JP2692495B2 - 結束機のワンサイクル制御装置 - Google Patents

結束機のワンサイクル制御装置

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JP2692495B2 JP15448392A JP15448392A JP2692495B2 JP 2692495 B2 JP2692495 B2 JP 2692495B2 JP 15448392 A JP15448392 A JP 15448392A JP 15448392 A JP15448392 A JP 15448392A JP 2692495 B2 JP2692495 B2 JP 2692495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋等の被結束材の周
囲に結束用ワイヤを供給して環状に巻回させた後、環状
ワイヤの一部を捩って結束し、さらにワイヤを解放する
結束機の結束動作のワンサイクル制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】この種の結束機としては特公昭59−63
9027号等が知られている。これは、ボビン等に巻回
したワイヤを供給して鉄筋等の被結束材の交差部の周囲
に巻回させて、巻回させた環状ワイヤの一部を把持して
捩ることにより結束するものであり、ワイヤの供給、切
断、捩りの動作を起動レバーの単一の操作に基づいて連
続的に作動させるように構成している。
【0003】上記従来技術の機構は、トリガスイッチの
操作により駆動用モータを起動して、このモータにより
回転駆動されるカムに関連させてカムが一回転する間に
各機構を順次作動させるように構成している。すなわ
ち、一定長さのワイヤを弯曲ガイドを介して被結束材の
周囲に供給して捩り軸に一定回転の回転を行なわせるよ
うにさせている。
【0004】ところが、上記機構では捩り軸の回転数が
常に一定のため、細い被結束材の場合には捩り軸の回転
数が不足して緊張状態での結束ができない場合が発生す
る。また太い結束材の場合に対応するために、捩り回転
駆動系にクラッチ機構等を介在させて所定の捩りトルク
に達した後に捩り軸と駆動軸間で滑りを発生させる機構
が設けられていたので、滑りの発生している間の時間が
無駄となる。さらに、クラッチが滑っている間にクラッ
チ音が断続して発生し、作業環境を損なうという問題が
ある。
【0005】特にこの種の結束工具はバッテリで動作さ
せるから、捩り軸の滑り回転が無駄な電力消費となり、
1充電当たりの作業回数が低下するという欠点もあっ
た。
【0006】
【発明の目的】本発明は上記欠点を解消し、特に起動ス
イッチの単一操作により結束用ワイヤの一定量の供給
と、所定トルク値までの捩り軸の回転及び捩り機構部の
初期位置復帰までを連続的に行なわせることが可能であ
るとともに、特に被結束材の周囲に巻回させたワイヤを
被結束材の太さに関わりなく常に所定の負荷トルクまで
捩り軸を回転させて無駄なモータ駆動を防止することが
できる結束機のワンサイクル制御装置を提供することを
その目的とする。
【0007】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る結束機のワンサイクル制御装置は、ワ
イヤ送り用モータにより回転駆動されたワイヤ送り用ロ
ーラによって結束用のワイヤを被結束材の周囲に環状に
巻回させるように案内する弯曲状ガイド部に連続供給す
るワイヤ供給機構と、捩り駆動用モータによって正方向
に回転駆動されたときに被結束材の周囲に巻回されたワ
イヤの環状部位置に移動したフックによりその一部を把
持して捻回し、逆方向に回転駆動されたときにワイヤを
解放してフックを待機位置に退避させるワイヤ捩り機構
と、捩り駆動用モータとワイヤ捩り機構との間に配置さ
れて捩り機構によるワイヤ捩り時に加えられる所定負荷
トルクにより作動する負荷トルク検出機構と、ワイヤ送
り用モータを作動させる手動操作可能な起動スイッチと
を備えた結束機において、上記ワイヤ送り用ローラの所
定回転数を検出する送りセンサと、上記負荷トルク検出
機構の作動を検出する捩りセンサと、上記捩り機構が所
定の待機位置にあることを検出する戻り位置検出センサ
とを有するとともに、制御装置によって上記送りセンサ
の出力信号に基づいてワイヤ送り用モータを停止させる
