JP2011103395A - 発熱部品の放熱構造及びこの放熱構造を有している回路装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチング素子で発生した熱を効率良く放散することが可能となる放熱構造を提供する。
【解決手段】通電により発熱するスイッチング素子S1〜S4と、前記スイッチング素子S1〜S4で発生した熱を放散するためのヒートシンク10とを備えている。ヒートシンク10は、ヒートシンク本体となる板状のベース部11と、前記ベース部11から突出しているフィン部12とを有している。スイッチング素子S1〜S4は、ヒートシンク10のうちのフィン部12に取り付けられている。
【選択図】 図3
【解決手段】通電により発熱するスイッチング素子S1〜S4と、前記スイッチング素子S1〜S4で発生した熱を放散するためのヒートシンク10とを備えている。ヒートシンク10は、ヒートシンク本体となる板状のベース部11と、前記ベース部11から突出しているフィン部12とを有している。スイッチング素子S1〜S4は、ヒートシンク10のうちのフィン部12に取り付けられている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、発熱部品で発生した熱を逃がすヒートシンクを備えた放熱構造及びこの放熱構造を有している回路装置に関する。
DC/DCコンバータは、一般的に、スイッチング回路2、トランス3、整流回路4及び平滑回路5を備えている(図2参照)。このDC/DCコンバータでは、スイッチング回路2に入力された直流電圧は、当該スイッチング回路2の機能により交流に変換され、交流電圧がトランス3の1次コイル3aに入力される。そして、トランス3の2次コイル3b側に生じた交流電圧は、整流回路4により整流され、平滑回路5により平滑され、所定の電圧Voutが出力される。
前記スイッチング回路2は、4つのスイッチング素子S1〜S4を備えた回路構成からなり、駆動回路6から送信される指令信号に基づいて、スイッチング素子S1〜S4が動作し、直流電源90から入力された直流電圧を交流電圧に変換し、交流電圧をトランス3へ入力させることができる。
このようなDC/DCコンバータを構成する各部品及び回路は、発生した熱を逃がすために、特許文献1に示しているように、フィン部を備えた放熱部材(ヒートシンク)に取り付けられているが、その中でも、前記スイッチング素子S1〜S4は、導通損失の他に、オン/オフの切り替えに伴うスイッチング損失が発生するため、スイッチング素子S1〜S4からの放熱対策が特に重要となる。
特許文献1の場合、スイッチング素子等の発熱部品は、樹脂製の絶縁シートを介在させて放熱部材の底板に取り付けられている。この場合、発熱部品で発生した熱は、放熱部材の底板から側板へと伝わり、側板に設けられたフィン部から放散される。しかし、発熱部品における発熱量が多くなると、当該発熱量がフィン部からの放熱量を上回り、放熱部材からの放熱が不十分となるおそれがある。
例えば、前記のようなAD−ADコンバータでは、高周波化につれてスイッチング素子等の発熱部品では発熱量が多くなる。このため、放熱部材による放熱が不十分であると、発熱部品での過熱が原因となり、高周波化に対応できないおそれがある。
例えば、前記のようなAD−ADコンバータでは、高周波化につれてスイッチング素子等の発熱部品では発熱量が多くなる。このため、放熱部材による放熱が不十分であると、発熱部品での過熱が原因となり、高周波化に対応できないおそれがある。
そこで、本発明は、発熱部品で発生した熱を効率良く放散することが可能となる放熱構造及びこの放熱構造を備えた回路装置を提供することを目的とする。
(1)前記目的を達成するための本発明の発熱部品の放熱構造は、通電により発熱する発熱部品と、前記発熱部品で発生した熱を放散するためのヒートシンクとを備え、前記ヒートシンクは、ヒートシンク本体となる板状のベース部と、前記ベース部から突出しているフィン部とを有し、前記発熱部品は、前記ヒートシンクのうちの前記フィン部に取り付けられていることを特徴とする。
