JP2020102513A - 電子装置および温水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂剤の量を少なくでき、高さを低くでき、かつ回路基板の下方への樹脂剤の回り込みを防止できる電子装置および温水装置を提供する。【解決手段】周壁部11aは、電気回路基板16の周囲を囲んでいる。受け部11cは、周壁部11aから突き出し、電気回路基板16の第1面16Fの全周を受けている。押さえ部11dは、周壁部11aから突き出し、受け部11cに対して電気回路基板16を押し付けるように電気回路基板16の第2面16Sを押している。樹脂剤18は、第2面16Sを覆っている。【選択図】図3

Description

本発明は、電子装置および温水装置に関するものである。
従来から、電気回路基板を外気から隔絶するためにケーシング内に配置し、その状態で樹脂をケーシング内に流し込んで硬化させる技術が用いられている。このような技術は、たとえば特開2014−229858号公報(特許文献1参照)に開示されている。
上記特許文献1の電子装置では、上方に開口したケーシングの内部に、水平な保持部が形成されている。この保持部は、回路基板の下面の全周にわたって接触している。この保持部の上面には、環状の溝部が形成されている。回路基板の上面から流し込まれ、回路基板の下面に回り込んだ樹脂は、この溝部で捕捉される。
このように溝部が樹脂で充満する間に樹脂の硬化が進むため、保持部上面と回路基板下面との間の隙間を通って回路基板の下方に形成される空間に流れ込む樹脂量が大幅に減少すると特許文献1には記載されている。
特開2014−229858号公報
しかし上記特許文献1に記載の電子装置では、樹脂が硬化するまで溝部に樹脂を流し込む必要がある。このためケーシング内に流し込む樹脂量が多くなるという問題がある。
また溝部への充填時に樹脂を硬化させるためには、溝部を大きくする必要がある。このためケーシングの高さが大きくなるという問題がある。
また回路基板の下方に形成される空間に流れ込む樹脂量が、樹脂の硬化速度に依存している。このため回路基板の下方に形成される空間に流れ込む樹脂量を少なくなるように制御することが難しいという問題もある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂剤の量を少なくでき、高さを低くでき、かつ回路基板の下方への樹脂剤の回り込みを防止できる電子装置および温水装置を提供することである。
本発明の電子装置は、電気回路基板と、周壁部と、受け部と、押さえ部と、樹脂剤とを備えている。電気回路基板は、互いに対向する第1面および第2面を有している。周壁部は、電気回路基板の周囲を囲んでいる。受け部は、周壁部から突き出し、第1面の全周を受けている。押さえ部は、周壁部から突き出し、受け部に対して電気回路基板を押し付けるように第2面を押している。樹脂剤は、第2面を覆っている。
本発明の電子装置によれば、押さえ部は、受け部に対して電気回路基板を押し付けるように第2面を押している。これにより受け部に電気回路基板の第1面が強く押し付けられるため、樹脂剤が受け部と電気回路基板との接触部を超えて電気回路基板の下側に回り込むことが抑制される。このため電気回路基板を外気から隔絶するために用いる樹脂剤の量を少なくすることが容易である。
また電気回路基板の下側に樹脂剤を捕捉する空間が不要であるため、周壁部の高さを低くすることができる。
以上により樹脂剤の量を少なくでき、周壁部の高さを低くでき、かつ電気回路基板の下方への樹脂剤の回り込みを防止できる電子装置を実現することができる。
上記電子装置において、受け部は、周壁部から離れるにしたがって第1面に近づく上り勾配を有している。
これにより受け部が電気回路基板を押し付ける力をさらに強くすることができる。このため樹脂剤が受け部と電気回路基板との接触部を超えて電気回路基板の下側に回り込むことがさらに抑制される。
上記電子装置において、受け部は、第1面に対向する部分の全体において第1面に接している。
このように受け部が第1面に密着することにより、樹脂剤が受け部と電気回路基板との接触部を超えて電気回路基板の下側に回り込むことがさらに抑制される。
上記電子装置において、周壁部は、電気回路基板を挟んで互いに対向する第1壁部と第2壁部とを有している。押さえ部は、第1壁部から突き出して第2面を押す第1部分と、第2壁部から突き出して第2面を押す第2部分とを有している。
