JP2020105750A - 型枠パネル及び型枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】発泡樹脂製の型枠パネルの剛性を高めることが可能な技術を提案する。【解決手段】型枠において堰板を形成する型枠パネルであって、発泡樹脂によりパネル状に形成されたパネル本体と、パネル本体に埋め込まれることでパネル本体を補強する補強構造と、を含み、補強構造は、縦方向に延在する縦部材を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、型枠パネル及び型枠に関する。
従来、コンクリート構造体の施工に用いられる型枠として、発泡樹脂製の型枠パネルにより形成された型枠が知られている。このような型枠は、コンクリート打設後に解体されることなく、内装材又は外装材の断熱下地ボードとして使用することができる(例えば、特許文献1)。
特開2018−3374号公報
しかしながら、発泡樹脂製の型枠パネルで型枠を形成する場合、型枠パネルの剛性が不足し、コンクリート打設時の圧力によって型枠パネルが撓むことがある。その結果、型枠パネルが破損したり、打設後のコンクリート構造体において所望の形状が得られなかったり虞がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、発泡樹脂製の型枠パネルの剛性を高めることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用した。本発明の一側面は、
型枠において堰板を形成する型枠パネルであって、
発泡樹脂によりパネル状に形成されたパネル本体と、
前記パネル本体に埋め込まれることで前記パネル本体を補強する補強構造と、を含み、
前記補強構造は、縦方向に延在する縦部材を有する、
型枠パネルである。
また、本発明において、
前記補強構造は、
横方向に延在する横部材を有し、
前記横部材は、前記縦部材が挿通される挿通孔を有してもよい。
また、本発明は、
前記縦部材には、前記縦部材の延在方向に沿って延在する係合溝が形成され、
前記挿通孔には、前記係合溝に係合する係合部が形成されている構成としてもよい。
また、本発明は、
前記挿通孔の一部が前記パネル本体の外部に露出している構成としてもよい。
また、本発明は、
前記型枠では、一対の前記堰板が対向配置されることで、当該一対の堰板同士の間にコンクリートが打設される空間が形成され、
前記挿通孔の一部は、前記型枠において前記空間内に露出する構成としてもよい。
また、本発明において、
前記横部材は、前記挿通孔が形成されるとともに前記パネル本体の縦方向と直交するように延在する水平片と、前記水平片に連なると共に前記水平片と直交するように延在する垂直片と、を有してもよい。
また、本発明の他の態様は、堰板を形成する複数の型枠パネルと、隣接する前記型枠パネル同士を接合する接合部材と、を備える型枠であって、
前記型枠パネルは、
発泡樹脂によりパネル状に形成されたパネル本体と、
前記パネル本体に埋め込まれることで前記パネル本体を補強する補強構造と、を含み、
前記補強構造は、縦方向に延在する縦部材を有し、
前記接合部材は、
互いに離間して設けられ、前記隣接する型枠パネルに設けられた一対のパネル側係合部と係合可能な一対のジョイント側係合部と、前記一対のジョイント側係合部同士を接続すると共に弾性変形可能な接続部と、を有する、
型枠である。
本発明によれば、発泡樹脂製の型枠パネルの剛性を高めることが可能となる。
図1は、実施形態に係る型枠の設置例を示す図である。 図2は、図1に示す型枠を用いて形成された建造物の基礎の断面図である。 図3は、型枠パネルの斜視図である。 図4は、型枠パネルの側面図である。 図5は、型枠パネルの上面図である。 縦部材を示す図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は断面図を示す。 図7は、横部材の斜視図である。 図8は、縦部材と横部材の連結部分を示す図である。 図9は、接合部材の斜視図であり、図9(a)は接合部材を斜め上方から見た図、図9(b)は接合部材を斜め下方から見た図である。 図10は、接合部材の上面図である。 図11は、隣接する型枠パネルが接合部材によって接合される前の、接合部分を示す図であり、図11(a)は正面図、図11(b)は上面図である。 図12は、接合部材を用いて型枠パネルを連結する方法を説明するための図である(1)。 図13は、接合部材を用いて型枠パネルを連結する方法を説明するための図である(2)。 図14は、接合部材を用いて型枠パネルを連結する方法を説明するための図である(3)。 図15は、接合部材を用いて型枠パネルを連結する方法を説明するための図である(4)。 図16は、接合部材に高さ調整用シャフトを挿通させた状態を示す図である。 図17は、実施形態に係るセパレータの斜視図である。 図18は、一対の堰板同士がセパレータによって連結された状態を示す図である。 図19は、実施形態に係る型枠の設置手順を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。