JP2020097546A - ウルソール酸含有粉末組成物 - Google Patents

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【課題】ウルソール酸の水溶解性が高められた粉末状組成物を提供すること。【解決手段】ウルソール酸、γ-シクロデキストリン、糖アルコールを含む粉末状組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、ウルソール酸の水溶解性が高い粉末状組成物及びそれを含む錠剤に関する。
ウルソール酸は、リンゴやサクランボの果実、ウワウルシの葉、ローズマリーの葉などに含有される五環性トリテルペンの一種であり、前駆型脂肪細胞の増殖抑制や肥満防止(特許文献1)、肌荒れの予防改善効果(特許文献2)などへの利用が提案されている。またウルソール酸には、そのほか、抗癌作用、抗炎症作用、抗高脂血症作用、血糖上昇抑制作用、抗菌作用などの様々な作用効果を有しており、近年注目されている物質である。
しかしウルソール酸は、実質的に水に溶解性を有しないため、ウルソール酸自体をそのまま経口投与しても生体には殆ど吸収されないといわれている。このためウルソール酸に、何らかの手段で水に溶解可能な加工を行い、溶解状態で投与することが必要である。経口投与のための技術がすでに提案されている。
特許文献3には、ウルソール酸などのトリテルペン化合物をシクロデキストリン類で包接化した水溶性の五環トリテルペン包接化合物が記載されている。しかしこのようなウルソール酸とシクロデキストリンの包接体であってもウルソール酸の溶解性は、必ずしも高いとはいえない。
特許文献4には、ウルソール酸を含有する培養ビワ葉の抽出エキスとシクロデキストリンの包接物が記載されている。
特許文献5には、ウルソール酸を含む水難溶性の物質と、炭素数12〜24の脂肪族飽和アルコール、フィトステロールを含有する皮膚外用剤が記載されている。この皮膚外用剤は、水を60%以上含んでいる組成物である。皮膚外用剤としての油性組成物の組成であって、当然、経口投与には適さない。
特許文献6には、70〜200mg/mLの乳タンパク質、30〜60ng/mLのビタミンDまたはその誘導体、および、0.2〜1mg/mLのウルソール酸を含む液体または半液体栄養組成物が記載されている。しかしこの液状の栄養組成物中に、ウルソール酸がどのような状態で存在しているか何も記載されていない。しかし公知技術を考慮すると、この組成物中でウルソール酸が水に溶解しているとは到底考えられない。
国際公開第2003/011267号 特開2007−246459号公報 特公平7−583号公報 特開2013−245213号公報 特開2004−331593号公報 特開2018−519365号公報
本発明は、水への溶解性を有するウルソール酸含有粉末状組成物を提供することを課題とする。
本発明の主な構成は以下の通りである。
(1)ウルソール酸、γ-シクロデキストリン、糖アルコールを含む粉末状組成物。
(2)組成物中のウルソール酸とシクロデキストリンの質量比が1:1〜1:3である(1)に記載の粉末状組成物。
(3)組成物中のウルソール酸と糖アルコールの質量比が、1:0.5〜1:3である(1)又は(2)に記載の粉末状組成物。
(4)組成物中にエリスリトール、マルチトール、ソルビトールから選択される1以上の物質を、ウルソール酸と、エリスリトール、マルチトール、ソルビトールから選択される1以上の物質を1:0.5〜1:3の質量比率で含有する(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物。
(5)組成物中にエリスリトールを、ウルソール酸とエリスリトール1:0.5〜1:3の質量比率で含有する(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物。
