JP2021041594A - シール型熱転写受像シート、印画物の製造方法及びフォトブックの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォトブックを組み立てることができるシール型熱転写受像シート及び印画物の製造方法を提供する。【解決手段】シール型熱転写受像シート1は、離型シートと、離型シートの一方の面に設けられ、離型シート側から粘着剤層及び受容層を含むシール部と、を備え、離型シートにスリットが設けられている。スリットは、離型シートをシール部からコ字状に剥離可能となるように設けられている。離型シートは複数の領域1a〜1fに区画され、複数の領域の一部にスリットH1〜H4が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、シール型熱転写受像シート、印画物の製造方法及びフォトブックの製造方法に関する。
透明性に優れ、中間色の再現性や階調性が高く、従来のフルカラー写真画像と同等の高品質画像が簡易に形成できる点から、昇華転写方式を用いて被転写体上に熱転写画像を形成することが広く行われている。
昇華転写方式による熱転写画像の形成には、基材の一方の面に染料層が設けられた熱転写シートと、被転写体、例えば、他の基材の一方の面に受容層が設けられた熱転写受像シートが使用される。そして、熱転写受像シートの受容層と、熱転写シートの染料層とを重ね合わせ、サーマルヘッドによって熱転写シートの背面側から熱を印加して染料層の染料を受容層上に移行させることにより、受容層上に熱転写画像が形成された印画物が得られる。このような昇華転写方式によれば、熱転写シートに印加するエネルギー量によって染料の移行量を制御出来るため濃度階調が可能であることから、中間調の色再現性、階調性に優れフルカラー写真画像に匹敵する高品質の印画物を形成することができる。
近年、離型シート部上に、粘着剤層、基材層、および受容層が積層されてなるシール部が離型シート部から剥離可能に設けられた熱転写受像シート(以下、「シール型熱転写受像シート」と称する)が使用されている。このようなシール型熱転写受像シートでは、受容層に所望の画像を形成した後に離型シート部からシール部を剥離して、画像が形成された受容層付き基材層を、粘着剤層を介して任意の対象物に貼着することができる。このようなシール型熱転写受像シートは、従来の熱転写受像シートと比較して使用形態の幅が広く、例えば、プリントシール機等のアミューズメント分野で多く使用されている。
プリントシール機で作製した写真シールは、シール部を剥離して手帳に貼ったり、シール部を剥離せずにホルダに収納したりして保管されることが多い。このように従来は、写真シールの保存に手帳やホルダが必要であった。
本発明は、フォトブックを組み立てることができるシール型熱転写受像シート、印画物の製造方法及びフォトブックの製造方法を提供することを課題とする。
本発明のシール型熱転写受像シートは、離型シートと、前記離型シートの一方の面に設けられ、前記離型シート側から粘着剤層及び受容層を含むシール部と、を備え、前記離型シートにスリットが設けられているものである。
本発明の一態様では、前記スリットは、前記離型シートを前記シール部からコ字状に剥離可能となるように設けられている。
本発明の一態様では、前記離型シートは複数の領域に区画され、前記複数の領域の一部に前記スリットが設けられている。
本発明の一態様では、前記複数の領域の境界は、ミシン目加工又はスジ入れ加工された折り返し線になっている。
本発明の一態様では、前記離型シートが受容層を含む。
本発明の一態様では、前記シール型熱転写受像シートを半分に折り返すための折り返し線が形成されており、前記スリットは前記折り返し線に平行に延びている。
本発明の印画物の製造方法は、熱転写シートを加熱し、前記熱転写シートから本発明のシール型熱転写受像シートの前記受容層に色材を転写して画像を形成する印画物の製造方法であって、前記受容層の、前記複数の領域に対応する箇所にそれぞれ画像を形成するものである。
本発明のシール型熱転写受像シートは、基材の一方の面に第1粘着剤層が設けられ、他方の面に第2粘着剤層が設けられた両面シール部と、前記両面シール部の前記第1粘着剤層上に設けられ、第1受容層を含む第1離型シートと、前記両面シール部の前記第2粘着剤層上に設けられ、第2受容層を含む第2離型シートと、を備え、前記第1離型シート及び前記第2離型シートにスリットが設けられているものである。
