JP2020104188A - 電動グリッパ装置、及び電動グリッパ装置の制御プログラム - Google Patents

電動グリッパ装置、及び電動グリッパ装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】把持の際に発生する衝撃荷重を低減しつつ、小型化を図るとともに調整やメンテナンス等のユーザの手間を低減する。【解決手段】電動グリッパ装置は、セルフロック機能付きの駆動機構と取付部材と爪部材と弾性部材と電流センサと制御部とを備える。制御部は、爪部材が把持対象に接触していないときのモータの電流値を第1電流値とし、爪部材が把持対象の把持を完了したときのモータの電流値を第2電流値とし、爪部材を閉じ始めてからの電流センサの検出電流値が第1電流値以上でかつ第2電流値未満となる値に設定された閾値以下である場合にはモータを第1速度で駆動させ、電流センサの検出電流値が閾値を越えかつ第2電流値未満である場合にはモータを第1速度よりも遅い第2速度で駆動させる処理を実行する。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、電動グリッパ装置、及び電動グリッパ装置の制御プログラムに関する。
従来、セルフロック機能を備える電動グリッパがある。このような電動グリッパは、モータからの駆動力が切られても、セルフロック機能によって把持力が維持されるという利点がある。このため、セルフロック機能付きの電動グリッパは、モータへの通電を停止した状態で把持状態を維持することができ、その結果、把持時の消費電力を低減することができる。
しかしながら、セルフロック機能を備える電動グリッパの把持力は、モータトルクに加えて、把持を行う爪部材やモータイナーシャ等の運動エネルギーによる衝撃荷重が上乗せされる。詳細に説明すると、セルフロック機能を備えていない電動グリッパの場合、爪部材が閉じて把持対象に接触すると、把持対象の剛性が高い場合には一旦閉じた爪部材が把持対象に跳ね返されて戻されることがある。このため、セルフロック機能を備えていない電動グリッパにおいては、把持力として爪部材やモータイナーシャ等の運動エネルギーによる衝撃荷重が加わることがないため、モータトルク以上の把持力は発揮されない。
これに対し、セルフロック機能を備えた電動グリッパの場合、爪部材は、一旦閉じて把持を行うと、その後はセルフロック機能によって爪部材が跳ね戻されることが規制される。これにより、セルフロック機能を備えた電動グリッパの把持には、モータトルクに加えて、開閉運動する爪部材の質量やモータイナーシャ等の運動エネルギーによる衝撃荷重が上乗せされるため、モータトルク以上の把持力が発揮される。そして、爪部材の速度や把持対象の剛性が大きいほど、把持の際の衝撃荷重も大きくなる。
このように、セルフロック機能を備えた電動グリッパは、その衝撃荷重つまり把持対象からの反力に耐え得るように設計する必要がある。しかしながら、大きな衝撃荷重に耐え得る構成にしようとすると、電動グリッパの剛性を上げるために大型化に繋がる。
これに対し、セルフロック機能を備えた電動グリッパにおいては、把持の直前で爪部材を減速させたり、弾性部材を介して把持対象を把持したりするなどして、衝撃荷重の低減を図ることも考えられる。しかしながら、把持の直前で爪部材を減速させる構成においては、爪部材の移動速度や把持対象の寸法が変わる度に、減速位置を設定する必要があるため手間がかかる。また、弾性部材を介して把持対象を把持する構成においては、弾性部材による弾性力によってセルフロック機構の摺動部の負荷が増大し摩耗が進み、その結果、摺動部の交換などのメンテナンスの手間がかかる。
特開2009−125851号公報
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、把持の際に発生する衝撃荷重を低減しつつ、小型化を図るとともに調整やメンテナンス等のユーザの手間を低減することができる、セルフロック機能を備えた電動グリッパ装置、及び電動グリッパ装置の制御プログラムを提供することにある。
(請求項1)
請求項1に記載の電動グリッパ装置は、駆動力を発生させるモータと、前記モータからの駆動力が入力される入力部と、把持対象を把持する閉方向及び前記把持対象の把持を解放する開方向へ移動可能な出力部と、を有し、前記モータからの駆動力が前記入力部に入力された場合には前記出力部を移動させるが、前記出力部に外力が入力された場合には前記入力部の抵抗により前記出力部の移動を規制するセルフロック機能付きの駆動機構と、前記出力部に設けられて前記出力部とともに移動する取付部材と、前記取付部材に設けられ前記取付部材の移動方向に沿って前記取付部材に対して相対的に移動可能に構成され、前記取付部材が閉じた際に把持対象に接触する爪部材と、前記爪部材に対して前記取付部材から離間する方向でかつ前記爪部材が閉じる方向へ弾性力を作用させる弾性部材と、前記モータの電流値を検出する電流センサと、前記電流センサの検出電流値に基づいて前記モータの速度を制御することで前記取付部材の開閉速度を制御する制御部と、を備える。
前記制御部は、前記爪部材が把持対象に接触していないときの前記モータの電流値を第1電流値とし、前記爪部材が把持対象の把持を完了したときの前記モータの電流値を第2電流値とし、前記第1電流値以上でかつ前記第2電流値未満となる値に閾値を設定する。検出電流値は、モータが出力するトルクすなわちモータに作用する負荷に相関する。この場合、検出電流値が第1電流値であれば、爪部材が把持対象に接触していないと推定できる。また、検出電流値が第2電流値以上であれば、爪部材が把持対象を把持していると推定できる。そして、検出電流値が第1電流値以上でかつ第2電流値未満であれば、爪部材は把持対象に接触しているが最終的な把持は未だ完了していないと推定できる。
そこで、制御部は、前記爪部材を閉じ始めてからの前記電流センサの検出電流値が前記閾値以下である場合には前記モータを第1速度で駆動させ、前記電流センサの検出電流値が前記閾値を越えかつ前記第2電流値未満である場合には前記モータを前記第1速度よりも遅い第2速度で駆動させる処理を実行する。