この第1部分と第2部分とにより電気回路基板の第2面を第1壁部側と第2壁部側との両側から受け部に向かって押し付けることができる。このため電気回路基板の第1面が第1壁部側および第2壁部側のいずれか一方にて受け部と離れることを抑制できる。よって第1壁部側および第2壁部側の双方において樹脂剤が受け部と電気回路基板との接触部を超えて電気回路基板の下側に回り込むことが抑制される。
上記電子装置において、押さえ部は、周壁部から離れるにしたがって第2面に近づく下り勾配を有している。
これにより電気回路基板を押さえ部と受け部との間に嵌め込む際における押さえ部の変形量を少なくすることができるため、電気回路基板の嵌め込みが容易となる。また電気回路基板を受け部と押さえ部との間に配置しつつ、かつ押さえ部で電気回路基板を受け部側へ押し付けることが容易となる。
上記電子装置において、受け部は押さえ部よりも周壁部から長く延びている。
このように受け部が押さえ部よりも長いため、電気回路基板を受け部で受けることが容易となる。また押さえ部が受け部より短いため、電気回路基板を押さえ部の上方から押さえ部と受け部との間に嵌め込むことが容易となる。
上記電子装置において、電気回路基板は、第1面に位置するコーティング層と、コーティング層の上に配置された基板部とを有している。コーティング層は、紫外線の照射により硬化する材質よりなっている。樹脂剤は、加熱により硬化する材質よりなっている。
このようにコーティング層が紫外線の照射により硬化する材質よりなっているため、コーティング層の硬化に要する時間を短縮することができる。また樹脂剤が加熱により硬化する材質よりなっているため、電子部品が搭載されることで表面の凹凸が大きくなる電気回路基板の第2面側においても樹脂剤を確実に硬化させることができる。
本発明の温水装置は、上記のいずれかの電子装置を有している。
本発明の温水装置によれば、樹脂剤の量を少なくでき、周壁部の高さを低くでき、かつ回路基板の下方への樹脂剤の回り込みを防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、樹脂剤の量を少なくでき、高さを低くでき、かつ回路基板の下方への樹脂剤の回り込みを防止できる電子装置および温水装置を実現することができる。
本発明の一実施の形態における温水装置(給湯装置)の構成を示す模式図である。 図1に示す温水装置に搭載されるケースと電気回路基板との構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態における電子装置の構成を示す断面図である。 押さえ部の配置位置のバリエーションを示す平面図である。 本発明の一実施の形態における電子装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施の形態における電子装置の変形例の構成を示す断面図である。 受け部の形状の変形例を示す部分拡大断面図である。 図7(B)に示す受け部を有する電子装置の構成を示す断面図である。 押さえ部の形状の第1変形例を示す部分拡大図である。 押さえ部の形状の第2変形例を示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
なお、明細書および図面において、同一の構成要素または対応する構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。また、図面では、説明の便宜上、構成を省略または簡略化している場合もある。また各実施の形態と各変形例との少なくとも一部は、互いに任意に組み合わされてもよい。
<温水装置の構成>
まず本発明の一実施の形態に係る温水装置の一例として給湯装置の構成について図1を用いて説明する。
ただし温水装置は、給湯装置に限定されず、たとえば暖房装置、温水暖房付きふろ給湯装置などであってもよい。また温水装置は、燃料ガスを燃焼させる方式であってもよく、石油を燃焼させる方式であってもよい。また温水装置は、貯湯式であってもよく、また瞬間式であってもよい。
図1に示されるように、給湯装置1は、たとえばバーナー2aおよび熱交換器2bからなる給湯用の加熱部2と、バーナー3aおよび熱交換器3bからなる循環温水用の加熱部3とを有している。この循環温水用の加熱部3には、循環往路4aと循環復路4bとが接続されるとともに、循環復路4bには循環ポンプ5が接続されている。
給湯用の加熱部2の上流部には、上水道につながる給水路6が接続されるとともに、下流部には給湯路7が接続されている。この給湯路7には、台所や洗面所などに設置されるカラン8が接続されている。また、給湯路7には分岐通路9aが接続されている。この分岐通路9aは、電磁弁9bと逆止弁9cとを介在して循環往路4aに接続されている。