本発明のフォトブックの製造方法は、本発明のシール型熱転写受像シートであって、前記受容層に画像が形成された前記シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記離型シートの一部を剥離し、前記粘着剤層を露出させる工程と、前記シール型熱転写受像シートを折り返し、前記粘着剤層が露出した部分を前記離型シートに貼り付ける工程と、を備えるものである。
本発明のフォトブックの製造方法は、本発明のシール型熱転写受像シートであって、前記第1受容層及び前記第2受容層に画像が形成された第1シール型熱転写受像シート、第2シール型熱転写受像シート及び第3シール型熱転写受像シートを準備する工程と、前記第1シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記第1離型シートの一部を剥離し、前記第1粘着剤層を露出させる工程と、前記第2シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記第1離型シートの一部及び前記第2離型シートの一部を剥離し、前記第1粘着剤層及び前記第2粘着剤層を露出させる工程と、前記第3シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記第2離型シートの一部を剥離し、前記第2粘着剤層を露出させる工程と、前記第1シール型熱転写受像シートの前記第1粘着剤層が露出した部分と、前記第2シール型熱転写受像シートの前記第2粘着剤層が露出した部分とを用いて、前記第1シール型熱転写受像シートと前記第2シール型熱転写受像シートとを貼り合わせる工程と、前記第2シール型熱転写受像シートの前記第1粘着剤層が露出した部分と、前記第3シール型熱転写受像シートの前記第2粘着剤層が露出した部分とを用いて、前記第2シール型熱転写受像シートと前記第3シール型熱転写受像シートとを貼り合わせる工程と、を備えるものである。
本発明によれば、シール型熱転写受像シートでフォトブックを組み立てることができるため、手帳やホルダなどを使用せずに保存が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るシール型熱転写受像シート1の裏面側の平面図であり、図2は図1のII-II線に沿った断面の一部を示す図である。シール型熱転写受像シート1は、離型シート10と、離型シート10の一方の面(表面)に設けられたシール部20とを備える。シール部20は離型シート10から剥離可能になっている。
離型シート10は、シート基材11と、シート基材11の一方(シール部20側)の面に設けられた離型層12とを備える。
シート基材11の材料は、特に限定されず、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。シート基材11の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を挙げることができる。シート基材11は、単層構造であっても良く、2層以上が積層した積層構造であっても良い。
離型層12は、離型シート10からのシール部20の剥離性を向上させるために設けられるものである。離型層12を形成する樹脂としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等が挙げられる。また、離型層12は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。
シール部20は、離型シート10側から粘着剤層21、基材層22、プライマー層23及び受容層24をこの順に備える。
粘着剤層21の材料は特に限定されず、従来公知の溶剤系や水系の粘着剤を用いることができる。粘着剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタンや、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。
基材層22は、画像形成時にサーマルヘッドから受容層24に加えられた熱の損失を防止する役割と、粘着剤層21及び受容層24を支持する支持体としての役割を果たすものである。基材層22には、上記シート基材11の材料として記載したものを使用できる。
プライマー層23は、基材層22と受容層24との間に設けられるものであり、基材層22と受容層24の接着性、帯電防止性、およびカール防止性等の付与を目的とするものである。
プライマー層23に用いるバインダー樹脂としてはポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリスルフォン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、セルロース樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、およびポリプロピレン等が挙げられる。
