JP2020103970A - マットレス及び制御方法 - Google Patents

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栄太 平井
Eita Hirai
栄太 平井
篠藤 博憲
Hironori Shinofuji
博憲 篠藤
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Abstract

【課題】背上げ動作、膝上げ動作を行う場合に、利用者に自然な回旋動作を促すことにより、不快感を与えず、より快適な動作をするベッド装置等を提供すること。【解決手段】背上げ動作部135を制御する背上げ制御部130と、利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う肩動作部155と、利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う支点動作部165とを有しており、背上げの動作が行われる場合に、肩動作部155と、支点動作部165とのうち、右肩部と左大腿部とを持ち上げる又は左肩部と右大腿部とを持ち上げるように動作部が動作することで、回旋動作を実現できる。【選択図】図1

Description

本発明は、マットレス等に関する。
従来、電動ベッドにおいては、背上げ動作、膝上げ動作が可能である。しかし、背上げ動作や膝上げ動作中に発生するずれや圧迫により、利用者本人に痛みや違和感が発生してしまったり、正しくない姿勢となってしまう問題があった。
これらの課題を解決するために、色々なベッド機構やマットレス構造が発明されてきた。例えば、ずれを防止するとともに寝返り、着替え、飲食時の気道の確保、体を起こすこと、片麻痺の被介護者の肩落ちの修正などを容易にすることができ、傾動の自由度が高く、被介護者が快適な姿勢を保つことができるベッドの発明が開示されている。
特開2002−85481号公報
上述したように、ベッドの動作中に発生するずれや圧迫の解消を目的として、色々な発明がされているが、いずれも自然な起き上がり動作とは異なった動作であるため、利用者に対する違和感は解消することができなかった。
人間の自然の起き上がりには、回旋動作が必要であるが、従来のベッド装置では、そもそも回旋動作を意識して構成されていなかった。すなわち、背上げや膝上げを組み合わせることにより、ベッド装置(ボトム部)全体で起き上がりを補助するが、利用者は自分の身体が支持できず、無理な姿勢になってしまうといった問題点が生じていた。
上述した課題に鑑み、本発明が目的とするところは、背上げ動作、膝上げ動作を行う場合に、利用者に自然な回旋動作を促すことにより、不快感を与えず、より快適な動作をするマットレス等を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明のマットレスは、利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う第1の動作部と、利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う第2の動作部と、を有する動作部と、前記動作部のうち、右肩部と左大腿部とを持ち上げる又は左肩部と右大腿部とを持ち上げる動作部を動作させることで、回旋動作を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の制御方法は、利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う第1の動作部及び利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う第2の動作部を有する動作部と、を備えたマットレスにおける制御方法であって、前記動作部のうち、右肩部と左大腿部とを持ち上げる又は左肩部と右大腿部とを持ち上げる動作部をそれぞれ動作させることで、回旋動作を制御することを特徴とする。
また、本発明のマットレスは、利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う肩動作部と、利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う支点動作部と、一方の前記肩動作部を動作させて前記利用者の肩部を持ち上げ、併せて動作させた肩動作部と対角の位置にある支点動作部を動作させて、前記利用者の大腿部を持ち上げる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う第1の動作部と、利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う第2の動作部と、を有する動作部と、前記背上げの動作を行う場合に、前記動作部のうち、左右対称の位置の動作部を動作させることで、回旋動作を制御することができる。すなわち、利用者を背上げするときに、利用者の肩部と、大腿部とが左右対称に持ち上げられることとなり、利用者にたいして回旋動作を実現することができる。