この給湯装置1は電子装置20を有している。この電子装置20は、たとえば電源部14と、メインコントローラ15と、漏電安全装置13とを含んでいる。漏電安全装置13は、商用電源などの元電源が供給されるものである。電源部14は、この漏電安全装置13から電力を供給され、主として所定の安定化電圧を生成するなどして、給湯装置1内で必要とする電源を供給するためのものである。
メインコントローラ15は、たとえばマイクロコンピュータなどを主要部として含んでいる。このメインコントローラ15は、電源部14から電力を供給され、給湯装置1内の加熱部2、3、循環ポンプ5、電磁弁9bなどの動作をマイクロコンピュータによって制御するためのものである。また、メインコントローラ15には、遠隔コントローラ12が1個もしくは複数個接続されている。遠隔コントローラ12は、メインコントローラ15と双方向通信が可能である。
すなわち、電子装置20は、給湯装置1などの被制御機器を制御するための制御ユニット(メインコントローラ15へ電源を供給する電源部14も含む)のことである。
<電子装置の構成>
次に、上記電子装置20の具体的な構成について、たとえばメインコントローラ15の部分の構成を例に挙げて図2〜図4を用いて説明する。
図2に示されるように、電子装置20は、たとえばケース11と、電源部14と、電気回路基板16とを有している。このケース11は、上記の漏電安全装置13、電源部14およびメインコントローラ15の各々を取付けるためのものである。
ただし図面の簡略化のため、図2において漏電安全装置13を取り付ける部分の図示は省略されている。またケース11は、漏電安全装置13、電源部14およびメインコントローラ15の各々を取付ける部分が上記のとおり一体化されている必要はない。漏電安全装置13を取り付けるケースと、電源部14を取り付けるケースと、メインコントローラ15を取り付けるけーすとは互いに分離していてもよい。
メインコントローラ15は、電気回路基板16と、複数の電子部品17とにより構成されている。この電気回路基板16は、基板部16aと、コーティング層16bとを有している。
電気回路基板16は、互いに対向する第1面16Fと第2面16Sとを有している。コーティング層16bは電気回路基板16の第1面16Fに位置している。基板部16aは、コーティング層16bの上に配置され、かつ電気回路基板16の第2面16Sに位置している。
基板部16aの第2面16Sを構成する表面には、複数の電子部品17が搭載されている。複数の電子部品17の各々は、基板部16aの裏面側にてハンダ付けされており、メインコントローラ15の電気回路を構成している。
コーティング層16bは、基板部16aのハンダ付けされた裏面を覆っている。コーティング層16bには、即乾性に優れた材料が用いられる。コーティング層16bには、たとえば紫外線の照射により硬化する材質が用いられる。コーティング層16bには、たとえばウレタン系、ゴム系などの樹脂が用いられる。コーティング層16bには、基板部16aの裏面にスプレー塗布可能な材質が用いられてもよい。
ケース11は、周壁部11a、11fと、底壁部11b、11gと、受け部11cと、押さえ部11dとを有している。周壁部11aは、電気回路基板16の周囲を取り囲むように構成されている。周壁部11aは、たとえば矩形の枠形状を有している。
底壁部11bは、周壁部11aの下端を閉塞するように周壁部11aの下端に接続されている。この周壁部11aおよび底壁部11bにより、上端が開口した有底枠形状のケース部11Fが構成されている。
受け部11cは、周壁部11aから上記ケース部11Fの内部へ突き出している。受け部11cは、底壁部11bから離れて底壁部11bの上側に配置されている。受け部11cは、周壁部11aの全周に設けられており、枠形状を有している。受け部11cは、底壁部11bの表面にたとえば平行に延びている。
押さえ部11dは、周壁部11aから上記ケース部11Fの内部へ突き出している。押さえ部11dは、受け部11cから離れて受け部11cの上側に配置されている。押さえ部11dは、周壁部11aの一部に設けられている。
周壁部11fは、電源部14を構成する基板の周囲を取り囲むように構成されている。周壁部11fは、たとえば矩形の枠形状を有している。この周壁部11fは、上記周壁部11aと一部の壁部を共有している。これにより周壁部11aと周壁部11fとは一体化している。
底壁部11gは、周壁部11fの下端を閉塞するように周壁部11fの下端に接続されている。この周壁部11fおよび底壁部11gにより、上端が開口した有底枠形状のケース部11Sが構成されている。
図3に示されるように、受け部11cは、同じ厚みT1を維持しながらケース部11Fの内部へ延びている。つまり受け部11cは、周壁部11aとの接続部から先端まで同じ厚みT1を維持しながら延びている。
