JP2020102920A - 変位拡大機構、アクチュエータ、及び、変位拡大機構の調整方法 - Google Patents

変位拡大機構、アクチュエータ、及び、変位拡大機構の調整方法 Download PDF

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光樹 土屋
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Abstract

【課題】伸縮素子の予圧力を調整できる変位拡大機構、アクチュエータ、及び、変位拡大機構の調整方法を提供する。【解決手段】容量的性質を有する伸縮素子11と、伸縮素子11の一端と転がり接触する固定部12と、伸縮素子11の他端と転がり接触し、伸縮素子11の伸縮に応じて伸縮素子11の伸縮方向とは異なる方向に変位する出力部13と、出力部13の出力特性を調整する出力特性調整部50と、を備え、出力特性調整部50は、伸縮素子11の予圧力を調整することで出力部13の出力特性を調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、変位拡大機構、アクチュエータ、及び、変位拡大機構の調整方法に関する。
ピエゾ素子(圧電素子)の小さい変位を拡大して出力する変位拡大機構が知られている。
特許文献1には、出力部と、出力部に関して対称に配置される圧電素子と、圧電素子のそれぞれの両側に配置されるキャップと、出力部と転がり接触するキャップ以外のキャップと転がり接触するサイドブロックと、サイドブロックを剛結合するフレームと、を有する座屈型アクチュエータが開示されている。
特開2014−82930号公報
ところで、アクチュエータの運用時間の増加に伴って、アクチュエータを構成する部品の材料劣化や、摩耗等による寸法変化等が発生した場合、ピエゾ素子の予圧力が減少するおそれがある。予圧力の減少によりアクチュエータの出力特性が変化する。また、アクチュエータを取り付けた装置の性能が劣化する。このため、ピエゾ素子の予圧力を容易に調整できる構成が求められている。
そこで、本発明は、伸縮素子の予圧力を調整できる変位拡大機構、アクチュエータ、及び、変位拡大機構の調整方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様の変位拡大機構は、容量的性質を有する伸縮素子と、前記伸縮素子の一端と転がり接触する固定部と、前記伸縮素子の他端と転がり接触し、前記伸縮素子の伸縮に応じて前記伸縮素子の伸縮方向とは異なる方向に変位する出力部と、前記出力部の出力特性を調整する出力特性調整部と、を備え、前記出力特性調整部は、前記伸縮素子の予圧力を調整することで前記出力部の出力特性を調整する。
本発明によれば、伸縮素子の予圧力を調整できる変位拡大機構、アクチュエータ、及び、変位拡大機構の調整方法を提供することができる。
アクチュエータユニットの概略構成を示す図。 変位拡大機構の各構成要素に作用する力を示す模式図。 本実施形態に係る変位拡大機構の平面図。 予圧力に対する印加電圧と出力特性との関係を示すグラフ。 予圧力による変位拡大機構の出力特性の変化を説明する模式図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
アクチュエータユニット1について図1を用いて説明する。図1は、アクチュエータユニット1の構成を示す図である。具体的には、図1(A)はアクチュエータユニット1の斜視図である。図1(B)は外殻15の一部を切り欠いた状態のアクチュエータユニット1の斜視図である。図1(C)はy−z平面におけるアクチュエータユニット1の部分断面図である。図1(D)はy−z平面における変位拡大機構10の断面図である。
アクチュエータユニット1は、容量性アクチュエータを構成する駆動ユニットである。アクチュエータユニット1は、主に、変位拡大機構10と、出力ジョイント20と、バネ予圧調整機構30と、ピエゾ予圧調整機構40と、を有している。
