JP2020099596A - 車椅子用のクッション - Google Patents

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Masashi Kosugi
昌史 小杉
貴 重野
Takashi Shigeno
貴 重野
和也 安達
Kazuya Adachi
和也 安達
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Abstract

【課題】洗濯および乾燥を容易に行うことができ、かつ、洗濯後の乾燥時間の短縮化を図ることができる車椅子用クッションを提供する。【解決手段】車椅子用のクッション10は、クッション本体100と、クッション本体100を収容可能な収容空間230を備えるカバー部材200と、を有し、カバー部材200は、車椅子1の使用者の身体側に配置される上面部240と、車椅子のシート部側に配置される底面部250と、カバー部材を折り畳み可能にする折り畳み部260と、底面部に形成され、カバー部材をハンガー300に対して引っ掛けて保持することを可能にする引っ掛け部270と、を有し、クッション本体、カバー部材の上面部、カバー部材の底面部は通気性を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子のシート部に載せて使用される車椅子用のクッションに関する。
車椅子のシート部に着座した使用者が臀部に受ける痛みや不快感を緩和させることを目的として使用される車椅子用のクッションが知られている。例えば、特許文献1に記載された車椅子用のクッションでは、車椅子に着座した際の使用者の姿勢を安定的に保持することができるように、クッション本体(中材)の材質に工夫が施されている。
特開2018−51148号公報
車椅子用のクッションの中材の多くは、家庭等で使用される一般的なクッションと異なり、防水カバーで覆われている。そのため、使用者の失禁や食べこぼしにより汚れ等が付着した場合、防水カバーを清拭や洗濯することができたとしても、中材を洗濯することができないことが多く、防水カバーのみの清拭や洗濯だけでは、十分に汚れや臭いを取ることが難しいといった問題がある。上述した課題を鑑みると、車椅子用のクッションは、中材及び中材を収容するカバー部材を家庭等に設置された一般的な洗濯機等で洗濯できることが好ましい。また、車椅子用のクッションは、乾燥作業に要する作業負担を軽減することができ、かつ、洗濯後、より短時間で乾燥させることが可能であると、使用者のユーザビリティがより一層向上する。
本発明は、洗濯および乾燥を容易に行うことができ、かつ、洗濯後の乾燥時間の短縮化を図ることが可能な車椅子用のクッションを提供することを目的とする。
本発明は、車椅子のシート部に載せて使用される車椅子用のクッションであって、クッション本体と、前記クッション本体を収容可能な収容空間を備えるカバー部材と、を有し、前記カバー部材は、前記車椅子の使用者の身体側に配置される上面部と、前記車椅子のシート部側に配置される底面部と、前記カバー部材を折り畳み可能にする折り畳み部と、前記底面部に形成され、前記カバー部材を他の部材に対して引っ掛けて保持することを可能にする引っ掛け部と、を有し、前記クッション本体、前記カバー部材の前記上面部、前記カバー部材の前記底面部は、通気性を備える。
車椅子用のクッションを洗濯する作業者は、折り畳み部によりカバー部材を折り畳んでコンパクトに変形させた状態で、車いす用のクッションを洗濯機の洗濯槽内に配置することができる。そのため、作業者は、家庭等に設置された比較的小型な洗濯機を使用して車椅子用のクッションを洗濯することができる。また、作業者は、車椅子用のクッションを乾燥させる際、カバー部材の底面部に配置された引っ掛け部をハンガー等の他の部材に引っ掛けて保持することにより、車椅子用のクッションを吊るした状態で乾燥させることができる。また、車椅子用のクッションは、クッション本体、カバー部材の上面部、カバー部材の底面部が通気性を備えるため、洗濯後の乾燥時間の短縮化を図ることができる。