押さえ部11dは、周壁部11aから離れるにしたがって厚みが薄くなっている。つまり押さえ部11dは、周壁部11aとの接続部から先端に向かうほど厚みが薄くなっている。押さえ部11dは先細りの形状を有している。
受け部11cの最も厚い部分の厚みT1は、押さえ部11dの最も厚い部分の厚みT2よりも大きい。
また押さえ部11dは、周壁部11aから離れるにしたがって下り勾配となるように構成されている。
受け部11cは押さえ部11dよりも周壁部11aから長く延びている。具体的には受け部11cが周壁部11aからケース部11Fの内部へ向かって伸びる長さL1は、押さえ部11dが周壁部11aからケース部11Fの内部へ向かって伸びる長さL2よりも長い。
上記の受け部11cと押さえ部11dとの間に、電気回路基板16が配置されている。この状態において押さえ部11dは、受け部11cに対して電気回路基板16を押し付けるように電気回路基板16の第2面16Sを押している。具体的には押さえ部11dは、電気回路基板16の第2面16Sを構成する基板部16aの表面を受け部11c側に向けて押している。
押さえ部11dは、電気回路基板16の第2面16Sと対向する押さえ部11dの部分の全体において電気回路基板16の第2面16Sと接触しているのではなく、押さえ部11dの先端部のみが電気回路基板16の第2面16Sに接している。
また受け部11cは、電気回路基板16の第1面16Fの全周を受けている。つまり受け部11cは、電気回路基板16の第1面16Fの全周に接触している。具体的には受け部11cは、電気回路基板16の第1面16Fを構成するコーティング層16bの全周に接している。また受け部11cは、電気回路基板16の第1面16Fと対向する受け部11cの部分の全体において電気回路基板16の第1面16Fと接触している。
受け部11cと押さえ部11dの各々は、電気回路基板16の側面には接していない。
電子装置20は、樹脂剤18をさらに有している。樹脂剤18は、電気回路基板16の第2面16Sを覆っている。具体的には樹脂剤18は、電気回路基板16の第2面16Sだけでなく、第2面16Sに搭載された複数の電子部品17(図2)も覆っている。
また樹脂剤18は、押さえ部11d上も覆っている。樹脂剤18は、電気回路基板16と周壁部11aとの間の隙間にも配置されている。一方、樹脂剤18は、電気回路基板16の第1面16Fと底壁部11bの間の空間内には充填(配置)されていない。このため樹脂剤18は、受け部11cよりもケース部11Fの内側に位置する第1面16Fの部分には接していない。
樹脂剤18は、たとえば加熱により硬化する材質よりなっている。樹脂剤18は、たとえばコーティング層16bとは異なる材質よりなっている。樹脂剤18は、たとえばウレタン系の樹脂よりなっている。
図4(A)に示されるように、平面視において受け部11cは、周壁部11aの全周に亘って設けられた枠形状を有している。ここで平面視とは、底壁部11bの表面に対して直交する方向から見た視点を意味する。
押さえ部11dは、周壁部11aの互いに対向する壁部11a1(第1壁部)と壁部11a2(第2へ基部)との各々に設けられている。
具体的には周壁部11aは、壁部11a1、11a2、11a3、11a4を有している。壁部11a1は、電気回路基板16が配置される空間を挟んで壁部11a2と互いに対向している。壁部11a3は、電気回路基板16が配置される空間を挟んで壁部11a4と互いに対向している。
押さえ部11dは、壁部11a1から突き出して電気回路基板16の第2面16Sを押す第1部分11d1と、壁部11a2から突き出して電気回路基板16の第2面16Sを押す第1部分11d1とを有している。
第1部分11d1は、壁部11a1の長さ方向の全体ではなく、壁部11a1の長さ方向の一部のみから突き出している。また第2部分11d2は、壁部11a2の長さ方向の全体ではなく、壁部11a2の長さ方向の一部のみから突き出している。
なお押さえ部11dの第1部分11d1が壁部11a3から突き出し、かつ押さえ部11dの第2部分11d2が壁部11a4から突き出していてもよい。
図4(B)に示されるように、第1部分11d1は、壁部11a1の長さ方向の全体から突き出していてもよい。また第2部分11d2は、壁部11a2の長さ方向の全体から突き出していてもよい。つまり第1部分11d1および第2部分11d2のそれぞれは、枠形状の周壁部11aの短手方向の辺を構成する壁部11a1、11a2に配置されていてもよい。
