JP2020092659A - ベイトリール、ベイトリールに用いられる電磁ブレーキおよびベイトリール用スプール - Google Patents

ベイトリール、ベイトリールに用いられる電磁ブレーキおよびベイトリール用スプール Download PDF

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【課題】バックラッシュを防止しつつ操作性を向上させたベイトリール、ベイトリールに用いられる電磁ブレーキおよびベイトリール用スプールを提供する。【解決手段】スプール部2とスプール部2の回転を制御し得る回転制御機構とを備え、回転制御機構がスプール部2の回転に抗するブレーキ力を発生させる電磁ブレーキを備えており、電磁ブレーキはボビン4と一体回転するようにボビン4に連結されかつスプール軸3が挿入された筒状の導電部材と導電部材に対して磁気を発生させる機能を有する永久磁石で形成された磁石11を有する磁石配置構造体10とを備えており、磁石配置構造体10はスプール軸3の半径方向から磁力を供給するようにスプール軸3の側方近傍に配置されており、スプール軸3の軸方向において磁石配置構造体10の一部が導電部材に重なるように配置されている。バックラッシュを防止しつつ適切な飛距離を得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ベイトリール、ベイトリールに用いられる電磁ブレーキおよびベイトリール用スプールに関する。さらに詳しくは、電磁ブレーキを利用してスプールの回転を制御するベイトリール、ベイトリールに用いられる電磁ブレーキおよびベイトリール用スプールに関する。
釣りに用いられるリールとしては、一般的にスピニングリールと両軸受型のベイトリールが存在する。このうちベイトリールは、糸に加わる力を直接スプールで受けることができるので、スピニングリールに比べて、太い糸を使用することができたり、コントロールがし易いといった利点を有している。このため、重さがあるルアーや仕掛けを利用したりする場合には、ベイトリールを用いるのが好ましい。
しかし、ベイトリールは、上記のごとき利点を有する一方、キャスティング時にスプールに糸が絡まるといった現象(いわゆるバックラッシュ)が発生しやすい。バックラッシュは、スプールの回転速度がキャスティングによって投げ飛ばされたルアー等の速度よりも速くなった場合に発生する現象であり、ルアー等の飛行軌道の頂点を超えた段階やルアー等が着水した段階で発生するといわれている。
一般的に、上記のようなバックラッシュを防ぐ方法としては、キャスティング時に、親指などでスプールを押さえて摩擦制動力を発生させる方法(いわゆるサミング)が取られている。しかし、このサミング操作は、習熟したベテランでなければ適切に行うことができないので、ベイトリールを使い慣れない釣り人にとっては、扱いが難しい。
そこで、従来、磁力ブレーキ方式を採用し様々なベイトリールが開発されている(例えば、特許文献1〜5)。これらの文献のベイトリールは、スプールの回転速度に応じてスプールと一体的に回転する導電体に磁力を作用させて導電体に渦電流を発生させる。そして、発生させた渦電流の強弱によりスプールの制動力を変化させて、バックラッシュを抑制するというものである。
特許文献1〜2には、スプールと一体回転する円筒の導電体と、この導電体の周方向の外面を覆うようにフレームに連結固定された円筒の磁石とを備えたベイトリールが開示されている。
特許文献3には、スプールのボビン本体部の側方開口部を塞ぐように導電体が取り付けられており、この導電体に対向するように円筒状の磁石がスプールと一体回転するように設けられたベイトリールが開示されており、かかる磁石は軸方向に沿って移動機構によって移動自在に設けられている旨が記載されている。
特許文献4、5には、スプールのボビン本体部の内周面に導電体を設け、この導電体に対して磁力を作用させる磁石が設けられたベイトリールが開示されおり、この磁石には、磁石移動手段が設けられている。特許文献5の技術では、磁石がスプールの回転に応じてボビン内方に、スプール軸の軸方向に沿って移動可能となるように形成されている。
特許文献6には、導電素材で形成したスプールのボビン本体部と、このボビン本体部の側縁に突出部を設けて、この突出部を挟み込むように配置された磁石とを備えたベイトリールが開示されている。
実開昭54−76297号公報 実開昭54−80993号公報 実開昭58−117867号公報 特開平7−274782号公報 特開2013−236606号公報 実開昭58−41171号公報
しかるに、特許文献1〜5のベイトリールでは、導電体を別途設けたり、ボビン自体を導電体にした構造であるので、スプールの重量が増加する。このため、スプールを回転させた際の慣性モーメントが大きくなる。また、特許文献6のベイトリールでは、スプールの端縁部の重量が増加することにより、回転モーメントが大きくなる。つまり、特許文献1〜6の技術では、電磁ブレーキを利用した結果、スプールの重量が増加により回転性能が低下して所望の飛距離を得られにくいといった問題が発生している。
しかも、特許文献1〜6のベイトリールは、スプールの外側にバックラッシュ防止手段を設けた構造であるので、リール本体の横幅が長くなる。このため、巻き取り時には釣竿と一緒に片手の手のひらで包み込む様にする持ち方をするので、握りにくいといった問題もある。
本発明は上記事情に鑑み、バックラッシュを防止しつつ操作性を向上させたベイトリール、ベイトリールに用いられる電磁ブレーキおよびベイトリール用スプールを提供することを目的とする。
(ベイトリール)
第1発明のベイトリールは、スプール軸と、該スプール軸に連結されたボビンを有するスプール部と、該スプール部の回転を制御し得る回転制御機構と、を備え、前記回転制御機構が、前記スプール部の回転に抗するブレーキ力を発生させる電磁ブレーキを備えており、該電磁ブレーキは、前記ボビンと一体回転するように該ボビンに連結されかつ前記スプール軸が挿入された筒状の導電部材と、該導電部材に対して磁気を発生させる機能を有する永久磁石で形成された磁石を有する磁石配置構造体と、を備えており、該磁石配置構造体は、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給するように前記スプール軸の側方近傍に配置されており、該スプール軸の軸方向において、該磁石配置構造体の一部が前記導電部材に重なるように配置されていることを特徴とする。
第2発明のベイトリールは、第1発明において、前記磁石配置構造体は、前記磁石を複数備えており、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給するように前記スプール軸の周方向に配置した状態において、前記スプール軸側の内方端部が前記スプール軸の周方向に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されていることを特徴とする。
第3発明のベイトリールは、第2発明において、前記磁石配置構造体は、前記複数の磁石が前記スプール軸を中心に回転対称に配置されていることを特徴とすることを特徴とする。
第4発明のベイトリールは、第3発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体は、前記複数の磁石が前記スプール軸を中心に等角度間隔に配置されていることを特徴とすることを特徴とする。
第5発明のベイトリールは、第2発明、第3発明または第4発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体は、前記複数の磁石が前記スプール軸の周囲に環状に並んで配置されていることを特徴とする。
第6発明のベイトリールは、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明または第5発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体には、前記磁石の外方端部を前記スプール軸の周方向に沿って保持する磁性を帯びる素材で形成された継鉄部が設けられていることを特徴とする。
第7発明のベイトリールは、第2発明、第3発明、第4発明、第5発明または第6発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体は、前記スプール軸の周方向に沿って隣接する磁石間に磁性を帯びない非磁性部材を備えていることを特徴とする。
第8発明のベイトリールは、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明、第5発明、第6発明または第7発明のいずれかに記載の発明において、前記導電部材の端縁が、前記ボビンの側端縁よりも内方に位置するように形成されていることを特徴とする。
第9発明のベイトリールは、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明、第5発明、第6発明、第7発明または第8発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体は、内径が前記導電部材の外径よりも大きく、前記スプール軸の軸方向に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする。
第10発明のベイトリールは、第1発明乃至第9発明のいずれかに記載の発明において、記回転制御機構が、ブレーキ調整部と、該ブレーキ調整部と前記磁石配置構造体を連結する磁石保持部と、を備えており、前記ブレーキ調整部は、回動可能に設けられた調整ネジを備えており、該調整ネジを回動することによって、前記磁石配置構造体の前記スプール軸の軸方向に沿った移動を調整し得るものであることを特徴とする。
第11発明のベイトリールは、第10発明において、前記ブレーキ調整部が、前記磁石配置構造体の移動量を調整し得る調整ネジを備えており、前記磁石配置構造体の前記スプール軸の軸方向に沿った移動が、前記調整ネジと前記磁石保持部との間に設けられたカム機構によって案内されており、該カム機構は、基端が前記磁石保持部に固定され、先端が前記調整ネジの外周に形成されたカム溝に挿入されたカム軸を備えていることを特徴とする。
(電磁ブレーキ)
