JP2020103600A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】個々の遊技機の消費遊技球数を管理できる遊技機を提供すること。【解決手段】演出制御用マイコン101は、アウト口センサ19aから出力される信号に基づいて、アウト口19に入球して消費されたアウト遊技球数122を計測する(S121、S123)。演出制御用マイコン101は、計測したアウト遊技球数122と、上限値とを比較する(S124)。演出制御用マイコン101は、アウト遊技球数122が上限値以上になると、報知処理を行う(S125)。【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来、廃棄する遊技機を管理するために、バーコードを表示した廃棄用ラベルを遊技機に貼り付ける技術がある(例えば、特許文献1など)。特許文献1の廃棄商品管理システムでは、遊技機のメーカー、製造番号などをバーコード化し管理している。
特開平11−349104号公報
遊技機は、累積の遊技時間が長くなればなるほど、所謂電チューやハンドルなどの部材の劣化が進む。累積の遊技時間は、遊技中に消費した遊技球数に比例する。このため、個々の遊技機における消費した遊技球数の管理が重要となる。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために創出されたものであって、個々の遊技機の消費遊技球数を管理できる遊技機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の遊技機は、消費した遊技球の数である消費遊技球数を取得する消費遊技球数取得手段と、前記消費遊技球数取得手段により取得した前記消費遊技球数を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて報知を行う報知手段と、を備える。
本発明の遊技機では、消費された消費遊技球数を取得し、その消費遊技球数を判断する。そして、遊技機は、判断結果に応じて報知を行う。このため、遊技場(ホールなど)の店員等は、遊技機の報知内容を確認することで、各遊技機の消費遊技球数の判断結果を知ることができる。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられた演出ボタン及び操作ボタンの斜視図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられた主制御基板及び周辺機器の電気的構成を示すブロック図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられたサブ制御基板及び周辺機器の電気的構成を示すブロック図である。 演出表示装置に表示する設定画面を示す図である。 メーカー保証切れ表示を行った設定画面を示す図である。 演出制御用マイコンが実行するサブ側主制御処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが図7に示すサブ側主制御処理において実行する10msタイマ割込処理のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る遊技機について図を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機の各部の方向を説明する場合は、そのパチンコ遊技機と対向して遊技を行う遊技者から見た方向を基準とする。具体的には、パチンコ遊技機の各部の左右方向及び上下方向は、遊技者から見た左右方向及び上下方向とする。また、遊技者に近づく方向を前方とし、遊技者から遠ざかる方向を後方とする。
[パチンコ遊技機の主要構成]
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技機枠16を備える。遊技機枠16は、前方側から順に、前面枠18、内枠(図示せず)、外枠(図示せず)によって構成される。前面枠18は、ハンドル4と、打球供給皿(上皿ともいう)24と、余剰球受皿(下皿ともいう)25と、演出レバー6と、スピーカ8,8と、演出ボタン9と、左サイドランプ23aと、右サイドランプ23bとを備えている。
ハンドル4は、前面枠18のうち右下に設けられている。ハンドル4は、タッチスイッチ92(図3)と、発射レバー4aと、発射停止ボタン4bとを備えている。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力するものであり、ハンドル4を握った遊技者の右手が触れる部分に配置されている。発射レバー4aは、遊技球の発射強度を調整するためのものであり、ハンドル4に回動可能に設けられている。発射停止ボタン4bは、遊技球が発射されているときに遊技球の発射を停止するためのものであり、ハンドル4を握った右手の親指により操作可能な位置に設けられている。打球供給皿(上皿ともいう)24は、前面枠18のうち中央下側に設けられている。打球供給皿24は、発射装置90(図3)に供給する遊技球を貯留するためのものである。打球供給皿24は、貸球払出装置80(図3)及び賞球払出装置400(図3)から払出された遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿ともいう)25は、前面枠18のうち打球供給皿24の下方に設けられている。余剰球受皿25は、打球供給皿24の貯留可能数を超えた遊技球を貯留する。
演出ボタン9は、例えば、プッシュオン式のボタンスイッチである。図2は、演出ボタン9及び操作ボタン24aを拡大して示している。図2に示すように、前面枠18のうち打球供給皿24の上方を覆おうカバーには、演出ボタン9及び操作ボタン24aが設けられている。演出ボタン9には、演出ボタンランプ9c(図4)が内蔵されている。操作ボタン24aは、パチンコ遊技機1に対する操作入力を行うものである。例えば、遊技者は、操作ボタン24aを操作することで、パチンコ遊技機1に係わる情報の確認などを行うことができる。また、遊技場(ホールなど)の店員等は、操作ボタン24aを操作することで、パチンコ遊技機1に対する設定を行うことができる。
また、前面枠18のうち余剰球受皿25の左方、つまり、前面枠18のうち下側の左端寄りには、演出レバー6が設けられている。遊技者や遊技場の店員等は、演出レバー6を握って操作することで、演出レバー6を回転させたり、前後に移動させたりできる。また、前面枠18のうち、左側には左サイドランプ23aが設けられており、右側には右サイドランプ23bが設けられている。また、スピーカ8は、前面枠18のうち上部の左右の隅部にそれぞれ設けられている。
また、パチンコ遊技機1は、遊技盤2と、ガラス板5と、演出表示装置7とを備える。遊技盤2は、パチンコ遊技機1の略中央、つまり、遊技者の顔と略正対する位置に配置されている。演出表示装置7は、遊技盤2の後側に配置されており、その画面が遊技盤2の略中央から露出している。遊技盤2は、固定入賞装置10と、第1大入賞装置30と、第2大入賞装置40と、ゲート12と、普通可変入賞装置(電チューともいう)20と、一般入賞口13と、表示器類50と、レール部材17とを備える。
遊技盤2の盤面には、遊技球が流下(転動)する遊技領域3が形成されている。遊技領域3は、演出表示装置7の画面の左方に形成された左遊技領域3Aと、演出表示装置7の画面の右方に形成された右遊技領域3Bとを有する。遊技盤2の盤面には、遊技球の流下方向を変化させるための複数の遊技釘(図示せず)が打ち込まれている。遊技盤2の盤面の前方は、透明のガラス板5によって覆われている。また、遊技盤2の複数箇所には、盤ランプ2a(図4)が設けられている。
固定入賞装置10は、遊技盤2のうち下側の略中央に配置されている。固定入賞装置10は、遊技球が1個ずつ入賞(入球)可能な第1始動口11を有する。ゲート12は、右遊技領域3Bに配置されており、右遊技領域3Bを流下する遊技球が通過可能に構成されている。普通可変入賞装置20は、右遊技領域3Bのうちゲート12の下方に配置されている。普通可変入賞装置20の可動部材21は、回動可能に構成されており、第2始動口22を開閉する。第1大入賞装置30は、遊技盤2のうち固定入賞装置10の右方に配置されており、第2大入賞装置40は、第1大入賞装置30の上側に配置されている。第1大入賞装置30は、第1大入賞口32を開閉する第1開閉部材31を備えており、第2大入賞装置40は、第2大入賞口42を開閉する第2開閉部材41を備える。第2大入賞装置40の内部には、第2大入賞口42に入賞した遊技球が通過可能な領域である特定領域(図示せず)及び非特定領域(図示せず)が形成されている。また、第2大入賞装置40の内部には、第2大入賞口42に入賞した遊技球を特定領域または非特定領域に振り分ける振分部材(図示せず)と、この振分部材を駆動する振分部材ソレノイド42d(図3)とが設けられている。