とともに捩り駆動用モータを正方向に回転駆動させ、上
記捩りセンサの出力信号に基づいて捩り駆動用モータを
逆方向回転駆動に切り換え、上記戻り位置検出センサの
出力信号に基づいて捩り駆動用モータを停止させるよう
に駆動制御することを特徴とする。
【0008】
【作用】起動スイッチをオンすることによりワイヤ送り
用モータを回転させてワイヤ送り機構を作動させると、
ワイヤが巻き戻されて弯曲状ガイド部に連続供給され、
被結束材上に巻き回される。所定量が供給されると送り
センサの出力信号に基づいて制御装置がワイヤ送り用モ
ータを停止させるとともに捩り機構を作動させるから、
捩り駆動用モータが正方向回転してフックがワイヤの環
状部位置に移動してワイヤの一部を把持して環状部を捻
回する。ワイヤ捩り時に負荷トルクが所定のトルク値に
至ると、負荷トルク検出機構が作動し、これを捩りセン
サが検出して信号を出力する。この出力信号に基づいて
制御装置が捩り駆動用モータを逆方向回転に切り換え、
捩り機構が復帰作動してフックが待機位置に戻る。そし
て、捩り機構が所定の待機位置にあることを戻り位置検
出センサが検出して出力して信号に基づいて制御装置が
捩り駆動用モータを停止させる。これによって結束動作
のワンサイクルが終了する。
【0009】
【実施例】図1及び図2は結束機を示すもので、該結束
機のハウジング1には結束用のワイヤ2を被結束材3の
周囲に巻回させるように案内する弯曲状ガイド部4に連
続供給するワイヤ供給機構aと、被結束材3に巻回され
た環状ワイヤ2の一部を捻回するワイヤ捩り機構bと、
該捩り機構bの所定負荷トルクにより作動する負荷トル
ク検出機構cと、手動操作可能な起動スイッチ5とが設
けられているとともに、上記各機構に設けられたセンサ
の検出信号に基づいて駆動源(モータ)の作動を制御す
る制御装置が設けられている。
【0010】以下、上記各機構及び装置について説明す
る。まず、ハウジング1の後方には結束用の長尺ワイヤ
2を巻装したボビン6が取り付けられている。ワイヤ供
給機構aは、上記ボビン6上のワイヤ2をワイヤ送り用
モータ7aにより回転駆動されたワイヤ送り用ローラ8
の回転によってハウジング1の先端側に供給するもの
で、ワイヤ送り用モータ7aはハウジング1の後部に配
置され、その出力軸にはワイヤ送り用ギアを介してワイ
ヤ送り用ローラ8が固定されている。該送り用ローラ8
には可動送り用ローラ8aが対向配置され、可動ローラ
8aは送り要ローラ8と噛合し、且つバネ50によって
ワイヤ2を挟持するように付勢されている。ハウジング
1の上部にはワイヤ送り用ローラ8の前方側に上記送り
用ローラ8から送り出されたワイヤ2を直線状に案内す
る直線状ガイド部9が形成され、さらにその前方には弯
曲状ガイド部4が形成されている。
【0011】弯曲状ガイド部4は、図3〜図8に示され
るように、前部が円弧状に弯曲するとともに一方の側に
収納凹部15a、他方の側に案内凹部15bをそれぞれ
内側に開口して形成した側板部10と、上記収納凹部1
5a内に収納された可動部材12とからなるもので、可
動部材12は側板部10の一方の側面に対向配置されて
対向側面に弯曲形状の凹溝11を形成しており、側板部
10に対して接離方向に移動可能で、常時当接状態に配
置されるようにバネ13で付勢されている。また、可動
部材12の先端部には可動部材12を側板部10から離
反させるように凹溝11内のワイヤ2と係合可能な傾斜
面14が形成されている。さらに、案内凹部15bの基
端両側には下方に向かって拡開する案内片16が形成さ
れている。
【0012】また、ワイヤ送り用モータ7aの減速ギヤ
17とハウジング1との間にはワイヤ送り用ローラ8の
所定回転数を検出する送りセンサ18が設けられてい
る。該送りセンサ18は上記送り用モータの出力軸の周
面に固定されたマグネット18aと、ハウジング1側に
配置されたホール素子18bとから構成されている。
【0013】なお、ハウジング1の直線状ガイド部9と
弯曲状ガイド部4との間には切断機構cが設けられてい
る。この切断機構cは剪断用カッター19の一端を直線
状ガイド部9の前方に配置されたワイヤガイド10aの
回りに回動自在に枢支し、その他端部を連結板20aと
ともに直線状ガイド部9に沿って配置したロッド20の
一端に連結し、ロッド20の他端部を側板部10に枢支
したリンク板21に連結し、該リンク板21に作動片2
