は、
前記電気信号が入力され、前記電気信号にジッタを付加して出力する第1付加部と、
前記クロック信号が入力され、前記クロック信号にジッタを付加して出力する第2付加部と、を備える
前記(2)に記載の測距装置。
(4)
前記第1付加部及び前記第2付加部のそれぞれは、論理ゲート及びRC回路の少なくとも1つ以上を含んでいる
前記(3)に記載の測距装置。
(5)
前記論理ゲートは、直列に接続されて多段遅延回路を構成する
前記(4)に記載の測距装置。
(6)
前記RC回路の抵抗器は、可変抵抗器である
前記(4)に記載の測距装置。
(7)
前記RC回路のコンデンサは、可変コンデンサである
前記(4)又は(6)に記載の測距装置。
(8)
前記第1付加部と並列に配置されるとともに、前記受光素子から出力される前記電気信号を通過させる第1電気経路と、
前記第1付加部から出力されるジッタが付加された前記電気信号と、前記第1電気経路を通過する前記電気信号との何れかを前記同期部に出力する第1排他動作スイッチと、
前記第2付加部と並列に配置されるとともに、前記クロック信号を通過させる第2電気経路と、
前記第2付加部から出力されるジッタが付加された前記クロック信号と、前記第2電気経路を通過する前記クロック信号との何れかを前記同期部に出力する第2排他動作スイッチと、を備え、
前記同期部は、前記第1排他動作スイッチから出力された電気信号を、前記第2排他動作スイッチから出力された前記クロック信号に同期させることで同期信号を生成する
前記(3)〜(7)の何れかに記載の測距装置。
(9)
前記第1排他動作スイッチは、前記ヒストグラムのbinの幅が予め定められた所定幅以下である場合に、前記第1電気経路を通過する前記電気信号を前記同期部に出力し、
前記第2排他動作スイッチは、前記ヒストグラムのbinの幅が予め定められた所定幅以下である場合に、前記第2電気経路を通過する前記電気信号を前記同期部に出力する
前記(8)に記載の測距装置。
(10)
前記第1排他動作スイッチ及び前記第2排他動作スイッチのそれぞれは、NMOSスイッチ、PMOSスイッチ、CMOSスイッチ、NANDゲート及びNORゲートの何れかを含んでいる
前記(8)又は(9)に記載の測距装置。
(11)
前記ばらつき増幅部は、前記ばらつきの増幅量が前記ヒストグラムのbinの幅の1/3以上1/2以下である
前記(1)〜(10)の何れかに記載の測距装置。
(12)
前記受光素子は、SPADであり、
前記ばらつき増幅部は、前記電気信号にジッタが付加されるように、前記SPADのアノード−カソード間電圧を制御する
前記(1)に記載の測距装置。
(13)
前記ばらつき増幅部は、前記電気信号にジッタが付加されるように、前記光源が発する光の波長を制御する
前記(1)に記載の測距装置。
(14)
前記ばらつき増幅部は、前記電気信号にジッタが付加されるように、前記受光素子の温度を制御する
前記(1)に記載の測距装置。
1…測距装置、2…投光部、3…受光部、4…測距処理部、5…制御部、6…通信IF部、7…光、8…光源、9…エミッタレンズ、10…投光ミラー、11…マイクロミラー、12…対象物、13…反射光、14…レシーバレンズ、16…TDC、15…受光素子、17…ヒストグラム作成部、18…距離算出部、19…ばらつき増幅部、20…同期部、21…第1電気経路、221〜22n…第1付加部、23…第1排他動作スイッチ、24…第2電気経路、251〜25n…第2付加部、26…第2排他動作スイッチ、27…入力端子、280〜28n…第1スイッチ、29…出力端子、30…入力端子、310〜31n…第2スイッチ、32…出力端子、33…電圧制御部、34…波長制御部、35…温度制御部、7000…車両制御システム、7010…通信ネットワーク、7100…駆動系制御ユニット、7110…車両状態検出部、7200…ボディ系制御ユニット、7300…バッテリ制御ユニット、7310…二次電池、7400…車外情報検出ユニット、7410…撮像部、7420…車外情報検出部、7500…車内情報検出ユニット、7510…運転者状態検出部、7600…統合制御ユニット、7610…マイクロコンピュータ、7620…汎用通信I/F、7630…専用通信I/F、7640…測位部、7650…ビーコン受信部、7660…車内機器I/F、7670…音声画像出力部、7680…車載ネットワークI/F、7690…記憶部、7710…オーディオスピーカ、7720…表示部、7730…インストルメントパネル、7750…外部環境、7760…車内機器、7800…入力部、7900…車両、7910,7912,7914,7916,7918…撮像部、7920,7921,7922,7923,7924,7925,7926,7927,7928,7929,7930…車外情報検出部