これにより、利用者としては、圧迫感の少ない、より自然な起き上がりの動作を行うことができるようになる。
本実施形態のベッド装置における機能構成を説明するための図である。 本実施形態における肩動作部及び支点動作部を説明するための図である。 本実施形態における肩動作部及び支点動作部を説明するための図である。 本実施形態におけるメイン処理を説明するフローである。 本実施形態における第1実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における動作例を説明するための図である。 本実施形態における第1実施例の処理の一例を説明するためのフロー図である。 本実施形態における第2実施例の処理の一例を説明するためのフロー図である。 本実施形態における第2実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第3実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第3実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第3実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第3実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第4実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第4実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第5実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第5実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第6実施例のタイミングチャートである。 本実施形態における第6実施例のタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の実施形態の内容に本発明の内容が限定されるものではないことは勿論である。
[1.機能構成]
まず、本発明を適用したベッド装置1について、機能構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、ベッド装置1は、制御部100と、状態検出部110と、記憶部120と、操作入力部125と、背上げ制御部130と、膝上げ制御部140と、肩制御部150と、支点制御部160とを有して構成されている。
制御部100は、ベッド装置1の全体を制御するための機能部である。制御部100は、記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えばCPU(Central Process Unit)等により構成されている。
状態検出部110は、ベッド装置1の各状態を検出するための機能部である。例えばアクチュエータの状態や、エアセルの状態といった、ベッド装置1の状態を検出し、出力するための機能部である。なお、利用者の体重、体圧、心拍数等といった利用者の状態を検出することとしてもよい。
記憶部120は、ベッド装置1の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部120は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
操作入力部125は、ベッド装置1に対して各種動作を行うように操作入力を行うための機能部である。例えば、操作用リモコンといった、ベッド装置1に設けられても良いし、リンクされたスマートフォンといった、外部装置であっても良い。また、操作入力する手段としては、ハードウェアキーに限られず、ソフトウェアキーや、音声入力といった種々の手段が考えられる。
背上げ制御部130は、背上げ動作部135を制御する機能部であり、膝上げ制御部140は、膝上げ動作部145を制御するための機能部である。すなわち、背上げ制御部130が背上げ動作部135を制御することにより、背上げ動作、背下げ動作が行われる。同様に、膝上げ制御部140が膝上げ動作部145を制御することにより、膝上げ動作、膝下げ動作が行われる。