これによれば、爪部材が閉じ始めてから把持対象に接触するまでの期間、爪部材は第1速度に対応した速度で閉じる。爪部材が第1速度に対応した速度で把持対象に接触すると、弾性部材の弾性力によって、爪部材が把持対象に接触した際の衝撃荷重がある程度吸収される。そして、爪部材が把持対象に接触して検出電流値が閾値を越えた後は、爪部材は第1速度よりも遅い第2速度に対応した速度に減速される。このため、爪部材が把持対象を把持する際の最終的な速度は、第1速度よりも遅い第2速度に対応した速度となるため、爪部材やモータイナーシャ等の運動エネルギーが低減され、これにより把持対象に対する衝撃荷重を低減することができる。
つまり、弾性部材を有しておらず、爪部材に加わった負荷がそのまま出力部に作用する構成の場合、爪部材が把持対象に接触すると、爪部材に加わった衝撃は出力部を介してモータに直接的に作用する。このため、モータの負荷が急激に増大し、これにより検出電流値も急激に上昇する。このような構成の場合、短期間のうちに急激に変化する検出電流値に基づいて把持状態を判断することは難しく、また、検出電流値の上昇を検知してから把持速度を減速しても既に把持が完了して間に合わず、規定よりも大きな力で把持してしまうことがある。
一方、本構成の電動グリッパ装置は、爪部材に対して取付部材から離間する方向でかつ爪部材が閉じる方向へ弾性力を作用させる弾性部材を備えている。このため、取付部材が閉じて爪部材が把持対象に接触し、その後更に取付部材が閉じる方向へ移動すると、弾性部材が圧縮されることにより取付部材の閉じる方向への移動が遅延して爪部材に伝わる。これにより、モータに作用する負荷は緩やかに上昇するため、電流センサの検出電流値の変化も緩やかなものとなる。そのため、検出電流値から把持状態を判断するための時間的余地が生じる。これにより、爪部材が把持対象の把持を完了する前に、適切に把持速度を減速することができ、その結果、把持の際の衝撃荷重を低減して把持対象を柔らかく把持することができる。
そして、把持の際の衝撃荷重を低減することができるため、電動グリッパ装置を大きな衝撃荷重に耐え得る構成にする必要がなく、したがって剛性を上げるために大型化を行う必要もない。その結果、同一の把持力であれば、従来の構成に比べて小型化を図ることができる。この場合、制御部は、電流センサの検出電流値に基づいてモータを制御する。電流センサは、モータの回転速度等を制御するために従来構成においても備えているものである。このため、本構成を実現するために、例えば圧力センサ等のセンサを新たに追加する必要がなく、その結果、更なる小型化を図ることができる。
更に、本構成によれば、第1速度から第2速度に減速するタイミングは、制御部が検出電流値に基づいて判断するため、ユーザが設定する必要がない。そのため、把持速度や、把持対象の種類若しくはサイズが変わっても、ユーザが個別に設定や調整をし直す必要がないため、ユーザの手間を低減することができる。更には、この場合、把持対象の種類やサイズの変更だけでなく、把持対象の公差にも対応することができる。
ここで、本構成の弾性部材は、爪部材が把持対象に接触した際の衝撃荷重を吸収することを主目的としたものではない。すなわち、本構成の弾性部材は、爪部材が把持対象に接触した際に、出力部の移動を遅延させて爪部材に伝えることができる程度の弾性力で、かつ、爪部材と把持対象との接触が解除されて把持状態が解除された後に、爪部材を初期位置に戻すことが出来る程度の弾性力が発揮できれば良い。このため、本構成の弾性部材は、弾性部材のみによって衝撃荷重を吸収する構成に比べて、その弾性力を弱いものにすることができる。その結果、本構成の弾性部材は、爪部材が把持対象に接触した際の衝撃荷重を吸収することを主目的としたものに比べて小型にすることができ、ひいては電動グリッパ装置全体の小型化を図ることができる。
また、本構成によれば、弾性部材は、弾性力が比較的小さく小型なもので構成することができるため、弾性部材の弾性力によるセルフロック機構の摺動部の負荷の増大を極力小さくすることができる。そのため、摺動部を小型のものにすることができる。これらの結果、本構成によれば、電動グリッパ装置全体の小型化を図ることができる。更に、セルフロック機構の摺動部の負荷の増大を極力小さくすることができるため、摺動部の摩耗を抑制し、その結果、摺動部の交換などのメンテナンスの手間を低減することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の電動グリッパ装置において、前記閾値は、前記第1電流値に設定されている。これによれば、制御部は、爪部材が把持対象に接触して第1電流値を超えた場合に、すぐに爪部材の速度を減速することができる。その結果、把持の際の衝撃荷重をより確実に低減することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の電動グリッパ装置において、前記制御部は、前記電流センサの検出電流値が前記第2電流値以上となった場合に前記モータへの通電を停止させる処理を実行する。これによれば、把持が完了して検出電流値が第2電流以上となった場合には、モータへの通電が停止されるため、把持状態を維持するための余計な電力の消費を低減でき、省エネである。
(請求項4)
請求項4に記載の電動グリッパ装置において、前記第2速度は、時間の経過とともに徐々に遅くなるように設定されている。これによれば、把持の際の衝撃荷重を低減しつつ、第1速度から急激に減速しその後一定速度で閉じるような構成に比べて、把持速度の平均値を速くすることができ、その結果、把持完了までの時間を極力短くすることができる。すなわち、この構成によれば、上記各構成の作用効果を得つつ、更に把持動作の時間を極力短くすることができる。
(請求項5)
請求項5に記載の電動グリッパ装置の制御プログラムは、上記請求項1の電動グリッパ装置を実現するためのものである。これによれば、請求項1の機械的構成を備えた電動グリッパ装置において、本構成の制御プログラムを実行することで、請求項1の電動グリッパ装置を実現することができる。