第12発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第1発明乃至第11発明のいずれかに記載のベイトリールに取り付けて使用される、該ベイトリールが有するスプール部の回転を制御し得る電磁ブレーキであって、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール部が有するスプール軸に連結されたボビンと一体回転するように該ボビンに連結されかつ前記スプール軸が挿入され得る筒状の導電部材と、該導電部材に対して磁気を発生させる機能を有する永久磁石で形成された磁石を有する磁石配置構造体と、を備えており、該磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給するように前記スプール軸の側方近傍に配置され、該スプール軸の軸方向において、該磁石配置構造体の一部が前記導電部材に重なるように配置され得るものであることを特徴とする。
第13発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第12発明において、前記磁石配置構造体は、前記磁石を複数備えており、前記ベイトリールに取り付けた状態において、該複数の磁石が、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給し得るように前記スプール軸の周方向に配置され、前記スプール軸側の内方端部が前記スプール軸の周方向に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されていることを特徴とする。
第14発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明において、前記磁石部は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸を中心に回転対称となるように配置されていることを特徴とする。
第15発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第14発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸を中心に等角度間隔となるように配置されていることを特徴とする。
第16発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明、第14発明または第15発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸の周囲に環状に並んで配置されていることを特徴とする。
第17発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第12発明、第13発明、第14発明、第15発明または第16発明において、前記磁石配置構造体には、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記磁石の外方端部を前記スプール軸の周方向に沿って保持する磁性を帯びる素材で形成された継鉄部が設けられていることを特徴とする。
第18発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明、第14発明、第15発明、第16発明または第17発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール軸の周方向に沿って隣接する磁石間に磁性を帯びない非磁性部材を備えていることを特徴とする。
第19発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第12発明、第13発明、第14発明、第15発明、第16発明、第17発明または第18発明において、前記導電部材の端縁が、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記ボビンの側端縁よりも内方に位置するように形成されていることを特徴とする。
第20発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第12発明、第13発明、第14発明、第15発明、第16発明、第17発明、第18発明または第19発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、内径が前記導電部材の外径よりも大きく、前記スプール軸の軸方向に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする。
(スプール)
第21発明のベイトリール用スプールは、第1発明乃至第11発明のいずれかに記載のベイトリールに取り付けて使用されるスプールであって、スプール軸と、該スプール軸に連結されたボビンと、を備えており、前記スプール軸は、棒状のシャフトと、該シャフトが挿入された筒状の導電部材と、を備えており、該導電部材は、導電性を有する非磁性体で形成されていることを特徴とする。
第22発明のベイトリール用スプールは、第21発明において、前記ボビンは、糸巻胴部と、該糸巻胴部の内部に設けられたウェブ部と、を備えており、前記導電部材は、端縁が、前記ボビンの糸巻胴部の側端縁よりも内方に位置するように設けられていることを特徴とする。
第23発明のベイトリール用スプールは、第21発明または第22発明において、前記導電部材が、アルミニウム合金で形成されていることを特徴とする。
(ベイトリール)
第1発明によれば、磁石配置構造体が導電部材と一部重なるように配置されているので、スプール部のボビンが回転すれば、スプール部に対して制動力(ブレーキ力)を発生させることができる。しかも、磁石配置構造体と導電部材をスプール部の回転軸近傍に配置した構造であるので、スプール部を回転させた際に生じる慣性モーメントを小さくすることができる。このため、電磁ブレーキを備えたことによるスプール部の回転性能の低下を抑制することができる。したがって、バックラッシュを防止でき、かつ適切な飛距離を得ることができるようになる。
第2発明によれば、磁石配置構造体の内方に向かって複数の磁力線を発生させることができるので、ブレーキ力を適切に発揮させることができる。
第3発明、第4、第5発明によれば、安定したブレーキ力を発揮させることができる。
第6発明によれば、継鉄部により磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線を増加させることができるようになる。
第7発明によれば、非磁性部材により磁石内における隣接する磁石間に発生する磁力線を抑制できるので、磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線をより増加させることができるようになる。
第8発明によれば、電磁ブレーキがスプール内方に位置する構造にできるので、リール本体を小型化することができるから、より操作性を向上させることができる。
第9発明によれば、磁石配置構造体がスプール軸の軸方向に沿って移動可能であるので、移動量に応じて制動力の強さを調整することができる。
第10発明によれば、ブレーキ調整部の調整ネジを調整するという簡単な操作で制動力を容易に調整することができる。
第11発明によれば、磁石配置構造体のスプール軸の軸方向に沿った移動がカム機構によって案内されるので、磁石配置構造体の僅かな移動も適切に行うことができるようになる。このため、利用者の技量や好みに応じた調整がより簡単かつ適切に行えるようになる。
(電磁ブレーキ)
第12発明によれば、ベイトリールに取り付ければ、磁石配置構造体が導電部材と一部重なるように配置される。このため、スプール部のボビンが回転すれば、スプール部に対して制動力(ブレーキ力)を発生させることができる。しかも、ベイトリールに取り付けた状態において、磁石配置構造体と導電部材をスプール部の回転軸近傍に配置した状態となるので、スプール部を回転させた際に生じる慣性モーメントを小さくすることができる。このため、電磁ブレーキを備えたことによるスプール部の回転性能の低下を抑制することができる。したがって、ベイトリールに取り付ければ、バックラッシュを防止でき、かつ適切な飛距離を得ることができるようになる。
第13発明によれば、ベイトリールに取り付ければ、磁石配置構造体の内方に向かって複数の磁力線を発生させることができるので、ブレーキ力を適切に発揮させることができる。
第14発明、第15、第16発明によれば、安定したブレーキ力を発揮させることができる。
第17発明によれば、継鉄部により磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線を増加させることができるようになる。
第18発明によれば、非磁性部材により磁石内における隣接する磁石間に発生する磁力線を抑制できるので、磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線をより増加させることができるようになる。
第19発明によれば、ベイトリールに取り付ければ、電磁ブレーキがスプール内方に位置する構造となる。このため、電磁ブレーキを取り付けた状態でもリール本体を小型化することができるので、リールの操作性をより向上させることができる。
第20発明によれば、ベイトリールに取り付けた状態において、磁石配置構造体がスプール軸の軸方向に沿って移動可能であるので、移動量に応じて制動力の強さを調整することができる。
(スプール)
第21発明によれば、導電部材の一部が磁石配置構造体に重なるようにベイトリールに取り付ければ、スプール部のボビンが回転することによって、スプール部に対して制動力(ブレーキ力)を発生させることができる。
第22発明によれば、スプール部の幅方向の長さを小さくできる。このため、スプール部を取り付けるためのリール本体の大きさもコンパクトにできる。
第23発明によれば、導電部材に対して適切に過電流を発生させることができる。