但し、以下の実施形態に記載されている構成は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、実施形態に係る型枠の設置例を示す図である。図2は、図1に示す型枠を用いて形成された建造物の基礎の断面図である。図1に示す型枠10は、図2に示す建造物の基礎(以下、単に基礎)100の施工に用いられる。図1に示すように、型枠10は、捨てコンクリートF1の上に設置される。型枠10は、所謂捨て型枠(残存型枠ともいう)であり、コンクリート打設後においても解体されることなく残存し、基礎100の一部を構成する。型枠10は、発泡樹脂製の一対の堰板1,1を含んで構成される。一対の堰板1,1は、所定の間隔を空けて対向配置されており、コンクリート打設時には堰板として機能し、コンクリート打設後には内装材や外装材の下地として利用可能な断熱材として機能する。図2に示すように、一対の堰板1,1の一方は、基礎100において屋外側に設けられる外周枠1Aであり、他方は、室内側に設けられる内周枠1Bである。内周枠1Bは、外周枠1Aよりも高さ寸法が短尺に形成されている。内周枠1Bは、内周枠1Bの上端と外周枠1Aの上端の高さ位置が揃うように、捨てコンクリートF1の上面と間隔を空けて設けられている。一対の堰板1,1同士の間には、コンクリートが打設される打設空間A1が形成されている。
図2に示すように、捨てコンクリートF1の上面及び打設空間A1にコンクリートを打設し、打設されたコンクリートを養生することで、基礎100が形成される。基礎100は、所謂ベタ基礎であり、捨てコンクリートF1を覆うコンクリートにより形成された底部101と、打設空間A1に打設されたコンクリートにより形成され、底部101に立設された立ち上り部102と、を有する。図2に示すように、基礎100では、立ち上り部102が一対の堰板1,1によって挟まれており、一対の堰板1,1が断熱材として機能する。また、一対の堰板1,1は、内装材や外装材の下地として利用可能である。
<型枠パネル>
図1に示すように、堰板1は、複数の発泡樹脂製の型枠パネル2が連結されることで形成されている。以下、一対の堰板1,1のうち、外周枠1Aを構成する型枠パネル2を例に、実施形態に係る型枠パネル2について説明する。なお、内周枠1Bを構成する型枠パネル2は、外周枠1Aを構成する型枠パネル2よりも高さ寸法が短尺に形成されている点が外周枠1Aを構成する型枠パネル2と相違し、その他の基本的な構成は概ね同一である。そのため、内周枠1Bを構成する型枠パネル2についての詳細な説明は割愛する。
図3は、型枠パネル2の斜視図である。図4は、型枠パネル2の側面図である。図5は、型枠パネル2の上面図である。図3に示すように、型枠パネル2は、略矩形状のパネル状の外形を有する。より詳しくは、型枠パネル2は、略矩形状のパネル状に形成されたパネル本体3の内部に格子状の補強構造4が埋め込まれて形成されている。図1及び図2に示すように、型枠パネル2は、型枠10において、地面に対して垂直に、即ち、鉛直方向に立設した状態で設けられる。本明細書では、型枠パネル2の方向について、型枠パネル2が型枠10に用いられた場合に高さ方向(上下方向)と一致する方向を型枠パネル2の縦方向(高さ方向又は上下方向とも呼ぶ)と定義し、縦方向及び厚み方向と直交する方向を型枠パネル2の横方向(幅方向又は左右方向とも呼ぶ)と定義する。図3に型枠パネル2の縦方向、横方向、及び厚み方向を示す。図1に示すように、堰板1では、複数の型枠パネル2が横並びに配列され、隣接する型枠パネル2同士が連結されている。以下、型枠パネル2の詳細について説明する。
パネル本体3は、発泡樹脂により形成され、型枠パネル2に断熱材としての機能を付与
する。パネル本体3の材料となる発泡樹脂は特に限定されないが、発泡スチレン(発泡スチロール又はEPSともいう)や発泡ウレタン等が挙げられる。ここで、図2に示すように、パネル本体3の厚み方向と直交する両面について、型枠パネル2が型枠10に設けられた場合に打設空間A1側に位置する面を、対向面31と称する。対向面31は、即ち、外周枠1Aを形成するパネル本体3においては、内周枠1Bと対向する面であり、内周枠1Bを形成するパネル本体3においては、外周枠1Aに対向する面である。図3では、型枠パネル2の対向面31が紙面の表側に図示されている。
図3に示すように、パネル本体3の幅方向における両側端部の一方の側端部には、横方向に凸状となった係合凸部32が上下に亘って形成されている。また、他方の側端部には、横方向に凹状となった係合凹部33が上下に亘って形成されている。互いに隣接する型枠パネル2は、一方の型枠パネル2の係合凸部32を他方の型枠パネル2の係合凹部33に嵌入することで連結される。これにより、堰板1において、隣接する型枠パネル2の、厚み方向及び高さ方向の相対的な移動が規制されている。
補強構造4は、パネル本体3に埋め込まれることで、パネル本体3を補強する構造である。図3に示すように、補強構造4は、複数(本例では3つ)の縦部材5と複数(本例では3つ)の横部材6とが連結されることで、格子状に形成されている。但し、縦部材5及び横部材6の数量は、これに限定されない。