図4(C)に示されるように、第1部分11d1は、壁部11a3の長さ方向の全体から突き出していてもよい。また第2部分11d2は、壁部11a4の長さ方向の全体から突き出していてもよい。つまり第1部分11d1および第2部分11d2のそれぞれは、枠形状の周壁部11aの長手方向の辺を構成する壁部11a3、11a4に配置されていてもよい。
また押さえ部11dは、受け部11cのように、周壁部11aの全周に亘って枠形状となるように配置されていてもよい。この場合、押さえ部11dは、電気回路基板16の第2面の全周を受け部11cに向かって押すことになる。
<電子装置の製造方法>
次に、本実施の形態に係る電子装置20の製造方法について図5および図3を用いて説明する。
図5に示されるように、基板部16aの表面に複数の電子部品17(図2)が搭載される。この後、基板部16aの裏面にて、複数の電子部品17の各々の端子を基板部16aの配線に電気的に接続するためにハンダ付けが行なわれる。
ハンダ付けが行なわれた基板部16aの裏面に、たとえばスプレー塗布などによりコーティング層16bが形成される。このコーティング層16bは、基板部16aの裏面全体を覆うように形成される。これにより基板部16aとコーティング層16bとを有する電気回路基板16が形成される。
この電気回路基板16がケース部11Fの内部に挿入される。この際、電気回路基板16は、受け部11cと押さえ部11dとの間に位置するようにケース部11F内に挿入される。
電気回路基板16の配置の際、押さえ部11dは電気回路基板16により下側に押されることにより弾性変形をして撓む。電気回路基板16が押さえ部11dを通り過ぎると、押さえ部11dは元の形状に復帰しようとする。
ここで受け部11cと押さえ部11dの先端(押さえ部11dのうち受け部11cの最も近くに位置する部分)との間の空間の高さ方向の寸法H1は、電気回路基板16の厚みH2よりも小さくなるように設定されている。このため電気回路基板16は、受け部11cと押さえ部11dとの間に配置されることにより、押さえ部11dは完全には元の形に復帰できない。
このため押さえ部11dが元の形に復帰しようとする力が電気回路基板16に与えられる。これにより押さえ部11dが受け部11cに対して電気回路基板16を押し付けるように電気回路基板16の第2面16Sを押すことになる。また受け部11cに電気回路基板16の第1面16Fが押し付けられるため、受け部11cは電気回路基板16の第1面16Fに強く接触することになる。
なお受け部11cの周壁部11aとの接続部と押さえ部11dの周壁部11aとの接続部との間の距離H3は、電気回路基板16の厚みH2よりも大きくなるように設定されている。また受け部11cと押さえ部11dとの間の距離は、押さえ部11dの周壁部11aとの接続部から先端に向かうにしたがって小さくなるように設定されている。
図3に示されるように、電気回路基板16が受け部11cと押さえ部11dとの間に配置された状態で、ケース部11Fの上方から、樹脂剤18が供給される。この樹脂剤18により電気回路基板16の第2面16Sが覆われる。
この後、熱処理が行なわれる。これにより樹脂剤18が硬化して、本実施の形態に係る電子装置20が完成する。
<変形例>
次に、本実施の形態に係る電子装置20の変形例について図6〜図10を用いて説明する。
図6に示されるように、底壁部11bが受け部であってもよい。この場合、電気回路基板16の第1面16Fの全体は、底壁部11bに接触している。また押さえ部11dは、底壁部11b(受け部)に対して電気回路基板16を押し付けるように電気回路基板16の第2面16Sを押している。
なお上記以外の構成は、図3に示す構成とほぼ同じであるため、図3と同一の要素については図6においても同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図7(A)に示されるように、受け部11cは、周壁部11aから離れるにしたがって上り勾配となる傾斜を有していてもよい。また受け部11cは、周壁部11aとの接続部から先端に向かうほど厚みが薄くなっていてもよい。つまり受け部11cは先細りの形状を有していてもよい。
上記のように受け部11cが先細りの形状となっている場合、電気回路基板16が受け部11cと押さえ部11dとの間に配置された状態で、図7(B)に示されるように、受け部11cの電気回路基板16の第1面16Fと対向する部分の全体が電気回路基板16の第1面16Fと接触するように構成されていてもよい。
また図7(C)に示されるように、受け部11cの電気回路基板16の第1面16Fと対向する部分の一部のみが電気回路基板16の第1面16Fと接触するように構成されていてもよい。この場合、電気回路基板16が受け部11cと押さえ部11dとの間に配置された状態においても受け部11cは、周壁部11aから離れるにしたがって上り勾配となる傾斜を有している。