ここで、背上げ動作や膝上げ動作は単独で行われても良いし、連動して動作しても良い。単純な背上げ動作、膝下げ動作自体については、従来のベッド装置においても実現されているものであり、何れかの方法で実現出来れば良い。例えば、背上げ動作部135の一例として、アクチュエータといった駆動装置から、リンク機構を介して背ボトムを動かすことにより実現されても良いし、ベッドフレームを傾斜させることにより、相対的に背上げ動作を実現しても良い。
肩制御部150は、肩動作部155を制御するための機能部である。ここで、肩動作部155は、利用者の肩部近傍に設けられており、(片側の)肩及び/又は首部を持ち上げることを目的とする動作部である。肩動作部155は、利用者から見て左側(仰向け時に利用者の左手側)にあるL肩動作部155Lと、反対側の利用者から見て右側(仰向け時に利用者の右手側)にあるR肩動作部155Rとを有している。
支点制御部160は、支点動作部165を制御するための機能部である。ここで、支点制御部は、利用者に当接する部分をつくることにより、上半身の回旋が入ったときに、利用者の身体の動作の支点が下腿部の一部に作られるようにするために設けられるものである。すなわち、支点動作部165は、患者の大腿部又は臀部を持ち上げることとなる。
支点動作部165は、利用者から見て左側(仰向け時に利用者の左手側)にあるL支点動作部165Lと、反対側の利用者から見て右側(仰向け時に利用者の右手側)にあるR支点動作部165Rとを有している。
[2.肩動作部及び支点動作部]
ここで、肩動作部155と、支点動作部165とについて、図2及び図3を用いて具体的に説明する。図2(a)は、模式的に示したベッド装置1の斜視図を、図3は上面図を示している。また、ベッド装置1の頭側をH、足側をFとしたときに、右側をR、左側をLとして説明する。
ここで、肩動作部155は、左側に設けられたL肩動作部155L、右側に設けられたR肩動作部155Rから構成されており、支点動作部165は、左側に設けられたL支点動作部165L、右側に設けられたL支点動作部165Lから構成されている。
肩動作部155及び支点動作部165を実現する方法として、例えば以下のような場合が考えられる。
(1)ベッドの床部が分割されている場合(可動床により構成されている場合)
例えば、ボトムを構成する床部10がそれぞれ分割されており、それぞれの床が動く構成(可動床で構成されている)とする。そして、可動床に動力源(例えば、アクチュエータ)を設ける方法である。この場合、
(a)分割された可動床にそれぞれ動力源を設ける。
(b)動力源を肩側の可動床(肩動作部155)、大腿部側の可動床(支点動作部165)にそれぞれ1つずつ設ける。この場合、左右切替機構や、スイッチにより、左右の切替を行う。本実施形態において、回旋動作は、通常肩動作部155、支点動作部165について対角の位置にあるものを動作させる。すなわち、左右のうち1つ動作させれば良いため、このような構成でも良い。
(c)動力源を1つとし、カム機構とワイヤーとを各動作部に接続して動作させる。通常、肩動作部155と、支点動作部165とは、対角の位置にあるものが併せて動くことから、2つ動くタイミングが同じ場合には、このような構成としても良い。
(2)床部10の上に部分動作可能な機構を用いる場合
例えば、床部10の上(マットレス20との間)に、エアセルを載置し、背上げと同時にエアセルを膨らませることにより、肩動作部155、支点動作部165とを実現しても良い。なお、エアセルの代わりに、利用者の身体を持ち上げる機構を載せても良い。
(3)マットレス20の上又は内部に設ける場合
例えば、マットレス20の上に、エアセルで構成されるシート上の物を載置しても良い。すなわち、マットレス20と利用者との間にエアセルが設けられることになる。
また、マットレス20の内部にエアセルを設けても良い。背上げ動作の制御とマットレス制御とをリンクさせ、背上げとマットレスとの連動操作を行うことにより実現する。
例えば、エアセルを設けた状態を模式的に示したのが図2(b)である。床部10の上に、エアセルが載置されている。本図では、肩動作部として動作するエアセル156L、エアセル156Rが、支点動作部165として動作するエアセル166L、エアセル166Rが設けられている。エアセルが膨らむことにより、同様の動作・効果を実現することができる。
ここで、回旋動作時に用いる肩動作部155、支点動作部165は、自動で選択されても良いし、利用者が切り替え可能な構成としてもよい。すなわち、右側の肩部と、左側の大腿部(R肩動作部155R及びL支点動作部165L)とが動作するように設定しても良いし、逆に左側の肩部と、右側の大腿部(L肩動作部155L及びR支点動作部165R)とが動作するようにしてもよい。
