JP2020097703A - 反応性接着剤、積層フィルム、及び包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
これらの積層体は、各々用途での要求特性に応じて、各種あるプラスチックフィルム、金属蒸着フィルムあるいは金属箔を適宜組み合わせ、その要求特性に応じた接着剤が選択される。例えば食品や生活用品であれば、様々な流通、冷蔵等の保存や加熱殺菌などの処理等から内容物を保護するため、強度や割れにくさ、耐レトルト性、耐熱性、耐内容物性といった機能が要求される。
更にこれらの積層体はシート状で流通することは少なく、例えば端をヒートシールした袋状としたり、あるいは熱成形用により成形加工を施される場合もあり、ヒートシール性や成型加工性を要求される場合もある。
例えば食品用途では、2個の水酸基を有するジオール化合物(A)と、2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート(B)とを含有してなる接着剤において、前記ジオール化合物(A)の数平均分子量(Mn)が400〜3000の範囲であり、前記ポリイソシアネート(B)が、3価以上のポリイソシアネート化合物(b1)と、ポリエステルジオールにイソシアネート化合物を付加させて得られるジイソシアネート化合物(b2)との混合物である接着剤が知られている。(例えば特許文献1参照)
プラスチック基材とシーラント層との間に用いるラミネート用の接着剤として、85重量%以上の2官能以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物と、0.01〜0.5重量%のポリジメチルシロキサン化合物からなる接着剤は特許文献2に開示されている。しかしながら特許文献2の課題は、優れた初期ラミネート強度を有しラミネート強度が低下せず、しかもこれらの優れた特性が極薄の接着層でも発揮できることであり、本願の外観不良についてはなんら評価されていなかった。
本発明で使用するアラルキル変性ポリメチルアルキルシロキサンとは、シロキサン結合が直鎖状に連結した鎖状構造を有し、該鎖状構造中のSi基にアラルキル基がペンダントした構造を有する化合物を示す。具体的には一般式(1)で表される化合物である。分子量は数平均分子量に換算に500〜20000であることが好ましく、2000〜10000であることがなお好ましい。
炭素原子数6以上のアルキル側鎖を有する多価アルコールあるいは多塩基酸としては、例えばダイマージオール、ひまし油、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、ダイマー酸等が挙げられる。
前記炭素原子数6以上のアルキル側鎖を有する多価アルコールあるいは多塩基酸を反応性接着剤のポリオール組成物(A)の反応原料として使用するのであれば、ポリオール組成物(A)固形分中0.1〜35.0重量%の割合で使用するのが好ましく、より好ましくは0.2〜25.0重量%である。
また、前記炭素原子数6以上のアルキル側鎖を有する多価アルコールあるいは多塩基酸を反応性接着剤のポリオール組成物(A)の混合原料として使用するのであれば、ポリオール組成物(A)固形分中0.1〜5.0重量%の割合で使用するのが好ましく、より好ましくは0.2〜3.0重量%である。
本発明において反応性接着剤は、前記アラルキル変性ポリメチルアルキルシロキサンを添加する以外は特に限定なく、水酸基とイソシアネートとを反応させる反応型接着剤に一般に使用される公知のポリオールやポリイソシアネートを適宜使用することができる。
例えばポリオール組成物(A)としては、公知の多価アルコールやポリオールと称されるものを使用することができる。具体的には、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリエステル(ポリウレタン)ポリオール、ポリエーテル(ポリウレタン)ポリオール、ポリエステルアミドポリオール、アクリルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリヒドロキシルアルカン、ひまし油又はそれらの混合物から選ばれるポリマーポリオールを挙げることができる。中でも、ポリエステルポリオールが好ましい。
本発明において使用するポリオール組成物(A)は、主成分としてポリオール化合物を含有する組成物である。ポリオール化合物は単独で使用しても複数を混合して使用することもできる。
具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、メチルペンタンジオール、ジメチルブタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のグリコール;グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3官能又は4官能の脂肪族アルコール;ビスフェノールA、ビスフェノールF、水素添加ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールF等のビスフェノール;
本発明で使用するポリイソシアネート組成物(B)は、主成分としてポリイソシアネート化合物を含有する組成物である。本発明で使用するポリイソシアネート化合物は、特に限定なく公知のものが使用でき、単独で使用しても複数を混合して使用することもできる。