車椅子及び車椅子用のクッションを示す斜視図である。 車椅子用のクッションの斜視図である。 車椅子用のクッションを上面部側から見た平面図である。 車椅子用のクッションを折り畳んだ状態を示す平面図である。 図4に示す矢印5−5線に沿う車椅子用のクッションの断面図である。 車椅子用のクッションを上面部側から見た斜視図である。 車椅子用のクッションを折り畳む際の様子を示す斜視図である。 車椅子用のクッションを底面部側から見た斜視図である。 車椅子用のクッションを折り畳む際の様子を示す斜視図である。 車椅子用のクッションを他の部材に吊るした状態を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、車椅子用のクッション10を車椅子1のシート部2に載せる前の様子を示す斜視図、図2〜図9は、車椅子用のクッション10の各部の説明に供する図、図10は、車椅子用のクッション10をハンガー(「他の部材」に相当する)300に吊るした状態を示す図である。
図1に示すように、車椅子用のクッション10は、車椅子1のシート部(座部)2上に載せて使用される。車椅子用のクッション10は、車椅子1のシート部2に配置された状態で、車椅子1を使用する使用者の臀部や下肢の一部(上腿)が載せられることにより、使用者がシート部2に身体の一部を直接載せた場合よりも、使用者が受ける痛みや不快感を緩和させることができる。
図1〜図4を参照して、概説すると、車椅子用のクッション10は、クッション本体(中材)100と、クッション本体100を収容可能な収容空間230を備えるカバー部材200と、を有している。
本明細書の説明では、車椅子用のクッション10において、図1に示す車椅子1のシート部2の幅方向xに沿って配置される方向を幅方向Xとし、車椅子1のシート部2の奥行方向yに沿って配置される方向を奥行方向Yとし、車椅子1のシート部2に重ねて配置される方向を厚み方向(高さ方向)Zとする。また、カバー部材200の一端部201とは、シート部2の奥側に配置される端部であり、カバー部材200の他端部202とは、シート部2の手前側に配置される端部である。
<クッション本体>
図2、図5に示すように、クッション本体100は、第1本体部110と、第2本体部120と、を有している。
本実施形態では、カバー部材200は、奥行方向Yで二つ折りに折り畳み可能な第1部分210及び第2部分220を有している(図4、図7を参照)。クッション本体100は、図2に示すように、カバー部材200の第1部分210が備える収容空間213内に収容される第1本体部110と、当該第1本体部110と分割されており、カバー部材200の第2部分220が備える収容空間223内に収容される第2本体部120と、により構成している。
図1に示すように、第1本体部110は、車椅子1のシート部2に車椅子用のクッション10を配置した際、シート部2の奥側に配置される。第2本体部120は、車椅子1のシート部2に車椅子用のクッション10を配置した際、シート部2の手前側に配置される。
クッション本体100を構成する第1本体部110及び第2本体部120は、通気性を備える。本実施形態では、第1本体部110及び第2本体部120は、無膜のウレタンフォームで形成している。無膜のウレタンフォームとしては、例えば、公知の爆膜処理により、ウレタンフォーム内のフィルム状の膜を無膜化して形成したものを利用することができる。なお、クッション本体100は、少なくとも通気性を備えるように構成されていればよく、具体的な材料や製造方法等は特に限定されない。
第1本体部110は、図2、図3に示すように、カバー部材200の一端部201側が弧状に湾曲している。また、第1本体部110は、カバー部材200の一端部201側と反対側に位置する折り畳み部260側に配置される端部(第1部分210の他端部216側に位置する端部)が幅方向Xに沿って略直線状に延びている。また、第1本体部110は、カバー部材200の一端部201側に配置される各角部203、204が丸みを帯びた湾曲形状で形成されている。
車椅子1には、シート部2の面積がシート部2の奥行方向yに向けて小さくなっている製品仕様のものがある。本実施形態に係る車椅子用のクッション10は、上記のように第1本体部110の一端部(カバー部材200の一端部201側に配置される部分)が弧状に湾曲した形状を有するため、シート部2の面積がシート部2の奥行方向yに向けて小さくなっている車椅子1に使用する場合においても、使用者がシート部2の上方側から車椅子用のクッション10をシート部2に重ねるように配置することにより、第1本体部110の各角部203、204が車椅子1に干渉することを防止しつつ、シート部2上に車椅子用のクッション10を容易に載せることができる。