本実施形態のベイトリール1の概略内部構成を示した一部切欠概略平面図である。 本実施形態のベイトリール1の要部概略断面図である。 (A)は図2のX−X線概略断面図であり、(B)は本実施形態のベイトリール1の磁石配置構造体10のハンドルHとは反対側の面のカバー部材13を取り除いた状態の概略説明図である。 本実施形態のベイトリール1の電磁ブレーキの作動状況を説明した概略断面図であり、(B)は磁石配置構造体10が非磁性部材を備えた構造の概略説明図である。 本実施形態のベイトリール1の回転制御機構の作動状況を説明した概略断面図であり、ブレーキ調整部20の調整ネジ21によって磁石配置構造体10のスプールの軸3a方向に沿った移動量を調整する状況を説明した概略説明であり、(A)は制動力が小さい状態の概略説明図であり、(B)は制動力を大きくした状態の概略説明図である。 本実施形態のベイトリール1の回転制御機構におけるブレーキ調整部20の概略説明図であり、(A)は概略平面図であり、(B)は概略正面図であり、(C)は(A)の概略断面図である。 本実施形態のベイトリール1の回転制御機構におけるブレーキ調整部20の動きを説明した図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態のベイトリールは、電磁ブレーキを利用してスプール部の回転を制御する制御機構を備えたリールであって、バックラッシュを防止しつつ、スプール部の回転性能を維持できるようにしたことに特徴を有している。
(本実施形態のベイトリール1の概略説明)
本実施形態のベイトリール1について詳細に説明する前に、まずその概略を以下に説明する。
なお、図1において、符号fは、ベイトリール1のフレーム示しており、この対向する左右のフレームf間に釣糸を巻きかけるためのスプール部2が設けられている。
このスプール部2の一端にはハンドルHが連結されており、ハンドルHを回転すれば、スプール部2が回転するようになっている。そして、ベイトリール1の表面は、内部に水や埃などが侵入しないようにカバーCで覆われている。
また、ベイトリール1の大きさは、後述する回転制御機構を備えていれば、とくに限定されず、対象とする魚の大きさによって適宜調整すればよい。以下では、代表として、中型魚を対象とするベイトリール1の場合を説明する。
図1に示すように、本実施形態のベイトリール1(以下、ベイトリール1という)は、スプール部2と、このスプール部2の回転を制御する回転制御機構と、を備えている。
<スプール部2>
図1、図2および図5に示すように、スプール部2は、スプール軸3と、このスプール軸3に連結したボビン4と、を備えている。
(スプール軸3)
図1および図2に示すように、スプール部2のスプール軸3は、対向するフレームf、fの軸受けB、Bに両端が支持される棒状の部材である。
このスプール軸3は、棒状のシャフト3aと、このシャフト3aが挿入された筒状の筒状部3bとを備えている。具体的には、筒状部3bは、内径がシャフト3aの外径と同じか若干小さくなるよう形成されている(図3および図4参照)。つまり、シャフト3aを挿入した状態において、両者が同軸となるように配置されており、シャフト3aに対して筒状部3bの移動が制限されるように設けられている。
なお、スプール軸3aの素材は、一般的なリールに使用されるものであれば、とくに限定されない。例えば、アルミ合金や、チタン合金、ステンレス合金などをスプール軸3aの素材として採用することができる。シャフト3aの素材をステンレス合金にすれば、耐水性を有しつつ強度を確保することができる。
一方、筒状部3bは、導電性を有する非磁性のアルミニウム合金で形成されている。
図1に示すように、スプール軸3の一の端部には、連結機構を介してスプール軸3の軸方向と略平行となるようにハンドル軸が連結されており、このハンドル軸はその端縁にハンドルHが連結されている。つまり、ハンドルHを回転させると、スプール軸3が所定の方向に回転するように構成されている。
(ボビン4)
スプール部2のボビン4は、釣糸を巻きかけるための部材である。
図1または図2に示すように、ボビン4は、中空の筒状部材の糸巻胴部4aと、この糸巻胴部4aの内部に設けられ、内部を略中央で分割するように設けられたウェブ部4bとを備えている。つまり、ボビン4のウェブ部4bは、基端がシャフト3aに連結し先端が糸巻胴部4aに連結するように設けられている。言い換えれば、シャフト3aと筒状部3bとボビン4とは、一体回転するように設けられている。
なお、ボビン4のウェブ部4bは、基端が直接シャフト3aに連結してもよいし、筒状部3bを介してシャフト3aに連結するようにしてもよい。また、ボビン4のウェブ部4bは筒状部3bと一体となるように形成してもよいし(図2参照)、シャフト3aと一体となるように形成してもよい。
<回転制御機構>
回転制御機構は、電磁ブレーキに基づいてスプール部2の回転に抗するブレーキ力を発生させるものである。そして、この電磁ブレーキは、導電性を有する部材に対して磁気を発生させる機能を有する磁石配置構造体10を備えている。
(磁石配置構造体10)
電磁ブレーキの磁石配置構造体10は、磁気を発生させる機能を有する磁石11を備えている。この磁石11は、永久磁石で形成された部材である。そして、この磁石11は、スプール軸3のシャフト3aに設けられた筒状部3bの側方近傍に配置されている。つまり、磁石配置構造体10は、磁石11が発生する磁力をスプール軸3の半径方向から筒状部3bに対して供給することができるようになっている。
磁石配置構造体10の磁石11は、上記のごときスプール軸3の半径方向から筒状部3bに対して磁力を供給できれば、その数や配置形状はとくに限定されない。磁石11が1つであってもよく、それよりも多い複数の磁石11を有する構成としてもよい。
なお、ここでいう「複数」とは、2以上の磁石11を有することを意味する。つまり、磁石配置構造体10が複数の磁石11を有するとは、磁石11が2つのものや、3つのもの、4つのもの、それよりも多いものなど、様々な構成のものを採用することができる。
具体的には、磁石配置構造体10は、磁石11が2つであれば、スプール軸3を挟むように互いに対向した状態で配置することができる。磁石11が3つ以上であれば、スプール軸3を中心に回転対称に配置することができるし、回転対称かつ等角度間隔となるように配置してもよい。また、磁石11が4つであれば、回転対称かつ等角度間隔となるように配置すればスプール軸3を中心に4つの磁石11を十字状に配置することができる。さらに、磁石11をさらに多くしてスプール軸3を囲むような環状に形成すれば、スプール軸3の周囲を囲むように配置することができる。
そして、磁石配置構造体10は、上述のごとき配置された状態において、磁石配置構造体10を構成する磁石11の一部または全部がスプール軸3の軸方向においてスプール軸3の筒状部3bに重なるように配置されている。つまり、スプール軸3を半径方向から見たときに、筒状部3bと磁石11の一部または全部が重なるように磁石配置構造体10は配置されている。
具体的には、スプール軸3の半径方向から見たときに、筒状部3bの軸受けB側の端縁が磁石11のスプール軸3の軸方向のボビン4のウェブ部4b側の端縁よりも内方に位置するように配置されている。例えば、図2、図3に示すように、磁石配置構造体10磁石11とスプール軸3との間には、筒状部3bの一部が浸入することができる空間10hを有するように磁石配置構造体10は形成されている。
この磁石配置構造体10の内方(つまり磁石配置構造体10を取り付けた状態においてスプール軸3側)に形成された空間10hに筒状部3bの一部が浸入した状態、つまり磁石11の一部と筒状部3bの一部が重なる状態の概略を説明する。
以下では、図3に示すように、磁石配置構造体10を複数の磁石11を用いて断面視環状となるように形成した場合を代表として具体的に説明する。なお、詳細は後述する。
図1〜3に示すように、磁石配置構造体10は、環状に形成された複数の磁石11を備えている。この環状の磁石11の内方には、内周面(つまりスプール軸3側の磁石11の内方端縁に沿った面)で囲まれた空間10hが形成されている。
この環状の磁石11の空間10hの内径は、筒状部3bの外径よりも大きくなるように形成されている。つまり、磁石配置構造体10を所定の位置に配置した状態において、かかる空間10hがスプール軸3の筒状部3bが挿入される空間となる(図1〜3参照)。
具体的には、図2、図3に示すように、磁石配置構造体10の環状の磁石11の内方に筒状部3bの一部が挿入した状態で磁石配置構造体10は取り付けられている。言い換えれば、磁石配置構造体10は、スプール軸3の筒状部3b(つまりシャフト3aに取り付けられた筒状部3b)を囲繞するようにフレームf、f間に取り付けられているのである(図1〜図4参照)。
図1に示すように、スプール軸3のシャフト3aにはハンドルHが連結されている。このため、ハンドルHを回せば、ハンドルHに連結したシャフト3aを介してボビン4が回転する。このボビン4には、シャフト3aに連結した筒状部3bも連結しているので、筒状部3bもボビン4と一体となって回転(一体回転)するように設けられている。
また、図1に示すように、ベイトリール1の前方(つまり、糸を繰り出す方向、図1では紙面上方)には、糸の巻き付けを均等の行うためのレベルワインダーLWが設けられており、ベイトリール1の後方(つまり利用者側、図1では紙面下方)には、スプール部2とハンドルHとの連結を調整するクラッチ機構に連結されたクラッチレバーLが設けられている。
クラッチレバーLは、クラッチがONの状態(つまりハンドルHの回転駆動力をスプール軸3に伝達できる状態)から下方に向かって押し下げることによってクラッチがOFFの状態(つまりハンドルHの回転駆動力をスプール軸3に伝達するのを遮断した状態)に切り換えることができるようになっている。なお、クラッチのOFFの状態からクラッチをONの状態へ復帰させるには、ハンドルHを回転操作することによって行うことができるようになっている。
以上のごとき構成であるので、ベイトリール1(以下、ベイトリール1という)を用いてルアー等をキャスティングする際には、以下の効果を奏する。
まず、ベイトリール1を釣竿に取り付けた状態において、クラッチレバーLをOFFにしてスプール部2のボビン4に巻かれた釣糸を繰り出してレベルワインダーLWに通したのち、釣竿にグリップ側に設けられたガイドから順にトップガイドへ向かって釣糸を通して、トップガイドを通し終わったらクラッチレバーLをONにする。そして、釣糸の先端にルアーや仕掛け等を連結する。