第1実施形態による電動グリッパ装置の機械的構成の一例を概略的に示す断面図であって、把持動作の開始前の状態を示す図 第1実施形態による電動グリッパ装置の機械的構成の一例を概略的に示す断面図であって、把持動作の開始直後の状態を示す図 第1実施形態による電動グリッパ装置の機械的構成の一例を概略的に示す断面図であって、把持動作の途中の状態を示す図 第1実施形態による電動グリッパ装置の機械的構成の一例を概略的に示す断面図であって、把持動作が完了した状態を示す図 第1実施形態による電動グリッパ装置の一例について電気的構成を示すブロック図 第1実施形態による電動グリッパ装置において、制御部で実行される制御内容の一例を示すフローチャート 第1実施形態による電動グリッパ装置ついて、(a)は把持動作が正常に行われる場合の検出電流値の一例を図、(b)は把持動作中におけるモータの一例を速度を示す図 第1実施形態による電動グリッパ装置ついて、(a)は把持動作が正常に行われなかった場合の検出電流値の一例を示す図、(b)は把持動作中におけるモータの速度の一例を示す図 第2実施形態による電動グリッパ装置ついて、(a)は把持動作が正常に行われる場合の検出電流値の一例を図、(b)は把持動作中におけるモータの一例を速度を示す図
以下、複数の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1〜図8を参照して説明する。
まず、電動グリッパ装置10の機械的構成について図1〜図4を参照して説明する。電動グリッパ装置10は、図1に示すように、ケース11、駆動機構20、及び複数この場合2つの爪機構30を備えている。ケース11は、電動グリッパ装置10の外殻を構成する。駆動機構20は、爪機構30を開閉方向へ移動させるための機構である。本実施形態の場合、駆動機構20は、爪機構30を図1の左右方向へ直線的に移動させる。
なお、本実施形態において閉方向とは、爪機構30によって把持対象90を把持する方向、すなわち2つの爪機構30が相互に接近する方向である。また、開方向とは、爪機構30による把持対象90の把持を解放する方向、すなわち2つの爪機構30が相互に離間する方向である。爪機構30は、駆動機構20によって開閉されて把持対象90の把持及び把持の解除を行う。
駆動機構20の一部は、ケース11内に収容されている。また、爪機構30は、ケース11の外部に設けられており、ケース11から露出している。この場合、爪機構30は、駆動機構20に着脱不可に固定されていても良いし、駆動機構20に着脱可能に取り付けられていても良い。
駆動機構20は、モータ21、駆動ギヤ22、すべりねじ23、軸受け部材24、従動ギヤ25、移動部材26、及びガイド部材27を有している。本実施形態の場合、駆動機構20は、1つのモータ21に対して、駆動ギヤ22、すべりねじ23、従動ギヤ25、移動部材26、及びガイド部材27を、それぞれ2つずつ有している。すなわち、駆動機構20は、1つのモータ21で2つの爪機構30を駆動する構成である。
モータ21は、例えばブラシレスDCモータやACサーボモータ等で構成されており、回転速度を制御可能でかつ正逆いずれの方向にも回転可能に構成されている。この場合、爪機構30を閉じる方向に移動させる際のモータ21の回転方向が正方向であり、爪機構30を開く方向に移動させる際のモータ21の回転方向が逆方向である。すなわち、駆動機構20は、モータ21が正回転すると爪機構30が閉じ、モータ21が逆回転すると爪機構30が開くように設定されている。
駆動ギヤ22は、モータ21の回転軸211に設けられている。すべりねじ23は、外周面にねじ部231が形成された軸であって、その軸方向が爪機構30の開閉方向に沿うように配置されている。本実施形態の場合、すべりねじ23の軸方向は、モータ21の回転軸211の軸方向に対して直角方向を向いている。すなわち、すべりねじ23とモータ21の回転軸211とは直交している。軸受け部材24は、例えばベアリングやブシュ等であって、ケース11内に設けられており、すべりねじ23の両端部を回転可能に支持している。
従動ギヤ25は、すべりねじ23の一方側の端部つまりモータ21側の端部に設けられており、モータ21に設けられた駆動ギヤ22に噛み合っている。駆動ギヤ22及び従動ギヤ25は、例えばいずれも円錐の側面に歯を刻んだ傘歯車で構成されており、モータ21の回転軸211の回転運動を回転軸211に直交するすべりねじ23に回転運動として伝達する。移動部材26は、ナット部261を有している。ナット部261は、すべりねじ23の外周に設けられたねじ部231に噛み合うように構成されている。すべりねじ23は、移動部材26のナット部261に通されている。
ガイド部材27は、例えばケース11の外部に取り付けられている。ガイド部材27は、ガイド部材27に対して平行に配置された直線状のレールである。ガイド部材27は、移動部材26の回転を規制するとともに、移動部材26をガイド部材27に沿った直線方向つまり爪機構30の開閉方向へ案内する。この場合、ガイド部材27は、例えば、移動部材26を転がり案内するいわゆるリニアガイドで構成することもできるし、移動部材26をすべり案内するいわゆるスライドレールで構成することもできる。
モータ21の回転によってすべりねじ23が回転すると、移動部材26は、すべりねじ23及びガイド部材27の軸方向に沿って直線的に移動する。これにより、電動グリッパ装置10は、移動部材26に取り付けられた爪機構30を開閉する。この場合、モータ21は、駆動機構20を駆動させるための駆動力を発生させる駆動源となる。また、すべりねじ23は、モータ21からの駆動力が入力される入力部となる。そして、移動部材26は、把持対象90を把持する閉方向及び把持対象90の把持を解放する開方向へ移動可能な出力部となる。
駆動機構20は、ねじ部231を有するすべりねじ23によって入力部が構成され、ナット部261を有する移動部材26によって出力部が構成されていることから、セルフロック機能を有するものとなっている。本実施形態においてセルフロック機能とは、入力部であるすべりねじ23からは正逆両方向に回転出来るが、出力部である移動部材26に外力を加えても固定つまりロックされて動かない機能を意味する。すなわち、モータ21からの駆動力が入力部であるすべりねじ23に入力された場合、出力部である移動部材26は、開閉方向に移動する。一方、出力部である移動部材26に外力が入力されても、移動部材26は、入力部であるすべりねじ23の摩擦抵抗によって移動が規制つまりロックされるため、移動することができない。