これらの切替えは、例えば操作ボタンとして手元スイッチを設け、スイッチの切り替えにおいて自由に設定できても良いし、設定スイッチ等によってスタッフが切り替えることとしてもよい。また、患者の重心を検出し、適切な動作部を動作させる事としても良い。
[3.メイン処理]
つづいて、メイン処理について説明する。メイン処理は、図4に基づいて行われる処理である。すなわち、本実施形態において、背上げ操作が検出された場合には(ステップS102)、背上げ動作処理が実行される(ステップS104)。このとき、併せて回旋動作処理が実行される(ステップS106)。ここで、背上げ動作を行う処理のタイミングと、回旋動作の処理を行うタイミングについて、以下実施例として説明する。
[4.実施例]
[4.1 第1実施例]
まず、第1実施例の場合の肩動作部155と、支点動作部165との制御について、図5を用いて説明する。
図5は、背上げ動作部135、肩動作部155、支点動作部165との動作タイミングを説明する図である。縦軸は角度、横軸は時間を表している。具体的には、時間t100において、肩動作部155と、肩動作部155の対角側にある支点動作部165とが動作を開始する。
肩動作部155が動作すると、利用者の肩又は首部(又は両方)を持ち上げる動作が行われる。また、支点動作部165が動作すると、膝又は大腿部、臀部の一部に突起(膨らみ)が与えられることにより、利用者の身体が部分的に当接することとなる。
これにより、上半身の回旋が入った場合とき、利用者の身体の動作の支点が下腿部の一部に作られることとなり、自然な動きが実現できる。
具体的に説明すると、肩動作部155と、支点動作部165とは左右対称となる位置の動作部、対角となる部分が動作する。利用者の左側に位置するL肩動作部155Lが動作する場合には、右側の大腿部を支持するR支点動作部165Rが動作する。逆に、利用者の右側に位置するR肩動作部155Rが動作する場合には、左側の大腿部を支持するL支点動作部165Lが動作する。
本実施例においては、背上げ操作が検出されると、肩動作部155、支点動作部165が持ち上がる動作が行われる。利用者を支えるために、ボトムの一部(動作部)が持ち上がり、他の部分と比べて角度が形成される。この角度は、時間t100から、時間t102にかけて上昇する。なお、以下肩動作部155、支点動作部165が動作している場合は、左右対称の位置の動作部が動作しているものとして説明する。
そして、角度が上昇したところで、背上げ動作が開始される(時間t102)。このとき、肩動作部155、支点動作部165の角度(高さ)は一定となっている。例えば、このタイミングにおいて、肩動作部155や支点動作部165は10cm程度上昇していることになる。徐々に背上げ角度が上がっていくと、今度は肩動作部155、支点動作部165はフラットになるように動作が行われる。すなわち、時間t104から角度が減少し、時間t106の時点には、肩動作部155、支点動作部165の上昇がなくなり、フラットの状態となる。
例えば、時間t104のとき、背上げ動作部135により形成される背ボトムの背上げ角度はおよそ45度となっている。また、時間t106の状態では、背上げ角度はおよそ50度となっており、肩動作部155、支点動作部165による支持がなくとも、十分に患者を支えることが可能な角度となっている。
なお、これらの角度は一例であって、患者を支えることが可能な角度が含まれていることとなる。
本図では、背上げ自体は、時間t108まで行われているが、時間t106以降は十分に背ボトムで利用者が支えられていることから、各動作部の状態はフラットな状態となる。
この場合の、利用者の状態を示した図が図6である。図6に示すように、利用者の右側の肩が持ち上がり、患者の上半身において回旋動作が行われる。また、対角にある左大腿部近傍で支点が作られることにより、利用者が支持されることとなる。
つづいて、具体的な処理について、図7を用いて説明する。まず、背上げ操作が検出されると(ステップS152;Yes)、回旋動作が開始する(ステップS154)。回旋動作は、上述したように、肩動作部155と、対角にある支点動作部165とが動作することによって実行される。これにより、ボトム(床部)の一部が盛り上がることとなり、利用者を支持することが可能となる。
回旋動作が開始された後、背上げ動作が開始される(ステップS156)。ここで、背上げ動作が所定角度以上になった場合には(ステップS158;Yes)、回旋動作の終了処理がおこなわれる(ステップS160)。
ここで、回旋動作終了処理とは、現在回旋動作のために持ち上がっているボトムの一部を、再びフラットにする処理をいう。