例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の分子構造内に芳香族構造を持つポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートのNCO基の一部をカルボジイミドで変性した化合物;イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−(イソシアナートメチル)シクロヘキサン等の分子構造内に脂環式構造を持つポリイソシアネート;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の直鎖状脂肪族ポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートのNCO基の一部をカルボジイミドで変性した化合物;
ビスフェノールA、ビスフェノールF、水素添加ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールF等のビスフェノール;
プロピオラクトン、ブチロラクトン、ε−カプロラクトン、σ−バレロラクトン、β−メチル−σ−バレロラクトン等の環状エステル化合物の開環重合反応によって得られるポリエステルと、前記グリコール又は3官能若しくは4官能の脂肪族アルコールとの反応物であるポリエステルポリオール(1);
前記鎖状脂肪族グリコール、脂環式グリコール、ダイマージオール、ビスフェノール又は前記ポリエーテルポリオール等のポリオールと、多価カルボン酸とを反応させて得られるポリエステルポリオール(2);
前記3官能又は4官能の脂肪族アルコールと、多価カルボン酸とを反応させて得られるポリエステルポリオール(3);
2官能型ポリオールと、前記3官能又は4官能の脂肪族アルコールと、多価カルボン酸とを反応させて得られるポリエステルポリオール(4);
ジメチロールプロピオン酸、ヒマシ油脂肪酸等のヒドロキシル酸の重合体である、ポリエステルポリオール(5);
前記ポリエステルポリオール(1)、(2)、(3)、(4)、(5)とポリエーテルポリオールとの混合物;
ヒマシ油、ヒマシ油の水素添加物であるヒマシ硬化油、ヒマシ油のアルキレンオキサイド5〜50モル付加体等のヒマシ油系ポリオール等が挙げられる。
本発明で使用する反応性接着剤は、イソシアネート基と水酸基との化学反応によって硬化する接着剤であり、溶剤型または無溶剤型の接着剤として使用することができる。なお本発明でいう無溶剤型の接着剤の「溶剤」とは、本発明で使用するポリイソシアネート化合物やポリオール化合物を溶解することの可能な、溶解性の高い有機溶剤を指し、「無溶剤」とは、これらの溶解性の高い有機溶剤を含まないことを指す。溶解性の高い有機溶剤とは、具体的には、トルエン、キシレン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、シクロヘキサノン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等が挙げられる。中でもトルエン、キシレン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、酢酸メチル、酢酸エチルは特に溶解性の高い有機溶剤として知られている。
本発明では触媒を使用することにより、硬化反応を促進することができる。
本発明で使用する触媒は、ウレタン化反応を促進するためのものであれば特に制限はないが、例えば、金属系触媒、アミン系触媒、ジアザビシクロウンデセン(DBU)、脂肪族環状アミド化合物、チタンキレート錯体等の触媒を用いることができる。
本発明においては、前記触媒を単独でも併用して使用してもよい。
前記触媒の質量比は、ポリイソシアネート組成物(B)とポリオール組成物(A)の混合液を100部としたとき0.001〜3部の範囲が好ましく、0.01〜2部の範囲がより好ましい。
また、本発明で使用する反応性接着剤には、接着促進剤を併用することもできる。接着促進剤にはシランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系等のカップリング剤、エポキシ樹脂が挙げられる。
本発明で使用する反応性接着剤には、必要であれば、前記以外のその他の添加剤を含有させてもよい。添加剤としては、例えば、レベリング剤、コロイド状シリカやアルミナゾルなどの無機微粒子、ポリメチルメタクリレート系の有機微粒子、消泡剤、タレ性防止剤、湿潤分散剤、粘性調整剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、過酸化物分解剤、難燃剤、補強剤、可塑剤、潤滑剤、防錆剤、蛍光性増白剤、無機系熱線吸収剤、防炎剤、帯電防止剤、脱水剤、公知慣用の熱可塑性エラストマー、粘着付与剤、燐酸化合物、メラミン樹脂、又は反応性エラストマーを用いることができる。これらの添加剤の含有量は、本発明で使用する反応性接着剤の機能を損なわない範囲内で適宜調整して用いることができる。