変位拡大機構10は、座屈現象を利用して容量的性質を有する伸縮素子の変位を拡大する機構である。本実施形態では、容量的性質を有する伸縮素子はピエゾ素子であり、例えば積層セラミクスで構成される。但し、伸縮素子は、磁歪素子、油圧シリンダ、空気圧シリンダ等であってもよい。また、変位拡大機構10は、主に、一対のピエゾ素子11と、一対の固定部(「サイドブロック」とも称する。)12と、出力部(「センターブロック」とも称する。)13と、予圧調整バネ14と、外殻(「フレーム」とも称する。)15と、を有する。
一対のピエゾ素子11は、それぞれ、一端が転がりジョイントを介して固定部12に連結され、且つ、他端が転がりジョイントを介して出力部13に連結される。ピエゾ素子11の長手方向の両端面には、キャップCP1、CP2が接合される。なお、本実施形態では、キャップCP1、CP2は、ピエゾ素子11とは別個独立の部材として存在するが、ピエゾ素子11と一体的に形成されてもよい。ピエゾ素子11と固定部12との転がりジョイントは、ピエゾ素子11の一端に接合されたキャップCP1の端部曲面(転がり面)と、固定部12の端部曲面(転がり面)との転がり接触(線接触または点接触)を介した連結により構成される。また、ピエゾ素子11と出力部13との転がりジョイントは、ピエゾ素子11の他端に接合されたキャップCP2の端部曲面(転がり面)と、固定部12の端部曲面(転がり面)との転がり接触(線接触または点接触)を介した連結により構成される。また、図1(D)において、円C1は固定部12の端部曲面においてキャップCP1の端部曲面と接触する接点の軌跡を含む円を表し、円C2はキャップCP1、CP2の端部曲面において固定部12または出力部13の端部曲面と接触する接触位置の軌跡を含む円を表し、円C3は出力部13の端部曲面においてキャップCP2の端部曲面と接触する接点の軌跡を含む円を表す。即ち、ピエゾ素子11と固定部12との転がりジョイントは、円C1及び円C2によって、その動作が規定される。また、ピエゾ素子11と出力部13との転がりジョイントは、円C2及び円C3によって、その動作が規定される。
一対のピエゾ素子11はそれぞれ、電圧が印加された場合に長手方向(z軸方向)に伸張して座屈現象を引き起こし、その伸張変位よりも大きい変位で出力部13を長手方向に垂直な方向(y軸方向)に変位させる。すなわち、ピエゾ素子11の伸縮運動は転がりジョイントで回転運動に変換されてその伸縮変位が拡大される。そして、出力部13における直動往復動作をもたらす。このように、変位拡大機構10は、一対のピエゾ素子11のそれぞれの出力を変換し、ピエゾ素子11の伸縮方向とは異なる方向である所定の出力方向に出力部13を付勢して変位させる。なお、以下では出力部13の変位を「拡大変位」と称する。
出力部13は、変位拡大機構10の出力を外部に伝達する機能要素である。本実施形態では、出力部13は、+y側の端部が予圧調整バネ14に接続され、−y側の端部が出力ジョイント20に接続される。
予圧調整バネ(「PCS(Preload Compensation Spring)」とも称する。)14は、変位拡大機構10の出力部13を一定の特性で付勢する付勢手段の一例である。本実施形態では、予圧調整バネ14は、出力部13の拡大変位とその拡大変位によってもたらされる推力との関係である拡大変位−推力特性を調整する。具体的には、予圧調整バネ14は、−y方向に膨らむように湾曲した一対の湾曲部を含む板バネで構成され、その中央部が出力部13に固定され、その両端部がバネ予圧調整機構30を介して一対の固定部12に接続される。予圧調整バネ14は、出力部13の拡大変位によってもたらされる推力をオフセットするy軸方向の力を発生させる。以下では、予圧調整バネ14が発生させる力を「オフセット力」と称する。この構成により、予圧調整バネ14は、出力部13の拡大変位の方向を決定付けて出力部13の挙動を安定化させることができる。
バネ予圧調整機構30は、予圧調整バネ14によるオフセット力を調整する機構である。本実施形態では、バネ予圧調整機構30はウェッジブロックで構成される。使用者は、予圧調整バネ14の両端部のy軸方向における位置を調整することで予圧調整バネ14の中央部が−y方向に出力部13を押し付ける力であるオフセット力を調整できる。