2を形成し、該作動片22を駆動してリンク板21とロ
ッド20とを作動させてカッター19を回転駆動するこ
とにより凹溝11と直線状ガイド部9との間でワイヤ2
を切断するものであり、上記ワイヤ2が被結束材3の周
囲に所定回数巻き回された後に作動する後述のワイヤ捩
り機構bによって駆動されるように構成されている。な
お、剪断用カッター19にはワイヤガイド10aのワイ
ヤ通路9aの前端に連続してワイヤ2を案内するワイヤ
通し孔19aが形成され、通常はワイヤ2を案内する方
向にバネ付勢されている。
【0014】上記構成により、弯曲状ガイド部4に供給
されたワイヤ2は凹溝11内を通るが、通過するときに
弯曲するように案内されるから、上記ガイド部からは弯
曲状態で排出され、そのまま環状に形成される。さら
に、送られたワイヤ2の先端は案内片16に案内されて
案内凹部15bに入り込み、ここで周回する。したがっ
て、ガイド部の内側に線材等の被結束材3を配置する
と、上記ワイヤ2は被結束材3の周囲に巻き回されて環
状に形成される。そして、ワイヤ送り用ローラ8の回転
数が送りセンサ18によって検出され、ボビン6から巻
き戻されて被結束材3に巻き回されたワイヤ2が所定の
送り量になる(上記回転数が所定数になる)と、送りセ
ンサ18から検出信号が出力される。
【0015】なお、その後後述の捩り機構bに連動して
切断機構cが作動してワイヤ2の一部が切断された後、
結束機を被結束材3から強制的に引き離すと、凹溝11
内のワイヤ2は可動部材12の先端の傾斜面14に係合
して可動部材12をバネ13に抗してこじ開けるように
側板部10から離反させるから、凹溝11が開放されて
内部のワイヤ2が外部に排出される(図7参照)。
【0016】次に、ワイヤ捩り機構bは、捩り駆動用モ
ータ7bによってワイヤ2を把持するフック36を所定
の把持位置と待機位置とに移動させるとともに、把持位
置において上記捩り駆動用モータ7bによって正方向に
回転駆動されたときに被結束材3の周囲に巻回された環
状のワイヤ2の一部を把持して捻回し、逆方向に回転駆
動されたときにワイヤ2を解放するもので、捩り駆動用
モータ7bに減速機構41a、41bを介して連結され
た捩り駆動軸24と、捩り駆動軸24の前方の捩り軸2
5とを同軸上に連結し、捩り軸25にフック36を開閉
自在に枢支するとともに、上記捩り駆動軸24と捩り軸
25の外周にはスリーブ26を配置し(図9(a)(b)参
照)、さらに上記スリーブ26の外周面近傍に正回転ス
トッパ27と逆回転ストッパ28とを配置する(図10
(b) 参照)ことによって構成されている。
【0017】捩り駆動軸24の外周面には螺旋溝29が
形成され、捩り駆動軸24と捩り軸25とは同軸の回り
を独立に回転するように連結されている。捩り軸25に
はフック36の基端部が枢支されているとともに、フッ
ク36の中央部には長孔30が貫通形成されている。
【0018】スリーブ26は外側スリーブ26aと内側
スリーブ26bとを一体にピン結合したもので、捩り駆
動軸24に対して回転自在で捩り駆動軸24と捩り軸2
5に対しては軸方向に摺動自在に設けられている。
【0019】上記スリーブ26の内面には上記螺旋溝2
9に一部が嵌合されるボール31の収容部39が形成さ
れ、スリーブ26の先端側には上記フック36の長孔3
0内に遊嵌されたピン32が設けられ、その上下の対向
壁にはフック36の回動を許容する切欠部33が形成さ
れている。また、上記スリーブ26の外周面にはその周
方向に複数の突起34が形成されている。該突起34は
スリーブ26の長手方向に長い突起34aと短い突起3
4bとが形成されている。
【0020】正回転ストッパ27と逆回転ストッパ28
とは、それぞれスリーブ26の正方向回転と逆方向回転
を阻止するもので、上記スリーブ26の外周面近傍の支
持台35上にスリーブ26の軸方向と平行に配置されて
いる。各ストッパ27、28は一方向にのみ回転するよ
うに枢支され、バネ23により逆方向に付勢されてい
る。
【0021】上記正・逆回転ストッパ27、28とスリ
ーブ26の突起34とは、捩り駆動軸24が正方向回転
したときには上記突起34が正回転ストッパ27と係合
して初期位置のスリーブ26の正方向回転を阻止すると
ともに捩り駆動軸24の螺旋溝29に沿ってボール31
とともにスリーブ26を前方に摺動させてフック36を
閉じ方向に回動させ、スリーブ26の摺動端位置におい