図3に示すように、縦部材5は、パネル本体3の内部において縦方向に延在する部材である。縦部材5は、棒状の外形を有し、延在方向(長手方向)が縦方向と一致するようにしてパネル本体3に埋め込まれている。実施形態に係る型枠パネル2は、縦方向に延在する縦部材5をパネル本体3に埋め込むことにより、型枠パネル2の剛性を高めることができる。より具体的には、型枠パネル2の横方向と直交する断面において、型枠パネル2が撓むことを抑制することができる。更に、図3に示すように、実施形態に係る型枠パネル2では、複数(3つ)の縦部材5が横方向に所定の間隔を空けて配列するように設けられている。各縦部材5は、縦方向及び厚み方向の位置が揃うように配置されている。
図6は、縦部材5を示す図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は断面図を示す。縦部材5は、板金材料を曲げ加工することで形成され、図6(a)に示すように、長手方向に延びる溝が形成された角筒形状を有する。図6(b)に示すように、縦部材5は、縦方向に延びる後片51と、後片51の両側縁から後片51と直交するように延在する一対の側片52,52と、一対の側片52,52の先端から互いに接近するように側片52と直交するように延在する一対の前片53,53と、一対の前片53,53の先端から後片51に向かって前片53と直交するように延在する一対の開口片54,54と、を有する。後片51、一対の側片52,52、一対の前片53,53、一対の開口片54,54により囲まれた空間は、係合溝55を形成する。係合溝55は、縦部材5の長手方向における両端に亘って延在している。
係合溝55は更に、溝の内部空間551と溝開口552とを含む。溝開口552は、一対の開口片54,54同士の間に形成された、溝の内部空間551と縦部材5の周囲空間とを連通する開口である。係合溝55は、溝開口552の開口幅が溝の内部空間551の幅よりも狭くなるように形成されている。
図3に示すように、横部材6は、パネル本体3の内部において横方向に延在する部材である。横部材6は、棒状の外形を有し、延在方向(長手方向)が横方向と一致するようにしてパネル本体3に一部が埋め込まれている。実施形態に係る型枠パネル2は、横方向に延在する横部材6をパネル本体3に埋め込むことにより、型枠パネル2の剛性を更に高めることができる。より具体的には、型枠パネル2の縦方向と直交する断面において、型枠
パネル2が撓むことを抑制することができる。図3に示すように、実施形態に係る型枠パネル2では、複数(3つ)の横部材6が上下方向に所定の間隔を空けて配列するように設けられている。各横部材6は、横方向及び厚み方向の位置が揃うように配置されている。
図7は、横部材6の斜視図である。横部材6は、板金材料を曲げ加工することで形成され、長手方向(即ち、横方向)に直交する断面視において略L字状を形成している。横部材6は、縦方向と直交するように延在する水平片61と、水平片61に連なると共に水平片61と直交するように延在する垂直片62と、を有する。
図7に示すように、水平片61には、水平片61を上下に貫通する複数(本例では11)の挿通孔63が長手方向に並んで形成されている。挿通孔63は、水平片61の長手方向における一端近傍から他端近傍まで、所定の間隔を空けて設けられている。挿通孔63は、上面視において略矩形状に形成され、縦部材5を挿通可能な大きさを有する。本実施形態では、図5に示すように、複数の挿通孔63のうち、両端の挿通孔63、及び中央(即ち、端から6つ目)に位置する挿通孔63には、縦部材5が挿通されている。以下、縦部材5が挿通された挿通孔63を挿通孔63Aと称し、縦部材5が挿通されていない挿通孔63を挿通孔63Bと称する。図7に示すように、挿通孔63A同士の間には、複数(本例では4つ)の挿通孔63Bが長手方向に並んで形成されている。挿通孔63Aには、縦部材5と係合する係合片64が形成されている。なお、挿通孔63、挿通孔63A、挿通孔63Bの数量及び配置は、上記に限定されない。横部材6は、挿通孔63Aを有していればよく、挿通孔63Bを有さなくともよい。但し、実施形態に係る型枠パネル2では、横部材6に挿通孔63Bを形成することで、横部材6の軽量化がなされている。また、挿通孔63Bを形成することで、後述するパネル本体3の成形時において、樹脂が金型内を流れ易くすることができる。
図5に示すように、型枠パネル2において、垂直片62がパネル本体3の内部に設けられ、且つ、水平片61の一部が対向面31からパネル本体3の外部に突出するようにして、横部材6が設けられている。より詳しくは、水平片61は、各挿通孔63の一部が露出するように、対向面31から突出している。
図8は、縦部材5と横部材6の連結部分を示す図である。図8に示すように、係合片64は、挿通孔63Aの内壁に連設された幅狭部641と、幅狭部641の先端に連設された幅広部642と、を有する。幅狭部641の幅は、縦部材5に形成された溝開口552の開口幅よりも小さく設計されている。即ち、幅狭部641は、溝開口552を挿通可能に形成されている。また、幅広部642の幅は、溝の内部空間551の幅よりも小さく、且つ、溝開口552の開口幅よりも大きく設計されている。即ち、幅広部642は、溝の内部空間551に収容可能であって、溝開口552を通過不可能に形成されている。