フィン部の外面に冷却媒体が接触し、当該フィン部で冷却媒体との熱交換が多く行われる。そこで、本発明のように、通電により発熱する発熱部品が、ヒートシンクのうちのフィン部に取り付けられているので、発熱部品からフィン部の外面までの距離を縮めることができ、発熱部品で発生した熱を従来よりも効率よく放熱することが可能となる。
(2)また、前記放熱構造において、発熱部品がフィン部の外面に取り付けられている構成としてもよいが、前記発熱部品は、前記ベース部から前記フィン部の内部に配置されている構成とすることができる。
(3)また、前記ベース部を貫通して前記フィン部に至る孔が設けられ、前記発熱部品は、前記孔に挿入された状態で前記フィン部に取り付けられているのが好ましい。
この場合、ヒートシンクのベース部のうちの、フィン部が突出している側と反対側である内面に、前記孔の開口部が形成されることとなり、この開口部から発熱部品の一部を前記内面側に露出させ、当該一部と他の部品とを電気的に接続させることが可能となる。
この場合、ヒートシンクのベース部のうちの、フィン部が突出している側と反対側である内面に、前記孔の開口部が形成されることとなり、この開口部から発熱部品の一部を前記内面側に露出させ、当該一部と他の部品とを電気的に接続させることが可能となる。
(4)また、このようにヒートシンクに発熱部品を取り付けるための孔が形成されている場合において、前記ヒートシンクは、前記孔に挿入された前記発熱部品を位置決めしている位置決め部を有している。
この位置決め部により、孔に対して発熱部品の位置が不安定とならず、発熱部品のフィン部への取り付け作業が容易となる。
この位置決め部により、孔に対して発熱部品の位置が不安定とならず、発熱部品のフィン部への取り付け作業が容易となる。
(5)また、前記放熱構造において、前記フィン部は、当該フィン部の外面を凹凸形状とする副フィン部を有している。
この場合、フィン部の表面積をさらに大きくすることができ、放熱効果を向上させることができる。
この場合、フィン部の表面積をさらに大きくすることができ、放熱効果を向上させることができる。
(6)また、前記発熱部品と前記ヒートシンクとの間で電気的な絶縁が必要である場合、前記発熱部品と前記フィン部との間に設けられ両者間を電気的に絶縁させる絶縁部材を更に備え、前記絶縁部材は、流動性を有する状態で前記発熱部品と前記ヒートシンクとの間に充填してから硬化させた充填材から成るのが好ましい。
この場合、発熱部品とフィン部との間に設けられている絶縁部材は、流動性を有する状態から硬化した充填材から成るので、製造の際に、発熱部品とフィン部との間にこの絶縁部材を入れた際には流動性を有することで、絶縁部材と発熱部品との間、及び、絶縁部材とフィン部との間を密に接触させることが可能となる。このため、絶縁部材によって、発熱部品とフィン部との間は電気的に絶縁されるが、発熱部品で発生した熱についてはフィン部へ効率良く伝えることができる。
そして、前記絶縁部材は、発熱部品とフィン部との間に充填してから硬化させた充填材から成るので、発熱部品とフィン部との間に絶縁部材を確実に介在させた状態に維持できる。つまり、仮に、絶縁部材が流動性を有した状態のままであると、発熱部品とフィン部内面とが接近すると絶縁部材が逃げて両者が接触するおそれがあるが、本発明によればこれを防止することができる。
この場合、発熱部品とフィン部との間に設けられている絶縁部材は、流動性を有する状態から硬化した充填材から成るので、製造の際に、発熱部品とフィン部との間にこの絶縁部材を入れた際には流動性を有することで、絶縁部材と発熱部品との間、及び、絶縁部材とフィン部との間を密に接触させることが可能となる。このため、絶縁部材によって、発熱部品とフィン部との間は電気的に絶縁されるが、発熱部品で発生した熱についてはフィン部へ効率良く伝えることができる。
そして、前記絶縁部材は、発熱部品とフィン部との間に充填してから硬化させた充填材から成るので、発熱部品とフィン部との間に絶縁部材を確実に介在させた状態に維持できる。つまり、仮に、絶縁部材が流動性を有した状態のままであると、発熱部品とフィン部内面とが接近すると絶縁部材が逃げて両者が接触するおそれがあるが、本発明によればこれを防止することができる。
(7)また、本発明は、通電によって発熱する発熱部品を備えた回路装置であって、前記発熱部品の放熱構造として前記放熱構造を有していることを特徴とする。