(6)日本薬局方に定める溶出性試験において、37℃の水へのウルソール酸溶出量が0.25μg/mL以上を示す(1)〜(5)のいずれかに記載の粉末状組成物。
(7)(1)〜(6)のいずれかに記載の粉末状組成物を含有するウルソール酸含有錠剤。
(8)ウルソール酸とシクロデキストリンと糖アルコールの混合物に水を加え懸濁させた懸濁液を、乾燥処理を行なう、ウルソール酸含有粉末の製造方法。
本発明により、水難溶性のウルソール酸が、水に溶解する粉末状組成物が提供される。本発明の粉末状組成物は、水難溶性のウルソール酸が水に溶解するため、経口投与製剤として利用する目的に最適の粉末状組成物である。
本発明の粉末状組成物は、水に溶解後も沈殿の発生などがなく、飲料等の飲食品に利用可能である。さらに水溶解性が高いため、経口投与時の吸収性が高まり、一回あたりの投与量を減量することが可能である。
また本発明により、水難溶性のウルソール酸を含む経口錠剤が提供される。この錠剤は、胃又は小腸において崩壊し、含有するウルソール酸含有粉末が溶解することでウルソール酸が吸収される。
さらにまた本発明により、水溶解性の高いウルソール酸含有粉末の製造方法が提供される。
実施例1〜3、比較例1〜4の粉末、ローズマリー由来のウルソール酸50%粉末(UA)を日本薬局方に記載の方法で溶出試験を行ったときのウルソール酸の溶出量を測定した結果のグラフである。 凍結乾燥法で得られた実施例1〜3の粉末、比較例1の粉末、原料であるUA、γ−シクロデキストリン(γ−CD)の粉末粒子表面の状態を走査型電子顕微鏡で観察した観察画像である。 実施例1の粉末、比較例1の粉末、UAとγ−CDの混合物、エリスリトール粉末、γ−CD粉末、UAの各粉末のX線回折パターンを重ね合わせて示した図である。 UA、比較例1、実施例1の粉末を用いた吸収試験におけるウルソール酸の血中濃度変化(8時間)の測定結果を示す。 ウルソール酸粉末、比較例1、実施例1の粉末を用いた吸収試験におけるウルソール酸の血中濃度変化の測定結果から得られたCmax値を示す。 ウルソール酸粉末、比較例1、実施例1の粉末を用いた吸収試験におけるウルソール酸の血中濃度変化の測定結果から得られたAUC0-8値を示す。
本発明は、ウルソール酸、γ-シクロデキストリン、糖アルコールを含む粉末状組成物及びその製造方法に係る発明である。
本発明の粉末状組成物を得るための構成成分について説明する。
本発明でいうウルソール酸(ursolic acid)は、ウルサン系トリテルペンの一種で、化学式1で示される構造の化合物である。
ウルソール酸は、リンゴ、バジル、ビルベリー、クランベリー、エルダーフラワー、ペパーミント、ローズマリー、ラベンダー、オレガノ、タイム、サンザシ、プルーン、ウワウルシなどを含む多くの植物に存在している。本発明にあっては、ウルソール酸又は生理的に許容される塩はどのような由来の物であっても使用可能である。本発明におけるウルソール酸として使用できる。その生理的に許容される塩としては、ウルソール酸ナトリウム、ウルソール酸カリウム、ウルソール酸アンモニウム、ウルソール酸ジメチルアンモニウム、ウルソール酸カルシウム、ウルソール酸マグネシウム等が挙げられる。
上記のとおり、本発明の粉末状組成物において、使用するウルソール酸又はウルソール酸の生理的に許容される塩の由来は制限されない。したがって天然から得られるもの、人工的に合成されたもの、市販品等いずれも使用することができるが、経口用途を考慮に入れると、天然物を用いることが好ましい。天然物由来のウルソール酸は、由来の植物種や精製純度の異なるものが種々市販されているが、いずれであっても、本発明に使用可能である。精製純度は高いものが好ましく、ウルソール酸含有量50質量%以上を有するものが特に好ましい。
なお天然物から得られるウルソール酸は、通常抽出溶媒であるアルコール類溶液やアルコール類に分散した状態、あるいは溶媒を除去した粉末として流通している。
本発明の粉末状組成物にあっては、ウルソール酸を最大で約20質量%配合することができる。