表示器類50は、遊技盤2のうち遊技領域3の外側であって第1大入賞装置30の下方に設けられている。表示器類50は、第1特別図柄(第1特図ともいう)を変動表示する第1特別図柄表示器と、第2特別図柄(第2特図ともいう)を変動表示する第2特別図柄表示器と、普通図柄(普図ともいう)を変動表示する普通図柄表示器とを備える。さらに、表示器類50は、第1特別図柄表示器の作動保留の記憶数を表示する第1特図保留表示器と、第2特別図柄表示器の作動保留の記憶数を表示する第2特図保留表示器と、普通図柄表示器の作動保留の記憶数を表示する普図保留表示器とを備える。以下、第1特別図柄及び第2特別図柄に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄という。また、第1特別図柄表示器及び第2特別図柄表示器に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄表示器という。
本実施形態では、表示器類50の第1及び第2特別図柄表示器は、複数(例えば、8個)のLEDを点灯又は消灯させ特別図柄を表示する。また、普通図柄表示器は、複数(例えば、2個)のLEDを点灯又は消灯させ普通図柄を表示する。遊技球がゲート12を通過すると、当たりか否かを判定する普通図柄の抽選が実行され、普通図柄表示器が普通図柄を変動表示する。そして、普通図柄表示器は、普通図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄を確定表示する。普通図柄表示器が確定表示した普通図柄が、当たりを示す普通図柄であった場合は、普通可変入賞装置20が作動して可動部材21が開閉し、第2始動口22が開閉する。
また、遊技球が第1始動口11に入賞すると大当たりか否かを判定する大当たり判定が実行され、第1特別図柄表示器が第1特別図柄を変動表示する。第1特別図柄表示器は、第1特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第1特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第1特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、大当たりが発生し、第1大入賞装置30が作動して第1開閉部材31が開閉し、第1大入賞口32が開閉する。表示器類50の第1特別図柄表示器が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口11に入賞したときは、その入賞を契機とする第1特別図柄表示器の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第1特図保留表示器によって表示される。以下、第1特別図柄表示器の作動保留の記憶数を第1特図保留数という。
また、遊技球が第2始動口22に入賞すると大当たり判定が実行され、表示器類50の第2特別図柄表示器が第2特別図柄を変動表示する。そして、第2特別図柄表示器は、第2特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第2特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第2特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、大当たりが発生し、第2大入賞装置40が作動して第2開閉部材41が開閉し、第2大入賞口42が開閉する。第2特別図柄表示器が第2特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第2始動口22に入賞したときは、その入賞を契機とする第2特別図柄表示器の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第2特図保留表示器によって表示される。以下、第2特別図柄表示器の作動保留の記憶数を第2特図保留数という。また、第1特図保留数及び第2特図保留数に共通の事項を説明する場合は、単に特図保留数という。また、最初のラウンドから最終ラウンドが終了するまでの遊技を大当たり遊技という。また、大当たり判定において大当たりと判定された場合は、大当たりの種類が抽選により決定される。大当たりの種類によって、開閉する大入賞口(第1大入賞口32及び第2大入賞口42の一方または両方)、大入賞口の開口期間、実行可能な最大ラウンド数などが異なる。
パチンコ遊技機1には、大当たり判定において大当たりと判定される確率(以下、大当たり確率という)として、通常確率と、通常確率よりも高い高確率とが設定されている。以下、大当たり確率が通常確率に設定されている遊技状態を通常確率状態といい、大当たり確率が高確率に設定されている遊技状態を高確率状態という。パチンコ遊技機1では、大当たり遊技中に第2大入賞口42に入賞した遊技球が、前述した特定領域を通過(V入賞)すると、大当たり遊技が終了した後の遊技状態が高確率状態に移行する。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機1は、いわゆるV確機と呼ばれる機種である。
一般入賞口13は、遊技盤2のうち固定入賞装置10の左方に配置されている。レール部材17は、遊技盤2の周囲に沿って配置されている。レール部材17は、発射装置90(図3)によって発射された遊技球を遊技領域3に案内する。遊技盤2の下部中央には、どこにも入賞しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が開口している。演出表示装置7は、演出画像、メッセージ画像、デモンストレーション画像などの動画像及び静止画像を表示する。演出表示装置7は、演出画像として、演出図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示する。本実施形態では、演出図柄は、例えば、1〜9の算用数字を表した図柄である。本実施形態では、演出表示装置7が演出図柄を変動表示する領域として、左から順に、左演出図柄表示領域、中演出図柄表示領域、右演出図柄表示領域が設定されている。左演出図柄表示領域では左演出図柄9Lが、中演出図柄表示領域では中演出図柄9Cが、右演出図柄表示領域では右演出図柄9Rがそれぞれ変動表示される。以下、左演出図柄表示領域、中演出図柄表示領域及び右演出図柄表示領域に共通の事項を説明する場合は、単に演出図柄表示領域という。
本実施形態の各演出図柄の主な変動パターンは、例えば、演出図柄が表す数字が昇順となるように画面の上から下に移動する変動パターン、つまり、縦方向にスクロールする変動パターンである。演出表示装置7は、例えば、液晶表示装置である。なお、演出表示装置7として、有機EL表示装置、ドットマトリクスLEDを使った表示装置などを用いることもできる。演出表示装置7は、各演出図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示し、特別図柄が確定表示されると同時に各演出図柄を確定表示し、大当たり判定結果を表示する。
以下、演出表示装置7が特別図柄と同期させて変動表示する演出図柄及び他の画像などから成る画像を変動演出パターンという。変動演出パターンは、特図変動パターンの変動表示と同期して変動表示され、特別図柄表示器の作動保留が発生した場合は、演出表示装置7の作動も保留される。演出表示装置7には、第1演出保留表示領域51Bと、第2演出保留表示領域52Bとが設定されている。遊技者は、第1演出保留表示領域51Bに表示される演出保留画像を見ることにより、第1特図保留数を知ることができるとともに、第2演出保留表示領域52Bに表示される演出保留画像を見ることにより、第2特図保留数を知ることができる。
[パチンコ遊技機の主な電気的構成]
次に、パチンコ遊技機1の主な電気的構成について図3及び図4を参照しつつ説明する。パチンコ遊技機1は、主制御基板60(図3)と、払出制御基板73(図3)と、サブ制御基板100(図4)と、画像制御基板200(図4)とを備えている。図3に示すように、主制御基板60には、遊技制御用ワンチップマイコン(以下、遊技制御用マイコンという)61が実装されている。遊技制御用マイコン61は、CPU62と、ROM63と、RAM64と、入出力回路65とを備えている。CPU62は、入賞の検出、大当たり判定、各種乱数の更新などを実行する。ROM63には、CPU62が実行するコンピュータプログラムの他に、大当たり判定テーブル、リーチ判定テーブル、特図変動パターン選択テーブル、大当たり種別判定テーブルなどの各種のテーブルTA1が記憶されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数など、各種の判定(抽選)にて使用する乱数を発生する。