本発明の積層フィルムは、第一のプラスチックフィルムと第二のプラスチックフィルムの間に前記反応性接着剤からなる接着剤層を積層してなる。具体的には、前記反応性接着剤を第一のプラスチックフィルムに塗布、次いで塗布面に第二のプラスチックフィルムを積層し、該接着剤層を硬化させて得られるものである。公知であればいずれの方法で塗工されても差し支えないが、一般的にはグラビアロール塗工方式で塗布される。本接着剤の塗布量は固形分で1.0〜5.0g/m2、好ましくは1.5〜4.0g/m2の塗工条件で使用される。
本発明の包装体は、前記積層フィルムを袋状に成形してなり、具体的には前記積層フィルムをヒートシールすることにより包装体の形態となる。また、包装体としての用途、必要な性能(易引裂性やハンドカット性)、包装体として要求される剛性や耐久性(例えば、耐衝撃性や耐ピンホール性など)などを考慮した場合、必要に応じて他の層を積層することもできる。通常は基材層、紙層、第2のシーラント層、不織布層などを伴って使用される。他の層を積層する方法としては、公知の方法を用いることができる。たとえば、他の層との層間に接着剤層を設けてドライラミネート法、熱ラミネート法、ヒートシール法、押出しラミネート法などにより積層すればよい。接着剤としては、前記反応性接着剤を使用してもよいし、他の1液タイプのウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、酸変性ポリオレフィンの水性分散体などを用いてもよい。
また、「重量平均分子量」とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを利用し、標準ポリスチレンの検量線を使用して算出した。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、精留管、水分分離器等を備えたポリエステル反応容器に、イソフタル酸 387.7部、アジピン酸92.3部、ダイマ−酸56.0部、エチレングリコール92.6部、ネオペンチルグリコール119.4部、1,6−ヘキサンジオール72.0部、酢酸亜鉛0.03部を仕込み、精留管上部温度が100℃を超えないように徐々加熱して内温を240℃に保持した。酸価が5mgKOH/gになったところで10mmHg以下に減圧し、1.5時間保持してエステル化反応を終了し、ポリオールを得た。これを酢酸エチルで希釈して不揮発分50%のポリオール(A−1)を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、精留管、水分分離器等を備えたポリエステル反応容器に、イソフタル酸 394.2部、アジピン酸135.0部、エチレングリコール96.8部、ネオペンチルグリコール95.1部、1,6−ヘキサンジオール45.0部、ジエチレングリコ−ル70.0部 酢酸亜鉛0.03部を仕込み、精留管上部温度が100℃を超えないように徐々加熱して内温を240℃に保持した。酸価が5mgKOH/gになったところで10mmHg以下に減圧し、1.5時間保持してエステル化反応を終了し、ポリオールを得た。これを酢酸エチルで希釈して不揮発分50%のポリオール(A−2)を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、精留管、水分分離器等を備えたポリエステル反応容器に、イソフタル酸35.2部、アジピン酸20.9部、エチレングリコール8.5部、ネオペンチルグリコール15.7部、1,6−ヘキサンジオール11.3部、ダイマー酸(築野食品工業株式会社製 製品名ツノダイム216)8.4部、テトライソプロポキシチタン 0.01部を仕込み、精留管上部温度が100℃を超えないように徐々加熱して内温を240℃に保持した。酸価が5mgKOH/gになったところで10mmHg以下に減圧し、1時間保持して中間体ポリオールを得た。得られた中間体ポリオール100部に対し、イソホロンジイソシアネート2.1部を加え120℃に加熱して遊離のNCO基が実質的になくなるまでウレタン化反応を行い、酢酸エチルで希釈して不揮発分50%のポリオール(A−3)を得た。
シロキサン(D1):フェニルプロピル基を有するアラルキル変性ジメチルシロキサンを使用した。
TDI・TMPアダクト体の酢酸エチル溶液(コロネートL、東ソー(株)製)を使用した。
ポリオール(A−1)を600部、イソシアネート組成物(B−1)を100部、シロキサン(D1)を0.10部(固形分比0.02%)及び酢酸エチルを575部配合し、反応性接着剤を調整した。
ポリオール(A−1)を600部、イソシアネート組成物(B−1)を100部、シロキサン(D1)を1.00部(固形分比0.2%)及び酢酸エチルを575部配合し、反応性接着剤を調整した。
ポリオール(A−2)を600部、イソシアネート組成物(B−1)を100部、シロキサン(D1)を0.10部(固形分比0.02%)及び酢酸エチルを575部配合し、反応性接着剤を調整した。
ポリオール(A−3)を500部、イソシアネート組成物(B−1)を50部、シロキサン(D1)を0.10部(固形分比0.02%)及び酢酸エチルを600部配合し、反応性接着剤を調整した。
ポリオール(A−1)を600部、イソシアネート組成物(B−1)を100部、酢酸エチルを575部配合し、反応性接着剤を調整した。