本発明に使用する、シクロデキストリン(以下「CD」という)としては、α−CD、β−CD、γ−CDを例示できる。またアルキル化したアルキル化CD、ヒドロキシアルキル化したヒドロキシアルキル化CDなども使用可能である。これらの中でも、γ−CDが好ましく使用可能である。
従来技術に述べたとおり、CDはウルソール酸を包接することが知られている。しかし本発明の組成物にあっては、実施例に示すようにγ−CDを用いた試験で包接体とは異なったエックス線回折像を呈することから、単なる包接体とは異なった結晶構造を有するものとなることが確認できている。したがって、本発明の組成物は、従来のCD−ウルソール酸包接体とは異なる発明である。
本発明の組成物にあっては、CDは、ウルソール酸の組成物あたりの質量に対して、ウルソール酸とCDの質量比が1:1〜1:3になるように配合することが好ましい。
本発明に使用する、糖アルコールとしては、通常食品や医薬品に使用されている糖アルコールであればどのようなものであっても使用可能である。中でもエリスリトール、マルチトール、ソルビトールが好ましい。本発明にあっては、糖アルコール類の1種類以上を配合する。
本発明の組成物には、糖アルコールは、ウルソール酸の組成物あたりの質量に対して、ウルソール酸と糖アルコールの質量比が1:0.5〜1:3になるように配合することが好ましい。
さらにエリスリトール、マルチトール、ソルビトールがウルソール酸の組成物あたりの質量に対して、ウルソール酸とエリスリトール、マルチトール、ソルビトールの合計の質量比が1:0.5〜1:3になるように配合することが好ましく、エリスリトールがウルソール酸の組成物あたりの質量に対して、ウルソール酸とエリスリトールの質量比が1:0.5〜1:3になるように配合することが特に好ましい。
本発明の組成物を調製するためには、ウルソール酸、CD、糖アルコール、水の混合物を撹拌し、懸濁液を調製した後、この懸濁液を乾燥させることで得ることができる。乾燥手段としては、どのような方法でも採用できるが、凍結乾燥法あるいは噴霧乾燥法(スプレードライ法)を例示することができる。
乾燥後、得られた粉末は、必要によりさらに粉砕して、微細にしても良い。また水又はアルコールをバインダーとして造粒し、粉末の物理特性を変えることも可能である。
前記のウルソール酸含有粉末状組成物は、日本薬局方に定めるパドル法により、水に対する溶出試験を行うとき、37℃の水へのウルソール酸の溶解度が0.25μg/mL以上を示す。
上記の粉末は、直接打錠成形して、容易にウルソール酸含有錠剤とすることができる。あるいは、各種賦形剤や崩壊剤を添加して、ウルソール酸含有量を調整した経口投与用錠剤を自由に設計することができる。
以下に実施例、比較例、試験例を示し、本発明を具体的に説明する。
1.ウルソール酸含有粉末状組成物の調製
(1)調製例
ウルソール酸は、ウルソール酸含有ローズマリー抽出物(ウルソール酸50質量%含有品:サビンサジャパンコーポレーション)を用いた。以下これを「UA」と表記する。
UA、γ−CD、及び糖アルコールを用いて下記の表1に示す組成のウルソール酸含有粉末を調製した。
なお、表中の「UA」の数値は、ウルソール酸100%としての配合量を示す。
水500mLにγ−CD 28.4gを加え、マグネチックスターラーで500rpm、5分間撹拌し、次いでウルソール酸10g(ローズマリー抽出物として20g)を添加し、ホモミキサーで5000rpm、5分間撹拌した。更に各糖アルコール10gを加えて、ホモミキサーで5000rpm、1分間撹拌し懸濁液を調製した。この懸濁液を凍結乾燥装置(EYELA社製FDU−2100型)又はスプレードライ装置(BUCHI社製B−290型)で乾燥し、ウルソール酸含有粉末を得た。凍結乾燥条件は、温度−80℃、圧力10Pa、スプレードライ条件は、流入空気温度150℃、排出空気温度90℃、流速20mL/分とした。