前記放熱構造を有しているので、発熱部品で発生した熱を従来よりも効率よく放熱することが可能な回路装置が得られる。
前記放熱構造を有しているので、発熱部品で発生した熱を従来よりも効率よく放熱することが可能な回路装置が得られる。
本発明によれば、発熱部品が、ヒートシンクのうちのフィン部に取り付けられているので、発熱部品で発生した熱を従来よりも効率よく放熱することが可能となり、放熱機能の高い放熱構造及びこの放熱構造を備えた回路装置が得られる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態では、本発明の回路装置を、DC/DCコンバータとして説明する。
図1は、DC−DCコンバータの構成を説明する説明図であり、図2は、その回路図である。DC/DCコンバータは、入力端子N1,N2に直流電源90が接続され、この直流電源90から供給される直流電圧Vinを、より低い直流電圧Voutに変換し、出力端子N3,N4から出力することができる。
図1は、DC−DCコンバータの構成を説明する説明図であり、図2は、その回路図である。DC/DCコンバータは、入力端子N1,N2に直流電源90が接続され、この直流電源90から供給される直流電圧Vinを、より低い直流電圧Voutに変換し、出力端子N3,N4から出力することができる。
図2を参照しながら図1により説明すると、このDC/DCコンバータは、入力端子N1,N2と、1次側高圧線L1a(図2参照)と1次側低圧線L1bとの間に設けられたコンデンサ1及びスイッチング回路2と、スイッチング回路2に接続され電圧を変換するトランス3とを備えている。
さらに、DC/DCコンバータは、トランス3の2次側に設けられ当該トランス3から出力された交流を整流する整流回路4と、整流された電流(電圧)を平滑する平滑回路5と、出力端子N3,N4とを備えている。
さらに、DC/DCコンバータは、トランス3の2次側に設けられ当該トランス3から出力された交流を整流する整流回路4と、整流された電流(電圧)を平滑する平滑回路5と、出力端子N3,N4とを備えている。
前記コンデンサ1は、直流電源90から出力された直流電圧Vinを平滑化する。
図例のスイッチング回路2は、4つのスイッチング素子S1〜S4を有している回路構成からなり、フルブリッジ型となっている。すなわち、図2において、スイッチング素子S1,S2の一端同士が互いに接続され、スイッチング素子S3,S4の一端同士が互いに接続されている。これら一端同士の接続部それぞれは、トランス3の1次コイル3aと接続されている。そして、スイッチング素子S1,S3の他端同士が互いに接続され、スイッチング素子S2,S4の他端同士が互いに接続され、これらの他端同士の接続部それぞれは、入力端子N1,N2と接続されている。
DC/DCコンバータは更に駆動回路6を備えていて、この駆動回路6から送信される指令信号に基づいてスイッチング素子S1〜S4が動作し、直流電源90から入力された直流電圧を交流電圧に変換することができる。
図例のスイッチング回路2は、4つのスイッチング素子S1〜S4を有している回路構成からなり、フルブリッジ型となっている。すなわち、図2において、スイッチング素子S1,S2の一端同士が互いに接続され、スイッチング素子S3,S4の一端同士が互いに接続されている。これら一端同士の接続部それぞれは、トランス3の1次コイル3aと接続されている。そして、スイッチング素子S1,S3の他端同士が互いに接続され、スイッチング素子S2,S4の他端同士が互いに接続され、これらの他端同士の接続部それぞれは、入力端子N1,N2と接続されている。
DC/DCコンバータは更に駆動回路6を備えていて、この駆動回路6から送信される指令信号に基づいてスイッチング素子S1〜S4が動作し、直流電源90から入力された直流電圧を交流電圧に変換することができる。
前記トランス3は、1次コイル3aおよび2次コイル3bを有しており、スイッチング回路2から1次コイル3aに入力された交流電圧を変圧し、交流電圧を出力する。
前記整流回路4は、一対の整流ダイオード41,42を有する全波整流型である。また、この整流回路4は、センタータップ型の全波整流方式となっていて、トランス3から出力された交流電圧の各半波を、それぞれ整流ダイオード41,42によって個別に整流して直流電圧を得る構成である。