なお図7(B)に示される状態から、樹脂剤18が供給されると、図8に示されるような電子装置20が得られる。
図9に示されるように、押さえ部11dの先端11daは、円形状の断面形状を有していてもよい。このように押さえ部11dの先端11daの断面形状が円形であることにより、電気回路基板16が受け部11cと押さえ部11dとの間に配置されたときに、押さえ部11dの先端11daによって電気回路基板16の第2面16Sを押さえることが容易となる。
図10に示されるように、押さえ部11dの先端11daの下部は円形状(円弧:半円形状)で、上部は直線状の断面形状を有していてもよい。先端11daの下部が円形状となっていることにより、上記と同様、電気回路基板16が受け部11cと押さえ部11dとの間に配置されたときに、押さえ部11dの先端11daによって電気回路基板16の第2面16Sを押さえることが容易となる。
また先端11daの上部が直線状となっていることにより、電気回路基板16を受け部11cと押さえ部11dとの間に配置するときに、押さえ部11dが電気回路基板16の配置の際の抵抗になりにくい。よって電気回路基板16をスムーズに受け部11cと押さえ部11dとの間に配置することが可能となる。
<作用効果>
次に、本実施の形態に係る電子装置20および温水装置1の作用効果について説明する。
本実施の形態によれば図3に示されるように、押さえ部11dは、受け部11cに対して電気回路基板16を押し付けるように第2面16Sを押している。これにより受け部11cに電気回路基板16の第1面16Fが強く押し付けられるため、樹脂剤18が受け部11cと電気回路基板16との接触部を超えて電気回路基板16の下側に回り込むことが抑制される。このため電気回路基板16を外気から隔絶するために用いる樹脂剤18の量を少なくすることが容易である。
また本実施の形態によれば、電気回路基板16の下側に従来例のような樹脂剤18を捕捉する空間が不要である。このため周壁部11aの高さを低くすることができ、電子装置20の小型化を図ることができる。
以上により樹脂剤18の量を少なくでき、周壁部11aの高さを低くでき、かつ電気回路基板16の下方への樹脂剤18の回り込みを防止できる電子装置20および温水装置1を実現することができる。
また本実施の形態によれば図7(A)、(C)に示されるように、受け部11cは、周壁部11aから離れるにしたがって電気回路基板16の第1面16Fに近づく上り勾配を有している。これにより受け部11cが電気回路基板16を押し付ける力をさらに強くすることができる。このため樹脂剤18が受け部11cと電気回路基板16との接触部を超えて電気回路基板16の下側に回り込むことをさらに抑制することができる。
また本実施の形態によれば図3に示されるように、受け部11cは、電気回路基板16の第1面16Fに対向する部分の全体において第1面16Fに接している。このように受け部11cが第1面16Fに密着することにより、樹脂剤18が受け部11cと電気回路基板16との接触部を超えて電気回路基板16の下側に回り込むことがさらに抑制される。
また本実施の形態によれば図4(A)〜(C)に示されるように、周壁部11aは、電気回路基板16を挟んで互いに対向する第1壁部11a1と第2壁部11a2とを有している。押さえ部11dは、第1壁部11a1から突き出して第2面16Sを押す第1部分11d1と、第2壁部11a2から突き出して第2面16Sを押す第2部分11d2とを有している。この第1部分11d1と第2部分11d2とにより電気回路基板16の第2面16Sを第1壁部11a1側と第2壁部11a2側との両側から押し付けることができる。このため電気回路基板16の第1面16Fが第1壁部11a1側および第2壁部11a2側のいずれか一方にて受け部11cと離れることを抑制できる。よって樹脂剤18が受け部11cと電気回路基板16との接触部を超えて電気回路基板16の下側に回り込むことが抑制される。
また本実施の形態によれば図3に示されるように、押さえ部11dは、周壁部11aから離れるにしたがって第2面16Sに近づく下り勾配を有している。これにより電気回路基板16を押さえ部11dと受け部11cとの間に嵌め込む際における押さえ部11dの変形量を少なくすることができるため、電気回路基板16の嵌め込みが容易となる。また電気回路基板16を受け部11cと押さえ部11dとの間に配置しつつ、かつ押さえ部11dで電気回路基板16を受け部11c側へ押し付けることが容易となる。
