JP2020101019A - 装飾吸音パネル及びその製造方法 - Google Patents

装飾吸音パネル及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020101019A
JP2020101019A JP2018240037A JP2018240037A JP2020101019A JP 2020101019 A JP2020101019 A JP 2020101019A JP 2018240037 A JP2018240037 A JP 2018240037A JP 2018240037 A JP2018240037 A JP 2018240037A JP 2020101019 A JP2020101019 A JP 2020101019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound absorbing
decorative
absorbing material
absorbing panel
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018240037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7224901B2 (ja
Inventor
良平 大川
Ryohei Okawa
良平 大川
康彦 廣瀬
Yasuhiko Hirose
康彦 廣瀬
加藤 雄一
Yuichi Kato
雄一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Co Ltd
Original Assignee
Nissha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Co Ltd filed Critical Nissha Co Ltd
Priority to JP2018240037A priority Critical patent/JP7224901B2/ja
Publication of JP2020101019A publication Critical patent/JP2020101019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7224901B2 publication Critical patent/JP7224901B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

【課題】吸音材の吸音効果を保ちながら表面を装飾した装飾吸音パネル及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】装飾吸音パネル10は、板状の吸音材20と、吸音材20の上に形成された接着層21と、接着層21の上に形成された装飾材24とを備えている。装飾材24は、生地22と生地22に染みこんだ昇華インクにより形成された絵柄23とを備えている。平面形状としては、任意の形状とすることができ、例えば、矩形形状、円形状、楕円形状が挙げられる。装飾吸音パネル10は、例えば、静寂性が必要とされる室内の壁面やパーテーション又は吸音性能を有する絵画に適用される。【選択図】図1

Description

この発明は、吸音材の前面が装飾された装飾吸音パネル及びその製造方法に関する。
吸音材に装飾を付与した装飾吸音パネルがある。例えば特許文献1には、吸音材の上に、メタルプレートを介して、任意の絵柄又は写真が表現された樹脂製化粧フィルムを積層した装飾吸音パネルが開示されている。化粧フィルム及びメタルプレートには、吸音材まで音を通すために、孔径0.5〜1mmの吸音孔が、全面又は部分的に形成されている。
特開2015−218476号公報
上記のような従来の装飾吸音パネルは、化粧フィルム上に、吸音孔を視認しにくいように孔径の小さい吸音孔が形成されている。しかしながら、特に近距離で見た場合に、化粧フィルム上に形成された吸音孔が視認でき、装飾吸音パネルの意匠性が損なわれる可能性があった。一方、吸音孔を形成せず、不織布などの多孔質な材料である生地を用いて、生地に絵柄を印刷し、絵柄が形成された生地を吸音材に貼り付けた場合には、生地の上に絵柄が膜状に形成されることで、音が生地を通過せず、吸音材まで音が到達しにくいため、吸音効果が損なわれる可能性があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、絵柄を形成する面に吸音孔を設けなくても、吸音効果が期待できる装飾吸音パネル及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、吸音材と、吸音材の上に形成された装飾材とを備え、装飾材は、生地と生地に染みこんだ昇華インクにより形成された絵柄とを含み、吸音材と装飾材は、固定部材によって固定された、装飾吸音パネルである。
このように構成すると、絵柄が膜状になっていないことから、音が生地を通過し、吸音材に到達するため、吸音材の上に絵柄を付しても、吸音材による吸音効果を妨げない。