ついで、ルアー等をキャスティングする際は、クラッチレバーLをOFFにした状態で、スプール部2のボビン4が勝手に回転しないようにボビン4に巻きかけられた釣糸を親指等で押さえた状態でキャスティング姿勢に入り、ルアー等を投げ出すタイミングで釣糸を押さえていた親指等を離せばルアー等を所望の箇所へキャスティングすることができる。
キャスティングされたルアー等およびルアー等に連結された釣糸は、放物線を描きながら目的の場所まで到達する。このとき、キャスティングの初期段階では、スプール部2のボビン4から釣糸がルアー等によって引っ張られるようにして繰り出されるので、スプール部2の回転速度はそれほど速くない。その後、キャスティングされたルアー等の飛行速度に追従するようにスプール部2の回転速度も速くなる。
そして、キャスティングされたルアー等は、放物線の頂点付近を過ぎたあたりから、その飛行速度は低下する。
一方、スプール部2の回転速度は、キャスティングされたルアー等が放物線の頂点付近を過ぎても、慣性の法則にて回り続けようとする。
すると、このままスプール部2が回転しつづければ、スプール部2のボビン4から供給される釣糸の量が、ルアー等によって引っ張られる釣糸の量よりも多くなるので、ボビン4から供給された余分な量の糸が絡みといった現象(いわゆるバックラッシュ)が発生することになる。
しかしながら、ベイトリール1は、磁石配置構造体10の内方に位置する空間10h内に筒状部3bが位置するように配置した構造となっている。例えば、図3に示すように環状の磁石11で磁石配置構造体10を構成した場合には、筒状部3bを囲繞するように配置した構造となっている。そして、この筒状部3bは、スプール部2のボビン4と一体回転とするように連結されている。なお、この筒状部3bは、ボビン4とは別に製造した後にボビン4のウェブ部4bと連結するように形成してもよいし、筒状部3bをボビン4と一体となるように形成してもよい。
このため、磁石配置構造体10と筒状部3bが少なくとも一部重なった状態で上記のごとくスプール部2のボビン4が回転すれば、スプール軸3の筒状部3bにおける磁石配置構造体10内面に対向する個所に磁石配置構造体10の作用によって渦電流を発生させることができる。
しかも、スプール部2のボビン4の回転に伴い筒状部3bには、かかる回転とは逆向きの力つまりブレーキ力(制動力)を発生させることができる。言い換えれば、磁石配置構造体10と筒状部3bが電磁ブレーキとして機能するのである。
とくに、図3に示すように環状の磁石11で磁石配置構造体10を構成した場合には、磁石配置構造体10が筒状部3bを囲繞した状態となるので、筒状部3b対してより適切に渦電流を発生させることができる。
すると、磁石配置構造体10と筒状部3bの電磁ブレーキによる制動力によって、スプール部2のボビン4が過剰に回転する過回転を防止することができるようになる。ボビン4の過回転が防止されれば、キャスティング時に生じるスプール部2のボビン4から供給される釣糸の量が、ルアー等によって引っ張られる釣糸の量よりも多くなるのを防止することができるようになる。
したがって、スプール部2のボビン4に供給される釣糸の量と、ルアー等によって引っ張られる釣糸の量がズレ始めるタイミングまたはかかるタイミングよりも早めに上記機能が発揮されれば、スプール部2のボビン4が過回転になるのを防止することができるから、キャスティング等の際に発生するバックラッシュの発生を防止することができるようになる。
しかも、ベイトリール1は、磁石配置構造体10の内部空間10内にスプール軸3の筒状部3bを浸入させた状態で上記制動力を発生させる構造、つまりスプール部2の回転軸近傍に磁石配置構造体10を配置した構造である。このため、スプール部2のボビン4を回転させた際に生じる慣性モーメントを小さくすることができる。言い換えれば、慣性モーメントが小さくできるので、スプール部2のボビン4の回転性能を維持することができるようになる。
すると、従来の電磁ブレーキを備えたベイトリールと比べて、スプール部2の回転性能の低下を抑制することができるようになるので、ルアー等をキャスティングした際にルアー等を所望の飛距離とばすことができるようになる。
以上をまとめると、本実施形態のベイトリール1を用いれば、キャスティングした際に発生するバックラッシュを防止でき、かつルアー等を所望の距離にある場所に適切にキャスティングできるようになる。
なお、明細書中の「筒状部3b」が、特許請求の範囲にいう「導電部材」に相当する。
<磁石配置構造体10の詳細>
つぎに、ベイトリール1の回転制御機構の電磁ブレーキを構成する磁石配置構造体10を詳細に説明する。
磁石配置構造体10は、上述したように内部空間10h内にスプール軸3のシャフト3aに取り付けられた筒状部3bの少なくとも一部が重なるように配置することできれば、その大きさはとくに限定されない。例えば、ベイトリール1の大きさや後述する磁石11の磁力の強さ等によって適宜調整すればよい。
磁石配置構造体10の複数の磁石11の配置形状は、上述したようにスプール軸3の筒状部3bに対してスプール軸3の半径方向から磁力を供給できるように配置した形状(以下単に配置形状ということがある)であれば、とくに限定されない。
例えば、上述したように複数の磁石11を用いて断面視環状となるように形成した場合のほか、スプール軸3の周方向に沿って2つの磁石11をスプール軸3を挟みこむように対向して配置したものや、回転対称に3つまたは4つの磁石11を配置したものや、3つまたは4つの磁石11を回転対称かつ等角度間隔に配置したものなど、複数の磁石11をスプール軸3の半径方向に様々を配置形状となるように配置することができる。
なお、上述したような磁石11の数が2つや3つとした配置形状を形成する方法はとくに限定されない。
例えば、複数の磁石11を用いて断面視環状となるように形成したものからブレーキ力や使用者の技術力やベイトリール1の重量等に応じて所定の数の磁石11を減らして、スプール軸3を中心とする回転対称となるように形成してもよい。かかる場合、等角度間隔となるように配置すれば偏心しにくい配置形状にすることができるので、操作性を安定させることができるという利点が得られる。
複数の磁石11を用いて環状に形成する場合、上述したような断面視環状に限定されず、無端縁の環状のほか、一部が欠けたC字状のようなものも含む概念であり、平面視で環状のもののほか、断面視で環状のものも意味する。
また、上記例では、複数の磁石11を用いて環状に形成する場合を説明したが、1つの磁石11が平面視において、リング状や、筒状等など断面視環状となるように形成したものであってもよいのはいうまでもない。
(磁石11の詳細)
つぎに、磁石配置構造体10の磁石11の詳細を説明する。
磁石配置構造体10は、上述したように磁石11をすくなくとも1つ有する部材であり、スプール軸3の筒状部3bに対して磁力を供給するようにスプール軸3の半径方向に磁石11が配置されていれば、その配置形状はとくに限定されない。
以下では、複数の磁石11を環状に並べて配置した場合を代表としてその配置方法等について詳細に説明する。
なお、以下では、磁石11が、複数の永久磁石11a、11b、11c・・・の隣接するもの同士が互いに接しながら環状に並べて配置した場合を代表として説明する。
磁石配置構造体10の磁石11は、複数の永久磁石11a、11b、11c・・・が、隣接する永久磁石同士が互いに接し、かつ環状に並んで配置されている。しかも、これらの永久磁石11a、11b、11c・・・は、内面に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されている。具体的には、スプール軸3の半径方向から磁力を供給するようにスプール軸3の周方向に沿って複数の永久磁石11a、11b、11c・・・を配置した状態において、各永久磁石11a、11b、11c・・・のスプール軸3側の内方端部がスプール軸3の周方向に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されている。つまり、環状に形成された複数の永久磁石11a、11b、11c・・・の内周面に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されている。
なお、永久磁石11a、11b、11c・・・の数や形状、大きさなどは、とくに限定されない。
例えば、永久磁石11a、11b、11c・・・は、上記のごとく配置することができれば、棒状のものや、板状のもの、矩形状のものなど様々な形状のものを採用することができ、その断面形状も長方形状のものや、矩形状、扇状、円形状、棒状など様々な形状のものを採用することができる。
また、断面扇状とは、一般的な一辺が円弧状で二辺が同じ長さに形成され形状のものほか、先端部が切り取られた切頭二等辺三角形の底辺が円弧状に形成されたような形状のものも含む概念である。
以下では、磁石11の永久磁石として、柱状かつ断面視扇状のものを4つ使用した場合の作用効果を具体的に説明する。
図3または図4に示すように、磁石配置構造体10の磁石11は、断面扇状に形成した柱状の永久磁石11a、11b、11c、11d4つを環状に組み合わせて形成されている。このとき、図3に示すように、組み合わせた状態の環状の磁石11には、内部に筒状部3bが重なるように配置することができる空間10hが形成されている。
なお、この内部空間10hの内径は、上述したようにスプール軸3の筒状部3bが挿入できる大きさであればよく、例えば、筒状部3bの外径と同じかやや大きくなるように形成されている。
図3または図4に示すように、磁石11は、4つの永久磁石11a、11b、11c、11dの中心がスプール軸3の中心軸と略一致するように磁石配置構造体10を取り付けた状態において、各永久磁石が回転対称となるように配置する。
具体的には、永久磁石11aと永久磁石11cがスプール軸3の中心軸に対して対向し、永久磁石11bと永久磁石11dがスプール軸3の中心軸に対して対向するように配置する。このとき、対向する各永久磁石は、それぞれの内方に位置する極(つまりスプール軸3側の内方端縁部に位置する極、図3、図4では、内部空間10hを形成する内周面に位置する極)が同じ極となるように配置する。例えば、図3、図4に示すように、永久磁石11aと永久磁石11cではN極、永久磁石11bと永久磁石11dでは、S極となるように配置する。