RAM64は、CPU62がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリなどとして使用される。RAM64には、遊技球が第1始動口11に入賞したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数及び変動パターン乱数が記憶される。表示器類50の第1特別図柄表示器が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口11(図1)に入賞したときは、その入賞に起因する第1特別図柄の変動表示は一旦保留(作動保留)され、その入賞に起因して取得された大当たり乱数などはRAM64に記憶される。同様に、RAM64には、遊技球が第2始動口22(図1)に入賞したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数及び変動パターン乱数が記憶される。また、RAM64には、遊技球がゲート12(図1)を通過したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した普通当たり乱数(普通図柄が当たりか否かを判定(抽選)するための乱数)が記憶される。表示器類50の普通図柄表示器が普通図柄を変動表示しているときに遊技球がゲート12を通過したときは、その通過に起因する普通図柄表示器の作動は一旦保留(作動保留)され、その通過に起因して取得された普通当たり乱数はRAM64に記憶される。
また、入出力回路65は、主制御基板60に接続された各基板などとの間でデータの送信又は受信を行う。また、主制御基板60には、RAMクリアスイッチ66が搭載されている。パチンコ遊技機1は、RAMクリアスイッチ66が押下された状態で起動すると、RAM64及びサブ制御基板100のRAM120(図4)を初期化する。また、主制御基板60には、表示器類50が電気的に接続されている。さらに、主制御基板60には、中継基板74を介して第1始動口センサ11aと、第2始動口センサ22aと、ゲートセンサ12aと、第1大入賞口センサ32aと、第2大入賞口センサ42aと、特定領域センサ42bと、非特定領域センサ42cと、一般入賞口センサ13aと、電チューソレノイド20aと、第1大入賞口ソレノイド30aと、第2大入賞口ソレノイド40aと、振分部材ソレノイド42dとが電気的に接続されている。
第1始動口センサ11aは、第1始動口11(図1)の直下に設けられており、遊技球が第1始動口11に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第2始動口センサ22aは、第2始動口22(図1)の直下に設けられており、遊技球が第2始動口22に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。ゲートセンサ12aは、ゲート12(図1)のうち遊技球の通過領域に設けられており、遊技球がゲート12を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第1大入賞口センサ32aは、第1大入賞口32(図1)の直下に設けられており、遊技球が第1大入賞口32に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第2大入賞口センサ42aは、第2大入賞口42(図1)の直下に設けられており、遊技球が第2大入賞口42に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。特定領域センサ42bは、第2大入賞口42(図1)の内部の特定領域内に設けられており、遊技球が特定領域を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。非特定領域センサ42cは、第2大入賞口42(図1)の内部の非特定領域に設けられており、遊技球が非特定領域を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。一般入賞口センサ13aは、一般入賞口13(図1)の直下に設けられており、遊技球が一般入賞口13に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。
また、図4に示すように、サブ制御基板100には、アウト口センサ19aが電気的に接続されている。アウト口センサ19aは、アウト口19(図1)の直下に設けられており、遊技球がアウト口19に入球したことを示す信号をサブ制御基板100へ出力する。これにより、サブ制御基板100(演出制御用マイコン101)は、アウト口センサ19aから出力される信号に基づいて、アウト口19に入球して消費された遊技球の数(以下、アウト遊技球数という場合がある)を計測できる。サブ制御基板100は、計測したアウト遊技球数122を、ROM110に記憶する。アウト口センサ19aは、本発明の消費遊技球数取得手段の一例である。
図3に戻り、電チューソレノイド20aは、普通可変入賞装置20の可動部材21(図1)を開閉駆動する。第1大入賞口ソレノイド30aは、第1大入賞装置30の第1開閉部材31(図1)を開閉駆動する。第2大入賞口ソレノイド40aは、第2大入賞装置40の第2開閉部材41(図1)を開閉駆動する。振分部材ソレノイド42dは、第2大入賞装置40の内部に設けられた振分部材を駆動する。
また、主制御基板60には、払出制御基板73を介して貸球払出装置80と、カードユニット76と、賞球払出装置400とが電気的に接続されている。カードユニット76は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられており、プリペイドカードに対して残高の読取りや書き込みなどを行う。貸球払出装置80は、球貸モータ81と、球貸センサ82とを備えている。球貸モータ81は、貸球としての遊技球を払出す部材を駆動し、球貸センサ82は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を、払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、貸球払出装置80が払出した貸球数を計数する。カードユニット76に挿入されたプリペイドカードに、払出可能な最小残高以上の残高が記録されているときに、球貸ボタン(図示せず)が操作されると、貸球払出装置80が作動し、最小単位個数の貸球が打球供給皿24に払出される。
賞球払出装置400は、賞球モータ401と、賞球センサ402とを備えている。賞球モータ401は、賞球としての遊技球を払出す部材を駆動し、賞球センサ402は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を、払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、賞球払出装置400が払出した賞球数を計数する。
また、主制御基板60には、払出制御基板73、発射制御回路75を介して発射装置90が電気的に接続されている。発射装置90は、発射モータ91と、タッチスイッチ92と、発射ボリューム93と、発射口センサ94を備えている。発射モータ91は、遊技球を打撃して発射する打撃槌(図示せず)を駆動する。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力する。発射ボリューム93は、発射レバー4a(図1)の回転量に応じて、上記打撃槌が遊技球を打撃する強度を調節する。発射口センサ94は、レール部材17(図1)に設けられている。発射口センサ94は、レール部材17から遊技領域3へ遊技球が入球されたこと、即ち、発射装置90によって発射された遊技球が遊技領域3内に入ったことを示す信号を主制御基板60へ出力する。これにより、主制御基板60は、発射口センサ94から出力される信号に基づいて、発射装置90により発射され遊技領域3内で消費された遊技球の数(以下、発射遊技球数という場合がある)を計測できる。主制御基板60は、計測した発射遊技球数123の値を、コマンド等に含めて、演出制御用マイコン101へ通知することができる。従って、演出制御用マイコン101は、主制御基板60から受信したデータに基づいて発射遊技球数123(図4)を取得することができる。主制御基板60は、取得した発射遊技球数123を、ROM110に記憶する。発射口センサ94は、本発明の消費遊技球数取得手段の一例である。