図3に示すように、第2本体部120は、幅方向Xに沿う一組の長辺と、奥行方向Yに沿う一組の短辺と、を有する矩形形状の平面形状を有している。カバー部材200の他端部202側に位置する各角部205、206は、各角部203、204のような丸みを帯びた湾曲形状に形成されておらず、二つの直線の間に所定の角度が形成された角形状を有している。
図5に示すように、第1本体部110は、使用者の身体を支える複数のエレメント111を有している。エレメント111は、厚み方向Zに延びた柱状の断面形状を有している。なお、図5は、図4に示す折り畳んだ状態の車椅子用のクッション10の部分断面図を示している。
エレメント111には、使用者から荷重を受けた際に、エレメント111の厚み方向Zの圧縮変形を可能にする空間111aが形成されている。また、隣り合うエレメント111の間には、エレメント111が圧縮変形する際に隣り合うエレメント111同士の接触を抑制するための隙間部111bが形成されている。
第2本体部120は、第1本体部110と同様に、エレメント121を有している。エレメント121には空間121aが形成されている。また、隣り合うエレメント121の間には隙間部121bが形成されている。
図2に示すように、第2本体部120の他端部(車椅子1のシート部2の手前側に配置される端部)には、エレメント121よりも幅方向Xに大きな面積を有し、かつ、空間121aが形成されていない他のエレメント122を設けることができる。使用者が車椅子1のシート部2上に座った際シート部2の手前側には、使用者の両脚の上腿が載せられる。他のエレメント122は、エレメント121よりも幅方向Xに大きな面積を有し、かつ、空間121aが形成されていないため、上腿をより大きな面積で確実に支持するとともに、厚み方向Zに圧縮変形し難い。そのため、他のエレメント122は、使用者の両脚の上腿が車椅子用のクッション10内に過度に沈み込むことを防止できる。なお、第2本体部120の他端部側に配置されるエレメント121のうち、任意のエレメント121については空間121aの形成を省略することもできる。空間121aが形成されていないエレメント121を増やすことにより、使用者の両脚の上腿が車椅子用のクッション10内に沈み込むことをより効果的に防止することができる。
<カバー部材>
図1〜図5に示すように、カバー部材200は、車椅子1の使用者の身体側に配置される上面部240と、車椅子1のシート部2側に配置される底面部250と、カバー部材200を折り畳み可能にする折り畳み部260と、底面部250に形成され、カバー部材200をハンガー300に対して引っ掛けて保持することを可能にする引っ掛け部270と、を有している。
カバー部材200は、カバー部材200の奥行方向Yで折り畳み可能に形成された第1部分210及び第2部分220を有している。前述したように、第1部分210の収容空間213内には、クッション本体100の第1本体部110が収容されており、第2部分220の収容空間223内には、クッション本体100の第2本体部120が収容されている。
カバー部材200の上面部240は、第1部分210の上面部を形成する部材と、第2部分220の上面部を形成する部材とを含む。また、カバー部材200の底面部250は、第1部分210の底面部を形成する部材と第2部分220の底面部を形成する部材とを含む。また、カバー部材200の収容空間230は、第1部分210の収容空間213と第2部分220の収容空間223とにより構成している。
第1部分210は、図8〜図10に示す開封部材215により、第1部分210の一部を開封して、収容空間213の内部と外部とを連通させることができる袋構造を有している。
開封部材215は、例えば、ファスナー215aと、ファスナー215aがスライド可能に取り付けられたエレメント215bとを備える公知のジッパーにより構成することができる。開封部材215は、第1部分210の底面部側に配置している。また、エレメント215bは、第2部分220に対向する第1部分210の他端部216と、第1部分210の外周側面の一部に沿って配置している。