前記平滑回路5は、インダクタ50とコンデンサ59とを有している。この平滑回路5では、整流回路4で整流された直流電圧を平滑化し、出力端子N3と出力端子N4との間に、所定の電圧Vout(Vout>Vin)を得ることができる。
前記整流回路4は、一対の整流ダイオード41,42を有する全波整流型である。また、この整流回路4は、センタータップ型の全波整流方式となっていて、トランス3から出力された交流電圧の各半波を、それぞれ整流ダイオード41,42によって個別に整流して直流電圧を得る構成である。
前記平滑回路5は、インダクタ50とコンデンサ59とを有している。この平滑回路5では、整流回路4で整流された直流電圧を平滑化し、出力端子N3と出力端子N4との間に、所定の電圧Vout(Vout>Vin)を得ることができる。
このような構成を備えたDC−DCコンバータでは、前記スイッチング回路2のスイッチング素子S1〜S4、他の部品及び回路(以下、これらをまとめて構成部品ともいう)は、通電によって発熱する発熱部品であることから、放熱対策が必要となる。そこで、DC/DCコンバータは、スイッチング素子S1〜S4等の構成部品で発生した熱を放散させるためのヒートシンク10(図1参照)を備えている。
ヒートシンク10は、例えば熱伝導率が高く軽量であることが望ましいことから、アルミ製であり、さらに、本実施形態では、ヒートシンク10は、DC/DCコンバータを構成するための基材となっている。すなわち、ヒートシンク10に、前記構成部品がすべて設置されている。構成部品が設置される側の面(設置面)を、ヒートシンク10の上面とし、ヒートシンク10の幅方向をX方向(図1参照)とし、長手方向となる奥行き方向をY方向として説明する。なお、ヒートシンク10の上面には、樹脂製のカバー部材27が取り付けられ、構成部品はカバー部材27によって覆われる。なお、図1はカバー部材27が取り外された状態を示している。
スイッチング素子S1〜S4は、導通損失の他、オン/オフの切り替えに伴うスイッチング損失が発生するため、特に放熱対策が重要となる。そこで、スイッチング素子S1〜S4(スイッチング回路2)における放熱のための構造(放熱構造)を、図3により説明する。
図3は、スイッチング素子及びその周囲を示している断面斜視図である。スイッチング素子S1〜S4は、X方向に直線上に並んで設けられている。
図3は、スイッチング素子及びその周囲を示している断面斜視図である。スイッチング素子S1〜S4は、X方向に直線上に並んで設けられている。
ヒートシンク10は、ヒートシンク本体となる矩形平板状のベース部11と、このベース部11から突出しているフィン部12とを有している。図3において、ヒートシンク10のうちの、破線で示す想像線よりも上の板状の部分がベース部11であり、破線以下の膨出した各部分がフィン部12である。フィン部12は、前記構成部品が設置されている側とは反対側(図3では下側)にベース部11から突出していて、ヒートシンク10は、当該フィン部12によって反対側の面(下面)が凹凸形に形成されている。
ベース部11の上面側には、スイッチング素子S1〜S4を取り付ける領域として、一段高くなった台座部11bが形成され、この台座部11bはベース部11と一体である(ベース部11の一部である)。
ベース部11の上面側には、スイッチング素子S1〜S4を取り付ける領域として、一段高くなった台座部11bが形成され、この台座部11bはベース部11と一体である(ベース部11の一部である)。
フィン部12は複数形成されていて、これらフィン部12はX方向に間隔をあけて並んで設けられており、各フィン部12はY方向に長く延びるようにして形成されている。フィン部12は、ヒートシンク10の下方を流れる冷却流体Rが接する面を拡大させている部分となる。なお、冷却流体Rが流れる方向をY方向としている。
そして、本発明では、スイッチング素子S1〜S4それぞれは、ヒートシンク10のうちのフィン部12に取り付けられている。図3に示している本実施形態では、スイッチング素子S1〜S4それぞれは、後にも説明するが、絶縁部材30を介してフィン部12に取り付けられている。さらに、本実施形態では、スイッチング素子S1〜S4それぞれは、フィン部12の内部に配置されている。すなわち、ベース部11からフィン部12にわたって埋められた状態となって、各フィン部12に取り付けられている。