また、パチンコ遊技機1は、電源基板70を備えている。電源基板70は、主制御基板60及び払出制御基板73に電力を供給する。また、電源基板70は、払出制御基板73に電気的に接続された各装置に対して、払出制御基板73を介して電力を供給する。また、電源基板70は、中継基板74に電気的に接続された各センサ及びソレノイドに対して、主制御基板60から中継基板74を介して電力を供給する。また、電源基板70は、主制御基板60に電気的に接続された表示器類50に対して、主制御基板60を介して電力を供給する。また、電源基板70は、サブ制御基板100に対して電力を供給する(図3、図4の「B」)。電源基板70には、バックアップ電源回路71が設けられている。バックアップ電源回路71は、パチンコ遊技機1に対して外部から電力が供給されていない場合に、主制御基板60のRAM64やサブ制御基板100のRTC124などに対して情報の保持に必要な電力を供給する。バックアップ電源回路71としては、コンデンサや内臓電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。電源基板70には、電源基板70へ電力を供給する主電源をオンオフするための電源スイッチ72が電気的に接続されている。
また、主制御基板60は、サブ制御基板100(図4)に対して各種コマンドを送信する(図3、図4の「A」)。主制御基板60は、コマンドをサブ制御基板100へ送信することはできるが、サブ制御基板100は、主制御基板60へコマンドを送信することができない。つまり、主制御基板60とサブ制御基板100との通信は、主制御基板60からサブ制御基板100へ送信することのみが可能な単方向通信となっている。
図4に示すように、サブ制御基板100には、演出制御用ワンチップマイコン(以下、演出制御用マイコンという)101が実装されている。演出制御用マイコン101は、CPU102と、ROM110と、RAM120と、入出力回路103とを備えている。CPU102は、遊技に伴って演出を制御する。ROM110には、CPU102が演出を制御するためのコンピュータプログラムの他に、変動演出パターン選択テーブルなどの各種のテーブルTA4が記憶されている。RAM120は、CPU102がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。
RAM120は、主制御基板60から出力される第1始動入賞コマンドなどを記憶する。第1始動入賞コマンドは、遊技球が第1始動口11に入賞したことを契機として、遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数及びリーチ乱数を含むコマンドである。また、RAM120は、主制御基板60から出力される第2始動入賞コマンドなどを記憶する。第2始動入賞コマンドは、遊技球が第2始動口22に入賞したことを契機として、遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数及びリーチ乱数を含むコマンドである。入出力回路103は、サブ制御基板100に接続された各基板などとの間でデータの送信または受信を行う。
図4に示すように、サブ制御基板100には、画像制御基板200が電気的に接続されている。画像制御基板200には、画像制御用CPU202と、VDP(Video Display Processor)201と、制御用ROM203と、制御用RAM204と、CGROM(Character Generator Read Only Memory)205と、VRAM(Video Random Access Memory)206とが実装されている。画像制御用CPU202は、変動演出パターン、ボタン演出画像及び予告演出画像などの演出画像を表示するよう演出表示装置7を制御する。また、画像制御用CPU202は、後述するホールコード入力画面(図5参照)を表示するように演出表示装置7を制御する。制御用ROM203には、画像制御用CPU202が演出表示装置7を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。制御用RAM204は、画像制御用CPU202がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。CGROM205には、演出表示装置7が画像を表示するための画像データ(演出画像やホールコード入力画面の画像データ)が記憶されている。VDP201は、例えば、画像制御用CPU202によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM205から画像データを読み出し、その読出した画像データをVRAM206内の展開領域に展開する。そして、VDP201は、VRAM206内に展開した画像データを合成し、その合成した画像データをVRAM206内のフレームバッファに記憶する。そして、VDP201は、VRAM206内のフレームバッファに記憶した画像データをRGB信号に変換して演出表示装置7に出力する。これにより、演出表示装置7は演出画像を表示する。
また、サブ制御基板100には、ランプ制御基板79を介して左サイドランプ23a、右サイドランプ23b、盤ランプ2a、演出ボタンランプ9cが電気的に接続されている。演出制御用マイコン101は、ROM110に記憶されているデータを用いて各ランプの発光態様を決める発光パターンデータを作成し、その発光パターンデータをランプ制御基板79に送信する。そして、ランプ制御基板79は、受信した発光パターンデータに従って各ランプの発光制御を行う。
サブ制御基板100には、音声制御基板78を介して各スピーカ8が電気的に接続されている。音声制御基板78には、音声制御用CPU(図示せず)と、音声データROM(図示せず)と、音声合成回路(図示せず)と、アンプ(図示せず)とが搭載されている。音声データROMには、各スピーカ8が音楽や効果音などの音を出力するための音声データが記憶されている。音声制御用CPUは、サブ制御基板100から受信したコマンドに基づいて音声データROMから音声データを読出し、その読出した音声データを音声合成回路に出力する。音声合成回路は、入力した音声データを合成するとともに、その合成した合成音声データをアナログの音声信号に変換してアンプに出力する。アンプは、入力した音声信号を増幅して各スピーカ8に出力する。そして、各スピーカ8は、入力した音声信号により示される音を出力する。
また、サブ制御基板100には、演出ボタン検出スイッチ9aと、演出レバー検出スイッチ6j、操作ボタン検出スイッチ6kが電気的に接続されている。演出ボタン検出スイッチ9aは、演出ボタン9が押圧操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力する。演出レバー検出スイッチ6jは、演出レバー6が押込操作された、あるいは回転操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力する。操作ボタン検出スイッチ6kは、操作ボタン24a(図2参照)を操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力する。また、サブ制御基板100には、演出レバー駆動モータ6dが電気的に接続されている。演出レバー駆動モータ6dは、演出レバー6を振動、回転、スライド移動等させる部材である。演出制御用マイコン101は、演出に合わせて演出レバー6を回転等させる。
また、サブ制御基板100には、リアルタイムクロック(RTC)124が実装されている。RTC124は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測するものである。RTC124は、例えば、外部の電源装置からパチンコ遊技機1へ電力が供給されているときにはその電力によって動作し、外部の電源装置から電力が供給されていないときには、電源基板70が備えるバックアップ電源回路71から供給される電力によって動作する。このため、RTC124は、パチンコ遊技機1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC124へ電力を供給するバックアップ電源回路をサブ制御基板100に設けてもよい。
[ホールコード入力画面]
次に、上記したパチンコ遊技機1の設定操作について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機1は、例えば、所定の条件に基づいて、パチンコ遊技機1に対する設定を行う設定画面を表示する。設定画面を表示させる所定の条件は、特に限定されない。例えば、所定の条件は、演出ボタン9、演出レバー6、操作ボタン24a等に対する操作入力の内容でも良い。例えば、演出制御用マイコン101は、パチンコ遊技機1の電源を投入した後、所定時間内に演出ボタン9を複数回連続して押下されたことを検出すると、設定画面を演出表示装置7に表示しても良い。あるいは、所定の条件は、ROM110,63の設定を初期化された条件でも良い。例えば、演出制御用マイコン101はROM63の設定を初期化されたことを検知すると、次のパチンコ遊技機1の起動時に設定画面を表示しても良い。あるいは、所定の条件は、電源を投入されていない期間でも良い。例えば、演出制御用マイコン101は、前回の電源断から1週間以上経過しているか否かを判断し、1週間以上経過している場合には、パチンコ遊技機1の起動時に設定画面を表示しても良い。また、パチンコ遊技機1は、上記した複数の条件を組み合わせて設定画面の表示の有無を決定しても良い。また、設定画面を表示する処理の主体は、演出制御用マイコン101に限らず、例えば、遊技制御用マイコン61でも良い。