図8に示すように、挿通孔63Aに縦部材5が挿通されることで、縦部材5と横部材6とが連結されている。更に、挿通孔63Aに挿通されている縦部材5の係合溝55には、係合片64が係合している。幅狭部641が溝開口552に挿通され、幅広部642が溝の内部空間551に収容されることで、係合溝55と係合片64とが係合した状態となっている。係合溝55と係合片64とが係合することで、挿通孔63A内における縦部材5の移動が抑制されている。また、幅広部642が溝の内部空間551に収容可能であって、溝開口552を通過不可能な大きさに形成されていることから、幅広部642が溝開口552から溝の内部空間551の外部に抜け出すことが抑制され、係合溝55と係合片64との係合が維持されている。
このような型枠パネル2は、以下のようにして製造することができる。まず、補強構造4を組み立て、パネル本体3を成形するための金型内に補強構造4を配置し、固定する。
補強構造4を組み立てるには、係合溝55と係合片64とを係合させた状態で挿通孔63Aに縦部材5を挿し通せばよい。次に、金型内にパネル本体3の原料となる樹脂と発泡剤とを含んだ原料ビーズを充填する。そして、金型を加熱すると、発泡剤が膨張することで樹脂が発泡し、補強構造4が埋め込まれた状態でパネル本体3が成形される。これにより、パネル本体3に補強構造4が埋め込まれた型枠パネル2を製造することができる。
補強構造4は、横部材6に縦部材5を挿通することで縦部材5と横部材6とが連結される構成となっているため、縦部材5と横部材6との連結に締結部材を必要としない。そのため、補強構造4の組み立てが容易である。また、パネル本体3の成形時においては、横部材6に挿通孔63Bが形成されていることにより、樹脂が金型内を流れ易くなっており、パネル本体3に意図しない欠陥が生じることが抑制されている。
<接合部材>
図1に示すように、堰板1は、更に、隣接する型枠パネル2,2同士を連結する接合部材7を有する。図9は、接合部材7の斜視図であり、図9(a)は接合部材7を斜め上方から見た図、図9(b)は接合部材7を斜め下方から見た図である。図10は、接合部材7の正面図である。図9〜図10では、接合部材7が堰板1に設けられる前の状態を示している。以下、接合部材7について詳細に説明する。
接合部材7は、金属材料により形成されており、図9〜図10に示すように、互いに離間して設けられた一対の係合爪71,71と、一対の係合爪71,71同士を接続する接続部72と、を有する。ここで、一対の係合爪71,71同士に挟まれた空間を、離間空間A2と称する。また、一対の係合爪71,71が並ぶ方向を、離間方向と称する。離間方向について、一対の係合爪71,71のそれぞれに対する離間空間A2側を離間方向の内側とし、その反対側を離間方向の外側とする。図10に離間空間A2及び離間方向を示す。
図9及び図10に示すように、接続部72は、帯状に形成されており、接合部材7が堰板1に設けられる前の状態において、山なり(凸状)となるように屈曲した形状を有する。以下、図9及び図10に示す接合部材7の状態を、原形状態と称する。接続部72は、可撓性を有しており、原形状態から、原形状態よりも一対の係合爪71,71同士が離間した伸長状態に弾性変形可能である。
接続部72は、押圧部721と一対の腕部722,722とを有する。押圧部721は、接続部72における長手方向の中央部分に位置する部位であり、原形状態において凸状の頂部を形成する。一対の腕部722,722は、押圧部721と一対の係合爪71,71のそれぞれとを接続する部位であり、原形状態において押圧部721に対して傾斜している。ここで、原形状態において押圧部721が突出する方向(即ち、凸となる方向)を突出方向と称する。図10に突出方向を示す。突出方向は、離間方向と直交している。図9(a)及び図9(b)に示すように、押圧部721には、ネジ孔721aが突出方向と平行に貫通している。
図9及び図10に示すように、一対の係合爪71,71は、接続部72の長手方向における両端付近に設けられている。一対の係合爪71,71は、接続部72の側縁に接続され、押圧部721の突出方向とは反対方向に突出している。図10に示すように、一対の係合爪71,71は、それぞれ、接続部72に連なる当接部711と、当接部711に延設されると共に係合爪71の先端を形成する挿入部712と、を有する。挿入部712は、先端が先細りとなった楔形状を有している。
図10に示すように、挿入部712には、当接部711よりも離間方向の内側に突出し
