JP2020103259A - 農作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示された農作業機は、走行車両と、走行車両に装着される耕耘機とを備えている。耕耘機は、圃場を耕耘する耕耘部と、耕耘部を覆う耕耘カバーとを有する。耕耘カバーは、耕耘部の上方を覆う主カバーと、耕耘部の後方を覆う後部カバーとを有する。後部カバーは、主カバーの後端部に上下揺動可能に枢支されており、該後部カバーの下端部は、耕耘された既耕地に接地して該既耕地を整地する。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、精度のよい耕深検出を行うことのできる農作業機を提供することを目的とする。
また、前記制御装置は、前記距離センサで測定した地面までの距離を、前記傾斜センサで検出した傾斜角度により補正する。
また、前記耕耘機は、上連結部と第1下連結部と第2下連結部とを有し、前記連結装置は、前記走行車両の後上部に連結されるトップリンクと、前記走行車両の後下部に連結される第1ロワーリンク及び第2ロワーリンクとを有するリンク機構と、上方に向けて凸形状の湾曲状に形成された上部及び前記上部の一側下端から斜め下方に延びる第1側部並びに前記上部の他側下端から斜め下方に延びる第2側部を含む主枠と、前記上部に固定され且つ前記トップリンクが連結されるリンク連結部及び前記上連結部が係合する係合部を含む上係合ブラケットと、前記第1側部の下端に固定されていて前記第1ロワーリンクが連結されると共に前記第1下連結部が連結される第1下係合ブラケットと、前記第2側部の下端に固定されていて前記第2ロワーリンクが連結されると共に前記第2下連結部が連結される第2下係合ブラケットとを有する連結枠とを有し、前記連結枠は、前記距離センサを取り付けるセンサ取付部を有している。
また、前記距離センサは、前記ドライブシャフトと前記後輪との間の前記ドライブシャフト寄りに配置されている。
また、前記耕深を表示する表示装置を備えている
図1は、走行車両1に取り付けられた連結装置2に耕耘機3を連結した農作業機4を示している。本実施形態では、走行車両1として、トラクタが例示されている。また、耕耘機3として、ロータリ耕耘機が例示されている。
本実施形態においては、図1の矢印A1方向(トラクタ1の前進方向)を前方、図1の矢印A2方向(トラクタ1の後進方向)を後方、図1の矢印A3方向を前後方向として説明する。したがって、図1の手前側が左方であり、図1の奥側が右方である。また、前後方向A3に直交する水平方向を機体幅方向(図5の矢印B3方向)として説明する。また、トラクタ1における機体幅方向B3の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体幅方向外方(図5の矢印B1方向)として説明する。言い換えれば、機体幅方向外方B1とは、機体幅方向B3であってトラクタ1の中心から離れる方向のことである。機体幅方向外方B1とは反対の方向を機体幅方向内方(図5の矢印B2方向)として説明する。言い換えれば、機体幅方向内方B2とは、機体幅方向B3であってトラクタ1の中心に近づく方向である。
動力伝達ケース5は、例えば、フライホイールを収容するフライホイールハウジングと、フライホイールを介して伝達される原動機の動力を断続可能に伝達するクラッチを収容するクラッチハウジングと、クラッチを介して伝達される動力を変速する変速装置を収容するミッションケースとを直結して構成される。
車体1Aの背面には、PTO軸8が後方に突出状に設けられている。PTO軸8は、トラクタ1の動力(原動機の動力)を外部に取り出す出力軸である。また、車体1Aの後部には、油圧装置9が搭載されている。油圧装置9は、内部に油圧シリンダを有すると共に、該油圧シリンダによって駆動されて上下に揺動する左のリフトアーム10L及び右のリフトアーム10Rを有する。
られたトップリンクブラケット15に枢支連結されている。第1ロワーリンク14L及び第2ロワーリンク14Rは、車体1Aの下部後方に、機体幅方向B3で並べて配置されている。各ロワーリンク14L、14Rの前部は、車体1Aに固定されたロワーリンクブラケット16に枢支連結されている。第1ロワーリンク14Lの中途部と左のリフトアーム10Lとは、左のリフトロッド60Lによって連結されている。また、第2ロワーリンク14Rの中途部と右のリフトアーム10Rとは、右のリフトロッド60Rによって連結されている。したがって、左のリフトアーム10L及び右のリフトアーム10Rを駆動して上下に揺動させることにより、第1ロワーリンク14L及び第2ロワーリンク14Rが上下に揺動する。
図4に示すように、補強部材18と第1下係合ブラケット22Lとは、第1接続部材23Lによって接続されている。また、補強部材18と第2下係合ブラケット22Rとは、第2接続部材23Rによって接続されている。第1接続部材23Lは、補強部材18から下方に延びる縦板部24と、縦板部24の下端から第1下係合ブラケット22Lに向けて延びる横板部25とを有する。第2接続部材23Rは、補強部材18から下方に延びる縦板部24と、縦板部24の下端から第2下係合ブラケット22Rに向けて延びる横板部25とを有する。