図5は、設定画面130の一例を示している。図5に示すように、演出制御用マイコン101は、「ホールコード入力画面へ」、「時間設定」、「営業時間設定」、「営業時間確認」、「設定終了」などの各種のボタン131〜135を配置した設定画面130を演出表示装置7に表示する。演出制御用マイコン101は、操作ボタン24aの操作入力に応じて、カーソル137の位置を、設定画面130内の各種のボタン131〜135などの間で移動させる。例えば、遊技場の店員等は、操作ボタン24aの上下ボタンや左右ボタンを操作することで、カーソル137を上下、左右へ移動させることができる。演出制御用マイコン101は、演出ボタン9が押下されたことを検出すると、カーソル137で選択された項目に応じた表示処理を行う。これにより、カーソル137による項目の選択や決定を行うことができる。設定画面130の下方には、操作ボタン24aにより選択できることや、演出ボタン9により決定できることなどを示した操作表示欄139が表示されている。
「ホールコード入力画面へ」のボタン131は、ホールコードを入力するための画面を表示するボタンである。ホールコードとは、例えば、遊技店を識別するために遊技店毎に割り当てられた番号や記号等のコードである。演出制御用マイコン101は、図5に示すように、カーソル137をボタン131に合わせた状態で、演出ボタン9が押下されたことを検出すると、ホールコードを入力するための画面を演出表示装置7に表示する。
「時間設定」のボタン132は、その右側に表示された日付入力欄141、時間入力欄142に入力された日時を、パチンコ遊技機1の日時として設定するためのボタンである。店員等は、例えば、操作ボタン24aを操作して、カーソル137を日付入力欄141へ移動させ、演出ボタン9を押して決定する。店員等は、操作ボタン24aの上下ボタンで、日付入力欄141内に表示された日付けを増減させる。また、店員等は、左右ボタンで変更する項目を年、月、日の順に移動させる。店員等は、日付けを入力し終わった後に演出ボタン9を押下して決定し、カーソル137を時間入力欄142へ移動させて同様の操作を行う。そして、演出制御用マイコン101は、「時間設定」のボタン132にカーソル137が合わせられた状態で、演出ボタン9を押下されたことを検出すると、日付入力欄141及び時間入力欄142に入力された日時を、パチンコ遊技機1の日付けとして設定する。演出制御用マイコン101は、設定した日時に基づいてRTC124の日時情報を補正する。なお、演出制御用マイコン101は、RTC124の日時情報を直接補正しなくとも良い。例えば、演出制御用マイコン101は、RTC124から日時情報を取得した後、取得した日時情報を補正しても良い。
また、「営業時間設定」のボタン133は、その右側に表示された営業開始時間入力欄143、営業終了時間入力欄144、営業曜日入力欄145に入力された時間や曜日を、そのパチンコ遊技機1の営業時間として設定するためのボタンである。店員等は、例えば、操作ボタン24aを操作して、カーソル137を営業開始時間入力欄143へ移動させ、演出ボタン9を押して決定する。店員等は、操作ボタン24aの上下ボタンで、営業開始時間入力欄143内に表示された時間を増減させる。店員等は、営業開始時間を入力し終わった後に演出ボタン9を押下して決定し、カーソル137を営業終了時間入力欄144へ移動させて同様の操作を行う。
また、店員等は、カーソル137を営業曜日入力欄145に移動させ、演出ボタン9を押して決定する。定員等は、操作ボタン24aの上下ボタンで営業曜日入力欄145の表示内容を変更する。演出制御用マイコン101は、操作ボタン24aの操作入力に基づいて、営業曜日入力欄145の表示内容を、例えば、「日、月、火・・・・土、日〜月、日、月、・・」の順に変更する。定員等は、営業曜日入力欄145の内容を選択した後に演出ボタン9を押して決定し、カーソル137を「営業時間設定」のボタン133へ移動させる。そして、演出制御用マイコン101は、「営業時間設定」のボタン133にカーソル137が合わせられた状態で、演出ボタン9を押下されたことを検出すると、営業開始時間入力欄143に入力された時間を営業開始時間として設定する。また、演出制御用マイコン101は、営業終了時間入力欄144に入力された時間を営業終了時間として設定する。また、演出制御用マイコン101は、営業曜日入力欄145に設定された曜日を営業曜日として設定する。図5に示す例では、演出制御用マイコン101は、1週間の全ての営業時間を、同じ時間(例えば、9時から22時30分)に設定する。演出制御用マイコン101は、設定した営業時間や曜日の情報を営業時間情報125としてROM110に記憶する。
また、「営業時間確認」のボタン134は、設定済みの営業時間の情報を確認するためのボタンである。演出制御用マイコン101は、ボタン134にカーソル137が合わせられた状態で、演出ボタン9を押下されたことを検出すると、営業曜日入力欄145に設定された曜日の営業開始時間を営業開始時間入力欄143に表示し、営業終了時間を営業終了時間入力欄144に表示する。例えば、演出制御用マイコン101は、営業曜日入力欄145に「月」が選択された状態で、ボタン134の押下を検出すると、設定済みの月曜日の営業時間を営業開始時間入力欄143及び営業終了時間入力欄144に表示する。なお、未設定の曜日を営業曜日入力欄145で選択された状態でボタン134を押下された場合や、曜日ごとに異なる営業時間が設定されているにも係わらず営業曜日入力欄145に「日〜月」を選択された状態でボタン134を押下された場合、演出制御用マイコン101は、営業開始時間入力欄143及び営業終了時間入力欄144にエラー表示をしても良い。
また、本実施形態の演出制御用マイコン101は、パチンコ遊技機1の日時に対する変更を検出すると、上記したアウト口センサ19aで計測した累積のアウト遊技球数122及び発射口センサ94で計測した累積の発射遊技球数123をリセットする。また、演出制御用マイコン101は、営業時間に対する変更を検出すると、アウト遊技球数122及び発射遊技球数123をリセットする。例えば、演出制御用マイコン101は、日付入力欄141及び時間入力欄142のどちらか一方の数値を変更され、「時間設定」のボタン132を押下されたことを検出すると、ROM110に記憶されたアウト遊技球数122及び発射遊技球数123の値をゼロにする。同様に、演出制御用マイコン101は、営業開始時間入力欄143や営業終了時間入力欄144の数値を変更され、「営業時間設定」のボタン133を押下されたことを検出すると、ROM110に記憶されたアウト遊技球数122及び発射遊技球数123の値をゼロにする。これにより、パチンコ遊技機1の日時や営業時間が変更された場合に、アウト遊技球数122及び発射遊技球数123の累積数をゼロに戻し、新たに計測を開始することができる。
また、図5の「設定終了」のボタン135は、設定画面130を閉じるためのボタンである。演出制御用マイコン101は、「設定終了」のボタン135にカーソル137が合わせられた状態で、演出ボタン9を押下されたことを検出すると、例えば、遊技者が遊技を行うことが可能な画面表示に演出表示装置7の表示を変更する。
[遊技制御用マイコン61の主な処理]
次に、主制御基板60の遊技制御用マイコン61(図3)が実行する主な処理について説明する。
例えば、遊技制御用マイコン61は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM63(図3)からメイン側主制御処理のコンピュータプログラムを読み出して実行する。遊技制御用マイコン61は、最初に初期設定を行う。この初期設定では、例えば、SIO(System Input/Output)、PIO(Parallel Input/Output)、CTC(Counter/Timer Circuit:割込時間を管理するための回路)の設定、各種のフラグ、カウンタ及びタイマなどのリセット、大当たり乱数などの乱数の初期化などを行う。そして、遊技制御用マイコン61は、各種の乱数やテーブルTA1を用いて大当たりの抽選等を行いながら、サブ制御基板100に対する指示を示すコマンドを、サブ制御基板100へ適宜送信する。サブ制御基板100の演出制御用マイコン101は、遊技制御用マイコン61から受信したコマンドに基づく制御を実行するとともに、アウト口センサ19a等の各種センサの信号に基づく処理を実行する。
(サブ側主制御処理)