Claims (14)

  1. 光を発する光源と、
    前記光を反射した対象物からの反射光を受光する受光素子と、
    前記受光素子から出力される電気信号とクロック信号との時間的な相対関係のばらつきを増幅させるばらつき増幅部と、
    前記ばらつき増幅部でばらつきが増幅された後の前記電気信号及び前記クロック信号に基づき、当該電気信号を当該クロック信号に同期させることで同期信号を生成する同期部と、
    前記同期部で生成した同期信号に基づき、前記光源が光を発してから前記受光素子で反射光を受光するまでの時間に基づくヒストグラムを作成するヒストグラム作成部と、
    前記ヒストグラム作成部で作成したヒストグラムに基づき、前記対象物までの距離を算出する距離算出部と、を備える
    測距装置。
  2. 前記ばらつき増幅部は、前記受光素子から出力される前記電気信号及び前記クロック信号の少なくとも一方にジッタを付加する
    請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記ばらつき増幅部は、
    前記電気信号が入力され、前記電気信号にジッタを付加して出力する第1付加部と、
    前記クロック信号が入力され、前記クロック信号にジッタを付加して出力する第2付加部と、を備える
    請求項2に記載の測距装置。
  4. 前記第1付加部及び前記第2付加部のそれぞれは、論理ゲート及びRC回路の少なくとも1つ以上を含んでいる
    請求項3に記載の測距装置。
  5. 前記論理ゲートは、直列に接続されて多段遅延回路を構成する
    請求項4に記載の測距装置。
  6. 前記RC回路の抵抗器は、可変抵抗器である
    請求項4に記載の測距装置。
  7. 前記RC回路のコンデンサは、可変コンデンサである
    請求項4に記載の測距装置。
  8. 前記第1付加部と並列に配置されるとともに、前記受光素子から出力される前記電気信号を通過させる第1電気経路と、
    前記第1付加部から出力されるジッタが付加された前記電気信号と、前記第1電気経路を通過する前記電気信号との何れかを前記同期部に出力する第1排他動作スイッチと、
    前記第2付加部と並列に配置されるとともに、前記クロック信号を通過させる第2電気経路と、
    前記第2付加部から出力されるジッタが付加された前記クロック信号と、前記第2電気経路を通過する前記クロック信号との何れかを前記同期部に出力する第2排他動作スイッチと、を備え、
    前記同期部は、前記第1排他動作スイッチから出力された電気信号を、前記第2排他動作スイッチから出力された前記クロック信号に同期させることで同期信号を生成する
    請求項3に記載の測距装置。
  9. 前記第1排他動作スイッチは、前記ヒストグラムのbinの幅が予め定められた所定幅以下である場合に、前記第1電気経路を通過する前記電気信号を前記同期部に出力し、
    前記第2排他動作スイッチは、前記ヒストグラムのbinの幅が予め定められた所定幅以下である場合に、前記第2電気経路を通過する前記電気信号を前記同期部に出力する
    請求項8に記載の測距装置。
  10. 前記第1排他動作スイッチ及び前記第2排他動作スイッチのそれぞれは、NMOSスイッチ、PMOSスイッチ、CMOSスイッチ、NANDゲート及びNORゲートの何れかを含んでいる
    請求項8に記載の測距装置。
  11. 前記ばらつき増幅部は、前記ばらつきの増幅量が前記ヒストグラムのbinの幅の1/3以上1/2以下である
    請求項1に記載の測距装置。
  12. 前記受光素子は、SPADであり、
    前記ばらつき増幅部は、前記電気信号にジッタが付加されるように、前記SPADのアノード−カソード間電圧を制御する
    請求項1に記載の測距装置。
  13. 前記ばらつき増幅部は、前記電気信号にジッタが付加されるように、前記光源が発する光の波長を制御する
    請求項1に記載の測距装置。
  14. 前記ばらつき増幅部は、前記電気信号にジッタが付加されるように、前記受光素子の温度を制御する
    請求項1に記載の測距装置。
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