ここで、背上げ操作の終了が行われるまで継続して処理が実行される(ステップS162;No→ステップS158)。すなわち、背上げ操作が行われている間は、背上げ動作が実行されているが、併せて回旋動作も行われている。そして、背上げ角度が所定の角度以上となった場合には、回旋動作が終了することとなる。
そして、背上げ操作が終了された場合には、背上げ動作を終了する(ステップS164)。なお、このとき、回旋動作が終了していない場合には、併せて回旋動作も終了する処理を実行する。
このように、本実施例の場合は、背上げ動作が開始する前に回旋動作が開始されることとなる。したがって、回旋動作により、患者にとって負担が少ない背上げ動作が行えることとなる。
[4.2 第2実施例]
続いて、第2実施例について説明する。第2実施例は、背上げと併せて膝ボトムが動作する場合の実施例である。
すなわち、背上げ制御部130が、背上げ動作部135を動作させて背上げ処理を行う前に、膝上げ制御部140が、膝上げ動作部145を動作させて膝上げ処理を行う。この場合の処理の流れを、図8に示す。図8は、第1実施例の図7の動作フローを置き換えたものであり、同一の処理は同一の符号を付して、その説明を省略する。
ステップS156の背上げ動作が開始される前に、膝上げ動作が開始される(ステップS172)。また、この膝上げ動作は、背上げ角度が所定角度以上になった場合に、膝上げ終了処理が実行される(ステップS174)。
ここで、膝上げを終了するタイミングは種々のタイミングが考えられる。例えば、タイミングの一例を図9に示す。図9では、肩動作部155、支点動作部165の回旋動作が行われた時間t152の後の時間t154から膝上げ動作が開始されている。この膝上げ動作が開始されるタイミングとしては、背上げ動作が開始するより前のタイミングで行われている。
また、終了時点は、回旋動作の終了タイミングである時間t158から時間t160おいて行われている。すなわち、時間t160以降は、膝ボトムと腰ボトムはフラットとなる。したがって、時間t162においても背上げが行われている以外はフラットとなる。
なお、この膝上げ動作部145のタイミングは一例であり、異なるタイミングであっても良い。すなわち、背上げ動作が行われるタイミングには、膝上げ動作が行われていれば患者を支えることができるためである。
例えば、膝上げ動作部145は上記のタイミングで終了動作を行わなくてもよい。すなわち、膝ボトムをフラットにせず、そのまま膝上げをしていても良い。
[4.3 第3実施例]
つづいて、背上げ動作処理と、回旋動作処理とのタイミングについて、以下タイミングを変えた実施例について説明する。第1実施例のタイミングチャートを、各実施例に置き換えたものである。
また、実施例毎に改めて図示しないが、タイミングチャートに基づいた動作タイミングに応じて、図7で示した処理を適宜変更すれば良い。
第2実施例について、図10のタイミングチャートを用いて説明する。第3実施例は、背上げ動作部135、肩動作部155、支点動作部165がそれぞれ略同一のタイミングで動作を開始する実施例である。
すなわち、背上げ動作部135、肩動作部155、支点動作部165が、時間t200において同時に実行される(なお、必ずしも同一時刻である必要は無く、多少の誤差があっても同じ効果が期待できる)。
そして、時間t202まで肩動作部155及び支点動作部165が動作する。また、終了タイミングも、背上げ動作が完了する時間t206でフラットになるように、時間t204から肩動作部155、支点動作部165が動作を開始している。
このように、背上げ動作部135、肩動作部155、支点動作部165の動作開始タイミングは種々の場合が考えられる。
例えば、図11に示すように、背上げ動作部135の背上げ動作が終わってから(時間t222)、肩動作部155、支点動作部165を下げても良い。すなわち、背上げ動作処理が先に終了し、その後に回旋動作処理が終了する。したがって、時間t222〜時間t224において、肩動作部155、支点動作部165がフラットになる動作が行われている間に、背上げ動作は行われていないことになる。
また、図12に示すように、回旋動作処理が実行されている途中で、背上げ動作処理が実行されてもよい。すなわち、時間t242で回旋動作処理が開始されたタイミングでは、背上げ動作処理は実行されていない。そして、回旋動作処理の途中(時間t244)で背上げ動作処理が開始される。
肩動作部155、支点動作部165の動作が一度終了時するタイミング(時間t246)では、背上げ動作部135は背上げ動作を行っているタイミングとなる。