すると、磁石11の各永久磁石11a、11b、11c、11dは、内周面に沿った内方端部では、例えばS極、N極、S極そしてN極となり、その外側の外周面に沿った外方端部では逆のN極、S極、N極そしてS極となるように配置することができる。つまり、磁石11の各永久磁石11a、11b、11c、11dは、内周面のスプール軸3の周方向に沿ってS極、N極、S極そしてN極と異なる磁極が並ぶように配置される。このとき、図4に示すように、磁石11の各永久磁石11a、11b、11c、11d内方において、N極からS極へ向かう複数の磁力線MLを形成させることができる。
したがって、図4に示すように、磁石配置構造体10を所定の位置に配置した状態において、スプール軸3のシャフト3aが回転(図4では紙面に向かって反時計回りの回転)すれば、筒状部3bの表面(図4では磁石11に対向する個所の外面)には、磁石11の永久磁石11a、11b、11c、11dの作用によって渦電流が発生する。
図4に示すように、永久磁石11a、11cの筒状部3bに対向する極がN極の場合には、筒状部3bにはN極とS極が交互に発生する。この場合、永久磁石11a、11cが近づいた箇所はN極となり、永久磁石11a、11cから遠ざかる箇所では渦電流が反転しS極となる。その逆に、永久磁石11b、11dの筒状部3bに対向する極がS極の場合には、久磁石11b、11dが近づいた箇所はS極となり、久磁石11b、11dから遠ざかる箇所では渦電流が反転しN極となる。このとき、筒状部3bと磁石11の永久磁石との間には、両者を引き付け合う力が発生する。
つまり、スプール軸3のシャフト3aが上記のごとく回転すれば、筒状部3bと磁石11の永久磁石間には引き合う力を発生させることができるので、筒状部3bの回転に抗するブレーキ力(制動力)を発生させることができる(図4では、筒状部3b付近に記載された時計方向の黒矢印参照)。
(ブレーキ力の調整方法)
図5に示すように、この制動力(ブレーキ力)は、磁石配置構造体10の磁石11の永久磁石の磁力強度や、磁石配置構造体10の磁石11の永久磁石と筒状部3bのオバーラップ量L(つまり磁石配置構造体10の磁石11の永久磁石と筒状部3bの重なる量L)などに応じて適宜調整することができる。
例えば、上述したように、複数の永久磁石11a、11b・・・が磁石11の内周面に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置すれば、磁石配置構造体10の内方に向かって複数の磁力線MLを発生させることができるので(図4参照)、ブレーキ力(つまり制動力)を適切に発揮させることができるので好ましい。
なお、磁石配置構造体10の磁石11と筒状部3bの重なる量Lの調整方法についての詳細は後述する。
図4(B)に示すように、上述したように複数の永久磁石11a、11b・・・を用いて環状の磁石11を形成し、その内周面に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置する場合、隣接する永久磁石11a、11b・・・間に磁性を帯びないまたは帯びにくい素材で形成された非磁性部材14を設けた構成を採用してもよい。この非磁性部材14の素材としては、例えばプラスチックやゴムなどの非磁性体を採用することができる。
かかる構造とすれば、隣接する永久磁石11a、11b・・・間に発生する磁力線が拡散するのを抑制できるようになる。この場合、磁石配置構造体10の環状に形成された磁石11の内周面から内方に向かう磁力線ML(つまりスプール軸3に向かって発生する磁力線ML)を増加させることができる(図4では、磁石配置構造体10の磁石11の内方付近に記載された反時計回りの破線矢印参照))。
(継鉄部12)
磁石配置構造体10は、磁気を発生させる機能を有する磁石11を保持するためのリング状の継鉄部12を備えていてもよい。
この継鉄部12は、磁石配置構造体10の磁石11が所定の位置に配置されるように磁石11を保持するための部材である。具体的には、継鉄部12は、磁石配置構造体10の外周に沿うように配置されるリング状の部材であり、その内方に上述した磁石11を保持している。つまり、継鉄部12は、磁石11を保持することができるものであれば、とくに限定されない。
例えば、図2〜4に示すように、複数の永久磁石11a、11b・・・を用いて環状に形成する。そして磁石配置構造体10を所定の位置に配置した状態において、スプール軸3の周方向に沿って、かつスプール軸3を中心に回転対称となるように環状の磁石11を形成する。そして、この環状の磁石11の外周面を覆うようにリング状に形成した継鉄部12を設ければ、複数の磁石11の環状構造を適切に維持することができる。
この継鉄部12は、磁性を帯びる素材で形成されている。
例えば、一般的に磁力を強くする際に用いられるヨーク(継鉄)などを採用することができる。
このため、例えば、図2〜4に示すように、環状に配置した磁石11の外周面に沿うように継鉄部12を設けた場合には、磁石配置構造体10の磁石11の外側に位置するN極からでた磁力線は継鉄部12を介してS極へ戻るので、磁力線が拡散するのを抑制することができる。
すると、磁石配置構造体10の磁石11の内方に向かって発生する磁力線MLを増加させることができるようになる。
しかも、磁石配置構造体10の外部への磁力線の拡散を抑制できるようになるので、磁力線に基づく周囲への低減させることができる。
なお、磁石配置構造体10は、その大きさは上述したようにとくに限定されないが、図2に示すように、ボビン4の糸巻胴部4aの内部に挿入できる大きさとなるように形成するのが好ましい。そして、図2に示すように、筒状部3bは、端縁がボビン4の糸巻胴部4aの側端縁よりも内方に位置するように形成されているのが好ましい。
この場合、ベイトリール1の電磁ブレーキをボビン4の糸巻胴部4aの内部に設けた構造にできるので、ベイトリール1の横幅(図1では紙面左右方向の大きさ)をできるだけ小さくすることができる。
すると、リール本体を小型化(コンパクト化)することができるようになるので、片手でも操作できる大きさに形成することが可能となるから、操作性をより向上させることができるようなる。
(カバー部13)
また、図2または図3に示すように、磁石配置構造体10は、表面を覆うカバー部13を備えてもよい。
このカバー部13は、磁石配置構造体10の表面を覆うように設けられていれば、とくに限定されない。例えば、磁石配置構造体10を半径方向から視認される外周面だけに設けてもよいし、軸方向から視認される端面だけに設けてもよいし、複数の磁石11の内端面で囲まれるように形成される内部空間10hの内壁面だけにもうけてもよい。
また、カバー部13で磁石配置構造体10の内部の空間10hを形成する内壁面を覆う場合、磁石配置構造体10と筒状部3bとの隙間に金属片等が浸入した際に取り除きやすくなる。一方、カバー部13で磁石配置構造体10の内部空間10hの内壁面を覆わない場合には、磁石配置構造体10の外周面をカバー部13で覆うだけであるので、カバー部13を備えた磁石配置構造体10を容易に形成することができるという利点が得られる。
なお、磁石配置構造体10の表面とは、磁石配置構造体10の外周面のほか軸方向の端面や内部空間10hの内壁面も含む概念である。つまり、カバー部13は、磁石配置構造体10の外周面、端面および内壁面の全体を覆うようにもうけてもよいし、その一部だけに設けてもよい。
(カム機構を利用した磁石配置構造体10の移動調整機構)
ベイトリール1の磁石配置構造体10は、内径を筒状部3bの外径よりも大きくなるように形成すれば、スプール軸3の軸方向に沿って移動可能にできるので、筒状部3bとの重なり量Lが調整可能となる。
カム機構を利用した磁石配置構造体10の移動調整機構は、磁石配置構造体10に連結した磁石保持部14と、ブレーキ調整部20とを備えている。
図2に示すように、磁石配置構造体10のハンドルH側とは反対側の端部には、磁石配置構造体10を保持するための磁石保持部14の基端が連結されている。
図2に示すように、この磁石保持部14は、筒状の部材であり、先端部近く(図1では左側のフレームf近傍)には、カム軸14aが連結されている。このカム軸14aは、棒状の部材であり、基端が上記のごとく磁石保持部材14に連結されている。そして、このカム軸14aの先端方向には、ブレーキ調整部20が設けられている。
図2、図6および図7に示すように、このブレーキ調整部20は、回動可能に設けられた調整ネジ21と、この調整ネジ21をフレームf等に固定して保持するための固定部22と、を備えている。
図2、図6および図7に示すように、この調整ネジ21の側面には、カム溝20gが形成されている。カム溝20gは、カム軸14aの先端部が挿入される溝であり、調整ネジ21の周方向と交差するように形成されている。
例えば、図6(A)に示すように、ブレーキ調整部20の平面視において、カム軸14aは、調整ネジ21の側面に正面側から背面側(図6(A)では、紙面左側から右側)に向かって傾斜するように形成されている。
なお、カム溝20gは、カム軸14aの先端部を挿入することができれば、その深さはとくに限定されない。例えば、有底の溝に形成してもよいし、調整ネジ21の側壁の表裏を連通する溝となるように形成してもよい。
また、カム溝20gの形状としては、例えば、図6(A)に示すような直線状に形成してもよいが、かかる形状に限定されず、例えば、平面視へ字状に形成してもよい。
一方、図2に示すように、筒状の磁石保持部14の内面には、内方に向かって突出した突出部14bが形成されている。そして、筒状の磁石保持部14の内方には、磁石配置構造体移動制御部材15が配置されている。この磁石配置構造体移動制御部材15の側面には、磁石保持部14の突出部14bが係合するフランジ15aが磁石保持部14の突出部14bよりも外方に位置する個所に形成されている。
以上のごとき構造であるので、磁石配置構造体10が上述したようにその内径が筒状部3bの外径よりも大きくなるように形成されていれば、スプール軸3の筒状部3bに対して以下のように移動させることができる。
図5(A)および図7(A)に示すように、カム溝20gの先端部分が調整ネジ21の正面壁近傍に位置する配置した状態において、カム溝20gの先端部にカム軸14aが位置する配置する。このとき、磁石配置構造体10は、筒状部3bの一部を囲むように配置する(つまり磁石配置構造体10の内部空間10h内に筒状部3bの一部が挿入されたような状態となるように配置する)。