ピエゾ予圧調整機構40は、変位拡大機構10における4つの転がりジョイントに対する予圧の付与及び調整を行う機構である。本実施形態では、ピエゾ素子11に関するピエゾ予圧調整機構40は、図1(D)に示すように、キャップCP1、ガイドGD1、及びシムSH1で構成される。
キャップCP1は、ピエゾ素子11と固定部12との間の転がりジョイントを構成するためにピエゾ素子11の一端に取り付けられる部材である。
ガイドGD1は、キャップCP1がピエゾ素子11の一端に取り外し可能に取り付けられるように案内する部材であり、キャップCP1に固定される。キャップCP1及びシムSH1はピエゾ素子11で発生した推力を高効率で伝達するように構成される。そのため、望ましくは、鋼材、セラミクス等、高い弾性と強度を備える材料で形成される。ガイドGD1は、キャップCP1及びピエゾ素子11のアライメントを確保すると共にピエゾ素子11の外面を保護するように構成される。そのため、望ましくは、ピエゾ素子11よりも低い弾性の材料で形成され、或いは、低い弾性の構造を有する。なお、キャップCP1とガイドGD1は一体的に形成されてもよい。
シムSH1は、ガイドGD1内でキャップCP1とピエゾ素子11の一端との間に配置可能な部材であり、キャップCP1とピエゾ素子11の一端との間隔を調整するために用いられる。即ち、シムSH1のz軸方向の幅が大きいほど、4つの転がりジョイントに対する予圧は大きくなる。
なお、ピエゾ予圧調整機構40は、ピエゾ素子11の一端(固定部12の側)に配置されるものとして説明したが、ピエゾ素子11の他端(出力部13の側)に配置されてもよい。
ピエゾ予圧調整機構40により、左端の接触点と右端の接触点との間の距離は自然長よりも短くなるように調整される。そのため、転がりジョイントの転がり面は、常に所定値以上の力を受けた状態で転がり接触する。なお、左端の接触点は、左側のキャップCP1の端部曲面と左側の固定部12の端部曲面との接触点であり、右端の接触点は、右側のキャップCP1の端部曲面と右側の固定部12の端部曲面との接触点である。また、自然長は、無負荷状態でz軸方向に一直線上に並べられた各部材(キャップCP1、左側のピエゾ素子11、キャップCP2、出力部13、キャップCP2、右側のピエゾ素子11、キャップCP1)のz軸方向における合計長さである。
外殻15は、一対の固定部12の間の距離を固定する機能要素である。本実施形態では、外殻15は、一対のピエゾ素子11、一対の固定部12、及び出力部13を取り囲むように形成される部材であり、変位拡大機構10で座屈現象が生じる場合に一対の固定部12の間の距離が拡がるのを防止する。
以上の構成により、変位拡大機構10は、ピエゾ素子11の変位を100倍以上に拡大可能であり、且つ、出力エネルギを70%以上伝達可能な特性を有する。また、静推力維持に伴うエネルギロスが無く且つ拡大変位が比較的大きいという特性を備えていることから、変位拡大機構10は、例えば、クランプ動作が求められるブレーキアクチュエータに適用され得る。
次に、変位拡大機構10の出力特性について図2を用いて説明する。図2は、変位拡大機構10の各構成要素に作用する力を示す模式図である。
変位拡大機構10の出力特性は、ピエゾ素子11のアクチュエータ特性と、変位拡大機構10による運動変換特性を考慮すると、式(1)のように表される。
なお、kPCSはバネ予圧調整機構30の機械的圧縮剛性を表し、kPZTはピエゾ素子11の機械的圧縮剛性を表す。また、kFは外殻15の長手方向の機械的引張剛性を表し、kJは転がりジョイントの機械的圧縮剛性を表す。また、kSはピエゾ素子11の変位方向における変位拡大機構10の総合機械剛性を表し、外殻15の機械的引張剛性kF、及び、転がりジョイントの機械的圧縮剛性kJに依存する。また、Lは固定部12に関する転がりジョイントの回転中心と出力部13に関する転がりジョイントの回転中心との間の距離を表す。