各爪機構30は、それぞれ移動部材26に取り付けられている。各爪機構30は、移動部材26の移動に伴って開閉し、これにより把持対象90の把持及び把持の解除を行う。爪機構30は、取付部材31と、爪部材32と、弾性部材33と、を有している。本実施形態の場合、電動グリッパ装置10は、2つの爪機構30を備えており、把持対象90を2点で把持する構成である。
なお、電動グリッパ装置10は、把持対象90を2点で把持する構成に限られず、3点以上で把持する構成としても良い。この場合、電動グリッパ装置10は、把持点数に対応した数の爪機構30を備えていれば良い。またこの場合、駆動機構20は、把持点数つまり爪機構30の数に対応した数の、駆動ギヤ22、すべりねじ23、軸受け部材24、従動ギヤ25、ガイド部材27、及び移動部材26を有する。
取付部材31は、出力部となる移動部材26に着脱可能に取り付けられており、移動部材26と一体的に開閉方向へ移動する。爪部材32は、取付部材31が閉じた際に把持対象90に直接的に接触する部材である。この場合、爪部材32は、一体物で構成する必要はなく、複数の部品を組み合わせて構成しても良い。爪部材32は、取付部材31に設けられており、取付部材31の移動方向つまり開閉方向に沿って、取付部材31に対して相対的に移動可能に構成されている。
本実施形態の場合、爪部材32は、例えば接触部321と、摺動部322と、第1ストッパ部323と、を有している。接触部321は、取付部材31が閉じた際に把持対象90に直接接触する部分である。接触部321の表面つまり把持対象90に接触する面の材質や特性は、把持対象90に合わせて適宜変更することができる。例えば爪部材32全体を金属や硬質樹脂等の一体物で構成し、接触部321を金属や硬質樹脂などで構成しても良い。また、接触部321をスポンジやゴム若しくは軟質樹脂など柔軟性を有する部材で構成しても良い。
摺動部322は、取付部材31に対する爪部材32の移動方向を規定するものである。摺動部322によって、爪部材32は、取付部材31に対し、開閉方向に沿って相対的に移動可能に構成されている。本実施形態の場合、摺動部322は、例えば取付部材31を貫通して設けられた摺動軸であって、取付部材31に対して摺動可能に構成されている。この場合、接触部321は、軸状の摺動部322に対して把持対象90側の端部つまり閉方向側の端部に設けられている。なお、摺動部322は、摺動軸に限られず、例えば取付部材31に形成された溝内を摺動つまりスライドする構成であっても良い。
第1ストッパ部323は、爪部材32が取付部材31に対して閉方向へ相対的に移動した場合に、爪部材32の閉方向への移動を停止させてそれ以上の閉方向への移動を規制するとともに、爪部材32が取付部材31から脱落してしまうことを防ぐためのものである。すなわち、爪部材32が取付部材31に対して閉方向へ相対的に移動すると、第1ストッパ部323は取付部材31に接触する。これにより、爪部材32は、閉方向への移動が規制されるとともに、取付部材31から脱落してしまうことが防がれる。第1ストッパ部323は、軸状の摺動部322に対して、接触部321とは反対側の端部に設けられている。この場合、第1ストッパ部232は、取付部材31に対する閉方向への相対的な移動における閉側の移動端を規定する。
また、取付部材31は、第2ストッパ部311を有している。第2ストッパ部311は、爪部材32が取付部材31に対して開方向へ相対的に移動した場合に、爪部材32の開方向への移動を停止させてそれ以上の開方向への移動を規制するためのものである。すなわち、爪部材32が取付部材31に対して開方向へ相対的に移動すると、爪部材32は第2ストッパ部311に接触する。これにより、爪部材32は、爪部材32の開方向への移動が停止される。第2ストッパ部311は、取付部材31に対する開方向への相対的な移動における開側の移動端を規定する。
弾性部材33は、取付部材31に対し、爪部材32を閉方向へ付勢する。すなわち、弾性部材33は、爪部材32に対して取付部材31から離間する方向でかつ爪部材32が閉じる方向へ弾性力を作用させる。弾性部材33は、例えばコイルバネなどの弾性体で構成されており、取付部材31と接触部321との間に設けられている。弾性部材33の付勢力この場合弾性力は、モータ21の駆動によって移動部材26に作用する閉方向への力よりも弱い値に設定されている。換言すれば、弾性部材33の付勢力は、爪部材32が把持対象90を把持する際の最終的な把持力よりも弱い力に設定されている。
弾性部材33は、図1に示すように、取付部材31に対して爪部材32を閉方向側へ常に付勢している。このため、爪部材32が把持対象90に接触してない状態では、爪部材32の第1ストッパ部232は取付部材31に係止された状態となっている。つまり、爪部材32は、取付部材31に対して閉側の移動端に位置している。
一方、図2に示すように、モータ21の駆動により爪機構30が閉方向に移動して爪部材32が把持対象90に接触すると、爪部材32は、把持対象90からの反力を受けて、爪部材32の閉方向への移動が停止する。弾性部材33の付勢力は、モータ21の駆動によって移動部材26に作用する閉方向への力よりも弱い値に設定されている。そのため、爪部材32が把持対象90に接触した後もモータ21の駆動を継続すると、図3に示すように、爪部材32の移動が停止された状態で取付部材31が閉方向へ移動する。すなわち、この場合、爪部材32は、取付部材31に対して開方向つまり取付部材31に押し込まれる方向に相対的に移動する。
爪部材32が取付部材31の第2ストッパ部311に接触するまで、爪部材32は、把持対象90を把持する際の最終的な把持力よりも弱い力で把持対象90に接触している。そのため、この状態では把持対象90の把持は完了しておらず、把持対象90に外力が加わると、把持対象90は、爪部材32の間から比較的簡単に抜け落ちてしまう。なお、本実施形態において、把持の完了とは、電動グリッパ装置10の仕様で又は制御的に定められた最終的な把持力で把持対象90を把持することを意味する。
そして、モータ21の駆動により移動部材26及び取付部材31が更に閉方向へ移動すると、図4に示すように、取付部材31の第2ストッパ部311が爪部材32に接触し、これにより取付部材31に対する爪部材32の相対的な移動が停止する。つまり、爪部材32、取付部材31、及び移動部材26の閉方向への移動が停止する。すると、移動部材26の閉方向への移動力が弾性部材33に吸収されずに爪部材32に直接的に作用し、これにより把持対象90の把持が完了する。