受容層24は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。受容層24を形成するための樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリスルフォン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、およびエポキシ樹脂等が挙げられる。
本実施形態では、図3に示すように、シール型熱転写受像シート1の表面側(シール部20側)が複数の領域に区画(分割)され、各領域に画像が印画される。図3は、図中左右方向に3個、上下方向に2個、合計6個の領域1A〜1Fに分割する例を示す。
シール型熱転写受像シート1の裏面側(離型シート10側)も表面側と同様に複数の領域1a〜1fに区画される。領域1a〜1fは、領域1A〜1Fの裏面側に位置する。領域1a、1b、1cと、領域1d、1e、1fとの間に切り取り線L1が形成されている。領域1aと領域1bとの間に折り返し線L2が形成されている。領域1bと領域1cとの間に折り返し線L3が形成されている。領域1dと領域1eとの間に折り返し線L4が形成されている。領域1eと領域1fとの間に折り返し線L5が形成されている。
切り取り線L1は単に線が印刷されているものでもよいし、ミシン目加工されていてもよい。折り返し線L2〜L5は、シール型熱転写受像シート1を山折りや谷折りし易いように、ミシン目加工やスジ入れ加工されていることが好ましい。
領域1aには、厚み方向にシート基材11から粘着剤層21の表面上に達するスリット(ハーフカット、切込み)H1が設けられている。スリットH1は、コの字(略U字)の外周縁となるように形成される。
領域1dには、厚み方向にシート基材11から粘着剤層21の表面上に達するスリットH2、H3が設けられている。スリットH2は、コの字の外周縁となるように形成される。スリットH3は、細長い矩形の外周縁となるように形成される。スリットH2とスリットH3とは離隔している。
領域1fには、厚み方向にシート基材11から粘着剤層21の表面上に達するスリットH4が設けられている。スリットH4は、コの字の外周縁となるように形成される。
このように、切り取り線L1、折り返し線L2〜L5、スリットH1〜H4が設けられたシール型熱転写受像シート1を使用して印画物(写真シール)が製造される。例えば、熱転写プリンタが、シール型熱転写受像シート1と、染料等の色材を含有する熱転写シートとを重ね合わせ、画像データに応じて熱転写シートを加熱し、熱転写シートからシール型熱転写受像シート1の受容層24に色材を転写し、領域1A〜1Fにそれぞれ画像を形成し、写真シールを製造する。
製造された写真シールを入手したユーザは、図4に示すように、切り取り線L1に沿ってシール型熱転写受像シート1を切断する。次に、スリットH1〜H4に沿って離型シート10をシール部20から剥離する。例えば、領域1aではコ字状の離型シート10が剥離される。領域1dではコ字状及びライン状の離型シート10が剥離される。領域1fではコ字状の離型シート10が剥離される。離型シート10が剥離された部分は粘着剤層21が露出する。
次に、図5に示すように、折り返し線L2で谷折りし、領域1aの露出した粘着剤層21を利用して、領域1aと領域1bとを貼り合わせる。折り返し線L5で谷折りし、領域1fの露出した粘着剤層21を利用して、領域1eと領域1fとを貼り合わせる。
折り返し線L3、L4で山折りする。そして、領域1dの露出した粘着剤層21を利用して、領域1cと領域1dとを貼り合わせる。
これにより、シール型熱転写受像シート1の裏面同士が貼り合わされ、図6、図7に示すようなフォトブック3が作製される。ユーザは、手帳やホルダを使用せずに、フォトブックの形態で写真シールを保存することができる。
粘着剤層や離型シートを有さない通常の受像シートを切断し、折り曲げ、裏面に糊を塗布し、貼り合わせてフォトブックを作製することも可能であるが、糊を塗布する手間がかかる。また、貼り合わせる際に気泡が入ったり、皺が入ったりして、印画面の美観を損なう。
図8Aに示すように、領域1aの全面の離型シート10を剥離して領域1aと領域1bとを貼り合わせたり、図8Bに示すように、領域1aの離型シート10をロ字に剥離して領域1aと領域1bとを貼り合わせたりすることも可能であるが、領域1aと領域1bとを貼り合わせる際に気泡を入り難くし、印画面の美観を向上させるためには、上記実施形態のように、領域1aでコ字状に離型シート10を剥離することが好ましい。また、領域1dで、コ字状に離型シート10を剥離する部分と、ライン状に離型シート10を剥離する部分とを離隔させることが好ましい。