また、FVはピエゾ推力を表し、FPLはピエゾ予圧調整機構40によるピエゾ予圧力を表し、FZはピエゾ素子11の変位量に依存してピエゾ素子11の内部で発生する機械的推力を表す。また、zPZTはピエゾ素子11の変位を表し、zSはピエゾ素子11の変位方向における転がりジョイントと外殻15との総合変位を表す。また、dは圧電定数であり、VPZTはピエゾ素子11に印加される電圧を表す。また、αは接点間角度を表す。接点間角度αは、ピエゾ素子11と固定部12との接点と、ピエゾ素子11と出力部13との接点とを結ぶ線分の基準線に対する角度である。基準線は、拡大変位Yがゼロのときの固定部12に関する転がりジョイントの回転中心と出力部13に関する転がりジョイントの回転中心とを繋ぐ直線である。なお、図2のy0は、予圧調整バネ14に対する一定の変位量(予荷重)を表す。
式(1)の第1式は出力部13の拡大変位Yの方向における力のつり合いを示す。第2式は変位拡大機構10による運動変換特性を示す。第3式はピエゾ素子11の変位方向における力のつり合いを示す。なお、zは、キャップCP1が固定部12の端部曲面と転がり接触(線接触または点接触)する円弧の中心と、キャップCP2が出力部13の端部曲面と転がり接触(線接触または点接触)する円弧の中心との距離を表す。また、第2式では、ピエゾ素子11の伸縮の影響をキャップの径の微小変化で近似している。この近似は、例えば、キャップCP1の端部曲面の輪郭を含む円と、キャップCP2の端部曲面の輪郭を含む円とが同心円C2(図1(D)参照。)となるように設計された場合に採用可能である。
式(1)より、外部拘束により、変位Y=Ydに拘束されているときの推力Fydは、式(2)のようになる。
また、アクチュエータユニット1の出力部13への外力が0のときには、運動変換後のピエゾ素子11の推力と、予圧調整バネ14の弾性力がつり合い、Fy=0となる。そのときの変位をY=Yfとすると、出力変位Yfは式(3)で表すことができる。
以上の式(2)及び式(3)から、推力Fyd及び出力変位Yfについては、ピエゾ素子11の予圧力FPLに依存することがわかる。
次に、本実施形態に係る変位拡大機構10について、図3を用いて更に説明する。図3は、本実施形態に係る変位拡大機構10の平面図である。具体的には、図3(A)は変位拡大機構10の全体の平面図であり、図3(B)は変位拡大機構10の部分拡大図である。なお、図3において、出力ジョイント20、バネ予圧調整機構30、予圧調整バネ14等は省略して図示している。
固定部12は、サイドブロック120と、第1くさび部材121と、第2くさび部材122と、を含む。サイドブロック120は、ピエゾ素子11のキャップCP1と転がり接触する転がり面と、第1くさび部材121と当接する円弧面と、を有する部材である。第1くさび部材121は、サイドブロック120と当接する円弧面と、第2くさび部材122と当接する傾斜角度θの傾斜面と、を有するくさび状の部材である。なお、ピエゾ素子11の伸縮方向(z軸方向)にみて、第1くさび部材121の一方側に円弧面が形成され、第1くさび部材121の他方側に傾斜面が形成される。第2くさび部材122は、第1くさび部材121と当接する傾斜角度θの傾斜面と、外殻15と当接する当接面と、を有するくさび状の部材である。なお、ピエゾ素子11の伸縮方向(z軸方向)にみて、第2くさび部材122の一方側に傾斜面が形成され、第2くさび部材122の他方側に当接面が形成される。また、固定部12は、第1くさび部材121の傾斜面と第2くさび部材122の傾斜面とが当接する当接部123を有する。また、固定部12は、外殻15と当接する当接部124を有する。
第1くさび部材121は、第1くさび部材121の側面(y−z面と平行な面)と外殻15の内側面とが摺動する摺動部125を有する。摺動部125によって、第1くさび部材121は、z軸方向の移動を可能とするとともに、x軸方向の移動が規制される。なお、摺動部125における外殻15と第1くさび部材121とのはめ合いは、例えば、精転合から滑合の間のはめ合いとすることが好ましい。なお、精転合及び滑合とは、はめ合いにおける公差の組み合わせを説明するものであり、例えば、「JIS使い方シリーズ製図マニュアル(精度編)」日本規格協会、に定義されており、ほとんどガタのない精密なしゅう動部分に用いる。