次に、電動グリッパ装置10の電気的構成について図5を参照して説明する。電動グリッパ装置10は、モータ21の他に、制御部12及び電流センサ13を備えている。モータ21及び電流センサ13は、制御部12に接続されている。本実施形態の場合、モータ21、制御部12、及び電流センサ13は、電動グリッパ装置10のケース11内に内蔵されている。
制御部12は、例えばCPU121や、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリなどの記憶領域122を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、電動グリッパ装置10の駆動を制御する。記憶領域122は、電動グリッパ装置10を駆動制御するための制御プログラムを記憶している。電流センサ13は、モータ21に流れる駆動電流を計測する。制御部12は、電流センサ13で検出された電流値に基づいて、モータ21の回転速度やトルクを計測し制御する。
本実施形態の場合、制御部12は、例えば外部の操作端末80に接続されている。制御部12は、外部の操作端末80からの指令に基づいて、CPU121において制御プログラムを実行し、これにより電動グリッパ装置10の把持動作を行うための駆動制御つまりモータ21の制御を行う。また、制御部12は、把持動作が正常に完了したこと、又は把持動作に異常が生じたことなどの把持動作の結果を、外部の操作端末80に対して通知する。
なお、本実施形態において把持動作とは、モータ21の駆動が開始された後、爪機構30による把持対象90の把持が完了しモータ21が停止されるまでの一連の動作を意味する。また、制御部12及び電流センサ13は、電動グリッパ装置10のケース11の外部に設ける構成であっても良い。この場合、制御部12及び電流センサ13は、例えば操作端末80に内蔵しても良いし、操作端末80とは別体に構成しても良い。
次に、電動グリッパ装置10の制御内容について図6〜図8も参照して説明する。電動グリッパ装置10の制御部12は、第1電流値I1、第2電流値I2、及び閾値Itを予め記憶している。第1電流値I1、第2電流値I2、及び閾値Itは、ユーザによって任意に設定しても良いし、モータ21の性能等に応じた値に応じて決められた値であっても良い。
モータ21の電流値つまり電流センサ13で検出される検出電流値Iは、把持対象90の把持状態、つまり把持対象90に対する爪部材32の接触状態によって異なる。すなわち、モータ21を駆動させて爪機構30の閉方向への移動を開始した後において、爪部材32が把持対象90に接触していない場合、モータ21には爪機構30を閉方向へ移動させるためのトルク以外に、モータ21の検出電流値Iに影響するような大きな負荷は作用していない。そのため、爪部材32が把持対象90に接触していないときのモータ21の電流値は、図7(a)及び図8(a)のT0−T1期間に示すように比較的小さいものとなる。制御部12は、爪部材32が把持対象90に接触していないときのモータ21の電流値、つまりモータ21に把持対象90の反力による負荷が作用していない状態でのモータ21の電流値を、第1電流値I1として記憶している。
一方、爪部材32が把持対象90の把持を完了した場合、取付部材31の第2ストッパ部311と爪部材32とが接触していることから、モータ21には、把持対象90を把持するための把持力が把持対象90から受ける反力として作用する。このため、爪部材32が把持対象90の把持を完了したときのモータ21の電流値は、図7(a)のT2以降に示すように、上述した第1電流値I1よりも大きな電流値となる。制御部12は、爪部材32が把持対象90の把持を完了した場合におけるモータ21の電流値を、第2電流値I2として記憶している。
そして、制御部12は、閾値Itを、第1電流値I1以上でかつ第2電流値I2未満となる値として記憶している。閾値Itは、把持動作を行う際に、爪部材32が把持対象90に接触したか否かを判断するために用いる値である。すなわち、図3に示すように、モータ21を駆動させて爪機構30の閉方向への移動を開始した後であって爪部材32が把持対象90に接触しかつ未だ把持が完了していない場合、モータ21には、爪機構30を閉方向へ移動させるためのトルクに加えて、弾性部材33が爪部材32を付勢する力が反力として作用する。この場合、モータ21の電流値は、図7(a)のT1−T2期間に示すように、上述した第1電流値I1よりも大きくかつ第2電流値I2よりも小さい電流値となる。
制御部12は、モータ21を駆動して把持動作を開始すると、電流センサ13による検出電流値Iを随時監視する。そして、制御部12は、電流センサ13による検出電流値Iと閾値Itとを比較することで、把持対象90に対する爪部材32の接触状況を判断し、その判断結果に基づいて爪機構30の移動速度つまりモータ21の回転速度Rを調整する。具体的には、制御部12は、制御プログラムを実行すると、図6に示すフローチャートに沿って処理を実行する。
制御部12は、処理を開始すると(スタート)、ステップS11において、外部の操作端末80から把持信号の入力があったか否かを判断する。制御部12は、把持信号の入力が無い場合(ステップS11でNO)、把持信号が入力されるまで待機する。外部の操作端末80から把持信号の入力があった場合(ステップS11でYES)、制御部12は、ステップS12においてモータ21を第1速度R1で始動し、これにより爪機構30を閉方向に移動させて把持動作を開始する。本実施形態の場合、第1速度R1は、例えば把持動作中における最高速度に設定されている。
その後、制御部12は、ステップS13において、モータ21の駆動を開始してからモータ21の電流値が上昇したか否か、すなわち検出電流値Iが閾値Itを超えたか否かを判断する。本実施形態の場合、閾値Itは、第1電流値I1に設定されている。検出電流値Iが閾値Itを越えていない、つまり図7のT0−T1期間に示すように、検出電流値Iが第1電流値I1に維持されている場合(図6のステップS13でNO)、制御部12は、爪部材32が把持対象90に未だ接触していないと判断し、ステップS13の処理を繰り返す。つまり、制御部12は、把持動作を開始してから爪部材32が把持対象90に接触するまでのT0−T1期間において、モータ21の回転速度Rを第1速度R1に維持する。