第2部分220は、第1部分210と同様に、開封部材225により、第2部分220の一部を開封して、収容空間223の内部と外部とを連通させることができる袋構造を有している。開封部材225は、ファスナー225aと、ファスナー225aがスライド可能に取り付けられたエレメント225bとを備える公知のジッパーにより構成することができる。開封部材225は、第2部分220の底面部側に配置している。また、エレメント225bは、第1部分210に対向する第2部分220の一端部226と、第2部分220の外周側面の一部に沿って配置している。
各開封部材215、225は、例えば、収容空間213の内部と外部、及び、収容空間223の内部と外部とを連通可能な限り、具体的な構成や配置等は特に限定されない。例えば、各開封部材215、225は、面ファスナーやボタン等で構成してもよい。
図2、図3に示すように、カバー部材200の第1部分210は、クッション本体100の第1本体部110と略相似な外形を有している。具体的には、第1部分210は、一端部201側が弧状に湾曲しており、一端部201側と反対側に位置する折り畳み部260側に配置される他端部216が幅方向Xに沿って略直線状に延びている。また、第1部分210は、一端部201側に配置される角部が丸みを帯びた湾曲形状で形成されている。
図3に示すように、カバー部材200の第2部分220は、クッション本体100の第2本体部120と略相似な外形を有している。具体的には、第2部分220は、幅方向Xに沿う一組の長辺と、奥行方向Yに沿う一組の短辺と、を有する矩形形状の平面形状を有している。
本実施形態では、カバー部材200の上面部240(第1部分210の上面部及び第2部分220の上面部)及びカバー部材200の底面部250(第1部分210の底面部及び第2部分220の底面部)は、通気性を備える。
上面部240及び底面部250は、収容空間230の内部及び外部に連通する網目が形成されたメッシュ状の部材で構成している。上面部240及び底面部250を形成する材料としては、例えば、ポリエステルを利用することができる。また、上面部240及び底面部250は、例えば、繊維状のポリエステルがメッシュ状に編み込んで形成された部材で構成することができる。なお、カバー部材200は、通気性を備えるように構成されている限り具体的な構造は特に限定されない。カバー部材200の構成材料、通気性を確保するためのメッシュの構造、形状、大きさ、パターン等は任意に選択することができる。
上面部240は、例えば、底面部250と比較して高い柔軟性及び伸縮性を備えるように構成することができる。このように構成することにより、車椅子1のシート部2上に載せた車椅子用のクッション10に使用者が座った際に、使用者に与える痛みや不快感を効果的に緩和させることができる。また、底面部250には、車椅子1のシート部2上で底面部250が位置ずれすることを防止するための滑り止め加工を施すことができる。
上面部240と底面部250との間に位置し、カバー部材200の外周側面を形成する側面部207(第1部分210の側面部及び第2部分220の側面部)は、上面部240および底面部250と同様に、通気性を備えるように構成することができる。側面部207を形成する材料や、通気性を確保するための構造は、上面部240及び底面部250と同様のものとすることができる。なお、側面部207は、上面部240が底面部250と比較して、高い柔軟性及び伸縮性を備えるように構成される場合、上面部240と同様に底面部250よりも柔軟性及び伸縮性を備えるように構成することが好ましい。
<折り畳み部>
折り畳み部260は、図3に示すように、カバー部材200の第1部分210とカバー部材200の第2部分220との間に形成されている。
図6、図7に示すように、第1部分210の他端部216は、カバー部材200の上面部240側で第2部分220の一端部226と連結されている。一方、図7、図8に示すように、第1部分210の他端部216は、カバー部材200の底面部250側では第2部分220の一端部226と連結されていない。
カバー部材200は、図7、図9の矢印rで示すように、第1部分210(又は第2部分220)を持ち上げつつ、第1部分210の他端部216と第2部分220の一端部226との連結位置を基点にして、第1部分210の上面部と第2部分220の上面部を相対的に接近させることにより、容易に折り畳むことができる。なお、前述したように、カバー部材200に収容されたクッション本体100は、第1部分210内に収容された第1本体部110と、第2部分220内に収容された第2本体部120とに分割されている。そのため、カバー部材200の収容空間230内にクッション本体100を収容した状態でクッション本体100を折り畳む際、クッション本体100によりカバー部材200を折り畳む作業が阻害されることはない。