いる。保持ブラケット33は、ジョイントサポート35に支持されている。ジョイントサポート35は、第1接続部材23Lの縦板部24の機体幅方向内方B2側と、第2接続部材23Rの縦板部24の機体幅方向内方B2側とにそれぞれ取り付けられている。保持ブラケット33は、第1支持軸36と、第2支持軸37とを有する。
図2に示すように、左のサポートアーム49Lには、ブラケット51Lが固定され、右のサポートアーム48Rには、ブラケット51Rが固定されている。左のブラケット51Lには、第1下連結部52Lが設けられ、右のブラケット51Rには、第2下連結部52Rが設けられている。第1下連結部52L及び第2下連結部52Rは、ピンによって構成されている。なお、サポートアーム49Lとサポートアーム49Rとを纏めてサポートアーム49という場合がある。
先ず、ロータリ耕耘機3をスタンド等を用いて自立させておき、この状態で、トラクタ1を後進させて上連結部55の下方に係合部21を位置させる。次に、油圧装置9によって連結装置2(連結枠12)を上昇させて、係合部21を上連結部55に係合する(係合部21によって上連結部55をすくい上げる)。この状態から、さらに連結枠12を上昇させると、上連結部55を中心としてロータリ耕耘機3が連結枠12に近づく方向に揺動して該連結枠12にロータリ耕耘機3が自動連結される。詳しくは、上連結部55を中心としてロータリ耕耘機3が連結枠12に近づく方向に揺動することで、PIC軸53が第2ジョイント部42に連結され且つ第1下連結部52L及び第2下連結部52Rがロック部材28を押し下げながら凹部27に挿入すると共に挿入後にロック部材28が戻しばねの付勢力によって上方揺動する。これにより、第1下連結部52L及び第2下連結部52Rが凹部27から抜止めされ、第1下連結部52Lが第1下係合ブラケット22Lに連結されると共に第2下連結部52Rが第2下係合ブラケット22Rに連結される。ロータリ耕耘機3は、前傾姿勢(前方に向かうにつれて上方に移行する傾斜状の姿勢)で連結枠12に連結される。
サ58による距離の測定が連結枠12(ロータリ耕耘機3)の機体幅方向B3の傾きの影響をうけるのを抑制することができる。
次に、図6を参照して、制御装置64による耕深Dの算出について説明する。
図6において、距離センサ58のレーザ照射部58Aの照射起点(レーザ光が照射される起点)C1からレーザ光が照射された点である照射点C2までの距離(距離センサ58によって測定される地面Gまでの距離)をL1とする。また、耕耘部47の回転半径(耕耘爪57の回転径方向の最も外側の端部の回転軌跡の半径)をRとし、回転軸56の軸心C3の地面Gからの高さをHとする。また、軸心C3及びサポートアーム49の軸心C4を通る線をS1とする。また、ロータリ耕耘機3の基準の作業姿勢、つまり、距離センサ58の測定方向が地面Gと直交する姿勢における傾斜センサ59の傾斜角度をθ2とする。また、照射起点C1を通り且つ線S1に直交する線をS2とし、線S1と線S2との交点をC5とする。線S3は水平線を示し、線S4は鉛直線を示している。
D=R−H [1]
傾斜センサ59によって検出されるロータリ耕耘機3の水平に対する傾斜角度をθ1とすると、高さHは、下記の式[2]で求められる。
H=X0+X1−X2 [2]
X0は、L1cos(θ2−θ1)であり、距離センサ58によって測定した距離L1を地面Gまでの垂直距離に補正した値である。
したがって、耕深Dは下記の式[3]で求められる。
D=R−(L1cos(θ2−θ1)+L2sinθ1−L3cosθ1)[3]
制御装置64は、距離センサ58によって測定した距離L1及び傾斜センサ59で検出した傾斜角度θ2に基づいて、耕深Dを式[3]によって算出する。
L1cos(θ2−θ1)=L1である。
トラクタ1が沈み込んでロータリ耕耘機3が基準の作業姿勢から傾いたり、ロータリ耕耘機3自身が基準の作業姿勢から傾いたときには、この傾きを加味して耕深Dが算出される。即ち、制御装置64は、距離センサ58で測定した地面Gまでの距離L1を、傾斜セ
ンサ59で検出した傾斜角度θ2により補正する。これにより、精度のよい耕深検出が行える。
本実施形態の農作業機4は、以下の効果を奏する。
即ち、農作業機4は、走行車両(トラクタ1)と、走行車両の後方に配置され、連結装置2を介して連結される耕耘機(ロータリ耕耘機3)と、連結装置2に、耕耘機の耕深Dを算出するために、地面Gまでの距離L1を測定する距離センサ58と、水平に対する耕耘機の傾斜角度θ1を検出する傾斜センサ59と、距離センサ58で測定した距離L1と傾斜センサ59で検出した傾斜角度θ1とに基づいて耕深Dを算出する制御装置64と、を備え、距離センサ58は、連結装置2に取り付けられる。
また、傾斜センサ59は、連結装置2に取り付けられる。