た抜け出し規制部P1が形成されている。ここで、抜け出し規制部P1と挿入部712の先端部P2とを接続する面を、摺動面712aとする。図10に示すように、一対の挿入部712,712において、摺動面712a,712a同士が互いに対向している。このとき、一対の挿入部712,712同士の離間方向における間隔が、抜け出し規制部P1側(即ち、当接部711側)から挿入部712の先端部P2側に向かうに従って徐々に大きくなるように、摺動面712aが形成されている。具体的には、一対の挿入部712,712同士の離間方向における間隔は、抜け出し規制部P1,P1同士において最小となり、先端部P2,P2同士において最大となる。ここで、当接部711,711同士の離間方向における間隔をd1とし、抜け出し規制部P1,P1同士の離間方向における間隔をd2とし、先端部P2,P2同士の離間方向における間隔をd3とする。図10にd1、d2、d3を示す。このとき、接合部材7は、d3>d1>d2となるように設計されている。即ち、一対の係合爪71,71同士の離間方向における間隔は、抜け出し規制部P1,P1同士において最小となり、先端部P2,P2同士において最大となる。
以下、接合部材7を用いた型枠パネル2の接合方法について説明する。図11は、隣接する型枠パネル2,2が接合部材7によって接合される前の、接合部分を示す図であり、図11(a)は正面図、図11(b)は上面図である。接合部材7を用いた型枠パネル2の接合は、図11(a)及び図11(b)に示す、2枚の型枠パネル2,2が連結された状態で行われる。2枚の型枠パネル2,2は、係合凸部32が係合凹部33に嵌入することで連結され、横方向に隣接している。このとき、図11(b)に示すように、隣接する型枠パネル2,2の互いの対向面31が面一となっている。上述のように、型枠パネル2では、横部材6の一部が対向面31から突出することで、挿通孔63の一部が露出している。以下、型枠パネル2において露出している挿通孔63の部分を、係合孔65と称する。係合孔65は、係合爪71を挿通可能な大きさを有している。図11(a)に示すように、2枚の型枠パネル2,2が隣接することで、上下位置の等しい横部材6の対が、縦方向に複数(3つ)並んでいる。この、上下位置の等しい横部材6の対を、横部材対6Pと呼ぶ。図12に示すように、横部材対6Pでは、互いの係合孔65が横方向に並んでいる。接合部材7は、一対の横部材6,6における複数の係合孔65のうち、一対の横部材6,6のそれぞれから1つずつ選択された係合孔65からなる対(以下、係合孔対65P)を利用することで、隣接する型枠パネル2,2同士を接合する。本実施形態では、一対の横部材6,6のそれぞれから1つずつ選択される係合孔65,65のうち、互いの距離が最も小さい一対の係合孔65,65を、係合孔対65Pとして利用する。即ち、係合孔対65Pは、一対の横部材6,6において相手側に最も近い係合孔65の組み合わせである。但し、係合孔対65Pは、利用する係合孔65はこれらに限定されない。
図12〜図15は、接合部材7を用いて型枠パネル2を連結する方法を説明するための図である。まず、図12に示すように、接続部72が原形状態にある接合部材7を、係合爪71,71の離間方向と型枠パネル2の配列方向(即ち、型枠パネル2の横方向)とが一致し、接続部72の突出方向と型枠パネル2の上方向とが一致し、一対の係合爪71,71が一対の係合孔65,65の直上に位置した姿勢とする。
ここで、一対の係合孔65,65同士の距離をd4とする。d4は、即ち、係合孔65,65の互いの内壁651,651同士の距離である。ここで、互いの内壁651,651は、一対の係合孔65,65の内壁のうち、相手側に最も近い内壁である。また、原形状態におけるd1をd11とし、原形状態におけるd2をd21とし、原形状態におけるd3をd31とする。接合部材7は、d21<d11<d4<d31となるように設計されている。d4<d31であるため、原形状態において一対の挿入部712,712の先端部P2,P2が一対の係合孔65,65に挿入可能となっている。
次に、接合部材7を下降させることで、横部材6の上方から一対の挿入部712,71
2の先端部P2,P2を一対の係合孔65,65に挿入する。ここで、d11<d4であるため、図13に示すように、挿入部712が係合孔65の内壁651に当接した状態となる。より詳細には、係合孔65の内壁651は、挿入部712の摺動面712aに対して、離間方向の内側から当接する。この状態で、当接部711を突出方向とは反対方向、即ち、係合孔65に向かって押圧すると、挿入部712の係合孔65への挿入に伴い、挿入部712が係合孔65の内壁651を摺動する。ここで、上述のように、一対の挿入部712,712同士の離間方向における間隔が、挿入部712の先端部P2側に向かうに従って徐々に大きくなるように、摺動面712aが形成されている。そのため、挿入部712が係合孔65の内壁651を摺動するのに伴い、摺動面712aに内壁651が押し付けられ、挿入部712が内壁651によって離間方向の外側に押圧される。その結果、図14に示すように、挿入部712の摺動に伴い、一対の腕部722,722が押し広げられるように接続部72が弾性変形する。これにより、接続部72は、原形状態よりも係合爪71,71同士が離間した伸長状態となる。接続部72が弾性を有することにより、伸長状態にある接続部72には、接続部72を原形状態に戻そうとする復元力が作用する。押圧部721を更に下方に押圧すると、抜け出し規制部P1が係合孔65の内壁651を乗り越え、図15に示すように、当接部711が係合孔65の内壁651に当接する。これにより、一対の接続部72が一対の係合孔65に係合した状態(以下、係合状態)となる。