折り畳み部260は、図3に示すように、カバー部材200の奥行方向Yの略中心に形成されている。そのため、図4に示すように、カバー部材200は、折り畳み部260により折り畳まれると、第1部分210側に位置する一端部201と第2部分220側に位置する他端部202とが揃えられて、第1部分210と第2部分220が平面視上において重ねられる。車椅子用のクッション10は、カバー部材200が二つ折りに折り畳まれることにより、折り畳まれる前よりもコンパクトな形状に変形する。
折り畳み部260を形成する具体的な位置、折り畳み部260の個数、折り畳み前後におけるカバー部材200(車椅子用のクッション10)の形状等は特に限定されない。例えば、折り畳み部260は、カバー部材200の奥行方向Yの略中心以外の部分に形成してもよい。また、折り畳み部260は、例えば、カバー部材200を幅方向Xに折り畳むことができるような位置に形成してもよい。また、カバー部材200を奥行方向Yや幅方向Xに複数回に亘って折り畳むことができるように、一つのカバー部材200に複数の折り畳み部260を設けてもよい。
<引っ掛け部>
引っ掛け部270は、図8〜図10に示すように、カバー部材200の底面部250の幅方向Xの中心位置Oを基準にして、幅方向Xの略対称な位置に配置された第1ベルト部271及び第2ベルト部272を有している。
第1ベルト部271及び第2ベルト部272は、例えば、第1部分210及び第2部分220の一方のみに形成することができる。本実施形態では、第1ベルト部271及び第2ベルト部272は、カバー部材200の第1部分210の底面部のみに形成している。
第1ベルト部271と第2ベルト部272は、図10に示すように、底面部250の平面視上において、カバー部材200の一端部201側から他端部202側(第1部分210の他端部216側)に向けて八の字状に延在している。
第1ベルト部271は、底面部250の奥行方向の一端部201に固定された第1端部271aと、一端部201よりも底面部250の奥行方向Yの他端部202側の位置に固定された第2端部271bと、第1端部271a側から第2端部271b側にかけて、底面部250の幅方向Xの中心位置Oから離間するように延在するベルト本体271cと、を有している。
第2ベルト部272は、底面部250の奥行方向の一端部201に固定された第1端部272aと、一端部201よりも底面部250の奥行方向Yの他端部202側の位置に固定された第2端部272bと、第1端部272a側から第2端部272b側にかけて、底面部250の幅方向Xの中心位置Oから離間するように延在するベルト本体272cと、を有している。
車椅子用のクッション10を洗濯する作業者は、図10に示すように、車椅子用のクッション10を洗濯した後、車椅子用のクッション10を干して乾燥させる際、カバー部材200の底面部250に配置された各ベルト部271、272にハンガー300の一部を引っ掛けることにより、ハンガー300に対して車椅子用のクッション10を保持させることができる。また、車椅子用のクッション10では、引っ掛け部270が底面部250に配置されているため、車椅子用のクッション10を車椅子1のシート部2上に載せた際、引っ掛け部270が使用者の臀部等に接触して使用者が不快に感じることを防止できる。
引っ掛け部270は、ハンガー300にカバー部材200を保持することが可能となるように底面部250に少なくとも一つ設けられている限り、具他的な構成は特に限定されない。例えば、引っ掛け部270は、底面部250の他の部分(第2部分220の底面部等)に設けてもよいし、設置数を一つや三つ以上にしてもよい。なお、引っ掛け部270の個数を一つにする場合、引っ掛け部270は、例えば、環状の部分が形成されたベルトなどで構成することができる。また、引っ掛け部270の大きさ、材質、カバー部材200への固定方法等も特に限定されない。