て正回転ストッパ27と突起34との係合が解離してス
リーブ26と捩り駆動軸24とを一体で正方向回転させ
る一方、捩り駆動軸24が逆方向回転したときには常時
突起34と逆回転ストッパ28とが係合してスリーブ2
6を初期位置に摺動させるように形成されている。
【0022】また、上記スリーブ26の基端部には径方
向に張出す張出板37が固定され、該張出板37の後面
にマグネット38aが固定されている。一方、減速機構
のカバー体40の前面にはホール素子38bが配置さ
れ、上記マグネット38aとホール素子38bとにより
捩り機構bが所定の戻り位置にあることを検出する戻り
位置検出センサ38が構成されている。上記張出板37
はスリーブ26の摺動時に上記切断機構cのロッド20
の作動片22に係合可能に形成されている。
【0023】上記捩り機構bによれば、ワイヤ2がワイ
ヤ供給機構aにより所定量送り込まれ、被結束材3の周
囲に巻回されて環状部が形成された後、捩り駆動用モー
タ7bが正方向回転に起動すると、捩り駆動軸24が正
方向に回転駆動される。これによって捩り駆動軸24の
外周面に形成した螺旋溝29とスリーブ26の収容部3
9に遊嵌されているボール31を介してスリーブ26に
回転力が伝達されるが、スリーブ26の突起34と正回
転ストッパ27との当接によりスリーブ26の回転が阻
止されるため、図10(a) (b) のように、スリーブ26
は螺旋溝29内のボール31を介して軸方向に摺動す
る。スリーブ26の摺動とともにピン32も移動するか
ら捩り軸25に枢支されているフック36が閉じ方向に
回転され、スリーブ26の先端部との間で環状に巻回さ
れているワイヤ2の一部を把持する。なお、スリーブ2
6が摺動する際に張出板37も摺動するから、その摺動
途中で上記切断機構cのロッド20の作動片22を押圧
作動させる。これによって切断機構cが作動し、剪断用
カッター19が図3のように回転駆動され、そのワイヤ
通し孔19aとワイヤガイド10aのワイヤ通路9aと
の連続状態が遮断されることによってワイヤ2は弯曲状
ガイド部4の手前で切断される。
【0024】螺旋溝29内のボール31が溝の端部に到
達すると、図11(a) (b) のようにスリーブ26は摺動
端に至るから、この位置で正回転ストッパ27と突起3
4との係合関係が解離してスリーブ26は捩り駆動軸2
4と一体に回転される。スリーブ26はフック36と回
転方向に一体であるのでワイヤ2を把持したフック36
も回転駆動されてワイヤ2の捻回が行なわれる。この間
逆回転ストッパ28は突起34と係合するが逃げ方向に
回転される。
【0025】次に、捩り駆動用モータ7bが逆方向に回
転することにより、捩り駆動軸24及び捩り軸25とと
もにスリーブ26も逆方向に回転駆動されるが、スリー
ブ26の突起34が逆回転ストッパ28に当接して逆方
向回転が阻止される(図12(a) (b) 参照)。この場
合、スリーブ26外周面の突起34は円周方向に複数個
形成され、スリーブ26の逆方向回転の回転量が小さく
てすむように形成されている。回転量が多いとワイヤ2
の捩りが戻されてしまうからである。スリーブ26の逆
転阻止によりスリーブ26は螺旋溝29とボール31の
作用によって戻り方向に摺動する(図13、14各(a)
(b) 参照)。このときピン32も同方向に移動するから
フック36が開動作してワイヤ2の把持部を解放する。
【0026】スリーブ26が図15(a) (b) に示す待機
位置に戻ると、戻り位置検出センサ38がこれを検出し
て検出信号を出力する。
【0027】なお、スリーブ26の外周に形成した複数
の突起34のうち1つ34aが長く形成されており、ス
リーブ26の戻り方向スライドの途中で短い突起34b
と逆回転ストッパ28との係合が解離してフック36が
再び回転されて長い突起34aと係合して回転停止され
る。この長い突起34aと逆回転ストッパ28の係合位
置がフック36の正規の停止位置(初期位置)となる。
【0028】次に、負荷トルク検出機構cは上記捩り機
構bの作動時にその所定負荷トルクにより作動するもの
で、捩り駆動用モータ7bとワイヤ捩り機構bとの間に
配置された2段の減速機構41a、41bのうち1段目
の減速機構に設けられている。すなわち、減速機構41
aは、図16に示されるように、捩り駆動用モータ7b
の出力軸42に固定された太陽歯車43と、この太陽歯
車43の外周に噛み合う複数の遊星歯車44及び遊星歯