第2の発明は、第1の発明において、固定部材は、吸音材と装飾材の間に形成された接着層である、装飾吸音パネルである。
このように構成すると、吸音材と装飾材が接着層を介して強固に固着されるため、吸音材から装飾材が剥がれにくく、耐久性の高い装飾吸音パネルとなる。
第3の発明は、第2の発明において、吸音材は、板状材料に複数の穴が形成された穴あき板吸音材であり、接着層は、穴あき板吸音材の上に、穴あき板吸音材の複数の穴を避けて形成された、装飾吸音パネルである。
このように構成すると、穴あき板吸音材の穴を接着層によって、塞がないため、容易に穴あき板吸音材の穴へ音が侵入することで、穴あき板吸音材を吸音材として用いても吸音効果を妨げない。
第4の発明は、第1の発明において、装飾材は、吸音材の側面を覆う側面覆い部を含み、固定部材は、側面覆い部の異なる2箇所を結ぶ固定バンドである、装飾吸音パネルである。
このように構成すると、吸音材と装飾材は、固定バンドによって着脱可能に積層されるため、装飾吸音パネルの意匠を変更する場合に、装飾材のみを変更できる。
第5の発明は、第1の発明において、吸音材の前面を露出して収納する収容体を更に備え、固定部材は、装飾材の裏面の周囲と収容体とを着脱可能に固定する留め具である、装飾吸音パネルである。
このように構成すると、収容体と装飾材は、着脱可能であるため、装飾吸音パネルの意匠を変更する場合に、装飾材のみを変更できる。
第6の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、吸音材及び装飾材の周囲を囲む額縁を更に備えた、装飾吸音パネルである。
このように構成すると、装飾吸音パネルが額装されるため、吸音性能を備えた額入絵画とすることができる。
第7の発明は、基体シート上に昇華インクで印刷された絵柄を有する転写シートを準備する工程と、転写シートの絵柄側の面と生地を重ね合わせた後、加熱及び加圧することで、絵柄を基体シートから生地に転写して、生地に昇華インクが染みこむことにより形成される絵柄を有する装飾材を準備する工程と、吸音材と装飾材とを固定部材によって固定する工程とを備えた、装飾吸音パネルの製造方法である。
このように構成すると、生地に、昇華によって昇華インクを絵柄に染みこませ、装飾材を形成することで、生地上に絵柄の膜ができないため、吸音材の吸音効果を妨げない装飾吸音パネルが製造できる。
この発明によれば、意匠性と吸音効果を合わせ持つ装飾吸音パネルを得ることができる。
この発明の第1実施形態による装飾吸音パネルの概略構成を示した断面図である。 図1で示した装飾吸音パネルの製造工程を示した概略図である。 その(a)がこの発明の第2実施形態による装飾吸音パネルの概略構成を示した平面図であり、その(b)がI−Iラインの断面図であり、図1に対応した図である。 その(a)がこの発明の第3実施形態による装飾吸音パネルの概略構成を示した背面図であり、その(b)がII−IIラインの断面図であり、図1に対応した図である。 その(a)がこの発明の第4実施形態による装飾吸音パネルの概略構成を示した背面図であり、その(b)がIII−IIIラインの断面図であり、図1に対応した図である。
次に、発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
図1を参照して、この発明の第1実施形態による装飾吸音パネル10は、板状であり、吸音材20と、吸音材20の上に形成された接着層21と、接着層21の上に形成された装飾材24とを備えている。装飾材24は、生地22と生地22に染みこんだ昇華インクにより形成された絵柄23とを備えている。平面形状としては、任意の形状とすることができ、例えば、矩形形状、円形状、楕円形状が挙げられる。装飾吸音パネル10は、例えば、静寂性が必要とされる室内の壁面やパーテーション又は吸音性能を有する絵画に適用される。
吸音材10としては、例えば、多孔質板吸音材、穴あき板吸音材を用いることができる。多孔質板吸音材としては、例えば、樹脂繊維系吸音材、ガラスウール、ロックウールを用いることができ、樹脂繊維系吸音材としては、ポリエステル吸音材を用いることが好ましい。穴あき板吸音材としては、石膏ボード、スレートボード、金属板などの板状材料に多数の穴を形成したものを用いることができる。吸音材20は、厚みが大きいほど、低い音域に対する吸音効果が大きくなる。したがって、吸音材20の厚みとしては、10mm〜40mmが好ましい。厚みが10mm以上であれば、広い音域に亘って吸音効果が期待でき、厚みが40mm以下であれば、装飾吸音パネル10が大きくなりすぎず、壁面に貼り付けやすくなる。
接着層21は、吸音材20と装飾材24を固定するための固定部材である。材料としては、吸音材10と装飾材24に用いる生地22とが接着可能であればよく、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。