次に、演出制御用マイコン101(図4)が実行するサブ側主制御処理についてそれを示す図7を参照しつつ説明する。最初に、演出制御用マイコン101は、初期設定を実行する(S100)。この初期設定では、例えば、スタックの設定、定数の設定、割込時間の設定、CPU102(図4)の設定、SIO(System Input/Output)、PIO(Parallel Input/Output)、CTC(Counter/Timer Circuit:割込時間を管理するための回路)の設定、各種のフラグ、カウンタ及びタイマなどのリセットなどを行う。続いて、演出制御用マイコン101は、電源断信号がONしており、かつ、RAM120(図4)の内容が正常であるか否かを判定し(S101)、ここで否定判定した場合は(S101:No)、RAM120を初期化し(S102)、S103に進む。また、S101において肯定判定した場合は(S101:Yes)、RAM120を初期化しないでS103に進む。つまり、電源断信号がONになっていない場合、または、電源断信号がONになっていてもRAM120の内容が正常でない場合には(S101:No)、RAM120を初期化するが、停電などで電源断信号がONとなったがRAM120の内容が正常に保たれている場合には(S101:Yes)、RAM120を初期化しない。なお、RAM120を初期化すれば、各種のフラグ、カウンタ及びタイマなどの値はリセットされる。また、このS100〜S102は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
続いて、演出制御用マイコン101は、割込禁止を行い(S103)、乱数更新処理を実行する(S104)。この乱数更新処理では、演出に用いる種々の演出決定用乱数カウンタの初期値を更新する。続いて、演出制御用マイコン101は、コマンド送信処理を実行する(S105)。このコマンド送信処理では、演出制御用マイコン101のRAM120内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板200、演出レバー駆動モータ6d(図4)などに送信する。例えば、画像制御基板200は、受信したコマンドにしたがって、演出表示装置7に各種の演出(演出図柄変動パターンの表示、大当たり遊技に伴う大当たり演出(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)など)を実行させる。また、例えば、演出レバー駆動モータ6dは、受信したコマンドにしたがって、演出レバー6の回転やスライド移動を実行させる。
続いて、演出制御用マイコン101は割込許可を実行する(S106)。以降、S103〜S106を繰り返し実行する。また、割込許可中においては、受信割込処理(S107)、1msタイマ割込処理(S108)及び10msタイマ割込処理(S109)の実行が可能となる。受信割込み処理(107)において、例えば、演出制御用マイコン101は、主制御基板60(図3)から、演出制御用マイコン101の外部INT(割込)入力部に与えられるストローブ信号(STB信号)の信号レベルが変化したか否か、つまり、コマンドを受信するタイミングであるか否かを判定する。演出制御用マイコン101は、受信するタイミングであると判定した場合は、主制御基板60から送信されてきた各種のコマンドを受信し、それら受信した各種のコマンドをRAM120の受信バッファに格納する。
また、演出制御用マイコン101は、サブ制御基板100に1msec周期の割込パルスが入力される度に、1msタイマ割込処理(S108)を実行する。S108において、例えば、演出制御用マイコン101は、演出ボタン検出スイッチ9a等の検出信号に基づいて、スイッチ等がONしたことを示すスイッチデータ(エッジデータ及びレベルデータ)を作成する入力処理などを行う。また、演出制御用マイコン101は、例えば、RAM120にセットされた各種のコマンドなどを画像制御基板200等の対応する装置へ出力する。これにより、演出制御用マイコン101は、演出に合うタイミングで各種の装置を動作させることができる。また、S108において、演出制御用マイコン101は、変動演出パターンの変動時間の計測を開始する処理などを行う。
(10msタイマ割込処理)
次に、演出制御用マイコン101が実行する10msタイマ割込処理(図7のS109)についてそれを示す図8を参照しつつ説明する。演出制御用マイコン101は、サブ制御基板100に10msec周期の割込パルスが入力される度に、この10msタイマ割込処理を実行する。演出制御用マイコン101は、まず、主制御基板60の遊技制御用マイコン61に対応した処理を行う主制御基板対応処理を実行する(S120)。演出制御用マイコン101は、主制御基板60から受信したコマンドに応じた処理を実行する。例えば、演出制御用マイコン101は、主制御基板60から受信したコマンドに基づいて、現時点の遊技状態(通常確率状態など)の判定や、演出の段階(オープニング、ラウンド中など)の判定を実行し、判定結果に応じた演出制御を実行する。
また、演出制御用マイコン101は、S120において、各種のスイッチの処理等を実行する。演出制御用マイコン101は、1msタイマ割込処理(図7のS108)で作成したスイッチデータに基づいて、演出表示装置7の表示内容を設定する処理、ランプデータ(盤ランプ2aなどの発光を制御するデータ)の作成や発光演出の時間管理などを行う。また、演出制御用マイコン101は、変動演出パターンの乱数を更新するなどのその他の処理を実行する。
続いて、演出制御用マイコン101は、アウト遊技球数122を取得する処理を実行する(S121)。演出制御用マイコン101は、例えば、前回S121を実行してから、今回S121を実行するまでの間に、アウト口センサ19aの出力信号に基づいて計測したアウト遊技球数122を取得する。これにより、演出制御用マイコン101は、アウト口19に入球したアウト遊技球数122を計測した値を、10msごとに取得することができる。
次に、演出制御用マイコン101は、現在時間が営業時間内であるか否かを判定する(S122)。演出制御用マイコン101は、ROM110から営業時間情報125を読み出し、営業時間情報125から営業時間を取得する。また、演出制御用マイコン101は、RTC124から現在の時間を取得する。演出制御用マイコン101は、RTC124から取得した現在時間が、営業時間情報125から取得した営業時間内であると判定すると(S122:YES)、S123を実行する。
S123において、演出制御用マイコン101は、S121で取得したアウト遊技球数122を、ROM110に記憶されたアウト遊技球数122に加算する。従って、本実施形態の演出制御用マイコン101は、10msごとにアウト遊技球数122の計測数を取得し、営業時間内であれば(S122:YES)、ROM110に記憶された累積のアウト遊技球数122に取得したアウト遊技球数122を加算する。換言すれば、演出制御用マイコン101は、営業時間内における累積のアウト遊技球数122を計測し、ROM110に記憶する。
次に、演出制御用マイコン101は、ROM110の累積のアウト遊技球数122が上限値以上であるか否かを判定する(S124)。この上限値は、例えば、パチンコ遊技機1のメーカーの保証を受けられるか否かを判断するための値である。本実施形態のパチンコ遊技機1は、アウト遊技球数122が上限値を超えるまでの間は、パチンコ遊技機1の故障などに対するメーカー保証を受けることができる。このため、普通可変入賞装置(所謂電チュー)20やハンドル4が故障した場合であっても、アウト遊技球数122が上限値を超えていなければ、無償又は有償で故障の修理を受けることができる。
この場合、遊技場の店員等は、遊技場に設置された複数のパチンコ遊技機1の各々について、メーカー保証が切れたか否かを知りたい可能性がある。そこで、本実施形態の演出制御用マイコン101は、S124において、アウト遊技球数122が上限値以上であると判定すると(S124:YES)、メーカー保証切れ表示の設定をオン設定とする(S125)。例えば、演出制御用マイコン101は、メーカー保証切れ表示の設定をオン設定したことを示す情報を、ROM110に記憶する。演出制御用マイコン101は、S125を実行すると、図8に示す10msタイマ割込み処理を終了する。
例えば、演出制御用マイコン101は、図5に示す設定画面130を表示する際に、ROM110に記憶された情報に基づいて、メーカー保証切れ表示のオンオフを判断する。演出制御用マイコン101は、例えば、パチンコ遊技機1の電源を投入した後、所定時間内に演出ボタン9を複数回連続して押下されたことを検出すると、メーカー保証切れ表示の設定がオンであるか否かを判断する。演出制御用マイコン101は、オン設定であると判断すると、図6に示すように、設定画面130にポップアップ表示151を表示する。演出制御用マイコン101は、設定画面130の前面に重なるようにポップアップ表示151を表示する。