また、図13に示すように、背上げ動作処理を先に開始し、背上げ動作処理が実行中に回旋動作処理が実行されても良い。例えば、時間t262で先に背上げ動作処理(背上げ動作部135の背上げ動作)が実行され、その後の時間t264において回旋動作処理が実行される。なお、この場合背上げ動作が行われるタイミングで回旋動作を行うことが好ましい。したがって、時間t262と時間t264と間はあまり大きな間隔ではない方がより効果が期待できる。
また、このとき、背上げ動作を一時停止してから回旋動作を行っても良い。例えば、背上げ動作部135が形成する背上げ角度がおよそ5度(時間t264)になると一度停止し、回旋動作を行う。ある程度肩動作部155、支点動作部165が上昇したタイミングで、再度背上げ動作を行うといった制御を行っても良い。
このように、本実施例では、背上げ動作処理(背上げ動作部135)と、回旋動作処理(肩動作部155、支点動作部165)とが、それぞれ異なるタイミングで処理が可能である。
[4.4 第4実施例]
つづいて、第4実施例について、図14のタイミングチャートを用いて説明する。第4実施例は、回旋動作処理のうち、肩動作部155と、支点動作部165との動作タイミングが異なる実施例である。
まず、支点動作部165が時間t300で動作を開始する。そして、支点動作部165の動作が開始された後の時間t302に、肩動作部155、背上げ動作部135の動作が開始している。
また、支点動作部165が時間t304で動作が停止するが、肩動作部155は時間t306で動作が停止する。したがって、再び動作が開始して、全ての動作が終了するのは、支点動作部165は時間t308、肩動作部155は時間t310である。
なお、支点動作部165、肩動作部155とは異なるタイミングで動作すれば良い。したがって、図13では、背上げ動作部135と、肩動作部155とは、時間t302、時間t310で同じタイミングで動作しているが、異なるタイミングであっても良い。
また、支点動作部165と、肩動作部155とは同じタイミングで終了しても良い。例えば、支点動作部165も、時間t310に終了するように動作しても良い。
なお、回旋動作を行う場合、まず利用者の身体を支持する為の支点を作ってから回旋動作を行うことが好ましい。したがって、支点動作部165が先に動作することでより高い効果が期待できる。
なお、利用者の身体を支持出来れば良いため、例えば図15のような動作の場合は同じ効果が期待できる。すなわち、時間t350において肩動作部155を動作させるが、利用者にとって負担を感じない角度で一度停止する(時間t352)。そして、時間t354から支点動作部165を動作させることで、利用者の支点が作られた時点から、本格的に肩動作部155を動作させる(時間t356)。
このように、肩動作部155、支点動作部165については、タイミングを変えたとしても同じような効果が期待できる。
[4.5 第5実施例]
つづいて第5実施例について図16のタイミングチャートを用いて説明する。第5実施例は、背上げ動作処理が途中で終了した場合の実施例である。
まず、時間t402において、背上げ動作処理(背上げ動作部135)、回旋動作処理(肩動作部155、支点動作部165)が実行される。この後、例えば時間t404で背上げ動作が終了した場合、回旋動作も終了するように制御が行われる。
すなわち、時間t404で背上げ動作部135の動作が停止した場合、時間t404から時間t406にかけて、肩動作部155及び支点動作部165がフラットとなるように制御される。すなわち、回旋動作処理が終了するように制御されることとなる。
なお、図16では、説明の都合上時間t404から回旋動作処理が終了することとしているが、所定時間経過後に終了することとしても良い。例えば、図17に示すように、時間t404から、肩動作部155及び支点動作部165は停止しているが、時間t410からフラットになるように動作が行われる。これにより、背上げ動作部135の動作が、単なる一時停止だったのか、終了だったのかを時間に基づいて判定しているためである。
なお、この場合、時間ではなく、例えば利用者による操作指示といった方法であっても良いことは勿論である。
[4.6 第6実施例]
つづいて第6実施例について図18のタイミングチャートを用いて説明する。第6実施例は、背上げ動作処理として、逆の動作、すなわち背下げ動作の場合について説明するための実施例である。
図18示すように、まず時間t502から背下げ動作が実行されている。すなわち、背上げ動作部135が動作することで、背角度が小さくなっていく。このとき、併せて回旋動作処理が実行される。