上記実施形態では、画像が印画されたシール型熱転写受像シート1を切り取り線L1に沿って切断する例について説明したが、切断は行わず、折り返しだけでフォトブックを作製してもよい。
この場合、シール型熱転写受像シート1を分割する複数の領域は一方向に並ぶ。図9は、シール型熱転写受像シート1の裏面側を6個の領域1g、1h、1i、1j、1k、1mに分割する例を示す。隣接する領域の間が折り返し線L1〜L15となる。
領域1gには、スリットH11〜H13が、細長い矩形の外周縁となるように形成される。スリットH11〜H13が区画する矩形はコ字状に離隔して配置される。
領域1iには、スリットH14〜H16が、細長い矩形の外周縁となるように形成される。スリットH14〜H16が区画する矩形はコ字状に離隔して配置される。
領域1mには、スリットH17〜H19が、細長い矩形の外周縁となるように形成される。スリットH17〜H19が区画する矩形はコ字状に離隔して配置される。
領域1g〜1mの表面側の受容層24にそれぞれ画像を印画した後、スリットH11〜H19に沿って離型シート10を剥離し、図10に示すように、折り返し線L12、L14で山折りし、折り返し線L11、L13、L15で谷折りして、領域1gと領域1hとを貼り合わせ、領域1iと領域1jとを貼り合わせ、領域1kと領域1mとを貼り合わせる。これにより、図11に示すようなフォトブック4が作製できる。
シール型熱転写受像シート1の切り取り線や折り返し線は、予め形成されていてもよいし、熱転写プリンタ内で形成されてもよい。
熱転写プリンタにセットされるシール型熱転写受像シート1は、枚葉タイプでもよいし、帯状のものをロール状に巻回したロールタイプであってもよい。
上記実施形態では、1枚の印画物を折り曲げて1冊のフォトブックを作製する例について説明したが、複数枚の印画物を折り曲げ、連結して1冊のフォトブックを作製してもよい。1枚の印画物のサイズは特に限定されないが、例えば写真のL版サイズ〜A4サイズにすることができる。
例えば、図12A、図12Bに示すような両面に受容層が設けられたシール型熱転写受像シート100を使用する。図12Aはシール型熱転写受像シート100の表面側の平面図であり、図12Bは図12AのXIIB-XIIB線に沿った断面の一部を示す図である。シール型熱転写受像シート100は、離型シート110と、離型シート110の一方の面(裏面)に設けられたシール部120とを備える。
離型シート110は、シート基材111と、シート基材111の一方(シール部120側)の面に設けられた離型層112と、シート基材111の他方の面に設けられたプライマー層113と、プライマー層113上に設けられた受容層114とを備える。
シール部120は、離型シート110側から粘着剤層121、基材層122、プライマー層123及び受容層124をこの順に備える。
シール型熱転写受像シート100の図中左右方向の中央部には、図中上下方向に延びる折り返し線L101が形成されている。折り返し線L101によってシール型熱転写受像シート100は左半側領域と右半側領域とに区画される。左半側領域及び右半側領域の離型シート110にはそれぞれ、折り返し線L101の近傍に、受容層114から粘着剤層121の表面上に達するスリットH101、H102が設けられている。スリットH101、H102は、それぞれ、折り返し線L101に平行な細長い矩形の外周縁となるように形成される。この細長い矩形(離型シート剥離領域)の図中上下方向の長さは、シール型熱転写受像シート100の図中上下方向の長さの80%以上90%以下程度である。離型シート剥離領域と折り返し線L101との間隔は、シール型熱転写受像シート100の図中左右方向の長さの3%以上10%以下程度である。
熱転写プリンタを用いて、熱転写シートからシール型熱転写受像シート100の受容層114、124に色材を転写し、シール型熱転写受像シート100の両面に画像を形成する。図13A、図13Bに示すように、ユーザは、スリットH101、H102に沿って離型シート110をシール部120から剥離する。例えば、離型シート110がライン状に剥離される。離型シート110が剥離された部分は粘着剤層121が露出する。
例えば、図14に示すように、両面に画像を形成したシール型熱転写受像シート100A〜100Dを準備する。シール型熱転写受像シート100Aは、スリットH102に沿って離型シート110をシール部120から剥離し、折り返し線L101で山折りする。シール型熱転写受像シート100B、100Cは、スリットH101、H102に沿って離型シート110をシール部120から剥離し、折り返し線L101で山折りする。シール型熱転写受像シート100Dは、スリットH101に沿って離型シート110をシール部120から剥離し、折り返し線L101で山折りする。