また、比較例1〜4として、ウルソール酸とγ−CD、又はウルソール酸と各糖アルコールの組み合わせについても同様に調製した。
(2)溶出試験
上記で得た実施例1〜4、比較例1〜4の粉末及び粉末を調製する際に使用したUAを用いて、日本薬局方に定める溶出試験法(パドル法)に準じてウルソール酸の水(37℃)に対する溶出試験を実施した。試験開始0、5、10、20、40、60分に試験溶液を10mL採取した。
採取した試験溶液は0.45μmのフィルターで濾過した後、濾液をメタノールで100倍に希釈し、ウルソール酸の溶出量を測定した。
(3)ウルソール酸の溶出量(溶解量)の定量
ウルソール酸の定量は、超高速液体クロマトグラフ−質量分析計(UPLC/MS:ウオーターズ)を用いて測定した。
LC条件
カラム:InertSustain C18 3μm 3.0×100mm
カラム温度:40℃
移動相:A:10mM酢酸アンモニウム水溶液 B:メタノール(5/95)
流速:0.3mL/min
MS条件
Source:ESI−
Capillary:3.5 kV
Source Temp.:120℃
Desolvation Temp.:350℃
Mass(m/z):455.3
Cone:74V
ウルソール酸標準品による検量線法によって定量した。
(4)結果
凍結乾燥法で得られた粉末の経時的な溶出量(溶解量)変化を下記の表2、図1に示した。なお、糖アルコール類とウルソール酸の組み合わせは、ウルソール酸の溶出がなかったため、表/図中には、一括で「UA+糖アルコール」として標記した。
図1、表2に示すとおり本発明のウルソール酸含有粉末状組成物(実施例1〜4)は、いずれも水難溶性のウルソール酸を37℃の水に溶出(溶解)させた。実施例1は4.94μg/mL、実施例2は2.89μg/mL、実施例3は3.28μg/mLの最大溶解量を示した。一方、従来ウルソール酸を可溶化することが知られているγ−CD包接体(比較例1)は、1.58μg/mLと低かった。また比較例2〜4、UAは全く溶出しなかった。
実施例1に対してエリスリトールの配合量が半量である実施例4も実施例1とほぼ同様の結果を示した。
また、スプレードライ法による粉末も同様に試験した。その結果は凍結乾燥品による試験と同様の結果を示した。
2.走査型電子顕微鏡によるウルソール酸含有粉末の表面形態の観察
凍結乾燥法で得られた実施例1〜3の粉末、比較例1の粉末、原料である、UA、γ−CDの各粉末表面の状態を走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジー社製Scanning electron microscope S−3400N)で観察した。
観察画像を図2に示す。
UAは図右下記載のバーのサイズが10μm、他はバーのサイズが50μmである。
実施例1〜4の粉末の粒子と比較例1の粉末の粒子は、その表面形態が異なることが確認できた。この表面形態の相違がウルソール酸溶出量に影響しているものと考えられる。エリスリトールがCD包接体粒子と複合体を形成し、CD包接体粒子の凝集抑制、濡れ性の改善さらにCD包接体とエリスリトールの分子間相互作用がウルソール酸の溶解性改善に寄与したと考えられる。
3.X線回折像(XRDP)の確認試験
デスクトップX線回折装置 MiniFlex600(リガク社製)を用いて凍結乾燥法で得られた実施例1及び実施例4の粉末、比較例1の粉末、原料である、UA、γ−CD、エリスリトールの各粉末のX線回折パターン(XRDP)を測定し解析確認した。
本発明品である実施例1の回折パターンを最上段に、第二段に比較例1を、第三段にUAとγ−CDの混合物、第四段にエリスルトール、第五段にγ−CD、第六段にUAの各粉末の回折パターンを示した。実施例1の回折パターン(第一段)には、第二段〜第六段のいずれの回折パターンにも確認できない新たな回折ピーク(8°付近と17°付近)が2本出現していた(図中の矢印を参照)。実施例4の回折画像は実施例1と全く同一で重なり合っていた。この回折パターンから、実施例1及び実施例4の粉末は、ウルソール酸、γ−CD、エリスリトールから構成される新たな複合体として結晶格子(結晶構造)が形成されているものと考えられる。