ポップアップ表示151には、アウト遊技球数122が上限値を超えた旨が表示されている。これにより、遊技場の店員等は、設定画面130を確認することで、そのパチンコ遊技機1がメーカー保証切れであるか否かを判断できる。また、特定の操作等を実行した場合にしかポップアップ表示151を表示しないため、ポップアップ表示151が遊技者の目に入るのを防止することができる。
なお、演出制御用マイコン101は、ポップアップ表示151を設定画面130以外の場所に表示しても良い。例えば、演出制御用マイコン101は、パチンコ遊技機1の電源を通常通りに入れた場合(設定画面130を表示する操作を行わない起動の場合)に、起動後の数分間だけポップアップ表示151を演出表示装置7に表示しても良い。あるいは、パチンコ遊技機1は、パチンコ遊技機1(ホール)を管理する管理PCへ通知を行い、管理PCの画面にポップアップ表示151を表示させても良い。また、アウト遊技球数122が上限値以上となったことを報知する方法は、ポップアップ表示151を表示する方法に限らない。例えば、演出制御用マイコン101は、遊技盤2の特定のランプを点灯させることで、アウト遊技球数122が上限値以上となったことを報知しても良い。
また、図6に示すように、ポップアップ表示151には、累積のアウト遊技球数122と、メーカー保証の上限値とが表示されている。これにより、遊技場の店員等は、アウト遊技球数122が上限値をどの程度超えたのかを把握することができ、パチンコ遊技機1の入れ替え時期等を判断することができる。
また、ポップアップ表示151には、パスワードが表示されている。このパスワードは、例えば、パチンコ遊技機1のメーカーによって設定された値であり、パチンコ遊技機1を個別に識別可能な値である。図6には、このパスワードをメーカーへ連絡してほしい旨が表示されている。これにより、ポップアップ表示151を見た定員等へ、メーカーへの連絡を促すことができる。また、メーカー側の管理者等は、定員等からパスワードの連絡を受けることで、各遊技場内に設置されたパチンコ遊技機1のうち、メーカー保証切れとなったパチンコ遊技機1の場所、識別情報、数などをより正確に把握することができる。
なお、ポップアップ表示151の表示を消す方法は、特に限定されない。例えば、演出制御用マイコン101は、ポップアップ表示151を表示した状態で、演出ボタン9や操作ボタン24aの操作入力を検出すると、ポップアップ表示151の表示を消し、設定画面130を表示する状態(図5参照)に演出表示装置7の表示を切り替えても良い。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1は、例えば、アウト遊技球数122が上限値以上となり、メーカー保証が切れた場合に、特典を付与される制度を設定されている。付与される特典は、例えば、メーカー保証の切れた古いパチンコ遊技機1の台数に応じて、新規の人気機種のパチンコ遊技機をメーカーから優先的に導入できるような特典制度である。このような有利な特典制度が設定されている場合、遊技場側は、特典を得るために、アウト遊技球数122を水増しして、アウト遊技球数122が上限値以上となるようにする可能性がある。例えば、遊技場の店員等は、営業終了時間後にパチンコ遊技機1で遊技球を打ち出してアウト遊技球数122を増やす可能性がある。
一方で、営業時間外に調整等のために遊技球数を打ち出した場合に、その遊技球数が、アウト遊技球数122に含まれ、メーカー保証切れとなることは、メーカーの保証内容として好ましくない可能性がある。例えば、メーカーは、営業時間内のアウト遊技球数122のみを対象とすることで、メーカー保証を充実させたい場合がある。
そこで、本実施形態の演出制御用マイコン101は、営業時間内に限って(S122:YES)、アウト遊技球数122の加算を行う。これにより、営業時間外のアウト遊技球数122の水増しを防ぐことが可能となる。また、営業時間外の試験的なアウト遊技球数122の増加によってメーカー保証切れとなることを抑制することができる。なお、演出制御用マイコン101は、営業時間内のアウト遊技球数122に限らず、営業時間外のアウト遊技球数122を累積のアウト遊技球数122に含めて計測しても良い。
一方で、S122において、演出制御用マイコン101は、現在時間が営業時間外であると判断すると(S122:NO)、図8に示す10msタイマ割込み処理を終了する。この場合、演出制御用マイコン101は、S123以降のアウト遊技球数122の加算などの処理を実行しない。これにより、演出制御用マイコン101は、営業時間内に限ったアウト遊技球数122の計測を実行できる。また、演出制御用マイコン101は、S124において、アウト遊技球数122が上限値以上でない(上限値未満である)と判断すると(S124:NO)、図8に示す10msタイマ割込み処理を終了する。これにより、演出制御用マイコン101は、メーカー保証の上限値に応じた表示制御を実行できる。
因みに、アウト遊技球数122は、消費遊技球数の一例である。RTC124は、時間計測手段の一例である。アウト口センサ19a、及びS121、S123の処理を実行する演出制御用マイコン101は、消費遊技球数取得手段の一例である。S124を実行する演出制御用マイコン101は、判断手段の一例である。演出表示装置7、及びS125を実行する演出制御用マイコン101は、報知手段の一例である。設定画面130、演出ボタン9、操作ボタン24aは、営業時間設定手段の一例である。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態のパチンコ遊技機1の演出制御用マイコン101は、消費した遊技球の数であるアウト遊技球数122を取得する(図8のS121、S123)。演出制御用マイコン101は、取得したアウト遊技球数122を判断する(S124)。演出制御用マイコン101は、判断結果に応じて報知を行う(S125、図6)。
これによれば、演出制御用マイコン101は、消費されたアウト遊技球数122を取得し、そのアウト遊技球数122を判断する。そして、演出制御用マイコン101は、判断結果に応じて報知を行う。このため、遊技場の店員等は、報知内容を確認することで、各パチンコ遊技機1のアウト遊技球数122の判断結果を知ることができる。判断結果とは、例えば、累積のアウト遊技球数122の情報や、累積のアウト遊技球数122が所定の上限値を超えているか否かの情報である。
(2)また、パチンコ遊技機1は、時間を計測するRTC124を備える。演出制御用マイコン101は、RTC124により計測した時間に基づいてパチンコ遊技機1を設置する遊技場(ホールなど)の営業時間を判断し、営業時間の範囲内において、アウト遊技球数122の取得を行う(S123)。なお、アウト遊技球数122の取得とは、営業時間内だけアウト口センサ19aから信号を取得する場合だけでなく、全ての時間においてアウト口センサ19aから信号を取得するものの、営業時間内に限ってアウト遊技球数122を加算する場合を含む概念である。
例えば、パチンコ遊技機1を設置する遊技場等は、営業時間内に遊技場に来た遊技者が消費したアウト遊技球数122でパチンコ遊技機1を管理したい場合がある。この場合、営業時間外に試験的に動かして消費した遊技球を、アウト遊技球数122に含めたくない場合がある。そこで、当該パチンコ遊技機1では、営業時間内に限ってアウト遊技球数122を取得することで、遊技者が消費したアウト遊技球数122をより正確に取得し、アウト遊技球数122に基づく判断の精度を高めることができる。
(3)また、パチンコ遊技機1は、営業時間の範囲を設定可能な設定画面130を備える。演出制御用マイコン101は、設定画面130により設定される営業時間の範囲、及びRTC124により計測する時間のうち、少なくとも一方に対して変更が加えられた場合に、取得済みのアウト遊技球数122をリセットする。
これによれば、例えば、遊技場ごとの営業形態に応じて営業時間を設定できる。一方で、設置する遊技場の変更にともなって営業時間を設定した場合、改めてアウト遊技球数122を計測し直したい場合がある。そこで、当該パチンコ遊技機1では、営業時間の範囲や計測した時間に対する変更が加えられた場合に、その時点まで取得した累積のアウト遊技球数122をリセットする。これにより、アウト遊技球数122を改めて計測し直すことができる。
(4)また、演出制御用マイコン101は、アウト口センサ19aにより取得したアウト遊技球数122が、所定の上限値以上であるか否かを判断する(S124)。演出制御用マイコン101は、アウト遊技球数122が、所定の上限値以上であると判断した場合(S124:YES)、アウト遊技球数122が所定の上限値以上であることを示唆する内容を報知する(S125)。
これによれば、アウト遊技球数122が所定の上限値以上となった場合に、そのことを示唆する内容を報知する。これにより、遊技場の店員等は、報知の有無を確認することで、アウト遊技球数122が所定の上限値以上(例えば、パチンコ遊技機1のメーカー保証を受けられる上限値以上)であるか否かを確認できる。
