JP2020094594A - 分岐サドル継手 - Google Patents
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Abstract
Description
このような電気融着接合タイプの分岐サドル継手における融着不良を防止するためには、通電作業中において本管の外周面とサドル部の内周面とを適切に密着させた状態で固定しておくことが重要である。このため、本管の外周面に対してサドル部の内周面をより安定的に密着させて固定できる分岐サドル継手が望まれる。たとえば、特開2018−105371号公報(特許文献1)は、このような分岐サドル継手を開示する。
すなわち、本発明に係る分岐サドル継手は、合成樹脂製の本管から分岐を取り出すために前記本管の外周面に電気融着接合される分岐サドル継手であって、分岐孔を有し、断面が円弧形状のサドル部と、前記分岐孔の周縁部から立ち上がる分岐管部とを含み、前記サドル部の前記円弧形状における端部には、中央部よりも剛性が小さい易変形部が設けられたことを特徴とする。
さらに好ましくは、前記易変形部は、前記サドル部の前記円弧形状における中心角が70度を超える範囲のみに設けられているように構成することができる。ここで、本管と分岐サドル継手との充分な融着性能を得るためには中心角70度を超える範囲のみに易変形部が設けられることが好ましく、分岐サドル継手が小口径の場合などで融着性能が充分であれば70度より小さくても構わず中心角70度以下の範囲にも易変形部が設けられることになる。
さらに好ましくは、前記易変形部における厚みは、中央部側から端部側へ向けて徐々に小さくなるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記易変形部は、内周面または外周面に、前記本管の軸方向または周方向に沿った溝部が設けられているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記溝部は、前記サドル部の剛性が中央部側から端部側へ向けて徐々に小さくなるように設けられるように構成することができる。
図1を参照して、この分岐サドル継手100は、ポリエチレンおよびポリプロピレン等の熱融着可能な合成樹脂によって形成される本管200から分岐管(図示せず)を取り出す際に、本管200の外周面に電気融着接合されるEFサドル継手である。この分岐サドル継手100は、本管はたとえば水道配管に限定されるものではなく上述した多岐の用途に用いられる本管に使用されるとともに、既設配管からの分岐、新規配管からの分岐、配管使用状態における分岐、配管未使用状態における分岐に用いることも可能である。
このような特徴を備えた分岐サドル継手100についてさらに詳しく説明する。
まず、本管200に対して分岐サドル継手100を電気融着接合する。具体的には、本管200の所望の位置に分岐サドル継手100を載置し、たとえば、特許文献1に示すサドル押え部およびチェーンクランプ部を備えるサドルクランプ等の固定具を使用して、サドル部110の外周面を上から押さえ付け、本管200の外周面とサドル部110の内周面とを密着させて固定する。そして、サドル部110内に埋設した電熱線114に通電して発熱させ、本管200の外周面とサドル部110の内周面とを融着接合する。なお、サドル部110の分岐孔110Hの位置および大きさに対応する本管200には、適宜なタイミングで穿孔されているものとする。これによって、本管200から分岐サドル継手100を介して管が分岐される。
そこで、この分岐サドル継手100においては、サドル部110の円弧形状における端部には、中央部よりも剛性が小さい易変形部112が設けられている。すなわち、サドル部110は中央部よりも端部の剛性が小さく変形しやすく形成されている。このため、サドル部110を本管200に密着させる場合においてサドル部110の端部側がより容易に変形して本管200の外周面に密着しやすくすることができる。その結果、本管200から分岐サドル継手100を介して分岐を取り出す作業において、本管200の外周面とサドル部110の内周面とを密着させるときに大きな押付力を必要とせず作業性が好ましい。
以下において、図4〜図7を参照して、本発明の実施の形態の第1〜第4の変形例に係る分岐サドル継手について説明する。なお、以下において説明する分岐サドル継手101〜104は、上述した実施の形態における分岐サドル継手100が備えた易変形部112(サドル部110の円弧形状における端部の剛性が中央部の剛性よりも小さい)を実現しているサドル部110A〜110Dの形状が異なる点のみの差異であって、それ以外は上述した実施の形態に係る分岐サドル継手100と同じである。上述した実施の形態と同じ構造については、以下の変形例において同じ符号を付している。それらについての説明は、上述した説明と重複するために、ここでは繰り返して説明しない。なお、以下に示す変形例と上述した実施の形態(中央部側の厚みt(1)>端部側の厚みt(2))とを組み合わせて易変形部112を実現しても構わない。たとえば、以下に示す、第1〜第2の変形例については上述した実施の形態の厚み変化(中央部側の厚みt(1)>端部側の厚みt(2))を組み合わせずに易変形部112を実現したものであるが上述した実施の形態の厚み変化を組み合わせても構わず、第3〜第4の変形例については上述した実施の形態の厚み変化を組み合わせて易変形部112を実現したものであるが上述した実施の形態の厚み変化を組み合わせなくても構わない。