なお、図5(A)に示すように、このときの磁石配置構造体10の磁石11と筒状部3bの重なり量をL1とする。
かかる状態において、調整ネジ21を正面視で時計回りに回動させる(図5(A)および図7(A)では調整ネジ21の正面壁近くに記載された矢印方向、図6(B)では紙面に対して時計回り)。このとき、カム軸14aがカム溝20gに当接し両者が干渉した状態となるので、カム軸14aはカム溝20gの先端部から基端部に向かってカム溝20gに沿って移動する。
すると、カム軸14aの移動に伴い、カム軸14aが連結した磁石保持部材14が移動(図5では紙面左側から右側に向かって移動)する。すると、磁石保持部材14の基端に連結した磁石配置構造体10が、スプール軸3の軸方向に沿って移動(図5では紙面左側から右側に向かって移動)する。
つまり、磁石配置構造体10のスプール軸3の軸方向に沿った移動はカム機構によって案内されるのである。
なお、図5(B)に示すように、このときの磁石配置構造体10の磁石11と筒状部3bの重なり量は、L2となる。
したがって、上述した制動力を強くしたい場合には、調整ネジ21を多く回して、磁石配置構造体10の磁石11と筒状部3bの重なり量(つまり磁石配置構造体10の内部空間10h内に挿入する筒状部3bの量)が大きくなるように調整すれば、電磁ブレーキの制動力を強くできる(図5(B)参照)。
一方、制動力を弱くしたい場合には、上記とは逆に調整ネジ21を回して、磁石配置構造体10の磁石11と筒状部3bの重なり量(つまり磁石配置構造体10の内部空間10h内に挿入する筒状部3bの量)が小さくなるように調整すれば、電磁ブレーキの制動力を弱くできる(図5(A)参照)。
例えば、キャスティングスピードの速い上級者であれば、図5(B)に示すように、調整ネジ21を回して、磁石配置構造体10をスプール軸3の軸方向に沿って移動させて、磁石配置構造体10の内部空間10h内に筒状部3b全体が入るように配置した状態でキャスティングを行う。すると、キャスティングスピードが速くてもバックラッシュを防止でき、かつ適切な飛距離にルアー等をキャストできるようになる。
一方、キャスティングスピードの遅い初心者であれば、図5(A)に示すように、調整ネジ21を回して、前者とは逆に、磁石配置構造体10をスプール軸3の軸方向に沿って移動させて筒状部3bとの重なりを少なくなるようにした状態でキャスティングを行う。すると、キャスティングスピードが遅くバックラッシュを防止でき、かつ適切な飛距離にルアー等をキャストできるようになる。
つまり、ブレーキ調整部20の調整ネジ21を回せば、磁石配置構造体10内に挿入する筒状部3bの挿入量を調整することができるので、調整ネジ21を調整するという簡単な操作だけで制動力を容易に調整することができる。言い換えれば、ベイトリール1を利用すれば、使用者の熟練度に関わらず利用することができ、キャスティングを行った際にバックラッシュを防止しつつ使用者に適した回転性能を発揮させることができる。
とくに、磁石配置構造体10のプール軸3の軸方向に沿った移動がカム機構によって案内されるので、磁石配置構造体10の僅かな移動も適切に行うことができるようになる。このため、利用者の技量や好みに応じた制動力の調整がより簡単かつ適切に行えるようになる。
(スプール部2の素材)
スプール部2の素材は、一般的なリールに使用されるものであれば、とくに限定されない。例えば、スプール部2のボビン4の素材をチタン合金製やアルミ合金製などとすれば、強度を確保しつつ、耐久性を向上させることができる。
なお、スプール部2のシャフト3aの素材を、上述したステンレス製とすれば、耐水性を有しつつ強度を確保することができる。
また、シャフト3aと筒状部3bを一体で形成してもよいが、別体で形成すれば、シャフト3aと筒状部3bの素材を変更できる。例えば、上記のように、シャフト3aをステンレス、筒状部3bをアルミニウムで形成すれば、強度を高く維持しつつ慣性重量を小さくできる。すると、耐久性と慣性モーメントをより小さくすることができるので、スプール部2のボビン4の回転性能をより向上させることができるから、耐久性と作動性の両方を有するベイトリール1にできるという利点がある。
本発明のベイトリールは、使用者の熟練度に関わらず利用することができ、キャスティングを行った際にバックラッシュを防止しつつ使用者に適した回転性能を発揮させることができるリールとして適している。
1 ベイトリール
2 スプール部
3 スプール軸
3a シャフト
3b 筒状部
4 ボビン
10 磁石配置構造体
11 磁石
20 ブレーキ調整部
f フレーム
B 軸受け
C カバー
L クラッチレバー
LW レベルワインダー
(ベイトリール)
第1発明のベイトリールは、スプール軸と、該スプール軸に連結されたボビンを有するスプール部と、該スプール部の回転を制御し得る回転制御機構と、を備え、前記回転制御機構が、前記スプール部の回転に抗するブレーキ力を発生させる電磁ブレーキを備えており、該電磁ブレーキは、前記ボビンと一体回転するように該ボビンに連結されかつ前記スプール軸のシャフトが挿入された筒状の導電部材と、該導電部材に対して磁力を加える永久磁石を有する磁石配置構造体と、を備えており、前記導電部材は、前記シャフトにおいて軸受に取り付けられる部分よりも前記ボビン側に位置し、かつ、その内面が前記シャフトの表面に接するように前記シャフトに取り付けられており、該磁石配置構造体は、前記スプール軸の半径方向の外方から磁力を供給するように前記スプール軸の側方近傍に配置されており、該スプール軸の軸方向において、永久磁石の一部または全体が、前記導電部材において内面が前記シャフトの表面に接している部分に重なるように配置されていることを特徴とする。
第2発明のベイトリールは、第1発明において、前記磁石配置構造体は、前記磁石を複数備えており、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給するように前記スプール軸の周方向に配置した状態において、前記スプール軸側の内方端部が前記スプール軸の周方向に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されていることを特徴とする。
第3発明のベイトリールは、第2発明において、前記磁石配置構造体は、前記複数の磁石が前記スプール軸を中心に回転対称に配置されていることを特徴とすることを特徴とする。
第4発明のベイトリールは、第3発明において、前記磁石配置構造体は、前記複数の磁石が前記スプール軸を中心に等角度間隔に配置されていることを特徴とすることを特徴とする。
第5発明のベイトリールは、第2発明、第3発明または第4発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体は、前記複数の磁石が前記スプール軸の周囲に環状に並んで配置されていることを特徴とする。
第6発明のベイトリールは、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明または第5発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体には、前記磁石の外方端部を前記スプール軸の周方向に沿って保持する磁性を帯びる素材で形成された継鉄部が設けられていることを特徴とする。
第7発明のベイトリールは、第2発明、第3発明、第4発明、第5発明または第6発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体は、前記スプール軸の周方向に沿って隣接する磁石間に磁性を帯びない非磁性部材を備えていることを特徴とする。
第8発明のベイトリールは、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明、第5発明、第6発明または第7発明のいずれかに記載の発明において、前記導電部材の端縁が、前記ボビンの側端縁よりも内方に位置するように形成されていることを特徴とする。
第9発明のベイトリールは、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明、第5発明、第6発明、第7発明または第8発明のいずれかに記載の発明において、前記磁石配置構造体は、内径が前記導電部材の外径よりも大きく、前記スプール軸の軸方向に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする。
第10発明のベイトリールは、第1発明乃至第9発明のいずれかに記載の発明において、記回転制御機構が、ブレーキ調整部と、該ブレーキ調整部と前記磁石配置構造体を連結する磁石保持部と、を備えており、前記ブレーキ調整部は、回動可能に設けられた調整ネジを備えており、該調整ネジを回動することによって、前記磁石配置構造体の前記スプール軸の軸方向に沿った移動を調整し得るものであることを特徴とする。
第11発明のベイトリールは、第10発明において、前記ブレーキ調整部が、前記磁石配置構造体の移動量を調整し得る調整ネジを備えており、前記磁石配置構造体の前記スプール軸の軸方向に沿った移動が、前記調整ネジと前記磁石保持部との間に設けられたカム機構によって案内されており、該カム機構は、基端が前記磁石保持部に固定され、先端が前記調整ネジの外周に形成されたカム溝に挿入されたカム軸を備えていることを特徴とする。
第12発明のベイトリールは、第1発明乃至第11発明のいずれかに記載の発明において、前記シャフトと前記導電部材が一体形成されていることを特徴とする。
(電磁ブレーキ)