図15に示すように、係合状態では、内壁651が、当接部711に対して、離間方向の内側から当接する。このとき、d11<d4であるため、係合状態におけるd1をd12とすると、d11<d12となる。これにより、係合状態では、一対の係合爪71,7
1同士が原形状態よりも離間した状態、即ち伸長状態に接続部72が維持されている。そのため、係合状態では、接続部72を原形状態に戻そうとする復元力が、接続部72に作用している。これにより、離間方向内向き、即ち、係合爪71,71同士を接近させようとする方向の力が、押圧部721を介して係合孔65の内壁651に作用する。即ち、接合部材7によって、一対の横部材6,6に、ひいては、隣接する型枠パネル2,2同士に、互いに接近する方向の力が付与される。その結果、隣接する型枠パネル2,2同士が横方向に離間することが抑制され、隣接する型枠パネル2,2同士が強固に接合される。更に、離間方向内側に突出した抜け出し規制部P1が腕部722に形成されていることで、接続部72が係合孔65から抜け出して接続部72と係合孔65との係合が解除されることが規制されている。以上のようにして、隣接する型枠パネル2,2同士が強固に接合され、堰板1が形成される。
実施形態に係る接合部材7は、堰板1の高さ位置の調整にも利用することができる。図16は、接合部材7に高さ調整用シャフト8を挿通させた状態を示す図である。高さ調整用シャフト8は、円柱状に形成された部材であり、所謂送りネジとして機能するものである。高さ調整用シャフト8は、周面にネジ山が形成されたボルト部81を有する。ボルト部81の数や位置は、堰板1における横部材対6Pの数や位置に対応している。ボルト部81は、押圧部721に設けられたネジ孔721aに螺合可能となっている。堰板1の高さ調整は、まず、図16に示すように、隣接する型枠パネル2,2を接合している接合部材7のネジ孔721aに高さ調整用シャフト8を挿通し、ネジ孔721aにボルト部81を羅合させた状態とする。これにより、高さ調整用シャフト8の軸方向が堰板1の縦方向(上下方向)と一致した状態となる。この状態で、インパクトドライバー等の工具を用いて高さ調整用シャフト8を軸回りに回転させると、当該回転に伴い、接合部材7及び接合部材7によって接合されている型枠パネル2,2が上下に移動する。これにより、堰板1の高さ位置を調整することができる。
<セパレータ>
図1に示すように、型枠10は更に、セパレータ9を有する。セパレータ9は、互いに
対向する一対の堰板1,1同士を連結することで、一対の堰板1,1同士の間隔を保持する部材である。図17は、実施形態に係るセパレータ9の斜視図である。図18は、一対の堰板1,1同士がセパレータ9によって連結された状態を示す図である。図17に示すように、セパレータ9は、帯状を有するベース片91と、ベース片91の長手方向における両端から略直角に折り曲げられた一対の挿入片92,92と、を有する。ここで、互いに対向する一対の堰板1,1において、横部材6の一部が対向面31から突出しているため、図18に示すように、挿通孔63の一部である係合孔65が、打設空間A1内に露出している。これにより、係合孔65を利用し、一対の堰板1,1同士をセパレータ9で連結することができる。具体的には、一対の挿入片92,92の一方を一対の堰板1,1の一方の係合孔65に挿入し、一対の挿入片92,92の他方を一対の堰板1,1の他方の係合孔65に挿入する。これにより、一対の堰板1,1同士が連結され、一対の堰板1,1同士の間隔が保持される。
<型枠の設置方法>
次に、実施形態に係る型枠10の設置方法について説明する。図19は、実施形態に係る型枠10の設置手順を示す図である。図19に示すように、設置方法は、S1の準備工程、S2の堰板組立工程、S3の高さ調整工程、S4のセパレータ設置工程、を含む。準備工程では、型枠10を設置するための準備を行う。まず、基礎100が配置される領域の地面に砂利を敷き詰めて転圧する。次に、砂利の上に捨てコンクリートF1を打設し、型枠10を設置するための墨出しを行う。次に、墨に従い、型枠パネル2を設置するためのガイドレールL1(図2参照)を、捨てコンクリートF1上に設置する。次に、所定の配筋工事を行う。堰板組立工程では、堰板1を組み立てる。まず、ガイドレールL1上に型枠パネル2を配置する。次に、図12〜図15で説明したように、接合部材7を用いることで、隣接する型枠パネル2,2同士を接合する。堰板組立工程では、一対の堰板1,1のうち、外周枠1Aから先に組み立てる。高さ調整工程では、図16で説明したように、接合部材7及び高さ調整用シャフト8を用いることで、堰板1の高さを調整する。セパレータ設置工程では、図18で説明したように、係合孔65及びセパレータ9を用いることで、一対の堰板同士を連結する。以上のようにして、型枠10が設置される。この型枠10にコンクリートを打設することで、図2に示す基礎100が得られる。なお、必要に応じて、型枠パネル2を構成する発泡性樹脂(例えば、EPS)の紫外線による劣化を防止するためのシートを基礎100の表面に貼りつけてもよい。