車44の周囲に配置された内歯歯車45とから構成され
ている。上記遊星歯車44は2段目の減速機構の太陽歯
車43の軸(図示せず)の端面に軸着され、さらに該軸
は2段目の減速機構41bにより減速されて上記捩り機
構bの捩り駆動軸24に連結されている。これにより、
上記出力軸42は減速されて捩り駆動軸24に伝達され
るのである。
【0029】1段目の減速機構41bにおいて、内歯歯
車45はハウジング1内に所定角度内で回転可能に設置
されているとともに、外周面には径方向に突出する突部
46が形成され、該突部46とハウジング1の側壁に螺
入したバネ受けネジ軸47との間にはバネ48が取り付
けられ、該バネ48により上記内歯歯車45は所定回転
方向に駆動する際にトルクが作用する方向に付勢されて
いる。上記バネ受けネジ軸47の頭部47aはハウジン
グ1の外部に突出し、該頭部47aを回転させることに
より上記バネ48のバネ力は調整可能になっている。
【0030】また、上記内歯歯車45の外周面とハウジ
ング1間に内歯歯車45がバネ付勢力に抗して回転され
た状態を検出する捩りセンサ49が設けられている。該
捩りセンサ49はマグネット49aとホール素子49b
とからなり、マグネット49aは上記突部46の先端に
固定され、またホール素子49bは内歯歯車45が上記
バネ48に抗して回転して上記突部46が所定の距離だ
け移動した位置に対向する位置に配置されている。
【0031】前記構成の負荷トルク検出機構cによれ
ば、捩り機構bの捩り駆動軸24に加わる負荷トルクが
一定のトルク値に達しないときは、内歯歯車45が回転
しないか回転してもわずかであり、この場合は捩りセン
サ49は作動しない。これに対し、捩り駆動軸24に一
定値以上の負荷トルクが加わると、捩り用駆動モータ7
bからの回転力を伝える太陽歯車43が回転し、遊星歯
車44が回転しても、捩り駆動軸24には所定の負荷ト
ルクが加わっているので、遊星歯車44の回転力の一部
は内歯歯車45に伝達され、内歯歯車45が点線のよう
にバネ48に抗して回転する。内歯歯車45が回転する
と、突部46の先端のマグネット49aがホール素子4
9bに近接し、捩りセンサ49が内歯歯車45が回転し
たこと、つまり負荷トルク検出機構cが作動したことを
検出し、検出信号を出力する。
【0032】起動スイッチ5はハウジング1のグリップ
部に配置され、レバー50の引き操作によりオン作動し
てワイヤ送り用モータ7aを起動するように構成されて
いる。
【0033】次に、制御装置は送りセンサ18の出力信
号に基づいてワイヤ送り用モータ7aを停止させるとと
もに、捩り駆動用モータ7bを正方向に回転駆動させ、
フックに所定の負荷トルクが加わったことを検出した捩
りセンサ49の出力信号に基づいて捩り駆動用モータ7
bを逆方向回転駆動に切り換え、スリーブが元の位置に
戻ったことを検出した戻り位置検出センサの出力信号に
基づいて捩り駆動用モータ7bを停止させるように結束
作動のワンサイクルを駆動制御するもので、ハウジング
1に内装されたマイコンチップ(図示せず)上に構成さ
れている。
【0034】以上の結束機によれば、被結束材3の結束
動作のワンサイクルは次のように行なわれる。すなわ
ち、レバー50を引き操作して起動スイッチ5をオンす
ることによりワイヤ送り用モータ7aを回転させてワイ
ヤ供給機構aを作動させると、ワイヤ2が巻き戻されて
弯曲状ガイド部4に連続供給され、被結束材3上に巻き
回される。所定量が供給されると送りセンサ18の出力
信号に基づいて制御装置がワイヤ送り用モータ7aを停
止させるとともに捩り機構bを作動させるから、捩り駆
動用モータ7bが正方向回転してフック36がワイヤ2
の環状部位置に移動してワイヤ2の一部を把持し、スリ
ーブ26が正方向回転して環状部を捻回する。ワイヤ2
捩り時に負荷トルクが所定のトルク値に至ると、負荷ト
ルク検出機構cが作動し、これを捩りセンサ49が検出
して信号を出力する。この出力信号に基づいて制御装置
が捩り駆動用モータ7bを逆方向回転に切り換え、捩り
機構bが復帰作動してスリーブとともにフックが待機位
置に戻る。そして、捩り機構bが所定の待機位置にある
ことを戻り位置検出センサ38が検出して出力した信号
に基づいて制御装置が捩り駆動用モータ7bを停止させ
る。これによって結束動作のワンサイクルが終了する。
【0035】
【効果】上述のように、本発明に係るワンサイクル制御