一方、図7のT1−T2期間に示すように、検出電流値Iが閾値Itつまり第1電流値I1を超えて上昇した場合(ステップS13でYES)、制御部12は、爪部材32が把持対象90に接触したと判断し、図6のステップS14へ処理を移行させる。
ステップS14において、制御部12は、図7のT1−T2期間に示すように、モータ21の回転速度Rを第1速度R1よりも十分に遅い第2速度R2に減速し、これにより移動部材26の移動速度つまり取付部材31の移動速度を減速する。この場合、爪部材32は、把持対象90に接触しており閉方向への移動が規制されている。このため、取付部材31は、図2及び図3に示すように、弾性部材33を圧縮しながら閉方向へ移動する。そのため、取付部材31に作用する反力は、弾性部材33が圧縮されることにより増大する。これにより、図7のT1−T2期間に示すように、弾性部材33の圧縮量に比例してモータ21の電流値つまり電流センサ13の検出電流値Iも増大する。なお、本実施形態の場合、第2速度R2は一定速度に設定されている。
ここで、図8のT1−T3期間に示すように、検出電流値Iが閾値Itを超えて上昇した後、再度、検出電流値Iが閾値It以下になった場合には、爪部材32に作用していた負荷すなわち爪部材32に反力を与えていた把持対象90が、爪部材32の間から取り除かれたことが推定される。すなわち、この場合、爪部材32の間から把持対象90が脱落等して爪部材32が把持対象90に接触していない状態になったこと、換言すれば把持が失敗したことが推定される。
そこで、制御部12は、図6のステップS14においてモータ21を減速した後、ステップS15において、検出電流値Iが閾値It以下となったか否か、つまり検出電流値Iが減少していないか否かを判断する。図8のT3に示すように、検出電流値Iが閾値It以下となった場合(図6のステップS15でYES)、制御部12は、把持動作が失敗したと判断して、ステップS16へ処理を移行させる。そして、制御部12は、ステップS16において、モータ21への通電を停止して爪機構30の移動を停止する。その後、制御部12は、ステップS17において外部の操作端末80に対して異常停止信号を出力する。この場合、異常停止信号を受信した操作端末80は、ユーザ等に対してその旨を報知する等の必要な処理を行う。そして制御部12は、一連の処理を終了する(エンド)。一方、検出電流値Iが閾値Itを越えている場合(図6のステップS15でNO)、制御部12は、把持動作が正常に行われていると判断し、ステップS18へ処理を移行させる。
ここで、取付部材31が閉方向に移動し、これにより図4に示すように第2ストッパ部311が爪部材32に接触すると、モータ21に作用する負荷が急激に増大する。すると、モータ21の電流値は、図7のT2以降の期間に示すように第2電流値I2に到達する。すなわち、検出電流値Iが第2電流値I2に以上になったということは、取付部材31の第2ストッパ部311が爪部材32に接触して爪部材32に対する取付部材31の相対的な移動が規制されたこと、つまり把持動作が正常に完了したことを意味する。逆を言えば、検出電流値Iが第2電流値I2に到達していないということは、爪部材32に対する取付部材31の相対的な移動が継続されており、把持動作が未だ完了していないことを意味する。
そのため、制御部12は、図6のステップS18において、検出電流値Iが第2電流値I2に到達したか否か、つまり検出電流値Iが第2電流値I2に以上となったか否かを判断する。換言すれば、制御部12は、検出電流値Iが、図7のT1−T2期間における増大が終了して、第2電流値I2で一定の値となったか否かを判断する。
検出電流値Iが第2電流値I2未満である場合(ステップS18でNO)、制御部12は、未だ把持動作が完了していないと判断し、ステップS15に処理を戻してモータ21の駆動を継続する。一方、検出電流値Iが第2電流値I2以上となった場合(ステップS18でYES)、制御部12は、把持動作が完了したと判断し、ステップS19へ処理を移行させる。そして、制御部12は、ステップS19において、モータ21への通電を停止して爪機構30の移動を停止する。その後、制御部12は、ステップS20において外部の操作端末80に対して把持完了信号を出力する。この場合、把持完了信号を受信した操作端末80は、ユーザ等に対してその旨を報知する等の必要な処理を行う。そして制御部12は、一連の処理を終了する(エンド)。
以上説明した実施形態によれば、電動グリッパ装置10は、駆動機構20と、取付部材31と、爪部材32と、弾性部材33と、電流センサ13と、制御部12と、を備える。駆動機構20は、モータ21と、すべりねじ23と、移動部材26と、を有する。モータ21は、駆動力を発生させる。すべりねじ23は、駆動機構20の入力部を構成し、モータ21からの駆動力が入力される。移動部材26は、駆動機構20の出力部を構成し、把持対象90を把持する閉方向及び把持対象90の把持を解放する開方向へ移動可能に構成されている。駆動機構20は、モータ21からの駆動力がすべりねじ23に入力された場合には移動部材26を移動させるが、移動部材26に外力が入力された場合にはすべりねじ23のねじ部231の摩擦抵抗により移動部材26の移動を規制するセルフロック機能を有している。
取付部材31は、移動部材26に設けられており、移動部材26とともに移動する。爪部材32は、取付部材31に設けられ、取付部材31の移動方向に沿って取付部材31に対して相対的に移動可能に構成されており、取付部材31が閉じた際に把持対象90に接触する。弾性部材33は、爪部材32に対して取付部材31から離間する方向でかつ爪部材32が閉じる方向へ弾性力を作用させる。電流センサ13は、モータ21の電流値を検出する。制御部12は、電流センサ13の検出電流値Iに基づいてモータ21の回転速度Rを制御することで取付部材31の開閉速度を制御する。