<作用・効果>
以上のように、実施形態に係る型枠パネル2は、発泡樹脂によりパネル状に形成されたパネル本体3と、パネル本体3に埋め込まれることでパネル本体3を補強する補強構造4と、を含んでおり、型枠10において堰板1を形成する。そして、補強構造4は、縦方向に延在する縦部材5を有している。これによると、縦方向に延在する縦部材5をパネル本体3に埋め込むことにより、発泡樹脂製の型枠パネル2の剛性を高めることができる。その結果、コンクリート打設時の圧力によって型枠パネル2が撓むことを抑制することができる。より具体的には、横方向に直交する断面における、型枠パネル2の撓みを抑制することができる。なお、縦部材5の断面形状は、略L字状や略コ字状であってもよい。
また、補強構造4は、パネル本体3の幅方向に延在する横部材6を有し、横部材6は、縦部材5が挿通される挿通孔63Aを有している。これによれば、横方向に延在する横部材6をパネル本体3に埋め込むことにより、型枠パネル2の剛性を更に高めることができ、型枠パネル2の撓みを更に抑制することができる。より具体的には、縦方向に直交する断面における、型枠パネル2の撓みを抑制することができる。また、横部材6に縦部材5を挿通することで縦部材5と横部材6とが連結される構成となっているため、縦部材5と横部材6との連結に締結部材を必要とせず、補強構造4を容易に組み立て可能とすることができる。
また、縦部材5には、延在方向に沿って延在する係合溝55が形成され、挿通孔63Aには、係合溝55に係合する係合片64が形成されている。これによれば、係合溝55と係合片64とが係合することで、挿通孔63A内における縦部材5の移動を抑制することができ、横部材6に対する縦部材5のガタつきを抑制することができる。その結果、型枠パネル2の剛性を更に高めることができる。係合片64は、「係合部」の一例である。なお、挿通孔63Aは、係合片64を有さなくともよい。
また、挿通孔63の一部は、パネル本体3の外部に露出している。これにより、挿通孔63の露出した部分である係合孔65を利用して、型枠10に接合部材7を取り付けることができる。
また、型枠10では、一対の堰板1,1が対向配置されることで、一対の堰板1,1同士の間に打設空間A1が形成され、係合孔65は、型枠10において打設空間A1内に露出している。これにより、係合孔65を利用して、型枠10にセパレータ9を取り付けることができる。
また、横部材6は、挿通孔63Aが形成されるとともにパネル本体3の縦方向と直交するように設けられた水平片61と、水平片61に連なると共にパネル本体3の厚み方向と直交するように設けられた垂直片62と、を有する。これにより、横部材6の強度を高めることができる。
また、実施形態に係る接合部材7は、互いに離間して設けられた一対の係合爪71,71と、一対の係合爪71,71同士を接続する接続部72と、を有する。接続部72は、凸状に曲がった原形状態から、原形状態よりも一対の係合爪71,71同士が離間した伸長状態に弾性変形可能である。また、接続部72が原形状態から伸長状態となることで、一対の係合爪71,71が隣接する型枠パネル2,2に設けられた一対の係合孔65,65に係合可能となる。これにより、一対の係合爪71,71が一対の係合孔65,65に係合することで、接続部72の伸長状態が維持され、伸長状態では、伸長状態から原形状態に戻ろうとする復元力が接続部72に作用する。これによると、一対の係合爪71,71と一対の係合孔65,65とが係合した係合状態において、接続部72に作用する復元力により、隣接する型枠パネル2,2同士に、互いに接近する方向の力が付与される。これによれば、隣接する型枠パネル2,2同士が横方向に離間することが抑制される。その結果、複数の型枠パネル2を連結して形成される型枠10において、隣接する型枠パネル2,2同士を、単純な構造で、強固に接合することができる。係合爪71は、「ジョイント側係合部」の一例であり、係合孔65は、「パネル側係合部」の一例である。なお、接続部72は、少なくとも原形状態において凸状に曲がっていればよく、伸長状態において真っ直ぐに伸びきっていてもよい。
また、接続部72は、原形状態において凸状の頂部を形成する押圧部721と、押圧部721と一対の係合爪71,71のそれぞれとを接続する一対の腕部722と、を有している。また、原形状態において、一対の係合爪71,71を一対の係合孔65に当接させた状態で、押圧部721を押圧部721の突出方向とは反対向きに押圧することで、接続部72が、一対の腕部722,722が開くように弾性変形し、前記伸長状態となる。これによれば、押圧部721を押圧するという単純な動作で、隣接する型枠パネル2,2同士を接合することができる。なお、接続部72は、図10に示すように原形状態において屈曲した形状でなくともよく、湾曲した形状であってもよい。例えば、接続部72は、押圧部721と腕部722とが滑らかに接続された弓なり形状であってもよい。
また、一対の係合爪71,71は、係合状態において一対の係合孔65,65の内壁6