装飾材24は、生地22上に、昇華インクによって形成された絵柄23により、任意の意匠が表現されている。生地22は、繊維からなり、繊維と繊維との間に表面から裏面に抜ける空隙を有する材料である。例えば、ポリエステル生地を用いることができる。絵柄23として、昇華インクを用いることで、生地22を形成する繊維に昇華インクが染みこむため、生地22の空隙が残る。したがって、生地22の表面から裏面に抜ける空隙を音が通過して、音が吸音材20へと到達する。一方、UVインクジェット印刷などの方法により、生地22の上に絵柄23が膜として形成される場合には、音が吸音材20へ到達しにくく、吸音効果が損なわれ易い。装飾材24の厚みは、0.10mm〜1.0cmが好ましく、0.10mm〜1.0mmがより好ましい。厚みが0.10mm以上であれば、生地22が装飾吸音パネルの製造中や使用中に破れにくい厚みとなる。一方、厚みが1.0cm以下であれば、装飾吸音パネル10の全体の厚みが厚くなりすぎず、壁面に貼り付けやすくなる。又、厚みが1.0mm以下であれば、昇華インクが染みこみやすい厚みとなる。
次に、吸音材20として、穴あき板吸音材吸音材26を用いた装飾吸音パネル10について説明する。
板状材料に複数の穴が形成された穴あき板吸音材26と、穴あき板吸音材26の上に、穴あき板吸音材26の複数の穴を避けて形成された接着層21と、接着層21の上に形成された装飾材24とを備えている。穴あき板吸音材26は、音が穴を通過するときに、穴の周りで摩擦が生じ、音が熱エネルギーに変換されることで、音が吸音される。したがって、音が穴を通過できるように、穴あき板吸音材26の穴を避けて接着層21を形成することで、穴あき板吸音材26の吸音効果を妨げない装飾吸音パネル10となる。
穴あき板吸音材26は、石膏ボード、スレートボード、金属板などの板状材料に、開口率10%〜40%で直径5mm〜15mmの穴が複数形成されており、一定の直径の穴が複数形成されていてもよく、異なる直径を有する2種以上の穴が複数形成されていても良い。穴あき板吸音材26の穴の直径により、吸音できる音域が異なるため、異なる直径を有する2種以上の穴が複数形成されている場合には、より広範囲の音域で吸音効果が期待できる。
その他の材料は、前述した材料と同じものを用いることができる。
次に、装飾吸音パネル10の製造方法を示す。
図2(a)を参照して、紙製の基体シート30に昇華インクをインクジェットプリンタにより印刷し、基体シート30上に絵柄23を有する転写シート50を準備する。
次に、図2(b)を参照して、転写シート50の絵柄23を印刷した側の面と生地22の一方の面(表面)とを重ね合わせ、生地22の他方の面(裏面)とベース紙35とを重ね合わせる。次に、図示しない回転ドラム型転写機に転写シート50、生地22及びベース紙35を挿入し、転写シート50、生地22及びベース紙35を円筒状のドラム87及び円筒状のロール88の間を通るように、進行方向90へ送りながら、ドラム87によって、150℃〜200℃程度に加熱及び0.1kg/cm〜2kg/cm程度に加圧して、生地22上に絵柄23を転写する。次に、ベース紙35から装飾材24を剥離し、装飾材24を準備する。ここで、生地22に形成される絵柄23は、生地22に昇華インクが染みこむことにより形成されている。
次に、図2(c)を参照して、吸音材20上の全面に亘って、接着層21を形成する。次に、装飾材24の裏面、すなわち絵柄23を転写した側の面とは反対側の面を吸音材20上の接着層21に積層させることで、図1に示した装飾吸音パネル10が製造される。
以上から、上記のように製造される装飾吸音パネル10は、生地22上に絵柄23を昇華転写によって形成するため、絵柄23が膜状になっていないことから、装飾材24は、表面から裏面に抜ける空隙を有し、音が装飾材24を通過し、吸音材20に到達することができる。したがって、吸音材20の上に絵柄23を付しても、吸音材20による吸音効果を妨げない装飾吸音パネル10が得られる。更に、吸音材20と装飾材24とが接着層21によって、強固に固定されているため、吸音材20と装飾材24が剥がれにくく、耐久性の高い装飾吸音パネル10となる。
図2(a)を参照して、転写シート50は、絵柄23を生地22に昇華転写するためのものであり、基体シート30上に絵柄23が形成されている。絵柄23の形成方法としては、例えば、インクジェットプリンタによる印刷や版を用いたグラビア印刷、オフセット印刷を用いることができる。ここで形成される絵柄23は、生地22へ転写すると鏡像となるので、生地22上に形成する絵柄23の鏡像に対応する位置関係で絵柄23が形成されている。基体シート30としては、基体シート30上に絵柄23を形成でき、生地22に対して昇華転写できる材料であればよく、例えば、紙や樹脂シートを用いることができる。樹脂シートとしては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアラミド、ポリカーボネートフィルムなどを用いることができる。
ベース紙35は、転写シート50から生地22へ昇華インクによって形成された絵柄23を昇華転写する際に、生地22を通過した昇華インクがベース紙35に染みこむことで、転写機や室内に昇華インクが付着することを防ぐためのものである。又、生地22や転写シート50が薄く取り扱いしにくい場合、ハンドリング性を向上させるために剛性のあるベース紙35を用いても良い。
次に、この発明の第2実施形態について、図を参照しながら先の実施形態とは異なる点を中心に説明する。