なお、第1くさび部材121のy軸方向の移動は、第1くさび部材121と第2くさび部材122との当接部123における摩擦によって抑えられている。また、第2くさび部材122のy軸方向の移動は、第2くさび部材122と外殻15との当接部124における摩擦によって抑えられている。
このように、第1くさび部材121は、摺動部125によって、z軸方向のみ移動が可能となるように構成されている。
一方、第2くさび部材122の側面(yz平面と平行な面)と外殻15の側面との間は、わずかに隙間127(例えば、1〜2mm程度)を有している。これにより、第2くさび部材122は、x軸方向に移動することができるように構成されている。
外殻15は、−x方向から第2くさび部材122を+x方向に押すための穴部151と、+x方向から第2くさび部材122を−x方向に押すための穴部152と、を有している。穴部151及び穴部152は、第2くさび部材122を基準として対向配置するように配置されている。なお、穴部151,152は、雌ネジ加工されたネジ穴であってもよく、通し穴であってもよく、穴の形状は問わない。図3の例において、穴部151,152はネジ穴であるものとして説明する。また、図3に示すように、穴部151,152にはザグリ加工されていてもよい。
穴部151にボルト60を螺合させることにより、ボルト60の軸部先端が第2くさび部材122を押し、第2くさび部材122を+x方向に移動させることができる。また、穴部152にボルト60を螺合させることにより、ボルト60の軸部先端が第2くさび部材122を押し、第2くさび部材122を−x方向に移動させることができる。
また、外殻15には、y軸方向に貫通する取付穴部153が形成されている。なお、取付穴部153は、ネジ穴であってもよく、通し穴であってもよく、穴の形状は問わない。取付穴部153は、アクチュエータユニット1を装置(不図示)に取り付けるための取付部である。なお、アクチュエータユニット1を取り付ける装置としては、例えば、射出成形機の型締装置、半導体製造装置のクランプ装置、共振振動を用いて液滴を吐出するインクジェットヘッドの共振装置、ブレーキ装置、バルブ装置、ロボットハンド装置等に適用することができる。
ここで、アクチュエータユニット1の運用時間の増加に伴う出力特性の変化について図4を用いて説明する。図4は、予圧力に対する印加電圧と出力特性との関係を示すグラフである。なお、横軸はピエゾ素子11への印加電圧を示し、縦軸はアクチュエータユニット1の出力特性(推力Fydまたは出力変位Yf)を示す。また、初期状態(アクチュエータユニット1の組立直後)の予圧力をFPL1とし、運用時間経過後の予圧力をFPL2とする。
アクチュエータユニット1の運用時間の増加に伴って、固定部12とキャップCP1との転がり面、出力部13とキャップCP2との転がり面が摩耗する等により、ピエゾ素子11の予圧力FPLがFPL1からFPL2へと低下する。上述の式(2)及び式(3)に示すように、ピエゾ素子11の予圧力FPLが変化することにより、変位拡大機構10の出力特性も変化する。変位拡大機構10の出力特性が(a)に示す初期状態から(b)に示す運用時間経過後の状態へと変化した際、本実施形態に係る変位拡大機構10は、ピエゾ素子11の予圧力を調整することにより、変位拡大機構10の出力特性が初期状態へと復元するように調整する。
図3に戻り、本実施形態に係る変位拡大機構10は、ピエゾ素子11の予圧力を調整することにより変位拡大機構10の出力特性を調整する出力特性調整機構50を有している。
出力特性調整機構50は、第1くさび部材121及び第2くさび部材122を有するくさび機構と、第2くさび部材122の位置を調整する位置調整部と、第2くさび部材122を調整された位置で維持させる位置維持部と、第1くさび部材121の移動をガイドするガイド部と、を備える。