制御部12は、爪部材32が把持対象90に接触していないときのモータ21の電流値を第1電流値I1とし、爪部材32が把持対象90の把持を完了したときのモータ21の電流値を第2電流値I2とし、第1電流値I1以上でかつ第2電流値I2未満となる値に閾値Itを設定する。検出電流値Iは、モータ21が出力するトルクすなわちモータ21に作用する負荷に相関する。この場合、検出電流値Iが第1電流値I1であれば、爪部材32が把持対象90に接触していないと推定できる。また、検出電流値Iが第2電流値I2以上であれば、爪部材32が把持対象90を把持していると推定できる。そして、検出電流値Iが第1電流値I1以上でかつ第2電流値I2未満であれば、爪部材32は把持対象90に接触しているが最終的な把持は未だ完了していないと推定できる。
そこで、制御部12は、爪部材32を閉じ始めてからの電流センサ13の検出電流値Iが閾値It以下である場合にはモータ21を第1速度R1で回転させ、電流センサ13の検出電流値Iが閾値Itを越えかつ第2電流値I2未満である場合にはモータ21を第1速度R1よりも遅い第2速度R2で回転させる処理を実行する。
これによれば、爪部材32が閉じ始めてから把持対象90に接触するまでの期間、爪部材32は第1速度R1に対応した速度で閉じる。爪部材32が第1速度R1に対応した速度で把持対象90に接触すると、弾性部材33の弾性力によって、爪部材32が把持対象90に接触した際の衝撃荷重がある程度吸収される。そして、爪部材32が把持対象90に接触して検出電流値Iが閾値Itを越えた後は、爪部材32は第1速度R1よりも遅い第2速度R2に対応した速度に減速される。このため、爪部材32が把持対象90を把持する際の最終的な速度は、第1速度R1よりも遅い第2速度R2に対応した速度となるため、爪部材32やモータイナーシャ等の運動エネルギーが低減され、これにより把持対象90に対する衝撃荷重を低減することができる。
つまり、弾性部材33を有しておらず、爪部材32に加わった負荷がそのまま移動部材26に作用する構成の場合、爪部材32が把持対象90に接触すると、爪部材32に加わった衝撃は移動部材26を介してモータ21に直接的に作用する。このため、モータ21の負荷が急激に増大し、これにより検出電流値Iも急激に上昇する。このような構成の場合、短期間のうちに急激に変化する検出電流値Iに基づいて把持状態を判断することは難しく、また、検出電流値Iの上昇を検知してから把持速度を減速しても既に把持が完了して間に合わず、規定よりも大きな力で把持してしまうことがある。
一方、本実施形態の電動グリッパ装置10は、爪部材32に対して取付部材31から離間する方向でかつ爪部材32が閉じる方向へ弾性力を作用させる弾性部材33を備えている。このため、取付部材31が閉じて爪部材32が把持対象90に接触し、その後更に取付部材31が閉じる方向へ移動すると、弾性部材33が圧縮されることにより取付部材31の閉じる方向への移動が遅延して爪部材32に伝わる。これにより、モータ21に作用する負荷は緩やかに上昇するため、電流センサ13の検出電流値Iの変化も緩やかなものとなる。そのため、検出電流値Iから把持状態を判断するための時間的余地が生じる。これにより、爪部材32が把持対象90の把持を完了する前に、適切にモータ21の回転速度Rつまり把持速度を減速することができ、その結果、把持の際の衝撃荷重を低減して把持対象90を柔らかく把持することができる。
そして、把持の際の衝撃荷重を低減することができるため、電動グリッパ装置10を大きな衝撃荷重に耐え得る構成にする必要がなく、したがって剛性を上げるために大型化を行う必要もない。その結果、同一の把持力であれば、従来の構成に比べて小型化を図ることができる。この場合、制御部12は、電流センサ13の検出電流値Iに基づいてモータ21を制御する。電流センサ13は、モータ21の回転速度等を制御するために従来構成においても備えているものである。このため、本構成を実現するために、例えば圧力センサ等のセンサを新たに追加する必要がなく、その結果、更なる小型化を図ることができる。
更に、本実施形態によれば、第1速度R1から第2速度R2に減速するタイミングは、制御部12が検出電流値Iに基づいて判断するため、ユーザが設定する必要がない。そのため、把持速度や、把持対象90の種類若しくはサイズが変わっても、ユーザが個別に設定や調整をし直す必要がないため、ユーザの手間を低減することができる。更には、この場合、把持対象90の種類やサイズの変更だけでなく、把持対象の公差にも対応することができる。
ここで、弾性部材33は、爪部材32が把持対象90に接触した際の衝撃荷重を吸収することを主目的としたものではない。すなわち、弾性部材33は、爪部材32が把持対象90に接触した際に、移動部材26の移動を遅延させて爪部材32に伝えることができる程度の弾性力で、かつ、爪部材32と把持対象90との接触が解除されて把持状態が解除された後に、爪部材32を初期位置に戻すことが出来る程度の弾性力が発揮できれば良い。このため、弾性部材33は、弾性部材のみによって衝撃荷重を吸収する構成に比べて、その弾性力を弱いものにすることができる。その結果、本実施形態における弾性部材33は、爪部材32が把持対象90に接触した際の衝撃荷重を吸収することを主目的としたものに比べて小型にすることができ、ひいては電動グリッパ装置全体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、弾性部材33は、弾性力が比較的小さく小型なもので構成することができるため、弾性部材33の弾性力によるセルフロック機構の摺動部この場合すべりねじ23及び移動部材26のナット部261の負荷の増大を極力小さくすることができる。そのため、駆動機構20を小型のものにすることができる。これらの結果、本実施形態によれば、電動グリッパ装置10全体の小型化を図ることができる。更に、セルフロック機構の摺動部であるすべりねじ23及び移動部材26のナット部261の負荷の増大を極力小さくすることができるため、すべりねじ23及び移動部材26の摩耗を抑制し、その結果、すべりねじ23及び移動部材26の交換などのメンテナンスの手間を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図9を参照して説明する。