図3(a)及び図3(b)を参照して、この発明の第2実施形態による装飾吸音パネル11は、吸音材20上に接着層21を介して、生地22に昇華インクによって絵柄23が形成された装飾材24が積層されている点では、第1実施形態と同様である。一方、吸音材20及び装飾材24の周囲を囲む額縁25を更に備える点が異なっている。このように形成することで、装飾領域の全面を吸音領域として、意匠性と吸音性能を両立させた額入絵画とすることができるため、吸音性能を備えつつ、絵画と同じ美観を得ることができる。又、昇華転写できる範囲で絵柄を調整できるため、絵柄の自由度が高い装飾吸音パネルとすることができる。
額縁25は、絵画としての意匠性を高めるためのものである。額縁25は、断面L字状で装飾吸音パネル11の表面の端部及び側面を覆うように装飾吸音パネル11に固定されている。又、額縁25の形状は、断面コの字形状など装飾吸音パネル11の周囲を覆っていれば、他の形状でもよい。材料は、木製や樹脂などを用いることができる。
次に、この発明の第3実施形態について、図を参照しながら先の実施形態とは異なる点を中心に説明する。
図4(a)及び(b)を参照して、この発明の第3実施形態による装飾吸音パネル12は、吸音材60と装飾材64とが固定バンド40によって固定されている点が異なっている。装飾吸音パネル12は、板状の吸音材60と吸音材60の上に密着して積層された、吸音材60よりも面積の大きいシート状の装飾材64が形成されている。装飾材64は、生地62と生地62に染みこんだ昇華インクにより形成された絵柄63とを備えている。又、装飾材64の吸音材60の上からはみ出した周囲は、吸音材60の側面を覆って折れ曲がった側面覆い部70〜73となっている。更に、装飾材64の対向する2箇所の側面覆い部70、72の裏面に、一本の固定バンド40の両端が縫い付けられている。固定バンド40は、一方の側面覆い部70から吸音材60の裏面に密着するように吸音材60の裏面を架橋し、もう一方の側面覆い部72に到達することで、吸音材60と装飾材64とを固定している。
次に、装飾吸音パネル12の製造方法を示す。
図2(a)及び(b)を参照して、第1実施形態と同様に生地に昇華インクによって絵柄が形成された装飾材64を準備する。次に、装飾材64の側面覆い部70、72となる部分を結ぶように、一本の固定バンド40の両端を側面覆い部70、72に縫い付ける。次に、生地62と固定バンド40によって形成された輪の内側に密着するように吸音材60を挿入し、吸音材60と装飾材64とを固定バンド40によって固定することで、図4(a)及び(b)に示す装飾吸音パネル12の製造を行う。
以上から、上記のように製造される装飾吸音パネル12は、吸音材60と装飾材64とが固定バンドによって、着脱可能に固定されているため、装飾吸音パネル12の意匠を変更したい場合に、装飾材64のみを変更し、吸音材60については同じものを用いることができ、装飾吸音パネル12の製造コストを削減することができる。
固定バンド40は、吸音材60と装飾材64とを固定する固定部材である。固定バンド40としては、例えば、ゴム製、革製、ポリプロピレンなどの樹脂製の帯状や紐状のバンドを用いることができる。固定バンド40は、一本のバンドによって2箇所の側面覆い部70、71を結ぶ固定バンド40としてもよく、側面覆い部70から一本、側面覆い部71から一本の合計二本のバンドをバックルや面ファスナなどによって、着脱可能に固定することで、一本の固定バンド40としてもよい。バックルや面ファスナなどによって、二本のバンドを固定して一本の固定バンド40とした場合には、固定バンド40の長さを調節できるようにすることで、吸音材60と装飾材64との固定の強さを変更することができる。
次に、この発明の第4実施形態について、図面を参照しながら先の実施形態とは異なる点を中心に説明する。
図5(a)及び(b)を参照して、装飾吸音パネル13は、吸音材65は、収容体43に収納され、収容体43と装飾材69とがメス型面ファスナ41とオス型面ファスナ42とからなる留め具によって固定されている点が異なっている。装飾吸音パネル13は、板状の吸音材65と吸音材65の前面を露出して収納する、吸音材65の裏面を覆う底部78と吸音材65の側面を覆う立上がり部44〜47を有する前面が開口した扁平な箱体である収容体43と、吸音材65の上に密着して積層された、吸音材65よりも面積の大きいシート状の装飾材69が形成されている。装飾材69は、生地67と生地67に染みこんだ昇華インクにより形成された絵柄68とを備えている。又、装飾材69の吸音材65の上からはみ出した周囲は、収容体43の立上がり部44〜47を覆って折れ曲がった側面覆い部80〜83となっている。更に、収容体43の立上がり部44〜47には、メス型面ファスナ41が形成され、装飾材69の裏面77の周囲、すなわち側面覆い部80〜83の裏面には、オス型面ファスナ42が形成されている。メス型面ファスナ41とオス型面ファスナ42とが貼り合わされることで、装飾材69の裏面77の周囲と収容体43の立上がり部44〜47は着脱可能に固定されている。
次に、装飾吸音パネル13の製造方法を示す。