本実施形態に係る車椅子用のクッション10によれば、車椅子用のクッション10を洗濯する作業者は、洗濯機の洗濯槽内に車椅子用のクッション10を配置(投入)する際、折り畳み部260により車椅子用のクッション10を折り畳んでコンパクトにすることができる。そのため、作業者は、家庭等に設置される比較的な小型の洗濯機を使用して車椅子用のクッション10を洗濯することができる。
また、作業者は、図10に示すように、車椅子用のクッション10を洗濯した後、車椅子用のクッション10を干して乾燥させる際、カバー部材200の底面部250に配置された各ベルト部271、272にハンガー300を引っ掛けることにより、ハンガー300を使用して車椅子用のクッション10を吊るすことができる。
また、車椅子用のクッション10は、クッション本体100、カバー部材200の上面部240、カバー部材200の底面部250が通気性を備えるため、空気等がカバー部材200の上面部240、クッション本体100、カバー部材200の底面部250を経由して通過し易い。そのため、効率良く乾燥させることができる。
以上のように、本実施形態に係る車椅子用のクッション10は、クッション本体100と、クッション本体100を収容可能な収容空間230を備えるカバー部材200と、を有している。カバー部材200は、車椅子1の使用者の身体側に配置される上面部240と、車椅子1のシート部2側に配置される底面部250と、カバー部材200を折り畳み可能にする折り畳み部260と、底面部250に形成され、カバー部材200をハンガー300等の他の部材に対して引っ掛けて保持することを可能にする引っ掛け部270と、を有している。クッション本体100、カバー部材200の上面部240、カバー部材200の底面部250は通気性を備える。
上記のように構成された車椅子用のクッション10によれば、車椅子用のクッション10を洗濯する作業者は、カバー部材200を折り畳み部260により折り畳んでコンパクトに変形させた状態で、車いす用のクッション10を洗濯機の洗濯槽内に配置することができる。そのため、作業者は、家庭等に設置された比較的小型の洗濯機を使用して車椅子用のクッション10を洗濯することができる。また、作業者は、車椅子用のクッション10を乾燥させる際、カバー部材200の底面部250に配置された引っ掛け部270をハンガー300に引っ掛けて保持することにより、車椅子用のクッション10を吊るした状態で乾燥することができる。また、車椅子用のクッション10は、クッション本体100、カバー部材200の上面部240、カバー部材200の底面部250が通気性を備えるため、乾燥時間の短縮化を図ることができる。
また、カバー部材200は、折り畳み部260によりカバー部材200の奥行方向Yで折り畳み可能に形成された第1部分210及び第2部分220を有している。引っ掛け部270は、カバー部材200の幅方向Xの中心位置Oを基準にして、幅方向Xの略対称な位置に配置された第1ベルト部271及び第2ベルト部272を有している。第1ベルト部271及び第2ベルト部272は、第1部分210のみに形成されている。
車椅子用のクッション10が上記のように構成されているため、車椅子用のクッション10を洗濯する作業者は、カバー部材200の幅方向Xの中心位置Oを基準にした略対称な位置で車椅子用のクッション10をハンガー300に引っ掛けることができる。そのため、カバー部材200の幅方向Xにおいて偏った位置で車椅子用のクッション10が保持されることを防止できる。作業者は、車椅子用のクッション10がハンガー300に引っ掛けられている状態で、車椅子用のクッション10の姿勢がずれたり、車椅子用のクッション10がハンガー300から脱落したりすることを好適に防止できる。また、第1ベルト部271及び第2ベルト部272は、第1部分210のみに形成されているため、カバー部材200を幅方向Xに折り畳む際、第1ベルト部271及び第2ベルト部272がカバー部材200の折り畳み作業の邪魔になることを防止できる。
また、第1ベルト部271及び第2ベルト部272の各々は、カバー部材200の奥行方向Yの一端部201に固定された第1端部271a、272aと、一端部201よりもカバー部材200の奥行方向Yの他端部202側の位置に固定された第2端部271b、272bと、第1端部271a、272a側から第2端部271b、272b側にかけて、カバー部材200の幅方向の中心位置Oから離間するように延在するベルト本体271c、272cと、を有している。