このようにスイッチング素子S1〜S4がヒートシンク10に埋められた状態とするために、当該ヒートシンク10には、ベース部11を貫通してフィン部12に至る孔Hが設けられている。この孔Hは、フィン部12の下部を底とする有底の孔である。そして、フィン部12が突出している側と反対側であるヒートシンク10の上面11aに、当該孔Hの開口部14が形成されている。図1に示しているように孔Hの開口部14は、スイッチング素子S1〜S4それぞれを取り囲むように形成されていて、取り囲むことができる範囲の大きさとなっている。
そして、図3に示しているように、スイッチング素子S1〜S4それぞれは、この孔Hに挿入された状態で、フィン部12に取り付けられている。スイッチング素子S1〜S4それぞれは、本体部が薄板形状であるため、その厚さが薄い厚さ方向と、フィン部12の厚さ方向(X方向)とを一致させている。これにより、フィン部12の厚さTは、過大な寸法とならない。
図4は、スイッチング素子及びその周囲部の断面図である。4つのスイッチング素子S1〜S4それぞれ及びその周囲部の構成はそれぞれ同じであるため、図4では、代表してスイッチング素子S1を示している。
本実施形態のスイッチング素子S1は、その一面に導体板部(ドレイン端子)21を有していることから、このスイッチング素子S1の導体板部21を、ヒートシンク10との間で電気的に絶縁させる必要がある。このため、スイッチング素子S1の導体板部21とヒートシンク10の孔Hの内面との間に絶縁部材30が設けられている。
なお、スイッチング素子S1のうちの導体板部21が存在している以外の面(例えば導体板部21とは反対側の面25)は、絶縁性能を有しているので、当該面とヒートシンク10との間には絶縁部材30は不要であるが、本実施形態では、絶縁部材30を設けている。
本実施形態のスイッチング素子S1は、その一面に導体板部(ドレイン端子)21を有していることから、このスイッチング素子S1の導体板部21を、ヒートシンク10との間で電気的に絶縁させる必要がある。このため、スイッチング素子S1の導体板部21とヒートシンク10の孔Hの内面との間に絶縁部材30が設けられている。
なお、スイッチング素子S1のうちの導体板部21が存在している以外の面(例えば導体板部21とは反対側の面25)は、絶縁性能を有しているので、当該面とヒートシンク10との間には絶縁部材30は不要であるが、本実施形態では、絶縁部材30を設けている。
本実施形態の絶縁部材30は樹脂製であるが、さらに、流動性を有する状態でスイッチング素子S1とフィン部12内面との間に充填してから硬化させた樹脂製の充填材から成る。すなわち、絶縁部材30は、絶縁性能を有する材料である他に、スイッチング素子S1とヒートシンク10との間に入れる際及び入れた状態では流動性を有するが、入れた後に硬化し、最終的には固化するものである。具体的には、絶縁部材30として熱硬化性樹脂を採用している。これは、スイッチング素子S1は使用により温度が上昇するため、熱可塑性樹脂ではなく、熱硬化性樹脂を採用している。
また、絶縁部材30の材質としてさらに好ましいものとして、熱伝導率が0.2W/mK以上(10W/mK以下)であるものが好ましく、さらに、0.5W/mK以上であるものが好ましい。
また、絶縁部材30の材質としてさらに好ましいものとして、熱伝導率が0.2W/mK以上(10W/mK以下)であるものが好ましく、さらに、0.5W/mK以上であるものが好ましい。
図5は、このような絶縁部材30によってスイッチング素子S1とヒートシンク10との間が絶縁されているDC/DCコンバータの製造方法を説明する説明図である。
なお、孔Hに充填して絶縁部材30とするための充填材は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂とすることができる。
なお、孔Hに充填して絶縁部材30とするための充填材は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂とすることができる。
図5(a)と図5(b)に示しているように、スイッチング素子S1を、ヒートシンク10の孔Hに挿入し設置する。この際、孔Hの内面には突起部25bが形成されていて、この突起部25bによってスイッチング素子S1は孔H内で位置決めされる。すなわち、突起部25bは、孔Hに挿入されたスイッチング素子S1を位置決めする位置決め部となる。
そして、孔Hに挿入したスイッチング素子S1と当該孔Hとの間に、キャビティ7が形成される(図5(b)参照)。
孔Hの幅Wは、スイッチング素子S1の厚さtよりも大きく設定されているため(W>t)、スイッチング素子S1の前記導体板部21と孔Hの内面との間には、隙間gが形成される。
孔Hの幅Wは、スイッチング素子S1の厚さtよりも大きく設定されているため(W>t)、スイッチング素子S1の前記導体板部21と孔Hの内面との間には、隙間gが形成される。
この隙間gは、スイッチング素子S1の導体板部21とヒートシンク10との間の絶縁性能を確保することができる最小の距離に設定されている。すなわち、この距離(隙間g)が過大であるとスイッチング素子S1からヒートシンク10への熱伝導性能が低下するため、隙間gが所定の値となるように、スイッチング素子S1の厚さtを考慮して、孔Hの幅Wは設定される。
そして、前記キャビティ7に絶縁部材30とするための樹脂R(充填材)を注入する(図5(c)参照)。この樹脂Rの注入は、図外のトランスファ成形機を用いることができる。すなわち、スイッチング素子S1の導体板部21とヒートシンク10との間に前記隙間gを設けた状態とし、常温では流動性を有する状態にある熱硬化性の樹脂Rを、当該隙間gを含むキャビティ7に注入し、当該キャビティ7に充填した樹脂Rを所定の温度で加熱することで硬化させる。
樹脂Rが硬化すると、この樹脂Rが絶縁部材30となって、ヒートシンク10に当該絶縁部材30を介してスイッチング素子S1が取り付けられた構造が得られる。
樹脂Rが硬化すると、この樹脂Rが絶縁部材30となって、ヒートシンク10に当該絶縁部材30を介してスイッチング素子S1が取り付けられた構造が得られる。
この製造方法によれば、キャビティ7に注入した流動性を有する樹脂Rが、当該キャビティ7の各部すべてに回り込むことができるので、スイッチング素子S1とヒートシンク10との間にも、当該樹脂Rが浸入し、両者間に隙間が残らないように当該樹脂Rをキャビティ7に充填することが可能となる。したがって、この樹脂Rをキャビティ7内で硬化させることで、硬化した樹脂Rとスイッチング素子S1との間、及び、当該硬化した樹脂Rとヒートシンク10との間を密に接触させることが可能となる。
この製法によって得られた構造では、硬化した樹脂Rは、電気的に絶縁性能を有していることから、当該樹脂Rから成る絶縁部材30によって、スイッチング素子S1とヒートシンク10との間を電気的に絶縁させることができる。そして、この絶縁部材30とスイッチング素子S1との間、及び、この絶縁部材30とヒートシンク10との間は密に接触しているので、スイッチング素子S1で発生した熱については、絶縁部材30を介してヒートシンク10のフィン部12へ効率良く伝導させることができる。
しかも、前記隙間gが所定の値として小さく設定されていることで、絶縁部材30のうちのスイッチング素子S1の導体板部21とヒートシンク10との間の部分は、充分な絶縁性能を有しながらも、熱伝導性能を損なわない厚さとなっている。
さらに、前記製造方法では、ヒートシンク10を金型として用いて、樹脂モールド成型により絶縁部材30を形成しつつ、この絶縁部材30を介してスイッチング素子S1をヒートシンク10に一体として組み付けることができ、DC/DCコンバータのスイッチング回路2部分を簡単に製造することが可能となる。すなわち、樹脂モールド成型により絶縁部材30を形成すると同時に、スイッチング素子S1をヒートシンク10に固定することもできる。そして、ヒートシンク10が金型を兼ねているので、大きな金型は不要となる。
また、前記実施形態では、図4に示しているように、ヒートシンク10は、孔Hに挿入されたスイッチング素子S1を位置決めする位置決め部として、突起部25bを有しているので、孔Hに対してスイッチング素子S1を取り付ける際に、スイッチング素子S1が不安定とならず、スイッチング素子S1のフィン部12への取り付け作業が容易となる。