13発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第1発明乃至第12発明のいずれかに記載のベイトリールに取り付けて使用される、該ベイトリールが有するスプール部の回転を制御し得る電磁ブレーキであって、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール部が有するスプール軸に連結されたボビンと一体回転するように該ボビンに連結されかつ前記スプール軸のシャフトが挿入される筒状の導電部材と、該導電部材に対して磁気を加える永久磁石を有する磁石配置構造体と、を備えており、前記筒状の導電部材は、前記シャフトにおいて軸受に取り付けられる部分よりも前記ボビン側に位置し、かつ、該導電部材内に前記シャフトが挿入された状態において該導電部材の内面が前記シャフトの表面に接するように取り付けられるものであり、該磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール軸の半径方向の外方から磁力を供給するように前記スプール軸の側方近傍に配置され、該スプール軸の軸方向において、永久磁石の一部または全体が、前記導電部材において内面が前記シャフトの表面に接している部分に重なるように配置されるものであることを特徴とする。
14発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明において、前記磁石配置構造体は、前記磁石を複数備えており、前記ベイトリールに取り付けた状態において、該複数の磁石が、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給し得るように前記スプール軸の周方向に配置され、前記スプール軸側の内方端部が前記スプール軸の周方向に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されていることを特徴とする。
15発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第14発明において、前記磁石部は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸を中心に回転対称となるように配置されていることを特徴とする。
16発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第15発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸を中心に等角度間隔となるように配置されていることを特徴とする。
17発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第14発明、第15発明または第16発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸の周囲に環状に並んで配置されていることを特徴とする。
18発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明、第14発明、第15発明、第16発明または第17発明において、前記磁石配置構造体には、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記磁石の外方端部を前記スプール軸の周方向に沿って保持する磁性を帯びる素材で形成された継鉄部が設けられていることを特徴とする。
19発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第14発明、第15発明、第16発明、第17発明または第18発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール軸の周方向に沿って隣接する磁石間に磁性を帯びない非磁性部材を備えていることを特徴とする。
20発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明、第14発明、第15発明、第16発明、第17発明、第18発明または第19発明において、前記導電部材の端縁が、前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記ボビンの側端縁よりも内方に位置するように形成されていることを特徴とする。
21発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明、第14発明、第15発明、第16発明、第17発明、第18発明、第19発明または第20発明において、前記磁石配置構造体は、前記ベイトリールに取り付けた状態において、内径が前記導電部材の外径よりも大きく、前記スプール軸の軸方向に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする。
第22発明のベイトリールに用いられる電磁ブレーキは、第13発明乃至第21発明のいずれかに記載の発明において、前記シャフトと前記導電部材が一体形成されていることを特徴とする。
(スプール)
23発明のベイトリール用スプールは、第1発明乃至第12発明のいずれかに記載のベイトリールに取り付けて使用されるスプールであって、スプール軸と、該スプール軸に連結されたボビンと、を備えており、前記スプール軸は、棒状のシャフトと、該シャフトが挿入された筒状の導電部材と、を備えており、該筒状の導電部材は、導電性を有する非磁性体で形成されており、前記シャフトにおいて軸受に取り付けられる部分よりも前記ボビン側に位置し、かつ、その内面が前記シャフトの表面に接するように前記シャフトに取り付けられていることを特徴とする。
24発明のベイトリール用スプールは、第23発明において、前記ボビンは、糸巻胴部と、該糸巻胴部の内部に設けられたウェブ部と、を備えており、前記導電部材は、端縁が、前記ボビンの糸巻胴部の側端縁よりも内方に位置するように設けられていることを特徴とする。
25発明のベイトリール用スプールは、第23発明または第24発明において、前記導電部材が、アルミニウム合金で形成されていることを特徴とする。
第26発明のベイトリール用スプールは、第23、第24または第25発明のいずれかに記載の発明において、前記シャフトと前記導電部材が一体形成されていることを特徴とする。
(ベイトリール)
第1発明によれば、磁石配置構造体の永久磁石の一部または全部が導電部材と重なるように配置されているので、スプール部のボビンが回転すれば、スプール部に対して制動力(ブレーキ力)を発生させることができる。しかも、磁石配置構造体の永久磁石と導電部材をスプール部の回転軸近傍に配置した構造であるので、スプール部を回転させた際に生じる慣性モーメントを小さくすることができる。このため、電磁ブレーキを備えたことによるスプール部の回転性能の低下を抑制することができる。したがって、バックラッシュを防止でき、かつ適切な飛距離を得ることができるようになる。
第2発明によれば、磁石配置構造体の内方に向かって複数の磁力線を発生させることができるので、ブレーキ力を適切に発揮させることができる。
第3発明、第4、第5発明によれば、安定したブレーキ力を発揮させることができる。
第6発明によれば、継鉄部により磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線を増加させることができるようになる。
第7発明によれば、非磁性部材により磁石内における隣接する磁石間に発生する磁力線を抑制できるので、磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線をより増加させることができるようになる。
第8発明によれば、電磁ブレーキがスプール内方に位置する構造にできるので、リール本体を小型化することができるから、より操作性を向上させることができる。
第9発明によれば、磁石配置構造体がスプール軸の軸方向に沿って移動可能であるので、移動量に応じて制動力の強さを調整することができる。
第10発明によれば、ブレーキ調整部の調整ネジを調整するという簡単な操作で制動力を容易に調整することができる。
第11発明によれば、磁石配置構造体のスプール軸の軸方向に沿った移動がカム機構によって案内されるので、磁石配置構造体の僅かな移動も適切に行うことができるようになる。このため、利用者の技量や好みに応じた調整がより簡単かつ適切に行えるようになる。
第12発明によれば、ボビンと導電部材とスプール軸のシャフトが一体的に形成されているので、より安定したブレーキ力を発揮させることができる。
(電磁ブレーキ)
13発明によれば、ベイトリールに取り付ければ、磁石配置構造体の永久磁石の一部または全部が導電部材と重なるように配置される。このため、スプール部のボビンが回転すれば、スプール部に対して制動力(ブレーキ力)を発生させることができる。しかも、ベイトリールに取り付けた状態において、磁石配置構造体と導電部材をスプール部の回転軸近傍に配置した状態となるので、スプール部を回転させた際に生じる慣性モーメントを小さくすることができる。このため、電磁ブレーキを備えたことによるスプール部の回転性能の低下を抑制することができる。したがって、ベイトリールに取り付ければ、バックラッシュを防止でき、かつ適切な飛距離を得ることができるようになる。
14発明によれば、ベイトリールに取り付ければ、磁石配置構造体の内方に向かって複数の磁力線を発生させることができるので、ブレーキ力を適切に発揮させることができる。
15発明、第16、第17発明によれば、安定したブレーキ力を発揮させることができる。
18発明によれば、継鉄部により磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線を増加させることができるようになる。
19発明によれば、非磁性部材により磁石内における隣接する磁石間に発生する磁力線を抑制できるので、磁石配置構造体の内方に向かって発生する磁力線をより増加させることができるようになる。
20発明によれば、ベイトリールに取り付ければ、電磁ブレーキがスプール内方に位置する構造となる。このため、電磁ブレーキを取り付けた状態でもリール本体を小型化することができるので、リールの操作性をより向上させることができる。
21発明によれば、ベイトリールに取り付けた状態において、磁石配置構造体がスプール軸の軸方向に沿って移動可能であるので、移動量に応じて制動力の強さを調整することができる。
第22発明によれば、ボビンと導電部材とスプール軸のシャフトが一体的に形成されているので、より安定したブレーキ力を発揮させることができる。
(スプール)
23発明によれば、永久磁石の一部または全部と導電部材とが重なるように導電部材の一部が磁石配置構造体に重なるようにベイトリールに取り付ければ、スプール部のボビンが回転することによって、スプール部に対して制動力(ブレーキ力)を発生させることができる。