本実施形態において、第2速度R2は、図9(a)のT1−T4期間に示すように、時間の経過とともに徐々に遅くなるように設定されている。すなわち、制御部12は、検出電流値Iが閾値Itを超えて爪部材32が把持対象90に接触したと判断した後は、モータ21の回転速度を徐々に低下させていき、移動部材26及び取付部材31の閉方向への移動を徐々に減速する。この場合、本実施形態における第2速度R2の最終到達速度は、上記第1実施形態における第2速度R2と同等に設定すれば良い。
これによれば、上記第1実施形態のように第1速度R1から第2速度R2に急激に減速しその後一定の第2速度R2で閉じるような構成に比べて、モータ21が第2速度R2で駆動される図9のT1−T4期間を短くすることができる。すなわち、本実施形態によれば、把持速度の平均値を速くすることができ、その結果、爪部材32が把持対象90に接触してから把持が完了するまでの期間を短くすることができる。これにより、把持の際の衝撃荷重を低減しつつ、第1速度R1から急激に減速した場合に比べて、把持完了までの時間を極力短くすることができる。すなわち、本実施形態によれば、上記第1実施形態の作用効果を得つつ、更に把持動作の時間を極力短くすることができる。
なお、上記各実施形態において、駆動機構20は、セルフロック機能を有するものとして、入力部としてすべりねじ23を有し、出力部として移動部材26を有する構成としたが、これに限られない。駆動機構20は、例えばウォームギヤ等で構成することもできる。
また、移動部材26と取付部材31とを一体に構成しても良い。
また、上記各実施形態においてモータ21の回転力は、モータ21の回転軸211に設けられた駆動ギヤ22と、すべりねじ23に設けられた従動ギヤ25とによってすべりねじ23に伝達されるが、この構成に限られない。例えば、駆動ギヤ22及び従動ギヤ25に換えてベルトとプーリーを備えたベルト駆動式としても良い。
なお、上記説明した各実施形態は、上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
図面中、10は電動グリッパ装置、12は制御部、13は電流センサ、20は駆動機構、21はモータ、23は入力部、26は出力部、31は取付部材、32は爪部材、33は弾性部材、を示す。

Claims (5)

  1. 駆動力を発生させるモータと、前記モータからの駆動力が入力される入力部と、把持対象を把持する閉方向及び前記把持対象の把持を解放する開方向へ移動可能な出力部と、を有し、前記モータからの駆動力が前記入力部に入力された場合には前記出力部を移動させるが、前記出力部に外力が入力された場合には前記入力部の抵抗により前記出力部の移動を規制するセルフロック機能付きの駆動機構と、
    前記出力部に設けられて前記出力部とともに移動する取付部材と、
    前記取付部材に設けられ前記取付部材の移動方向に沿って前記取付部材に対して相対的に移動可能に構成され、前記取付部材が閉じた際に把持対象に接触する爪部材と、
    前記爪部材に対して前記取付部材から離間する方向でかつ前記爪部材が閉じる方向へ弾性力を作用させる弾性部材と、
    前記モータの電流値を検出する電流センサと、
    前記電流センサの検出電流値に基づいて前記モータの速度を制御することで前記取付部材の開閉速度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記爪部材が把持対象に接触していないときの前記モータの電流値を第1電流値とし、前記爪部材が把持対象の把持を完了したときの前記モータの電流値を第2電流値とし、前記爪部材を閉じ始めてからの前記電流センサの検出電流値が前記第1電流値以上でかつ前記第2電流値未満となる値に設定された閾値以下である場合には前記モータを第1速度で駆動させ、前記電流センサの検出電流値が前記閾値を越えかつ前記第2電流値未満である場合には前記モータを前記第1速度よりも遅い第2速度で駆動させる処理を実行する、
    電動グリッパ装置。
  2. 前記閾値は、前記第1電流値に設定されている、
    請求項1に記載の電動グリッパ装置。
  3. 前記制御部は、前記電流センサの検出電流値が前記第2電流値以上となった場合に前記モータへの通電を停止させる処理を実行する、
    請求項1に記載の電動グリッパ装置。
  4. 前記第2速度は、時間の経過とともに徐々に遅くなるように設定されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電動グリッパ装置。
  5. 駆動力を発生させるモータと、前記モータからの駆動力が入力される入力部と、把持対象を把持する閉方向及び前記把持対象の把持を解放する開方向へ移動可能な出力部と、を有し、前記モータからの駆動力が前記入力部に入力された場合には前記出力部を移動させるが、前記出力部に外力が入力された場合には前記入力部の抵抗により前記出力部の移動を規制するセルフロック機能付きの駆動機構と、
    前記出力部に設けられて前記出力部とともに移動する取付部材と、
    前記取付部材に設けられ前記取付部材の移動方向に沿って前記取付部材に対して相対的に移動可能に構成され、前記取付部材が閉じた際に把持対象に接触する爪部材と、
    前記爪部材に対して前記取付部材から離間する方向でかつ前記爪部材が閉じる方向へ弾性力を作用させる弾性部材と、
    前記モータの電流値を検出する電流センサと、
    前記電流センサの検出電流値に基づいて前記モータの速度を制御することで前記取付部材の開閉速度を制御する制御部と、
    を備える電動グリッパ装置の制御プログラムであって、
    前記制御部に、
    前記爪部材が把持対象に接触していないときの前記モータの電流値を第1電流値とし、前記爪部材が把持対象の把持を完了したときの前記モータの電流値を第2電流値とし、前記爪部材を閉じ始めてからの前記電流センサの検出電流値が前記第1電流値以上でかつ前記第2電流値未満となる値に設定された閾値以下である場合には前記モータを第1速度で駆動させ、前記電流センサの検出電流値が前記閾値を越えかつ前記第2電流値未満である場合には前記モータを前記第1速度よりも遅い第2速度で駆動させる処理を実行させる、
    電動グリッパ装置の制御プログラム。
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