なお、位置決め部は、このような突起部25b以外に、図6に示しているように、止めネジ25cであってもよい。すなわち、スイッチング素子S1の側面には凹部が設けられていて、フィン部12の側壁を止めネジ25cが貫通してその先端部が前記凹部に嵌ることで、スイッチング素子S1を孔Hに位置決めしてもよい。
なお、位置決め部は、このような突起部25b以外に、図6に示しているように、止めネジ25cであってもよい。すなわち、スイッチング素子S1の側面には凹部が設けられていて、フィン部12の側壁を止めネジ25cが貫通してその先端部が前記凹部に嵌ることで、スイッチング素子S1を孔Hに位置決めしてもよい。
以上より、フィン部を有していないヒートシンクと比べると、本実施形態によれば、ヒートシンク10がフィン部12を有しているので、冷却媒体R(図3参照)と接触する面積が拡大されている。しかも、フィン部12の外面に冷却媒体Rが接触し、当該フィン部12で冷却媒体Rとの熱交換がほとんで行われることから、スイッチング素子S1〜S4が、ヒートシンク10のうちのフィン部12に埋め込まれた状態として取り付けられていることで、スイッチング素子S1〜S4それぞれからフィン部12の外面までの距離を縮めることができ、スイッチング素子S1〜S4それぞれで発生した熱を従来よりも効率よく放熱することが可能となる。この結果、放熱機能の高いDC/DCコンバータが得られる。
そして、DC/DCコンバータを高周波化することで、スイッチング素子S1〜S4における発熱量が増加しても、ヒートシンク10、特にフィン部12を通じてこの熱を効率良く放散させることができる。すなわち、本発明によれば、熱対策が施されて高周波化に対応できるDC/DCコンバータを得ることができる。
また、図3に示しているように、ベース部11の上面11aに、孔Hの開口部14が形成されていて、この開口部14を、スイッチング素子S1〜S4それぞれの一部である端子24を通過させることができる。このため、スイッチング素子S1〜S4それぞれは、この孔Hに挿入された状態であるが、開口部14から線状の端子24を上面11a側に露出させ、さらに上方へ延びた状態とすることができる。このため、この端子24を回路基板等の他の部品と、ヒートシンク10の上面11a側において、電気的に接続させることが可能となる。
そして、本実施形態では、スイッチング素子S1〜S4それぞれは、端子24を除く大部分が、ヒートシンク10(フィン部12)に完全に埋まっている状態であるため、冷却媒体Rが存在している外面にスイッチング素子S1〜S4は露出せず、フィン部12の外壁によって保護された構成となる。
図7は、本発明の他の実施形態を説明する図であり、スイッチング素子及びその周囲を示している断面斜視図である。
本実施形態と前記実施形態(図3)とを比べると、ヒートシンク10のフィン部12の形態が異なるが、それ以外は同じである。すなわち、本実施形態では、各フィン部12は、当該フィン部12の外面を凹凸形状とする副フィン部を有していて、この副フィン部は複数の小突起17から成る。さらに、ヒートシンク10のベース部11の下面のうち、隣り合うフィン部12,12間の部分にも、同様の小突起(副フィン部)17が形成されている。小突起17は、Y方向に連続した凸条からなる。
この小突起17により、フィン部12の表面積をさらに大きくすることができ、放熱効果を向上させることができる。
本実施形態と前記実施形態(図3)とを比べると、ヒートシンク10のフィン部12の形態が異なるが、それ以外は同じである。すなわち、本実施形態では、各フィン部12は、当該フィン部12の外面を凹凸形状とする副フィン部を有していて、この副フィン部は複数の小突起17から成る。さらに、ヒートシンク10のベース部11の下面のうち、隣り合うフィン部12,12間の部分にも、同様の小突起(副フィン部)17が形成されている。小突起17は、Y方向に連続した凸条からなる。
この小突起17により、フィン部12の表面積をさらに大きくすることができ、放熱効果を向上させることができる。
また、前記各実施形態では、スイッチング素子S1〜S4それぞれを、ヒートシンク10に埋設して冷却媒体R側に全く露出させていない場合を説明したが、図8に示しているように、スイッチング素子S1の一部が、フィン部12の外面から露出した状態となって、スイッチング素子S1がフィン部12に取り付けられていてもよい。