(5)また、演出制御用マイコン101は、パチンコ遊技機1に対する設定を行う設定画面130に、アウト遊技球数122が所定の上限値以上であることを示唆する内容(ポップアップ表示151)を表示する。
これによれば、パチンコ遊技機1に対する設定を行う設定画面130、例えば、電源投入後の一定時間だけ表示される設定画面130や特殊な操作を行うことで表示される設定画面130に、アウト遊技球数122が所定の上限値以上であることを示唆する内容を表示する。これにより、遊技者が通常の操作では目にする可能性が低い設定画面130によってのみ、報知内容を確認できる。このため、報知内容が、不必要に遊技者の目に入るのを抑制できる。
(6)また、演出制御用マイコン101は、S124の判断結果に応じた内容の他に、パチンコ遊技機1を識別するパスワード(識別情報の一例)を報知する。これによれば、遊技場の店員等は、例えば、アウト遊技球数122が上限値を超えたパチンコ遊技機1のパスワードを、メーカーへ連絡できる。メーカーは、報告を受けたパスワードに基づいて、遊技場等に設置された各パチンコ遊技機1のアウト遊技球数122の状態をより正確に把握することが可能となる。
(7)また、所定の上限値は、パチンコ遊技機1に対するメーカーの保証を受けられるか否かを示す値である。当該パチンコ遊技機1では、アウト遊技球数122がメーカー保証を受けられる上限値を超えたか否かを判断し、その判断結果を報知する。これにより、遊技場の店員等は、遊技場に設置された各パチンコ遊技機1の報知内容を確認することで、メーカー保証を受けられるか否かを確認できる。
(8)また、パチンコ遊技機1は、アウト遊技球数122が所定の上限値以上となるまでメーカーによる保証が受けられ、アウト遊技球数122に応じたメーカー保証が切れた場合に特典を付与される制度を設定される。
例えば、メーカー保証の切れた古いパチンコ遊技機1の台数に応じて、新規の人気機種をメーカーから優先的に導入できる特典制度を考える。この場合、遊技場側は、特典を得るために、アウト遊技球数122を水増しする可能性がある。当該パチンコ遊技機1ではアウト遊技球数122を判断し、その判断結果に応じた内容を遊技場の店員等に報知できる。判断結果に応じた内容としては、例えば、メーカー保証が切れてしまった情報、近日中にメーカー保証が切れる虞がある情報などを採用できる。従って、個々のパチンコ遊技機1において、メーカー保証の状態を判断し、報知できる。換言すれば、各パチンコ遊技機1の報知の有無を確認することで、メーカー保証の状態を確認できる。これにより、メーカー保証が切れた後の特典を得るために、アウト遊技球数122を水増ししてメーカーへ報告するような不正の発生を抑制できる。
〈他の実施形態〉
(1)演出制御用マイコン101は、営業時間(営業開始時間入力欄143、営業終了時間入力欄144、営業曜日入力欄145)及び現在時間(日付入力欄141、時間入力欄142)のうちどちらか一方に変更が加えられた場合、アウト遊技球数122等をリセットしたが、これに限らない。演出制御用マイコン101は、営業時間に対する変更のみを監視しアウト遊技球数122等をリセットしても良い。
(2)また、演出制御用マイコン101は、営業時間等に変更が加えられると、アウト遊技球数122と発射遊技球数123の両方をリセットしたが、アウト遊技球数122のみをリセットしても良い。
(3)また、本願の消費遊技球数は、アウト口19から排出されたアウト遊技球数122に限らない。例えば、発射装置90によって発射された発射遊技球数123を、消費遊技球数として用いても良い。この場合、演出制御用マイコン101は、発射遊技球数123と上限値を比較して、メーカー保証切れの有無を判断しても良い。例えば、メーカーが、発射遊技球数123に基づいてメーカー保証切れの上限値を設定する場合には、有効となる。
(4)また、現在時間や営業時間を設定する方法は、演出表示装置7の設定画面130に限らない。例えば、パチンコ遊技機1は、パチンコ遊技機1と無線通信を行う携帯端末等から現在時間等を設定可能な構成でも良い。
(5)また、演出制御用マイコン101は、消費遊技球数の判断として、アウト遊技球数122と上限値とを比較したが、これに限らない。例えば、演出制御用マイコン101は、アウト遊技球数122の前日の増加数と、当日の増加数とを比較し、増加数が多くなっていた場合、電源を入れた直後の演出表示装置7にアウト遊技球数122の増加を報知しても良い。
(6)また、ポップアップ表示151に報知する識別情報は、パスワードに限らない。例えば、バーコードやQRコード(登録商標)などでも良い。例えば、演出表示装置7のポップアップ表示151に表示されたQRコードを携帯端末で読み取ることで、メーカーのアウト遊技球数122を報告するサイトへアクセスできるようにしても良い。
(7)また、所定の上限値は、メーカー保証切れを示す値に限らない。例えば、所定の上限値は、メーカー保証が切れるアウト遊技球数122から所定数だけ少ない値でも良い。この場合、メーカー保証が切れる直前に報知を行うことができる。
(8)また、演出制御用マイコン101は、遊技中に図8に示す処理を実行し、アウト遊技球数122の計測や上限値の判定を実行したが、これに限らない。例えば、演出制御用マイコン101は、図5に示す設定画面130を表示する条件(演出ボタン9の特定操作など)が成立し、設定画面130を表示する直前に、図8に示す処理を実行し、ポップアップ表示151の表示の有無を決定しても良い。
(9)本発明は、スロットマシン(パチスロ遊技機)などにも適用することができる。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
7 演出表示装置(報知手段)
9 演出ボタン(営業時間設定手段)
19a アウト口センサ(消費遊技球数取得手段)
24a 操作ボタン(営業時間設定手段)
101 演出制御用マイコン(消費遊技球数取得手段、判断手段、報知手段)
122 アウト遊技球数(消費遊技球数)
124 RTC(時間計測手段)
130 設定画面(営業時間設定手段)

Claims (8)

  1. 消費した遊技球の数である消費遊技球数を取得する消費遊技球数取得手段と、
    前記消費遊技球数取得手段により取得した前記消費遊技球数を判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に応じて報知を行う報知手段と、
    を備える遊技機。
  2. 時間を計測する時間計測手段を備え、
    前記消費遊技球数取得手段は、
    前記時間計測手段により計測した時間に基づいて前記遊技機を設置する遊技場の営業時間を判断し、前記営業時間の範囲内において、前記消費遊技球数の取得を行う、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記営業時間の範囲を設定可能な営業時間設定手段を備え、
    前記消費遊技球数取得手段は、
    前記営業時間設定手段により設定される前記営業時間の範囲、及び前記時間計測手段により計測する前記時間のうち、少なくとも一方に対して変更が加えられた場合に、取得済みの前記消費遊技球数をリセットする、請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記判断手段は、
    前記消費遊技球数取得手段により取得した前記消費遊技球数が、所定の上限値以上であるか否かを判断し、
    前記報知手段は、
    前記判断手段により前記消費遊技球数が、前記所定の上限値以上であると判断されたことに応じて、前記消費遊技球数が前記所定の上限値以上であることを示唆する内容を報知する、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 前記報知手段は、
    前記遊技機に対する設定を行う設定画面に、前記消費遊技球数が前記所定の上限値以上であることを示唆する内容を表示する、請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記報知手段は、
    前記判断手段の判断結果に応じた内容の他に、前記遊技機を識別する識別情報を報知する、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遊技機。
  7. 前記所定の上限値は、
    前記遊技機に対するメーカーの保証を受けられるか否かを示す値である、請求項4に記載の遊技機。
  8. 前記消費遊技球数が所定の上限値以上となるまでメーカーによる保証が受けられ、前記消費遊技球数に応じたメーカー保証が切れた場合に特典を付与される制度を設定される、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の遊技機。
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