また本実施の形態によれば図3に示されるように、受け部11cは押さえ部11dよりも周壁部11aから長く延びている。このように押さえ部11dが受け部11cより短いため、電気回路基板16を押さえ部11dの上方から押さえ部11dと受け部11cとの間に嵌め込むことが容易となる。また受け部11cが押さえ部11dよりも長いため、電気回路基板16を受け部11cで受けることが容易となる。
仮にコーティング層16bが熱により硬化する材質よりなる場合には、コーティング層16bが硬化するまでに比較的長い時間が必要となる。
また樹脂剤18が配置される電気回路基板16の第2面16S側には、電子部品17(図2)が搭載される。このため電気回路基板16の第2面16S側には、電子部品17による大きな凹凸が生じる。このため仮に樹脂剤18が紫外線により硬化する材質よりなる場合、紫外線の照射時に凹凸の影が生じ、紫外線が十分に照射されない箇所が樹脂剤18に生じ、その箇所において樹脂剤18が十分に硬化しない。
これに対して本実施の形態によれば図3に示されるように、コーティング層16bは、紫外線の照射により硬化する材質よりなっており、樹脂剤18は、加熱により硬化する材質よりなっている。このようにコーティング層16bが紫外線の照射により硬化する材質よりなっているため、コーティング層16bの硬化に要する時間を短縮することができる。また樹脂剤18が加熱により硬化する材質よりなっているため、電子部品17(図2)が搭載されることで表面の凹凸が大きくなる電気回路基板16の第2面16S側においても樹脂剤18を確実に硬化させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 給湯装置(温水装置)、2,3 加熱部、2a,3a バーナー、2b,3b 熱交換器、4a 循環往路、4b 循環復路、5 循環ポンプ、6 給水路、7 給湯路、8 カラン、9a 分岐通路、9b 電磁弁、9c 逆止弁、11 ケース、11F,11S ケース部、11a,11f 周壁部、11a1,11a2,11a3,11a4 壁部、11b,11g 底壁部、11c 受け部、11d 押さえ部、11d1 第1部分、11d2 第2部分、11da 先端、12 遠隔コントローラ、13 漏電安全装置、14 電源部、15 メインコントローラ、16 電気回路基板、16F 第1面、16S 第2面、16a 基板部、16b コーティング層、17 電子部品、18 樹脂剤、20 電子装置。

Claims (8)

  1. 互いに対向する第1面および第2面を有する電気回路基板と、
    前記電気回路基板の周囲を囲む周壁部と、
    前記周壁部から突き出し、前記第1面の全周を受ける受け部と、
    前記周壁部から突き出し、前記受け部に対して前記電気回路基板を押し付けるように前記第2面を押す押さえ部と、
    前記第2面を覆う樹脂剤とを備えた、電子装置。
  2. 前記受け部は、前記周壁部から離れるにしたがって前記第1面に近づく上り勾配を有している、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記受け部は、前記第1面に対向する部分の全体において前記第1面に接している、請求項1または請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記周壁部は、前記電気回路基板を挟んで互いに対向する第1壁部と第2壁部とを有し、
    前記押さえ部は、前記第1壁部から突き出して前記第2面を押す第1部分と、前記第2壁部から突き出して前記第2面を押す第2部分とを有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記押さえ部は、前記周壁部から離れるにしたがって前記第2面に近づく下り勾配を有している、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子装置。
  6. 前記受け部は前記押さえ部よりも前記周壁部から長く延びている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子装置。
  7. 前記電気回路基板は、前記第1面に位置するコーティング層と、前記コーティング層の上に配置された基板部とを有し、
    前記コーティング層は、紫外線の照射により硬化する材質よりなり、
    前記樹脂剤は、加熱により硬化する材質よりなっている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子装置を有する、温水装置。
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