また、前記実施形態では、スイッチング素子S1〜S4がX方向に直線的に並び、そして、1条のフィン部12毎に一つのスイッチング素子を取り付けた場合を説明したが、図9に示しているように、1条のフィン部12に複数のスイッチング素子S1〜S4が取り付けられた構成であってもよい。この場合、1条のフィン部12にのみ、孔Hを形成すればよい。
今回開示した実施形態は、本発明の例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等な意味、及び、範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、前記実施形態では、通電によって発熱する発熱部品を、スイッチング素子として説明したが、発熱部品は、これ以外のパワー半導体等の他の部品であってもよい。
また、絶縁部材30は、熱硬化性樹脂以外に熱可塑性樹脂等の樹脂であってもよく、絶縁性能を有していること、及び、流動性を有する状態から後に硬化することを条件として、紫外線等の特定の光で硬化する材料(樹脂)、複数の材料が混合されることにより硬化する材料(樹脂)、接着剤、等であってもよい。
例えば、前記実施形態では、通電によって発熱する発熱部品を、スイッチング素子として説明したが、発熱部品は、これ以外のパワー半導体等の他の部品であってもよい。
また、絶縁部材30は、熱硬化性樹脂以外に熱可塑性樹脂等の樹脂であってもよく、絶縁性能を有していること、及び、流動性を有する状態から後に硬化することを条件として、紫外線等の特定の光で硬化する材料(樹脂)、複数の材料が混合されることにより硬化する材料(樹脂)、接着剤、等であってもよい。
さらに、前記実施形態は、回路装置としてDC/DCコンバータを説明したが、AC/DCコンバータであってもよい。この場合、図2のスイッチング回路2が省略され、交流電圧が入力端子N1,N2(トランス3の1次側)に入力される構成となる。また、発熱部品及びヒートシンクを有する回路装置は、このようなDC/DCコンバータ等の変換器以外の機器であってもよい。
10:ヒートシンク、 11:ベース部、 12:フィン部、 17:小突起(副フィン部)、 25b:突起部(位置決め部)、 30:絶縁部材、 H:孔、 S1〜S4:スイッチング素子(発熱部品)
Claims (7)
- 通電により発熱する発熱部品と、前記発熱部品で発生した熱を放散するためのヒートシンクと、を備え、
前記ヒートシンクは、ヒートシンク本体となる板状のベース部と、前記ベース部から突出しているフィン部と、を有し、
前記発熱部品は、前記ヒートシンクのうちの前記フィン部に取り付けられていることを特徴とする発熱部品の放熱構造。 - 前記発熱部品は、前記フィン部の内部に配置されている請求項1に記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記ベース部を貫通して前記フィン部に至る孔が設けられ、
前記発熱部品は、前記孔に挿入された状態で前記フィン部に取り付けられている請求項1又は2に記載の発熱部品の放熱構造。 - 前記ヒートシンクは、前記孔に挿入された前記発熱部品を位置決めしている位置決め部を有している請求項3に記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記フィン部は、当該フィン部の外面を凹凸形状とする副フィン部を有している請求項1〜4のいずれか一項に記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記発熱部品と前記フィン部との間に設けられ両者間を電気的に絶縁させる絶縁部材を更に備え、前記絶縁部材は、流動性を有する状態で前記発熱部品と前記ヒートシンクとの間に充填してから硬化させた充填材から成る請求項1〜5のいずれか一項に記載の発熱部品の放熱構造。
- 通電によって発熱する発熱部品を備えた回路装置であって、
前記発熱部品の放熱構造として請求項1〜6のいずれか一項に記載の放熱構造を有していることを特徴とする回路装置。
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