図2(a)及び(b)を参照して、第1実施形態と同様に生地に昇華インクによって絵柄が形成された装飾材69を準備する。次に、装飾材69の側面覆い部80〜83となる部分に、オス型面ファスナ42を取り付ける。次に、吸音材65の裏面及び側面を、収容体43の底部78及び立上がり部44〜47によって覆い、吸音材65の前面を露出して収容体43に収納する。次に、収容体43の立上がり部44〜47に、メス型面ファスナ41を取り付ける。次に、メス型面ファスナ41とオス型面ファスナ42とを貼り合わせて1つの留め具とし、収容体43と装飾材69とを留め具によって着脱可能に固定することで、図5(a)及び(b)に示す装飾吸音パネル13の製造を行う。
以上から、上記のように製造される装飾吸音パネル13は、吸音材65を収納する収容体43と装飾材69とは、留め具によって、着脱可能に固定されているため、装飾吸音パネル13の意匠を変更したい場合に、装飾材69のみを変更し、吸音材65及び収容体43については同じものを用いることができ、装飾吸音パネル13の製造コストを削減することができる。
尚、この発明の第1実施形態及び第2実施形態では、吸音材20の全面に亘って、接着層21を形成したが、吸音材20と装飾材24が接着可能であれば、吸音材20の全面に接着層21を形成しなくてもよく、吸音材20の周囲4辺など、部分的に接着層21を形成してもよい。
又、この発明の第1実施形態及び第2実施形態では、吸音材20に対して接着層21を形成し、接着層21上に装飾材24を積層させることで、装飾吸音パネルの製造を行ったが、装飾パネル24側に接着層21を形成し、接着層21上に吸音材20を積層させることで、装飾吸音パネルを製造してもよい。
更に、この発明の第2実施形態では、額縁25を備えた装飾吸音パネル11において、吸音材20と装飾材24とを固定する固定部材として接着層21を用いたが、吸音材20と装飾材24とを固定可能であれば、この発明の第3実施形態及び第4実施形態に示す固定バンドや留め具などのその他の固定部材を用いてもよい。
更に、この発明の第3実施形態では、一本の固定バンド40を用いて、吸音材60と装飾材64とを固定したが、吸音材60と装飾材64とが固定可能であれば、二本以上の固定バンド40を用いても良い。二本以上の固定バンド40を用いる場合には、それぞれの固定バンドを吸音材60の背面で交差させて固定することで、より強固に吸音材60と装飾材64とを固定することができる。
更に、この発明の第3実施形態及び第4実施形態では、吸音材65の上に密着して装飾材69が積層されているが、吸音材65の上に装飾材69が形成されていれば、吸音材65の上に、間隔を空けて装飾材69が形成されていても良い。
更にこの発明の第4実施形態では、固定部材である留め具として、メス型面ファスナ41及びオス型面ファスナ42を用いたが、収容体43と装飾材69とを着脱可能に固定できれば良く、例えば、ボタン、ホック、磁石を用いても良い。
10 装飾吸音パネル
11 装飾吸音パネル
12 装飾吸音パネル
13 装飾吸音パネル
20 吸音材
21 接着層
22 生地
23 絵柄
24 装飾材
25 額縁
30 基体シート
40 固定バンド
43 収容体
50 転写シート
60 吸音材
62 生地
63 絵柄
64 装飾材
65 吸音材
67 生地
68 絵柄
69 装飾材
70 側面覆い部
71 側面覆い部
72 側面覆い部
73 側面覆い部
77 裏面

Claims (7)

  1. 吸音材と、
    前記吸音材の上に形成された装飾材とを備え、
    前記装飾材は、生地と前記生地に染みこんだ昇華インクにより形成された絵柄とを含み、
    前記吸音材と前記装飾材は、固定部材によって固定された、装飾吸音パネル。
  2. 前記固定部材は、前記吸音材と前記装飾材の間に形成された接着層である、請求項1に記載の装飾吸音パネル。
  3. 前記吸音材は、板状材料に複数の穴が形成された穴あき板吸音材であり、
    前記接着層は、前記穴あき板吸音材の上に、前記穴あき板吸音材の複数の穴を避けて形成された、請求項2に記載の装飾吸音パネル。
  4. 前記装飾材は、前記吸音材の側面を覆う側面覆い部を含み、
    前記固定部材は、前記側面覆い部の異なる2箇所を結ぶ固定バンドである、請求項1に記載の装飾吸音パネル。
  5. 前記吸音材の前面を露出して収納する収容体を更に備え、
    前記固定部材は、前記装飾材の裏面の周囲と前記収容体とを着脱可能に固定する留め具である、請求項1に記載の装飾吸音パネル。
  6. 前記吸音材及び前記装飾材の周囲を囲む額縁を更に備えた、請求項1から請求項4に記載の装飾吸音パネル。
  7. 基体シート上に昇華インクで印刷された絵柄を有する転写シートを準備する工程と、
    前記転写シートの前記絵柄側の面と生地を重ね合わせた後、加熱及び加圧することで、前記絵柄を前記基体シートから前記生地に転写して、前記生地に前記昇華インクが染みこむことにより形成される前記絵柄を有する装飾材を準備する工程と、
    吸音材と前記装飾材とを固定部材によって固定する工程とを備えた、装飾吸音パネルの製造方法。