そして、シール型熱転写受像シート100Aの右半側領域で露出した粘着剤層部分と、シール型熱転写受像シート100Bの左半側領域で露出した粘着剤層部分とを貼り合わせる。シール型熱転写受像シート100Bの右半側領域で露出した粘着剤層部分と、シール型熱転写受像シート100Cの左半側領域で露出した粘着剤層部分とを貼り合わせる。シール型熱転写受像シート100Cの右半側領域で露出した粘着剤層部分と、シール型熱転写受像シート100Dの左半側領域で露出した粘着剤層部分とを貼り合わせる。これにより、1冊のフォトブックを作製することができる。
図14は平綴じ製本のようにシール型熱転写受像シートを連結していたが、図15に示すように、中綴じ製本のようにシール型熱転写受像シートを連結してもよい。例えば、両面に画像を形成したシール型熱転写受像シート100E〜100Gを準備する。シール型熱転写受像シート100Eは、離型シート110を剥離せずに折り返し線L101で山折りする。シール型熱転写受像シート100F、100Gは、スリットH101、H102に沿って離型シート110をシール部120から剥離し、折り返し線L101で山折りする。
そして、シール型熱転写受像シート100Eの内側と、シール型熱転写受像シート100Fの露出した粘着剤層部分のある外側とを貼り合わせる。また、シール型熱転写受像シート100Fの内側と、シール型熱転写受像シート100Gの露出した粘着剤層部分のある外側とを貼り合わせる。
図16、図17に示すように、両面に離型シートを設け、離型シートの一部を剥離することで、両面に粘着剤層露出部が生じるようなシール型熱転写受像シート200を用いてもよい。
シール型熱転写受像シート200は、両面シール部220と、両面シール部220の一方の面に設けられた離型シート210aと、両面シール部220の他方の面に設けられた離型シート210bとを備える。
離型シート210a、210bは、それぞれ、シート基材211と、シート基材211の一方(両面シール部220側)の面に設けられた離型層212と、シート基材211の他方の面に設けられたプライマー層213と、プライマー層213上に設けられた受容層214とを備える。
両面シール部220は、基材層222と、基材層222の一方の面(離型シート210a側の面)に設けられた粘着剤層221aと、基材層222の他方の面(離型シート210b側の面)に設けられた粘着剤層222bとを備える。
離型シート210a、210bには、それぞれスリットH101、H102(図12A、図12B参照)と同様のスリットH201〜204が形成されている。
熱転写プリンタを用いて、熱転写シートからシール型熱転写受像シート200の両面の受容層214に色材を転写し、画像を形成する。図17に示すように、ユーザは、スリットH201〜H204に沿って離型シート210a、210bを両面シール部220から剥離する。例えば、離型シート210aがライン状に剥離され、離型シート210aが剥離された部分は粘着剤層221aが露出する。また、離型シート210bがライン状に剥離され、離型シート210bが剥離された部分は粘着剤層221bが露出する。
例えば、図18に示すように、両面に画像を形成したシール型熱転写受像シート200A〜200Dを準備する。シール型熱転写受像シート200Aは、スリットH201、H202に沿って離型シート210aを両面シール部220から剥離し、離型シート210a側が内側になるように半分に折る。シール型熱転写受像シート200B、200Cは、スリットH201〜H204に沿って離型シート210a、201bを両面シール部220から剥離し、離型シート210a側が内側になるように半分に折る。シール型熱転写受像シート200Dは、スリットH203、H204に沿って離型シート210bを両面シール部220から剥離し、離型シート210a側が内側になるように半分に折る。
そして、シール型熱転写受像シート200Aの内側と、シール型熱転写受像シート200Bの外側とを貼り合わせる。シール型熱転写受像シート200Aの内側では粘着剤層221aが露出し、シール型熱転写受像シート200Bの外側では粘着剤層221bが露出しているため、シール型熱転写受像シート200Aとシール型熱転写受像シート200Bとを強固に貼り合わせることができる。