24発明によれば、スプール部の幅方向の長さを小さくできる。このため、スプール部を取り付けるためのリール本体の大きさもコンパクトにできる。
25発明によれば、導電部材に対して適切に過電流を発生させることができる。
第26発明によれば、ボビンと導電部材とスプール軸のシャフトが一体的に形成されているので、より安定したブレーキ力を発揮させることができる。

Claims (23)

  1. スプール軸と、該スプール軸に連結されたボビンを有するスプール部と、該スプール部の回転を制御し得る回転制御機構と、を備え、
    前記回転制御機構が、
    前記スプール部の回転に抗するブレーキ力を発生させる電磁ブレーキを備えており、
    該電磁ブレーキは、
    前記ボビンと一体回転するように該ボビンに連結されかつ前記スプール軸が挿入された筒状の導電部材と、該導電部材に対して磁気を発生させる機能を有する永久磁石で形成された磁石を有する磁石配置構造体と、を備えており、
    該磁石配置構造体は、
    前記スプール軸の半径方向から磁力を供給するように前記スプール軸の側方近傍に配置されており、
    該スプール軸の軸方向において、該磁石配置構造体の一部が前記導電部材に重なるように配置されている
    ことを特徴とするベイトリール。
  2. 前記磁石配置構造体は、
    前記磁石を複数備えており、
    前記スプール軸の半径方向から磁力を供給するように前記スプール軸の周方向に配置した状態において、前記スプール軸側の内方端部が前記スプール軸の周方向に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のベイトリール。
  3. 前記磁石配置構造体は、
    前記複数の磁石が前記スプール軸を中心に回転対称に配置されている
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項2記載のベイトリール。
  4. 前記磁石配置構造体は、
    前記複数の磁石が前記スプール軸を中心に等角度間隔に配置されている
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項3記載のベイトリール。
  5. 前記磁石配置構造体は、
    前記複数の磁石が前記スプール軸の周囲に環状に並んで配置されている
    ことを特徴とする請求項2、3または4記載の特徴とするベイトリール。
  6. 前記磁石配置構造体には、
    前記磁石の外方端部を前記スプール軸の周方向に沿って保持する磁性を帯びる素材で形成された継鉄部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のベイトリール。
  7. 前記磁石配置構造体は、
    前記スプール軸の周方向に沿って隣接する磁石間に磁性を帯びない非磁性部材を備えている
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5または6記載のベイトリール。
  8. 前記導電部材の端縁が、
    前記ボビンの側端縁よりも内方に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載のベイトリール。
  9. 前記磁石配置構造体は、
    内径が前記導電部材の外径よりも大きく、前記スプール軸の軸方向に沿って移動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載のベイトリール。
  10. 前記回転制御機構が、
    ブレーキ調整部と、該ブレーキ調整部と前記磁石配置構造体を連結する磁石保持部と、を備えており、
    前記ブレーキ調整部は、
    回動可能に設けられた調整ネジを備えており、
    該調整ネジを回動することによって、前記磁石配置構造体の前記スプール軸の軸方向に沿った移動を調整し得るものである
    ことを特徴とする請求項1乃至9記載のベイトリール。
  11. 前記磁石配置構造体の前記スプール軸の軸方向に沿った移動が、
    前記調整ネジと前記磁石保持部との間に設けられたカム機構によって案内されており、
    該カム機構は、
    基端が前記磁石保持部に固定され、先端が前記調整ネジの外周に形成されたカム溝に挿入されたカム軸を備えている
    ことを特徴とする請求項10記載のベイトリール。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のベイトリールに取り付けて使用される、該ベイトリールが有するスプール部の回転を制御し得る電磁ブレーキであって、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール部が有するスプール軸に連結されたボビンと一体回転するように該ボビンに連結されかつ前記スプール軸が挿入され得る筒状の導電部材と、
    該導電部材に対して磁気を発生させる機能を有する永久磁石で形成された磁石を有する磁石配置構造体と、を備えており、
    該磁石配置構造体は、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給するように前記スプール軸の側方近傍に配置され、該スプール軸の軸方向において、該磁石配置構造体の一部が前記導電部材に重なるように配置され得るものである
    ことを特徴とするベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  13. 前記磁石配置構造体は、
    前記磁石を複数備えており、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、該複数の磁石が、前記スプール軸の半径方向から磁力を供給し得るように前記スプール軸の周方向に配置され、前記スプール軸側の内方端部が前記スプール軸の周方向に沿って異なる磁極が交互に並ぶように配置されている
    ことを特徴とする請求項12記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  14. 前記磁石配置構造体は、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸を中心に回転対称となるように配置されている
    ことを特徴とする請求項13記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  15. 前記磁石配置構造体は、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸を中心に等角度間隔となるように配置されている
    ことを特徴とする請求項14記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  16. 前記磁石配置構造体は、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記複数の磁石が、前記スプール軸の周囲に環状に並んで配置されている
    ことを特徴とする請求項13、14または15記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  17. 前記磁石配置構造体には、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記磁石の外方端部を前記スプール軸の周方向に沿って保持する磁性を帯びる素材で形成された継鉄部が設けられている
    ことを特徴とする請求項12、13、14、15または16記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  18. 前記磁石配置構造体は、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記スプール軸の周方向に沿って隣接する磁石間に磁性を帯びない非磁性部材を備えている
    ことを特徴とする請求項13、14、15、16または17記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  19. 前記導電部材の端縁が、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、前記ボビンの側端縁よりも内方に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項12、13、14、15、16、17または18記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  20. 前記磁石配置構造体は、
    前記ベイトリールに取り付けた状態において、内径が前記導電部材の外径よりも大きく、前記スプール軸の軸方向に沿って移動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項12、13、14、15、16、17、18または19記載のベイトリールに用いられる電磁ブレーキ。
  21. 請求項1〜11のいずれかに記載のベイトリールに取り付けて使用されるスプールであって、
    スプール軸と、該スプール軸に連結されたボビンと、を備えており、
    前記スプール軸は、
    棒状のシャフトと、該シャフトが挿入された筒状の導電部材と、を備えており、
    該導電部材は、
    導電性を有する非磁性体で形成されている
    ことを特徴とするベイトリール用スプール。
  22. 前記ボビンは、
    糸巻胴部と、該糸巻胴部の内部に設けられたウェブ部と、を備えており、
    前記導電部材は、
    端縁が、前記ボビンの糸巻胴部の側端縁よりも内方に位置するように設けられている
    ことを特徴とする請求項21記載のベイトリール用スプール。
  23. 前記導電部材が、アルミニウム合金で形成されている
    ことを特徴とする請求項21または22記載のベイトリール用スプール。
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