すなわち以上の電子顕微鏡観察及びX線回折の結果から、実施例1及び実施例4の粉末状組成物は、新規な結晶構造を有する複合体となり、これにより水溶出性(溶解性)が付与されたものと考えられた。
4.吸収性試験
UA、比較例1の粉末、実施例1の粉末を用いて吸収性試験を行った。
(1)試験方法
1)投与方法
SD系雄性ラット(8週齢)1群4匹(ラットは前日から16時間絶食)にUA、比較例1、実施例1の各粉末を強制経口投与する。
なお投与量は、ウルソール酸として50mg/体重kg量とした。これを水5mL/体重kgに分散させた状態で投与する。
2)採血
投与前、投与後0.5、1、2、4、6、8時間後に尾静脈から血液300μLを採取する。
3)血液の前処理
採取した血液を遠心(12,000rpm、10分、4℃)し、血漿を150μL分取し、冷凍保管する。
4)分析操作
(1)除タンパク
血漿100μLに0.1%BHT、200ng/mLMethyl 4−Hydroxy benzoate(内部標準として)含有メタノール300μLを添加し、10分間混合する。混合後15,000rpmで10分遠心分離し、遠心分離後上清100μLをLC/ESI−MS測定に用いる。
(2)LC/ESI−MS分析
LC条件
カラム:InertSustain C18 3μm 3.0×100mm(ジーエルサイエンス株式会社製)
カラム温度:40℃
移動相:A:10mM酢酸アンモニウム水溶液
B:メタノール(5/95)
流速:0.3mL/min
MS条件
Source:ESI−
Capillary:3.5 kV
Source Temp.:120℃
Desolvation Temp.:350℃
ウルソール酸及び内部標準物質のマススペクトルピークを次の表3の数値で特定し、内部標準法によって定量した。
(3)試験結果
UA、比較例1、実施例1の粉末を用いた吸収試験におけるウルソール酸の血中濃度変化(8時間)の測定結果を図4、Cmax値を図5、AUC0-8値を図6に示す。
本発明の組成物は、この吸収性試験の結果から、ウルソール酸の吸収性が高く、血中内濃度の持続性が高まることが確認された。

Claims (8)

  1. ウルソール酸、γ-シクロデキストリン、糖アルコールを含む粉末状組成物。
  2. 組成物中のウルソール酸とシクロデキストリンの質量比が1:1〜1:3である請求項1に記載の粉末状組成物。
  3. 組成物中のウルソール酸と糖アルコールの質量比が、1:0.5〜1:3である請求項1又は2に記載の粉末状組成物。
  4. 組成物中にエリスリトール、マルチトール、ソルビトールから選択される1以上の物質を、ウルソール酸と、エリスリトール、マルチトール、ソルビトールから選択される1以上の物質を1:0.5〜1:3の質量比率で含有する請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 組成物中にエリスリトールを、ウルソール酸とエリスリトール1:0.5〜1:3の質量比率で含有する請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  6. 日本薬局方に定める溶出性試験において、37℃の水へのウルソール酸溶出量が0.25μg/mL以上を示す請求項1〜5のいずれかに記載の粉末状組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の粉末状組成物を含有するウルソール酸含有錠剤。
  8. ウルソール酸とシクロデキストリンと糖アルコールの混合物に水を加え懸濁させた懸濁液を、乾燥処理を行なう、ウルソール酸含有粉末の製造方法。
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