同様に、シール型熱転写受像シート200Bの内側と、シール型熱転写受像シート200Cの外側とを貼り合わせる。シール型熱転写受像シート200Cの内側と、シール型熱転写受像シート200Dの外側とを貼り合わせる。これにより、中綴じ製本のようなフォトブックを作製することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 シール型熱転写受像シート
3,4 フォトブック
10 離型シート
11 シート基材
12 離型層
20 シール部
21 粘着剤層
22 基材層
23 プライマー層
24 受容層
3,4 フォトブック
10 離型シート
11 シート基材
12 離型層
20 シール部
21 粘着剤層
22 基材層
23 プライマー層
24 受容層
Claims (10)
- 離型シートと、
前記離型シートの一方の面に設けられ、前記離型シート側から粘着剤層及び受容層を含むシール部と、
を備え、
前記離型シートにスリットが設けられていることを特徴とするシール型熱転写受像シート。 - 前記スリットは、前記離型シートを前記シール部からコ字状に剥離可能となるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシール型熱転写受像シート。
- 前記離型シートは複数の領域に区画され、前記複数の領域の一部に前記スリットが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシール型熱転写受像シート。
- 前記複数の領域の境界は、ミシン目加工又はスジ入れ加工された折り返し線になっていることを特徴とする請求項3に記載のシール型熱転写受像シート。
- 前記離型シートが受容層を含むことを特徴とする請求項1に記載のシール型熱転写受像シート。
- 前記シール型熱転写受像シートを半分に折り返すための折り返し線が形成されており、
前記スリットは前記折り返し線に平行に延びていることを特徴とする請求項5に記載のシール型熱転写受像シート。 - 熱転写シートを加熱し、前記熱転写シートから請求項3又は4に記載のシール型熱転写受像シートの前記受容層に色材を転写して画像を形成する印画物の製造方法であって、
前記受容層の、前記複数の領域に対応する箇所にそれぞれ画像を形成することを特徴とする印画物の製造方法。 - 基材の一方の面に第1粘着剤層が設けられ、他方の面に第2粘着剤層が設けられた両面シール部と、
前記両面シール部の前記第1粘着剤層上に設けられ、第1受容層を含む第1離型シートと、
前記両面シール部の前記第2粘着剤層上に設けられ、第2受容層を含む第2離型シートと、
を備え、
前記第1離型シート及び前記第2離型シートにスリットが設けられていることを特徴とするシール型熱転写受像シート。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載のシール型熱転写受像シートであって、前記受容層に画像が形成された前記シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記離型シートの一部を剥離し、前記粘着剤層を露出させる工程と、
前記シール型熱転写受像シートを折り返し、前記粘着剤層が露出した部分を前記離型シートに貼り付ける工程と、
を備えるフォトブックの製造方法。 - 請求項8に記載のシール型熱転写受像シートであって、前記第1受容層及び前記第2受容層に画像が形成された第1シール型熱転写受像シート、第2シール型熱転写受像シート及び第3シール型熱転写受像シートを準備する工程と、
前記第1シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記第1離型シートの一部を剥離し、前記第1粘着剤層を露出させる工程と、
前記第2シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記第1離型シートの一部及び前記第2離型シートの一部を剥離し、前記第1粘着剤層及び前記第2粘着剤層を露出させる工程と、
前記第3シール型熱転写受像シートの前記スリットに沿って前記第2離型シートの一部を剥離し、前記第2粘着剤層を露出させる工程と、
前記第1シール型熱転写受像シートの前記第1粘着剤層が露出した部分と、前記第2シール型熱転写受像シートの前記第2粘着剤層が露出した部分とを用いて、前記第1シール型熱転写受像シートと前記第2シール型熱転写受像シートとを貼り合わせる工程と、
前記第2シール型熱転写受像シートの前記第1粘着剤層が露出した部分と、前記第3シール型熱転写受像シートの前記第2粘着剤層が露出した部分とを用いて、前記第2シール型熱転写受像シートと前記第3シール型熱転写受像シートとを貼り合わせる工程と、
を備えるフォトブックの製造方法。
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