くさび機構は、第2くさび部材122を第2の方向(x軸方向)に移動させることにより、第1くさび部材121を第1の方向(z軸方向)に移動させる機構である。図3(B)の黒塗り矢印に示すように、第2くさび部材122を+y方向に移動させることにより、第1くさび部材121が出力部13に近づき、一対のサイドブロック120の間の距離が短くなり、ピエゾ素子11の予圧力が増加する。また、図3(B)の白抜き矢印に示すように、第2くさび部材122を−y方向に移動させることにより、第1くさび部材121が出力部13から遠ざかり、一対のサイドブロック120の間の距離が長くなり、ピエゾ素子11の予圧力が減少する。また、図3(A)に示すように、くさび機構は、出力部13の中心を通りx−y面に平行な面を基準として、対称に配置されている。
位置調整部は、第2くさび部材122における第2の方向(x軸方向)の位置を調整する機構である。図3に示す例において、位置調整部は、外殻15に形成された穴部151,152として構成される。ネジ穴である穴部151,152にボルト60を螺合させることにより、第2くさび部材122のx軸方向の位置を調整することができる。なお、穴部151,152が通し穴である場合、穴部151,152から治具(不図示)を挿入して第2くさび部材122を押すことにより、第2くさび部材122のx軸方向の位置を調整することができる。なお、第2くさび部材122の位置を調整する際の調整の容易性から、穴部151,152はネジ穴であることが好ましい。
位置維持部は、第2くさび部材122の位置を維持させる機構である。図3に示す例において、位置維持部は、外殻15と第2くさび部材122とが接触する当接部124によって構成される。ここで、外殻15と第2くさび部材122とが接触する当接部124の静止摩擦係数をμとする。また、第1くさび部材121と第2くさび部材122とが接触する傾斜面(当接部123)の傾斜角度をθ[rad]とする。第1くさび部材121にz軸方向の力F(例えば予圧力)を付与した場合、第1くさび部材121が第2くさび部材122をx軸方向に押す力はFtanθとなる。また、当接部124における静止摩擦力は、Fμとなる。また、θは充分に小さい(例えばθ≦0.1[rad])とすればtanθはθで近似することができる。このため、変位拡大機構10において、θ<μの関係を有することにより、第1くさび部材121のx軸方向の位置を維持(静止)させることができる。
ガイド部は、第1くさび部材121における第1の方向(z軸方向)への移動をガイドするとともに、他の方向(x軸方向)への移動を規制する。図3に示す例において、ガイド部は、摺動部125によって構成される。ガイド部は、ピエゾ素子11の予圧力を増加させるため第1くさび部材121を第1の方向(z軸方向)に動かした際、第1くさび部材121及びサイドブロック120の転がり面が他の方向(x軸方向)にずれるのを防止する。これにより、ピエゾ素子11や転がりジョイントにおけるアライメントに与える影響を抑制することができる。
以上、本実施形態に係る変位拡大機構10は、出力特性調整機構50を有することにより、位置調整部により第2くさび部材122の第2の方向(x軸方向)の位置を調整することで、くさび機構を介して、第1くさび部材121の第1の方向(z軸方向)の位置を調整し、ピエゾ素子11の予圧力を調整することができる。これにより、変位拡大機構10の出力特性を調整することができる。
ここで、図1に示すピエゾ予圧調整機構40は、シムSH1の幅(厚さ)で予圧力を調整する。このため、ピエゾ予圧調整機構40において予圧力を調整するためには、シムSH1を交換する必要がある。換言すれば、ピエゾ予圧調整機構40において予圧力を調整するためには、アクチュエータユニット1を装置(不図示)から取り外し、変位拡大機構10を分解して、シムSH1を交換する必要がある。また、ピエゾ予圧調整機構40では、用意されているシムSH1の幅によって、不連続な(段階的な)予圧力の調整しか行うことができない。
これに対し、図3に示す出力特性調整機構50は、位置調整部によって第2くさび部材122の第2の方向(x軸方向)の位置を連続的に(無段階に)調整することができる。これにより、ピエゾ素子11の予圧力を連続的に調整することができる。よって、変位拡大機構10の出力特性を連続的に調整することができる。