JP2018240037A 2018-12-21 2018-12-21 装飾吸音パネル及びその製造方法 Active JP7224901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018240037A JP7224901B2 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 装飾吸音パネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018240037A JP7224901B2 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 装飾吸音パネル及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020101019A true JP2020101019A (ja) 2020-07-02
JP7224901B2 JP7224901B2 (ja) 2023-02-20

Family

ID=71139119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018240037A Active JP7224901B2 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 装飾吸音パネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7224901B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013250501A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Three M Innovative Properties Co 吸音ボード
JP2018044252A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社丸保 ポリエステル系繊維の転写捺染法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013250501A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Three M Innovative Properties Co 吸音ボード
JP2018044252A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社丸保 ポリエステル系繊維の転写捺染法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7224901B2 (ja) 2023-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1762380A3 (en) New laminates
US20060234016A1 (en) Customizable ceiling or wall panels and method of construction
JP2004533345A5 (ja)
JP2020101019A (ja) 装飾吸音パネル及びその製造方法
JPS6186445U (ja)
KR100973668B1 (ko) 단열재, 이의 제조장치 및 제조방법
JP2001270257A (ja) インクジェットプリントエンボス加工内装材の作成方法
WO2015172516A1 (zh) 可快捷拆装并具装饰功能的手持式电子设备的固定装置
JP2017071204A (ja) 印刷成形品及びその製造方法
JP2015208581A (ja) ジグソーパズルの製造方法およびジグソーパズル用袋
KR200417521Y1 (ko) 앨범 대지
JP2008033331A (ja) 広告用シート
WO2007020530B1 (en) Sheet support for digital photographic prints
JPH0243723Y2 (ja)
KR200372664Y1 (ko) 에폭시 스티커
KR102645350B1 (ko) 핫팩 제조 방법
KR200449103Y1 (ko) 섬유벽지
JP5086156B2 (ja) 積層シート
JP2021041594A (ja) シール型熱転写受像シート、印画物の製造方法及びフォトブックの製造方法
JP2009262483A (ja) 模様入り障子紙及びその製造方法
KR200305638Y1 (ko) 홀로그램 패턴이 형성된 열전사용 필름
KR200357667Y1 (ko) 전사무늬가 코팅처리된 합성피혁을 소재로 한 핸들커버
JPS6149894A (ja) 昇華転写用複合紙とこれを使用した昇華転写式図柄作成方法
JP3753257B2 (ja) エンボス化粧シート
JP2021024099A (ja) 熱転写印画装置及び受像紙

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20181225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7224901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150