装置によれば、起動スイッチの操作により、結束用ワイ
ヤの一定量の供給と、所定トルク値までの捩り軸の回転
及び捩り機構b部の初期位置復帰までを連続的に行なわ
せることが可能となる。しかも、負荷トルク検出機構に
より、被結束材の周囲に巻回させたワイヤを被結束材の
太さに関わりなく常に所定の負荷トルクまで捩り軸を回
転させることができるので、被結束材の径に関係なく同
じ結束強度を確保することができるとともに、モータの
無駄な駆動を回避して電力消費を節約することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結束機の中央縦断面図である。
【図2】上記結束機の横断面図である。
【図3】上記結束機の弯曲状ガイド部の拡大正面図であ
る。
【図4】図3のAーA線上の断面図である。
【図5】図3のBーB線上の断面図である。
【図6】図3のCーC線上の断面図である。
【図7】弯曲状ガイド部からのワイヤの排出態様説明図
である。
【図8】上記弯曲状ガイド部の拡大平面図である。
【図9】(a) (b) は上記結束機の捩り機構の要部の縦断
面図及び横断面図である。
【図10】(a) (b) はそれぞれ上記捩り機構の作動開始
時の正面図及び側面図である。
【図11】(a) (b) はそれぞれ上記捩り機構の正転時の
正面図及び側面図である。
【図12】(a) (b) はそれぞれ上記捩り機構の逆転開始
時の正面図及び側面図である。
【図13】(a) (b) はそれぞれ上記捩り機構におけるフ
ック開き時の正面図及び側面図である。
【図14】(a) (b) はそれぞれ上記捩り機構の戻り作動
時の正面図及び側面図である。
【図15】(a) (b) はそれぞれ上記捩り機構の初期位置
の正面図及び側面図である。
【図16】上記結束機の負荷トルク検出機構を示すとと
もに図1のDーD線に沿う断面図である。
【符号の説明】
a ワイヤ供給機構 b ワイヤ捩り機構 c 負荷トルク検出機構 2 ワイヤ 3 被結束材 5 起動スイッチ 7a ワイヤ送り用モータ 7b 捩り駆動用モータ 8 ワイヤ送り用ローラ 18 送りセンサ 38 戻り位置検出センサ 49 捩りセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 力 東京都中央区日本橋箱崎町6番6号 マ ックス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−9115(JP,A) 特開 昭56−84214(JP,A) 実公 昭51−35493(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤ送り用モータにより回転駆動された
    ワイヤ送り用ローラによって結束用のワイヤを被結束材
    の周囲に環状に巻回させるように案内する弯曲状ガイド
    部に連続供給するワイヤ供給機構と、捩り駆動用モータ
    によって正方向に回転駆動されたときに被結束材の周囲
    に巻回されたワイヤの環状部位置に移動したフックによ
    りその一部を把持して捻回し、逆方向に回転駆動された
    ときにワイヤを解放してフックを待機位置に退避させる
    ワイヤ捩り機構と、捩り駆動用モータとワイヤ捩り機構
    との間に配置されて捩り機構によるワイヤ捩り時に加え
    られる所定負荷トルクにより作動する負荷トルク検出機
    構と、ワイヤ送り用モータを作動させる手動操作可能な
    起動スイッチとを備えた結束機において、 上記ワイヤ送り用ローラの所定回転数を検出する送りセ
    ンサと、上記負荷トルク検出機構の作動を検出する捩り
    センサと、上記捩り機構が所定の待機位置にあることを
    検出する戻り位置検出センサとを有するとともに、制御
    装置によって上記送りセンサの出力信号に基づいてワイ
    ヤ送り用モータを停止させるとともに捩り駆動用モータ
    を正方向に回転駆動させ、上記捩りセンサの出力信号に
    基づいて捩り駆動用モータを逆方向回転駆動に切り換
    え、上記戻り位置検出センサの出力信号に基づいて捩り
    駆動用モータを停止させるように駆動制御することを特
    徴とする結束機のワンサイクル制御装置。
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