また、出力特性調整機構50の位置調整部は、アクチュエータユニット1を装置(不図示)に取り付ける方向(取付穴部153の方向、y軸方向)とは異なる方向に設けられている。このため、本実施形態に係る変位拡大機構10は、アクチュエータユニット1を装置から取り外すことなく、また、変位拡大機構10を分解することなく、ピエゾ素子11の予圧力を調整することができる。
また、位置調整部によって調整された第2くさび部材122の位置は、位置維持部によって維持される。このため、ピエゾ素子11の予圧力の調整が完了した後は、ボルト60を変位拡大機構10から取り外しても、第2くさび部材122の位置は位置維持部によって維持され、ピエゾ素子11の予圧力も維持される。なお、ボルト60は、変位拡大機構10におけるピエゾ素子11の予圧力調整終了後、取り外してもよい。これにより、変位拡大機構10が動作する際の振動によりボルト60が緩み、装置(不図示)内でボルト60が脱落することを防止することができる。
また、アクチュエータユニット1を装置(不図示)に取り付けるための取付部(取付穴部153)を外殻15に設けられている。換言すれば、固定部12(サイドブロック120、第1くさび部材121及び第2くさび部材122)と装置(不図示)とは、係合されていない。これにより、アクチュエータユニット1を装置(不図示)に取り付けた状態のまま、サイドブロック120、第1くさび部材121及び第2くさび部材122をスライドさせることができる。
また、出力特性調整機構50は、出力部13の中心を通りx−y面に平行な面を基準として、対称に配置されている。これにより、出力部13の位置を維持しつつ、予圧力を調整することができる。
<出力特性の調整方法>
次に、本実施形態に係る変位拡大機構10の出力特性調整方法について、図5を用いて説明する。図5は、予圧力による変位拡大機構10の出力特性の変化を説明する模式図である。図5(A)は、横軸を出力変位とし、縦軸を推力とする。また、ピエゾ素子11の予圧力が初期状態(FPL=FPL1)において、ピエゾ素子11に所定の電圧(VPZT=V1)を印加した際の出力変位−推力特性を実線で示す。また、ピエゾ素子11の予圧力が運用時間経過後の状態(FPL=FPL2)において、ピエゾ素子11に所定の電圧(VPZT=V1)を印加した際の出力変位−推力特性を破線で示す。図5(A)は、推力が0となる出力変位と予圧力の関係を示す。
本実施形態に係る変位拡大機構10の出力特性を調整する際、前述のように、アクチュエータユニット1は装置(不図示)に取り付けられたままとなっている。
ここで、アクチュエータユニット1が取り付けられた装置(不図示)には、ピエゾ素子11に電圧を印加する電源(不図示)が設けられている。この電源に設けられた電圧センサにより、ピエゾ素子11の印加電圧を取得することができる。また、装置の制御部から電源に指令される指令電圧をピエゾ素子11の印加電圧として用いてもよい。
また、アクチュエータユニット1が取り付けられた装置(不図示)には、アクチュエータユニット1の状態を測定するセンサ(不図示)が設けられている。例えば、アクチュエータユニット1により動作する機構の位置をフィードバック制御するためには、変位センサが設けられている。これらセンサの出力値から出力部13の出力変位を取得することができる。
このように、変位拡大機構10の出力特性を調整する際、装置(不図示)に設けられたセンサ等により、ピエゾ素子11の印加電圧と、出力部13の出力変位を取得することができる。
また、予め、初期状態における印加電圧V1に対する出力変位Yf1を取得している。運用時間が経過するにつれ、印加電圧V1に対する出力変位が出力変位Yf2へと減少する。アクチュエータユニット1の出力変位が装置の要求仕様を満たさなくなった場合、変位拡大機構10の出力特性の調整が行われる。