傾斜センサ59を連結装置2以外、例えば耕耘機に取り付けても耕深Dを算出することができるが、この構成によれば、耕耘機を取り替える等を行う場合であっても、傾斜センサ59の取り外し、取り付けや、配線の方法を変更する等の作業が不要となる。さらに、距離センサ58と傾斜センサ59が同じ構造物に配置されるので、より精度のよい耕深Dの検出を行える。
この構成によれば、距離センサ58を連結装置2に取り付けることにより、耕耘機で耕耘する前の未耕地において距離センサ58によって測定された地面Gまでの距離L1を、傾斜センサ59で検出した傾斜角度により補正し、地面までの鉛直距離X0を計算するので、精度のよい耕深Dの検出を行える。
また、走行車両と連結枠12とにわたって設けられていて、走行車両からの動力を耕耘機に伝達するドライブシャフト40を備え、走行車両は、車体1Aと、車体1Aの後部に設けられた後輪7Rを有し、距離センサ58は、ドライブシャフト40よりも機体幅方向外方B1で且つ後輪7Rよりも機体幅方向内方B2に設けられている。
また、距離センサ58は、ドライブシャフト40と後輪7Rとの間のドライブシャフト40寄りに配置されている。
この構成によれば、距離センサ58による距離測定において、連結枠12の機体幅方向の傾きの影響を抑制することができる。
この構成によれば、距離センサ58及び傾斜センサ59の取り付けの簡素化を図ることができる。
また、耕深を表示する表示装置(モニタ65)を備えていてもよい。
この構成によれば、算出した耕深をオペレータが確認することができる。
1A 車体
2 連結装置
3 耕耘機(ロータリ耕耘機)
7R 後輪
11 リンク機構(三点リンク機構)
12 連結枠
13 トップリンク
14L 第1ロワーリンク
14R 第2ロワーリンク
17 主枠
17A 上部
17L 第1側部
17R 第2側部
19 上係合ブラケット
20 リンク連結部
21 係合部
22L 第1下係合ブラケット
22R 第2下係合ブラケット
40 ドライブシャフト
55 上連結部
52L 第1下連結部
52R 第2下連結部
58 距離センサ
59 傾斜センサ
62 センサ取付部
64 制御装置
65 表示装置(モニタ)
B1 機体幅方向外方
B2 機体幅方向内方
D 耕深
G 地面
L1 距離
θ1 傾斜角度
Claims (8)
- 走行車両と、
前記走行車両の後方に配置され、連結装置を介して連結される耕耘機と、
前記連結装置に設けられていて、地面までの距離を測定する距離センサと、
水平に対する前記耕耘機の傾斜角度を検出する傾斜センサと、
前記距離センサで測定した距離と前記傾斜センサで検出した傾斜角度とに基づいて前記耕耘機の耕深を算出する制御装置と、
を備え、
前記距離センサは、前記連結装置に取り付けられる農作業機。 - 前記傾斜センサは、前記連結装置に取り付けられる請求項1に記載の農作業機。
- 前記制御装置は、前記距離センサで測定した地面までの距離を、前記傾斜センサで検出した傾斜角度により補正する請求項1又は2に記載の農作業機。
- 前記耕耘機は、上連結部と第1下連結部と第2下連結部とを有し、
前記連結装置は、前記走行車両の後上部に連結されるトップリンクと、前記走行車両の後下部に連結される第1ロワーリンク及び第2ロワーリンクとを有するリンク機構と、
上方に向けて凸形状の湾曲状に形成された上部及び前記上部の一側下端から斜め下方に延びる第1側部並びに前記上部の他側下端から斜め下方に延びる第2側部を含む主枠と、前記上部に固定され且つ前記トップリンクが連結されるリンク連結部及び前記上連結部が係合する係合部を含む上係合ブラケットと、前記第1側部の下端に固定されていて前記第1ロワーリンクが連結されると共に前記第1下連結部が連結される第1下係合ブラケットと、前記第2側部の下端に固定されていて前記第2ロワーリンクが連結されると共に前記第2下連結部が連結される第2下係合ブラケットとを有する連結枠とを有し、
前記連結枠は、前記距離センサを取り付けるセンサ取付部を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載の農作業機。 - 前記走行車両と前記連結枠とにわたって設けられていて、前記走行車両からの動力を前記耕耘機に伝達するドライブシャフトを備え、
前記走行車両は、車体と、前記車体の後部に設けられた後輪を有し、
前記距離センサは、前記ドライブシャフトよりも機体幅方向外方で且つ前記後輪よりも機体幅方向内方に設けられている請求項4に記載の農作業機。 - 前記距離センサは、前記ドライブシャフトと前記後輪との間の前記ドライブシャフト寄りに配置されている請求項5に記載の農作業機。
- 前記傾斜センサは、前記センサ取付部に取り付けられる請求項4〜6のいずれか1項に記載の農作業機。
- 前記耕深を表示する表示装置を備えている請求項1〜7のいずれか1項に記載の農作業機。
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