車椅子用のクッション10が上記のように構成されているため、車椅子用のクッション10を洗濯する作業者は、ハンガー300に各ベルト部271、272を引っ掛けることにより、ハンガー300に対してより安定した状態で車椅子用のクッション10を保持させることができる。
また、カバー部材200の上面部240及び底面部250は、メッシュ状のポリエステルで形成されており、クッション本体100は、無膜のウレタンフォームで形成されている。そのため、車椅子用のクッション10は、クッション本体100、上面部240、底面部250の各々が良好な通気性を備える。
以上、実施形態を通じて本発明に係る車椅子用のクッションを説明したが、本発明は明細書内で説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々改変することが可能である。
車椅子用のクッションが適用される車椅子の具体的な構成は限定されない。また、車椅子用のクッションを引っ掛けて保持するための部材もハンガーに限定されることはない。
また、車椅子用のクッションは、本体部と、折り畳み部及び引っ掛け部が設けられたカバー部材と、を有し、クッション本体、カバー部材の上面部、カバー部材の底面部が通気性を備える限り、具体的な構成は限定されない。例えば、車椅子用のクッションの各部の形状、材質、付加的な部材の追加又は省略等の変更は任意に行い得る。
1 車椅子、
2 シート部、
10 クッション、
100 クッション本体、
110 第1本体部、
111、121、122 エレメント、
200 カバー部材、
201 カバー部材の一端部、
202 カバー部材の他端部、
210 第1部分、
213 第1部分の収容空間、
215 開封部材、
216 第1部分の他端部、
220 第2部分、
223 第2部分の収容空間、
225 開封部材、
226 第2部分の一端部、
230 収容空間、
240 上面部、
250 底面部、
260 折り畳み部、
270 引っ掛け部、
271 第1ベルト部、
271a 第1端部、
271b 第2端部、
271c ベルト本体、
272 第2ベルト部、
272a 第1端部、
272b 第2端部、
272c ベルト本体、
300 ハンガー(他の部材)、
O カバー部材の幅方向の中心位置。

Claims (4)

  1. 車椅子のシート部に載せて使用される車椅子用のクッションであって、
    クッション本体と、
    前記クッション本体を収容可能な収容空間を備えるカバー部材と、を有し、
    前記カバー部材は、
    前記車椅子の使用者の身体側に配置される上面部と、
    前記車椅子のシート部側に配置される底面部と、
    前記カバー部材を折り畳み可能にする折り畳み部と、
    前記底面部に形成され、前記カバー部材を他の部材に対して引っ掛けて保持することを可能にする引っ掛け部と、を有し、
    前記クッション本体、前記カバー部材の前記上面部、前記カバー部材の前記底面部は、通気性を備える、車椅子用のクッション。
  2. 前記カバー部材は、前記折り畳み部により前記カバー部材の奥行方向で折り畳み可能に形成された第1部分及び第2部分を有し、
    前記引っ掛け部は、前記カバー部材の幅方向の中心位置を基準にして、前記幅方向の略対称な位置に配置された第1ベルト部及び第2ベルト部を有し、
    前記第1ベルト部及び前記第2ベルト部は、前記第1部分及び前記第2部分の一方のみに形成されている、請求項1に記載の車椅子用のクッション。
  3. 前記第1ベルト部及び前記第2ベルト部の各々は、前記奥行方向の一端部に固定された第1端部と、前記一端部よりも前記奥行方向の他端部側の位置に固定された第2端部と、前記第1端部側から前記第2端部側にかけて、前記幅方向の中心位置から離間するように延在するベルト本体と、を有する請求項2に記載の車椅子用のクッション。
  4. 前記カバー部材の前記上面部及び前記底面部は、メッシュ状のポリエステルで形成されており、
    前記クッション本体は、無膜のウレタンフォームで形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車椅子用のクッション。
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