ポリオール(A−1)を600部、イソシアネート組成物(B−1)を100部、シロキサン(D1)を0.005部(固形分比0.001%)、酢酸エチルを575部配合し、反応性接着剤を調整した。
ポリオール(A−1)を600部、イソシアネート組成物(B−1)を100部、シロキサン(D2)をそれぞれ0.1部(固形分比0.02%)、酢酸エチルを575部配合し、反応性接着剤を調整した。
ポリオール(A−1)を600部、イソシアネート組成物(B−1)を100部、シロキサン(D3)をそれぞれ0.1部(固形分比0.02%)、酢酸エチルを575部配合し、反応性接着剤を調整した。
<消泡性>(テーブル評価)
実施例及び比較例の接着剤について、ザーンカップ#15(14〜16秒)となるように酢酸エチルで粘度を調整した。調整後の接着剤40mlを容量70mlの密閉出来る瓶に入れ、比較するサンプルを一度に同一条件で攪拌し、(毎秒約3回で約10秒(合計30回)攪拌、その直後から2分までの泡の消え方を評価した。
評価◎ 30秒経過以内に泡が完全消滅する。
評価○ 1分経過以内に泡が完全消滅する。
評価△ 2分経過時までに泡が殆ど目立たなくなる。
評価× 2分経過時でも殆ど泡が消えない。
実施例及び比較例の接着剤について、ザーンカップ#15(14〜16秒)となるよう酢酸エチルで粘度を調整した。調整後の接着剤をアルミ蒸着フィルムに、塗布量が不揮発分で3.0g/m2になるように塗工した。該塗布面を熱風乾燥後、塗工外観を目視にて確認した。
評価◎ はじきが全く見られず、表面も完全に平滑である。
評価○ はじきは見られないが、塗工面に若干の凹凸が見られる。
評価△ 塗工面の一部にはじきが見られる。
評価× 全面で液を弾いており、フィルムが露出している。
実施例及び比較例の接着剤について、ザーンカップ#15(14〜16秒)となるように酢酸エチルで調整した。調整後の接着剤40mlを容量70mlの密閉出来る瓶に入れ、完全溶解するまで攪拌し、静止状態で泡を全て抜いた後、目視で濁りを観察した。
評価○ 完全に透明に見える。
評価△ 若干くぐもって見える(微白濁)。
評価× 白濁し不透明。
実施例及び比較例の接着剤について、ザーンカップ#3(14〜16秒)となるように酢酸エチルで調整した。実生産機サイズのドライラミネーター(富士機械(株)製)にチャンバードクターを装着し、実施例及び比較例の接着剤を使用し積層フィルムを作成、目視評価により、レベリング性と外観異常評価を行った。
接着剤の塗布量:固形分換算で2.8(g/m2)である。
ラミネーターのラインスピード:150m/minである。
積層フィルムの構成:PET/接着剤/VMPET/接着剤/LLDPE
PET:エスペットE−5102(東洋紡(株)製のポリエチレンテレフタレートフィルム)
VMPET:1310(東レフィルム加工(株)製のアルミ蒸着層付きポリエチレンテレフタレートフィルム)
LLDPE:T.U.X−FCD100(三井化学東セロ(株)製の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)
評価◎ 拡大しても凹凸が全く見られずに完全に平滑である。
評価○ 通常の目視では凹凸が判らない程度に平滑である。
評価△ 若干の凹凸が確認できる。
評価× 全体がざらついている。
評価◎:気泡状外観不良がなく均一な塗工面である。
評価○:気泡状の外観不良が一部確認される。
評価△:気泡状の外観不良が全体に確認される。
評価×:気泡状の外観不良が全体に多数確認される。
この結果、シロキサン(D1)を使用した実施例は、全ての評価項目において良好であった。一方、シロキサン化合物そのものを使用しない比較例1は、消泡性にも劣った。シロキサン(D1)を使用したがその添加量が本発明の範囲外である比較例2はレベリング性に劣り外観異常を生じた。アラルキル基を有しないシロキサン化合物を使用した比較例3,4は、レベリング性に劣り外観異常を生じた。
Claims (6)
- ポリオール組成物(A)とポリイソシアネート組成物(B)とを含有する反応性接着剤であって、反応性接着剤全固形分に対しアラルキル変性ポリメチルアルキルシロキサンを0.002〜1質量%含有することを特徴とする2液型接着剤。
- 前記ポリオール組成物(A)が炭素原子数6以上のアルキル側鎖を有する多価アルコールまたは多塩基酸の反応生成物であるか、又は多価アルコールと多塩基酸の反応生成物と炭素原子数6以上のアルキル側鎖を有する多価アルコールまたは多塩基酸との混合物である請求項1に記載の反応性接着剤。
- 前記ポリオール組成物(A)が多価アルコールと多塩基酸との反応生成物であり、多塩基酸がダイマー酸を含有する請求項1又は2に記載の反応性接着剤。
- 第一のプラスチックフィルムと第二のプラスチックフィルムの間に接着剤層を積層してなる積層フィルムであって、前記接着剤層が請求項1〜3のいずれかに記載の反応性接着剤の層であることを特徴とする積層フィルム。
- 第一のプラスチックフィルム、印刷層、接着剤層、第二のプラスチックフィルムをこの順に積層してなる積層フィルムであって、前記接着剤層が請求項1〜3のいずれかに記載の反応性接着剤の層であることを特徴とする積層フィルム。
- 請求項4又は5に記載の積層フィルムを袋状に成形してなる包装体。
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