具体的には、時間t502から時間t504にかけて肩動作部155及び支点動作部165が動作し、回旋動作が行われる。そして、背上げ動作部135の動作が終了する(背角度が略0度)になるタイミングである時間t508において、回旋動作処理も終了する。すなわち、時間t506から時間t508にかけてフラットになる動作が行われる。
本実施例に示したように、背下げ動作の場合は、背下げ動作が完了する(背角度が略0度になる)タイミングで、肩動作部155及び支点動作部165の動きによって回旋動作が行われるのが好ましいこととなる。
なお、第6実施例において説明した背下げ動作において、背上げ動作部135、肩動作部155及び支点動作部165の動作タイミングについては、第1実施例から第5実施例までの動作を適宜組み合わせても良い。
例えば、図19に示したように、背下げ動作のタイミングと、回旋動作のタイミングとがずれていても良い。例えば、時間t522において背下げ動作が行われるが、回旋動作が行われるタイミングは時間t524となっている。
また、終了するタイミングも、背下げ動作が終了するタイミングである時間t526では、回旋動作は完了しておらず、その後である時間t528で動作が完了している。
[5.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
また、上述して説明した実施例は、適宜組み合わせて実行してもよい。例えば、図16においては、時間t402において背上げ動作部135、肩動作部155及び支点動作部165が動作を開始しているが、例えば図12と組み合わせて、動作の開始時のタイミングはずれている場合でも、適用可能なことは勿論である。
1 ベッド装置
10 床部
20 マットレス
100 制御部
110 状態検出部
120 記憶部
125 操作入力部
130 背上げ制御部
135 背上げ動作部
140 膝上げ制御部
145 膝上げ動作部
150 肩制御部
155 肩動作部
155L L肩動作部
155R R肩動作部
160 支点制御部
165 支点動作部
165L L支点動作部
165R R支点動作部

Claims (7)

  1. 利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う第1の動作部と、利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う第2の動作部と、を有する動作部と、
    前記動作部のうち、右肩部と左大腿部とを持ち上げる又は左肩部と右大腿部とを持ち上げる動作部を動作させることで、回旋動作を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするマットレス。
  2. 前記制御部は回旋動作を制御する際に、前記第1の動作部と、前記第2の動作部との動作タイミングが異なることを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記制御部は回旋動作を制御する際に、前記第2の動作部を持ち上げる動作を行った後
    に、前記第1の動作部を持ち上げる動作を行うことを特徴とする請求項2に記載のマットレス。
  4. 前記制御部は回旋動作を制御する際に、第1の動作部と、前記第2の動作部との動作タイミングが同じであることを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  5. 前記第1の動作部及び前記第2の動作部は、エアセルであることを特徴とする請求項1から4のうち何れか一項に記載のマットレス。
  6. 利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う第1の動作部及び利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う第2の動作部を有する動作部と、を備えたマットレスにおける制御方法であって、
    前記動作部のうち、右肩部と左大腿部とを持ち上げる又は左肩部と右大腿部とを持ち上げる動作部をそれぞれ動作させることで、回旋動作を制御することを特徴とする制御方法。
  7. 利用者の左右の肩部近傍に設けられ、利用者の肩部を持ち上げる動作を行う肩動作部と、
    利用者の左右の大腿部近傍に設けられ、利用者の大腿部又は臀部を持ち上げる動作を行う支点動作部と、
    一方の前記肩動作部を動作させて前記利用者の肩部を持ち上げ、併せて動作させた肩動作部と対角の位置にある支点動作部を動作させて、前記利用者の大腿部を持ち上げる制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とするマットレス。
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