調整する際は、ピエゾ素子11に印加電圧V1にを印加した状態で、出力変位Yf2を取得する。取得された出力変位が初期状態における出力変位Yf1となるようにボルト60を介して、第2くさび部材122のx方向の位置を調整して、ピエゾ素子11の予圧力を調整する。
以上、本実施形態に係る変位拡大機構について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 アクチュエータユニット
10 変位拡大機構
11 ピエゾ素子(伸縮素子)
12 固定部
13 出力部
14 予圧調整バネ
15 外殻
20 出力ジョイント
30 バネ予圧調整機構
40 ピエゾ予圧調整機構
50 出力特性調整機構(出力特性調整部)
60 ボルト(位置調整部)
121 第1くさび部材(くさび機構)
122 第2くさび部材(くさび機構)
123 当接部
124 当接部(位置維持部)
125 摺動部(ガイド部)
127 隙間
151,152 穴部(位置調整部)
153 取付穴部
CP1、CP2 キャップ

Claims (9)

  1. 容量的性質を有する伸縮素子と、
    前記伸縮素子の一端と転がり接触する固定部と、
    前記伸縮素子の他端と転がり接触し、前記伸縮素子の伸縮に応じて前記伸縮素子の伸縮方向とは異なる方向に変位する出力部と、
    前記出力部の出力特性を調整する出力特性調整部と、を備え、
    前記出力特性調整部は、
    前記伸縮素子の予圧力を調整することで前記出力部の出力特性を調整する、変位拡大機構。
  2. 前記固定部は、
    第1くさび部材及び第2くさび部材を有し、
    前記出力特性調整部は、
    前記第2くさび部材を第2の方向に移動させることにより、前記第1くさび部材を第1の方向に移動させるくさび機構と、
    前記第2くさび部材の位置を調整する位置調整部と、
    前記第2くさび部材の位置を維持する位置維持部と、を有する、
    請求項1に記載の変位拡大機構。
  3. 内部に前記伸縮素子、前記固定部、及び、前記出力部を配置する外殻を備え、
    前記位置調整部は、前記外殻の外から前記第2くさび部材の位置を調整する、
    請求項2に記載の変位拡大機構。
  4. 前記位置調整部は、前記外殻に形成された穴である、
    請求項3に記載の変位拡大機構。
  5. 前記位置維持部は、
    前記第2くさび部材と前記外殻との当接部の摩擦力により、前記第2くさび部材の位置を維持する、
    請求項3または請求項4に記載の変位拡大機構。
  6. 前記当接部の静止摩擦係数は、前記第1くさび部材および前記第2くさび部材の傾斜面の傾斜角度よりも大きい、
    請求項5に記載の変位拡大機構。
  7. 前記出力特性調整部は、
    前記第1くさび部材の移動をガイドするガイド部を更に有する、
    請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の変位拡大機構。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の変位拡大機構を備える、アクチュエータ。
  9. 容量的性質を有する一対の伸縮素子と、第1くさび部材及び第2くさび部材を有し、前記伸縮素子の一端と転がり接触する一対の固定部と、前記伸縮素子の他端と転がり接触し、前記伸縮素子の伸縮に応じて前記伸縮素子の伸縮方向とは異なる方向に変位する出力部と、前記伸縮素子の予圧力を調整する出力特性調整部と、を備える変位拡大機構の調整方法であって、
    前記出力特性調整部は、
    前記第2くさび部材を第2の方向に移動させることにより、前記第1くさび部材を第1の方向に移動させるくさび機構と、
    前記第2くさび部材の位置を調整する位置調整部と、
    前記第2くさび部材の位置を維持する位置維持部と、を有し、
    前記伸縮素子に所定の電圧を印加した際の前記出力部の変位に基づいて、前記位置調整部により前記第2くさび部材の位置を調整する、
    変位拡大機構の調整方法。
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