51,651に当接する一対の当接部711,711を有しており、一対の当接部711,711同士の、原形状態における間隔d11は、一対の係合孔65,65同士の間隔d4よりも小さくなるように設計されている。これによると、d11<d4であるため、一対の係合爪71,71と一対の係合孔65,65とが係合した係合状態において、接続部72を伸長状態に維持することができる。なお、接合部材7は、一対の係合孔65,65を利用しなくともよく、型枠パネル2に別途設けられた孔を利用して、隣接する型枠パネル2,2同士を接合してもよい。また、接合部材7側に設けた孔と型枠パネル2側に設けた突起とを係合させることで、隣接する型枠パネル2,2同士を接合する構成としてもよい。
更に、一対の係合爪71,71は、一対の当接部711,711に延設された一対の挿入部712,712を有する。そして、一対の挿入部712,712は、一対の挿入部712,712同士の間隔が、挿入部712,712の先端部P2側に向かうに従って徐々に大きくなるように形成されている。そして、原形状態における、一対の挿入部712,712の先端部P2,P2同士の間隔d31は、一対の係合孔65,65同士の間隔d4よりも大きくなるように設計されている。これによると、d4<d31であるため、原形状態において一対の挿入部712,712の先端部P2,P2が一対の係合孔65,65に挿入可能となる。また、d11<d4であるため、一対の挿入部712,712の先端部P2,P2を一対の係合孔65,65に挿入するときに、挿入部712が係合孔65の内壁651に当接した状態となる。更に、一対の挿入部712,712同士の離間方向における間隔が、挿入部712の先端部P2側に向かうに従って徐々に大きくなるように形成されているため、挿入部712の係合孔65への挿入に伴い、挿入部712が係合孔65の内壁651を摺動することで、接続部72が弾性変形し、伸長状態となる。これによれば、一対の挿入部712,712を一対の係合孔65,65に押し込むという単純な動作で、接続部72を原形状態から伸長状態とすることができる。
上述した型枠パネル2は、木造住宅の基礎の施工に好適に用いることができる。なお、型枠パネル2は、ベタ基礎でなく、布基礎の施工に用いる型枠に適用してもよい。また、型枠パネル2は、建造物の基礎以外のコンクリート構造物の施工に用いる型枠にも適用することができる。また、型枠10は、捨て型枠でなくともよく、型枠パネル2は、コンクリート打設後に解体され、回収されてもよい。
1 :堰板
1A :外周枠
1B :内周枠
2 :型枠パネル
3 :パネル本体
4 :補強構造
5 :縦部材
55 :係合溝
6 :横部材
61 :水平片
62 :垂直片
63 :挿入孔
64 :係合片(係合部の一例)
65 :係合孔(パネル側係合部の一例)
7 :接合部材
71 :係合爪(ジョイント側係合部の一例)
711 :当接部
712 :挿入部
72 :接続部
721 :押圧部
722 :腕部
10 :型枠
100 :建造物の基礎

Claims (7)

  1. 型枠において堰板を形成する型枠パネルであって、
    発泡樹脂によりパネル状に形成されたパネル本体と、
    前記パネル本体に埋め込まれることで前記パネル本体を補強する補強構造と、を含み、
    前記補強構造は、縦方向に延在する縦部材を有する、
    型枠パネル。
  2. 前記補強構造は、
    横方向に延在する横部材を有し、
    前記横部材は、前記縦部材が挿通される挿通孔を有する、
    請求項1に記載の型枠パネル。
  3. 前記縦部材には、前記縦部材の延在方向に沿って延在する係合溝が形成され、
    前記挿通孔には、前記係合溝に係合する係合部が形成されている、
    請求項2に記載の型枠パネル。
  4. 前記挿通孔の一部が前記パネル本体の外部に露出している、
    請求項2又は3に記載の型枠パネル。
  5. 前記型枠では、一対の前記堰板が対向配置されることで、当該一対の堰板同士の間にコンクリートが打設される空間が形成され、
    前記挿通孔の一部は、前記型枠において前記空間内に露出する、
    請求項4に記載の型枠パネル。
  6. 前記横部材は、前記挿通孔が形成されるとともに前記パネル本体の縦方向と直交するように延在する水平片と、前記水平片に連なると共に前記水平片と直交するように延在する垂直片と、を有する、請求項2から5の何れか一項に記載の型枠パネル。
  7. 堰板を形成する複数の型枠パネルと、隣接する前記型枠パネル同士を接合する接合部材と、を備える型枠であって、
    前記型枠パネルは、
    発泡樹脂によりパネル状に形成されたパネル本体と、
    前記パネル本体に埋め込まれることで前記パネル本体を補強する補強構造と、を含み、
    前記補強構造は、縦方向に延在する縦部材を有し、
    前記接合部材は、
    互いに離間して設けられ、前記隣接する前記型枠パネルに設けられた一対のパネル側係合部と係合可能な一対のジョイント側係合部と、前記一対のジョイント側係合部同士を接続すると共に弾性変形可能な接続部と、を有する、
    型枠。
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