図4を参照して、第1の変形例に係る分岐サドル継手101について説明する。この分岐サドル継手101は、サドル部110Aの外周面に、本管200の周方向に沿った溝部112Aを備える。なお、この溝部112Aは、非融着部110Yのみであって、サドル部110Aの円弧形状における中心角θが70度を超える範囲のみに設けられている点および分岐サドル継手が小口径の場合などで融着性能が充分であれば中心角θが70°以下の範囲に易変形部112(ここでは溝部112A)が設けられていても構わない点については、上述した実施の形態に係る分岐サドル継手100と同じである。
図5を参照して、第2の変形例に係る分岐サドル継手102について説明する。この分岐サドル継手102は、サドル部110Bの内周面に、本管200の周方向に沿った溝部112Bを備える。なお、この溝部112Bが設けられる位置については、サドル部110Bの表裏(外周面/内周面)を除いて、第1の変形例に係る分岐サドル継手101のサドル部110Aの溝部112Aと同じである。
このように溝部112Bを設けることにより、サドル部110Bの円弧形状における端部の剛性が中央部の剛性よりも小さい易変形部112を実現している。なお、この溝部112Bの深さおよび/または幅を変化させる点については、第1の変形例に係る分岐サドル継手101のサドル部110Aの溝部112Aと同じである。
図6を参照して、第3の変形例に係る分岐サドル継手103について説明する。この分岐サドル継手103は、サドル部110Cの外周面に、本管200の軸方向に沿った溝部112Cを備える。なお、この溝部112Cは、非融着部110Yのみであって、サドル部110Cの円弧形状における中心角θが70度を超える範囲のみに設けられている点および分岐サドル継手が小口径の場合などで融着性能が充分であれば中心角θが70°以下の範囲に易変形部112(ここでは溝部112C)が設けられていても構わない点については、上述した実施の形態に係る分岐サドル継手100と同じである。
図7を参照して、第4の変形例に係る分岐サドル継手104について説明する。この分岐サドル継手104は、サドル部110Dの外周面に、本管200の軸方向に沿った溝部112Dを備える。なお、この溝部112Dが設けられる位置については、サドル部110Bの表裏(外周面/内周面)を除いて、第3の変形例に係る分岐サドル継手103のサドル部110Cの溝部112Cと同じである。
以上のようにして、第1〜第4の変形例に係る分岐サドル継手101〜104によっても、サドル部110A〜110Dの円弧形状における端部には、中央部よりも剛性が小さい易変形部112が溝部112A〜112Dにより実現されているので、サドル部を本管200に密着させるときに、大きな押付力を必要としないので作業性が好ましい。したがって、本管200に対してサドル部を安定的に密着させて固定することができ、本管200とサドル部とを適切に融着接合できる。
このような変更の一例として、易変形部112を溝部ではなく穴部で実現することが挙げられる。さらに、この穴部の径および/または穴部を設ける間隔をサドル部の中央部側から端部側へ向けて徐々に大きくしたり、狭くしたりする(穴をより多く設ける)ことにより、サドル部の剛性が中央部側から端部側へ向けて徐々に小さくなるように易変形部を設けることができる。
110、110A、110B、110C、110D サドル部
110H 分岐管部
110X 融着部
110Y 非融着部
112 易変形部
112A、112B、112C、112D 溝部
114 電熱線
150 分岐管部
200 本管
Claims (7)
- 合成樹脂製の本管から分岐を取り出すために前記本管の外周面に電気融着接合される分岐サドル継手であって、
分岐孔を有し、断面が円弧形状のサドル部と、
前記分岐孔の周縁部から立ち上がる分岐管部とを含み、
前記サドル部の前記円弧形状における端部には、中央部よりも剛性が小さい易変形部が設けられたことを特徴とする、分岐サドル継手。 - 前記サドル部は、その内周面側に前記分岐孔を中心にして電熱線114が埋設された融着部と前記融着部よりも前記端部側の非融着部とを含み、
前記易変形部は、前記非融着部のみに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の分岐サドル継手。 - 前記易変形部は、前記サドル部の前記円弧形状における中心角が70度を超える範囲のみに設けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の分岐サドル継手。
- 前記易変形部は、端部側の厚みを中央部側よりも小さくされていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の分岐サドル継手。
- 前記易変形部における厚みは、中央部側から端部側へ向けて徐々に小さくなることを特徴とする、請求項4に記載の分岐サドル継手。
- 前記易変形部は、内周面または外周面に、前記本管の軸方向または周方向に沿った溝部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の分岐サドル継手。
- 前記溝部は、前記サドル部の剛性が中央部側から端部側へ向けて徐々に小さくなるように設けられることを特徴とする、請求項6に記載の分岐サドル継手。
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